JP2005171419A - ベルト補強用合成繊維織物及びそれを用いたベルト - Google Patents

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謙二 大洞
Masatsugu Furukawa
雅嗣 古川
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Abstract

【課題】高強力、高モジュラスで、且つベルト走行時の騒音の発生が可及的に低減されたベルト用基布及びベルトを提供すること。
【解決手段】下撚及び上撚を施された合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とから構成されてなる織物であって、該織物の組織が経二重組織又は経緯二重組織であり、且つ該緯糸が無撚糸である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト補強用合成繊維織物及びそれを用いたベルトに関するものであり、さらに詳しくは、高強力、高モジュラスで、且つベルト走行時の騒音の発生を可及的に低減させたベルト補強用合成繊維織物及びそれを用いたベルトに関するものである。
ベルトは、一般に、ゴム及び/又は樹脂層内部に、強度を保持するための補強層が埋設されている。そして、該補強層は、ベルトとして使用される際には、少ないストレッチで高い張力を発生する、即ち高強力、高モジュラスであることが望ましく、またベルト走行時に騒音の発生が少ないことが望ましい。
この補強層としては、従来より、ベルトの用途に応じて、綿、麻などの天然繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリフルオロエチレン、ポリアクリル、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリエステル、そしてアラミドなどの合成繊維からなる糸を用いて、平織、綾織、朱子織等に製織した織物が使用されている。
例えば、特開平9−183505号公報には、コンベアベルトの上面カバーと下面カバーの間に合繊繊維織物からなる補強層を埋設し、合繊繊維織物の縦方向の切断伸度を25%以上とし、切断荷重の10%荷重時の伸度を1.5%以下としたコンベアベルトが開示されているが、このような織物を用いた場合には、製織可能な経糸密度が限られており、高強力、高モジュラスのベルトを得ることができないという問題があった。
特開平9−183505号公報
本発明の目的は、上記従来技術の有する問題点を解決し、高強力、高モジュラスで、且つベルト走行時の騒音の発生が可及的に低減されたベルト用基布及びベルトを提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、ベルトの補強層を経二重又は経緯二重組織の織物で構成し、且つ緯糸を無撚の状態で配する時、所望のベルト補強用織物が得られることを究明し本発明に達した。
かくして本発明によれば、下撚及び上撚を施された合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とから構成されてなる織物であって、該織物の組織が経二重組織又は経緯二重組織であり、且つ該緯糸が無撚糸であることを特徴とするベルト補強用合成繊維織物が提供される。
また、本発明によれば、合成繊維織物を補強材として用いてなるベルトであって、該合成繊維織物が請求項1記載のベルト補強用合成繊維織物であることを特徴とするベルトが提供される。
本発明によれば、少ないストレッチで高い張力を発生する、即ち高強力、高モジュラスのベルト用基布が得られるので、ベルト走行時の騒音の発生を可及的に低減させることができる。
本発明で使用する合成繊維は、ナイロン6、ナイロン66に代表されるポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、及びポリビニルアルコールからなるポリマーを常法により紡糸、延伸することにより得られる繊維である。
上記の合成繊維は、高強力化を図るために、高粘度のポリマーを用い、高延伸倍率で延伸されたものであることが望ましい。
そして、本発明においては、先ず、上記の合成繊維に撚糸を施し、これを経糸として1000〜1500本並べ、これらに上記合成繊維の無撚糸を緯糸として配しつつ、製織することにより織物を得ることができる。
ここで、上記織物の織組織は経二重又は経緯二重組織であり、且つ緯糸が無撚であることが肝要である。
つまり、本発明においては、織物の織組織が経二重又は及び経緯二重組織であることにより、経密度を高めることが可能となり、ベルトとして使用する際、少ないストレッチで高い張力を発生することができるようになる。
一方、経二重又は経緯二重組織は、従来公知の平織、綾織、朱子織等と比べて基布が厚くなるという欠点があるが、本発明においては、緯糸を無撚にすることにより、緯糸が偏平化されるので基布の厚みの増加を防ぐことができる。さらに、緯糸が無撚であるため、ベルト表面の凹凸を小さくすることができ、ベルト走行時の騒音の発生も軽減することができる。
上記織物の厚さは、使用する経糸の繊度及び撚数、緯糸の繊度、織密度等によって適宜設定すれば良いが、経糸の繊度が1100デシテックス程度の場合には0.35mm〜0.70mm、経糸の繊度が2200デシテックス程度の場合には0.50mm〜1.00mm、経糸の繊度が3300デシテックス程度の場合には0.60〜1.20mmの範囲であることが好ましい。
上記の経二重又は経緯二重組織の具体的構成には特に限定はなく、従来公知の組織が任意に採用できるが、例えば、図1に示すような組織図を有する組織であることが好ましい。
以下、実施例を挙げて、本発明の構成及び効果を詳細に説明する。尚、実施例における各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)経糸密度
織物の経糸の密度をJIS L 1096に準じて測定した。
(2)切断強力
織物の経糸方向の切断強度をJIS L 1096に準じて測定した。
(3)1%及び3%伸張時強力
織物の切断強力測定における1%及び3%伸張時の強力を、1%及び3%伸張時強力とした。
(4)厚さ
織物の厚さをJIS L 1096に準じて測定した。
(5)ベルト走行時の騒音指数
30mm径の駆動プーリと30mm径の従動プーリにベルトを6N/mmの張力で掛けて取り付けて、470m/分の速度で走行させたときの騒音を測定し、比較例1のベルトを100とした場合の指数で表した。数値が小さいほど騒音軽減に優れていると言える。
[実施例1]
極限粘度0.95のポリエチレンテレフタレートを常法により溶融紡糸し、延伸倍率5.5倍に延伸することにより得られた1100デシテックス/249フィラメントのマルチフィラメント2本を5回/10cmの撚数で撚糸して経糸を得た。
この経糸と、上記の100デシテックス/249フィラメントのマルチフィラメントの無撚糸を緯糸として配し、図1に示す経二重組織に製織してベルト補強用合成繊維織物を得た。
得られた織物を補強層に用い、常法によりタイミングベルトを製造した。得られた織物における経糸密度、切断強力、1%及び3%伸長時の強力、厚さ及びベルト走行時の騒音指数を測定した結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、緯糸に7回/10cmの撚数で撚糸を施した以外は、実施例1と同様に実施した。
得られた織物における経糸密度、切断強力、1%及び3%伸長時の強力、厚さ及びベルト走行時の騒音指数を測定した結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1において、織物を平組織で製織した以外は実施例1と同様に実施した。
得られた織物における経糸密度、切断強力、1%及び3%伸長時の強力、厚さ及びベルト走行時の騒音指数を測定した結果を表1に示す。
Figure 2005171419
本発明によれば、少ないストレッチで高い張力を発生する、即ち高強力、高モジュラスのベルト用基布が得られるので、走行時の騒音の発生が可及的に低減されたベルトを得ることができる。
本発明のベルト補強用合成繊維織物の織組織の一例を示す組織図。

Claims (2)

  1. 下撚及び上撚を施された合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とから構成されてなる織物であって、該織物の組織が経二重組織又は経緯二重組織であり、且つ該緯糸が無撚糸であることを特徴とするベルト補強用合成繊維織物。
  2. 合成繊維織物を補強材として用いてなるベルトであって、該合成繊維織物が請求項1記載のベルト補強用合成繊維織物であることを特徴とするベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017043854A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 ニッタ株式会社 繊維機械用ベルト
JP2018203497A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 アンビック株式会社 低伸縮生地
JP2020176339A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 ユニチカ株式会社 耐荷重ベルト

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