JP2892708B2 - タイヤコードすだれ織物用複合緯糸 - Google Patents

タイヤコードすだれ織物用複合緯糸

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JP2892708B2 JP1264028A JP26402889A JP2892708B2 JP 2892708 B2 JP2892708 B2 JP 2892708B2 JP 1264028 A JP1264028 A JP 1264028A JP 26402889 A JP26402889 A JP 26402889A JP 2892708 B2 JP2892708 B2 JP 2892708B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はタイヤ補強用すだれ織物用緯糸およびこの緯
糸を用いたすだれ織物に関する。
<従来技術> タイヤとくにラジアルタイヤにおいて伸長可能な緯糸
を用いたタイヤコードすだれ織物はタイヤ成形工程のイ
ンフレーション時、緯糸が切断することなく伸長するた
め経糸の間隔が均一に保持され均一性にすぐれたタイヤ
の製造に効果がある。
このような伸長可能な高伸度緯糸としてポリエステル
等の半延伸糸や部分配向糸(POY)に綿等の非熱溶融性
短繊維を被覆した芯紡績糸が用いられている(例えば、
特開昭59−192740号公報)。このような緯糸は経糸と織
目ずれ防止や、タイヤ成型中の緯糸の伸長には効果があ
るがタイヤコードすだれ織物の熱処理後、タイヤ成型工
程で充分な破断伸度(70〜80%以上)を安定的に得るの
が難しく、かつこのような芯紡績糸を製造するには特殊
な芯紡績装置が必要であり、製造コストも高い欠点があ
る。
また、このような欠点防止のためポリアミド又はポリ
エステルの未延伸糸、半延伸糸等に流体噴射加工を加え
て糸表面上に多数ループ状毛羽を付与した緯糸が用いら
れている(例えば、特開昭60−110943号公報)。
このような緯糸は経糸との目ずれ防止や、タイヤ成型
中の緯糸の伸長には効果があるが、ポリアミドの未延伸
糸等の噴射加工の場合は常温における初期ヤング率が小
さくすだれ織物の管巻、製織工程においてループ状毛羽
が伸びる傾向があり、またすだれ織物を巻取時(特に熱
処理後)その巾変動が大きく巻姿を損う欠点がある。
ポリアミドおよびポリエステルの半延伸糸、半延伸糸
等の流体噴射加工緯糸は200〜240℃の熱処理温度領域に
おける初期ヤング率が著しく小さいためすだれ織物の熱
処理時、とくに低張力で処理した場合、熱炉内において
すだれ織物に波うち現象を生じ易く織物を連続加工する
際の接合部や中間タビー部(太い緯糸を高密度に織り込
み強固な織物とした部分)からすだれ織物にしわが発生
する欠点がある。
<本発明が解決しようとする課題> 本発明は高伸長性を有すると共に、その表面に多数の
ループ状毛羽が安定して付与されているタイヤコードす
だれ織物用緯糸であって、管巻、製織時の取扱いがすぐ
れ、熱処理時にすだれ織物がシワを発生する欠点を防
ぎ、とくに熱処理後のすだれ織物の巻姿を改善するタイ
ヤコード織物用緯糸を提供する。
<課題が解決するための手段> 本発明は60%以上の破断伸度を有するポリアミド又は
ポリエステルマルチフィラメントとセルロース系マルチ
フィラメントとを交絡させその表面に多数のループ状毛
羽が付与されたタイヤコードすだれ織物用複合緯糸に関
わるものである。
本発明で言う60%以上の破断伸度を有するポリアミド
マルチフィラメントとはナイロン66又は6の未延伸糸又
は半延伸糸又はPOYである。
また60%以上の破断伸度を有するポリエステルマルチ
フィラメントとはポリエチレンテレフタレートを主たる
構成単位とするポリエステルであって、これらの未延伸
糸、半延伸糸、POYである。
またセルロース系マルチフィラメントとはレーヨン、
キュプラのマルチフィラメントである。
本発明によるタイヤコードすだれ織物用複合緯糸は第
1フィラメントと第2フィラメントから構成され第1フ
ィラメントに対し第2フィラメントを過剰に供給(オー
バーフィード)し流体噴射加工法によって得られる。
なお本発明によるタイヤコードすだれ織物用複合緯糸
は第1および第2フィラメントに複数本の糸を使用して
もよい。
ポリアミド又はポリエステルフィラメントの破断伸度
が60%に満たない場合は、タイヤ成形時に破断をおこ
し、タイヤコードのみだれ原因となる。
本発明によるタイヤコードすだれ織物用複合緯糸にお
いてセルロース系マルチフィラメントは常温における初
期ヤング率を向上させループ状毛羽を増加させると共に
管巻、製織工程におけるループ状毛羽の減少を防止す
る。又タイヤコードすだれ織物を接着剤液(RFL液)に
浸漬し乾燥、熱処理後、円筒状に巻取られるがその織物
巾変形率が小さくなり、好ましい。
さらに本発明によるタイヤコードすだれ織物用複合緯
糸においてセルロース系マルチフィラメントは200〜240
℃前後における初期ヤング率を著しく向上させ熱炉内で
のタイヤコードすだれ織物の波うち著しく減少させ、し
わの発生を防止することができる。
ポリアミド又はポリエステルマルチフィラメントとセ
ルロース系マルチフィラメントの構成割合はセルロース
系マルチフィラメントの割合を増すと前述の効果は大き
くなるがセルロース系マルチフィラメントの切断時に強
度の急激な低下が生ずるため最適値を選ぶ必要がある。
セルロース系マルチフィラメントは相対的に糸長を短
くした方が初期ヤング率は大きくなる。それにより前述
の効果は大きくループ状毛羽は強固なものとなる。但
し、より円滑な伸長を得るためセルロース系マルチフィ
ラメントをオーバーフィードして相対的に糸長を長くし
てもよい。
セルロース系マルチフィラメントに対しポリアミド又
はポリエステルマルチフィラメントの量を増したり、ポ
リアミド又はポリエステルマルチフィラメントを未延伸
することによりセルロース系マルチフィラメントの切断
部が選択的に伸長することを防止し滑らかな荷重伸長曲
線を得ることができる。
<実施例> 第1フィラメントにキュプラ75デニール(d)−45構
成単糸本数(f)およびナイロン66未延伸糸108d−13f
を引き揃えて供給しオーバーフィードされる第2フィラ
メントにナイロン66未延伸糸180d−34fを使用して、第
1フィラメントの糸速を164m/分、第2フィラメントの
糸速を195m/分、巻取速度を140m/分として流体噴射加工
を行った。
こうして得られた複合緯糸を経糸がナイロン66、840d
/2×2、55本/5cmのタイヤコードすだれ織物に打ち込み
RFL液に浸漬、乾燥後、コードあたりセットゾーンで1.5
kg、ノルマライズゾーンで0.9kgの張力をかけ232℃×各
40秒の熱処理を行った。
その結果、第1表の実施例1に示すとおりヒートセッ
トおよびノルマライズゾーンでのタイヤコードすだれ織
物の波うちは極めて少なくたり接合部や中間タビー部付
近におけるしわの発生は全く無かった。また熱処理後の
織物巾変形率は0.92%を得た。熱処理後のすだれ織物か
ら採取した緯糸の常温における荷重伸長曲線を第1図の
Aに、又200℃における荷重伸長曲線を第2図のAに示
す。熱処理後のすだれ織物から採取した緯糸の初期ヤン
グ率は常温で6.25g/d、200℃で4.25g/d、常温での破断
伸度159%、強度245gを得た。
また第1フィラメントにレーヨン75d−26f、第2フィ
ラメントに未延伸糸を1.5倍に延伸したナイロン66半延
伸糸126d−34fを使用し実施例1と同様の噴射加工を行
い、同様のすだれ織物に打ち込み、同様の熱処理を行っ
た結果、第1表の実施例2および第1図(常温における
荷重伸長曲線)、第2図(200℃における荷重伸長曲
線)のそれぞれBに示すとうり良好な結果を得た。
さらに第1フィラメントにキュプラ75d−45f、第2フ
ィラメントに破断伸度88%を有するポリエステルPOY100
d−36fを使用し実施例1と同様の噴射加工を行い、同様
のすだれ織物に打ち込み、同様の熱処理を行った結果、
第1表の実施例3および第1図、第2図のそれぞれCに
示すとうり良好な結果を得た。
また第1表の比較例1は第1フィラメントにナイロン
66未延伸糸108d−13f、第2フィラメントにナイロン66
未延伸糸180d−34fを使用し第1フィラメントの糸速を1
64m/分、第2フィラメントの糸速を195m/分、巻取速度
を145m/分として流体噴射加工を行った。この緯糸を実
施例1と同様のすだれ織物に打ち込み、同様の熱処理を
行った結果、熱炉内でのすだれ織物の波うちは大きく、
接合部や中間タビー部付近においてしわが発生した。そ
の熱処理後の織物巾変形率は4.58%と悪い結果であっ
た。比較例2は、破断伸度82%のポリエステルPOY150
d、48fを芯糸とし、芯糸1重量部当たり0.5重量部の綿
繊維を被覆した例であり、比較例3は綿繊維20番単糸の
みからなる例である。熱処理後のすだれ織物から採取し
た緯糸の常温および200℃における荷重伸長曲線を第1
図、第2図のそれぞれ、D、E、Fで示す。
<発明の効果> 本発明によるタイヤコードすだれ織物用複合緯糸は前
述のように構成されているので高伸長性を有すると共に
常温における初期ヤング率が高くループ状毛羽を増加さ
せると共に管巻、製織工程におけるループ状毛羽の減少
を防止する。又タイヤコードすだれ織物は熱処理後、円
筒状に巻取られるがその織物巾変形率を小さくする。
さらに200〜240℃前後における初期ヤング率が著るし
く向上するため、熱炉内でのタイヤコードすだれ織物の
波うちを著しく減少させ接合部や中間タビー付近におけ
るしわの発生を防止すする。
註;◎極めて良好。○良好。△やや不良。×不良。
織物巾変形率は巻芯部最大巾−表面巾(最小巾)/表
面巾にて計算し百分率で表示したもの。(但し木芯を除
いて半径50cmのときに測定する。) 常温において初期ヤング率は20℃×65%RHの雰囲気に
てテンシロンを使用し試料長10cm、引張速度20cm/分に
て測定した。
200℃における初期ヤング率は200℃の雰囲気にてオー
トグラフを使用し試料長10cm、引張速度20cm/分にて測
定した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はRFLに浸漬し、乾燥、熱処理後の
すだれ織物から採取した緯糸の荷重伸長曲線であり,第
1図は常温における測定結果(破断伸度80%まで記
載)、第2図は200℃の雰囲気における測定結果(破断
伸度40%まで記載)である。図中、A、B、Cは実施例
1、2、3を示し、D、E、Fは比較例1、2、3を示
す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】60%以上の破断伸度を有するポリアミド又
    はポリエステルマルチフィラメントとセルロース系マル
    チフィラメントとを交絡させその表面に多数のループ状
    毛羽が付与されたタイヤコードすだれ織物用複合緯糸。
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DE102010017786A1 (de) * 2010-07-07 2012-01-12 Continental Reifen Deutschland Gmbh Elastomerprodukt, enthaltend ein linienförmiges, textiles Gebilde zur Verstärkung

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