JP2005205393A - ポルフィリン系電極触媒 - Google Patents
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Abstract
【課題】 酸素の4電子還元反応活性の高い大環状有機化合物系還元触媒を提供することを目的とする。
【解決手段】 式(I):
【化1】
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持した酸素還元触媒。
【解決手段】 式(I):
【化1】
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持した酸素還元触媒。
Description
本発明は、酸素を高効率で還元するポルフィリン系化合物を用いる電極触媒に関する。
燃料電池は、水素又は炭化水素等の燃料と酸素等の酸化剤とを供給し、その酸化還元反応によって得られる化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する発電システムである。燃料電池において酸素(O2)は還元されると、1電子還元ではスーパーオキシドが、2電子還元では過酸化水素が、そして4電子還元では水が生成することが知られている。このような燃料電池は従来の発電システムと比較してクリーンなエネルギー源として注目されており、実用化に向けて幅広く研究されている。
酸素還元触媒としては白金(Pt)やパラジウム(Pd)等を用いる貴金属系電極触媒が広く用いられている。このような貴金属系電極触媒は一般的に酸素還元活性は高いものの、経済性の点において依然として課題が残る。
一方、フタロシアニンやポルフィリン等の大環状有機化合物が酸素還元能を有することも知られており、近年ではこのような大環状有機化合物を用いる酸素還元触媒の開発も進められている(例えば、特開昭57-208073号公報、特開昭57-208074号公報、特開平11-253811号公報、特開2000-157871号公報及び特開2003-109614号公報等)。
しかしながら、従来の大環状有機化合物を用いる酸素還元触媒は、前記貴金属系電極触媒と比較すると酸素還元活性が低く、4電子還元反応よりも2電子還元反応のほうに進みやすい等の問題があり、実用レベルには程遠いものであった。
本発明は、酸素の4電子還元反応活性の高い大環状有機化合物系還元触媒を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、メソ位が低級アルキル基で置換されたポルフィリンを電極触媒として用いることにより当該課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)式(I):
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持した酸素還元触媒。
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持した酸素還元触媒。
(2)MがCoである前記(1)記載の酸素還元触媒。
(3)各R’が、互いに独立して、炭素数2〜4のアルキル基である前記(1)又は(2)記載の酸素還元触媒。
(3)各R’が、互いに独立して、炭素数2〜4のアルキル基である前記(1)又は(2)記載の酸素還元触媒。
(4)式(I):
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理して得られる酸素還元触媒。
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理して得られる酸素還元触媒。
(5)熱処理が400℃以上で行われる前記(4)記載の酸素還元触媒。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の酸素還元触媒を用いる燃料電池電極触媒。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の酸素還元触媒を用いる燃料電池電極触媒。
(7)式(I):
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理することを含む、酸素還元触媒の製造方法。
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理することを含む、酸素還元触媒の製造方法。
(8)熱処理が400℃以上で行われる前記(7)記載の製造方法。
本発明により、従来のフェニル置換ポルフィリン錯体と比較して顕著に酸素還元活性が高いポルフィリン系酸素還元触媒が提供される。本発明の酸素還元触媒は燃料電池の電極触媒等に有用である。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の酸素還元触媒の材料としてはメソ位が低級アルキルにより置換されたポルフィリン錯体を用いる。具体的には、下記式(I):
[式中、
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を用いる。
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を用いる。
従来の酸素還元触媒で用いられていたポルフィリン錯体ではそのメソ位がフェニル基又は置換フェニル基であったが、本発明の酸素還元触媒で用いられるポルフィリン錯体はそのメソ位の置換基(即ちR’)が炭素数1〜6のアルキル基であることを特徴とする。
ポルフィリン骨格に結合する炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖又は分枝鎖のいずれのものであってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、s−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基等を例示することができる。これらのアルキル基は、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基等の置換基を有していてもよい。好ましくはR’は炭素数1〜5のアルキル基、さらに好ましくは炭素数2〜4のアルキル基である。
また、Rとしては、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基が挙げられ、好ましくは水素原子、アルキル基である。或は、隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成してもよい。前記芳香環としては、例えば、ベンゼン環又はナフタレン環等の縮合芳香環が挙げられる。
本発明で用いられるポルフィリン錯体は、上記のような基を有するポルフィリン骨格と金属原子MとがN4−キレート構造を形成したものである。前記金属原子Mとしては、例えば、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr又はTiが挙げられるが、Co、Fe等が好ましい。さらに、これらの金属原子Mには、ハロゲン原子、酸素原子、水酸基、窒素原子、NO又はCO等を有する配位子がさらに配位していてもよい。
次に、本発明で用いられるポルフィリン錯体の製造方法について説明する。
メソ位がアルキル基で置換されたポルフィリン骨格は、ピロール化合物とアルデヒド化合物とを用いて次のようにして製造できる。
反応容器にピリジン等の塩基及びプロピオン酸等を加えて加温(例えば、50℃〜100℃程度)する。そこにピロール化合物とアルデヒド化合物とを添加して攪拌する。攪拌時間は反応温度にもよるが、通常1〜5時間程度である。反応終了後、反応溶液を水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ性水溶液、次いで水で洗浄する。有機層を分離して硫酸マグネシウム等を用いて乾燥し、溶媒を留去する。次いで残渣を通常の精製手段、例えばクロマトグラフィー又は再結晶等により精製して、目的とするアルキル置換ポルフィリン(I’)を得る。
次に、上記のようにして得たアルキル置換ポルフィリン(I’)と金属原子とでキレートを形成させる。キレートを形成させるには、所望の金属原子の塩又は錯体等とポルフィリン(I’)とを混合することにより容易に形成される。例えば、コバルトポルフィリン錯体を得るには、DMF等の溶媒にポルフィリン(I’)を添加して十分溶解させた後、、これに酢酸コバルト・四水和物を添加してアルゴン雰囲気下で加熱還流し、反応混合物を通常の方法により精製することにより目的とする錯体が得られる。
本発明の酸素還元触媒は上記のようなポルフィリン錯体(I)を導電性担体に通常の方法により担持することにより形成される。例えば、ポルフィリン錯体(I)を含むスラリーやペースト、懸濁液を調製し、それに導電性担体を浸漬するか又は前記スラリーやペーストを担体に塗布し、それを乾燥することにより本発明の酸素還元触媒を製造することができる。この時のスラリー、ペースト又は懸濁液の溶媒(担持溶媒)としては、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒やアセトニトリル、テトラヒドロフラン、単環式芳香族炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン)、C1−6の低級アルコール(例えば、プロパノール、ブタノール)等が挙げられる。
導電性担体としては特に限定されるものではなく、例えば、導電性が良好で安価であるという理由から、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー等の炭素材料を用いればよい。また、導電性担体は、単位重量当たりの表面積が大きいという理由から粉末状であることが望ましい。この場合、導電性担体の粒子の粒子径は0.03μm以上0.1μm以下とすることが望ましい。さらに、導電性担体の粒子は一次粒子が連結したストラクチャー構造を形成していることが望ましい。
導電性担体に対するポルフィリン錯体の担持量は通常40〜80重量%であるが、より好ましくは50〜60重量%である。
また、本発明者らは、上述のようにして得られるポルフィリン錯体(I)を担持した導電性担体を、不活性ガス雰囲気中で熱処理することにより、酸素還元触媒の酸素還元活性がさらに向上することを見出した。熱処理は、例えば図1に示すような高温/常圧熱処理装置を用いて以下のようにして行うことができる。
石英管(a)内にポルフィリン錯体(I)を担持した導電性担体を置き、管内に不活性ガスを充填して密封して、又は不活性ガスを通気しながら管内の温度を上昇させる。熱処理の際、管内の気圧は、特に限定されるものではないが、例えば0.8〜1.2気圧程度の常圧付近とすることが好ましい。また、熱処理の温度としては、好ましくは400℃以上であり、さらに好ましくは500℃以上であり、もっとも好ましくは550℃以上である。また、熱処理の温度の上限は通常1000℃以下であり、好ましくは800℃以下であり、もっとも好ましくは700℃以下である。熱処理の時間は、熱処理温度にもよるが、通常は1〜40時間であり、好ましくは1〜3時間である。本発明で使用できる不活性ガスとしては、希ガス(例えば、ヘリウム、ネオン及びアルゴン等)、窒素等、及びこれらの混合気体が挙げられる。熱処理後、室温まで冷却して本発明の電極触媒を得ることができる。上記のようにして熱処理して得られた電極(焼結電極)は熱処理前の電極よりも酸素還元活性が向上する。
また、本発明の酸素還元触媒にはポルフィリン錯体(I)の他に、白金やパラジウム等の貴金属を用いる他の酸素4電子還元触媒も一緒に混合して、担体に担持してもよい。
本発明の酸素還元触媒は、例えば、固体高分子型燃料電池等の燃料電池の電極触媒として用いることができる。例えば、本発明の電極触媒を電解質を含む液に分散し、その分散液を電解質膜に塗布、乾燥することにより、電解質膜の表面に電極触媒を有する燃料電池電極触媒とすることができる。そして、その触媒層の表面にさらにカーボンクロス等を熱圧接して電極−電解質構造体とすることができる。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に示すが、本発明の範囲は本実施例により何ら限定されるものではない。
2Lのビーカーにプロピオン酸1Lとピリジン10mlを加えて90℃に加熱し、これにピロール(0.9ml、13mmol)と吉草酸アルデヒド(1.28ml、12mmol)とを10分間隔で15回添加した。反応終了後、反応溶液を冷却して吸引ろ過し、濾液を水、水酸化ナトリウム水溶液、水でそれぞれ2回ずつ洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(5cmφ×50cm)にかけてクロロホルムで溶出し、目的生成物を含む画分を集めて溶媒を留去し、得られた結晶をクロロホルム/ヘキサンから再結晶して標題の化合物を得た(772mg:収率3.2%)。生成物はUV測定(島津製作所:UV−2100)、1H−NMR(JNM AL−300)及びFAB−MASS(JEOL JMS−SX102A)により同定した。
UV−vis(CHCl3):λmax=417nm
1H−NMR(300MHz,CDCl3):δ(ppm):-2.6(s,2H、NH),1.1(t,12H、Bu),1.8(m,8H、Bu),2.4(m,8H、Bu),4.9(t,8H、Bu),9.4(s,8H、Py).
1H−NMR(300MHz,CDCl3):δ(ppm):-2.6(s,2H、NH),1.1(t,12H、Bu),1.8(m,8H、Bu),2.4(m,8H、Bu),4.9(t,8H、Bu),9.4(s,8H、Py).
2Lのビーカーにプロピオン酸1Lとピリジン10mlを加えて90℃に加熱し、これにピロール(0.9ml、13mmol)とプロピオンアルデヒド(1.08ml、12mmol)とを10分間隔で15回添加した。反応終了後、反応溶液を冷却して吸引ろ過し、濾液を水、水酸化ナトリウム水溶液、水でそれぞれ2回ずつ洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(5cmφ×50cm)にかけてクロロホルムで溶出し、目的生成物を含む画分を集めて溶媒を留去し、得られた結晶をクロロホルム/ヘキサンから再結晶して標題の化合物を得た(270mg:収率1.3%)。生成物はUV測定(島津製作所:UV−2100)、1H−NMR(JNM AL−300)及びFAB−MASS(JEOL JMS−SX102A)により同定した。
UV−vis(CHCl3):λmax=417nm
1H−NMR(300MHz,CDCl3):δ(ppm):-2.6(s,2H、NH),2.1(t,12H、Et),5.0(q,8H、Et),9.4(s,8H、Py).
1H−NMR(300MHz,CDCl3):δ(ppm):-2.6(s,2H、NH),2.1(t,12H、Et),5.0(q,8H、Et),9.4(s,8H、Py).
実施例1及び2で得たテトラアルキルポルフィリンのコバルト錯体を合成した。
50mlの丸底フラスコにDMF30mlと実施例1又は2で得たテトラアルキルポルフィリン50mgとを添加して溶解させた。これに酢酸コバルト4水和物(121mg、0.486×mmol)を添加し、アルゴン雰囲気下で3時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(5cmφ×30cm)にかけてクロロホルムで溶出し、目的生成物を含む画分を集めて溶媒を留去して標題の化合物を得た(R’=Bu、51mg、91.5%;R’=Et、53mg、94.0%)。生成物はUV測定(島津製作所:UV−2100)及びFAB−MASS(JEOL JMS−SX102A)により同定した。
50mlの丸底フラスコにDMF30mlと実施例1又は2で得たテトラアルキルポルフィリン50mgとを添加して溶解させた。これに酢酸コバルト4水和物(121mg、0.486×mmol)を添加し、アルゴン雰囲気下で3時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(5cmφ×30cm)にかけてクロロホルムで溶出し、目的生成物を含む画分を集めて溶媒を留去して標題の化合物を得た(R’=Bu、51mg、91.5%;R’=Et、53mg、94.0%)。生成物はUV測定(島津製作所:UV−2100)及びFAB−MASS(JEOL JMS−SX102A)により同定した。
実施例4:ポルフィリン錯体の導電性担体への担持
ポルフィリン錯体として実施例3で得られたCoTEtP及びCoTBuPを用いた。また、比較例としてテトラフェニルポルフィリンCoTPP(R'=Ph)を用いた。そして、導電性担体としてカーボンブラックを用いた。
ポルフィリン錯体として実施例3で得られたCoTEtP及びCoTBuPを用いた。また、比較例としてテトラフェニルポルフィリンCoTPP(R'=Ph)を用いた。そして、導電性担体としてカーボンブラックを用いた。
カーボンブラック100mgをクロロホルムに分散させ、マグネティックスターラーを用いて50℃で0.5〜1時間攪拌した。これに種々の濃度のポルフィリン錯体のクロロホルム溶液をシリンジで添加し、攪拌した。攪拌終了後、クロロホルムを留去し、再度クロロホルム100mlを添加した。このクロロホルム溶液の上澄み液をメンブランフィルター(PTFE、0.45μm)でろ過し、濾液をUV-vis測定してポルフィリン錯体のカーボンブラックへの吸着量を算出した。カーボンブラック100mgに対するCoTEtP、CoTBuP及びCoTPPの単分子層吸着量はそれぞれ19.7mg、24.3mg及び27.6mgであった。UV測定後、吸引ろ過し、クロロホルムで洗浄して、吸着していない遊離のポルフィリン錯体を除去し、減圧乾燥してポルフィリン錯体担持カーボンブラックを得た。
実施例5:電気化学的測定
実施例4で得たポルフィリン錯体(CoTEtP、CoTBuP及びCoTPP)担持カーボンブラックのそれぞれについて電気化学的測定を行った。
実施例4で得たポルフィリン錯体(CoTEtP、CoTBuP及びCoTPP)担持カーボンブラックのそれぞれについて電気化学的測定を行った。
修飾電極の作製
電極としてエッジ面パイロリティックグラファイト電極(半径:3.00mm、面積0.28cm2)を使用した。電極を耐水研磨紙(1000番)で研磨して前処理し、次いでイオン交換水中で超音波洗浄した。実施例4で作製したポルフィリン錯体担持カーボンブラック10mgをナフィオン(登録商標)の5重量%溶液1.25mlに分散させた。この溶液の20μlを分取して電極表面にキャストした。
電極としてエッジ面パイロリティックグラファイト電極(半径:3.00mm、面積0.28cm2)を使用した。電極を耐水研磨紙(1000番)で研磨して前処理し、次いでイオン交換水中で超音波洗浄した。実施例4で作製したポルフィリン錯体担持カーボンブラック10mgをナフィオン(登録商標)の5重量%溶液1.25mlに分散させた。この溶液の20μlを分取して電極表面にキャストした。
サイクリックボルタンメトリー(CV)測定による酸素還元特性の評価
CV測定により各種修飾電極の酸素還元特性を評価した。測定は室温において酸素又はアルゴン雰囲気下で行い、第一回目の掃引を記録した。具体的な測定条件は以下のとおりである。
使用装置:ポテンショスタット(日厚計測 DPGS−1)
ファンクションジェネレーター(日厚計測 NFG−5)
X−Yレコーダー(理研電子 D−72DG)
セル溶液:1.0M HClO4
作用極 :修飾電極
参照極 :飽和カロメル電極(SCE)
対 極 :白金電極
掃引速度:100mV/s
掃引範囲:600〜−600mV
CV測定により各種修飾電極の酸素還元特性を評価した。測定は室温において酸素又はアルゴン雰囲気下で行い、第一回目の掃引を記録した。具体的な測定条件は以下のとおりである。
使用装置:ポテンショスタット(日厚計測 DPGS−1)
ファンクションジェネレーター(日厚計測 NFG−5)
X−Yレコーダー(理研電子 D−72DG)
セル溶液:1.0M HClO4
作用極 :修飾電極
参照極 :飽和カロメル電極(SCE)
対 極 :白金電極
掃引速度:100mV/s
掃引範囲:600〜−600mV
回転ディスク電極(RDE)測定による酸素還元反応の拡散限界電流値の測定
電極を回転させることによって、その時のディスク電流により酸素還元反応の拡散限界電流値を評価した。測定は室温において酸素雰囲気下で行った。測定条件は以下のとおりである。
使用装置:ポテンショスタット(日厚計測 DPGS−1)
ファンクションジェネレーター(日厚計測 NFG−5)
X−Yレコーダー(理研電子 D−72DG)
セル溶液:1.0M HClO4
作用極 :修飾電極
参照極 :飽和カロメル電極(SCE)
対 極 :白金電極
掃引速度:5mV/s
掃引範囲:600〜−600mV
電極回転速度:100、200、400、600、900、1000及び2500rpmから4〜5種類
電極を回転させることによって、その時のディスク電流により酸素還元反応の拡散限界電流値を評価した。測定は室温において酸素雰囲気下で行った。測定条件は以下のとおりである。
使用装置:ポテンショスタット(日厚計測 DPGS−1)
ファンクションジェネレーター(日厚計測 NFG−5)
X−Yレコーダー(理研電子 D−72DG)
セル溶液:1.0M HClO4
作用極 :修飾電極
参照極 :飽和カロメル電極(SCE)
対 極 :白金電極
掃引速度:5mV/s
掃引範囲:600〜−600mV
電極回転速度:100、200、400、600、900、1000及び2500rpmから4〜5種類
上記の電気化学的測定により求められた各ポルフィリン錯体修飾電極についてのピーク電位及び反応電子数の結果を以下の表に示す。
表1において「酸素還元反応の反応電子数n(酸素一分子あたり)」とは、酸素一分子あたりについての酸素還元反応に費やされた電子数の平均値である。従って、酸素4電子還元のみが起これば反応電子数n=4となり、2電子還元反応のみが起これば反応電子数n=2となる。実際の酸素還元反応では酸素2電子還元反応と酸素4電子還元反応との両方が起こるため、nは2〜4の間の数値となる。本発明の技術分野で用いられる酸素還元触媒としては酸素4電子還元反応の選択性が高い触媒、即ちnの値が4に近いものであるほど好ましい。
上記の結果に示されるとおり、本発明の酸素還元触媒を用いた場合のピーク電位は、メソ位がフェニル基であるポルフィリン錯体を用いた場合のピーク電位と比較して顕著に高くなっていることが分かる。さらに、本発明の酸素還元触媒を用いた場合の酸素還元反応における反応電子数は約4であり、酸素の4電子還元反応の選択性が高いことが示された。
実施例6:ポルフィリン錯体担持カーボンブラック(MCC/C)(担持溶媒:クロロホルム)の熱処理
実施例4と同様にしてポルフィリン錯体(CoTEtP)担持カーボンブラック(以下、「MCC/C」とも言う)を得た(担持溶媒:クロロホルム)。
実施例4と同様にしてポルフィリン錯体(CoTEtP)担持カーボンブラック(以下、「MCC/C」とも言う)を得た(担持溶媒:クロロホルム)。
図1に示す高温/常圧熱処理装置を用いて、種々の温度でMCC/C(担持溶媒:クロロホルム)の熱処理を行って焼結電極を作製した。熱処理条件は以下のとおりである。
熱処理温度:25℃(常温)、400℃、500℃、550℃、600℃、700℃、800℃、900℃、1000℃
昇温速度 :5℃/min
不活性ガス:アルゴン(常圧)
熱処理時間:2時間(熱処理終了後、室温まで自然冷却)
熱処理温度:25℃(常温)、400℃、500℃、550℃、600℃、700℃、800℃、900℃、1000℃
昇温速度 :5℃/min
不活性ガス:アルゴン(常圧)
熱処理時間:2時間(熱処理終了後、室温まで自然冷却)
得られた各焼結電極について、Ep(V vs SCE)、Ip(mA/cm2)、E1/2(V vs SCE)、n(-)、Ik(mA/cm2)を測定した。その結果を以下の表に、また熱処理温度と触媒活性(Ep及びn(-))との関係を図2及び図3に示す。
表2並びに図2及び3の結果より、400℃以上、特に600℃以上の温度で熱処理すると触媒活性の向上が顕著であることがわかる。
実施例7:MCC/C(担持溶媒:テトラクロロエタン)の熱処理
担持溶媒としてクロロホルムの代わりにテトラクロロエタンを用いる以外は実施例6と同様にしてMCC/Cを製造し、熱処理を行って焼結電極を得た。その結果を以下の表3に示す。
担持溶媒としてクロロホルムの代わりにテトラクロロエタンを用いる以外は実施例6と同様にしてMCC/Cを製造し、熱処理を行って焼結電極を得た。その結果を以下の表3に示す。
担持溶媒としてクロロホルムを用いた場合と同様に、テトラクロロエタンを用いた場合でも、MCC/C焼結電極の触媒活性が顕著に向上することがわかった。
実施例8:焼結電極のキャラクタリゼーション(EXAFS及び元素分析)
実施例6で製造したMCC/C(担持溶媒:クロロホルム)焼結電極についてその表面をEXAFSにより分析し、CoK吸収端EXAFSスペクトルフーリエ変換曲線のカーブフィッティングパラメータを求めた。その結果を表4に示す。
実施例6で製造したMCC/C(担持溶媒:クロロホルム)焼結電極についてその表面をEXAFSにより分析し、CoK吸収端EXAFSスペクトルフーリエ変換曲線のカーブフィッティングパラメータを求めた。その結果を表4に示す。
EXAFSによる構造解析の結果、600℃で熱処理したMCC/Cは局所的にCo-N4構造を維持しており、またCo-Co間の距離も2.91Åの距離を保っていることがわかった。600℃で熱処理したMCC/Cでは、Co-N4構造はさらに減少しており、またCo-Co間の距離が2.49Åとなっており、Co金属が凝集していることが示唆された。
次に、600℃で熱処理したMCC/C(担持溶媒:クロロホルム又はテトラクロロエタン)と1000℃で熱処理した熱処理したMCC/C(担持溶媒:クロロホルム)の元素分析結果を表5に示す。
本発明で用いられるポルフィリン錯体は酸素の4電子還元活性を有し、例えば、燃料電池の電極触媒等として有用である。
(a)石英管
(b)管状炉
(c)試料皿
(d)冷却器
(e)三方コック
(b)管状炉
(c)試料皿
(d)冷却器
(e)三方コック
Claims (8)
- 式(I):
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持した酸素還元触媒。 - MがCoである請求項1記載の酸素還元触媒。
- 各R’が、互いに独立して、炭素数2〜4のアルキル基である請求項1又は2記載の酸素還元触媒。
- 式(I):
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理して得られる酸素還元触媒。 - 熱処理が400℃以上で行われる請求項4記載の酸素還元触媒。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載の酸素還元触媒を用いる燃料電池電極触媒。
- 式(I):
各Rは、互いに独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基、フェニル基若しくはシアノ基であるか、又は隣接するRどうしが一緒になって炭素数2〜6のメチレン鎖又は芳香環を形成し;
各R’は、互いに独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり;
Mは、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Au、Mg、Cd、Al、In、Ge、Cr及びTiからなる群より選択される金属原子であって、ここで該Mはハロゲン原子、酸素原子、−OH、窒素原子、NO又は=COと結合していてもよい。]
で表されるポルフィリン錯体を導電性担体に担持し、次いでこれを不活性ガス雰囲気中で熱処理することを含む、酸素還元触媒の製造方法。 - 熱処理が400℃以上で行われる請求項7記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206148A JP2005205393A (ja) | 2003-12-26 | 2004-07-13 | ポルフィリン系電極触媒 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100391612C (zh) * | 2006-03-30 | 2008-06-04 | 上海交通大学 | 一种碳载钴卟啉氧还原催化剂的制备方法 |
JP2012110811A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 変性物、燃料電池用電極触媒、膜電極接合体及び燃料電池 |
CN101713760B (zh) * | 2009-08-22 | 2012-11-14 | 西北师范大学 | 对苯二酚的电化学检测方法 |
WO2015194142A1 (ja) * | 2014-06-20 | 2015-12-23 | パナソニック株式会社 | 炭素系材料、電極触媒、電極、電気化学装置、燃料電池、及び炭素系材料の製造方法 |
CN109467710A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-03-15 | 河南科技学院 | 二维金属卟啉基cof材料以及薄膜制备方法和应用 |
-
2004
- 2004-07-13 JP JP2004206148A patent/JP2005205393A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2015194142A1 (ja) * | 2014-06-20 | 2017-05-25 | パナソニック株式会社 | 炭素系材料、電極触媒、電極、電気化学装置、燃料電池、及び炭素系材料の製造方法 |
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