JP2005201505A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリント基板を収納する電装箱の熱が庫内に伝わりにくくして十分な断熱効果が得られるようにする。
【解決手段】 真空断熱パネル14の上下の中間位置にて下部を斜め前方に傾斜させ、この斜面部14Aより上部の上平面部14Bと下部の下平面部14Cとで段差を有するように形成する。両面接着剤付きテープにより外箱21に上平面部14Bを貼付ける。このとき、送風機36の駆動モータ等に接続したリード線等も外箱21の内側面にテープで貼付けて、前記段差により形成された凹部51内に下方からリード線等の端部を導いておき、斜面部14Aの背方にスペーサ54を配設する。そして、外箱21に開設された開口21Aを介して凹部51内に治具を配設して現場発泡による発泡ウレタン断熱材23充填後に、凹部51内に配設される電装箱52内のプリント基板にリード線の端部を接続して、開口21Aを蓋体55で覆うように外箱21に背面から固定する。
【選択図】 図4
【解決手段】 真空断熱パネル14の上下の中間位置にて下部を斜め前方に傾斜させ、この斜面部14Aより上部の上平面部14Bと下部の下平面部14Cとで段差を有するように形成する。両面接着剤付きテープにより外箱21に上平面部14Bを貼付ける。このとき、送風機36の駆動モータ等に接続したリード線等も外箱21の内側面にテープで貼付けて、前記段差により形成された凹部51内に下方からリード線等の端部を導いておき、斜面部14Aの背方にスペーサ54を配設する。そして、外箱21に開設された開口21Aを介して凹部51内に治具を配設して現場発泡による発泡ウレタン断熱材23充填後に、凹部51内に配設される電装箱52内のプリント基板にリード線の端部を接続して、開口21Aを蓋体55で覆うように外箱21に背面から固定する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫に関するものである。
アウトガスの発生がなく、粉塵の発生もなく、断熱性能が優れたグラスウールを使用した真空断熱パネルが提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−155651号公報
そして、従来は一般に図7に示すように、この真空断熱パネル1を冷蔵庫2の背壁3内の、電装箱4を収納する凹部5に面する位置と、この凹部5より上方位置及び下方位置において内箱6に接する位置とに配設していた。ところが、前記凹部5に面する位置に配設される真空断熱パネル1は小さなものであり、プリント基板を収納する電装箱4からこの真空断熱パネル1に熱が伝わり、コア材を包むガス遮断性の高い袋の外端部を介して回り込んで前方に位置する発泡ウレタン断熱材7にも熱が伝わり、延いては例えば野菜室8に伝わることとなり、好ましくない。また、3枚の真空断熱パネル1を使用しているので、製造工数も多くコスト高となるものである。
そこで本発明は、前述せる問題点に鑑み、プリント基板を収納する電装箱の熱が庫内に伝わりにくくして十分な断熱効果が得られるようにすると共にコストの低減を図ることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
このため第1の発明は、平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置においてその下部を斜め前方に傾けて形成した斜面部より上部の上平面部と下部の下平面部とで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする。
また第2の発明は、平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置において前方に向けて窪んだ凹部を形成し、この凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする。
更に第3の発明は、平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置においてその上部を斜め前方に傾けて形成した斜面部より下部の下平面部と上部の上平面部とで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3の発明において、前記真空断熱パネルの斜面部の背方には、スペーサを配設したことを特徴とする。
本発明によれば、プリント基板を収納する電装箱の熱が庫内に伝わりにくくして十分な断熱効果が得られるようにすると共にコストの低減を図ることができる冷蔵庫を提供することができる。また、第4の発明によれば、凹部内に配設される電装箱の外端部が真空断熱パネルの袋を傷つけることを防止できる。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。初めに、例えば家庭用冷蔵庫、フリーザー、業務用ショーケースなどの冷却貯蔵庫のうち、家庭用冷蔵庫を例とし、その断熱材として使用される真空断熱パネルのコア材の製造方法について、説明する。先ず、アウトガスが発生するコア材は、真空引きして封止した後に真空度を破壊するので断熱効果が薄れるものであり、本実施形態のコア材は、アウトガスが発生しないものである。初めに、ガラスビーズを溶融させて、短く(1ミリメートル程度)且つ短径(1乃至3ミクロン)のグラスウールを作製する。この作製されたグラスウールは、綿状を呈して向きが区々なものである。
そして、このグラスウールをばらばらにして、なるべく寝かせて同一方向とすべく、常温下でこのグラスウールとシリカ等の無機質のバインダーと溶媒(水)とを混合し(開繊)、この混合液をコンベアを所定速度で回転させながら濾布から成るコンベアベルト上に抽出する。
そして、前記濾布の下方で移動させながら吸引装置(図示せず)により吸水して徐々に水分を除去して、密度を100kg/m3〜160kg/m3とする。更に、このコンベアと巻取り装置(図示せず)との間の工程で、以下の理由により乾燥装置(図示せず)により乾燥させる。即ち、乾燥させない状態では、コア材中に未だ相当の水分が残存しており、このコア材を袋に収納して真空断熱パネルを作製させる直前に乾燥させる時間が長くなるからであり、また残存する水分がアウトガスとなるからである。
このように作製された一定幅(例えば、460mm)を有する帯状のコア材料を、一定長さ(例えば、1200mm)に裁断する。次に、このコア材11を100〜120℃の温度下で、例えば60分程度、アウトガスが発生しないように吸湿したその表面を乾燥させた後、真空パックする。即ち、乾燥させた後、図1に示すように、三方をヒートシールした平面視四角形状の袋(容器)13の中に開口せる一方から平板状のコア材11を入れ、これを真空槽(図示せず)内に入れて真空引きし、真空度を13.3Pa〜1.33Pa(0.1〜0.01Torr)とし、開口されている残りの一方をヒートシールして封止することにより密封し、厚さが、例えば10ミリメートル程度の真空断熱パネル14が形成される。
前記袋13としては、ガスバリア性(ガス遮断性の高い)を有し、ヒートシール可能で、前記コア材11を収納して内部を真空に維持できるものであれば、どのようなものでも用いることができるが、例えばナイロン、アルミ蒸着PET(ポリエチレン・テレフタレート)、アルミ箔及び高密度ポリエチレンの4層構造からなるガスバリアフィルムを用いた袋が好ましく用いられる。
この真空断熱パネル14を形成する場合、図2に示すように、コア材1の両表面、即ち表面及び裏面の周縁部16を端部から10ミリメートル程度の範囲でプレスするか切除することによってこの周縁部以外の部分より薄くする。
従って、コア材1の両表面の周縁部16を例えば段差を有するようにか又は外端部に向けて薄くなるように斜めにかプレスし又は切除することにより、真空引きの際に真空断熱パネル14の表面周縁部に袋13の余剰部分が重合して盛り上がったシワが発生しなくなる。即ち、コア材11の表面周縁部を一部プレス又は切除しない場合には、真空引きの際に初めに袋13とコア材11との空間部が吸気され、更にこのコア材11中の空気が吸引されるため、このコア材11の表面周縁部の袋の余剰部分が重合して盛り上がってシワが発生したり、コア材を前記真空槽(図示せず)から出したときに大気圧がかかり、コア材11の表面周縁端部がコア材11方向に押されて、袋13の余剰部分が重合して盛り上がってシワが発生するが、本実施形態によれば、この発生が防止できる。
仮に、盛り上がったシワが発生すると、この真空断熱パネル14を冷蔵庫の外箱の内側に接触させて取付けて、この外箱と内箱との間に発泡ポリウレタンを充填させて断熱材を形成する際に、このシワにより外箱に凹凸ができ、見栄えの悪いものとなるが、本実施形態によれば、このような事態を回避できる。
このようにして、断熱効果が高いものを作製する必要から、真空引きすることにより密度が180〜400kg/m3程度の真空断熱パネル14を作製できるが、密度が高いものを作製するには多くのグラスウールが必要となりコスト高となるものであるから、コストなどを考慮して200kg/m3程度のものが望ましい。
次に、このように作成された真空断熱パネル14を冷蔵庫本体20に用いるが、図3及び図4に基づき説明する。先ず、冷蔵庫本体20は、鋼板製の外箱21と合成樹脂材料で形成される内箱22及び両箱21、22間に現場発泡方式により充填される発泡ウレタン断熱材23とから構成される。この冷蔵庫本体20の内部は仕切壁により仕切られ、上部より冷蔵室26、野菜室27、冷凍室28、29を備えている。そして、前記冷蔵室26前面開口は開閉可能な回動式の断熱扉30により閉塞可能であり、野菜室27、冷凍室28、29は前後に引出し自在の扉31、32、33により夫々閉塞されている。
そして、野菜室27及び冷蔵室26の背面に沿って上方に向かって冷蔵用ダクト34を形成し、該冷蔵用ダクト34内に冷蔵用冷却器35及び送風機36を配設して、圧縮機24が冷媒を吸入圧縮して高温高圧にし、該圧縮機24からの高温高圧のガス状冷媒を凝縮器が凝縮し、キャピラリーチューブにより低温低圧となった冷媒を冷蔵用冷却器35が気化させるが、この冷蔵用冷却器35で発生した冷気は送風機36により前記冷蔵用ダクト34内を上昇しつつ、冷蔵室26内に各吹出口37から直接冷気が供給され、食品等の鮮度を長く保ち保存することが可能である。
そして、前記冷蔵室26に供給された冷気は、仕切板38に開設した吸込口39から野菜室27に供給され、野菜室27内の野菜容器40の前面に沿って下降し、仕切壁41に沿って前記冷蔵用ダクト34に帰還する構成である。
また、冷凍室28、29の背面に冷凍用ダクト42を形成し、このダクト42内に冷凍用冷却器43及び送風機44を配設する。そして、前記冷凍用冷却器43で発生した冷気は送風機44により前記冷凍用ダクト42内を上昇しつつ、冷凍室28内に吹出口45から冷気が供給され、容器46の前面に沿って下降して仕切壁47に開設した吸込口48を介して冷凍室29内に供給される。
そして、冷凍室29内は上面が開口され底面には複数の開孔を有するフリーザー容器49が配設されており、冷凍室29内に供給された冷気はフリーザー容器49内に流入して、前記開孔及び吸込口50を介して冷凍用ダクト42に帰還する構成である。
次に、真空断熱パネル14を冷蔵室26及び野菜室27の後方に位置する外箱21の内面に取り付けて、両箱21、22間に発泡ポリウレタン断熱材23を充填するが、この発泡ポリウレタン断熱材23に加えて熱伝導率が低い(断熱性能が高い)真空断熱パネル14を用いることにより、熱の漏洩を低く抑えることができ、冷蔵庫本体20において断熱材の肉厚を薄くすることができるものである。
先ず、プレス機(図示せず)によって前記真空断熱パネル14の上下の中間位置において、前記濾布面側を後側としてその下部を斜め前方に傾斜させ(45度程度)、この斜面部14Aより上部の上平面部14Bと下部の下平面部14Cとで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部51内にプリント基板を収納する電装箱52を収納可能とする。
そして、、所定の大きさに作成された真空断熱パネル14の上平面部14Bの一面に厚さ0.5〜1.5ミリメートルの弾性を有する両面接着剤付きテープ(図示せず)を貼り付けて、両面接着剤付きテープによりこの真空断熱パネル14を厚さ0.4〜0.6mmの前記外箱21の内面に貼り付けて固定する。このように、両面接着剤付きテープを厚さ0.5〜1.5ミリメートルとするとその弾性によりコア材11(真空断熱パネル14)の凹凸を十分に吸収することができるが、1.5ミリメートル超とすると弾性が無くなり却って剛性により外箱21を部分的に押圧して凹凸を発生させることとなり、また0.5ミリメートル未満であると真空断熱パネル14の凹凸を弾性で吸収できずこの凹凸の影響を受けて、断熱材の発泡充填後に外箱21に凹凸が形成され、見栄えが悪くなるものである。
なお、前記両面接着剤付きテープは、弾性を有する、例えば発泡ポリエチレン又は軟質ポリウレタンフォームなどで作製されたものの両側に接着剤層を有するものであり、その弾性により真空断熱パネル4の凹凸を吸収できるものであればよい。
従って、この両面接着剤付きテープに代えて弾性のある発泡性ホットメルトを外箱21の内面に塗布しておいて、真空断熱パネル14を貼り付けて固定してよい。これにより、両面接着剤付きテープと同様に、その弾性力で真空断熱パネル14の凹凸を吸収できるものである。
この場合、作成された真空断熱パネル14において、コア材11の収納前の袋13における開口部を除く三辺の重合シール部13Aは12ミリメートルであり、袋13はもともと大きく作製してあるためにコア材11を袋13に挿入して真空引きした際に余剰部分も重合されて耳部分は12ミリメートルより長くなる。しかも、真空引きされた際に、開口部及びこの開口部に対向する辺以外の他の対向する辺のいずれかの側にコア材11が片寄って作製されることとなる。
そして、先ず真空引きをする前の開口部を形成していた耳部分13B(シール後の)は70〜80ミリメートルあるので、この耳部分13Bを真空断熱パネル本体側に折り返して接着テープ等により固定しておき、次に前述の如く他の対向する辺における片寄って長くなった耳部分も同様に折り返して接着テープ等により固定し、前記両面接着剤付きテープにより前記外箱21に前記真空断熱パネル14の上平面部14Bを貼り付ける。
このとき、前記送風機36、44の駆動モータ(図示せず)等に接続したリード線なども外箱21の内側面にテープで貼り付けて、前記段差により形成された凹部51内に下方からこれらリード線などの端部を導いておき、また斜面部14Aの背方には硬質ウレタンフォームや発泡スチロールで作製したスペーサ54を配設する。このスペーサ54は、発泡後に前記凹部51内に配設される電装箱52の外端部が前記真空断熱パネル14の袋13を傷つけないようにするために、真空断熱パネル14を貼る前に斜面部14Aの背方に配設する。
そして、野菜室27の後方に位置する外箱21に開設された開口21Aを介して前記段差により形成された凹部51内に治具(図示せず)を配設した状態で現場発泡により発泡ウレタン断熱材23を充填する。この充填後に、前記凹部51内に配設される電装箱52内のプリント基板に前記リード線の端部を接続して、前記開口21Aを蓋体55で覆うように外箱21に背面からネジで固定する(図4参照)。この場合、ネジの先端は前記スペーサ54に当るため、真空断熱パネル14を傷つけないので、真空破壊を起こすことが防止できる。また、電装箱52の外端部と前記真空断熱パネル14との間にスペーサ54の一部が位置することにより、電装箱52の外端部が真空断熱パネル14の袋13を傷つけることも防止でき、更には前記スペーサ54は断熱材としての役割を果たし、電装箱52からの熱の野菜室27への伝導を防止できる。
次に図5に基づき、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点について説明すると、第1の実施形態に示す方法により長い前記真空断熱パネル14を作製し、プレス機(図示せず)によって前記真空断熱パネル14の上下の中間位置において、前記濾布面側を後側として前方側に窪んだ凹部56を形成する。即ち、真空断熱パネル14には、上平面部14Eと、その上平面部14Eの下端部を斜め前方に傾斜させ(45度程度)た斜面部14Fと、この斜面部14Fに続く中平面部14Gと、この中平面部14Gの下端部を斜め後方に傾斜させ(45度程度)た斜面部14Hと、この斜面部14Hに続く下平面部14Iとを形成して、前記真空断熱パネル14の上下の中間位置において凹部56を形成する。
そして、両面接着剤付きテープにより前記外箱21に前記真空断熱パネル14の上平面部14E及び下平面部14Iを貼り付ける。このとき、前記送風機36、44の駆動モータ(図示せず)等に接続したリード線なども外箱21の内側面にテープで貼り付けて、前記凹部56内に側方からこれらリード線などの端部を導いておき、また斜面部14F、14Hの背方には硬質ウレタンフォームや発泡スチロールで作製したスペーサ54を配設する。このスペーサ54は、発泡後に前記凹部56内に配設される電装箱52の外端部が前記真空断熱パネル14の袋13を傷つけないようにするために、真空断熱パネル14を貼り付ける前に斜面部14F、14Hの背方に配設する。
そして、野菜室27の後方に位置する外箱21に開設された開口21Aを介して前記凹部56内に治具(図示せず)を配設した状態で現場発泡により発泡ウレタン断熱材23を充填する。この充填後に、前記凹部56内に配設される電装箱52内のプリント基板に前記リード線の端部を接続して、前記開口21Aを蓋体55で覆うように外箱21に背面からネジで固定する。この場合、ネジの先端は前記スペーサ54に当るため、真空断熱パネル14を傷つけないので、真空破壊を起こすことが防止できる。また、電装箱52の外端部と前記真空断熱パネル14との間にスペーサ54の一部が位置することにより、電装箱52の外端部が真空断熱パネル14の袋13を傷つけることも防止でき、更には前記スペーサ54は断熱材としての役割を果たし、電装箱52からの熱の野菜室27への伝導を防止できる。
次に図6に基づき、第3の実施形態について説明する。第1及び第2の実施形態と異なる点について説明すると、第1の実施形態に示す方法により前記真空断熱パネル14を作製し、プレス機(図示せず)によって前記真空断熱パネル14の上下の中間位置において、前記濾布面側を後側としてその上部を斜め前方に傾斜させ(45度程度)、この斜面部14Jより上部の上平面部14Kと下部の下平面部14Lとで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部57内にプリント基板を収納する電装箱52を収納可能とする。
そして、両面接着剤付きテープにより前記外箱21に前記真空断熱パネル14の下平面部14Lを貼り付ける。このとき、前記送風機36、44の駆動モータ(図示せず)等に接続したリード線なども外箱21の内側面にテープで貼り付けて、前記凹部57内に上方からこれらリード線などの端部を導いておき、また斜面部14Jの背方には硬質ウレタンフォームや発泡スチロールで作製したスペーサ54を配設する。このスペーサ54は、発泡後に前記凹部57内に配設される電装箱52の外端部が前記真空断熱パネル14の袋13を傷つけないようにするために、真空断熱パネル14を貼り付ける前に斜面部14Jの背方に配設する。
そして、野菜室27の後方に位置する外箱21に開設された開口21Aを介して前記凹部57内に治具(図示せず)を配設した状態で現場発泡により発泡ウレタン断熱材23を充填する。この充填後に、前記凹部57内に配設される電装箱52内のプリント基板に前記リード線の端部を接続して、前記開口21Aを蓋体55で覆うように外箱21に背面からネジで固定する。この場合、ネジの先端は前記スペーサ54に当るため、真空断熱パネル14を傷つけないので、真空破壊を起こすことが防止できる。また、電装箱52の外端部と前記真空断熱パネル14との間にスペーサ54の一部が位置することにより、電装箱52の外端部が真空断熱パネル14の袋13を傷つけることも防止でき、更には前記スペーサ54は断熱材としての役割を果たし、電装箱52からの熱の野菜室27への伝導を防止できる。
また、以上の第1乃至第3の実施形態によれば、従来に比べて作業工数が少なくて済み、コストの低減を図ることができる。
なお、以上の実施形態では、1枚の平板状のコア材で真空断熱パネルを作製したが、これに限らず、2枚の平板状のコア材を濾布面側が外側となるように重合させた状態でアウトガスが出ない結束帯で固定するようにして真空断熱パネルを作製してもよい。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
11 コア材
13 袋
14 真空断熱パネル
14A 斜面部
14B 上平面部
14C 下平面部
21 外箱
21A 開口
51 凹部
52 電装箱
13 袋
14 真空断熱パネル
14A 斜面部
14B 上平面部
14C 下平面部
21 外箱
21A 開口
51 凹部
52 電装箱
Claims (4)
- 平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置においてその下部を斜め前方に傾けて形成した斜面部より上部の上平面部と下部の下平面部とで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする冷蔵庫。
- 平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置において前方に向けて窪んだ凹部を形成し、この凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする冷蔵庫。
- 平板状のコア材をガス遮断性の高い袋に収納して真空密封して成る真空断熱パネルを背壁内に装填する冷蔵庫において、前記真空断熱パネルの上下の中間位置においてその上部を斜め前方に傾けて形成した斜面部より下部の下平面部と上部の上平面部とで段差を有するように形成し、この段差により形成された凹部内にプリント基板を収納する電装箱を収納したことを特徴とする冷蔵庫。
- 前記真空断熱パネルの斜面部の背方には、スペーサを配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009024921A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Hitachi Appliances Inc | 冷蔵庫 |
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CN103423966A (zh) * | 2013-09-06 | 2013-12-04 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 冰箱散热风扇的控制方法及冰箱 |
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2004
- 2004-01-15 JP JP2004007454A patent/JP2005201505A/ja active Pending
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