JP2005201411A - 継手、継手の分割体、及び継手の組立て方法 - Google Patents

継手、継手の分割体、及び継手の組立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 管材を互いにほぼ垂直に接続するために使用される分割可能な継手であって、組立てが容易な継手を提供する。
【解決手段】 少なくとも第一管材(11)、第二管材(12)、及び第三管材(13)を互いにほぼ垂直に接続するための継手(100)において、第一管材(11)と嵌合する第一分割体(101)と、第一管材(11)に当接する当接部(102a)、第二管材(12)に嵌合する嵌合部(102b)、及び第一係合部(102c)を有する第二分割体(102、202、302、402、602)と、第二分割体(102)の第一係合部(102c)と係合する第二係合部(103a)及び第三管材(13)に嵌合する嵌合部(103b)を有する第三分割体(103)とを設けた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手に関する。特に、本発明は、複数本の管材により軽量の立体構造物を構築する際に使用する分解可能な直交継手に関する。
従来、複数本の管材をつなぎ合わせて、作業台、棚、ラック、台車、椅子などの立体構造物を組み立てるために、分割可能な継手が使用されている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。
図1は、直交する三本の管材を接続するために使用される従来の分割可能な継手1の斜視図である。
継手1は、第一分割体2と第二分割体3とからなる。継手1は、第一分割体2と第二分割体3とを合わせたときにほぼL字形状をしている。第一分割体2は、ほぼL字形状の外側部分を構成し、第二分割体3は、ほぼL字形状の内側部分を構成する。
第一分割体2は、ほぼその中心に第一嵌合部2aが設けられている。第一嵌合部2aは、第一分割体2の長手方向とほぼ直交する方向に延在する第一管材と嵌合するように半円筒状に形成されている。
第一分割体2は、第一嵌合部2aの両側に第一嵌合部2aからそれぞれ長手方向に延在する第二嵌合部2b及び第三嵌合部2cが設けられている。第二嵌合部2b及び第三嵌合部2cは、第一管材に対してほぼ垂直に第一分割体2の長手方向に延在する第二管材及び第三管材とそれぞれ嵌合するように半円筒形状に形成されている。
第一分割体2は、第一嵌合部2aと第二嵌合部2bの間及び第一嵌合部2aと第三嵌合部2cの間に、ボルト4、5を通すための穴2d、2eがそれぞれ設けられている。
第二分割体3は、ほぼその中心に第一嵌合部3aが設けられている。第一嵌合部3aは、第一管材と当接して第一管材を第一分割体2の第一嵌合部2aと第二分割体3の第一嵌合部3aとの間に挟持するようにほぼ円弧形状に形成されている。
第二分割体3は、第一嵌合部3aの両側に第一嵌合部3aからそれぞれ第二分割体3の長手方向に延在する第二嵌合部3b及び第三嵌合部3cが設けられている。第二嵌合部3b及び第三嵌合部3cは、第二管材及び第三管材とそれぞれ嵌合するように半円筒形状に形成されている。
第二分割体3は、第一嵌合部3aと第二嵌合部3bの間及び第一嵌合部3aと第三嵌合部3cの間に、ボルト4、5を通すための穴3d、3eがそれぞれ設けられている。ボルト4,5は、第一分割体2の穴2d、2e及び第二分割体3の穴3d、3eをそれぞれ通してナット6,7により締結される。
従来の継手1を使用して、三本の管材をほぼ垂直に接続する手順を図2及び図3を参照して説明する。
図2は、第一分割体2に三本の管材11、12、13を嵌め合わせた状態を示す図である。図3は、三本の管材11,12,13を互いにほぼ垂直に接続している従来の継手1を示す図である。
第一管材11は、鉛直方向に延在している。作業者は、まず、第一分割体2の第一嵌合部2aを第一管材11に嵌め合わせて第一分割体2を手で支える。次に、第二管材12をほぼ水平にして、第一管材11に対してほぼ垂直になるように第二嵌合部2bに嵌め合わせて、第二管材12を手で支える。さらに、第三管材13をほぼ水平にして、第一管材11及び第二管材13に対してほぼ垂直になるように第三嵌合部2cに嵌め合わせて、第三管材13を手で支える。
図2に示す第一、第二、第三管材11,12,13の上に、第二分割体3を覆い被せる。図3に示すように、ボルト4,5及びナット6,7を締め付けることにより、第一分割体2と第二分割体3とで第一、第二、第三管材11,12,13を挟み固定する。このようにして、従来の継手1は、三本の管材11,12,13を互いにほぼ垂直に接続する。
特許第3016200号公報 特許第3326558号公報
図2に示すように、三本の管材11,12,13を第一分割体2に嵌め合わせるために、作業者一人で三本の管材11,12,13及び第一分割体2を支えるのは困難であるため、少なくとも二人の作業者が必要であった。特に、管材が長くて管材の重量が重い場合には、作業者一人では組み立てることができなかった。
例えば、第一管材11及び第二管材12のみを第一分割体2及び第二分割体3で挟み、先にボルト4及びナット6で仮留めして、その後に、第三管材13を接続する手順もある。しかし、第二管材12が長くて重量が重い場合には、ボルト4及びナット6で仮留めしただけでは、第一分割体2及び第二分割体3が重力の作用でずり落ちてしまう。このため、正しい位置に、継手1を取り付けることができない。一方、ボルト4及びナット6をしっかりと締結してしまうと、第三管材13の接続ができなくなってしまう。
前述した課題を解決する為に本発明では次のような継手とした。
すなわち、少なくとも第一管材(11、611)、第二管材(12、612)、及び第三管材(13、613)を互いにほぼ垂直に接続するための継手(100、200、300、400、500、600、700、800)において、
第一管材(11、611)と嵌合する第一分割体(101、201、301、401、601)と、
第一管材(11、611)に当接する当接部(102a、202a、302a、402a、602a)と、第二管材(12、612)に嵌合する嵌合部(102b、202b、302b、402b、602b)と、第一係合部(102c、202c、302c、302d、402a3、602c)とを有する第二分割体(102、202、302、402、602)と、
前記第二分割体(102、202、302、402、602)の前記第一係合部(102c、202c、302c、302d、402a3、602c)と係合する第二係合部(103a、203a、303a、303d、403a3、603a)と、第三管材(13、613)に嵌合する嵌合部(103b、203b、303b、403b、603b)とを有する第三分割体(103、203、303、403、603)とを設けた。
あるいは、少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手(500)において、
第一管材と嵌合する嵌合部(501a)と、第一係合部(501f)とを有する第一分割体(501)と、
第一管材に当接する当接部(502a)と、第二管材に嵌合する嵌合部(502b)と、前記第一分割体(501)の前記第一係合部(501f)と係合する第二係合部(502c)とを有する第二分割体(502)と、
第三管材に嵌合する第三分割体(503)とを設けた。
また、少なくとも第一管材(11、611)、第二管材(12、612)、及び第三管材(13、613)を互いにほぼ垂直に接続するための継手(100、200、300、400、500、600、700、800)に使用される分割体(102、202、302、402、602)において、
第一管材(11、611)に当接するための当接部(102a、202a、302a、402a、602a)と、
第二管材(12、612)に嵌合するための嵌合部(102b、202b、302b、402b、602b)と、
第三管材(13、613)に嵌合する別の分割体(103、203、303、403、603)と係合するための係合部(102c、202c、302c、302d、402a3、602c)とを設けた。
あるいは、少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手(500)に使用される分割体(502)において、
第一管材に当接するための当接部(502a)と、
第二管材に嵌合するための嵌合部(502b)と、
第一管材、第二管材、及び第三管材に嵌合する別の分割体(501)の係合穴(501f)と係合するための係合爪部(502c)と設け、
前記係合爪部(502c)を前記当接部(502a)の先端に設けた。
あるいは、少なくとも第一管材(11、611)、第二管材(12、612)、及び第三管材(13、613)を互いにほぼ垂直に接続するための継手(100、200、300、400、500、600、700、800)に使用される分割体(103、203、303、403、603)において、
第一管材(11、611)及び第二管材(12、612)を保持するための別の分割体(102、202、302、402、602)の係合部(102c、202c、302c、302d、402a3、602c)と係合するための係合部(103a、203a、303a、303d、403a3、603a)と、
第三管材(13、613)に嵌合する嵌合部(103b、203b、303b、403b、603b)とを設けた。
また、少なくとも第一管材(11、611)、第二管材(12、612)、及び第三管材(13、613)を互いにほぼ垂直に接続するための継手の組立て方法であって、
第一管材(11、611)に第一分割体(101、201、301、401、601)の第一嵌合部(101a、201a、301a、401a、601a)を嵌め合わせる工程と、
第一管材(11、611)に対してほぼ垂直に延在する第二管材(12、612)を第一分割体(101、201、301、401、601)の第二嵌合部(101b、201b、301b、401b、601b)に嵌め合わせる工程と、
第二分割体(102、202、302、402、602)の当接部(102a、202a、302a、402a、602a)を第一管材(11、611)に当接し、第二分割体(102、202、302、402、602)の嵌合部(102b、202b、302b、402b、602b)を第二管材(12、612)に嵌め合わせる工程と、
第一分割体(101、201、301、401、601)と第二分割体(102、202、302、402、602)とを締結部材(104,106,604,606)により締結する工程と、
第一管材(11、611)及び第二管材(12、612)に対してほぼ垂直に延在する第三管材(13、613)を第一分割体(101、201、301、401、601)の第三嵌合部(101c、201c、301c、401c、601c)に嵌め合わせる工程と、
第三分割体(103、203、303、403、603)の係合部(103a、203a、303a、303d、403a3、603a)を第二分割体(102、202、302、402、602)の係合部(102c、202c、302c、302d、402a3、602c)に係合させる工程と、
第三分割体(103、203、303、403、603)の嵌合部(103b、203b、303b、403b、603b)を第三管材(13、613)に嵌め合わせる工程と、
第一分割体(101、201、301、401、601)と第三分割体(103、203、303、403、603)とを締結部材(105、107、605、607)により締結する工程とからなる方法。
本発明によれば、複数本の管材を接続するための継手を一人で簡単に組み立てることことができ、特に有用になるものである。
また、本発明によれば、組立てた後の管材に不所望の外力が作用しても、容易に変形することがないという効果を奏する。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図4は、本発明による実施例1の継手100の斜視図である。
継手100は、第一分割体101と、第二分割体102と、第二分割体103とからなる。継手100は、第一分割体101と、第二分割体102と、第二分割体103とを合わせたときにほぼL字形状となる。第一分割体101は、ほぼL字形状の外側部分を構成し、第二分割体102及び第三分割体103は、ほぼL字形状の内側部分を構成する。
第一分割体101は、ほぼその中心に第一嵌合部101aが設けられている。第一嵌合部101aは、第一分割体101の長手方向とほぼ直交する方向に延在する第一管材と嵌合するように半円筒状に形成されている。
第一分割体101は、第一嵌合部101aの両側に第一嵌合部101aからそれぞれ長手方向に延在する第二嵌合部101b及び第三嵌合部101cが設けられている。第二嵌合部101b及び第三嵌合部101cは、第一管材に対してほぼ垂直に第一分割体101の長手方向に延在する第二管材及び第三管材とそれぞれ嵌合するように半円筒形状に形成されている。
第一分割体101は、第一嵌合部101aと第二嵌合部101bの間及び第一嵌合部101aと第三嵌合部101cの間に、ボルト104、105を通すための穴101d、101eがそれぞれ設けられている。
第二分割体102及び第三分割体103は、全体的には、図1に示した従来の継手1の第二分割体3を第一嵌合部3aにおいて切断することにより得られる半分体である。しかしながら、以下の説明からもわかるように、従来の継手1の第二分割体3を単純に半分に分割したものではない。
第二分割体102は、当接部102aと嵌合部102bとからなる。当接部102aは、組み立てられたときに、第一分割体101の第一嵌合部101aに嵌合する第一管材と当接するように形成されている。嵌合部102bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第二管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部102aには、係合穴102cが形成されている。
また、第二分割体102は、当接部102aと嵌合部102bとの間に、ボルト104を通すための穴102dが設けられている。ボルト104は、第一分割体101の穴101d及び第二分割体102の穴102dを通してナット106により締結される。
第三分割体103は、係合爪部103aと嵌合部103bとからなる。係合爪部103aは、組み立てられたときに、第二分割体102の係合穴102cと係合する。嵌合部103bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第三管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。なお、係合爪部103aは、係合穴102cに引っ掛かり易くするために、先端部にわずかな突起部が形成されていてもよい。
また、第三分割体103は、係合爪部103aと嵌合部103bとの間に、ボルト105を通すための穴103cが設けられている。ボルト105は、第一分割体101の穴101e及び第三分割体103の穴103cを通してナット107により締結される。
実施例1の継手100を使用して、三本の管材をほぼ垂直に接続する手順を図5及び図6を参照して説明する。
図5は、第一管材11と第二管材12を互いにほぼ垂直になるように、第一分割体101と第二分割体102を用いて、ボルト104及びナット106をしっかり締結することにより固定した状態を示す図である。
鉛直に起立した第一管材11に第一分割体101の第一嵌合部101aを嵌め合わせる。第一管材11に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二管材12を第一分割体101の第二嵌合部101bに嵌め合わせる。第二分割体102の当接部102aを第一管材11に当接し、嵌合部102bを第二管材12に嵌め合わせる。ボルト104を、第一分割体101の穴101d及び第二分割体102の穴102dを通してナット106によりしっかりと締結する。これによって、第一分割体101の第一嵌合部101aと第二分割体102の当接部102aとで第一管材11をしっかりと挟み込むと共に、第二管材12をしっかりと保持する。これによって、第二管材12は、第一管材11に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二管材12を手で支える必要がない。
図6は、第三分割体103により第三管材13を固定した状態を示す図である。
第一管材11に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三管材13を第一分割体101の第三嵌合部101cに嵌め合わせる。第三分割体103の係合爪部103aを第二分割体102の係合穴102cに係合させ、嵌合部103bを第三管材13に嵌め合わせる。ボルト105を、第一分割体101の穴101e及び第三分割体103の穴103cを通してナット107によりしっかりと締結する。このとき、第三分割体103の係合爪部103aが第二分割体102の係合穴102cに係合して当接部102aを第一管材11に押し付ける。これによって、さらにしっかりと継手100を第一管材11に対して固定することができる。したがって、管材12及び13に鉛直方向に大きな荷重がかかっても継手100が緩んだりずれたりすることがない。
このようにして、本発明の継手100は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
また、管材12及び13に、管材12と管材13とのなす角度を拡げる方向に外力が作用したとしても、係合爪部103aが係合穴102cと係合しているので管材12と管材13とのなす角度が拡がろうとするのを防止できる。
図7は、継手100の平面図である。
第一分割体101と第二分割体102との間に第一管材11及び第二管材12を挟んで、ボルト104及びナット106により第一分割体101と第二分割体102と締結すると、第二分割体102の当接部102aを第一管材11に対して概略的に(正確には異なるとしても)ボルト104に沿って矢印F1に示す方向に押圧する力が当接部102aに作用する。また、第一分割体101と第三分割体103との間に第三管材13を挟んで、ボルト105及びナット107により第一分割体101と第三分割体103と締結すると、第三分割体103の係合爪部103aが第二分割体102の当接部102aの係合穴102cと係合して当接部102aを第一管材11に対して概略的に(正確には異なるとしても)ボルト105に沿って矢印F2に示す方向に押圧する力が当接部102aに作用する。したがって、当接部102aには、矢印F1で示す力と矢印F2で示す力の合力である矢印F3で示す力が作用する。この矢印F3で示す力は、図1に示した従来の継手1の第二分割体3に作用する力とほぼ同等に近いもの、あるいはそれ以上になると推測される。したがって、本発明の継手100によれば、従来の継手1とほぼ同等、あるいはそれ以上の締め付け力が得られる。
これに対して、例えば、従来の継手1の第二分割体3を単に二つに分割しただけのものでは、前記した本発明の効果は得られない。図8は、従来の継手1の第二分割体3を分割体30、31に分割した比較例の継手20を示す平面図である。
ボルト4及びナット6を締め付けることにより、分割体30の当接部30aが管材11に矢印F1に示す方向の力を作用させる。また、ボルト5及びナット7を締め付けることにより、分割体31の当接部31aが管材11に矢印F2に示す方向の力を作用させる。しかしながら、当接部30a及び当接部31aは、離れているので、当接部が本発明のような合力F3を管材11に対して作用させることはない。したがって、比較例の継手20は、管材11に対してしっかりと固定されず、継手20に外力が作用した場合に継手20が管材11に対してずれてしまうおそれがある。
さらに、比較例の継手20においては、次のような問題もある。
図9は、比較例の継手20において、管材12と管材13とのなす角度αを拡げる方向に管材12と管材13とに外力Fが作用したことにより変形した継手20を示す平面図である。
比較例の継手20は、本発明の実施例1の係合爪部及び係合穴が設けられていない。したがって、管材12と管材13とのなす角度αを拡げる方向に管材12と管材13とに外力Fが作用すると、第一分割体2が簡単に変形してしまい角度αが大きくなってしまう。これは、管材及び継手により構築された立体構造物の形状を変形させるだけでなく、継手の落下をも生じさせる。すなわち、第一分割体2が変形することにより、当接部30a及び31aが管材11から離れてしまい、管材11に継手20を固定するための締結力がなくなってしまうからである。
これに対して、本発明は、第二分割体及び第三分割体に係合爪部(係合部)及び係合穴(係合部)をそれぞれ設けているので、前記のような問題を解決することができる。
図10は、本発明による実施例2の継手200の斜視図である。
継手200は、第一分割体201と、第二分割体202と、第三分割体203とからなる。第一分割体201は、実施例1の第一分割体101と同様であるので、その説明を省略する。
第二分割体202は、当接部202aと嵌合部202bとからなる。当接部202aは、組み立てられたときに、第一分割体201の第一嵌合部201aに嵌合する第一管材と当接する当接面を内側に有する。嵌合部202bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第二管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部202aの外側には、断面がほぼL字形状に形成された引っ掛け部(係合部)202cが形成されている。
また、第二分割体202は、当接部202aと嵌合部202bとの間に、ボルトを通すための穴202dが設けられている。
第三分割体203は、引っ掛け部(係合部)203aと嵌合部203bとからなる。引っ掛け部203aは、その断面がほぼL字形状に形成されており、組み立てられたときに、第二分割体202の引っ掛け部202cと係合する。嵌合部203bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第三管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
また、第三分割体203は、引っ掛け部203aと嵌合部203bとの間に、ボルトを通すための穴203cが設けられている。
実施例2の継手200の組立て方法は、実施例1の継手100の組立て方法とほぼ同様である。
鉛直に起立した第一管材に第一分割体201の第一嵌合部201aを嵌め合わせる。第一管材に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二管材を第一分割体201の第二嵌合部201bに嵌め合わせる。第二分割体202の当接部202aを第一管材に当接し、嵌合部202bを第二管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体201の穴201d及び第二分割体202の穴202dを通してナットによりしっかりと締結する。これによって、第一分割体201の第一嵌合部201aと第二分割体202の当接部202aとで第一管材をしっかりと挟み込むと共に、第二管材をしっかりと保持する。これによって、第二管材は、第一管材に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二管材を手で支える必要がない。
次に、第一管材に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三管材を第一分割体201の第三嵌合部201cに嵌め合わせる。第三分割体203の引っ掛け部203aを第二分割体202の引っ掛け部202cに引っ掛け、嵌合部203bを第三管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体201の穴201e及び第三分割体203の穴203cを通してナットによりしっかりと締結する。このとき、第三分割体203の引っ掛け部203aが第二分割体202の引っ掛け部202cに係合して当接部202aを第一管材に押し付る。これによって、さらにしっかりと継手200を第一管材に対して固定することができる。
このようにして、本発明の継手200は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
また、水平方向に延在する第二管材と第三管材とのなす角度を拡げる方向に外力が作用したとしても、引っ掛け部202c、203aが互いに係合しているので、管材間の角度が拡がろうとすることを防止できる。
図11は、本発明による実施例3の継手300の斜視図である。
継手300は、第一分割体301と、第二分割体302と、第三分割体303とからなる。第一分割体301は、実施例1の第一分割体101と同様であるので、その説明を省略する。
第二分割体302は、当接部302aと、嵌合部302bと、引っ掛け部(係合部)302cとからなる。当接部302aは、組み立てられたときに、第一分割体301の第一嵌合部301aに嵌合する第一管材と当接する当接面を内側に有する。嵌合部302bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第二管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部302aの外側には、断面がほぼL字形状に形成された引っ掛け部(係合部)302dが形成されている。
引っ掛け部302cは、その断面がほぼL字形状に形成されている。図11においては、引っ掛け部302cの先端部が当接部302aの影になって見えない。
また、第二分割体302は、当接部302aと嵌合部302bとの間に、ボルトを通すための穴302eが設けられている。
第三分割体303は、引っ掛け部(係合部)303aと、嵌合部303bと、当接部303cとからなる。引っ掛け部303aは、その断面がほぼL字形状に形成されており、組み立てられたときに、第二分割体302の当接部302aの外側に形成された引っ掛け部302dと係合する。嵌合部303bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第三管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。当接部303cは、組み立てられたときに、第一管材と当接する当接面を内側に有する。当接部303cの外側には、断面がほぼL字形状に形成された引っ掛け部(係合部)303dが形成されている。引っ掛け部303dは、組み立てられたときに、第二分割体302の引っ掛け部302cと係合する。
また、第三分割体303は、引っ掛け部303aと嵌合部303bとの間に、ボルトを通すための穴303eが設けられている。
第三分割体303を180度回転させるとわかるように、実施例3の第二分割体302と第三分割体303は同一形状をしている。実施例3によれば、継手の部品の種類を減らすことができるという有利な点がある。
実施例3の継手300の組立て手順を以下に説明する。
鉛直に起立した第一管材に第一分割体301の第一嵌合部301aを嵌め合わせる。第一管材に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二管材を第一分割体301の第二嵌合部301bに嵌め合わせる。第二分割体302の当接部302aを第一管材に当接し、嵌合部302bを第二管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体301の穴301d及び第二分割体302の穴302eを通してナットによりしっかりと締結する。これによって、第一分割体301の第一嵌合部301aと第二分割体302の当接部302aとで第一管材をしっかりと挟み込むと共に、第二管材をしっかりと保持する。これによって、第二管材は、第一管材に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二管材を手で支える必要がない。
次に、第一管材に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三管材を第一分割体301の第三嵌合部301cに嵌め合わせる。第三分割体303の当接部303cを第一管材と第二分割体302の引っ掛け部302cの間に挿入して、当接部303cの内側の当接面を第一管材に当接させると共に、当接部303cの外側に設けられた引っ掛け部303dを第二分割体302の引っ掛け部302cと係合させる。同時に、第三分割体303の引っ掛け部303aを第二分割体302の当接部302aの外側に設けられた引っ掛け部302dに引っ掛け、嵌合部303bを第三管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体301の穴301e及び第三分割体303の穴303eを通してナットによりしっかりと締結する。このとき、第三分割体303の引っ掛け部303aが第二分割体302の当接部302aの外側の引っ掛け部302dに係合し、また、第三分割体303の当接部303cの外側の引っ掛け部303dが第二分割体302の引っ掛け部302cに係合して、それぞれ、当接部302a及び当接部303cを第一管材に押し付る。これによって、さらにしっかりと継手300を第一管材に対して固定することができる。
このようにして、本発明の継手300は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
また、水平方向に延在する第二管材と第三管材とのなす角度を拡げる方向に外力が作用したとしても、引っ掛け部302cと引っ掛け部303dが、及び引っ掛け部303aと引っ掛け部302dがそれぞれ互いに係合しているので、管材間の角度が拡がろうとすることを防止できる。
図12は、本発明による実施例4の継手400の斜視図である。
継手400は、第一分割体401と、第二分割体402と、第三分割体403とからなる。第一分割体401は、実施例1の第一分割体101と同様であるので、その説明を省略する。
第二分割体402は、当接部402aと嵌合部402bとからなる。当接部402aは、組み立てられたときに、第一分割体401の第一嵌合部401aに嵌合する第一管材と当接する当接面を内側に有する。嵌合部402bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第二管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部402aは、第二分割体402の本体部から延在する連結部402a1と、連結部402a1に連結し且つ内側に当接面を有する拡大部402a2と、拡大部402a2の本体部側に設けられた係合縁(係合部)402a3とからなる。
また、第二分割体402は、当接部402aと嵌合部402bとの間に、ボルトを通すための穴402cが設けられている。
第三分割体403は、当接部403aと嵌合部403bとからなる。当接部403aは、組み立てられたときに、第一分割体401の第一嵌合部401aに嵌合する第一管材と当接する当接面を内側に有する。嵌合部403bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第三管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部403aは、第三分割体403の本体部から延在する連結部403a1と、内側に当接面を有する拡大部403a2と、拡大部403a2の本体部側に設けられた係合縁(係合部)403a3とからなる。係合縁403a3は、組み立てられたときに、第二分割体402の係合縁402a3と係合する。
また、第三分割体403は、当接部403aと嵌合部403bとの間に、ボルトを通すための穴403cが設けられている。
第三分割体403を180度回転させるとわかるように、実施例4の第二分割体402と第三分割体403は同一形状をしている。実施例4によれば、継手の部品の種類を減らすことができるという有利な点がある。
実施例4の継手400の組み立て手順を以下に説明する。
鉛直に起立した第一管材に第一分割体401の第一嵌合部401aを嵌め合わせる。第一管材に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二管材を第一分割体401の第二嵌合部401bに嵌め合わせる。第二分割体402の当接部402aを第一管材に当接し、嵌合部402bを第二管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体401の穴401d及び第二分割体402の穴402cを通してナットによりしっかりと締結する。これによって、第一分割体401の第一嵌合部401aと第二分割体402の当接部402aとで第一管材をしっかりと挟み込むと共に、第二管材をしっかりと保持する。これによって、第二管材は、第一管材に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二管材を手で支える必要がない。
次に、第一管材に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三管材を第一分割体401の第三嵌合部401cに嵌め合わせる。第三分割体403の当接部403aの拡大部403a2を第一管材と第二分割体402の連結部402a1との間に挿入して、拡大部403a2の内側の当接面を第一管材に当接させると共に、係合縁403a3を第二分割体402の係合縁402a3と係合させる。そして、嵌合部403bを第三管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体401の穴401e及び第三分割体403の穴403cを通してナットによりしっかりと締結する。このとき、第三分割体403の係合縁403a3が第二分割体402の係合縁402a3に係合して、第二分割体402の当接部402aを第一管材に押し付る。同時に、第三分割体403の当接部403aも、第三分割体403の係合縁403a3と第二分割体402の係合縁402a3と係合により、第一管材に押し付けられる。これによって、さらにしっかりと継手400を第一管材に対して固定することができる。
このようにして、本発明の継手400は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
また、水平方向に延在する第二管材と第三管材とのなす角度を拡げる方向に外力が作用したとしても、第三分割体403の係合縁403a3と第二分割体402の係合縁402a3とが係合しているので、管材間の角度が拡がろうとすることを防止できる。
図13は、本発明による実施例5の継手500の斜視図である。
継手500は、第一分割体501と、第二分割体502と、第三分割体503とからなる。第一分割体501は、第一嵌合部501aとボルトを通すための穴501eとの間に係合穴(係合部)501fが設けられている点を除いて実施例1の第一分割体101と同様であるので、その説明を省略する。
第二分割体502は、当接部502aと嵌合部502bとからなる。当接部502aは、組み立てられたときに、第一分割体501の第一嵌合部501aに嵌合する第一管材と当接する当接面を内側に有する。嵌合部502bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第二管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
当接部502aの先端部には、組み立てられたときに、第一分割体501の係合穴501fと係合する係合爪部(係合部)502cが設けられている。
また、第二分割体502は、当接部502aと嵌合部502bとの間に、ボルトを通すための穴502dが設けられている。
第三分割体503は、嵌合部503aと、ボルトを通すための穴503bとが設けられている。嵌合部503bは、第一管材に対してほぼ垂直に接続される第三管材と嵌合するように半円筒形状に形成されている。
実施例5の継手500の組み立て手順を以下に説明する。
鉛直に起立した第一管材に第一分割体501の第一嵌合部501aを嵌め合わせる。第一管材に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二管材を第一分割体501の第二嵌合部501bに嵌め合わせる。第二分割体502の当接部502aを第一管材に当接し、係合爪部502cを第一分割体501の係合穴501fに挿入する。嵌合部502bを第二管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体501の穴501d及び第二分割体502の穴502dを通してナットによりしっかりと締結する。これによって、第一分割体501の第一嵌合部501aと第二分割体502の当接部502aとで第一管材をしっかりと挟み込むと共に、第二管材をしっかりと保持する。第二分割体の係合爪部502cが第一分割体501の係合穴501fに係合するため、継手500は、より強固に第一管材に固定される。このようにして、第二管材は、第一管材に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二管材を手で支える必要がない。
次に、第一管材に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三管材を第一分割体501の第三嵌合部501cに嵌め合わせる。第三分割体503の嵌合部503aを第三管材に嵌め合わせる。ボルトを、第一分割体501の穴501e及び第三分割体503の穴503bを通してナットによりしっかりと締結する。
このようにして、本発明の継手500は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
実施例5においては、第二分割体502と第三分割体503との間に係合手段が設けられていないため、水平方向に延在する第二管材と第三管材とのなす角度を拡げる方向に外力が作用した場合には、第一分割体501が変形するおそれがある。しかしながら、第二分割体の係合爪部502cが第一分割体501の係合穴501fに係合しているため、第一分割体501が変形しても、第二分割体502の当接部502aが第一管材から離れることはない。したがって、継手500がずり落ちることはない。
図14は、本発明による実施例6の継手600を使用して三本の角管を接続した状態を示す平面図である。
実施例1〜5は、管材の一例として円筒管を使用した場合の例を示したが、本発明による継手は、角管の接続にも使用できる。実施例6は、管材の一例として角管を使用した場合の例を示す。
継手600は、第一分割体601と、第二分割体602と、第二分割体603とからなる。継手600は、第一分割体601と、第二分割体602と、第二分割体603とを合わせたときにほぼL字形状となる。第一分割体601は、ほぼL字形状の継手600の外側部分を構成し、第二分割体602及び第三分割体603は、ほぼL字形状の継手600の内側部分を構成する。
第一分割体601は、ほぼその中心に第一嵌合部601aが設けられている。第一嵌合部601aは、第一分割体601の長手方向とほぼ直交する方向に延在する第一角管611と嵌合するように直角に形成されている。
第一分割体601は、第一嵌合部601aの両側に第一嵌合部601aからそれぞれ長手方向に延在する第二嵌合部601b及び第三嵌合部601cが設けられている。第二嵌合部601b及び第三嵌合部601cは、第一角管611に対してほぼ垂直に長手方向に延在する第二角管612及び第三角管613とそれぞれ嵌合するように断面がコの字形状に形成されている。
第一分割体601は、第一嵌合部601aと第二嵌合部601bの間及び第一嵌合部601aと第三嵌合部601cの間に、ボルト604、605を通すための穴601d、601eがそれぞれ設けられている。
第二分割体602は、当接部602aと嵌合部602bとからなる。当接部602aは、組み立てられたときに、第一分割体601の第一嵌合部601aに嵌合する第一角管611と当接するように形成されている。嵌合部602bは、第一角管611に対してほぼ垂直に接続される第二角管612と嵌合するように断面がコの字形状に形成されている。
当接部602aには、係合穴602c(係合部)が形成されている。
また、第二分割体602は、当接部602aと嵌合部602bとの間に、ボルト604を通すための穴602dが設けられている。ボルト604は、第一分割体601の穴601d及び第二分割体602の穴602dを通してナット606により締結される。
第三分割体603は、係合爪部603a(係合部)と嵌合部603bとからなる。係合爪部603aは、組み立てられたときに、第二分割体602の係合穴602cと係合する。嵌合部603bは、第一角管611に対してほぼ垂直に接続される第三角管613と嵌合するように断面がコの字形状に形成されている。なお、係合爪部603aは、係合穴602cに引っ掛かり易くするために、先端部にわずかな突起部が形成されていてもよい。
また、第三分割体603は、係合爪部603aと嵌合部603bとの間に、ボルト605を通すための穴603cが設けられている。ボルト605は、第一分割体601の穴601e及び第三分割体603の穴603cを通してナット607により締結される。
実施例6の継手600を使用して、三本の角管611,612,613をほぼ垂直に接続する手順を以下に説明する。
鉛直に起立した第一角管611に第一分割体601の第一嵌合部601aを嵌め合わせる。第一角管611に対してほぼ垂直に水平方向に延在する第二角管612を第一分割体601の第二嵌合部601bに嵌め合わせる。第二分割体602の当接部602aを第一角管611に当接し、嵌合部602bを第二角管612に嵌め合わせる。ボルト604を、第一分割体601の穴601d及び第二分割体602の穴602dを通してナット606によりしっかりと締結する。これによって、第一分割体601の第一嵌合部601aと第二分割体602の当接部602aとで第一角管611をしっかりと挟み込むと共に、第二角管612をしっかりと保持する。これによって、第二角管612は、第一角管611に対して所望の位置にしっかりと固定される。したがって、作業者は、第二角管612を手で支える必要がない。
次に、第一角管611に対してほぼ垂直な水平方向に延在する第三角管613を第一分割体601の第三嵌合部601cに嵌め合わせる。第三分割体603の係合爪部603aを第二分割体602の係合穴602cに係合させ、嵌合部603bを第三角管613に嵌め合わせる。ボルト605を、第一分割体601の穴601e及び第三分割体603の穴603cを通してナット607によりしっかりと締結する。このとき、第三分割体603の係合爪部603aが第二分割体602の係合穴602cに係合して当接部602aを第一角管611に押し付ける。これによって、さらにしっかりと継手600を第一角管611に対して固定することができる。したがって、第二角管612及び第三角管613に鉛直方向に大きな荷重がかかっても継手600が緩んだりずれたりすることがない。
このようにして、本発明の継手600は、作業者が一人で容易に組み立てることができる。
また、第二角管612及び第三角管613に、第二角管612と第三角管613とのなす角度を拡げる方向に外力が作用したとしても、係合爪部603aが係合穴602cと係合しているので第二角管612と第三角管613とのなす角度が拡がろうとするのを防止できる。
実施例1〜6においては、ほぼ全体的にL字形状をした継手を例にして本発明を説明した。しかし、本発明は、ほぼ全体的にL字形状をした継手に限られるものではなく、ほぼ全体的にT字形状をした継手、ほぼ全体的に十字形状をした継手においても、本発明は有効である。
図15は、本発明の実施例1の第二分割体102及び第三分割体103を使用したほぼ全体的にT字形状をした継手700の平面図である。このように、本発明の継手の分割体は、T字形状をした継手にも使用することができる。図15は、実施例1の分割体を使用した例を示しているが、実施例2〜6の分割体も同様にT字形状をした継手に使用することができる。
図16は、本発明の実施例1の第二分割体102及び第三分割体103を使用したほぼ全体的に十字形状をした継手800の平面図である。このように、本発明の継手の分割体は、十字形状をした継手にも使用することができる。図16は、実施例1の分割体を使用した例を示しているが、実施例2〜6の分割体も同様に十字形状をした継手に使用することができる。
なお、本明細書において、管材とは、薄肉鋼管、樹脂被覆鋼管、軽金属管、合成樹脂管、円筒管、角管、中実円筒部材、中実角柱部材、木の棒、及びその他の棒材を含むものと理解されるべきである。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その特徴事項から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
直交する三本の管材を連結するための従来の分割可能な継手の斜視図。 第一分割体2に三本の管材11、12、13を嵌め合わせた状態を示す図。 三本の管材11,12,13を互いにほぼ垂直に接続している従来の継手1を示す図。 本発明による実施例1の継手100の斜視図。 第一管材11と第二管材12を互いにほぼ垂直になるように、第一分割体101と第二分割体102を用いて、ボルト104及びナット106をしっかり締結することにより固定した状態を示す図。 第三分割体103により第三管材13を固定した状態を示す図。 継手100の平面図。 従来の継手1の第二分割体3を分割体30、31に分割した比較例の継手20を示す平面図。 比較例の継手20において、管材12と管材13とのなす角度を拡げる方向に管材12と管材13とに外力が作用したことにより変形した継手20を示す平面図。 本発明による実施例2の継手200の斜視図。 本発明による実施例3の継手300の斜視図。 本発明による実施例4の継手400の斜視図。 本発明による実施例5の継手500の斜視図。 本発明による実施例6の継手600を使用して三本の角管を接続した状態を示す平面図。 本発明の実施例1の第二分割体102及び第三分割体103を使用したほぼ全体的にT字形状をした継手700の平面図。 本発明の実施例1の第二分割体102及び第三分割体103を使用したほぼ全体的に十字形状をした継手800の平面図。
符号の説明
11 第一管材
12 第二管材
13 第三管材
30、31 分割体
30a、31a 当接部
1、20、100、200、300、400、500、600、700、800 継手
2、101、201、301、401、501、601 第一分割体
2a、3a、101a、201a、301a、401a、501a、601a 第一嵌合部
2b、3b、101b、201b、301b、401b、501b、601b 第二嵌合部
2c、3c、101c、201c、301c、401c、501c、601c 第三嵌合部
2d、2e、3d、3e、101d、101e、201d、201e 穴
301d、301e、401d、401e、501d、501e、601d、601e 穴
202d、203c、302e、303e 、402c、403c 穴
502d、503b、602d、603c 穴
3、102、202、302、402、502、602 第二分割体
103、203、303、403、503、603 第三分割体
102a、202a、302a、303c、402a、403a、502a、602a 当接部
102b、103b、202b、203b、302b、303b 嵌合部
402b、403b、502b、503a、602b、603b 嵌合部
102c、501f、602c 係合穴
4、5、104、105、604、605 ボルト
6、7、106、107、606、607 ナット
103a、502c、603a 係合爪部
202c、203a、302c、302d、303a、303d 引っ掛け部
402a1、403a1 連結部
402a2、403a2 拡大部
402a3、403a3 係合縁
611 第一角管
612 第二角管
613 第三角管
F 外力
F1、F2 力
F3 合力
α 角度

Claims (22)

  1. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手であって、
    第一管材と嵌合する第一分割体と、
    第一管材に当接する当接部と、第二管材に嵌合する嵌合部と、第一係合部とを有する第二分割体と、
    前記第二分割体の前記第一係合部と係合する第二係合部と、第三管材に嵌合する嵌合部とを有する第三分割体とからなることを特徴とする継手。
  2. 前記第一係合部は係合穴であり、前記第二係合部は前記係合穴に挿入されて前記係合穴と係合する係合爪部であることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  3. 前記係合爪部の先端に突起部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の継手。
  4. 前記係合穴は、前記当接部に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の継手。
  5. 前記第一係合部は前記当接部に設けられた引っ掛け部であり、前記第二係合部は前記第一係合部の前記引っ掛け部と係合可能な引っ掛け部であることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  6. 前記第一係合部は複数設けられており、前記第二係合部は複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  7. 前記第一係合部は、第一引っ掛け部と、前記当接部に設けられた第二引っ掛け部とからなり、前記第二係合部は、前記第一係合部の第一引っ掛け部と係合可能であり前記第三分割体の当接部に設けられた第三引っ掛け部と、前記第一係合部の第二引っ掛け部と係合可能な第四引っ掛け部とからなることを特徴とする請求項6に記載の継手。
  8. 前記第一係合部と前記第二係合部は、係合縁であることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  9. 前記当接部は、前記第二分割体の本体部から延在する連結部と、前記連結部に連結し且つ当接面を有する拡大部とを有し、前記第一係合部は、前記拡大部の本体部側に設けられた係合縁であることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  10. 前記第二分割体と前記第三分割体は同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1、6、7、8、又は9に記載の継手。
  11. 前記第一分割体は、第二管材及び第三管材と嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至10に記載の継手。
  12. 前記第一分割体は、第二管材及び別の第四管材と嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至10に記載の継手。
  13. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手であって、
    第一管材と嵌合する嵌合部と、第一係合部とを有する第一分割体と、
    第一管材に当接する当接部と、第二管材に嵌合する嵌合部と、前記第一分割体の前記第一係合部と係合する第二係合部とを有する第二分割体と、
    第三管材に嵌合する第三分割体とからなることを特徴とする継手。
  14. 第一管材、第二管材、及び第三管材は、薄肉鋼管、樹脂被覆鋼管、軽金属管、合成樹脂管、円筒管、角管、中実円筒部材、中実角柱部材、木の棒、又はその他の棒材であることを特徴とする請求項1乃至13に記載の継手。
  15. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手に使用される分割体であって、
    第一管材に当接するための当接部と、
    第二管材に嵌合するための嵌合部と、
    第三管材に嵌合する別の分割体と係合するための係合部とを有することを特徴とする分割体。
  16. 前記係合部は、前記当接部に形成された係合穴であることを特徴とする請求項15に記載の分割体。
  17. 前記当接部は、第一管材に当接するための当接面を有しており、前記係合部は、前記当接部の前記当接面と反対側の面に設けられた引っ掛け部であることを特徴とする請求項15に記載の分割体。
  18. 前記当接部は、第一管材に当接するための当接面を有しており、前記係合部は、前記分割体の本体から延在する第一引っ掛け部と、前記当接部の前記当接面と反対側の面に設けられた第二引っ掛け部とを有することを特徴とする請求項15に記載の分割体。
  19. 前記当接部は、前記第二分割体の本体部から延在する連結部と、前記連結部に連結し且つ第一管材と当接するための当接面を有する拡大部とを有し、前記係合部は、前記拡大部の本体部側に設けられた係合縁であることを特徴とする請求項15に記載の分割体。
  20. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手に使用される分割体であって、
    第一管材に当接するための当接部と、
    第二管材に嵌合するための嵌合部と、
    第一管材、第二管材、及び第三管材に嵌合する別の分割体の係合穴と係合するための係合爪部とを有し、
    前記係合爪部が前記当接部の先端に設けられていることを特徴とする分割体。
  21. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手に使用される分割体であって、
    第一管材及び第二管材を保持するための別の分割体の係合部と係合するための係合部と、
    第三管材に嵌合する嵌合部とを有することを特徴とする分割体。
  22. 少なくとも第一管材、第二管材、及び第三管材を互いにほぼ垂直に接続するための継手の組立て方法であって、
    第一管材に第一分割体の第一嵌合部を嵌め合わせる工程と、
    第一管材に対してほぼ垂直に延在する第二管材を第一分割体の第二嵌合部に嵌め合わせる工程と、
    第二分割体の当接部を第一管材に当接し、第二分割体の嵌合部を第二管材に嵌め合わせる工程と、
    第一分割体と第二分割体とを締結部材により締結する工程と、
    第一管材及び第二管材に対してほぼ垂直に延在する第三管材を第一分割体の第三嵌合部に嵌め合わせる工程と、
    第三分割体の係合部を第二分割体の係合部に係合させる工程と、
    第三分割体の嵌合部を第三管材に嵌め合わせる工程と、
    第一分割体と第三分割体とを締結部材により締結する工程とからなる方法。
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