JP2005201398A - 油圧緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2段バルブ機構を備える油圧緩衝器のバルブ構造において、サブバルブの組付性を向上すること。
【解決手段】 第1バルブ機構部70と第2バルブ機構部80の2段バルブ機構により油路38Bを開閉する油圧緩衝器10のバルブ構造において、第1バルブ機構部70はサブバルブ71とバルブシート72を有し、サブバルブ71は内環部71Aと外環部71Bをそれらの周方向の一部で接続した2重環状体をなし、外環部71Bの外縁を内周ラウンド面61に当接してなり、バルブシート72はサブバルブ71の内環部71Aと外環部71Bの間の環状隙間71Dを塞ぐようにサブバルブ71の背面に積層され、第1バルブ機構部70のサブバルブ71の内環部71Aとバルブシート72を、第2バルブ機構部80の構成バルブ81〜85とともに挟んでピストン33に固定したもの。
【選択図】 図3

Description

本発明は車両用油圧緩衝器のバルブ構造に関する。
油圧緩衝器のバルブ構造として、特許文献1に記載の如く、ピストンに油路を設け、ピストンの油路が開口する端面の内外周に2段をなす内周ラウンド面と外周ラウンド面を設け、内周ラウンド面に設けた第1バルブ機構部と外周ラウンド面に設けた第2バルブ機構部の2段バルブ機構により油路を開閉するものがある。
ここで、第1バルブ機構部はサブバルブとバルブシートを有し、サブバルブの外縁を内周ラウンド面に載置し、かつサブバルブの内縁側の背面にバルブシートを積層することにより、サブバルブをフローティング支持する状態で、第1バルブ機構部のバルブシートを、第2バルブ機構部の構成バルブとともに挟んでピストンに固定する。これにより、ピストンの微低速時に、サブバルブを撓ませて内周ラウンド面との間に流路を形成し、更に第2バルブ機構部のスリットバルブ(又は外周ラウンド面)に設けたスリットを流路とし、これらの流路の絞り抵抗に基づく減衰力を発生する。
実開平3-22148
従来の油圧緩衝器のバルブ構造では、第1バルブ機構部を構成するサブバルブをフローティング支持するものであり、ピストンへの組込時に、内周ラウンド面に対するサブバルブのセンタリングが難しく、サブバルブの外縁がピストンと第1バルブ機構部のスリットバルブの間に噛み込んだり、サブバルブの内縁がピストンとバルブシートの間に噛み込む等のおそれがあり、サブバルブの組付性が悪い。
本発明の課題は、2段バルブ機構を備える油圧緩衝器のバルブ構造において、サブバルブの組付性を向上することにある。
請求項1の発明は、ピストンに油路を設け、ピストンの油路が開口する端面の内外周に2段をなす内周ラウンド面と外周ラウンド面を設け、内周ラウンド面に設けた第1バルブ機構部と外周ラウンド面に設けた第2バルブ機構部の2段バルブ機構により油路を開閉する油圧緩衝器のバルブ構造において、第1バルブ機構部はサブバルブとバルブシートを有し、サブバルブは内環部と外環部をそれらの周方向の一部で接続した2重環状体をなし、外環部の外縁を内周ラウンド面に当接してなり、バルブシートはサブバルブの内環部と外環部の間の環状隙間を塞ぐようにサブバルブの背面に積層され、第1バルブ機構部のサブバルブの内環部とバルブシートを、第2バルブ機構部の構成バルブとともに挟んでピストンに固定したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記サブバルブの内環部と外環部がそれらの周方向で等分に配置された複数の接続部で接続されたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記サブバルブ又はバルブシートが、第2バルブ機構部に設けたスリットより小さなスリットを備えたものである。
(請求項1)
(a)第1バルブ機構部のサブバルブは2重環状体の内環部をピストンに固定され、内環部と周方向の一部で接続された外環部の外縁を内周ラウンド面に当接する。
(b)(a)によりサブバルブの外環部は内環部との接続部を除いてフローティングバルブと同様にやわらかに開き、ピストンの微低速から低速の範囲(0.01〜0.05m/sec)で低い減衰力を発生する。
(c)(a)によりサブバルブは内環部をピストンに固定されることにてピストンに対し同軸にセンタリングされ、内周ラウンド面に対するサブバルブのセンタリングが容易になり、サブバルブの組付性を向上できる。尚、サブバルブの内環部がピストンに固定されるから、フローティングバルブよりも若干撓み難く、バルブの打音は減少する。
(請求項2)
(d)サブバルブの内環部と外環部の接続部は、1つ又は複数とすることができる。接続部は内環部と外環部の周方向の2等分位置、又は3等分位置等に設けることが好ましい。サブバルブは、接続部を増やすと硬く、高剛性になる傾向を示し、接続部の数によりバルブ剛性を変化させて減衰力特性を簡易に微調整できる。
(請求項3)
(e)サブバルブ又はバルブシートにスリットを設け、サブバルブの内環部と外環部の間の環状隙間及びそれらのスリットを通る極微低速用流路を形成することができる。サブバルブ又はバルブシートに設けるスリットは、第2バルブ機構部のスリットバルブ(又は外周ラウンド面)に設けたスリットより小さく設定される。サブバルブ又はバルブシートに設けるスリットの数、大きさで極微低速をコントロールできる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図、図2はバルブ構造を示す断面図、図3は図2の要部拡大図、図4はバルブ構造の変形例を示す断面図、図5はサブバルブを示す平面図、図6は第1バルブ機構部の減衰力特性を示す線図である。
油圧緩衝器10は、図1に示す如く、ダンパチューブ11にシリンダ12を内蔵した二重管を構成し、シリンダ12にダンパロッド13を挿入し、ダンパチューブ11の下部にアイジョイントからなる車軸側取付部14を備えるとともに、ダンパロッド13の上部に車体側取付部15を備え、車両の懸架装置を構成する。
油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の外周の下スプリングシート16と、ダンパロッド13の上端部の車体側取付部15に設けられた上スプリングシート(不図示)の間に懸架ばね17を介装する。
油圧緩衝器10は、シリンダ12に挿入されるダンパロッド13のためのロッドガイド21、ブッシュ22、オイルシール23を、ダンパチューブ11の上端加締部24とシリンダ12の上端部の間に挟圧固定している。
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置30とボトムバルブ装置40を有し、それらが発生する減衰力により、懸架ばね17による衝撃力の吸収に伴うダンパロッド13の伸縮振動を制振する。
(ピストンバルブ装置30)
ピストンバルブ装置30は、ダンパロッド13にバルブストッパ31、減衰バルブからなる圧側バルブ装置32、ピストン33、ディスクバルブからなる伸側バルブ装置34、バルブストッパ35を装着し、これらをピストン固定ナット36で固定している。
そして、圧縮時には、ピストン側油室37Aの油が、ピストン33の圧側油路38Aを通り圧側バルブ装置32を撓み変形させて開き、ロッド側油室37Bに導かれる。また、伸張時には、ロッド側油室37Bの油が、ピストン33の伸側油路38B(不図示)を通り、伸側バルブ装置34を撓み変形させて開き、ピストン側油室37Aに導かれ、伸側減衰力を発生させる。
(ボトムバルブ装置40)
油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11とシリンダ12の間隙をリザーバ室41とし、このリザーバ室41の内部を油室とガス室に区画している。そして、ボトムバルブ装置40は、ダンパチューブ11の底部11Aをスピニング成形により閉じ、シリンダ12の内部のピストン側油室37Aとリザーバ室41とを仕切るボトムピース43をシリンダ12の下端部に配置し、ピストン側油室37Aとリザーバ室41とをボトムピース43に設けた不図示の流路により連絡可能とする。ボトムピース43にはボルト44、ナット45が締結され、ボルト44とナット45の間にはディスクバルブからなる圧側バルブ装置46、ボトムピース43、チェックバルブからなる伸側バルブ装置47、バルブストッパ48を介装している。
そして、圧縮時には、シリンダ12に進入するダンパロッド13の進入容積分の油が、ピストン側油室37Aからボトムピース43の圧側油路49Aを通って圧側バルブ装置46を撓み変形させて開き、リザーバ室41へ押出され、圧側減衰力を得る。伸張時には、シリンダ12から退出するダンパロッド13の退出容積分の油が、伸側バルブ装置47を押し開き、リザーバ室41からボトムピース43の伸側油路49B(不図示)経由でピストン側油室37Aに補給される。
尚、油圧緩衝器10は、シリンダ12のロッド側油室37Bに位置するダンパロッド13まわりで、ピストン33の側(下側)に固定された第1カラー51と、ロッドガイド21の側(上側)に遊挿した第2カラー52との間に、ダンパロッド13の伸切り時(油圧緩衝器10の最伸張状態)に圧縮変形せしめられるリバウンドスプリング53を介装している。そして、ダンパロッド13のシリンダ12に挿入されている部分の外周にリバウンドシート50を固定し、リバウンドスプリング53の下端部に装填した第1カラー51をリバウンドシート50の上に載せて支持する。
しかるに、油圧緩衝器10にあっては、ピストンバルブ装置30の伸側バルブ装置34を以下の如くに構成している。
伸側バルブ装置34は、図2、図3に示す如く、ピストン33の伸側油路38Bが開口する端面の内外周に2段をなす内周ラウンド面61と外周ラウンド面62を設け、内周ラウンド面61に設けた第1バルブ機構部70と、外周ラウンド面62に設けた第2バルブ機構部80の2段バルブ機構により伸側油路38Bを開閉する。
第1バルブ機構部70は、円環ディスク状のサブバルブ71とバルブシート72を有する。サブバルブ71は、図5(A)に示す如く、内環部71Aと外環部71Bをそれらの周方向の一部、本実施例では1ヵ所に設けた接続部(ブリッジ部)71Cで接続した2重環状体をなす。サブバルブ71は、内環部71Aをピストン33の端面に固定され、外環部71Bの外縁を内周ラウンド面61に当接する。バルブシート72は、サブバルブ71の内環部71Aと外環部71Bの間の環状隙間71Dを塞ぐように、サブバルブ71の背面(内環部71Aの全背面及び外環部71Bの内周側背面)に積層される。内周ラウンド面61の外周ラウンド面62に対する段差量は、サブバルブ71の板厚より大きく、概ねサブバルブ71の板厚とバルブシート72の板厚の総和に等しい。
第2バルブ機構部80は、外周にスリットを設けたスリットバルブ81と、複数枚(本実施例では3枚)のディスクバルブ82と、ディスクバルブ82より小外径のディスクバルブ83と、ディスクバルブ83より小外径のディスクバルブ84と、バルブシート85を有する。スリットバルブ81は外縁を外周ラウンド面62に当接し、外縁の周方向の一部にスリット81Aを備え、外周ラウンド面62の内外をスリット81Aにより連絡する(スリット81Aに代え、外周ラウンド面62の周方向の一部に該外周ラウンド面の内外を連絡するスリットを備えるものでも良い)。ディスクバルブ82はスリットバルブ81の背面に、ディスクバルブ83はディスクバルブ82の背面に、ディスクバルブ84はディスクバルブ83の背面に、バルブシート85はディスクバルブ84の背面にそれぞれ積層される。
第1バルブ機構部70のサブバルブ71、バルブシート72の中心孔、第2バルブ機構部80のスリットバルブ81、ディスクバルブ82、83、84、バルブシート85の中心孔をダンパロッド13に挿通し、第1バルブ機構部70のサブバルブ71の内環部71Aとバルブシート72を、第2バルブ機構部80の構成バルブ81〜85とともに、ピストン33の端面とバルブストッパ35の間に挟み、ダンパロッド13に螺着されるナット36で固定する。
第1バルブ機構部70のサブバルブ71は、外環部71Bがバルブシート72を支点に開き、接続部71Cを除いてフローティングバルブと同様に開弁し、接続部71Cだけが撓む動きになる。
尚、フローティングバルブ(サブバルブ71)とベンディングバルブ(撓みバルブ)の相違は以下の通りである。ベンディングバルブでは、円板の内周側が保持されているから、曲げ剛性による減衰力になる。フローティングバルブでは、円板(外環部71B)の内周は保持されず、バルブシート72に当接しているだけであり、板全体が浮き上がる如くに撓むため、ベンディングバルブよりもやわらかく撓むことができる。これにより、フローティングバルブの方が減衰力を低く設定できる。サブバルブ71は、微低速から、低速までの間(0.01〜0.05m/sec)を制御するためのバルブであり、低い減衰力を制御する必要がある。また、ベンディングバルブがバルブの板厚で剛性を変化させるものに比し、フローティングバルブでは、接続部71Cの巾サイズ、数の変更により、同じ板厚のサブバルブ71で剛性を変化させることができ、より細かい減衰力の設定が可能になる。
従って、伸側バルブ装置34にあっては、ピストン33の微低速から低速の範囲では、ロッド側油室37Bの油が第1バルブ機構部70のサブバルブ71の外環部71Bを撓ませて内周ラウンド面61から離隔させ、この油を第2バルブ機構部80のスリットバルブ81のスリット81Aからピストン側油室37Aに導き、低減衰力を発生させる。ピストン33の低速から中高速の範囲では、ロッド側油室37Bの油が第2バルブ機構部80の構成バルブ81〜84を撓ませて開き、この油をピストン側油室37Aに導き、高減衰力を発生させる。
尚、第1バルブ機構部70にあっては、サブバルブ71の内環部71Aと外環部71Bがそれらの周方向で等分に配置された複数の接続部71Cで接続されたものとすることが好ましい。
また、第1バルブ機構部70にあっては、図4に示す如く、サブバルブ71(図5(B))及び/又はバルブシート72が、第2バルブ機構部80のスリットバルブ81に設けたスリット81Aより小さなスリット71E、72Aを備えるものとし、油がサブバルブ71の環状隙間71Dから、スリット71E、72Aを抜ける極微低速用流路を設けるものとすることもできる。尚、スリット71Eはサブバルブ71の外周側に設けても良い。スリット71E、72Aの流路面積はスリット81Aの流路面積より小さく設定される。スリット71E、72Aのサイズ、数により、極微低速の減衰力を制御できる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)第1バルブ機構部70のサブバルブ71は2重環状体の内環部71Aをピストン33に固定され、内環部71Aと周方向の一部で接続された外環部71Bの外縁を内周ラウンド面61に当接する。
(b)(a)によりサブバルブ71の外環部71Bは内環部71Aとの接続部71Cを除いてフローティングバルブと同様にやわらかに開き、ピストン33の微低速から低速の範囲(0.01〜0.05m/sec)で低い減衰力を発生する。
(c)(a)によりサブバルブ71は内環部71Aの中心孔がピストン33に挿通されて固定されることにてピストン33に対し同軸にセンタリングされ、内周ラウンド面61に対するサブバルブ71のセンタリングが容易になりサブバルブ71の組付性を向上できる。尚、サブバルブ71の内環部71Aがピストン33に固定されるから、フローティングバルブよりも若干撓み難く、バルブの打音は減少する。
(d)サブバルブ71の内環部71Aと外環部71Bの接続部71Cは、1つ又は複数とすることができる。接続部71Cは内環部71Aと外環部71Bの周方向の2等分位置、又は3等分位置等に設けることが好ましい。サブバルブ71は、接続部71Cを増やすと硬く、高剛性になる傾向を示し、接続部71Cの数によりバルブ剛性を変化させて減衰力特性を簡易に微調整できる。
(e)サブバルブ71又はバルブシート72にスリット71E、72Aを設け、サブバルブ71の内環部71Aと外環部71Bの間の環状隙間71D及びそれらのスリット71E、72Aを通る極微低速用流路を形成することができる。サブバルブ71又はバルブシート72に設けるスリット71E、72Aは、第2バルブ機構部80のスリットバルブ81(又は外周ラウンド面62)に設けたスリット81Aより小さく設定される。サブバルブ71又はバルブシート72に設けるスリット71E、72Aの数、大きさで極微低速をコントロールできる。
図6は伸側バルブ装置34の第1バルブ機構部70による低速段階の減衰力特性を示すものである(Vp:ピストン速度、DF:減衰力)。図6において、A特性は1個の接続部71Cを備えたサブバルブ71(図5(A))を用いたもの、B特性は直径上に位置する2個の接続部71Cを備えたサブバルブ71を用いたもの、C特性は1個の接続部71Cを備えたサブバルブ71であって、スリット71Eを備えたサブバルブ71(図5(B))を用いたもの、D特性はサブバルブ71に代えて従来のフローティングバルブを用いたものである。A特性は、D特性に概ね一致する。B特性は、A特性より少し高い減衰力を発生する。C特性は、A特性に比し、極微低速の減衰力を制御できる。
尚、従来技術(実公昭62-31699)として、チェックバルブ(ノンリターンバルブ)をフローティング構造から2重円環構造に変更し、センタリング性を向上させたものがあり、本発明に比し、センタリング性の向上においては同様であるが、減衰バルブとチェックバルブの違いがあり、減衰バルブ特性の変化をもたらすように内環部と外環部の接続部の数を代える思想はない。即ち、従来技術と本発明では、バルブ剛性を変化させて減衰力の微調整を行なう必要のないチェックバルブと減衰バルブの違いがある。
本発明のバルブ構造は、ピストンバルブ装置30の圧側バルブ装置32に適用しても良く、ボトムバルブ装置40の圧側バルブ装置46、伸側バルブ装置47に適用しても良い。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図である。 図2はバルブ構造を示す断面図である。 図3は図2の要部拡大図である。 図4はバルブ構造の変形例を示す断面図である。 図5はサブバルブを示す平面図である。 図6は第1バルブ機構部の減衰力特性を示す線図である。
符号の説明
10 油圧緩衝器
33 ピストン
38B 油路
61 内周ラウンド面
62 外周ラウンド面
70 第1バルブ機構部
71 サブバルブ
71A 内環部
71B 外環部
71C 接続部
71D 環状隙間
71E スリット
72 バルブシート
72A スリット
80 第2バルブ機構部

Claims (3)

  1. ピストンに油路を設け、ピストンの油路が開口する端面の内外周に2段をなす内周ラウンド面と外周ラウンド面を設け、内周ラウンド面に設けた第1バルブ機構部と外周ラウンド面に設けた第2バルブ機構部の2段バルブ機構により油路を開閉する油圧緩衝器のバルブ構造において、
    第1バルブ機構部はサブバルブとバルブシートを有し、サブバルブは内環部と外環部をそれらの周方向の一部で接続した2重環状体をなし、外環部の外縁を内周ラウンド面に当接してなり、バルブシートはサブバルブの内環部と外環部の間の環状隙間を塞ぐようにサブバルブの背面に積層され、
    第1バルブ機構部のサブバルブの内環部とバルブシートを、第2バルブ機構部の構成バルブとともに挟んでピストンに固定したことを特徴とする油圧緩衝器のバルブ構造。
  2. 前記サブバルブの内環部と外環部がそれらの周方向で等分に配置された複数の接続部で接続された請求項1に記載の油圧緩衝器のバルブ構造。
  3. 前記サブバルブ又はバルブシートが、第2バルブ機構部に設けたスリットより小さなスリットを備えた請求項1又は2に記載の油圧緩衝器のバルブ構造。
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