JP2005199692A - インクジェットヘッドおよび該ヘッドを用いるインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドおよび該ヘッドを用いるインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 同一ヘッドチップ上で2色以上の異なるインクを吐出可能なヘッドチップを千鳥配列につないだつなぎヘッド形態のインクジェットヘッドを用いて1パス記録を行う際の、つなぎすじの発生や、端よれによる白すじや各色のつなぎ部でのインク滴の着弾順序の違いによる色むらの発生を防止する。
【解決手段】 少なくとも2列の吐出口配列間で記録動作に使用される吐出口の使用範囲が異なって千鳥状配置される2つの隣接ヘッドチップの関係において、使用範囲の端部の、同色調のインクに対応した少なくとも1つの吐出口同士は被記録材の相対移動方向線上で重なり、異色調の吐出口に対しては重ならない条件をもって、複数のヘッドチップを配置する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、インクジェットヘッドおよび該ヘッドを用いたインクジェット記録装置に関し、特に、被記録材の搬送方向と直交する方向に複数のヘッドチップを配列して吐出口列を構成したインクジェットヘッドおよび該ヘッドを用いたインクジェット記録装置に関する。
プリンタや複写機等に用いられる記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。
かかる記録装置に用いられる記録ヘッドとして、所謂フルマルチタイプのインクジェットヘッドがある。フルマルチタイプの記録ヘッドでは、ノズル(特にことわらない限り、インクの吐出口、これに連通する液路、および液路に配されて吐出に利用されるエネルギを発生する素子を総称して言うこともある)を記録領域の全幅など広範囲にわたって欠陥なく設ける加工を行なうのが困難であった。例えば、オフィス等で出力される資料など大判用紙への写真調出力を行うプリンタでは、A3判の紙に対し記録幅を約280mmとして1200dpiでの記録を行う場合を考慮すると、その幅の範囲に約14000個もの吐出口が必要となる。このような多数の吐出口に対応してノズルを一つの欠陥もなく加工することは、その製造プロセスが極めて難しいものとなり、あえて製造したとしても良品率が低く、かつ製造コストは莫大なものとなってしまう。
そこで、フルマルチタイプのインクジェットヘッドとして、シリアルタイプの記録装置で用いられている比較的廉価な短尺のチップを高精度に複数個配列することにより、所望の長さを満たすよう長尺化したもの(つなぎヘッドと称される)が考案されている。
図17はかかるインクジェットヘッドの構成例を示す模式図であり、インクジェットヘッドIHには、1番から順に番号が付けられたヘッドチップHCが、千鳥状に2列、図のY方向(被記録材搬送方向と直交乃至交差する方向)に延在して配列されている。また、隣接する番号のヘッドチップHCは、端部に位置する所定個数の吐出口が重なり合う、つなぎ部を有するように配置されている。このような構成のつなぎヘッドIHを用いてカラー記録を実現するには、同一のチップ内に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(Bk)の4色に対応した吐出口列NAC、NAM、NAYおよびNABkを図のX方向である被記録材搬送方向に併設するヘッドチップHCを、被記録材搬送方向と直交乃至交差する方向に沿って千鳥配列することで可能となる。
この構成のインクジェットヘッドにおいては、いずれも各ヘッドチップのつなぎ部に、全てのインク色の吐出口が被記録材搬送方向の線上の同一の場所に2つ重なって存在する。このため、被記録材に吐出を行い画像形成した場合、つなぎ部で全てのインク色について重なりが被記録材搬送方向の線上で一致し、形成された画像上には被記録材Pの搬送方向に延在する、色の濃い「つなぎすじ」が目立ち易くなる。
そこで、図18に示すように、つなぎ部において、各色インクの吐出口列が同一ヘッドチップ上でY方向にずれて配置され、かつ、ヘッドチップ間において同色インクの吐出口が被記録材搬送方向の線上に位置しないように配置されたインクジェットヘッドとする構成が考えられた(特許文献1参照)。
しかしながら、図18に示す構成においては、ヘッドチップ間において被記録材搬送方向の線上に同色インクの吐出口の重なりが無いため、この部分での「つなぎすじ」(「白すじ」)が問題となる場合がある。一例をあげると、特許文献2に記載されているような、所謂「端よれ」の問題である。この「端よれ」とは、微細な吐出口を配列した状態で記録デューティの高い画像を高速で記録した場合に、端部側に位置する吐出口からのインク吐出方向が吐出口の配列の内側に向かってよれ(図18では、ヘッドチップHC(n−1)の端部ではYR方向へよれ、ヘッドチップHC(n)の端部ではYL方向へよれることを意味する(nは整数)。)、吐出インクの着弾位置が吐出口と正対したものとならなくなる現象である。つなぎヘッドを構成した場合には、ヘッドチップ間のつなぎ部に相当する記録部分に被記録材搬送方向に沿って白すじが発生するのである。
この問題の対策としては特許文献3に記載されている次のような方法が挙げられる。
図19に示すように、ヘッドチップHC(n−1)とヘッドチップHC(n)間のつなぎ部において、被記録材搬送方向の線上にあるインク吐出口が他の同色のインク吐出口と少なくとも1つ以上重なるようにヘッドチップを配置し、重なった吐出口のいずれかを選択して被記録材Pの搬送方向のライン(同一ラスタ)の記録を受け持つよう、データの間引きを行なうようにする。これにより、図19の構成において、ヘッドチップの端部のつなぎ部にある吐出口毎の記録デューティを半減することもでき、結果として端よれを緩和することができる。
特開2000−289233号公報 特開2002−67320号公報 特開平5−57965号公報
しかしながら、同色の吐出口をヘッドチップ間で一部重ねてなる図19の構成を実際に使用した場合、次のような問題が新たに発生することを本発明者らは見出した。そしてこれは、図19に示す構成のヘッドを使用して特に1パス記録(記録媒体上の同一の被記録領域に対するインクジェットヘッドの1回の相対走査による記録)を行う場合に発生することを見出した。
図20に示すように、被記録材PがインクジェットヘッドないしヘッドチップHCのシアン用吐出口列NAC側からブラック用吐出口列NABk側(X方向)に搬送されるものとする。このとき、1パス記録であることから同色インクの吐出口が被記録材搬送方向(X方向)の線上で重なっていない非つなぎ部では必ずシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの順でインクが被記録材P上に着弾する。一方、つなぎ部では、同色インクの吐出口が被記録材搬送方向の線上で重なっていることから、データ間引きの態様にもよるが、例えばシアンのインクドットが形成された上に他色のインクドットが付着したり、これとは逆に他色のインクドットが形成されてからその上にシアンのインクドットが付着したりすることが生じる。
インクジェット記録では、2色のインクを同一位置に着弾させたとしても、それらインクの打ち込み順序によって人間の視覚特性に対し異なる2色を表現してしまうことが知られている。従って、着弾順序が異なることによってつなぎ部と非つなぎ部とで色味の差が生じ、これがつなぎ部において「色むら」となって顕れてしまうのである。
本発明の目的は、つなぎヘッドを構成するヘッドチップ間での各色用吐出口が被記録材搬送方向の線上で重なってしまうことによる「つなぎすじ」を無くす構成にあって、端よれによる「白すじ」の発生がなく、かつ各色インクの上記着弾順序の違いに起因したつなぎ部の「色むら」の発生もないインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することにある。
そのために、本発明は、少なくとも2色調のインクに対応した少なくとも2列の吐出口配列を有したヘッドチップを、前記吐出口配列の方向に沿って千鳥状に複数配置したインクジェットヘッドであって、
前記ヘッドチップにおいて、前記少なくとも2列の吐出口配列間で記録動作に使用される吐出口の使用範囲が異なり、かつ、前記千鳥状配置される2つの隣接ヘッドチップの関係において、前記使用範囲の端部の、同色調のインクに対応した少なくとも1つの吐出口同士はオーバラップし、異色調の吐出口に対してはオーバラップしない条件をもって、前記複数のヘッドチップが配置されてなることを特徴とする。
また、本発明は、かかるインクジェットヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、被記録材を前記インクジェットヘッドと相対的移動するように搬送する機構を具えたインクジェット記録装置に存する。
なお、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く被記録材上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
また、「被記録材」とは、一般的なインクジェット記録装置で用いられている紙のみならず、広く布、プラスチックフィルム、金属板等、ヘッドによって吐出されるインクを受容可能なものも言うものとする。
さらに「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、被記録材上に付与されることによって画像、模様、パターン等の形成、または被記録材の加工に供されうる液体を言うものとする。
本発明によれば、同一ヘッドチップ上で2色以上の異なるインクを吐出可能なヘッドチップを千鳥配列につないだつなぎヘッドを用いて1パス記録を行う場合、各色のつなぎ部が重なることによるつなぎすじの発生を防止し、かつ端よれによる白すじや各色のつなぎ部におけるインク滴の着弾順序の違いによる色むらの発生のない、品位の高い記録を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に適用するインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、被記録材Pの搬送方向Xと直交乃至交差する方向Yに延在する長尺なインクジェットヘッド2Aおよび2Bを、X方向に並設してなるフルラインタイプのカラーインクジェット記録装置である。インクジェットヘッド2Aは、それぞれ被記録材Pの搬送方向と直交する方向の所定範囲にわたって配列されたシアンインクの吐出口の列とマゼンタインクの吐出口の列とを有してなるヘッドチップを、被記録材PのY方向幅の全域の記録が可能となるように、被記録材Pの搬送方向と直交する方向に千鳥状に配置している。これにより、被記録材PのY方向の幅に対応した記録動作が可能なつなぎヘッドの構成を成している。インクジェットヘッド2Bについても、イエローインクおよびブラックインクに関して、インクジェットヘッド2Aと同様の構成を採る。
インクジェットヘッド2Aには、シアンインクおよびマゼンタインクをそれぞれ貯留したインクタンク3Cおよび3Mから、またインクジェットヘッド2Bには、イエローインクおよびブラックインクをそれぞれ貯留したインクタンク3Yおよび3Bkから、接続配管4を介してインク供給を受ける。そして各インクジェットヘッドにおいてインク供給路が各ヘッドチップに分配されるようになっている。
なお、以下の説明において、インクジェットヘッド2Aおよび2Bは、特に区別の必要がない場合には、これらをまとめてインクジェットヘッド2と記述される。また、4つのインクタンク3Y、3M、3Cおよび3Bkについても、特に区別の必要がない場合には、これらをまとめてインクタンク3と記述される。
インクジェットヘッド2Aおよび2Bは、制御装置9によって作動が制御されるヘッド移動手段10により、図の上下方向に昇降(被記録材に対して接近乃至離間する方向に移動)し得るようになっている。また、インクジェットヘッド2Aおよび2Bの側方には、被記録材Pに対する記録動作に先立ち、各吐出口に連通するインク流路内に介在する増粘したインクなどを、吐出口から排出してインクジェットヘッドの回復処理を行うためのヘッドキャップ7が配置されている。被記録材Pを搬送する搬送用ベルト5は、ベルト駆動モータ11に連結された駆動ローラに架け渡され、制御装置9に接続されるモータドライバ12aによってその作動が切り替えられる。また、搬送用ベルト5の上流側には、付加的な構成として、搬送用ベルト5を帯電することにより、被記録材Pを搬送用ベルト5に密着させるための帯電器13を設けることができ、この帯電器13は制御装置9に接続される帯電器ドライバ12bによって、その通電のオン/オフが切り換えられる。搬送用ベルト5の上に被記録材Pを供給するための一対の給送ローラ14,14には、これら一対の給送ローラ14,14を駆動回転させるための給送用モータ15が連結され、この給送用モータ15は、制御装置9に接続されるモータドライバ16によって作動が切り換えられる。従って、被記録材Pに対する記録動作を行う場合には、帯電器13を作動させると同時に搬送用ベルト5を駆動し、さらに給紙ローラ14,14によって被記録材Pを搬送用ベルト上に載置し、各インクジェットヘッド2によってカラー画像が被記録材Pに記録される。なお、2aはオン/オフ信号によって次に述べるヒータの駆動を制御するためのヘッドドライバである。
次に、本実施形態で用いるインクジェットヘッドに適用されるヘッドチップの構成および基本的なインク吐出動作について説明する。
図2はヘッドチップの一構成例を示す。
ヘッドチップ55は、概略、インクを吐出するために利用されるエネルギーとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生するための複数のヒータ102が形成された基板(ヒーターボード)104と、このヒーターボード104の上に接合される天板106とから構成されている。天板106には、複数の吐出口108が形成されており、吐出口108の後方には、この吐出口108に連通し、隔壁112で隣接する液路110と隔絶された、トンネル状の液路110を形成する溝が設けられている。各液路110は、ヒータ102が配置され、吐出口と反対側の端部において1つの液室114に共通に接続されている。この液室114にはインク供給口116を介してインクタンク3から受容して分配されたインクが供給され、さらにこのインクは液室114からそれぞれの液路110に供給される。ヒーターボード104と天板106とは、各液路110に対応して各ヒータ102が適切な位置となるように位置合わせされて組み立てられ、ヘッドチップとなる。そして、図2のように組み立てられた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給すると、ヒータ102上のインクに膜沸騰が生じて気泡を形成し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108から押し出されることで吐出が行われる。
図2はインクの吐出方向に対して実質的に平行な方向に主平面を有するヒータが採用された構成であり、かかる構成のヘッドチップないしインクジェットヘッドはエッジシュータ型と称されるものである。
図3は、これに対して、インクの吐出方向に対して実質的に垂直な方向に主平面を有するヒータが採用された構成であり、かかる構成のヘッドチップないしインクジェットヘッドはサイドシュータ型と称されるものである。
この構成は、図面に垂直な方向に配列される吐出口208に対向する位置にヒータ202を配置したものである。ヒータ202およびこれに電力を供給するための電極配線電極配線をシリコン等からなる基板の表面に形成することによってヒータボード204が形成される。このヒータボード204には、吐出口208およびこれに連通するインクの流路203が設けられた吐出口形成部材206が接合されている。そして、流路203に対してインクを供給するために、ヒータボード204にインク供給路214が形成されている。
ヒーターボード204と吐出口形成部材206とを適切に位置合わせして組み立てることにより、ヘッドチップを得ることができる。そして、図3のように組み立てられた状態でヒータ202に所定の駆動パルスを供給すると、ヒータ202上のインクに膜沸騰が生じて気泡を形成し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口208から押し出されることで吐出が行われる。
ヒータに供給される駆動パルス(ヒートパルス)としては、図4(a)または(b)に示す波形とすることができる。図4(a)は期間(パルス幅)Tにわたって電圧Vをもつ単純なシングルパルスの波形である。一方、図4(b)はダブルパルスのパルス波形であり、T1は複数(2つ)に分割されたパルスの第1番目のパルス(プレパルス)のパルス幅、T2はインターバルタイム(休止期間)、T3は第2番目のパルス(メインパルス)のパルス幅である。この図4(b)の波形において、分割パルスやインターバルタイムを適切に変調することにより、吐出量変調を行うことが可能である。これらの波形は、所望に応じて適宜選択可能である。
図5は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の主要部の構成例を示す。図において、801はシステム全体の制御を司るCPUであり、図1の制御装置に対応する。802はCPU801が実行するシステム制御用のプログラムその他の固定データが書き込まれたROMである。803は被記録材(紙やOHPフィルムなど)を搬送する搬送部であり、ベルト駆動モータ11およびモータドライバ12aや、給送用モータ15およびモータドライバ16などが含まれる。804はヘッドの回復を行う吐出回復部であり、ヘッドキャップ7およびキャップ移動手段8を含む。805はヘッド移動部であり、インクジェットヘッドを搭載して所要の移動を行わせるためのキャリアおよびヘッド移動手段を含む。
807はインクジェットヘッド2のヒータの駆動制御を行う駆動回路であり、ヘッドドライバ2aに対応する。808は記録する画像を吐出データに変換する2値化回路であり、ハーフトーニング処理などを行う。809は、記録する画像(例えば、コンピュータなどの不図示のホスト装置から受容したもの。)がカラー画像である場合に、インクジェットヘッド2のインク色に合わせて色分解する画像処理部である。
810は、次に述べるように構成されたヘッドチップ乃至インクジェットヘッドに合わせて、吐出動作を行なうために実際に使用するノズル(実使用ノズル)を選択する回路である。つまり、この実使用ノズル選択回路810は、ノズル(インク吐出口)が物理的に存在していても、それらのうちから実使用するノズルを適切に決定し、その実使用ノズルに対して所要の記録データが駆動回路807に転送されるようにする機能を果たすものである。すなわち本実施形態は、電気的な信号により実使用ノズルを選択する例である。
図6は本実施形態のインクジェットヘッド2Aおよび2Bの構成例であり、それらヘッドの吐出口配設面を見た状態を模式的に示している。この例は、それぞれ被記録材Pの搬送方向と直交する方向の所定範囲にわたって配列されたシアンインクの吐出口の列とマゼンタインクの吐出口の列とを有してなるヘッドチップを、千鳥状に配列したつなぎヘッド形態のインクジェットヘッド2Aと、イエローインクおよびブラックインクに関してインクジェットヘッド2Aと同様の構成を採るインクジェットヘッド2Bとを並べて、4色を用いたカラー画像の記録が可能な構成である。また、黒丸の吐出口は実使用される吐出口であり、白丸の吐出口は実際の記録には使用されない吐出口である。それぞれのヘッドチップ間のつなぎ部では、端部のY方向の吐出口の並びで2つ以上の吐出口が被記録材搬送方向(X方向)の線上で重なっているが、インクジェットヘッド2Aのつなぎ部とインクジェットヘッド2Bのつなぎ部とは、X方向には重なってはおらず、全色のつなぎ部の吐出口の重なり部分が一致することによる被記録材Pの搬送方向のつなぎすじは生じない構成である。
すなわち、本実施形態は、各ヘッド内でのヘッドチップのつなぎ部での白すじや色むらを防止すれば所期の目的を達成できるものであり、そのために各ヘッド内において実使用ノズルを適切に選択するものであり、インクジェットヘッド2A側の構成を例にして説明する。
図7はインクジェットヘッド2Aにおけるヘッドチップおよび吐出口の配列を示す図、図8はそのヘッドチップのつなぎ部の拡大図、図9(a)および(b)は実使用ノズルの選択データの内容を示す説明図である。
なお、以下の説明において、X方向とは被記録材搬送方向を例示しているが、発明の効果を奏することができる構成としては、X方向として「インクを吐出している記録時において、インクジェットヘッドと被記録材とが相対移動する方向」と定義する。すなわち、いわゆるフルラインタイプの記録方式の装置ではX方向は被記録材の搬送方向となり、また、いわゆるシリアルタイプの記録方式の装置ではX方向はインクジェットヘッドの走査方向となる。Y方向とは、その際のX方向とは交差する方向であるが、実質的には直交する方向である。
まず、図7および図8において、白丸は不使用ノズルを、黒丸は実使用ノズルをそれぞれ表しており、見かけ上Y方向に関して4吐出口分がX方向の同一線上で重なっている。しかしながら、ヘッドチップHC(n−1)のシアン用の吐出口配列NACについて、YL方向の端の2つの吐出口は不使用であり、それらの吐出口は、ヘッドチップHC(n)のシアン用の吐出口配列NACのYR方向の端から3番目および4番目の吐出口(実使用ノズル)と対応し、被記録材搬送方向であるX方向の線上に位置している。また、ヘッドチップHC(n)のマゼンタ用の吐出口配列NAMについて、YR方向の端の2つの吐出口は不使用であり、それらの吐出口は、ヘッドチップHC(n−1)のマゼンタ用の吐出口配列NAMのYL方向の端から3番目および4番目の吐出口(実使用ノズル)と対応し、被記録材搬送方向であるX方向の線上に位置している。つまり、同色の実使用ノズルはヘッドチップのつなぎ部で2つの吐出口がX方向において重なっているが、他方、隣接する異色の吐出口配列間で実使用ノズルのX方向における重なりはない。
また、ヘッドチップHC(n)のシアン用の吐出口配列NACについて、図のYR方向の端の2つの吐出口は実使用ノズルであるが、それらに対する吐出データを適切に間引き、ヘッドチップHC(n−1)のシアン用の吐出口配列NACのYL方向の端から3番目および4番目の吐出口(実使用ノズル)に振り分けるようにする。同様に、ヘッドチップHC(n−1)のマゼンタ用の吐出口配列NAMについて、YL方向の端の2つの吐出口は実使用ノズルであるが、それらに対する吐出データを適切に間引き、ヘッドチップHC(n)のマゼンタ用の吐出口配列NAMのYL方向の端から3番目および4番目の吐出口(実使用ノズル)に振り分けるようにする。
このような振り分けを行うことにより、各ヘッドチップ端部での記録デューティを低減でき、従って端よれ現象による白すじの発生が防止できる。
また、異色のインクドットを重ね合わせる場合、図のX方向に被記録材が搬送される過程で、各ヘッドチップ端部においては、ヘッドチップHC(n)の吐出口配列NACのYR方向の端の2つの吐出口またはヘッドチップHC(n−1)の吐出口配列NACのYL方向の端から3番目および4番目の吐出口から吐出が行われてから、ヘッドチップHC(n−1)の吐出口配列NAMのYL方向の端から3番目および4番目の吐出口から吐出が行われる。ヘッドチップHC(n)の吐出口配列NAMのYR方向の端から3番目および4番目の吐出口から吐出が行われてから、ヘッドチップHC(n)の吐出口配列NAMのYR方向の端から3番目および4番目の吐出口またはヘッドチップHC(n−1)の吐出口配列NAMのYL方向の端の2つの吐出口から吐出が行われる。
すなわち、各ヘッドチップの端部においても、インクの着弾順序は必ずシアンおよびマゼンタの順となる。従って、上記データの振り分けを行っても、つなぎ部における色見の変化を抑制することができることになる。
図9(a)および(b)を用い、物理的な吐出口ないしノズル配列について、上述のように実使用ノズルおよび不使用ノズルを定める態様について説明する。
図9(a)および(b)は、それぞれ、上記シアンおよびマゼンタ用の任意のヘッドチップHC(n)およびつなぎ対象であるヘッドチップHC(n−1)に対する実使用ノズルの選択データの内容を示す説明図であり、ヘッドチップには番号1からm(mは整数)まで、m個のノズルが物理的に配列されているものとする。
表に示す“1”は実使用、“0”は不使用を意味するデータに相当する。そして、図9(a)の設定において、シアン用ノズル配列NACについては、番号1〜mまでの全てのノズルを実使用ノズルとしている。また、マゼンタ用ノズル配列NAMについては、番号3〜m−2までを実使用ノズルとし、両端の2ノズルずつ計4ノズルは実際にノズルは存在してインク吐出機能を有しているものの、記録実行時には使用しないものとしている。そして、図9(b)の設定では、シアンおよびマゼンタについて(a)とは実使用ノズルが反転した形となる。
これらの選択データは、固定データとして例えばROM802に設けておくことができる。また、ヘッドの構成に応じてRAMやEEPROMなどに適宜設定可能なものであってもよい。
図10は、このような実使用ノズルの選択データを用いて各ノズルのヒータを個別に制御するための回路構成例を示す。この回路は、具体的には、半導体製造プロセスにてヒータボードに作り込まれたものとすることができる。
図10において、信号線VHはヒータHTRの一方の端子に接続されるインクジェットヘッドの電源ライン、信号線HGNDはオン/オフスイッチング用のトランジスタTRを介してヒータHTRの他方の端子に接続されるグランドラインである。信号線MHはヒートパルスの信号ラインであり、アンドゲートANDの一方の入力端に接続される。信号線DATAは各ノズルに対応した記録データ(吐出/非吐出を定めるデータ)をシフトレジスタSRにシリアルに転送するためのデータラインである。信号線DLATはノズルに対応してシフトレジスタSRに整列した記録データを適宜のタイミングでラッチ回路LATにラッチするための制御ラインであり、その出力(ヒータのオン/オフ信号)はアンド回路ANDの他方の入力端に接続される。
シフトレジスタに全ノズルのデータがそろったところで、DLAT信号が発生してデータがラッチされ、ヒータのオン信号はアンド回路ANDによりヒートパルスの期間有効となってトランジスタTRをオンとすることによりヒータHTRに通電がなされる。これに伴って、インクが加熱発泡し、吐出口からインクが吐出する。
この構成において、記録データは、実使用ノズル選択回路810により実使用ノズルを決定するデータが画像処理部809に送られることで、対応するノズルに予め割り当てられたものとすることができる。また、図10の回路構成において、ヒータのオン/オフ信号を実使用ノズルの選択信号線および、当該信号と上記オン/オフ信号との論理積をとるアンド回路などを、図10の回路側に付加するものでもよい。
なお、以上では、シアンおよびマゼンタインク用のヘッド2Aの構成について説明したが、イエローおよびブラックインク用のヘッド2Bについても同様の構成を採るものである。
(他の実施形態)
本発明は、以上の実施形態に限られることなく、種々の構成を採ることができるものであり、以下ではそのいくつかについて例示する。
例えば、第1の実施形態では、シアンインクおよびマゼンタインク用の吐出口配列が同一チップ上に構成されたインクジェットヘッド2Aと、イエローおよびブラックインク用の吐出口配列が同一チップ上に構成されたインクジェットヘッド2Bとを用いる構成としたが、これら4色用の吐出口配列が同一チップ上に構成されたインクジェットヘッドを用いてもよい。
また、図11は、第1の実施形態と同様、2本のインクジェットヘッドを用いるが、イエローのみはつなぎ部で吐出口の被記録材搬送方向(X方向)の線上で重なっていない構成例である。
図12は、第1の実施形態と同様、2本のインクジェットヘッドを用いるが、ブラックインク用の吐出口配列に対してはつなぎ部で吐出口を被記録材搬送方向(X方向)の線上で重ねた構成例である。これらは、インクの光学濃度特性を考慮した配置である。つまり例えば、イエローは「光学濃度が低いために、一般的にイエローのすじむら或いは色むらは視覚的に認識しづらい」という現象を利用して、図11のような構成も可能となったものである。しかしながら、イエローを使った2次色や3次色を考慮した場合には、イエローを含めてつなぎ部では他色の吐出口とのX方向線上での重なりが無く、同色の吐出口では少なくとも1つ以上の吐出口をX方向線上で重ねる構成が望ましいことは言うまでもない。
さらに、第1の実施形態では、物理的に存在するノズルに対して使用するか否かを選択する構成としたが、不使用ノズルを予め取り去った構成(最初から該当するノズル部分を製造しない構成)とすることも可能である。例えば、図13に示すように、シアンおよびマゼンタ用の吐出口配列について、不使用ノズルを予め除去した構成とすることができる。これは、チップ上にノズル自体を形成するか否かで実現できる。
また、不使用ノズルを配置していない4色用の吐出口配列を同一チップ上に図14に示すように配置したヘッドチップを用い、このようなヘッドチップを2つ用意して図14のようにY方向に千鳥状につなぐことで長尺ヘッドを構成することもできる。なお、図14では、ヘッドチップを2つつないだ部分を示したが、用いるヘッドチップの数は、2つに限られることなく、必要に応じた数のヘッドチップを用いることができる。
第1の実施形態のような、実際には存在するノズル自体を不使用にする構成では、その不使用とする数によっては、不使用ノズル内のインクがインク溶剤の蒸発等により濃度が高くなり、それが隣接する使用ノズルにインクに回り込んでその部分のインク濃度を上昇させてしまうことが考えられる。この点からは、実際に使用しないノズル自体を予め取り除いた構成(初めから製造しない構成)の方が好ましいと言い得る。しかしながら他方、第1の実施形態では、被記録材搬送方向の線上で重ねる吐出口の数を自由に設定することが可能であるという利点を有している。そこで、第1実施形態のインク濃度が上昇するという問題については、記録開始前には不使用ノズルを含めた全ノズルに対し予備吐出などの回復処理を行うことで、濃度が上昇したインクを排出させておく処理を行うことで対応可能である。
すなわち、物理的に存在するノズル群から実使用ノズルのみを選択する構成を採用するか、あるいは不使用ノズルを予め除去した構成を採用するかは、インクジェットヘッドを用いる装置の構成や制御の態様など、望まれる状況に応じた利点を有する形態のヘッドを選択することができる。
また、以上の実施形態においては、ヘッドチップにおける各色のノズル配列は横方向に一列に並んだものを示したが、複数列並んだものとすることもできる。
図15はヘッドチップ内のシアンおよびマゼンタの各色あたりのノズル列が2列あり、かつノズル自体も千鳥配列とした場合である。すなわち、2列の内の片方のノズル解像度(ノズル間ピッチ)を600dpiとし、他方も同様に600dpiとして、半ピッチずらして千鳥配列に形成することで1200dpi相当のノズル解像度としたものである。また図16は、このノズルチップを千鳥状に並べて長尺ヘッドを構成するとともに、イエローおよびブラックインクについても同様の構成の長尺ヘッドとした例である。
この場合においても、端部ノズルを不使用とすることで、上述の各実施形態と同様に本発明の目的にかなったヘッド構成を実現することが可能となる。端部ノズルを不使用とする構成は、上述と同様、電気回路上で選択するものでもよく、あるいは予めノズルを取り去ったものでもよいことは勿論である。
また、以上の諸構成例の変形例として、不使用ノズルとする端部ノズルには吐出口は設けておくものの、吐出機能を持たない所謂ダミーノズル(ノズルは作り込まれているものの、吐出エネルギーを発生することができない構成のノズル)としてもよい。これは、そのノズルに対応するヒータを持たぬよう、或いは電気的な接続が形成されていないようなヒーターボードを形成することで実現可能である。
また、上例では同色ノズルのオーバラップ量を2吐出口分としたが、端よれを有効に防止できる個数であれば1個以上の適切な数とすることができる。
さらに、以上では、インク吐出に利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する素子(ヒータ)を用いる方式のインクジェットヘッドについて説明したが、その他の方式、例えば圧電素子を使用して機械的エネルギーにより吐出を行う方式によるインクジェットヘッドに対しても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、上例ではシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色に対応したヘッドチップないしインクジェットヘッドを用いる構成について例示したが、インクの種類ないし色調(色,濃度)はそれに限られることないのも勿論である。すなわち、濃度の低い淡マゼンタや淡シアン、あるいはレッド、グリーンおよびブルーなどの特色インクを用いる構成であってもよい。
さらに加えて、上例では被記録材の幅に対応した範囲にわたって吐出口ないしヘッドチップが配置されるラインプリンタに本発明を適用した場合について述べた。しかし、吐出口の配列方向と異なる方向へのインクジェットヘッドの相対走査と、これに直交する方向への被記録材の相対搬送とを繰り返すことにより記録動作を行うシリアルタイプのインクジェット記録方式にあっても、当該インクジェットヘッドの構成としていくつかのヘッドチップを並べて所望の長尺化を図るものであれば、これに対しても本発明は有効に適用できるものである。具体的には、図6で、X方向にインクジェットヘッドがキャリッジ等に搭載されて走査され、Y方向に被記録材が所定長毎に繰返し搬送されるようなシリアルタイプのインクジェット記録方式である。
本発明の第1の実施形態に適用するインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。 ヘッドチップの主要部の構成例を示す模式的斜視図である。 ヘッドチップの主要部の他の構成例を示す模式的断面図である。 (a)および(b)は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生するヒータを駆動するパルスの2例を示す波形図である。 本発明の第1の実施形態に適用するインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に適用する2本のインクジェットヘッドの構成例を示す模式図である。 図6に示したインクジェットヘッドの一方の構成を説明するための模式図である。 図7のインクジェットヘッドを構成するヘッドチップのつなぎ部を拡大して示す模式図である。 (a)および(b)はヘッドチップ内でのノズルの使用/不使用を定めるためのデータを説明するための模式図である。 インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生するヒータを駆動するための回路の構成例を示す模式的ブロック図である。 本発明の他の実施形態に適用するインクジェットヘッドの構成例を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施形態に適用するインクジェットヘッドの構成例を示す模式図である。 本発明の別の実施形態に適用するインクジェットヘッドの構成例を示す模式図である。 本発明のさらに別の実施形態に適用するインクジェットヘッドの主要部の構成例を示す模式図である。 本発明のさらなる実施形態に適用するインクジェットヘッドのヘッドチップの構成例を示す模式図である。 図15のヘッドチップをつないで構成した、本発明のさらなる実施形態に適用するインクジェットヘッドを示す模式図である。 複数色に対応した短尺のヘッドチップをつないで構成された、従来例の長尺のインクジェットヘッドを説明するための模式図である。 図17の構成により記録を行った場合に生じるつなぎすじを防止するための構成を説明するための模式図である。 ヘッドチップ間のつなぎ部において同色のインク吐出口が少なくとも1つ以上をオーバラップするようにヘッドチップを配置した場合の問題点を説明するための模式図である。 図19に関連して説明された問題点を解決する構成を採った場合に生じる新たな問題点を説明するための模式図である。
符号の説明
2A、2B、IH インクジェットヘッド
104、204 ヒーターボード
102、202 ヒータ
106 天板
108、208、EH 吐出口
206 吐出口形成部材
801 CPU
802 ROM
807 駆動回路
809 画像処理部
810 実使用ノズル選択回路
HC ヘッドチップ
NA、NAC、NAM、NAY、NABk 吐出口配列

Claims (7)

  1. 少なくとも2色調のインクに対応した少なくとも2列の吐出口配列を有したヘッドチップを、前記吐出口配列の方向に沿って千鳥状に複数配置したインクジェットヘッドであって、
    前記ヘッドチップにおいて、前記少なくとも2列の吐出口配列間で記録動作に使用される吐出口の使用範囲が異なり、かつ、前記千鳥状配置される2つの隣接ヘッドチップの関係において、前記使用範囲の端部の、同色調のインクに対応した少なくとも1つの吐出口同士はオーバラップし、異色調の吐出口に対してはオーバラップしない条件をもって、前記複数のヘッドチップが配置されてなることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記条件に従わない所定色調のインクに対応した吐出口配列を有する前記ヘッドチップがあることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記所定色調のインクは光学反射濃度の低いインクであることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記記録動作に使用される吐出口は、設定に応じて前記吐出口配列から選択されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記記録動作に使用される吐出口のみが、予め配列されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  6. 請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、被記録材を前記インクジェットヘッドと相対的移動するように搬送する機構を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記インクジェットヘッドによる前記被記録材への記録動作に使用される吐出口を、前記吐出口配列から選択する手段を具えたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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