JP4891043B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。特に本発明は、隣接する記録領域の境界部分同士をオーバーラップさせる(つなぎ記録を行う)場合に生じる画像弊害を軽減する技術に関するものである。
インクジェット記録における上記つなぎ記録は、次のような目的で行われる。
例えば、記録媒体の搬送方向と直交する方向に多数のインク吐出口を配列してなる所謂フルマルチタイプのプリントヘッドを用いるラインプリンタは、画像形成の高速化が可能である。かかるフルマルチタイプのプリントヘッドでは、インク吐出口、これに連通する液路、および吐出に利用されるエネルギの発生する素子(以下これらをノズルと総称することもある)を、記録媒体全幅など広範囲に亘って欠陥なく設ける加工を行うのが困難である。そのためフルマルチタイプのインクジェットヘッドとしては、比較的加工が容易で廉価な短尺のヘッドチップを複数個配列することにより、所望の長さを満たすよう長尺化したものが用いられている。
しかしながら、かかる構成では、隣接する記録領域の記録に関与するヘッドチップ同士のつなぎ部分で副走査方向に沿った「白すじ」と称される画像欠陥が生じやすい。これは、所謂「端よれ」に起因して発生する。端よれとは、記録デューティの高い画像を高速で記録した場合に、ヘッドチップ端部側に位置する吐出口からのインク吐出方向が、ヘッドチップと記録媒体との間に生じる気流の影響により、そのヘッドチップ内の吐出口配列の内側に向かって偏向する現象である。このためヘッドチップをいかに精度高く配置しても、またヘッドチップ端部同士が重なるようにし、当該重なり部分においてヘッドチップ間の使用吐出口範囲の端をそろえるようにしても、ヘッドチップ間に相当する隣接記録領域の境界部分に白すじが発生し得る。そのほか、隣接記録領域の境界部分には、製造上のばらつきに起因してヘッドチップ間で吐出量が異なっていたり、インク吐出速度が異なっているために記録媒体上に到達するインクの着弾時間が異なっていたりする場合にも、すじ状の画像欠陥が生じ得る。
そこで、例えば特許文献1に記載されたように、端部同士が副走査方向上で重なるようにヘッドチップを配置するとともに、つなぎ部分でのヘッドチップの記録密度を適切に定めることで、すじ状の画像欠陥を軽減することができる。
また、上述したすじ状の画像欠陥は、インク吐出口を配列してなる記録ヘッドのインク吐出口配列方向とは異なる方向への主走査と、記録媒体の搬送(副走査)とを交互に繰り返すことで記録を行ういわゆるシリアルプリンタにおいても生じる。すなわち、上述した「端よれ」によって1回の主走査での記録領域(バンド)の幅が狭くなったり、副走査量が過大であったりした場合には、主走査方向に沿ったバンド境界部分に記録が行われない部分が生じるからである。そのために、副走査量をインク吐出口配列範囲未満の量とすることで、バンド端部同士がオーバーラップするようにすることが有効である。
特開平5−57965号公報
特許文献1に開示されたような技術を適用することで、大きな白すじの発生が軽減される。しかし本発明者らは、つなぎ部分では画像の光沢度が非つなぎ部分に比して低くなり、これに起因して画像弊害が生じることを見出した。すなわち、光沢度の低い部分は、ラインプリンタでは副走査方向に延在し、シリアルプリンタでは主走査方向に延在するすじとなって現れ、光沢むらとして認識されてしまうからである。そして本発明者らは、かかる光沢むらは、顔料系インクを用い、光沢紙などの記録媒体に記録を行う場合に顕著に認識されることを見出した。本来、光沢紙は、ユーザが高画質記録を望む場合に選択されるものであるにも拘らず、そのような画像弊害が生じるのではユーザの希望に沿えず、高級紙を用いる意味が滅却されてしまうので大きな問題である。
よって本発明は、境界領域同士をオーバーラップさせて隣接する記録領域を記録する場合の光沢むらの発生を低減することを目的とする。
そのために、インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列が2つ以上並列に設けられた吐出部を複数、前記吐出口列の複数の吐出口を含む端部領域が前記配列の方向と異なる前記記録媒体の搬送方向において前記吐出部間で重なるように配置して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記端部領域が重なることで記録される記録領域のつなぎ部分上の位置では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の一部の組の吐出口列において、一方の吐出口列の端部領域に含まれる吐出口のみから選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第1手段と、
前記つなぎ部分では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の他の組の吐出口列において、前記端部領域に含まれる前記複数の吐出口インク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記吐出部間で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第2手段と、
を具えたことを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列が2つ以上並列に設けられた吐出部を複数、前記吐出口列の複数の吐出口を含む端部領域が前記配列の方向と異なる前記記録媒体の搬送方向において前記吐出部間で重なるように配置して記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記端部領域が重なることで記録される記録領域のつなぎ部分上の位置では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の一部の組の吐出口列において、一方の吐出口列の端部領域に含まれる吐出口のみから選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行うとともに、
前記つなぎ部分では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の他の組の吐出口列において、前記端部領域に含まれる前記複数の吐出口インク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記吐出部間で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う、
ことを特徴とする。
さらに、本発明は、インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列を並列に2列以上配置したインクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッドの前記配列の方向とは異なる方向への主走査と、当該主走査方向と直交する方向への前記記録媒体の副走査とを繰り返すとともに、前記副走査の量を前記吐出口の配列の範囲未満とすることで、前記主走査により記録されるバンドの端部同士をオーバーラップさせたつなぎ部分が生じるように記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記複数の吐出口列のいずれかの吐出口列については、前記つなぎ部分上の位置で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査のうちのいずれかの主走査でのみ選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第1手段と、
前記複数の吐出口列の他の吐出口列については、前記つなぎ部分で、当該オーバーラップ部分の記録に関与する2回の主走査でインク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記2回の主走査で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第2手段と、
を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列を並列に2列以上配置したインクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッドの前記配列の方向とは異なる方向への主走査と、当該主走査方向と直交する方向への前記記録媒体の副走査とを繰り返すとともに、前記副走査の量を前記吐出口の配列の範囲未満とすることで、前記主走査により記録されるバンドの端部同士をオーバーラップさせたつなぎ部分が生じるように記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記複数の吐出口列のいずれかの吐出口列については、前記つなぎ部分上の位置で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査のうちのいずれかの主走査でのみ選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行うとともに、
前記複数の吐出口列の他の吐出口列については、前記つなぎ部分で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査でインク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記2回の主走査で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う、
ことを特徴とする。
本発明では、オーバーラップ部分(つなぎ部分)の記録について、それに関与する吐出口列間の関係において、画定された境界をもってつなぎ処理を適用するものと、補完的なインク打ち込み率をもってぼかしをつけながらつなぎ処理を適用するものとを併用する。そして前者によって非つなぎ部分に対する実効的なパス数の違いを少なくとどめることで光沢むらが緩和され、かつ後者によってすじ状画像欠陥が低減される。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。また、図2はこの記録装置に適用されるインクジェットヘッドを吐出口側から見た模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置は、記録媒体Pの搬送方向Y(副走査方向)と交差する方向X(主走査方向)に延在する長尺なインクジェットヘッド11K、11C、11Mおよび11Yを用いる。インクジェットヘッド11K、11C、11Mおよび11Yは、それぞれ、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色インクに対応しており、図1のインクジェット記録装置はフルカラー記録が可能なものである。インクジェットヘッド11K、11C、11Mおよび11Yは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインクおよびイエローインクをそれぞれ貯留した不図示のインクタンクから、接続配管を介してインク供給を受ける。なお以下では、インクジェットヘッド11K、11C、11Mおよび11Yは、色を特定しない場合には符号11で総括的に参照される。
インクジェットヘッド11は、図2に示すように、それぞれ主走査方向の所定範囲にわたって吐出口が配列された吐出口列が4つ設けられた吐出部としてのヘッドチップ11A,11B等を具える。ヘッドチップ11A,11B等は主走査方向Xおよび副走査方向Yに広がりをもって千鳥状に配置され、隣接する領域の記録に関与するヘッドチップ同士(例えばチップ11Aおよび11B)はその端部同士(端部領域E)が副走査方向Yにおいて重なっている。
インクジェットヘッド11は、制御装置12によって作動が制御されるヘッド移動手段16により、図1の上下方向に昇降し得るようになっている。また、インクジェットヘッド11の側方には、記録媒体Pに対する記録動作に先立ち、各吐出口に連通するインク流路内に存在する増粘インクなどを吐出口から排出させる回復処理を行うためのヘッドキャップ17が配置されている。すなわち回復処理時には、インクジェットヘッド11を記録媒体との対向位置から上昇させる。その後、制御装置12によって作動が制御されるキャップ移動手段18によりキャップ17をインクジェットヘッド11の直下に移動させ、インク吐出口から排出される廃インクを受けることができるようになっている。
記録媒体Pを搬送する搬送用ベルト14は、ベルト駆動モータ19に連結された駆動ローラに架け渡され、制御装置12に接続されるモータドライバ21によってその作動が切り替えられる。また、搬送用ベルト14の上流側には、付加的な構成として、搬送用ベルト14を帯電させることにより、記録媒体Pを搬送用ベルト14に密着させるための帯電器22を設けることができる。この帯電器22は制御装置12に接続される帯電器ドライバ23によって、その通電のオン/オフが切り換えられる。搬送用ベルト14の上に記録媒体Pを供給するための一対の送給ローラ24には、これらを駆動回転させるための送給用モータ25が連結される。この送給用モータ25は、制御装置12に接続されるモータドライバ26によって作動が切り換えられる。従って、記録媒体Pに対する記録動作を行う場合には、帯電器22を作動させると同時に搬送用ベルト14を駆動し、さらに送給ローラ24によって記録媒体Pを搬送用ベルト14上に載置させる。そして、搬送用ベルト14によってY方向に搬送される記録媒体Pに対し、インクジェットヘッド11によってカラー画像が記録される。なお、13はヘッドドライバであり、インク吐出に利用されるエネルギを発生する素子(例えばインクに膜沸騰を生じさせる発熱素子の駆動を制御する。
図3は本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の主要部の構成例を示す。図において、801はシステム全体の制御を司るCPUであり、図1の制御装置12に対応する。802はCPU801が実行するシステム制御用のプログラムその他の固定データが書き込まれたROMである。803は記録媒体を搬送する搬送部であり、ベルト駆動モータ19およびモータドライバ21や、送給用モータ25およびモータドライバ26などが含まれる。804はヘッドの回復処理を行う吐出回復部であり、ヘッドキャップ17およびキャップ移動手段18を含む。805はヘッド移動部であり、インクジェットヘッドを搭載して所要の移動を行わせるためのキャリアおよびヘッド移動手段16を含む。
807はインクジェットヘッド11の発熱素子の駆動制御を行う駆動回路であり、ヘッドドライバ22に対応する。808は記録する画像情報を吐出データに変換する量子化回路であり、ハーフトーニング処理などを行う。809は記録する画像(例えばコンピュータなど不図示のホスト装置から受容したもの)がカラー画像である場合に、インクジェットヘッド11のインク色に合わせて色分解する画像処理部である。
810は、ヘッドチップないしインクジェットヘッドに合わせて、吐出動作を行うための使用ノズルないし吐出口を選択する回路である。この使用ノズル選択回路810は、ヘッドチップに設けられたノズル群から使用するノズルを適切に決定し、その使用ノズルに対して所要の記録データが駆動回路807に転送されるようにする機能を果たすものである。より具体的には、つなぎ部分に対応するヘッドチップ端部領域Eにあるノズル群を次のような基準に従ってマスキングすることが可能なものであり、特許請求の範囲にいう第1および第2手段の機能を果たすものである。
図4および図5を用い、ヘッドチップ端部領域Eにあるノズル群の使用態様を説明する。なお、これらの図においては、簡略化のために、2つのヘッドチップ11Aおよび11Bにおける各1つの吐出口列20Aおよび20Bの関係を示している(図の左側部分)。また、吐出口数についても簡略化して示されている。また図の右側部分には、吐出口列についてのインク打ち込み率が示されている。
なお、インク打ち込み率とは、ある1つまたは連続する複数ノズルに関して吐出動作(駆動)が許容される割合であり、その補数が画像データの間引き率となるものであって、これらは使用ノズル選択回路810によるマスキングにより設定される。ヘッドチップ11Aおよび11Bの端部領域Eにあるノズル同士の関係で言えば、基本的には前者側の1または数ノズルのインク打ち込み率と、後者側の対応する1または数ノズルのインク打ち込み率との合計が100%となるように設定される。
図4は、つなぎ部分に関し、画定された境界をもって、一組のヘッドチップ11Aおよび11Bの端部の吐出口群による記録領域がつながれる処理を行う場合を示している。以下では、この処理を「境界つなぎ処理」と称するが、これが特許請求の範囲にいう第1手段が実行するつなぎ処理に対応する。これに対し図5は、つなぎ部分に関し、ヘッドチップ11Aおよび11Bの端部の吐出口群におけるインク打ち込み率を徐々に変化させることで、つなぎ部分にぼかし(グラデーション)をつけながら記録領域がつながれる処理を行う場合を示す。以下では、この処理を「グラデーションつなぎ処理」と称する、これが特許請求の範囲にいう第2手段が実行するつなぎ処理に対応する。
境界つなぎ処理では、ヘッドチップ11Aおよび11Bの一方の端部領域Eに対し、インク打ち込み率が100%から0%となる位置が定められ、これに対応して、他方の端部領域Eに対し、インク打ち込み率が0%から100%となる位置が定められる。図4の例では、つなぎ部分は、一方のヘッドチップの端部領域においてインク打ち込み率が100%から0%となる位置と、他方のヘッドチップの端部領域においてインク打ち込み率が0%から100%となる位置とでつながれている。
しかし、一方のヘッドチップの端部領域においてインク打ち込み率が100%から0%となる位置と、他方のヘッドチップの端部領域においてインク打ち込み率が0%から100%となる位置との設定には自由度がある(以下、これらを切換え位置という)。すなわち、双方の切換え位置が各1つであり、かつ双方の切換え位置が副走査方向において一致していることは必須の要件ではなく、またそれらの位置は適宜定め得るものである。要は、つなぎ部分上の位置ではいずれか一方のヘッドチップの端部領域に含まれるノズルないし吐出口によって選択的に記録が行われればよいのであって、例えば櫛歯のように2つのヘッドチップの端部領域のノズルを交互に使用することも可能である。また、上述した端よれや、製造上のばらつき、あるいは機械的変動などによって、つなぎ部分に白すじの原因となる空白部分や、逆に濃度の高い部分が生じるのであれば、双方のヘッドチップにおける切換え位置を適宜ずらすことも可能である。
以上に対し、グラデーションつなぎとは、双方のヘッドチップの端部領域においてインク打ち込み率を除々に変化させ、互いに補完させる態様にてつなぎ部分を形成することをいう。図5の例では、ヘッドチップ11Aの端部領域Eでは最端部に向けてインク打ち込み率を線形に漸減させ、ヘッドチップ11Bの端部領域Eでは最端部からインク打ち込み率を線形に漸増させる処理を行っている。そして、つなぎ部分では補完により合計100%のインク打ち込み率が得られるようにしている。しかしつなぎ部分における極端な濃度変化によるすじの発生を有効に軽減し得るのであれば、インク打ち込み率を必ずしも線形に変化させるものでなくてもよい。また、つなぎ部分の全体または一部で、合計100%を超えるインク打ち込み率が設定されてもよい。
かかるグラデーションつなぎ処理は、上述した端よれや、製造上のばらつき、あるいは機械的変動などに起因したつなぎ部分における画像欠陥を緩和する上で有効なものとして認識されていた。しかし本発明者らは、顔料系インクを用い、グラデーションつなぎ処理のみを適用した記録を行う場合に光沢むらが表れ、さらに光沢紙などの記録媒体に記録を行う場合にこれが顕著となることを見出した。
これに対し、本発明者らは次のように考察した。すなわち、グラデーションつなぎ処理では、ヘッドチップ11Aおよび11Bの端部領域Eによって2回の記録が行われることになる。顔料インクを用いた場合、色材成分が記録媒体表面に多く残り、また、先に形成されたドット上に後に形成されたドットが、部分的であっても重なる状態で定着する。従って、インク打ち込み率がそれぞれ補完的に規定された各ヘッドチップ端部領域によってつなぎ部分を記録すると、はじめからインク打ち込み率が100%とされた非つなぎ部分との間で凹凸の程度の差が生じる。そして、これが両部分間の光沢差として認識されると考察したのである。
そして本発明者らは、次のような検証を行った。
つなぎ部分に関しては、記録媒体はヘッドチップ端部領域との対向部分を2回通過する。これは、複数パスによる記録が行われることに相当する。そこで本発明者らは、シリアル型のインクジェット記録装置で行われるマルチパス記録について、パス数と光沢との関係について実験した。なおマルチパス記録とは、記録ヘッドに配列された複数のノズルをN個のブロックに分割し、各ブロックのノズル群にて記録できる幅に対応する量の副走査を行い、同一画像領域に対してN回の主走査を行うことで当該領域の画像を完成させる記録方式である。
実験では、顔料インクを用い、光沢紙に対し、複数のパス数にて、濃度(エリアファクタ)の異なるパッチをいくつか記録し、それぞれの光沢を測定した。詳しい実験条件は次のとおりである。
インク:キヤノン社製顔料インク「Pgインク(商品名:BCI1421)」
記録媒体:三菱製紙社製光沢紙「IJ-RC-UF120」
パッチ:エリアファクタを20%から200%まで段階的に変化させたパッチ1〜6
記録パス数:1パスと8パスの2種類
光沢の測定器:BYK Gardner社製マイクロヘイズメーター
図6および図7は記録パス数に対応してパッチの光沢を測定した実験結果を示すグラフである。図6の縦軸はグロスであり、パッチに対して一定の角度(実験では20°)で光を照射し、その入射角度と等しい反射角度の方向にどれだけ反射したかを測定したもの、すなわち正反射成分の光沢度を表している。また、図7の縦軸はヘイズであり、正反射角度から一定角度(実験では1.8°)ずれた方向で測定した光沢度であって、所謂「ボケ」を表している。
これらの図から明らかなように、様々な濃度領域にわたって、一般に1パスで記録された画像の方が8パスで記録された画像よりも、グロスが高くかつヘイズが低い、すなわち光沢感が高いという結果が得られた。つまり、パス数が多いほど光沢感が低下して行くことが確認されたのである。また本発明者らは、種々の顔料インクおよび光沢紙に対しても同様な実験を繰り返し行ったが、いずれの場合でも図6および図7とほぼ同様の傾向が見られることを確認した。
このように画像形成のパス数によって光沢感が異なるということは、ヘッドチップ11Aおよび11Bの2つの端部領域Eによって記録が行われるつなぎ部分は、非つなぎ部分よりも光沢が低下することにほかならない。すなわち、つなぎ部分と非つなぎ部分とで光沢が異なってしまうために、記録画像全体として光沢むらが目立つことになる。
本発明では、つなぎ部分におけるすじ状の画像欠陥と光沢むらとを共に低減する。そのために、ヘッドチップ間でつなぎ部分の記録に関与する吐出口列の組を複数設け、その複数の組について境界つなぎ処理を適用するものとグラデーションつなぎ処理を適用するものとを設定する。すなわち本発明は、境界つなぎ処理とグラデーションつなぎ処理とを併用し、前者によって非つなぎ部分に対する実効的なパス数の違いを少なくとどめて光沢むらを緩和し、かつ後者によってすじ状画像欠陥の低減も図るものである。
そこで、本発明では、つなぎ部分の記録に関与する複数の吐出口列の組について、
・先に記録動作を行うもの、すなわち記録媒体搬送方向上流側にある組に境界つなぎ処理を適用し、平坦な表面を確保してから、他の組にグラデーションつなぎ処理を適用することで光沢むらを緩和すること、もしくは、
・先に記録動作を行う組にグラデーションつなぎ処理を適用し、後に記録動作を行うもの、すなわち記録媒体搬送方向下流側にある組に境界つなぎ処理を適用し、凹凸を極力ならすことで、光沢むらを緩和すること
を基本的な構成とする。
しかしそのような処理を行う際、ヘッドチップ毎に複数(本実施形態では4列)ある吐出口列のどれに境界つなぎ処理を適用するかによっても光沢むらの程度が変わってくることを、本発明者らは種々の実験を通じて確認した。そして、つなぎ部分において光沢感を向上させるためには、極力凹凸のない膜状にインクを堆積させていくことであり、特に初期状態の凹凸を少なくすることと、最後に多くのインクを平坦に堆積させることが光沢むらの低減に有効であることを確認した。
図8は、図2に示したインクジェットヘッドの構成において、かかる基準を適用した場合の説明図である。この図に示すように、最先に記録動作を行う記録媒体搬送方向最上流側にある吐出口列11A−1および11B−1の組と、最後に記録動作を行う記録媒体搬送方向最下流側にある吐出口列11A−4および11B−4の組とを制御対象として、境界つなぎ処理を適用している。また、それらの間にある吐出口列11A−2および11B−2の組と、吐出口列11A−3および11B−3の組とに、グラデーションつなぎ処理を適用している。
なお、複数の吐出口列の組について、境界つなぎ処理を適用するものとグラデーションつなぎ処理を適用するものとを設定するという基本的な思想に対しては、各ヘッドチップに2以上の吐出口列が設けられていればよい。また、最先に記録動作を行う吐出口列の組と最後に記録動作を行う吐出口列の組とに境界つなぎ処理を適用し、それらの間にある吐出口列の組にグラデーションつなぎ処理を適用する構成に関しては、各ヘッドチップに3列以上の吐出口列が設けられていればよい。
また、境界つなぎ処理およびグラデーションつなぎ処理を併用するインクジェットヘッドの構成は、図1に示した複数色のインクジェットヘッドのいずれにも適用可能なものであり、また必要なものに対してのみ適用されるものでもよい。
これらのことは次に述べる実施形態においても同様である。
(第2の実施形態)
上例では記録媒体の幅に対応した範囲にわたって吐出口ないしヘッドチップが配置されるラインプリンタに本発明を適用した場合について述べた。しかし、吐出口の配列方向と異なる方向への主走査と、これに直交する方向への記録媒体の相対搬送(副走査)とを繰り返すことにより記録動作を行うシリアルタイプのインクジェット記録装置に対しても本発明は有効に適用できるものである。すなわち、シリアルタイプのインクジェット記録装置では、ある主走査によって記録される記録領域(バンド)と、副走査後に次の主走査によって記録される記録領域(バンド)とのつなぎ部分において、画像弊害が生じ得るからである。
図9は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置として、シリアルタイプのものの概略を示す斜視図である。キャリッジ101は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色インクにそれぞれ対応したインクジェットヘッド111K、111C、111Mおよび111Yを搭載し、主走査方向Xに延在するガイド軸104、105に沿って往復移動可能である。なお、インクジェットヘッド111K、111C、111Mおよび111Yは、特定しない場合には符号111で総括的に参照される。
記録媒体Pは、記録装置前面側から矢印Y1方向に送給され、搬送ローラ109によって搬送方向がY方向に反転されて、インクジェットヘッド111による往復走査領域に対して副走査される。また、インクジェットヘッド111に対向する領域では、プラテン108によりその非記録面が平坦に規制されている。
インクジェットヘッド111は、複数の吐出口を所定方向(例えば副走査方向であるY方向)に配列してなる吐出口列を、主走査方向Xに複数併置してなる構成を有する。そして、キャリッジ101の主走査に伴って記録可能領域を移動し、画像データに従って、必要なインク吐出動作を行うことで1バンドが記録される。かかる主走査の後には、搬送ローラ109によって記録媒体Pが搬送(副走査)され、再び主走査を行うことで次のバンドが記録される。
かかる機械的構成を有するインクジェット記録装置に対しても、図3とほぼ同様の制御系を適用可能であり、インクジェットヘッドを主走査するための機構を付加すればよい。
ここで、各吐出口列におけるY方向の吐出口配列範囲すなわちバンド幅に相当する副走査を行うと、搬送むらや端よれ等に起因した白すじが発生し得る。従って、副走査量をバンド幅未満とし、隣り合うバンドの端部がオーバーラップするようにして記録が行われる。すなわち、つなぎ部分では、吐出口配列の下端部側に位置する吐出口群と、吐出口配列の上端部側に位置する吐出口群とが記録に関与するようにする。そして本発明では、それらの吐出口群間について、上述と同様の基準を適用し、境界つなぎ処理およびグラデーションつなぎ処理を併用することで、すじ状画像欠陥および光沢むらの低減を図ることができる。
図10はその一例の説明図である。この例では、最も外側にある2つの吐出口列111−1および111−4に対し、境界つなぎ処理を行うためのインク打ち込み率が適用される。また、それらの間にある吐出口列111−2および111−3に対しては、グラデーションつなぎ処理を行うためのインク打ち込み率が適用される。これにより、つなぎ部分は、ある主走査S1と次の主走査S2とで、空白が生じず、かつかつ極力凹凸のない膜状かつにインクを堆積させることが可能となり、すじ状画像欠陥および光沢むらが低減される。
なお、図10の例では、往方向の主走査と復方向の主走査とで画像記録を行う、すなわち双方向記録を行う場合を例示しているが、往復いずれかの主走査時にのみ記録を行うものであってもよいことは勿論である。
また、上例では、バンド間をオーバーラップさせない非つなぎ部分では1回の主走査で画像が記録されるものとしたが、複数回の主走査による記録(マルチパス記録)を行う場合にも適用できることは勿論である。マルチパス記録であっても、搬送むらやその他端よれに起因してすじ状のむらが生じ得るので、これを軽減するべく通常のマルチパス記録時の搬送量(例えば2パス記録であればバンド幅の1/2)より搬送量を小さくしてつなぎ処理を行うことがある。
この場合、例えば図11から明らかなように、つなぎ処理が適用される部分は非つなぎ部分より多い実効的なパス数をもって記録が行われることになるからである。図11の例では、つなぎ部分は3パス、非つなぎ部分は2パスの記録が行われることになる。
(その他)
なお、以上では、インク吐出に利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する素子(ヒータ)用いる方式のインクジェットヘッドについて説明した。しかしその他の方式、例えば圧電素子を使用して機械的エネルギにより吐出を行う方式によるインクジェットヘッドに対しても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、上例ではシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色に対応したヘッドチップないしインクジェットヘッドを用いる構成について例示したが、インクの種類ないし色調(色,濃度)はそれに限られないのは勿論である。すなわち、濃度の低い淡マゼンタや淡シアン、あるいはレッド、グリーンおよびブルーなどの特色インクを用いる構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では、つなぎ部分と非つなぎ部分に対する特徴的な画像処理をインクジェット記録装置の画像処理部809にて行う形態として説明した。しかし、この特徴的な画像処理は、インクジェット記録装置と接続される外部機器(例えば、ホストコンピュータ)において実行されるようにしてもよい。この場合、外部機器において上記特徴的な画像処理が施された画像データがインクジェット記録装置へ送信されることになる。このように特徴的な画像処理を行う部分がインクジェット記録装置側にあれば当該インクジェット記録装置が本発明の画像処理装置を構成し、特徴的な画像処理を行う部分が外部機器側であれば当該外部機器が本発明の画像処理装置を構成する。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。 図1の記録装置に適用されるインクジェットヘッドを吐出口側から見た模式図である。 図1の本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の主要部の構成例を示すブロック図である。 第1実施形態で採用される境界つなぎ処理を説明するための概念図である。 第1実施形態で採用されるグラデーションつなぎ処理を説明するための概念図である。 記録パス数とグロス変化との関係を測定した実験結果を示すグラフである。 記録パス数とヘイズ変化との関係を測定した実験結果を示すグラフである。 第1実施形態における境界つなぎ処理およびグラデーションつなぎ処理の併用の態様を説明するための概念図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。 第2実施形態における境界つなぎ処理およびグラデーションつなぎ処理の併用の態様を説明するための概念図である。 第2の実施形態の変形例として、本発明がマルチパス記録に対しても有効に適用可能であることを説明するための図である。
符号の説明
11、11K、11C、11M、11Y、111、111K、111C、111M、111Y インクジェットヘッド
11A、11B ヘッドチップ
11A−1〜11A−4、11B−1〜11B−4、111−1〜111−4 吐出口列
810 使用ノズル選択回路
E 吐出口列端部領域

Claims (8)

  1. インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列が2つ以上並列に設けられた吐出部を複数、前記吐出口列の複数の吐出口を含む端部領域が前記配列の方向と異なる前記記録媒体の搬送方向において前記吐出部間で重なるように配置して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記端部領域が重なることで記録される記録領域のつなぎ部分上の位置では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の一部の組の吐出口列において、一方の吐出口列の端部領域に含まれる吐出口のみから選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第1手段と、
    前記つなぎ部分では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の他の組の吐出口列において、前記端部領域に含まれる前記複数の吐出口インク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記吐出部間で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第2手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1手段のつなぎ処理が適用される吐出口列は、前記搬送方向上、前記吐出部の最上流側に位置するものを含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1手段のつなぎ処理が適用される吐出口列は、前記搬送方向上、前記吐出部の最下流側に位置するものを含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吐出口列は3列以上設けられ、前記第1手段のつなぎ処理が適用される吐出口列は、前記搬送方向上、第1手段の制御対象となる吐出口列は吐出部内で最上流側および最下流側に位置するものを含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列が2つ以上並列に設けられた吐出部を複数、前記吐出口列の複数の吐出口を含む端部領域が前記配列の方向と異なる前記記録媒体の搬送方向において前記吐出部間で重なるように配置して記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記端部領域が重なることで記録される記録領域のつなぎ部分上の位置では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の一部の組の吐出口列において、一方の吐出口列の端部領域に含まれる吐出口のみから選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行うとともに、
    前記つなぎ部分では、前記端部領域が重なる関係にある前記吐出部間の他の組の吐出口列において、前記端部領域に含まれる前記複数の吐出口インク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記吐出部間で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う、
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列を並列に2列以上配置したインクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッドの前記配列の方向とは異なる方向への主走査と、当該主走査方向と直交する方向への前記記録媒体の副走査とを繰り返すとともに、前記副走査の量を前記吐出口の配列の範囲未満とすることで、前記主走査により記録されるバンドの端部同士をオーバーラップさせたつなぎ部分が生じるように記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記複数の吐出口列のいずれかの吐出口列については、前記つなぎ部分上の位置で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査のうちのいずれかの主走査でのみ選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第1手段と、
    前記複数の吐出口列の他の吐出口列については、前記つなぎ部分で、当該オーバーラップ部分の記録に関与する2回の主走査でインク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記2回の主走査で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う第2手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記第1手段のつなぎ処理が適用される吐出口列は、前記複数設けられた吐出口のうち、前記主走査方向上の最も外側に位置するものであることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出して記録媒体に対し記録を行うための吐出口を配列してなる吐出口列を並列に2列以上配置したインクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッドの前記配列の方向とは異なる方向への主走査と、当該主走査方向と直交する方向への前記記録媒体の副走査とを繰り返すとともに、前記副走査の量を前記吐出口の配列の範囲未満とすることで、前記主走査により記録されるバンドの端部同士をオーバーラップさせたつなぎ部分が生じるように記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記複数の吐出口列のいずれかの吐出口列については、前記つなぎ部分上の位置で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査のうちのいずれかの主走査でのみ選択的にインク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行うとともに、
    前記複数の吐出口列の他の吐出口列については、前記つなぎ部分で、当該つなぎ部分の記録に関与する2回の主走査でインク打ち込み率が前記吐出部の前記配列の中央から端部に向かう方向に沿って低く、且つ前記2回の主走査で補完的インク吐出が行われるようにしてつなぎ処理を行う、
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
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