JP2005199507A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を確実に検出できるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】 被記録媒体が載置されたプラテン5が搬送されつつ、インクジェットヘッドの走査により印刷が実行されるインクジェットプリンタに、被記録媒体上のゴミや皺を検出するためのクリアランスセンサ機構8が設けられている。プラテン5が待機するデフォルト位置とインクジェットヘッドが走査する印刷実行位置との間に設けられた板状部材84が、プラテン5に載置された被記録媒体のゴミや皺と接触すると、板状部材84とともに隠蔽部材85が軸部材81の軸線方向のまわりを回動する。隠蔽部材85の回動をセンサ88が検出すると、プラテン5は逆方向に搬送される。また、インクジェットヘッドによる印刷が開始されると、ソレノイド87は荷受部材86を押圧して、板状部材84を回動させる。
【選択図】 図2


Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳細には、被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を検出するインクジェット記録装置に関する。
従来、被記録媒体にインクを噴射して記録を行うインクジェット記録装置では、被記録媒体であるプリント用紙等がプラテンに載せられた後、プラテンを搬送する送り機構がプリント用紙等をインクジェットヘッドの位置へ搬送する。そして、インク供給源からインクジェットヘッドの複数の噴射チャンネルにインクを導き、発熱素子、圧電素子等のアクチュエータを選択的に駆動させて、噴射チャンネルの先端に設けられたノズル面からプリント用紙等へインクの噴射を行っている。プリント用紙等への記録終了後は、記録終了後のプリント用紙を元の記録開始前のプラテンの待機位置へ戻すことが行われている。
このようなインクジェット記録装置では、プラテンに載せられた被記録媒体にゴミや埃などの障害物が付着していると、インクの正確な位置への吐着が阻害され、またゴミや埃にインクが吐着されて被記録媒体にインクが吐着されないなど、被記録媒体への記録結果に悪影響を及ぼすことが知られている。また、プラテンの搬送によって、これら障害物がインクジェットヘッドのノズル面に接触すると、ノズル面を傷つけたり汚したりして、後の印刷にも悪影響を及ぼす問題がある。
そのため、従来は、インクジェット記録装置にゴミや埃などの障害物を検出する光センサを設けることが行われていた。例えば、複数のノズルが直列に配置された印刷ヘッドを光ビームの上を通過させて、ゴミが印刷ヘッドに付着していると光センサにより検出される光信号の強度が弱まるため、印刷ヘッド下面に付着したゴミを検知できるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このようなインクジェット記録装置では、被記録媒体としての紙等への記録が行われることが一般的であるが、Tシャツ等の布帛への記録が行われる布帛用インクジェットプリンタが知られている。このような布帛用インクジェットプリンタでは、ゴミや埃などの障害物が付着する問題のほかに、被記録媒体である布帛自体が浮きやすく皺も寄りやすいため、この布帛の浮きや皺が障害物となってしまい、記録結果やノズル面に悪影響を及ぼす問題があった。
そのため、キャリッジ下部のプリンタヘッドより上流部側に、被記録媒体である布帛との距離を測定するセンサを設けて、このセンサが布帛表面との間隙幅を連続的に計測し、一定値以下の間隙幅を検知したときに、それを布シワと認識し、作業者への通知、或いは装置の搬送を自動的に停止するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−179934号公報 特開2001−262459号公報
しかしながら、光センサによってインクジェット記録装置にゴミや埃などの障害物を検出する手法では、光ビームの反射等の諸条件によっては、誤って障害物を検出してしまう可能性があり、または障害物を検出できない可能性があるため、その場合にはインクジェット記録装置が誤動作してしまう問題があった。このような事態への対応としては、光センサを高性能化することが考えられるが、より精度の高い光センサをインクジェット記録装置に実装させれば、その分コストが高くなる問題があった。
また、特許文献2に記載の発明も、光センサによって布帛表面との間隙幅を計測するものであるから、上述の従来手法と同様の問題を有している。
一方、被記録媒体への記録終了後に、記録開始前のプラテンの待機位置へプラテンを搬送するインクジェット記録装置の場合、プラテンに載せられた記録終了後の被記録媒体が、吐着されたインクの厚みや搬送時に生じた浮きや皺などによって、光センサの直下を通過する際に光センサと接触する問題があった。特に、被記録媒体に吐着されたインクが乾ききっていない状態で光センサと接触すると、被記録媒体に吐着されたインクによって光センサを汚してしまい、光センサの精度が低下する問題があった。一方、記録終了後の被記録媒体も、光センサとの接触によってインクの滲みや汚れが発生する問題があった。また、光センサと被記録媒体との接触によって、それぞれに傷が生じるおそれもあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を確実に検出できるとともに、より簡易かつ安価に実現することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。また、記録終了後の被記録媒体がセンサ等の検出手段に接触することを防止して、被記録媒体やセンサに汚れや傷が発生することを防ぐことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを噴射して記録を行うノズル面を具備する記録手段と、前記ノズル面に対向して配置され、前記被記録媒体を前記ノズル面と間隔をあけて支持するプラテンと、前記記録手段により記録が実行される位置へ前記プラテンを搬送する送り機構とを備え、前記送り機構が前記プラテンを搬送しつつ前記記録手段が前記被記録媒体に記録し、記録終了後は前記送り機構が前記プラテンを記録開始前の前記プラテンの待機位置へ搬送するインクジェット記録装置において、前記待機位置と前記記録手段との間で、前記プラテンに対向可能に設けられ、前記プラテンに支持された前記被記録媒体の前記ノズル面に接触する接触部位を、前記記録手段のノズル面よりも前記プラテン側の検出位置で検出する検出手段と、前記検出手段が前記接触部位を検出した場合、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御する送り機構制御手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、記録終了後の前記被記録媒体に接触しない位置に、前記検出手段を退避させる検出手段退避手段を備えている。
また、請求項3に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記記録終了後の前記被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記検出手段が前記接触部位を検出しない場合又は前記記録手段による記録が実行された場合、前記ノズル面を挟んで前記プラテンとは反対側の位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記検出手段は、前記プラテンが搬送される方向と直交する軸線のまわりを回動可能に支持され、前記接触部位に当接可能な板状部材と、前記板状部材と一体に設けられて前記接触部位の検出の有無を判別するための隠蔽部材と、前記隠蔽部材を検出するためのセンサ部とを備え、前記プラテンの搬送時に前記被記録媒体が前記板状部材に接触すると、前記隠蔽部材は前記軸線のまわりを回動し、前記センサ部が、前記隠蔽部材の検出状態から非検出状態に遷移し、又は非検出状態から検出状態に遷移すると、前記送り機構制御手段は、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記検出手段を回動させて退避させることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記検出手段の近傍に設けられ、前記検出手段を押圧して回動させるアクチュエータであることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記被記録媒体は布帛であることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを噴射して記録を行うノズル面を具備する記録手段と、前記ノズル面に対向して配置され、前記被記録媒体を前記ノズル面と間隔をあけて支持するプラテンと、前記記録手段により記録が実行される位置へ前記プラテンを搬送する送り機構とを備え、前記送り機構が前記プラテンを搬送しつつ前記記録手段が前記被記録媒体に記録し、記録終了後は前記送り機構が前記プラテンを記録開始前の前記プラテンの待機位置へ搬送するインクジェット記録装置において、前記プラテンに支持された前記被記録媒体の前記ノズル面に接触する接触部位を検出する検出手段と、前記検出手段が前記接触部位を検出した場合、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御する送り機構制御手段と、記録終了後の前記被記録媒体に接触しない位置に、前記検出手段を退避させる検出手段退避手段とを備えている。
また、請求項10に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記記録終了後の前記被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項9又は10に記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記検出手段が前記接触部位を検出しない場合又は前記記録手段による記録が実行された場合、前記検出手段を退避させることを特徴とする。
また、請求項12に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項9乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記検出手段退避手段は、前記検出手段を前記ノズル面を挟んで前記プラテンとは反対側の位置に退避させることを特徴とする。
請求項1に係る発明のインクジェット記録装置では、記録開始前の前記プラテンの待機位置と記録手段との間に設けられた検出手段により、被記録媒体がノズル面に接触する接触部位を検出された場合は、送り機構制御手段はプラテンの搬送を停止するか、又はプラテンを待機位置へ搬送するようにした。これにより、被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を確実に検出できるとともに、より簡易かつ安価に本発明のインクジェット記録装置を実現することができる。
また、請求項2に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項1に係る発明の効果に加え、記録終了後の被記録媒体に接触しない位置に、検出手段を退避させる検出手段退避手段を設けたので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを防止して、被記録媒体や検出手段に汚れや傷が発生することを防ぐことができる。
また、請求項3に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項2に係る発明の効果に加え、記録終了後の被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、検出手段を退避させるので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを確実に防止することができる。
また、請求項4に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項2又は3に係る発明の効果に加え、検出手段が接触部位を検出しない場合又は記録手段による印刷が実行された場合、ノズル面を挟んでプラテンとは反対側の位置に検出手段を退避させるようにしたので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを確実に防止することができる。
また、請求項5に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項1乃至4のいずれかに係る発明の効果に加え、検出手段は、接触部位に当接可能な板状部材と、板状部材と一体に設けられて接触部位の検出の有無を判別するための隠蔽部材と、隠蔽部材を検出するためのセンサ部とで構成される。そして、被記録媒体との接触によって板状部材が回動し、これに伴って隠蔽部材も回動するので、隠蔽部材の回動をセンサ部が検出することで被記録媒体の接触部位が検出されるようにした。これにより、被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を確実に検出できるとともに、より簡易かつ安価に本発明のインクジェット記録装置を実現することができる。
また、請求項6に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項5に係る発明の効果に加え、検出手段を回動させて退避させるので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを防止して、被記録媒体や検出手段に汚れや傷が発生することを防ぐことができる。
また、請求項7に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項6に係る発明の効果に加え、検出手段を押圧して回動させるアクチュエータを検出手段の近傍に設けたので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを、より簡易かつ安価に防止できる。
また、請求項8に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項1乃至7のいずれかに係る発明の効果に加え、被記録媒体を布帛としたので、Tシャツ等の布帛への記録が行われる布帛用インクジェットプリンタについても、本発明を適用できる。
また、請求項9に係る発明のインクジェット記録装置では、検出手段により被記録媒体がノズル面に接触する接触部位が検出された場合は、送り機構制御手段はプラテンの搬送を停止するか、又はプラテンを待機位置へ搬送するようにし、記録終了後には、検出手段退避手段が検出手段を記録終了後の被記録媒体に接触しない位置に退避させるようにした。これにより、被記録媒体における皺やゴミなどの障害物を確実に検出できるとともに、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを防止して、被記録媒体や検出手段に汚れや傷が発生することを防ぐことができる。
また、請求項10に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項9に係る発明の効果に加え、記録終了後の被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、検出手段を退避させるので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを確実に防止することができる。
また、請求項11に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項9又は10に係る発明の効果に加え、接触部位を検出しない場合又は記録手段による印刷が実行されたら、検出手段を退避させるようにしたので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを確実に防止することができる。
また、請求項12に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項9乃至11のいずれかに係る発明の効果に加え、検出手段をノズル面を挟んでプラテンとは反対側の位置に退避させるようにしたので、記録終了後の被記録媒体が検出手段に接触することを確実に防止できる。
以下、本発明を具体化したインクジェット記録装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、インクジェット記録装置の一例であるインクジェットプリンタ1の全体の構成について説明する。図1は、第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。本実施の形態では、インクジェットプリンタ1は、入力された画像情報等に基づいてTシャツ等の布帛への印刷を行うための業務用インクジェットプリンタである。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする略直方体形状の筐体2を有し、その底面の略中央に、前後方向に向かう二本のレール3が列設されている。二本のレール3は、筐体2の垂直方向に立ち上げられた図示外の基部上にそれぞれ支持されており、その上部に、レール3に沿って筐体2の前後方向に移動可能な平板状のプラテン支持台(図示外)を支えている。そして、プラテン支持台の略中央に垂直に立ち上げられた支柱の上端には、取り換え可能なプラテン5が固定されている。
プラテン5は、平面視、筐体2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツなどの布帛からなる被記録媒体を水平に載置するためのものである。プラテン5の上面には、印刷面を緊張状態にして載置されるTシャツ等の載置位置が印刷中にずれたりしないようにするため、滑り止め部材(図示外)が設けられている。また、プラテン5とプラテン支持台との間の略中間の位置にて支柱に固定されたトレー4は、プラテン5の上面と略平行な底面を有し、平面視、その外周がプラテン5より一回り大きめに構成されたトレーである。このトレー4は、利用者がTシャツ等をプラテン5に載置する際に、Tシャツの袖などを受けて筐体2の底面には落ちないように保護するためのものである。
また、プラテン支持台を移動させるためにレール3が設けられたプラテン駆動機構6の後端部にはプラテン駆動モータ7が設けられて、このプラテン駆動モータ7の駆動によって、プラテン支持台がレール3に沿って筐体2の前後方向に移動する。すなわち、プラテン駆動モータ7の駆動軸と、レール3の前端部(筐体2の前面側にあたるレール3の端部)付近に設けられたプーリーとの間に駆動ベルトが架け渡されており、その駆動ベルトに固定されたプラテン支持台が、プラテン駆動モータ7の駆動によってレール3に沿って筐体2の前後方向に往復移動されるようになっている。なお、レール3の前端部が、印刷開始前のプラテン5の待機位置(デフォルト位置)である。
なお、図示しないが、レール3の前端部付近には、印刷実行時に筐体2の背面から前面方向へ移動されるプラテン5が移動方向の終点にあることを検出するためのフォトセンサが設けられている。また、レール3の後端部付近には、プラテン5が、印刷実行時における移動方向の始点にあることを検出するためのフォトセンサと、読み取り時における始点にあることを検出するためのフォトセンサとが設けられている。これらのフォトセンサは発光部と受光部とを備え、発光部から出射された光を受光部で受光したか否かに基づき被検出体の検出をおこなう。そして、プラテン支持台の下面には、これらのフォトセンサの発光部と受光部との間を遮ってフォトセンサによるプラテン5の位置の検出を行うための遮蔽板が突設されている。プラテン駆動モータ7はステッピングモータであり、これらフォトセンサの発光部と受光部との間に、図示しない遮蔽板が位置することによって検出されるプラテン5の始点や終点の位置を基準とし、プラテン駆動モータ7の駆動制御に基づくプラテン5の位置検出が行われるように構成されている。これにより、印刷開始時には、レール3の前端部がデフォルト位置に待機するプラテン5は、レール3の後端部まで搬送される。その後の印刷実行時には、このレール3の後端部を始点としてレール3の前端部へ向けて移動制御される。
また、筐体2の前後方向の略中央で、かつ、プラテン5の上方の位置にて、筐体2の両側面間には、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ20の移動を案内するためのガイドレール9が架設されている。このガイドレール9の左端付近に設けられたキャリッジモータ24と、右端付近に設けられたプーリー25との間に架設されているキャリッジベルト26は、ガイドレール9よりも下方の位置にて筐体2の左右にわたって配置されている。キャリッジベルト26はキャリッジ20の背面に固定されており、キャリッジモータ24の駆動によって、同じく背面に設けられた係合部に係合されたガイドレール9に沿って、キャリッジ20が筐体2の左右方向に往復移動されるようになっている。キャリッジモータ24はDCモータであり、ガイドレール9に設けられたリニアエンコーダ(図示外)からの出力に基づき、キャリッジ20の位置検出が行われる。
また、ガイドレール9よりも前方の位置にて筐体2の左右にわたってクリアランスセンサ機構8が設けられている。クリアランスセンサ機構8は、印刷開始時にプラテン5がレール3に沿ってレール3の前端部から後端部へ移動する際に、プラテン5に載置された被記録媒体の皺やゴミなどの障害物を検出する。
キャリッジ20は、略直方体形状を有し、その底面に圧電式の4つのインクジェットヘッド21を搭載している。4つのインクジェットヘッド21は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクのそれぞれに対応して設けられており、各インクを噴射するための、例えば128個のチャンネル(図示外)をそれぞれ備えている。そして、各チャンネルには、各々個別に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられており、各チャンネルに対応してインクジェットヘッド21の底面に孔設された微細な噴射ノズル(図示外)から下向きに、インクの液滴が噴射されるように制御される。
インクジェットプリンタ1の左側面には、各インクを収容したインクカートリッジを着脱可能に収容するためのインクカートリッジ収容部30がそれぞれ設けられている。そして、各インクカートリッジ収容部30と、各インクジェットヘッド21とはインク供給用チューブ10によってそれぞれ連結され、各インクカートリッジ収容部30に収容されたインクは、各々連結された各インク供給用チューブ10によって、各チャンネルにインクが供給されるようになっている。図1では、CMYK方式(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)による4種類のインクのインクカートリッジ収容部30が設けられ、各々のインクカートリッジ収容部30のインク供給口にインク供給用チューブ10が装着されている。インク供給用チューブ10は、ポリエチレン等からなる可撓性のチューブであり、インクジェットプリンタ1において、キャリッジ20の移動等に対応して屈曲や捩れが生じるような柔軟性を有する。
図1に示す4本のインク供給用チューブ10a〜10dは、各インクカートリッジ収容部30からガイド部材40及びチューブ支持部材60を経由して、各色のインクジェットヘッド21に接続されている。ガイド部材40は、筐体2の左右方向の略中央であって、プラテン5の上方の位置に設けられ、キャリッジ20の背後において4本のインク供給用チューブ10a〜10dを支持するものである。また、チューブ支持部材60は、キャリッジ20の上端に設けられて4本のインク供給用チューブ10a〜10dを支持するものである。そして、このチューブ支持部材60を経由して、各インク供給用チューブ10a〜10dはチューブ支持部材60の手前直下に存在する各色のインクジェットヘッド21に装着されて、インクジェットヘッド21内にインクが供給される。
キャリッジ20がガイドレール9の右端に移動した位置には、各インクジェットヘッド21のノズル面に対して密着・離脱が可能な吸引キャップ23を有するパージユニット22が設けられている。パージユニット22には吸引ポンプ(図示外)が設けられており、各吸引キャップ23がインクジェットヘッド21に密着しているときに、吸引キャップ23を介してインクの吸引を行うことが可能となっている。また、印刷が行われないときには吸引キャップ23でインクジェットヘッド21のノズル面が覆われ、インクの乾燥が防止されている。
また、筐体2の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル28が設けられている。そして、筐体2の内部には、インクジェットプリンタ1の制御を行うCPU110等を備えた制御部100(図示外)が設けられているが、詳細は後述する。
次に、図2〜図4を参照して、クリアランスセンサ機構8の構成について説明する。図2は、クリアランスセンサ機構8の外観斜視図である。図3は、クリアランスセンサ機構8の正面図である。図4は、クリアランスセンサ機構8の右側面図である。
図2、図3に示すように、クリアランスセンサ機構8では、筐体2の両側面間に設けられる軸部材81が、筐体2の左端部に固定された基部82と、筐体2の左端部に固定された基部83とに軸支されて、基部82と基部83とに軸支された軸線のまわりを回動可能に設けられている。また、軸部材81は、プラテン5が搬送される位置の上方に、プラテン5の搬送される方向と直交する方向に設けられており、またプラテン5の表面に対して平行になっている。一方、軸部材81は、キャリッジ20を左右方向に往復移動させるためのガイドレール9と並行して、平面視、キャリッジ20が走査するガイドレール9の前方向に設けられている。
ここで、印刷時のプラテン5の搬送動作について説明する。なお、「印刷時」は、印刷実行の準備段階としてのプラテン5の搬送動作を行う「印刷開始時」と、実際に印刷を実行するためのプラテン5の搬送動作を行う「印刷実行時」とを含んでいる。プラテン5はレール3に沿って筐体2の前後方向に搬送されるところ、レール3の前端部が印刷開始前又は印刷実行後にプラテン5が待機させられるデフォルト位置にあたる。そして、印刷開始時には、デフォルト位置に待機されるプラテン5が、レール3の後端部へ向けてレール3に沿って搬送される。そして、プラテン5がレール3の後端部に至ると、印刷実行時にはプラテン5の搬送方向を反転して、レール3の後端部から前端部へ向けて、レール3に沿ってプラテン5が搬送される。その過程で、プラテン5がインクジェットヘッド21の走査する印刷実行位置に至ると、インクジェットヘッド21により被記録媒体に対して印刷が実行される。インクジェットヘッド21による印刷が終了すると、被記録媒体が載せられたプラテン5はさらにレール3の前端部に位置するデフォルト位置に搬送されて、印刷実行時の動作を終了する。なお、以下では、レール3の前端部への方向を搬送方向の上流とし、レール3の後端部への方向を搬送方向の下流として、説明をする。
そして、軸部材81から突出された羽根である板状部材84が、軸部材81に形成されており、板状部材84は軸部材81の軸線方向を長手とする略長方形の形状をなしている。この板状部材84がキャリッジ20の走査位置からみてプラテン5の搬送方向の上流に、かつ、プラテン5の上方に接近して設けられる。詳細には、図4に示すように、プラテン5が板状部材84の直下を搬送される際、板状部材84の下端部とプラテン5の表面とが3.7〜4.2mm離間した位置で、板状部材84の下端部がプラテン5に接近するように、軸部材81から板状部材84が垂下される。また、軸部材81から垂下された板状部材84の下端部は、インクジェットヘッド21のノズル面の高さより略0.5mm低い位置に存在する。よって、軸部材81から垂下された板状部材84の下端部は、インクジェットヘッド21のノズル面とプラテン5の表面の高度差の範囲内に存在する。
なお、板状部材84の下端部をインクジェットヘッド21のノズル面より略0.5mm低い位置とし、また、板状部材84の下端部とプラテン5の表面との高度差を3.7〜4.2mmとしたのは、被記録媒体である布帛(Tシャツ)等の厚みや、インクジェットヘッド21のノズル面と被記録対象との印刷距離等を考慮して、各種の実験や研究を行った結果に基づいている。なお、板状部材84の軸線方向への長さは、プラテン5の左右方向の幅よりも若干広くなっている。
このように、軸部材81から垂下される板状部材84は、プラテン5の左右方向に渡るカーテン状の検出部材として形成されて、その直下を搬送されるプラテン5に載置されたTシャツ等に皺やゴミが存在する場合は、板状部材84の下端部にその皺やゴミが接触するようにしている。そして、Tシャツ等の皺やゴミが接触すると、板状部材84は軸部材81の軸線のまわりを、プラテン5が搬送される動力により自然回動するように構成されている。
また、筐体2の左端部に固定された基部83には、正面視、軸部材81の右端部に隠蔽部材85が設けられている。隠蔽部材85は略長方形の板状の形状をなしており、軸部材81に対して直交に設けられている。また、隠蔽部材85の略長方形の面は、筐体2の前後方向と並行であって、正面視、上下方向を長手方向に設けられている。そして、軸部材81は隠蔽部材85の下端部において接合されている。よって、隠蔽部材85の略長方形の面が伸びる垂直方向は、軸部材81から突出された板状部材84が垂下する方向と、軸部材81の軸線方向のまわりに180°をなしている。
そして、隠蔽部材85の略長方形の面の上端部は、基部83に設けられたフォトセンサであるセンサ88により隠蔽されている。センサ88には凹陥部が設けられており、この凹陥部の内部の側面間でセンサ光が伝搬されている。センサ88の凹陥部は下方向に開口するように設けられており、隠蔽部材85の略長方形の面の上端部が、この凹陥部に非接触に嵌め込まれる遊嵌状態となっている。そして、この凹陥部の内部の側面間で伝搬されるセンサ光が、隠蔽部材85によって遮断又は非遮断されることによって、センサ88は隠蔽部材85を検出する。
また、正面視、軸部材81の右端部には、板状部材84が垂下する方向に対して軸部材81の軸線方向のまわりを180°回転させた方向に、軸部材81から突出された羽根である荷受部材86が設けられている。荷受部材86は略長方形の板状の形状をなし、軸部材81から垂直方向に突出するとともに、隠蔽部材85と直交するように接合されている。この荷受部材86には、スプリング89の一端が接合されるとともに、スプリング89の他端は基部83に接合されている。このスプリング89の作用により、通常時は荷受部材86が軸部材81から垂直に起立した状態に保持される。それとともに、荷受部材86と一体をなす隠蔽部材85も垂直方向に保持されて、その上端部はセンサ88の凹陥部の内部に遊嵌されてセンサ光を遮断(隠蔽)する。また、荷受部材86からみて、軸部材81の軸線方向に対して180°回転させた方向に突出する板状部材84が、軸部材81から垂直方向に垂下した状態で保持される。
一方で、正面視、荷受部材86の背後において、ソレノイド87が基部83に設けられている。ソレノイド87は、コイルに電流が流れる際に発生する磁気作用を利用して、電気的エネルギーを機械的直線運動に変換させて、突起部分である可動部材87aを前後方向へ伸縮動作させるものである。可動部材87aにはバネ87bが巻かれており、このバネ87bの作用によって、ソレノイド87の非動作時には、可動部材87aが筐体2の正面方向(前方向)に伸ばされた状態に保持される。
そして、ソレノイド87は、その動作時には可動部材87aを筐体2の背面方向(後方向)へ吸引動作させて、可動部材87aの突出した部分が短くなるように保持される。ここで、インクジェットヘッド21による印刷が実行された場合には、吸引動作を中断して可動部材87aを開放する。すると、バネ87bの作用によって、可動部材87aは筐体2の正面方向(前方向)に伸ばされた状態に戻される。
ソレノイド87の可動部材87aが筐体2の正面方向(前方向)に伸ばされると、可動部材87aは荷受部材86の背面に当接して、荷受部材86を筐体2の正面方向(前方向)に押圧することになる。すると、荷受部材86は軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の正面方向(前方向)に傾斜する。荷受部材86が傾斜すると、荷受部材86と接合されている隠蔽部材85も、軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の正面方向(前方向)に傾斜する。逆に、荷受部材86からみて、軸部材81の軸線方向に対して180°反対の方向に突出する板状部材84は、軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の背面方向(後方向)に傾斜するように構成されている。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的な構成について説明する。図5は、第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。
図5に示すように、インクジェットプリンタ1の制御部100には、インクジェットプリンタ1全体の制御を司るCPU110が設けられ、CPU110には、バス115を介して、CPU110が実行する各種の制御プログラム等を記憶したROM120と、データを一時的に記憶するRAM130とが接続されている。また、CPU110には、インクジェットヘッド21の各チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動させるためのヘッド駆動部140と、キャリッジモータ24やプラテン駆動モータ7を駆動させるためのモータ駆動部145とがバス115を介して接続されている。さらに、モータ駆動部145には、クリアランスセンサ機構8に備えられたソレノイド87が接続されて、ソレノイド87の動作を制御する。また、入力検知部160には、操作パネル28や図示外のフォトセンサが接続されている。また、入力検知部160には、クリアランスセンサ機構8に備えられたセンサ88が接続されて、センサ88の凹陥部の内部で伝搬されるセンサ光によって隠蔽部材85が検出される。
このような電気的構成によって、操作パネル28から印刷開始が指示されると、ソレノイド87においてはモータ駆動部145により可動部材87aが吸引動作される。一方、センサ88が隠蔽部材85を検出しない場合には、キャリッジモータ24によるプラテン5の搬送が停止され、又はデフォルト位置へ搬送される。また、ヘッド駆動部140によりインクジェットヘッド21が印刷を開始した場合、ソレノイド87においてはモータ駆動部145により可動部材87aの吸引動作が中断されて、可動部材87aが開放される。本実施の形態においては、これらの各機構の制御は、ROM120に記憶された各種の制御プログラムをCPU110が実行することで実現されるが、電気回路などのハードウエア構成によってこれらの制御が実現されるようにしてもよい。
以下、第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の印刷時の動作について、図面を参照して説明する。特に、印刷時のプラテン5、インクジェットヘッド21及びクリアランスセンサ機構8の動作について説明するため、図面においても関係する構成のみを図示している。
まず、プラテン5に載せられた被記録媒体にゴミや皺などの障害物が存在する場合のインクジェットプリンタ1の動作を、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。図7は、被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。図8は、被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。
操作パネル28から印刷開始が指示されると、ソレノイド87においてはモータ駆動部145により可動部材87aが吸引動作されて、可動部材87aの突出した部分が短くなるように保持される。そのため、図6に示すように、荷受部材86と隠蔽部材85とが垂直方向に保持されて、その上端部はセンサ88の凹陥部の内部に遊嵌されてセンサ光を遮断(隠蔽)する。また、荷受部材86からみて、軸部材81の軸線方向に対して180°反対の方向に突出する板状部材84が、軸部材81から垂直方向に垂下した状態で保持される。なお、図6では、軸部材81及び荷受部材86は隠蔽部材85の背後に隠れているため、点線で図示されている。
そして、被記録媒体であるTシャツ90が載せられたプラテン5は、レール3の前端部にあたるデフォルト位置から筐体2の後端部に向けて搬送される。図6では、左方向がレール3の前方であって、印刷開始時の搬送方向の上流である。また、右方向がレール3の後方であって、印刷開始時の搬送方向の下流である。このようにプラテン5は、印刷開始時の搬送方向の上流から下流へ搬送されるが、インクジェットヘッド21が走査する印刷実行位置に至る手前には、プラテン5の上方に板状部材84がカーテン状に軸部材81から垂下されている。そして、搬送されるプラテン5が板状部材84の直下に至ると、板状部材84の下端部とプラテン5の表面との間で隙間が形成されて、被記録媒体であるTシャツ90はこの隙間を通過して、さらにインクジェットヘッド21が走査する印刷実行位置の直下も通過して、レール3の後端部まで搬送される。
ところで、プラテン5に載せられたTシャツ90には、布帛特有の皺90aが生じており、この皺90aの生じている箇所の高さは、板状部材84の下端部とプラテン5の表面と隙間よりも大きい。そのため、図7に示すように、搬送されるプラテン5に載せられたTシャツ90のうち、皺90aの生じている箇所が板状部材84の直下に至ると、板状部材84と皺90aとが接触する。ここで、軸部材81は軸線方向のまわりを回動可能であるため、板状部材84と皺90aとの接触により、板状部材84はプラテン5が搬送される方向への動力に従って自然回動する。その結果、図7に示すように、板状部材84は、筐体2を右側面からみると、軸部材81の軸線方向のまわりを反時計回りに回動する。すなわち、板状部材84は、軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の背面方向(後方向)に傾斜する。
一方、この回動によって、軸部材81から垂直に起立した状態に保持されていた隠蔽部材85及び荷受部材86も、図7に示すように、軸部材81の回動に伴って反時計回りに回動する。この回動によって、隠蔽部材85が筐体2の正面方向(前方向)へ傾斜することから、隠蔽部材85の上端部がセンサ88の凹陥部の外部に移動する。すると、センサ88の凹陥部で、隠蔽部材85によって遮断(隠蔽)されていたセンサ光が導通して、センサ88は隠蔽部材85の非検出状態となる。
センサ88が隠蔽部材85を検出しない場合は、キャリッジモータ24によりプラテン5の搬送が停止され、又はレール3の前端部のデフォルト位置へ搬送されるように制御される。本実施の形態においては、センサ88による隠蔽部材85の非検出時は、プラテン5がデフォルト位置へ搬送されるように、キャリッジモータ24が動作するものとする。その結果、図8に示すように、プラテン5は搬送方向とは反対方向へ搬送されて、印刷開始前のデフォルト位置に戻される。
なお、センサ88が非検出となった場合に、プラテン5の搬送が停止され、又はデフォルト位置へ搬送されるように制御される結果、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)は隠蔽部材85がセンサ88の凹陥部の外部に移動しない限度で回動することになる。
このように、クリアランスセンサ機構8により、被記録媒体上のゴミや皺などを確実に検出することができる。また、クリアランスセンサ機構8が被記録媒体上のゴミや皺などを検出した場合には、プラテン5の搬送が停止され、又は印刷開始時の搬送方向とは反対方向へ搬送されるため、被記録媒体上のゴミや皺などがインクジェットヘッド21のノズル面と接触することを防止することができる。しかも、従来の光センサによって直接的にゴミや埃などの障害物を検出する手法と異なり、クリアランスセンサ機構8は高精度の光センサを具備する必要がないため、被記録媒体上のゴミや皺などの検出を、より簡易かつ安価に実現することができる。
次に、プラテン5に載せられた被記録媒体にゴミや皺などの障害物が存在せず、通常の印刷動作が実行された場合のインクジェットプリンタ1の動作を、図9乃至図11を参照して説明する。図9は、被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。図10は、被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。図11は、被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。
図9に示すように、図6との相違は、プラテン5に載せられたTシャツ90にゴミや皺などの障害物が存在しない点である。よって、Tシャツ90を載せたプラテン5が搬送された場合は、Tシャツ90が板状部材84の直下を通過する際に、Tシャツ90と板状部材84との接触が発生しないため、Tシャツ90を載せたプラテン5はインクジェットヘッド21が走査する印刷実行位置の直下も通過して、レール3の後端部まで搬送される。レール3の後端部に到達すると搬送方向を反転して、プラテン5はレール3の前端部へ向けて搬送される。
そして、図10に示すように、Tシャツ90を載せたプラテン5が、インクジェットヘッド21が走査する印刷実行位置に到達すると、インクジェットヘッド21によるTシャツ90への印刷が開始される。インクジェットヘッド21による印刷が開始されると、ソレノイド87による可動部材87aの吸引動作が中断されて、可動部材87aが開放される。その結果、可動部材87aが筐体2の正面方向(前方向)に伸ばされた状態に戻されて、可動部材87aは荷受部材86の背面に当接して、荷受部材86を筐体2の正面方向(前方向)に押圧する。
この可動部材87aの押圧によって、図10に示すように、筐体2を右側面からみると、軸部材81が軸線方向のまわりを反時計回りに回動する。そのため、隠蔽部材85及び荷受部材86は、軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の正面方向(前方向)に傾斜する一方、板状部材84は、軸部材81の軸線方向のまわりを筐体2の背面方向(後方向)に傾斜する。そして、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)は傾斜された状態で、荷受部材86の背後から可動部材87aにより支持及び固定される。これにより、板状部材84の下端部はより高い位置に保持されて、板状部材84とプラテン5の表面との高度差は大きくなるため、搬送されるプラテン5が板状部材84の直下に至った場合に生じる板状部材84の下端部とプラテン5の表面との隙間が大きくなる。よって、搬送されるプラテン5が板状部材84の直下を通過する際に、プラテン5に載せられたTシャツ90が板状部材84と接触することを防止できる。
かかる状態のもと、プラテン5がレール3の後端部から前端部へ向けて搬送されるとともに、インクジェットヘッド21の走査によって印刷が実行される。さらにプラテン5はインクジェットヘッド21が走査する印刷実行位置の直下も通過して、印刷実行後はプラテン5がレール3の前端部に位置するデフォルト位置へ搬送されて、印刷動作を終了する。
なお、インクジェットヘッド21による印刷が開始された場合には、ソレノイド87による可動部材87aの吸引動作が中断される結果、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)は可動部材87aが伸ばされる長さに応じて回動する。すなわち、可動部材87aの突出部分が長いほど、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)の回転角は大きくなる。本実施の形態では、少なくとも板状部材84の下端部が、インクジェットヘッド21のノズル面よりも高い位置に至るように回動する程度に、可動部材87aの突出部分が伸ばされれば(長ければ)よい。具体的には、板状部材84の下端部とプラテン5に載置されたTシャツ90との高度差を少なくとも5mm以上確保するように板状部材84を回動させることが好適であり、その程度に可動部材87aの突出部分が伸ばされれば(長ければ)よい。
このように、インクジェットヘッド21による印刷が開始されると、クリアランスセンサ機構8はプラテン5との間隔を広くするように回動する。クリアランスセンサ機構8をプラテン5に載せられた被記録媒体と接触しないように退避させることで、被記録媒体やクリアランスセンサ機構8に傷や汚れが生じないようにすることができる。特に、インクジェットヘッド21による印刷直後の被記録媒体ではインクが乾ききっておらず、接触によるインク汚れが発生しやすい状態にある。さらには、印刷直後の被記録媒体はインクにより膨潤し、クリアランスセンサ機構8と接触する可能性が高まるため、クリアランスセンサ機構8が被記録媒体と接触しないように退避される点は非常に有効である。
以上説明したように、第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1によれば、クリアランスセンサ機構8が被記録媒体上のゴミや皺などを検出した場合には、プラテン5の搬送が停止され、又は印刷開始時の搬送方向とは反対方向へ搬送されるため、被記録媒体上のゴミや皺などがインクジェットヘッド21のノズル面と接触することを、より簡易かつ安価に防止することができる。また、インクジェットヘッド21による印刷が実行されると、クリアランスセンサ機構8をプラテン5に載せられた被記録媒体と接触しないように退避させるので、被記録媒体やクリアランスセンサ機構8に傷や汚れが生じないようにすることができる。
次に、第2の実施の形態のインクジェットプリンタ1の動作について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態における、プラテン5に載せられた被記録媒体にゴミや皺などの障害物が存在する場合のインクジェットプリンタ1の動作(図6〜図8参照)の他の態様である。図12は、第2の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。図13は、第2の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同じように、皺90aが生じたTシャツ90を載せたプラテン5が搬送された場合(図6参照)、皺90aの生じた部分が板状部材84の直下に至ると接触が生じて、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)が回動する。また、板状部材84と皺90aとの接触により、隠蔽部材85の上端部がセンサ88の凹陥部の外部に移動して、センサ88が板状部材84の非検出状態となると、プラテン5の搬送が停止され、又はレール3の前端部のデフォルト位置へ搬送されるように制御される(図7参照)。しかし、接触発生後のクリアランスセンサ機構8の動作が、以下のように異なる。
図12に示すように、センサ88が板状部材84の非検出状態となると、ソレノイド87による可動部材87aの吸引動作が中断されて、可動部材87aが開放されるように制御される。その結果、図10と同様に、可動部材87aが筐体2の正面方向(前方向)に伸ばされた状態に戻されて、可動部材87aは皺90aとの接触によって傾斜した荷受部材86の背面に当接して、荷受部材86をさらに筐体2の正面方向(前方向)へと押圧して、回動させる。
そして、図13に示すように、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)は傾斜された状態で、荷受部材86の背後から可動部材87aにより支持及び固定される一方、プラテン5はレール3の前端部のデフォルト位置へと搬送される。板状部材84の下端部とプラテン5の表面との隙間が大きくなっているため、プラテン5に載せられたTシャツ90が板状部材84と接触することを防止できる。
このように、クリアランスセンサ機構8により、被記録媒体上のゴミや皺などが検出されると、クリアランスセンサ機構8はプラテン5との間隔を広くするように回動する。すなわち、被記録媒体上のゴミや皺などが検出されて、プラテン5がレール3の前端部のデフォルト位置へ戻される場合は、すでにクリアランスセンサ機構8の直下を通過したプラテン5の部分が、再度クリアランスセンサ機構8の直下を通過することになるものの、その際にクリアランスセンサ機構8がプラテン5に載せられた被記録媒体と接触することを確実に防止する。
以上、第2の実施の形態におけるインクジェットプリンタ1によれば、クリアランスセンサ機構8が被記録媒体上のゴミや皺などを検出した場合には、クリアランスセンサ機構8をプラテン5に載せられた被記録媒体と接触しないように退避させるので、被記録媒体やクリアランスセンサ機構8に傷や汚れが生じないようにすることができる。
次に、第3の実施の形態のインクジェットプリンタ1の動作について説明する。本実施の形態は、第1,第2の実施の形態におけるセンサ88の他の態様である。図14は、第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。図15は、第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。図16は、第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。
図14に示すように、本実施の形態のセンサ88は、第1,第2の実施の形態よりも、筐体2の正面方向に位置するように基部83に設けられており、センサ88の凹陥部は垂直方向に長くなっている。また、第1,第2の実施の形態と異なり、センサ88の凹陥部には、隠蔽部材85の略長方形の面の上端部が嵌められておらず、凹陥部の内部の側面間で伝搬されるセンサ光が導通状態となっている。
このような構成において、皺90aが生じたTシャツ90を載せたプラテン5が搬送されて、図15に示すように、皺90aの生じた部分が板状部材84の直下に至ると接触が生じて、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)が回動する。また、板状部材84と皺90aとの接触により、隠蔽部材85の上端部がセンサ88の凹陥部の内部に移動して、凹陥部の内部のセンサ光を遮断(隠蔽)して、センサ88が隠蔽部材85の検出状態となる。すると、図8と同様に、プラテン5は搬送方向とは反対方向へ搬送されて、印刷開始前のデフォルト位置に戻される。
なお、センサ88が隠蔽部材85の検出状態となった場合、図16に示すように、ソレノイド87による可動部材87aの吸引動作が中断されて、可動部材87aが開放されるように制御されてもよい。すると、図13と同様に、軸部材81(板状部材84,隠蔽部材85,荷受部材86)は傾斜された状態で、荷受部材86の背後から可動部材87aにより支持及び固定される一方、プラテン5がレール3の前端部のデフォルト位置へと搬送される。
このように、第1,第2の実施の形態ではセンサ88が隠蔽部材85の非検出状態となった場合、プラテン5の搬送が停止され、又はレール3の前端部のデフォルト位置へ搬送されるように制御されるところ、第3の実施の形態のインクジェットプリンタ1によれば、センサ88が隠蔽部材85の検出状態となった場合、プラテン5の搬送が停止され、又はレール3の前端部のデフォルト位置へ搬送することができる。
尚、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態において、インクジェットヘッド21が、本発明の「記録手段」に相当し、プラテン駆動モータ7が、本発明の「送り機構」に相当し、クリアランスセンサ機構8が、本発明の「検出手段」に相当し、ソレノイド87が、本発明の「検出手段退避手段」及び「アクチュエータ」に相当する。
そして、本発明は、以上詳述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能なことはいうまでもない。
上記実施の形態におけるインクジェットプリンタ1は、印刷開始時には、デフォルト位置に待機されるプラテン5が、レール3の後端部へ向けて搬送される。その後、印刷実行時には、プラテン5の搬送方向を反転して、レール3の後端部から前端部へ向けてプラテン5が搬送される。その過程で、プラテン5がインクジェットヘッド21の走査する印刷実行位置に至ると、インクジェットヘッド21により被記録媒体に対して印刷が実行される印刷方式を用いている。しかし、プラテン5がデフォルト位置からレール3の後端部へ搬送される過程で、プラテン5がインクジェットヘッド21の走査する印刷実行位置に至ると、被記録媒体に対して記録が実行される印刷方式のインクジェット記録装置についても、本発明を適用できる。
また、本発明は、被記録媒体が載置されたプラテンが搬送されつつ記録が実行されるインクジェット記録装置であれば適用でき、上記実施の形態のように、記録ヘッドを走査させて1文字ずつ、もしくは1ドットずつ印刷していくシリアルプリンタに限定されず、例えば、固定された記録ヘッドによって1行ずつ印刷していくラインプリンタなどにも適用できる。
また、インクジェット記録装置を構成する各機構の制御は様々な態様が可能である。上記実施の形態では、インクジェットヘッド21が印刷を開始した場合、ソレノイド87による可動部材87aの吸引動作が中断されているが、少なくとも記録実行後の被記録媒体が載せられたプラテン5が板状部材84の直下に搬送されるまでに、ソレノイド87が動作して板状部材84を退避させることができればよい。そのため、例えば、印刷開始時に搬送されるプラテン5が板状部材84の直下を通過し終えた場合は、被記録媒体からはゴミや皺などの障害物を検出できなかったとみなすことができるから、インクジェットヘッド21による印刷が開始されていなくても、ソレノイド87が動作して板状部材84を退避させるように制御してもよい。なお、このような各機構の制御は、ROM120に記憶された各種の制御プログラムによって実現されているため、利用者又は設計者はこれら制御プログラムの追加又は変更によって、任意の各機構の制御を実現できる。
また、上記実施の形態では、荷受部材86を押圧してクリアランスセンサ機構8を回動させるアクチュエータとして、ソレノイド87を用いているが、油圧モータや空気圧シリンダなどの他のアクチュエータを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、センサ88をフォトセンサとし、隠蔽部材85でセンサ光をON/OFFして検出するとしているが、磁気センサやコンタクトセンサを用いて隠蔽部材85の位置を検出しON/OFFを判断してもよい。
本発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体が載置されたプラテンが搬送されて記録が実行されるインクジェット方式の記録装置に適用できる。
第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。 クリアランスセンサ機構8の外観斜視図である。 クリアランスセンサ機構8の正面図である。 クリアランスセンサ機構8の右側面図である。 第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。 被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。 被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 被記録媒体に障害物が存在する場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 被記録媒体に障害物が存在しない場合の、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 第2の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。 第2の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の模式右側面図である。 第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。 第3の実施の形態における、印刷時のインクジェットプリンタ1の他の模式右側面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 筐体
3 レール
4 トレー
5 プラテン
6 プラテン駆動機構
7 プラテン駆動モータ
8 クリアランスセンサ機構
9 ガイドレール
10 インク供給用チューブ
20 キャリッジ
21 インクジェットヘッド
22 パージユニット
23 吸引キャップ
24 キャリッジモータ
25 プーリー
26 キャリッジベルト
28 操作パネル
30 インクカートリッジ収容部
40 ガイド部材
60 チューブ支持部材
81 軸部材
82 基部
83 基部
84 板状部材
85 隠蔽部材
86 荷受部材
87 ソレノイド
87a 可動部材
87b バネ
88 センサ
89 スプリング
90 シャツ
90a 皺
100 制御部
110 CPU
115 バス
120 ROM
130 RAM
140 ヘッド駆動部
145 モータ駆動部
160 入力検知部

Claims (12)

  1. 被記録媒体にインクを噴射して記録を行うノズル面を具備する記録手段と、前記ノズル面に対向して配置され、前記被記録媒体を前記ノズル面と間隔をあけて支持するプラテンと、前記記録手段により記録が実行される位置へ前記プラテンを搬送する送り機構とを備え、前記送り機構が前記プラテンを搬送しつつ前記記録手段が前記被記録媒体に記録し、記録終了後は前記送り機構が前記プラテンを記録開始前の前記プラテンの待機位置へ搬送するインクジェット記録装置において、
    前記待機位置と前記記録手段との間で、前記プラテンに対向可能に設けられ、前記プラテンに支持された前記被記録媒体の前記ノズル面に接触する接触部位を、前記記録手段のノズル面よりも前記プラテン側の検出位置で検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記接触部位を検出した場合、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御する送り機構制御手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録終了後の前記被記録媒体に接触しない位置に、前記検出手段を退避させる検出手段退避手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記検出手段退避手段は、前記記録終了後の前記被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記検出手段退避手段は、前記検出手段が前記接触部位を検出しない場合又は前記記録手段による記録が実行された場合、前記ノズル面を挟んで前記プラテンとは反対側の位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記検出手段は、前記プラテンが搬送される方向と直交する軸線のまわりを回動可能に支持され、前記接触部位に当接可能な板状部材と、該板状部材と一体に設けられて前記接触部位の検出の有無を判別するための隠蔽部材と、該隠蔽部材を検出するためのセンサ部とを備え、前記プラテンの搬送時に前記被記録媒体が前記板状部材に接触すると、前記隠蔽部材は前記軸線のまわりを回動し、
    前記センサ部が、前記隠蔽部材の検出状態から非検出状態に遷移し、又は非検出状態から検出状態に遷移すると、前記送り機構制御手段は、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記検出手段退避手段は、前記検出手段を回動させて退避させることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記検出手段退避手段は、前記検出手段の近傍に設けられ、前記検出手段を押圧して回動させるアクチュエータであることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記被記録媒体は布帛であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 被記録媒体にインクを噴射して記録を行うノズル面を具備する記録手段と、前記ノズル面に対向して配置され、前記被記録媒体を前記ノズル面と間隔をあけて支持するプラテンと、前記記録手段により記録が実行される位置へ前記プラテンを搬送する送り機構とを備え、前記送り機構が前記プラテンを搬送しつつ前記記録手段が前記被記録媒体に記録し、記録終了後は前記送り機構が前記プラテンを記録開始前の前記プラテンの待機位置へ搬送するインクジェット記録装置において、
    前記プラテンに支持された前記被記録媒体の前記ノズル面に接触する接触部位を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記接触部位を検出した場合、前記プラテンの搬送を停止し、又は前記プラテンを前記待機位置へ搬送するように前記送り機構を制御する送り機構制御手段と、
    記録終了後の前記被記録媒体に接触しない位置に、前記検出手段を退避させる検出手段退避手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 前記検出手段退避手段は、前記記録終了後の前記被記録媒体に対して少なくとも5mm以上離間した位置に、前記検出手段を退避させることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記検出手段退避手段は、前記検出手段が前記接触部位を検出しない場合又は前記記録手段による記録が実行された場合、前記検出手段を退避させることを特徴とする請求項9又は10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記検出手段退避手段は、前記検出手段を前記ノズル面を挟んで前記プラテンとは反対側の位置に退避させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。














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