JP2006239866A - プリンタ - Google Patents

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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Abstract

【課題】 印刷に供する布地Wの表面が凹凸状態の場合でも、布地Wの材質に関係なく、布地表面と印刷ヘッド間に所定のヘッドギャプを確保でき、しかも布厚検出手段による布厚検出不良を確実に防止できるようにすること。
【解決手段】 印刷ヘッド36が布地Wに対し接近・離隔するようにユニットフレーム30Fを移動させる上下駆動機構31と、ユニットフレーム30Fに対して印刷ヘッド36による印刷方向pdにおける先行側に位置するようにユニットフレーム30Fに取り付けられ且つ布保持体10に装着された布地Wの記録面に当接する遊転ローラ50を備え、この遊転ローラ50の位置を検知することにより布地Wの記録面の高さ位置を検出する布厚検出機構22と、布厚検出機構22により検出された布地Wの記録面の高さ位置に応じて、印刷ユニット30を駆動制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、布保持枠に保持された布地にインクジェットヘッドにより印刷するプリンタに関するものである。
従来、各種の布地に模様や図柄を印刷する印刷技術も種々提案されており、布地と印刷ヘッドとをX方向とこれに直交するY方向へ相対移動させ、印刷データに基づいてインクノズルからカラーのインクを布地に向けて噴射させ、布地の表面に模様や図柄を印刷可能なインクジェット式の印刷装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のプリンタは、平面視U字状の機枠の両側面に形成した溝に沿ってX移動バーをY方向に移動可能に支持し、そのX移動バーに沿ってX移動腕を移動可能に支持し、そのX移動腕の先端部に印刷部を設け、機枠の中央部に設けたテーブル上に、印刷に供する布地をセットした保持枠を載置するようにしてある。この場合、機枠の上端部に設けた布厚センサで、機枠の上面と保持枠を機枠に取付ける取付け部との距離、つまり布厚を検知し、その布厚に応じてモータによりテーブルの高さを変更するようにしてある。
一方、このプリンタの印刷部において、ヘッド保持部材に複数のインクヘッドを下向きに支持し、そのヘッド保持部材の高さ位置をヘッドモータで変更するようにし、インクヘッドに接近させて設けた光学式等の非接触型センサで布地に対するヘッドの高さ位置を検出するようにしてある。そこで、印刷開始時には、布厚センサで検知した布厚に応じて、インクヘッドの高さが布地表面から所定の高さに設定される一方、アップリケ等の布片が部分的に縫製されているために、布厚が変化した場合には、ヘッドモータを駆動させてインクヘッドの高さを変更し、インクヘッドの高さが常に一定となるようにしてある。
特開平5−84887号公報
特許文献1に記載のプリンタにおいては、その印刷部に、布地表面に対するインクヘッドの高さ位置、つまりヘッドギャプを検出する非接触型センサをインクヘッドに接近させて設けているため、印刷時にインクヘッドから噴射されるインクミストが非接触型センサに付着するようになり、非接触型センサの発光部や受光部がそのインクミストで汚れた場合、布地表面までの距離を正確に検出できず、ヘッドギャプを正確に設定できないという問題がある。
また、布地の一部に繊維のほつれや毛羽立ちが生じていたり、布地に糸屑が付着している場合、更には布地に刺繍を施してある場合にも、同様に、布地表面までの距離を正確に検出できないために、ヘッドギャプを正確に設定できないという問題がある。更に、印刷に供する布地の色によって、つまり発光部から発射された発射光の反射条件(反射率)が異なる場合にも、同様にヘッドギャプを正確に設定できないという問題がある。
請求項1のプリンタは、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドを支持するヘッド支持体と、布地を保持する布保持体とヘッド支持体とを相対的に直交する2方向へ移動させる移動手段とを備え、移動手段によりインクジェットヘッドを布地に対して相対移動させながら布地に印刷を行うプリンタにおいて、インクジェットヘッドが布地に対し接近・離隔するようにヘッド支持体を移動させる支持体移動手段と、ヘッド支持体に対してインクジェットヘッドによる印刷方向における先行側に位置するようにヘッド支持体に取り付けられ且つ布保持体に装着された布地の記録面に当接する接触子を備え、この接触子の位置を検知することにより布地の記録面の高さ位置を検出する布厚検出手段と、布厚検出手段により検出された布地の記録面の高さ位置に応じて、支持体移動手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えたものである。
布地の記録面に当接する接触子がヘッド支持体の印刷方向における先行側に位置するようにヘッド支持体に取り付けられているので、この接触子を備える布厚検出手段により、移動手段によりヘッド支持体が印刷方向に印刷されるのに先行して、接触子の位置に応じた布地の記録面の高さ位置(布厚)が検出されるので、駆動制御手段により布厚検出手段で検出された布地の記録面の高さ位置に応じて、支持体移動手段が駆動制御される。
請求項2のプリンタは、請求項1において、前記接触子の布地との接触面の幅が、インクジェットヘッドのノズル列による印刷幅と同じ又はそれ以下となるように構成したものである。
請求項3のプリンタは、請求項1又は2において、前記接触子が、印刷方向と直交する水平軸回りに回転可能な遊転ローラにより構成されたものである。
請求項4のプリンタは、請求項1〜3の何れかにおいて、布厚検出手段が、ヘッド支持体に対して上下動可能で且つ一端に接触子が付設されたセンサ軸と、このセンサ軸を布地側へ付勢する弾性体と、この弾性体による付勢力に抗して上昇するセンサ軸の移動量を検知するポテンショメータとより構成されたものである。
請求項5のプリンタは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記インクジェットヘッドをフラッシングする際にインクを受ける受け樋部材と、受け樋部材の上面を遮蔽可能な遮蔽部材を設けたものである。
請求項6のプリンタは、請求項5において、前記遮蔽部材は、フラッシング時には受け樋部材の上面を開放する非遮蔽位置に位置し、インクジェットヘッドをパージする際には受け樋部材の上面を遮蔽する遮蔽位置に位置するように構成されたものである。
請求項7のプリンタは、請求項6において、前記パージの際には布厚検出手段の接触子が遮蔽部材上に位置するように構成されたものである。
請求項8のプリンタは、請求項7において、前記遮蔽部材の一端部には、接触子を案内する為の傾斜案内面が形成されているものである。
請求項9のプリンタは、請求項5又は6において、前記パージを行うパージ機構を含むメンテナンスユニットが設けられ、このメンテナンスユニットは、ヘッド支持体に対して印刷方向における後退側の待機位置と、上昇位置に切換えられたヘッド支持体の下側のメンテナンス位置とに切換え可能に構成され、受け樋部材及び遮蔽部材は、メンテナンスユニットに対して印刷方向における先行側に位置するようにメンテナンスユニットに固定されたものである。
請求項1の発明によれば、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドを支持するヘッド支持体と、布地を保持する布保持体とヘッド支持体とを相対的に直交する2方向へ移動させる移動手段とを備え、移動手段によりインクジェットヘッドを布地に対して相対移動させながら布地に印刷を行うプリンタにおいて、支持体移動手段と、布厚検出手段と、駆動制御手段とを設けたので、布地の記録面に当接する接触子を備える、所謂接触型の布厚検出手段により、接触子の位置に応じた布地の記録面の高さ位置が検出され、その検出された布地の記録面の高さ位置に応じて支持体移動手段の高さ位置を駆動制御できるため、布地にほつれや毛羽立ちがあったり、糸屑が付着している場合であっても、更には布地の材質や色が何れであっても、ヘッドギャップを常に所定寸法に保持しながら、綺麗に印刷することができる。
更に、布厚検出に光学系のセンサ類を使用していないため、布厚検出手段を安価にできるだけでなく、印刷時のインクミストによる悪影響を受けることがないため、布地の記録面の高さ位置を正確に検出することができ、ヘッドギャプ設定の信頼性を高めることができる。
更に、接触子を、印刷方向における先行側に位置するようにヘッド支持体に取り付けたので、接触子が布地に印刷されたインクで汚れることがなく、そのため接触子が接触する布地のインクによる汚れを確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、前記接触子の布地との接触面の幅が、インクジェットヘッドのノズル列による印刷幅と同じ又はそれ以下であるので、接触子の接触面幅をノズル列による印刷幅と同じに設定した場合には、印刷幅の何れの布部における凸部をも検出することができる一方、接触子の接触面幅をノズル列による印刷幅以下に設定した場合には、印刷幅を部分的に重ねる重ね印刷する場合であっても、接触子が前回において布地に印刷されたインクで汚れることがなく、そのため接触子が接触する布地のインクによる汚れを確実に防止することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記接触子が、印刷方向と直交する水平軸回りに回転可能な遊転ローラにより構成されたので、布送りが実行されながらの印刷時に、布地表面に刺繍が施されていたり、アップリケが縫い付けられていて、布地の記録面の高さが変化する、つまり段差等のギャップがあるような場合であっても、接触子はその水平軸回りに回転しながら如何なるギャップをも容易に乗り越えることができ、布地の記録面の高さ位置を正確に検出することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、布厚検出手段が、ヘッド支持体に対して上下動可能で且つ一端に接触子が付設されたセンサ軸と、このセンサ軸を布地側へ付勢する弾性体と、この弾性体による付勢力に抗して上昇するセンサ軸の移動量を検知するポテンショメータとより構成されたので、布厚検出手段を安価に個性することができるとともに、布厚検出手段のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記インクジェットヘッドをフラッシングする際にインクを受ける受け樋部材と、受け樋部材の上面を遮蔽可能な遮蔽部材を設けたので、インクジェットヘッドのフラッシングに際して噴射されたインクを受け樋部材で受けることができる一方、接触子がその受け樋部材を横断するような場合であっても、受け樋部材の上面が遮蔽部材で遮蔽されるため、接触子の受け樋部材への落ち込みを防止、即ち、接触子のインクによる汚れを確実に防止することができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記遮蔽部材は、フラッシング時には受け樋部材の上面を開放する非遮蔽位置に位置し、インクジェットヘッドをパージする際には受け樋部材の上面を遮蔽する遮蔽位置に位置するので、遮蔽部材は、インクジェットヘッドが受け樋部材にフラッシングする際には、必ず受け樋部材の上面より離間した非遮蔽位置に位置するため、遮蔽部材をフラッシングにより噴射されるインクで汚すことなくフラッシング処理が可能である。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記パージの際には布厚検出手段の接触子が遮蔽部材上に位置するので、インクジェットヘッドのパージに際して、受け樋部材に嵌まり込むことがなく、接触子のインクによる汚れを確実に防止することができる。その他請求項6と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記遮蔽部材の一端部には、接触子を案内する為の傾斜案内面が形成されているので、遮蔽部材が接触子の高さよりも高い場合でも、接触子はその傾斜案内面に案内されて、遮蔽部材に確実に乗り上げることができる。その他請求項7と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記パージを行うパージ機構を含むメンテナンスユニットが設けられ、このメンテナンスユニットは、ヘッド支持体に対して印刷方向における後退側の待機位置と、上昇位置に切換えられたヘッド支持体の下側のメンテナンス位置とに切換え可能に構成され、受け樋部材及び遮蔽部材は、メンテナンスユニットに対して印刷方向における先行側に位置するようにメンテナンスユニットに固定されたので、メンテナンスユニットは、インクジェットヘッドによる印刷時には待機位置に位置しているが、パージを含むメンテナンス時には、上昇位置に切換えられたヘッド支持体の下側のメンテナンス位置に移動して、パージ処理やキャップ処理等の各種のメンテナンスを実行することができる。
このように、メンテナンスユニットがメンテナンス位置に移動した場合、メンテナンスユニットに固定された受け樋部材は遮蔽部材で遮蔽されるので、ヘッド支持体に支持された接触子の受け樋部材への嵌まり込みを確実に防止することができる。その他請求項5又は6と同様の効果を奏する。
本実施例のプリンタは、布地表面上(記録面)を接触しながら移動する遊転ローラを印刷機構部に上下動可能に設け、その遊転ローラの上下位置を印刷機構部に設けた布厚検出機構で検出するようにしてある。
布保持枠で保持された布地に、インクジェットヘッドによりカラーインクを用いて任意の模様や図柄を印刷するプリンタについて説明する。
図1〜図2に示すように、プリンタ1は、布地Wを着脱自在に保持する布保持枠10(これが布保持体に相当する)と、この布保持枠10に保持された布地Wに印刷するインクジェットヘッド36(以下、単に印刷ヘッドという)を有する印刷機構部20とこの印刷機構部20の印刷ヘッド36をメンテナンスするメンテナンス機構部21と布保持枠10に保持された布地Wの布厚を検出する布厚検出機構22とを備えた印刷装置本体11と、印刷ヘッド36による布地Wへの印刷位置を直交する2方向(X方向とY方向)へ夫々独立に移動させるために、布保持枠10をX方向とこれに直交するY方向へ夫々独立に駆動して移送する枠移動機構12等で構成されている。
図1,図3に示すように、布保持枠10は内枠15と外枠16とを有し、これら内枠15と外枠16の間に布地Wが挟持され、その布地Wは、その裏側(下側)に接着芯(図示略)が予め貼着されているため、ピンと張られた状態で布保持枠10にセットされている。外枠16に連結部16aが一体的に形成され、この連結部16aが枠移動機構12のYキャリッジ13に着脱自在に装着される。但し、布保持枠10は矩形枠状であるが、楕円枠又は円形枠等の種々の枠形状を採用可能である。
印刷装置本体11は、ベッド部2と脚柱部3とアーム部4を有し、ベッド部2内に枠移動機構12が装備されている。アーム部4は、図1,図2に示すように、その先端部分の機構取付け部5が平面視にて前方に突出状に、つまりアーム部4に対して略L字状に形成され、この機構取付け部5に印刷機構部20とメンテナンス機構部21とが夫々装備されている。
尚、印刷機構部20は、機構取付け部5の後方側で上下動可能に設けられ、メンテナンス機構部21は、機構取付け部5の前端側の待機位置から印刷機構部20の下側に対応する後端側のメンテナンス位置に亙って前後方向に移動可能に設けられている。ここで、図1において、布地Wを保持する布保持枠10の印刷時における移動方向を前方向きの矢印PDで示し、印刷機構部20による印刷方向を後方向きの矢印pdで示す。
即ち、布保持枠10は、枠移動機構12を駆動することにより、図1に示される前後左右方向(Y方向及びX方向)に移動可能であるが、布地Wに対する印刷を行う際には、布保持枠10が前方向きの矢印PD方向に移動されている時にのみ、印刷ヘッド36によりインクを噴射しながら印刷を行うように構成されている。従って、布地Wに対する印刷方向は、後方向きの矢印pdで示される方向となる。
そして、1回(1行)の印刷処理の終了後、インクを噴射させることなく、布保持枠10を後方側(矢印PDと逆向きの方向)に移動させるとともに、左右方向(X方向)に移動させた後、次の印刷位置(印刷行)に対する印刷処理を行うために布保持枠10を矢印PD方向に移動させ、この処理を印刷範囲に亙って繰り返すことにより、布地Wに対する印刷処理が行われるように構成されている。
脚柱部3の前面部には、図示を省略するが、印刷する模様や図柄を選択したり、各種の設定画面を表示するためのディスプレイ、各種のスイッチ類、各種の設定状態を表示する表示ランプ等が設けられている。
枠移動機構12は、図示を省略するが、ベッド部2の上側に設けられたYキャリッジ13であって、布保持枠10が連結されたYキャリッジ13をY方向駆動モータ107(図13参照)でY方向(前後方向)に移動させるY方向駆動部と、ベッド部2内に組み込まれ、Yキャリッジ13をX方向駆動モータ105(図13参照)でX方向(左右方向)に移動させるたX方向駆動部等が設けられている。
次に、機構取付け部5に設けられた印刷機構部20について、図3〜図5に基づいて説明する。機構取付け部5内に略矩形枠状のシャーシ6が配設され、このシャーシ6の後方側に印刷機構部20が設けられている。印刷機構部20は、印刷ヘッド36を有する印刷ユニット30と、この印刷ユニット30を上下方向に、つまり布地Wに対し接近・離隔するように移動駆動させる上下駆動機構31(これが支持体移動手段に相当する)等を有している。
先ず、箱状の印刷ユニット30について説明する。シャーシ6の後方側且つ左端部において、上下方向向きに配設された前後1対のヘッドガイド軸35の上下両端部がシャーシ6に固着され、印刷ユニット30を構成するユニットフレーム30Fがその左端部においてこれら1対のヘッドガイド軸35に上下移動可能に支持されている。この印刷ユニット30はインクジェット式に構成されている。
それ故、この印刷ユニット30には、底部に印刷ヘッド36が下向きに配設されるとともに、印刷ヘッド36の上側には、図示を省略するが、4色(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)のカラーインクにより印刷する為の4つのインクカートリッジ及びこれらインクカートリッジと印刷ヘッド36を連結するインク供給管等が収容されている。
印刷ヘッド36は、4色の為の4つのノズル列36a〜36dを2列ずつを併設させてユニット化され、各ノズル列36a〜36dには多数の噴射ノズルが設けられ、約1インチの印刷幅で印刷可能になっている。印刷ヘッド36は後述する制御装置90から印刷指令を受けると、圧電セラミックアクチュエータの撓みによりインクを下側の布地Wに向けて各ノズル列36a〜36dから噴射するようになっている。
次に、印刷ユニット30を上下動させる上下駆動機構31について説明する。図3〜図5に示すように、縦向きのラック部材40が複数のビスによりユニットフレーム30Fの左端部の外側に固定されている。一方、ユニットフレーム30Fの左側に対応するシャーシ6に、ヘッド上下駆動モータ41が固着されるとともに、このヘッド上下駆動モータ41の駆動軸に固着した駆動ギヤ42に噛合する大径ギヤ43aを有する複合ギヤ43が回転可能に枢支されている。その複合ギヤ43の小径ギヤ43bが印刷ユニット30のラック部材40の歯部に噛合している。
それ故、ヘッド上下駆動モータ41が時計回り又は反時計回りに回転駆動されると、複合ギヤ43とラック部材40との噛合を介して、印刷ユニット30は1対のヘッドガイド軸35に案内されながら、図3に示す下側の印刷位置と、図7〜図9に示す上側の上昇位置に亙って上下方向に移動される。
次に、印刷方向pdにおける先行側(下流側)に位置するように印刷ユニット30に取付けられた布厚検出機構22について説明する。図3〜図5に示すように、布厚検出機構22は、布地Wの記録面である表面に接触しながら転動する幅広の遊転ローラ50と、この遊転ローラ50に連結されたセンサ軸51と、このセンサ軸51の上下動に連動して布厚検出信号を出力するポテンショメータ52等を有している。遊転ローラ50は、前述した印刷ヘド36の印刷幅と同じ約1インチ幅を有している。
センサ軸51はユニットフレーム30Fの後側壁に上下方向向きに配設され、ユニットフレーム30Fの上下2箇所を折り曲げた支持部30a,30bで上下動可能に支持されている。遊転ローラ50は左右方向向きであって、センサ軸51の下端部に、門型の支持部材53を介してその左右方向の軸線回りに、つまり印刷方向と直交する水平軸回りに回転可能に枢支されている。
但し、そのセンサ軸51の高さ方向中段部にバネ受けリング54が固定され、このバネ受けリング54と上側の支持部30aとの間にバネ力の弱い圧縮コイルバネ55(これが弾性体に相当する)が張架されている。
そのため、遊転ローラ50は圧縮コイルバネ55のバネ力により、常に下方に弾性付勢され、下側の布地Wの表面を上側から押圧しながら回転するようになっている。ところで、センサ軸51の高さ方向中段部に当接部材56が固着され、センサ軸51はこの当接部材56で回り止めされるとともに、その当接部材56の側部に対応するユニットフレーム30Fの後側壁にポテンショメータ52が固着されている。
そのポテンショメータ52の駆動軸に連結された作動アーム57が当接部材56に上側から係合し、ねじりコイルバネ58(図3,図5参照)により、作動アーム57が常に当接部材56に上側から押圧付勢されている。
即ち、印刷ヘッド36による印刷に際して、布保持枠10が前方の印刷方向PDに移動する、つまりユニットフレーム30Fが相対的に後方の印刷方向pdに移動する場合、布地Wの布厚(言い換えると、記録面/印刷面の高さ)に応じて遊転ローラ50が上下動するため、センサ軸51及び当接部材56が上下動して作動アーム57が回動するため、ポテンショメータ52から布厚に応じた布厚信号が出力されるようになっている。
この場合、ポテンショメータ52からは図14に示す検出電圧が出力される。即ち、布厚が「0」の場合の検出電圧は「V0」であり、布厚が「1.0mm 」の場合の検出電圧は「V1」であり、布厚が「2.0mm 」の場合の検出電圧は「V2」である。
次に、印刷中にフラッシング処理したり、印刷時以外にパージ処理等を行うメンテナンス機構部21について説明する。図3〜図5に示すように、メンテナンス機構部21はシャーシ6内を前後方向に移動可能であり、キャッピング機構65やパージ機構66及び排インクを受ける受け樋部材67等を有するメンテナンスユニット60と、このメンテナンスユニット60を前後方向に移動駆動させる前後駆動機構61等を有している。
箱状のメンテナンスユニット60について説明する。シャーシ6の右端側部において、前後方向向きに配設された1つのメンテガイド軸62の前後両端部がシャーシ6に固着され、メンテナンスユニット60を構成するユニットフレーム60Fは、その右端部においてメンテガイド軸62に前後移動可能に支持されるとともに、図12に示すように、メンテナンスユニット60に固着した係合部材63をシャーシ6の下端に係合させることで、後述する前後駆動機構61により前後方向に移動可能に支持されている。
このメンテナンスユニット60は、キャッピング機構65、パージ機構66、フラッシング処理したインクを受ける受け樋部材67、フラッシング処理に際して、前述した遊転ローラ50が受け樋部材67に落ち込まないように遮蔽部材76で遮蔽する遮蔽機構68等を有し、フラッシング処理やパージ処理、更にはキャップ処理が可能になっている。
先ず、キャッピング機構65について簡単に説明する。キャッピング機構65は、ユニットフレーム60Fの上端近傍部において、印刷ヘッド36のヘッド面に下側から密着可能なゴム製キャップに構成された1対のヘッドキャップ70を有し、印刷しない状態のときに、後述するパージ機構66のパージモータ100(図13参照)を駆動させてヘッドキャップ70を上昇させてヘッド面を下側から密着させて蓋をする。それにより、多数のインクノズルの乾燥を防止できるようになっている。
パージ機構66について簡単に説明する。パージ機構66は、1対のヘッドキャップ70や吸引ポンプ102(図13参照)等を有し、前述したようにヘッドキャップ70がキャップ位置まで上昇した際に、キャップ状態で吸引ポンプ102を作動させて、ヘッドキャップ70内部を負圧にすることで、印刷ヘッド36の複数のインクノズルから少量のインク及び気泡やゴミを吸引し、良好な印刷状態を維持できるようになっている。
受け樋部材67は、ユニットフレーム60Fの後端部に、つまり印刷方向pdにおける先行側に位置するように左右方向向きに配設された樋状に構成され、その左半部分において、ユニットフレーム60Fの後側壁にビスで固着されている。受け樋部材67の内部一面にインク吸収フェルト(図示略)が敷きつめられ、フラッシング処理した際に、複数のインクノズルから噴射されるインクを受けるようになっている。
次に、遮蔽機構68について説明する。図3,図4,図6に示すように、受け樋部材67の遊転ローラ50に対応する部分の下側に、正面視にて門形状の支持部材75がその上壁部において固着されている。支持部材75の左右両支持部75aは夫々下方に曲げ形成されている。遮蔽部材76はその上側の遮蔽壁部76aと、この遮蔽壁部76aの左右両側から夫々下方に曲げ形成された左右1対の当接壁部76bが夫々形成されている。但し、遮蔽壁部76aはその後端部において、後方傾斜状の傾斜案内面76cが形成されている。
それ故、メンテナンスユニット60が後述するフラッシング位置まで移動(後進)したときに、遊転ローラ50がその傾斜案内面76cにより上方に持ち上げられるようになっている。前述した左右両当接壁部76bは支持部材75の左右両支持部75aに夫々外側から当接している。これら両当接壁部76bには前後方向に延びるスリット76dが夫々形成され、これらスリット76dと支持部75aの貫通穴とを外側から挿通した軸77に外側から止め輪を取付けることにより、遮蔽部材76がこれらスリット76dを介して支持部材75に対して前後方向に移動可能になっている。
ところで、遮蔽部材76の後端壁と支持部材75の後端壁とに圧縮コイルバネ78が介装されている。それ故、遮蔽部材76は常にはその圧縮コイルバネ78のバネ力により、最後方移動限界位置、つまり受け樋部材67の上面を開放する非遮断位置に付勢されている。
但し、キャップ処理やパージ処理に際して、メンテナンスユニット60が後方に移動した際に、シャーシ6の後端側に設けた当接板7に当接した場合、遮蔽部材76は圧縮コイルバネ78のバネ力に抗して前方に移動(図10,図11参照)し、その上側の遮蔽壁部76aで受け樋部材67の上部を遮蔽する遮断位置に切換えられるようになっている。
次に、前後駆動機構61について説明する。図3〜図5に示すように、シャーシ6の右方の後端側の外部に前後駆動モータ80が固着され、その駆動軸に駆動ギヤ81が固定され、その駆動ギヤ81に噛合する大径の従動ギヤ82がシャーシ6に回転可能に枢支されている。従動ギヤ82には更に駆動プーリ83が一体形成されている。シャーシ6の右方の前端側に従動プーリ84が回転可能に枢支され、タイミングベルトからなる駆動ベルト85がこれら駆動プーリ83と従動プーリ84とに掛装されている。
メンテナンスユニット60を構成するユニットフレーム60Fの一部が固定金具86により駆動ベルト85の一部に固定されている。それ故、前後駆動モータ80が駆動されると、駆動ギヤ81及び従動プーリ84、駆動ベルト85を介してメンテナンスユニット60が、図3,図4に示す前方側の待機位置と、図7,図8に示す途中のフラッシング位置を経て、図10,図11に示す後方側のメンテナンス位置まで移動可能になっている。
次に、プリンタ1の制御系のブロック図について、図13に基づいて説明する。
印刷装置本体11には、CPU91やROM92,RAM93及び入出力インターフェイス(I/O)94等を有する制御装置90(これが駆動制御手段に相当する)と、印刷開始スイッチや枠移動スイッチ等からなる各種操作スイッチ95と、ポテンショメータ52と、印刷ヘッド36の高さ位置を布地Wの記録面からの基準高さ(2mm) に設定するヘッド基準高さ位置検出器96、印刷ヘッド36を駆動する駆動回路97と、ヘッド上下駆動モータ41を駆動する駆動回路98と、前後駆動モータ80を駆動する駆動回路99と、パージモータ100を駆動する駆動回路101と、吸引ポンプ102を駆動する駆動回路103等が設けられている。
枠移動機構12には、布保持枠10のX方向位置及びY方向位置を検出するキャリッジ位置検出センサ104と、X方向駆動モータ105を駆動する駆動回路106と、Y方向駆動モータ107を駆動する駆動回路108等が設けられている。
次に、このように構成されたプリンタ1の作用及び効果について説明する。
印刷機構部20により印刷する場合には、図3,図4に示すように、メンテナンスユニット60が前後駆動モータ80により前方の待機位置へ移動してから、ヘッド上下駆動モータ41により印刷ユニット30が上側の上昇位置から下側の印刷位置まで下降し、布地Wの布厚が「0」であるとして、ヘッド高さ位置検出器96で検出された基準高さ位置で停止する。布保持枠10に印刷に供する布地Wがセットされ、印刷開始キーが操作されると、印刷処理制御(図示略)が実行されるとともに、図15に示す印刷ヘッド36高さ位置調節制御が実行される。
印刷処理制御については、通常のインクジェットプリンタによる印刷処理と同様であるため、その詳細については省略する。この印刷処理の開始と同時に印刷ヘッド高さ位置調節制御が開始されると(S11:Yes )、ポテンショメータ52からの検出電圧が読み込まれ(S12)、布厚演算が行われる(S13)。この布厚演算においては、遊転ローラ50の布厚が「0」のときの検出電圧「V0」に対する現在の検出電圧Vに基づいて、布地Wの布厚が演算により求められる。
例えば、図14に示すように、検出電圧が「V1」のときには布厚が「約1mm」 であり、検出電圧が「V2」のときには布厚が「約2mm」 である。次に、求められた布厚に応じてヘッド上下駆動モータ41が駆動される(S14)。即ち、印刷ヘッド36は、ヘッド上下駆動モータ41の駆動により、布厚が「約1mm」 のときには布厚が「0」のときよりも「約1mm」 上昇するように、また布厚が「約2mm」 のときには布厚が「0」のときよりも「約2mm」 上昇するように上下駆動される。それ故、布地表面(記録面/印刷面)と印刷ヘッド36間の隙間であるヘッドギャップHGは、常に所定値(約2mm)に設定することができる。
そして、印刷処理が終了していない場合には(S15:No)、S12〜S15が繰り返して実行される。このように、印刷処理の実行中に、フラッシング処理を実行する場合には、印刷が中断され、図7〜図9に基づいて前述したように、ヘッド上下駆動モータ41により印刷ユニット30が所定のメンテナンス高さ位置まで上昇される。
その後、メンテナンスユニット60が前後駆動モータ80により、先ず前列のノズル列36c,36dを受け樋部材67に対応させた前方の第1フラッシング位置に移動(図示略)されて、1回目のフラッシング処理が実行されるとともに、メンテナンスユニット60が前後駆動モータ80により、後列のノズル列36a,36bを受け樋部材67に対応させた後方の第2フラッシング位置(図7〜図9参照)に移動されて、再度フラッシング処理が実行される。
この場合、遊転ローラ50が遮蔽部材76の傾斜案内面76cに乗り上げるようになるが、遮蔽部材76は非遮蔽位置であり、受け樋部材67を遮蔽することはない。その後、メンテナンスユニット60が前後駆動モータ80により元の待機位置に移動し、印刷ユニット30が所定の印刷高さ位置まで下降し、印刷処理が再開される。一方、印刷処理が終了した場合には(S15:Yes )、この制御を終了する。
ところで、印刷処理が終了してパージ処理を行う場合には、図10〜図12に示すように、ヘッド上下駆動モータ41により印刷ユニット30が所定のメンテナンス高さまで上昇され、メンテナンスユニット60が前後駆動モータ80により後方のメンテナンス位置まで移動される。
このとき、メンテナンスユニット60が第1,第2フラッシング位置を通過するに際して、遊転ローラ50が遮蔽部材76の傾斜案内面76cを経て遮蔽壁部76aに乗り上げる。その後、メンテナンスユニット60がメンテナンス位置に達する直前に、遮蔽壁部76aの後端が当接板7に当接するため、図11,図12に示すように、遮蔽壁部76aが前方に移動して受け樋部材67の上面を遮蔽する遮蔽位置に移動してから、遊転ローラ50が遮蔽部材76を介して受け樋部材67の上側に移動する。そのため、遊転ローラ50が受け樋部材67に落ち込まないようにすることができる。
このように、上下駆動機構31と、布厚検出機構22と、制御装置90とを設けたので、布地Wの記録面(表面)に当接する遊転ローラ50を備える、所謂接触型の布厚検出機構22により、遊転ローラ50の位置に応じた布地Wの記録面の高さ位置が検出され、その検出された布地Wの記録面の高さ位置に応じて印刷ユニット30の高さ位置を駆動制御できるため、布地Wにほつれや毛羽立ちがあったり、糸屑が付着している場合であっても、更には布地Wの材質や色が何れであっても、ヘッドギャップHGを常に所定寸法に保持しながら、綺麗に印刷することができる。
また、布厚検出に光学系のセンサ類を使用していないため、布厚検出機構22を安価にできるだけでなく、印刷時のインクミストによる悪影響を受けることがないため、布地Wの記録面の高さ位置を正確に検出することができ、ヘッドギャプHG設定の信頼性を高めることができる。
また、遊転ローラ50を、印刷方向における先行側に位置するようにユニットフレーム30Fに取り付けたので、遊転ローラ50が布地Wに印刷されたインクで汚れることがなく、そのため遊転ローラ50が接触する布地Wのインクによる汚れを確実に防止することができる。
また、遊転ローラ50の布地Wとの接触面の幅が、印刷ヘッド36のノズル列36a〜36dによる印刷幅と同じ設定されているので、印刷幅の何れの布部における凸部をも検出することができる。
また、遊転ローラ50が、印刷方向と直交する水平軸回りに回転可能な遊転ローラ50により構成されたので、布送りが実行されながらの印刷時に、布地W表面に刺繍が施されていたり、アップリケが縫い付けられていて、布地Wの記録面の高さが変化する、つまり障害(段差等のギャップ)があるような場合であっても、遊転ローラ50はその水平軸回りに回転しながら如何なる障害をも容易に乗り越えることができ、布地Wの記録面の高さ位置を正確に検出することができる。
また、布厚検出機構22が、ユニットフレーム30Fに対して上下動可能で且つ一端に遊転ローラ50が付設されたセンサ軸51と、このセンサ軸51を布地側へ付勢する圧縮コイルバネ55と、この圧縮コイルバネ55による付勢力に抗して上昇するセンサ軸51の移動量を検知するポテンショメータ52とより構成されたので、布厚検出機構22を安価に構成することができるとともに、布厚検出機構22のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、印刷ヘッド36をフラッシング処理する際にインクを受ける受け樋部材67と、受け樋部材67の上面を遮蔽可能な遮蔽部材76を設けたので、印刷ヘッド36のフラッシングに際して噴射されたインクを受け樋部材67で受けることができる一方、遊転ローラ50がその受け樋部材67を横断するような場合であっても、受け樋部材67の上面が遮蔽部材76で遮蔽されるため、遊転ローラ50の受け樋部材67への落ち込みを防止、即ち、遊転ローラ50のインクによる汚れを確実に防止することができる。
また、遮蔽部材76は、フラッシング処理時には受け樋部材67の上面を開放する非遮蔽位置に位置し、印刷ヘッド36をパージ処理する際には受け樋部材67の上面を遮蔽する遮蔽位置に位置するので、遮蔽部材76は、印刷ヘッド36のパージ処理に際して遮蔽位置に位置していても、印刷ヘッド36が受け樋部材67にフラッシング処理する際には、必ず非遮蔽位置に位置するため、遮蔽部材76をインクで汚すことなくフラッシング処理が可能である。
また、パージ処理の際には布厚検出機構22の遊転ローラ50が遮蔽部材76上に位置するので、印刷ヘッド36のパージ処理に際して、受け樋部材67に嵌まり込むことがなく、遊転ローラ50のインクによる汚れを確実に防止することができる。
また、遮蔽部材76の一端部には、遊転ローラ50を案内する為の傾斜案内面76cが形成されているので、遮蔽部材76が遊転ローラ50の高さよりも高い場合でも、遊転ローラ50はその傾斜案内面76cに案内されて、遮蔽部材76に確実に乗り上げることができる。
また、パージ処理を行うパージ機構66を含むメンテナンスユニット60が設けられ、このメンテナンスユニット60は、印刷ユニット30に対して印刷方向pdにおける後退側の待機位置と、上昇位置に切換えられたヘッド支持体の下側のメンテナンス位置とに切換え可能に構成され、受け樋部材67及び遮蔽部材76は、メンテナンスユニット60に対して印刷方向pdにおける先行側に位置するようにメンテナンスユニット60に固定されたので、メンテナンスユニット60は、印刷ヘッド36による印刷時には、待機位置に位置しているが、パージ処理を含むメンテナンス時には、上昇位置に切換えられた印刷ユニット30の下側のメンテナンス位置に移動して、パージ処理やキャップ処理等の各種のメンテナンスを実行することができる。
このように、メンテナンスユニット60がメンテナンス位置に移動した場合、メンテナンスユニット60に固定された受け樋部材67は遮蔽部材76で遮蔽されるので、ユニットフレーム30Fに支持された遊転ローラ50の受け樋部材67への嵌まり込みを確実に防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕遊転ローラ50のローラ幅、つまり布地Wとの接触面の幅は、印刷ヘッド36による印刷幅以下に設定するようにしてもよい。この場合、印刷幅を部分的に重ねる重ね印刷する場合であっても、遊転ローラ50が前回において布地Wに印刷されたインクで汚れることがなく、そのため遊転ローラ50が接触する布地Wのインクによる汚れを確実に防止することができる。
2〕遊転ローラ50の高さ位置の変化により布地Wの布厚が変化した場合の印刷ユニット30の上昇時期又は下降時期を、印刷速度、つまり布保持枠10の移動速度に応じて、所定時間だけ遅延させるようにしてもよい。
3〕遮蔽部材76は、遊転ローラ50のローラ幅よりも小さい幅に構成したり、線状又は細い帯状に構成するようにしてもよい。この場合でも、遊転ローラ50の受け樋部材67への嵌まり込みを確実に防止することができる。
4〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施形態に係るプリンタの平面図である。 本発明の実施形態に係るプリンタの正面図である。 印刷装置本体の左側面図である。 印刷装置本体の平面図である。 印刷装置本体の背面図である。 図4のF−F線縦断側面図である。 フラッシング処理時の図3相当図である。 フラッシング処理時の図4相当図である。 フラッシング処理時の図5相当図である。 パージ処理時の図3相当図である。 パージ処理時の図4相当図である。 パージ処理時の図5相当図である。 プリンタの制御系のブロック図である。 布地の布厚とポテンショメータの検出電圧との関係を示す線図である。 印刷ヘッド高さ位置調節制御のフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
10 布保持枠
12 枠移動機構
22 布厚検出機構
30 印刷ユニット
30F ユニットフレーム
31 上下駆動機構
36 インクジェットヘッド
50 遊転ローラ
51 センサ軸
52 ポテンショメータ
55 圧縮コイルバネ
60 メンテナンスユニット
66 パージ機構
67 受け樋部材
76 遮蔽部材
76c 傾斜案内面
90 制御装置
W 布地

Claims (9)

  1. インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドを支持するヘッド支持体と、布地を保持する布保持体と前記ヘッド支持体とを相対的に直交する2方向へ移動させる移動手段とを備え、前記移動手段により前記インクジェットヘッドを布地に対して相対移動させながら布地に印刷を行うプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッドが前記布地に対し接近・離隔するように前記ヘッド支持体を移動させる支持体移動手段と、
    前記ヘッド支持体に対して前記インクジェットヘッドによる印刷方向における先行側に位置するように前記ヘッド支持体に取り付けられ且つ前記布保持体に装着された布地の記録面に当接する接触子を備え、この接触子の位置を検知することにより前記布地の記録面の高さ位置を検出する布厚検出手段と、
    前記布厚検出手段により検出された前記布地の記録面の高さ位置に応じて、前記支持体移動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記接触子の前記布地との接触面の幅が、前記インクジェットヘッドのノズル列による印刷幅と同じ又はそれ以下であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記接触子が、印刷方向と直交する水平軸回りに回転可能な遊転ローラにより構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記布厚検出手段が、前記ヘッド支持体に対して上下動可能で且つ一端に前記接触子が付設されたセンサ軸と、このセンサ軸を布地側へ付勢する弾性体と、この弾性体による付勢力に抗して上昇するセンサ軸の移動量を検知するポテンショメータとより構成されたことを特徴すとる請求項1〜3の何れかに記載のプリンタ。
  5. 前記インクジェットヘッドをフラッシングする際にインクを受ける受け樋部材と、受け樋部材の上面を遮蔽可能な遮蔽部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のプリンタ。
  6. 前記遮蔽部材は、フラッシング時には前記受け樋部材の上面を開放する非遮蔽位置に位置し、前記インクジェットヘッドをパージする際には前記受け樋部材の上面を遮蔽する遮蔽位置に位置することを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。
  7. 前記パージの際には前記布厚検出手段の前記接触子が前記遮蔽部材上に位置することを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記遮蔽部材の一端部には、前記接触子を案内する為の傾斜案内面が形成されていることを特徴すとる請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記パージを行うパージ機構を含むメンテナンスユニットが設けられ、
    このメンテナンスユニットは、前記ヘッド支持体に対して前記印刷方向における後退側の待機位置と、上昇位置に切換えられた前記ヘッド支持体の下側のメンテナンス位置とに切換え可能に構成され、
    前記受け樋部材及び遮蔽部材は、前記メンテナンスユニットに対して前記印刷方向における先行側に位置するように前記メンテナンスユニットに固定されたことを特徴とする請求項5又は6に記載のプリンタ。
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