JP2018111262A - プリンタ - Google Patents

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Yusuke Takano
雄介 高野
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Abstract

【課題】ピンチローラの動作精度が悪化することを抑制する。【解決手段】ピンチローラを保持した状態で長手方向に沿った回転軸周りに回転可能な角シャフトと、前記角シャフトに固定され、前記回転軸と同心となる円弧を外周面に有するアダプタと、前記回転軸と同心となる円弧を内周面に有し、前記角シャフト及び前記アダプタを前記回転軸周りに回転可能に保持するサポートと、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタに関する。
従来、シリアルヘッド方式のインクジェットプリンタが知られている。例えば、特許文献1には、キャリッジに搭載されたヘッドがキャリッジとともに主走査方向に往復移動し、記録用紙が主走査方向に対して直交する副走査方向に搬送手段によって搬送され、ヘッドからインクが吐出されることによって記録用紙に画像が形成されるインクジェットプリンタが開示されている。ここで、搬送手段は、駆動ローラと、駆動ローラの軸方向に間隔を置いて配列された複数のピンチローラと、を有するものである。これらピンチローラは同一のシャフトに取り付けられている。そのため、これらピンチローラは、シャフトの回転によって、互いに連動して駆動ローラに対して接離する。
特開2006−56642号公報
このようなインクジェットプリンタにおいて、ピンチローラが取り付けられたシャフトは、通常、軸方向(主走査方向)の両端部でプリンタの筐体部分に回転可能に支持されている。そして、一般にインクジェットプリンタは主走査方向の長さ(幅)が長いため、シャフトも主走査方向に長くなっている。このような長いシャフトでは、シャフトの回転軸がぶれやすくなるおそれがある。例えば、横方向中央部においてシャフトに撓みが生じたり、ピンチローラから反力を受けたりすることによって、回転軸の位置が上下方向やその他の方向に変動してしまう場合がある。このような場合、当該シャフトに取り付けられたピンチローラの動作の精度が悪化し、印刷用紙(記録媒体)の搬送を正確に制御できなくなるおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ピンチローラの動作精度が悪化することを抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、ピンチローラを保持した状態で長手方向に沿った回転軸周りに回転可能な角シャフトと、前記角シャフトに固定され、前記回転軸と同心となる円弧を外周面に有するアダプタと、前記回転軸と同心となる円弧を内周面に有し、前記角シャフト及び前記アダプタを前記回転軸周りに回転可能に保持するサポートと、を備える、ことを特徴とするプリンタである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ピンチローラの動作精度が悪化することを抑制することができる。
プリンタ1の本体部2の一部を切り欠いて示す斜視図である。 プリンタ1の内部におけるピンチローラ51の配置を説明する概略斜視図である。 ピンチローラ51の構造について説明する断面図である。 プリンタ1の制御構成を示したブロック図である。 アダプタ70の概略斜視図である。 サポート80の概略斜視図である。 サポート80がアダプタ70を保持した状態について説明する図である。 移動制限手段を有するサポート80の概略斜視図である。 サポート80の変形例について説明する図である。
===実施の形態===
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<プリンタの基本構成>
図1は、プリンタ1の本体部2の一部を切り欠いて示す斜視図である。図2は、プリンタ1の内部におけるピンチローラ51の配置を説明する概略斜視図である。図3は、ピンチローラ51の構造について説明する断面図である。図4は、プリンタ1の制御構成を示したブロック図である。なお、以下の図面において、符号F、Rr、L及びRは、それぞれ前、後、左及び右を表す。また、図1に示す符号Yは主走査方向(左右方向)を表す。図1に示す符号Xは、主走査方向Yと垂直な副走査方向(前後方向)を表す。
図1に示すように、プリンタ1は、樹脂製の記録媒体9に印刷を行うものである。記録媒体9はシート状又はウェブ状であり、原反ロールに巻回された記録媒体9がプリンタ1の本体部2に繰り出される。なお、記録媒体9の材質は樹脂製に限るものではなく、例えば紙製、金属製(例えば金属箔)又は複合材製(例えば樹脂層と金属層の積層フィルム)であっても良い。
プリンタ1は、プリンタ本体部2と、図1では不図示のキャリッジ駆動機構15と、搬送モータ43と、駆動機構90と、制御部100とを有する。また、プリンタ本体部2の機枠には、ガイドレール11、キャリッジ駆動機構15、プラテン30、駆動ローラ(グリッドローラ)41、及び複数のピンチローラ51が取り付けられている。
ガイドレール11は主走査方向Yに延びている。このガイドレール11にはキャリッジ20が摺動自在に取り付けられている。キャリッジ20はガイドレール11によって主走査方向Yに案内される。
キャリッジ駆動機構15はガイドレール11に沿って設けられている。キャリッジ20がこのキャリッジ駆動機構15に連結され、このキャリッジ駆動機構15がキャリッジ20を主走査方向Yに移動させる。キャリッジ駆動機構15は、モータと、そのモータの動力をキャリッジ20の動力としてキャリッジ20に伝達する動力伝達機構(例えばベルト伝動機構、チェーン伝動機構、ボールねじ伝動機構又はピニオンラック機構)とを有する。
キャリッジ20には複数のヘッド21及び複数のヘッド22が搭載されている。ヘッド21には、インクタンク(図示略)からインクが供給される。ヘッド21の下面には複数のノズルが形成されており、ヘッド21がノズルから下方に向けてインクを吐出する。ヘッド22にもインクタンクからインクが供給され、ヘッド22の下面の複数のノズルからインクを吐出する。
ヘッド21は、プロセスカラー(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のインクを吐出するプロセスカラー用ヘッドである。ヘッド22は、プロセスカラー以外の特殊インク(例えば、特色インク、白色インク、クリアインク、下地インク)を吐出する特殊インク用ヘッドもある。クリアインクとは、染料或いは顔料が含まれていない無色透明なインクのことをいう。なお、ヘッド21,22から吐出されるインクが紫外線硬化性樹脂からなる場合、下方に向けて光を照射する紫外線光源がキャリッジ20に搭載されているか、紫外線光源がキャリッジ20の前方且つ後述のプラテン30の上方において主走査方向Yに沿ってプリンタ本体部2の機枠に取り付けられている。
ガイドレール11、キャリッジ20及びヘッド21,22の下方にはプラテン30が配設されている。プラテン30の上面が上下左右に延在して平面状に形成されており、記録媒体9がプラテン30上に支持される。ヘッド21,22の下面がこのプラテン30の上面及び記録媒体9に対向する。キャリッジ20及びヘッド21,22はプラテン30及び記録媒体9の上方において主走査方向Yに移動する。
キャリッジ20及びヘッド21,22の下方であって且つヘッド21,22よりも後ろ側には、駆動ローラ41が配設されている。この駆動ローラ41は、その回転軸が主走査方向Yに延在するようにしてプリンタ本体部2の機枠に取り付けられている。駆動ローラ41の一部がプラテン30に埋設され、駆動ローラ41の上側の周面がプラテン30の上面から露出している。この駆動ローラ41は搬送モータ(駆動機)43によって回転駆動される。
駆動ローラ41の上方には、複数のピンチローラ51が主走査方向Yに間隔を空けて配列されている。各々のピンチローラ51は、図2に示されるように、主走査方向Yに沿って配置された角シャフト60の長手方向(軸方向)の所定位置に保持されている。角シャフト60は軸方向(主走査方向Y)に対する断面形状が矩形状(図3参照)の部材であり、軸方向の両端部分において、プリンタ本体部2の機枠の一部であるフレーム65とフレーム66とによって支持されている。また、シャフト60は、フレーム65及びフレーム66によって支持されている回転軸60cを中心として、回転軸周りに回転することが可能である。シャフト60及びピンチローラ51の具体的な動作については後で説明する。
本明細書中では、角シャフト60に保持された複数のピンチローラ51のうち、主走査方向Yの中央部に配置されているピンチローラをセンターピンチローラ51cとも呼び、主走査方向Yの両側部に配置されているピンチローラをサイドピンチローラ51sとも呼ぶ。なお、「主走査方向Yの中央部」とは、角シャフト60において主走査方向Yの中央位置を含む所定の長さを有する領域のことを指す。例えば、角シャフト60の長手方向(主走査方向Y)における長さをL60とした場合、長手方向の中央位置を中心として長さL60の1/3程度の領域を中央部とする。また「主走査方向Yの両側部」とは、主走査方向Yにおいて「主走査方向Yの中央部」の両外側の領域のことを指す。図2の例では、2個のセンターピンチローラ51cの両側にサイドピンチローラ51sがそれぞれ1個ずつ配置されている。但し、ピンチローラ51の配置や数量はこの限りではなく、主走査方向Yの長さや記録媒体9の材質の違い等に応じて適宜調整される。
各々のピンチローラ51は駆動ローラ41に対して上下方向に接離可能に設けられている。具体的には、図3に示すように、ピンチローラ51が第一揺動アーム53の前端部に回転可能に取り付けられ、その第一揺動アーム53の後端部が第二揺動アーム54の中間部に回転可能に取り付けられている。第二揺動アーム54の後部はコの字状の凹部54nを有し、当該凹部54nを角シャフト60に嵌合して固定する。これにより、第二揺動アーム54は、角シャフト60の回転軸60cを中心として回転軸周りに回転可能となり、第一揺動アーム53がその後端部を支点にして上下に揺動可能となる。第一揺動アーム53の中間部には摺動ピン55が形成され、第二揺動アーム54の前部には上下方向に長尺な長穴56が形成され、摺動ピン55が長穴56に挿入されている。第一揺動アーム53の後端部の回転軸にはトーションスプリング57が設けられ、トーションスプリング57によって第一揺動アーム53が第二揺動アーム54に対して相対的に下方へ向けて付勢されている。
第二揺動アーム54が振り上げられた状態では、摺動ピン55が長穴56の下縁に当接している。第二揺動アーム54が下方に振り下げられると、ピンチローラ51が駆動ローラ41に当接し、第二揺動アーム54が更に下方に振り下げられると、トーションスプリング57の弾性力によってピンチローラ51が駆動ローラ41に圧接される。ここで、第二揺動アーム54の下方への変位が大きくなるにつれて、トーションスプリング57の弾性力が高くなる。
プリンタ本体部2には、駆動機構90(図4参照)が設けられている。駆動機構90は、角シャフト60を回転軸60c周りに回転させ、該角シャフト60に固定(保持)された第二揺動アーム54を上下に揺動させることによって、ピンチローラ51を上下方向に駆動ローラ41に対して接離するよう駆動する。
キャリッジ駆動機構15、ヘッド21,22、搬送モータ43及び駆動機構90は制御部100によって制御される(図4参照)。制御部100は各種の駆動回路(例えばモータドライバ)及びマイクロコンピュータ(例えばプログラムロジックコントローラ)等を有する制御回路である。
<プリンタの動作>
続いて、プリンタ1を用いて画像を印刷する際の基本動作について簡単に説明する。
はじめに、作業者が原反ロールから記録媒体9をプリンタ本体部2へ引き出す。そして、作業者はその記録媒体9をプリンタ本体部2の後ろ側からピンチローラ51と駆動ローラ41との間に通す(図3参照)。そして、作業者がスイッチ或いは押しボタン等を操作すると、制御部100が駆動機構90を作動させる。そうすると、駆動機構90によって角シャフト60が回転軸60c周りに回転し、第二揺動アーム54及び第一揺動アーム53を介してピンチローラ51が下降して、駆動ローラ41に押し付けられる。これにより、記録媒体9の両側部がピンチローラ51と駆動ローラ41との間に挟み込まれ、記録媒体9がピンチローラ51と駆動ローラ41との間に挟み込まれる。
次いで、制御部100が搬送モータ43を間欠的に作動させる。そうすると、駆動ローラ41が搬送モータ43によって間欠的に所定角度ずつ順方向(図2に示す方向に見て、反時計回り)に回転駆動される。これにより、記録媒体9が前方に向かって間欠的に搬送される。記録媒体9が搬送される際には、ピンチローラ51が駆動ローラ41に従動する。
搬送モータ43の各回の停止の際には、制御部100がキャリッジ駆動機構15を作動させて、キャリッジ20がキャリッジ駆動機構15により主走査方向Yに移動する。キャリッジ20の移動の際に、制御部100がプロセスカラー用のヘッド21を制御して、ヘッド21によって記録媒体9に向けてプロセスカラーのインクが吐出される。これにより、記録媒体9上に画像が形成される。なお、記録媒体9の両側部に対してはプロセスカラーのインクが吐出されないため、記録媒体9の両側部は無地のままである。
以上のような記録媒体9の間欠的な送りが多数回繰り返されることによって、記録媒体9が前方へ所定距離(所定距離は間欠的な1回当たりの送り距離よりも十分に長い)送られて、副走査方向Xにおける所定範囲が印刷される。そうすると、制御部100が搬送モータ43及びキャリッジ駆動機構15を一時停止させる。更に、制御部100はヘッド21によるインク吐出も一時停止する。
<角シャフト60の動作について>
本実施形態のプリンタ1では、上述したように、角シャフト60の回転(回転軸60c周りの回転)を制御することによって、ピンチローラ51を上下に揺動させて駆動ローラ41との間に記録媒体9を挟み込むことで、記録媒体9を搬送可能としている。すなわち、記録媒体9を正確に搬送し、良好な画質の画像を印刷するためには、角シャフト60の動作の精度を高める必要がある。
しかしながら、図1及び図2に示されるようなプリンタでは、一般に、主走査方向Yの長さが長く、必然的に角シャフト60の長さL60も長くなる傾向がある。ここで、角シャフト60は主走査方向Yの両端にて支持されていることから、支持点間の距離が長くなるほど主走査方向Yの中央部(長手方向の中央部)において撓みが生じやすくなる。また、主走査方向Yの中央部では、ピンチローラ51を駆動ローラ41(記録媒体9)に押し付ける際の反力が作用しやすくなっている。そして、これらの撓みや反力の影響によって、角シャフト60の回転軸60cの位置に上下方向や前後方向(副走査方向X)にぶれが生じると、ピンチローラ51、特にセンターピンチローラ51cの動作を正確に制御できなくなる場合がある。
そこで、本実施形態のプリンタ1では、角シャフトに固定するアダプタ70と、該アダプタ70を回転可能に保持するサポート80を設けることにより、角シャフト60の回転軸60cの位置が上下方向や前後方向にぶれることを抑制し、角シャフト60の動作精度を向上させている。以下、アダプタ70及びサポート80を用いた場合の角シャフト60(ピンチローラ51)の動作について説明する。図5は、アダプタ70の概略斜視図である。図6は、サポート80の概略斜視図である。
アダプタ70は、角シャフト60に取り付けて使用される略円筒形の部材であり、外周面70sと切欠き部72とを有する。外周面70sは、アダプタ70の外縁を構成する面であり、所定の点70cを中心とする円弧の一部によって構成されている。切欠き部72は、長手方向(図5では主走査方向Y)に沿って切り欠かれた部分であり、その断面形状は、角シャフト60の断面形状に合わせた矩形状である。この切欠き部72を、図5に示されるように角シャフト60に被せるようにして嵌合させることにより、アダプタ70を角シャフト60に取り付けることができる。なお、アダプタ70を角シャフト60に取り付ける際には、ビス等(不図示)を用いて角シャフト60に対してアダプタ70の位置がずれないようにしっかりと固定しておくことが望ましい。これにより、プリンタ1の印刷動作時に振動等が発生したとても、アダプタ70が角シャフト60から外れたり位置がずれたりしにくくなる。
アダプタ70が角シャフト60に取り付けられた状態において、アダプタ70の外周面70sを構成する円弧の中心である点70cと、角シャフト60の回転軸60cとの位置は一致する(図5参照)。すなわち、アダプタ70の外周面70sは、角シャフト60の回転軸60cと同心となる円弧の一部である。したがって、角シャフト60が回転軸60c周りに回転運動を行うと、アダプタ70は角シャフト60の回転に連動して回転軸60cを中心とした回転運動を行う。
サポート80は、アダプタ70を保持する部材である。サポート80はねじ孔81と切欠き部82とを有する。ねじ孔81は、サポート80をプリンタ1の本体部2のいずれかの部位に固定するためのねじ(不図示)を通す孔である。切欠き部82は、長手方向(図6では主走査方向Y)に沿って切り欠かれた部分であり、該切欠き部82の内側の空間にアダプタ70を保持することができる。この切欠き部82は、所定の点80cを中心とする円弧によって構成された内周面80nを有する。そして、切欠き部82の内側の空間にアダプタ70を保持した状態では、内周面80nの円弧の中心である点80cと、アダプタ70の外周面70sの円弧の中心である点70cとが一致する。すなわち、サポート80(切欠き部82)の内周面80nは、角シャフト60の回転軸60cと同心となる円弧の一部である。
図7は、サポート80がアダプタ70を保持した状態について説明する図である。同図7は、角シャフト60の回転軸60cに沿った方向(つまり主走査方向Y)から見た場合の断面の状態を概略的にしている。
図7では、先ず、アダプタ70が角シャフト60に取り付けられる。そして、アダプタ70に対してサポート80の切欠き部82を上側から被せるようにして嵌め込むことで、切欠き部82の内側の空間にアダプタ70及び角シャフト60が保持される。この状態で、サポート80がプリンタ1のガイドレール11に固定される。ガイドレール11は、主走査方向Yに沿ってキャリッジ20を案内する部位であり、位置ずれや歪み等が生じにくい。したがって、サポート80をガイドレール11に固定することにより、サポート80自体の位置をずれにくくすることができる。なお、サポート80の固定手段としては、例えば、固定用のねじ85をねじ孔81に通すことによって行われるが、他の固定手段が用いられるのであっても良い。また、サポート80を固定する場所は、プリンタ本体部2でガイドレール11以外の他の部位であっても良い。
上述したように、サポート80の内周面80nの円弧部分とアダプタ70の外周面70sの円弧部分とは、角シャフト60の回転軸60cを中心とした同心円である。また、サポート80の内周面80nの円弧部分の半径r80は、アダプタ70の外周面70sの円弧部分の半径r70よりもわずかに大きくなるように調整されている。例えば、サポート80の切欠き部82の内側にアダプタ70が保持された状態において、サポート80とアダプタ70とが所謂締り嵌めの関係にならない程度に調整されている。したがって、角シャフト60及びアダプタ70は、サポート80に保持された状態で回転軸60c周りに回転可能である。言い換えると、アダプタ70の外周面70sはサポート80の内周面80nに沿って滑りながら回転軸60cを中心として回転運動(摺動回転)を行う。
そして、角シャフト60及びアダプタ70が、サポート80によって周囲を保持されていることにいることにより、角シャフト60及びアダプタ70は、回転軸60c周りの回転動作以外の動作が制限される。具体的には、角シャフト60は前後方向(副走査方向X)への移動を制限され、また、上下方向(特に上方向)への移動を制限される。すなわち、角シャフト60の回転軸60cは、前後方向及び上下方向へ移動しにくくなっている。これにより、プリンタ1の印刷動作中において角シャフト60の回転軸60cの位置がぶれにくくなり、角シャフト60の回転運動を正確に制御できるようになる。したがって、角シャフト60に固定されている第二揺動アーム54等の動作も正確に制御可能となり、ピンチローラ51(センターピンチローラ51c)を精度良く動作させることが可能となる。
なお、角シャフト60及びアダプタ70がサポート80によって保持されている状態において、アダプタ70は前後方向(副走査方向X)及び上下方向への移動を制限されているが、角シャフト60の回転軸60cに沿った方向(主走査方向Y)への移動は制限されていない。そこで、アダプタ70が主走査方向Yへ移動することを制限する移動制限手段をサポート80に設けても良い。図8は、移動制限手段を有するサポート80の概略斜視図である。この例では、サポート80の主走査方向Yの両端部に、切欠き部82の内周面80nよりも内側(すなわち、回転軸60c(点80c)側)へ突出した板状の突出部85が設けられている。主走査方向Yの両端部に設けられた突出部85が振れ止めとして機能することで、サポート80の切欠き部82の内側にアダプタ70が保持された状態において、アダプタ70が主走査方向Yに移動することが制限され、アダプタ70がサポート80の切欠き部82の内側の空間から主走査方向Yの外側へ抜け出てしまうことが抑制される。これにより、サポート80はより安定してアダプタ70を保持することが可能となり、ピンチローラ51の動作精度が悪化することをより抑制しやすくなる。
また、本実施形態では、角シャフト60の長手方向(主走査方向Y)の所望の位置にアダプタ70を取り付けることが可能であり、同様に、ガイドレール11の主走査方向Yの所望の位置にサポート80を取り付けることが可能である。したがって、プリンタ1の本体部2の構成や大きさに応じて、主走査方向Yにおける任意の位置で角シャフト60(回転軸60c)を支持することが可能である。通常の場合、主走査方向Yの中央部(角シャフト60の長手方向の中央部)において角シャフト60の撓み等の影響が最も大きくなることから、アダプタ70及びサポート80は主走査方向Y(角シャフト60の長手方向)の中央部に設けられることが望ましい。例えば、複数のピンチローラ51が図3のように配置されている場合、センターピンチローラ51c,51cの間の領域にアダプタ70及びサポート80が設けられることが望ましい。これにより、撓み等の影響が最小限に抑えられ、回転軸60cの位置がぶれるのをより効果的に抑制することができる。
更に、主走査方向Yにおいて角シャフト60に対するアダプタ70の取り付け位置やガイドレール11に対するサポート80の取り付け位置を自在に調整できるようにしておくと良い。例えば、プリンタ1の個体差の影響により、主走査方向Yにおける角シャフト60の異なる位置で振動が発生した場合であっても、プリンタ毎に、振動が発生しやすい位置を特定してアダプタ70及びサポート80を取り付けるようにすることで、プリンタ毎に固有に発生する振動の影響を軽減させることができる。位置調整方法の一例としては、アダプタ70やサポート80を固定するねじを通すためのねじ穴を主走査方向Yに沿って所定の間隔で複数設けることにより段階的に位置調整を可能とする方法や、ねじ穴として主走査方向Yに沿った溝を設けておくことで、無段階に位置調整を可能とする方法がある。このようにすれば、角シャフト60の振動等によって回転軸60cにぶれが生じるのを効果的に抑制することが可能となる。したがって、ピンチローラ51の動作をより精度良く制御できるようになる。
また、角シャフト60に対して複数のアダプタ70が取り付けられるのであっても良い。角シャフト60の長手方向(主走査方向Y)の複数個所においてアダプタ70を設け、複数設けられたアダプタ70の各々をサポート80によって保持することにより、複数個所で回転軸60cに位置ずれが生じるのを抑制することが可能となる。これにより、回転軸60cの位置がぶれにくくなる。また、アダプタ70を角シャフト60の長手方向の複数個所にあらかじめ設けておき、当該複数のアダプタ70のいずれかを選択して、サポート80によって保持する構成としても良い。このようにすれば、アダプタ70の取り付け位置を変更することなく、サポート80によるサポート位置を選択するだけで回転軸60cのぶれを抑制できるため、作業者が位置調整等を行う手間を軽減することができる。
===変形例===
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用しても良い。
上述の実施形態では、サポート80の上下方向の下側に開口するように切欠き部82が設けられており、アダプタ70を保持する際には、図7のようにアダプタ70の上側からサポート80を被せるようにして保持する例が説明されていたが、サポート80の切欠き部82が下側以外の方向に開口しているのであっても良い。
図9は、サポート80の変形例について説明する図である。同図9の例では、サポート80の前後方向の後側に開口するように切欠き部82が設けられている。サポート80で切欠き部82が設けられている位置以外の基本的な構成は上述の実施形態とほぼ同様である。本変形例では、角シャフト60及びアダプタ70に対して、前後方向(副走査方向X)の前側からサポート80を被せるようにして嵌め込み、切欠き部82の内側の空間に角シャフト60及びアダプタ70を保持する。保持された角シャフト60及びアダプタ70は、上述の実施形態と同様に、回転軸60C周りに回転可能である。そして、図9の例では、回転軸60Cが上下方向及び前後方向の前側に移動する(ぶれる)ことが抑制される。したがって、角シャフト50が上下方向に振動しやすい場合には、サポート80を本変形例のように構成することで、上下方向の振動を効果的に抑制可能となる。
また、プリンタ1では図2に示されるように前後方向(副走査方向X)の前側Fが外部に開放されている。本変形例では、アダプタ70(角シャフト60)に対してサポート80の切欠き部82を前後方向の前側から被せる構成であるため、開放された広いスペースを利用して、サポート80の取り付け作業を行うことができるため、作業が容易になる。また、サポート80の位置変更や調整も容易に行うことができるため、メンテナンス等の手間を軽減することができる。
===まとめ===
以上の実施形態によれば、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
ピンチローラを保持した状態で長手方向に沿った回転軸周りに回転可能な角シャフトと、前記角シャフトに固定され、前記回転軸と同心となる円弧を外周面に有するアダプタと、前記回転軸と同心となる円弧を内周面に有し、前記角シャフト及び前記アダプタを前記回転軸周りに回転可能に保持するサポートと、を備える、ことを特徴とするプリンタが明らかとなる。
このようなプリンタによれば、サポートによって保持された状態において、角シャフト及びアダプタは、回転軸周りの回転運動が可能となる一方で、上下方向や前後方向への移動を制限される。すなわち、回転軸の位置がぶれにくくなる。これにより、角シャフトの回転動作が精度良く制御されるため、該角シャフトに保持されたピンチローラの動作も正確に制御することが可能となる。
1…プリンタ, 9…記録媒体, 21…ヘッド, 41…駆動ローラ, 51…ピンチローラ, 60…角シャフト, 70…アダプタ, 80…サポート, 90…駆動機構, 100…制御部

Claims (6)

  1. ピンチローラを保持した状態で長手方向に沿った回転軸周りに回転可能な角シャフトと、
    前記角シャフトに固定され、前記回転軸と同心となる円弧を外周面に有するアダプタと、
    前記回転軸と同心となる円弧を内周面に有し、前記角シャフト及び前記アダプタを前記回転軸周りに回転可能に保持するサポートと、
    を備える、ことを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタであって、
    前記アダプタの前記外周面は、前記サポートの前記内周面に沿って滑りながら前記回転軸を中心とした回転運動を行う、ことを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項1または2のいずれか記載のプリンタであって、
    前記アダプタは、前記角シャフトの長手方向の中央部に固定されている、ことを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載のプリンタであって、
    主走査方向に沿って配置され、ヘッドを搭載したキャリッジが前記主走査方向に移動するのを案内するガイドレールを備え、
    前記サポートは、前記ガイドレールに着脱可能に取り付けられる、ことを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載のプリンタであって、
    前記サポートの前記内周面は、上下方向の下側が切り欠かれた切欠き部に形成されており、
    前記角シャフトに固定された前記アダプタの上側から前記サポートを被せることにより、前記切欠き部の内側の空間に前記角シャフト及び前記アダプタが保持される、ことを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項1〜4のいずれか記載のプリンタであって、
    前記サポートの前記内周面は、前後方向の後側が切り欠かれた切欠き部に形成されており、
    前記角シャフトに固定された前記アダプタの前側から前記サポートを被せることにより、前記切欠き部の内側の空間に前記角シャフト及び前記アダプタが保持される、ことを特徴とするプリンタ。
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