JP2021003864A - 印刷装置 - Google Patents

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岡田 浩義
Hiroyoshi Okada
浩義 岡田
山田 高司
Takashi Yamada
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Abstract

【課題】誤組立を防止する省スペースのプラテンギャップ調整機構を具備する印刷装置を提供する。【解決手段】印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを支持するキャリッジ軸と、キャリッジ軸の一端に設けられる第1フレーム、および、キャリッジ軸の他端に設けられる第2フレームを有するフレームユニットと、印刷ヘッドに対向するプラテンと、第1フレームに回動可能に取り付けられ、第1フレームに対するキャリッジ軸の位置を調整する第1カムと、第2フレームに回動可能に取り付けられ、第2フレームに対するキャリッジ軸の位置を調整する第2カムと、を備え、第1フレームは、第1カムを回動可能に支持する第1取付部を有し、第2フレームは第2カムを回動可能に支持する第2取付部を有し、第1カムを第2フレームに取り付けた場合に、第1カムはキャリッジ軸の位置を調整できない。【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを動作させながら記録媒体に印刷を行う印刷装置において、ヘッドのノズル面と記録媒体との高さ位置を所定距離に設定することが求められるものがある。このため、ヘッドのノズル面と、記録媒体を下方から支持するプラテン面との距離である、所謂プラテンギャップを調節可能に構成された印刷装置が知られている。
このような印刷装置には、キャリッジを支持するキャリッジ軸がキャリッジ軸の下部に当接するように配置されるカムによって支持され、このカムの回転位置が変えられることによって、キャリッジ軸を上下させ、プラテンギャップの調整が行われるものがある。このような印刷装置では、キャリッジ軸の両端に一対のカムが設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−43121号公報
しかしながら、従来の構成では、キャリッジ軸の両端に設けられたカムは、キャリッジ軸に対して互いに対称形状となるように形成されており、これらのカムは、印刷装置の組み立て工程において、互いに取り違えて組み立てられる虞があった。
上記課題を解決するための一態様は、印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを搭載したキャリッジを支持するキャリッジ軸と、前記キャリッジ軸の一端に設けられる第1フレーム、および、前記キャリッジ軸の他端に設けられる第2フレームを有するフレームユニットと、前記印刷ヘッドに対向するプラテンと、前記第1フレームに回動可能に取り付けられ、前記第1フレームに対する前記キャリッジ軸の位置を調整する第1カムと、前記第2フレームに回動可能に取り付けられ、前記第2フレームに対する前記キャリッジ軸の位置を調整する第2カムと、を備え、前記第1フレームは、前記第1カムを回動可能に支持する第1取付部を有し、前記第2フレームは前記第2カムを回動可能に支持する第2取付部を有し、前記第1カムを前記第2フレームに取り付けた場合に、前記第1カムは前記キャリッジ軸の位置を調整できない、印刷装置である。
上記印刷装置において、前記第1カムには第1ガイド孔が設けられており、前記第1フレームの前記第1取付部は前記第1ガイド孔に重なる第1取付孔を有し、前記第2カムには第2ガイド孔が設けられており、前記第2フレームの前記第2取付部は前記第2ガイド孔に重なる第2取付孔を有し、前記第1カムを前記第2フレームに取り付けた場合に、前記第1ガイド孔と前記第2取付孔とが重ならない構成であってもよい。
上記印刷装置において、前記第1フレームの前記第1取付部は第1突起を有し、前記第1カムには、前記第1突起と係合する第1受け部が設けられている構成であってもよい。
上記印刷装置において、前記第2フレームの前記第2取付部は第2突起を有し、前記第2カムには、前記第2突起と係合する第2受け部が設けられている構成であってもよい。
上記印刷装置において、前記第2突起は、前記第2フレームに前記第1カムを取り付けた場合に、前記第1ガイド孔が前記第2取付孔に重ならないように前記第1カムの位置を規制する構成であってもよい。
印刷装置の構成を示す斜視図。 第1フレーム側から視た機構部本体の斜視図。 第2フレーム側から視た機構部本体の斜視図。 ロール紙が装填された印刷装置の内部の概略構成を示す側面図。 第1カムの斜視図であり、(A)は、表面側から視た斜視図、(B)は、裏面側から視た斜視図。 第2カムの斜視図であり、(A)は、表面側から視た斜視図、(B)は、裏面側から視た斜視図。 第2取付部に第2カムを保持した状態を示す側面図。 第2取付部に第2カムを固定した状態を示す側面図。 第2取付部に第1カムを保持した状態を示す側面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る印刷装置1の構成を示す斜視図であり、図2は、第1フレーム111側から視た機構部本体11の斜視図である。図3は、第2フレーム112側から視た機構部本体11の斜視図であり、図4は、ロール紙Rが装填された印刷装置1の内部の概略構成を示す側面図である。
図1から図4、および後述する各図において、符号FRは、印刷装置1の前方を示し、符号RRは、印刷装置1の後方を示し、符号LHは、印刷装置1の左方を示し、符号RHは、印刷装置1の右方を示し、符号UPは、印刷装置1の上方を示す。
印刷装置1は、印刷媒体に印刷するプリンターであり、本実施形態では、長尺の台紙に一定間隔でラベルを貼り付けたラベル用紙等の連続用紙Pを印刷媒体として用い、この連続用紙Pに印刷するラベルプリンターである。
図1に示すように、印刷装置1は、この印刷装置1の筐体を構成する直方体状の装置ケース10と、収容部カバー12とを有する。
装置ケース10は、図2、図3に示すように、機構部本体11と、機構部本体11を覆う外装パネル13とを備える。外装パネル13は、機構部本体11の各面を覆う側面パネルや前面パネル等が組み合わされ、印刷装置1の外殻を形成する。
外装パネル13に収容される機構部本体11は、複数のフレームが組み合わされて形成されたフレームユニット17に電気回路や駆動機構が設けられたものである。
装置ケース10の底部は、機構部本体11の底部を覆う下部ケース15で構成される。
装置ケース10の前面の中央には、印刷された連続用紙Pが排出されるスリット状の排紙口14が設けられる。
装置ケース10の前面において、排紙口14の上方且つ装置ケース10の左方LHに位置する箇所には、操作ボタンや表示画面等を備えた操作パネル16が設けられる。
装置ケース10の前面において、操作パネル16の右方RHには、前面開口部18が設けられる。
前面開口部18は、操作パネル16に隣接し、前面開口部18は、装置ケース10の外部と、内部とを連通させる。
前面開口部18は、着脱可能に設けられた平板状のカバー部材19によって閉塞される。カバー部材19は、装置ケース10にヒンジ等で開閉可能に設けられる。
装置ケース10は、図2、図3、図4に示すように、連続用紙Pに印刷する印刷部20と、連続用紙Pを収容する収容部22と、収容部22から印刷部20に連続用紙Pを搬送する搬送部24とを備える。
装置ケース10において、印刷部20は、前方側に設けられ、収容部22は、印刷部20の後方側に設けられる。搬送部24は、装置ケース10の前後方向において、印刷部20と収容部22との間に設けられる。
印刷部20は、上述の通り、装置ケース10の前方側の上部に設けられ、前面開口部18を介して装置ケース10の外部に連通する。
印刷部20は、図2に示すように、プラテン40を備える。プラテン40は、印刷装置1の設置状態、および使用状態において、上面が略水平となるように機構部本体11に設けられる。プラテン40は、印刷部20の下方に配置され、連続用紙Pを下方から支持する。プラテン40は、少なくとも印刷部20における印刷範囲の全体に亘って設けられる。
キャリッジ軸46は、機構部本体11において、印刷部20の右方RHの側面を構成する第1フレーム111の内側面に一端が支持され、印刷部20の左方LHの側面を構成する第2フレーム112の内側面に他端が支持され、プラテン40の上方に配置される。キャリッジ軸46の長さ寸法は、プラテン40の左右方向の幅寸法より長く形成される。
キャリッジ軸46には、キャリッジ42が取り付けられる。具体的には、キャリッジ42は、背面において、キャリッジ軸46が接続され、キャリッジ軸46に沿って往復移動可能に支持される。
キャリッジ42の下部には、図4に示すように、印刷ヘッド54を収容するヘッド収容部56が設けられる。
印刷ヘッド54は、ヘッド収容部56に設けられ、連続用紙Pを挟んでプラテン40と対向する位置に配置される。印刷ヘッド54のノズル面と、プラテン40とは、図4に示すように、所謂プラテンギャップである間隔Gを空けて配置される。
キャリッジ42は、不図示のキャリッジ駆動モーターを動力源とする駆動機構によって、往復走査可能である。キャリッジ駆動モーターは、第1フレーム111の内側面に隣接する箇所に設けられ、キャリッジ駆動モーターの出力軸には、不図示の駆動プーリーが連結される。
第2フレーム112の内側面には、駆動プーリーに対向する位置に不図示の従動プーリーが設けられる。駆動プーリーと従動プーリーとには、駆動ベルト48が架け渡される。駆動ベルト48は、キャリッジ42の背面に固定される。
駆動プーリーは、キャリッジ駆動モーターの正転および逆転に伴い駆動ベルト48を移動させ、駆動ベルト48の移動に伴って、キャリッジ42が連続用紙Pの上を往復走査する。
キャリッジ42の背面には、キャリッジ42の走査方向における位置を示すスケールであるリニアスケール50と、不図示の光学検出器とが設けられる。キャリッジ42の移動に伴って光学検出器が移動することで、リニアスケール50に形成されたスリットを光学的に検出し、その情報を印刷装置1に設けられた制御部100に送信する。
これによって、制御部100は、キャリッジ42の走査方向における位置や速度、移動量を検出することが可能である。
制御部100は、印刷装置1の各種の動作を制御するものであり、本実施形態では、制御部100は、装置ケース10の前方側の下部に設けられた制御基板90に、例えば半導体チップとして搭載される。
また、リニアスケール50は、不図示の保護部材によって、前面側が覆われる。
印刷ヘッド54には、インクカートリッジ28からインクが供給される。インクカートリッジ28は、印刷部20の下方に配置される。本実施形態の印刷装置1は、4つのインクカートリッジ28を備え、シアン、マゼンダ、イエロー、黒のインクがそれぞれに貯留される。すなわち、本実施形態の印刷ヘッド54は、4色のインクを連続用紙Pに吐出可能である。
本実施形態では、各インクカートリッジ28は、装置ケース10の正面視で、排紙口14を挟んだ両側に2つずつが配置される。
印刷ヘッド54には、インクチューブユニット44を介して、インクカートリッジ28からインクが供給される。インクチューブユニット44は、印刷ヘッド54にインクを供給する流路である複数のインクチューブを束ねたものである。このインクチューブユニット44は、キャリッジ42の上面から延びて印刷部20の上方に位置する天板フレーム114の内側に沿って引き回され、インクカートリッジ28に接続される。
収容部22は、上述の通り、連続用紙Pを収容する。本実施形態では、収容部22の内部には、連続用紙Pをロールに巻いたロール紙Rが収められる。なお、連続用紙Pは、ロール紙Rに限らず、様々な種類のものが用いられてもよい。例えば、用紙の長手方向に間隔を空けて設けられたミシン目に沿って折りたたまれたファンフォールド紙が用いられてもよい。また例えば、所定の幅にカットされたカット紙が用いられてもよい。
収容部22の上面には、ロール紙Rを収容部22に収めるための収容開口26が設けられる。
収容開口26は、収容部カバー12によって閉塞される。この収容部カバー12は、開閉可能に装置ケース10に設けられる。
搬送部24には、引き出された連続用紙Pの一端が装填される。
搬送部24は、紙案内部材30と、紙押さえ32と、搬送ローラー34と、複数の紙送り従動ローラー36と、搬送モーター38とを備える。
紙案内部材30は、連続用紙Pを下方から支持する台であり、紙押さえ32は、紙案内部材30に対向して連続用紙Pの上方に位置し、連続用紙Pの浮き上がりを押さえる部材である。上述の通り、引き出された連続用紙Pの一端は、これらの紙案内部材30と紙押さえ32の間に装填される。
搬送モーター38は、搬送ローラー34を回転駆動させる駆動装置である。本実施形態の搬送モーター38は、第2フレーム112の内側面において、印刷部20の下方に設けられる。搬送モーター38の駆動軸39は、第2フレーム112の外側面から突出する。
搬送ローラー34は、長手方向がキャリッジ42の走査方向に沿って配置され、回転自在に設けられる。本実施形態の搬送ローラー34は、一方の端部が第2フレーム112に設けられたローラー支持孔130に挿通されて不図示のスリーブ状の緩衝材を介して支持される。同様に、搬送ローラー34の他方の端部は、第1フレーム111の内側に設けられた不図示の支持板に不図示のスリーブ状の緩衝材を介して支持される。
第2フレーム112の外側面において、搬送ローラー34の一方の端部には、従動輪35が設けられる。従動輪35と、駆動軸39とは、伝動ベルト37が掛けられて連結される。
複数の紙送り従動ローラー36は、搬送ローラー34の長手方向に沿って複数が回転自在に配置される。各紙送り従動ローラー36の周面は、いずれも搬送ローラー34の周面に付勢されて圧接される。
搬送ローラー34と、各紙送り従動ローラー36とは、紙案内部材30側と、紙押さえ32側とにそれぞれが対向配置される。
搬送モーター38が駆動することによって、伝動ベルト37を介して従動輪35、および搬送ローラー34が回転駆動し、さらに各紙送り従動ローラー36が従動して回転駆動する。これによって、紙案内部材30と紙押さえ32との間に装填された連続用紙Pは、搬送ローラー34と、各紙送り従動ローラー36との間に挟まれて、搬送ローラー34の回転駆動に伴い印刷部20に搬送される。
連続用紙Pの搬送方向Fは、キャリッジ42の走査方向に直交する。
次いで、キャリッジ軸46の支持構造について説明する。
キャリッジ軸46は、図2に示すように、一方の端部が第1フレーム111に設けられた第1支持孔131に挿通され、他方の端部が第2フレーム112に設けられた第2支持孔132に挿通されることで支持される。第1支持孔131と第2支持孔132とは、いずれも上下方向における幅寸法がキャリッジ軸46の軸径寸法よりも長く形成される。
第1フレーム111、および第2フレーム112の外側面において、第1支持孔131と第2支持孔132の上方には、いずれもねじりばね60が設けられる。キャリッジ軸46の両端部は、いずれも各ねじりばね60によって、斜め上方から下方に向かって付勢される。
図5は、第1カム140の斜視図であり、(A)は、表面140A側から視た斜視図、(B)は、裏面140B側から視た斜視図である。図6は、第2カム150の斜視図であり、(A)は、表面150A側から視た斜視図、(B)は、裏面150B側から視た斜視図である。
キャリッジ軸46は、図2、図3に示すように、一方の端部が第1フレーム111の外側面に設けられた第1カム140に支持され、他方の端部が第2フレーム112の外側面に設けられた第2カム150に支持される。第1カム140と、第2カム150とは、機構部本体11、およびキャリッジ軸46に対して互いに略対称形状に形成される。
本実施形態の第1カム140と、第2カム150とは、いずれも金属製の板金を加工して形成される。これによって、第1カム140と、第2カム150とは、例えば樹脂部材で形成された場合よりも小さい厚さ寸法で、キャリッジ軸46を支持可能な強度を有する。このため、機構部本体11と外装パネル13との間において、第1カム140と、第2カム150とを収めるスペースを小さくすることができ、印刷装置1をコンパクト化することが可能である。
図5、図6に示すように、第1カム140と、第2カム150とは、いずれもカム形状に成形されたカム部142、152と、カム部142、152の側面の所定箇所から延びる延出部144、154とを備える。延出部144、154の先端には、カム部142、152に沿って扇状に広がる扇状部146、156が設けられる。
カム部142、152は、それぞれ第1カム孔143、第2カム孔153を備える。カム部142、152の一側には、それぞれ第1カム孔143、第2カム孔153を挟んで延出部144、154の反対側に位置する箇所から、延出部144、154の基端部の一方の側面まで連続するカム面141A、151Aが設けられる。本実施形態では、カム面141A、151Aは、いずれも延出部144、154から遠ざかるにつれて、第1カム孔143、第2カム孔153からの距離が短くなるように形成される。
カム部142、152のそれぞれの他側、すなわち第1カム孔143、第2カム孔153を挟んでカム面141A、151Aが設けられた箇所と反対に位置する箇所には、それぞれ第1受け部147、第2受け部157が設けられる。第1受け部147、第2受け部157は、外縁がいずれも弧状に形成され、これらの外縁は、第1カム孔143、第2カム孔153を挟んで延出部144、154の反対側に位置する箇所から、延出部144、154の基端部の他方の側面まで連続する。
第1カム孔143から第1受け部147の外縁までの距離は、第1カム孔143からカム面141Aまでの距離よりも短い。同様に、第2カム孔153から第2受け部157の外縁までの距離は、第2カム孔153からカム面151Aまでの距離よりも短い。
第1カム140と第2カム150の扇状部146、156には、それぞれ第1ガイド孔145、第2ガイド孔155が設けられる。第1ガイド孔145、第2ガイド孔155は、いずれも扇状部146、156の外縁に沿って弧を描くように形成された長孔である。
表面140A、150Aにおいて、扇状部146、156の外縁と第1ガイド孔145、第2ガイド孔155との間には、それぞれ目盛り149、159が設けられる。目盛り149、159は、扇状部146、156の幅方向全体に亘って設けられる。
扇状部146、156の一方の端部には、所定の長さ寸法で表面140A、150A側に突出する持ち手148、158が設けられる。
図7は、第2取付部170に第2カム150を保持した状態を示す側面図であり、図8は、第2取付部170に第2カム150を固定した状態を示す側面図である。
第1カム140は、第1フレーム111の外側面に設けられた第1取付部160に回動可能に取り付けられる。第2カム150は、第2フレーム112の外側面に設けられた第2取付部170に回動可能に取り付けられる。第1取付部160、第2取付部170は、機構部本体11、およびキャリッジ軸46に対して互いに略対称形状に形成される。例えば、図7に示すように、第1突起166と第2突起176とは、第1フレーム111の外側面と第2フレーム112の外側面のそれぞれにおいて、略同一箇所に設けられる。
以下、第2取付部170について説明し、第1取付部160についての説明を省略するが、第1取付部160についても第2取付部170と同様に構成される。
図7に示すように、第2取付部170は、第2カム孔153が挿通される第2突出軸172と、第2ガイド孔155に重なる第2取付孔174と、第2受け部157に係合する第2突起176とを備える。
第2突出軸172は、第2支持孔132の下方且つローラー支持孔130の上方に位置する。第2取付孔174は、第2支持孔132の前方側に位置する。第2突起176は、第2突出軸172の下方且つローラー支持孔130の上方に位置する。
図8に示すように、第2カム150は、裏面150Bが第2フレーム112の外側面に対向するように、第2突出軸172に第2カム孔153が挿通されることで第2取付部170に保持される。第2受け部157の外縁の第2カム孔153からの距離は、第2突出軸172と第2突起176との距離よりも短い。このため、第2受け部157は、第2突起176に当接することがない。
これに対して、カム面151Aの第2カム孔153からの距離は、第2突出軸172と、第2突起176との距離よりも長い。このため、第2取付部170に第2カム150が保持されるときにおいて、第2カム150は、カム面151Aが第2突起176を避ける位置に配置されるように保持される。
上述の通り、第2取付部170に保持された第2カム150は、回動可能である。
第2カム150を回動させたときにおいて、カム面151Aの端部は、第2突起176に当接する。同様に、延出部154の基端部の他方の側面は、第2突起176に当接する。
これによって、第2カム150は、第2突出軸172と第2突起176との間に第2受け部157の外縁が配置される範囲において、第2突出軸172を回転中心として回動可能である。すなわち、第2取付部170に第2カム150を保持した場合、第2カム150は、第2突起176によって、回動範囲が規制される。
第2カム150のカム面151Aは、第2突出軸172とキャリッジ軸46の他方の端部との間に配置され、キャリッジ軸46の他方の端部の下方に当接する。
第2カム150を回動させると、カム面151Aのキャリッジ軸46の他方の端部に当接する箇所が連続して入れ替えられる。これによって、第2突出軸172とキャリッジ軸46の他方の端部との距離が変化し、キャリッジ軸46の他方の端部が上下方向に移動する。
第2突出軸172には、抜け止め部材179が挿通され、第2カム150は、この抜け止め部材179に表面150Aが押さえられる。
第2カム150が第2取付部170に保持されると、扇状部156は、第2取付孔174に接近した箇所に配置される。第2カム150は、上述の通り、第2突起176によって、回動範囲が規制されるため、第2ガイド孔155は、第2取付孔174に重なる位置に容易に配置される。第2ガイド孔155は、第2カム150が回動するときに、第2ガイド孔155の長手方向全体に亘って、第2取付孔174に重なる。
第2カム150は、ねじ部材190によって第2取付部170に固定される。ねじ部材190は、第2ガイド孔155を介して第2取付孔174に螺合する。ねじ部材190は、ばね座金と平座金とを備えたセムスねじであり、ねじ部材190が緩むことが抑制される。
本実施形態では、第2フレーム112の外側面には、扇状部156の外縁に位置する箇所に、マーカー178が設けられる。このマーカー178と、目盛り159の所定箇所とを合わせることによって、段階的にキャリッジ軸46の他方の端部の上下方向における位置を調節可能である。また、第1カム140と第2カム150との回転位置を合わせ、キャリッジ軸46の両端の高さを略同一にすることが可能である。
なお、第1カム140と第2カム150は、ねじ部材190を緩めたときには、ばね60の負荷を受けるため、目盛り149、159と各マーカーのそれぞれとを合わせるときにおいても、安定的に第1カム140と第2カム150を動かすことができる。
上述の通り、第2カム150は、持ち手158を備える。
例えば、表面150Aが第2フレーム112の外側面に対向するような向きで、第2突出軸172に第2カム孔153が挿通される場合においては、持ち手158が第2フレーム112の外側面に当接する。これによって、第2カム150の表面150Aと裏面150Bとを取り違えて保持されることが抑制される。
印刷装置1は、搬送モーターの動力により連続用紙Pを搬送し、不図示のキャリッジ駆動モーターでキャリッジ42を移動させることにより、連続用紙Pの印刷面に対して印刷ヘッド54を移動させる。この移動に合わせて印刷ヘッド54からインクを吐出することによって、連続用紙Pに対して印刷を行う。
印刷ヘッド54から吐出されたインクを連続用紙Pに対して適切な液滴として、且つ適切な位置に着弾させるためには、印刷ヘッド54と、連続用紙Pを支持するプラテン40との距離である間隔Gを適切な距離に調整する必要がある。
本実施形態では、キャリッジ軸46の両端を支持する第1カム140と、第2カム150とを回動させることでキャリッジ軸46の上下方向における位置を調節し、これによって間隔Gを調節する。
間隔Gが所定の幅寸法となった位置でねじ部材190を固定することで、第1カム140と第2カム150とが固定され、キャリッジ軸46が固定される。これによって、間隔Gが所定の幅寸法に固定される。
図9は、第2取付部170に第1カム140を保持した状態を示す側面図である。
第1カム140と、第2カム150とは、互いに略対称形状に形成されるため、印刷装置1の組み立て時に、互いに取り違えて機構部本体11に保持される場合がある。例えば、図9に示すように、第2取付部170に第1カム140が保持される場合がある。
上述した第2カム150と同様に、第1カム140において、第1カム孔143からカム面141Aまでの距離は、第2突出軸172と第2突起176との距離よりも長い。このため、第2取付部170に第1カム140が保持される場合、第1カム140は、カム面141Aが第2突起176を避ける位置に配置されるように保持される。このように保持された第1カム140においては、第1ガイド孔145が第2取付孔174に重なる位置に配置されることがない。
さらに、上述したような位置で保持された状態において、第1カム140を回動させようとしても、第2突起176がカム面141Aの端部、あるいは延出部144の基端部の他方の側面に当接する。このため、第1ガイド孔145が第2取付孔174に重なる位置に配置されることが規制される。
これによって、第1カム140が第2取付部170にねじ止めされて固定されることを抑制することができる。このため、第1カム140によって、キャリッジ軸46の位置が調整されることを抑制できる。
同様に、第1取付部160に第2カム150が保持される場合、第1取付部160に設けられた第1突起166によって、第2ガイド孔155が第1取付孔164に重なる位置に配置されることが規制される。これによって、第2カム150が第1取付部160にねじ止めされて固定されることが抑制される。このため、第2カム150によって、キャリッジ軸46の位置が調整されることを抑制できる。
上述した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
本実施形態の印刷装置1は、印刷ヘッド54と、印刷ヘッド54を搭載したキャリッジ42を支持するキャリッジ軸46と、印刷ヘッド54に対向するプラテン40とを備える。また、印刷装置1は、キャリッジ軸46の一端に設けられる第1フレーム111、およびキャリッジ軸46の他端に設けられる第2フレーム112を有するフレームユニット17とを有する。また、印刷装置1は、第1フレーム111に回動可能に取り付けられ、第1フレーム111に対するキャリッジ軸46の位置を調整する第1カム140を有する。同様に、印刷装置1は、第2フレーム112に回動可能に取り付けられ、第2フレーム112に対するキャリッジ軸46の位置を調整する第2カム150とを備える。第1フレーム111は、第1カム140を回動可能に支持する第1取付部160を有し、第2フレーム112は、第2カム150を回動可能に支持する第2取付部170を有する。そして、第1カム140を第2フレーム112に取り付けた場合に、第1カム140は、キャリッジ軸46の位置を調整できないように構成される。
これによって、印刷装置1の組み立て時に、第1カム140と、第2カム150とが互いに取り違えて機構部本体11に固定されることを抑制できる。このため、印刷装置1の誤組み立てを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1カム140には第1ガイド孔145が設けられ、第1フレーム111の第1取付部160は、第1ガイド孔145に重なる不図示の第1取付孔を有する。第2カム150には、第2ガイド孔155が設けられ、第2フレーム112の第2取付部170は、第2ガイド孔155に重なる第2取付孔174を有する。そして、第1カム140を第2フレーム112に取り付けた場合に、第1ガイド孔145と第2取付孔174とが重ならないように構成される。これによって、第2取付部170に保持された第1カム140が第1ガイド孔145を介して第2取付孔174にねじ止めされることが抑制される。
また、本実施形態によれば、第1フレーム111の第1取付部160は、第1突起166を有し、第1カム140には、第1突起166と係合する第1受け部147が設けられる。これによって、第1取付部160には、第1カム140のみが固定される。
また、本実施形態によれば、第2フレーム112の第2取付部170は、第2突起176を有し、第2カム150には、第2突起176と係合する第2受け部157が設けられる。これによって、第2取付部170には、第2カム150のみが固定される。
また、本実施形態によれば、第2突起176は、第2フレーム112に第1カム140を取り付けた場合に、第1ガイド孔145が第2取付孔174に重ならないように第1カム140の位置を規制する。これによって、第2取付部170に保持された第1カム140が第1ガイド孔145を介して第2取付孔174にねじ止めされることが抑制される。また、第1突起166、および第2突起176が、第1カム140、および第2カム150組立時の回転止めとなり、組立作業が容易になる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の要旨の範囲において任意に変形、および応用が可能である。
例えば、装置ケース10の前面には、連続用紙Pをカットするためのカッターユニットを設けてもよい。カッターユニットは、連続用紙Pの幅方向において一部を切り残すカットをするものであってもよいし、連続用紙Pを完全に切断するものであってもよい。
また例えば、装置ケース10の前面には、排紙口14の下方に、排紙口14から排出される連続用紙Pを巻き取る巻取ユニットや、ラベルを剥離紙から取外しながら剥離紙を巻き取るピーラーを取付けてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、印刷装置1は、ラベルプリンターとしたが、これに限らず、例えばシリアルヘッド方式のインクジェットプリンターや、ドットインパクトプリンターであってもよい。
1…印刷装置、10…装置ケース、11…機構部本体、14…排紙口、17…フレームユニット、20…印刷部、22…収容部、24…搬送部、28…インクカートリッジ、40…プラテン、42…キャリッジ、46…キャリッジ軸、54…印刷ヘッド、111…第1フレーム、112…第2フレーム、140…第1カム、141A、151A…カム面、142、152…カム部、143…第1カム孔、144、154…延出部、145…第1ガイド孔、146、156…扇状部、147…第1受け部、150…第2カム、153…第2カム孔、155…第2ガイド孔、157…第2受け部、160…第1取付部、166…第1突起、170…第2取付部、174…第2取付孔、176…第2突起、190…ねじ部材、F…搬送方向、FR…前方、G…間隔、LH…左方、P…連続用紙、R…ロール紙、RH…右方、RR…後方、UP…上方。

Claims (5)

  1. 印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドを搭載したキャリッジを支持するキャリッジ軸と、
    前記キャリッジ軸の一端に設けられる第1フレーム、および、前記キャリッジ軸の他端に設けられる第2フレームを有するフレームユニットと、
    前記印刷ヘッドに対向するプラテンと、
    前記第1フレームに回動可能に取り付けられ、前記第1フレームに対する前記キャリッジ軸の位置を調整する第1カムと、
    前記第2フレームに回動可能に取り付けられ、前記第2フレームに対する前記キャリッジ軸の位置を調整する第2カムと、を備え、
    前記第1フレームは、前記第1カムを回動可能に支持する第1取付部を有し、前記第2フレームは前記第2カムを回動可能に支持する第2取付部を有し、
    前記第1カムを前記第2フレームに取り付けた場合に、前記第1カムは前記キャリッジ軸の位置を調整できない、印刷装置。
  2. 前記第1カムには第1ガイド孔が設けられており、前記第1フレームの前記第1取付部は前記第1ガイド孔に重なる第1取付孔を有し、
    前記第2カムには第2ガイド孔が設けられており、前記第2フレームの前記第2取付部は前記第2ガイド孔に重なる第2取付孔を有し、
    前記第1カムを前記第2フレームに取り付けた場合に、前記第1ガイド孔と前記第2取付孔とが重ならない、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1フレームの前記第1取付部は第1突起を有し、
    前記第1カムには、前記第1突起と係合する第1受け部が設けられている、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2フレームの前記第2取付部は第2突起を有し、
    前記第2カムには、前記第2突起と係合する第2受け部が設けられている、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第2突起は、前記第2フレームに前記第1カムを取り付けた場合に、前記第1ガイド孔が前記第2取付孔に重ならないように前記第1カムの位置を規制する、請求項4に記載の印刷装置。
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