JP2005199404A - 回転センタ、押圧力制御装置、旋盤、旋削方法、及び旋削加工品の製造方法 - Google Patents

回転センタ、押圧力制御装置、旋盤、旋削方法、及び旋削加工品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
より高い精度で押圧力を制御しつつ旋削対象物を切削することができる回転センタや旋盤を提供する。
【解決手段】
回転センタ20は、旋削対象物に押圧力を作用させる回転自在のセンタ軸部21と、前記押圧力を検出する押圧力検出器26と、押圧力を発生する押圧力発生器27とを有する。押圧力検出器26は、センタ軸部21の軸心S上に配設されると共に、センタ軸部21と押圧力発生器27との間に位置している。センタ軸部21には、軸心Sと同心のモールステーパ21dが形成されている。回転センタ20は旋盤に設けられる。また、この旋盤に、前記旋削対象物の座屈量を計測する座屈量計測装置と、前記押圧力を制御する押圧力制御部とを設けると好適である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、旋削対象物を旋削するために用いられる回転センタ、押圧力制御装置、旋盤、並びに、旋削方法及び旋削加工品の製造方法に関する。
ワーク(旋削対象物)を回転させて切削するための旋盤は、一般に、ワークの一端を保持しワークを回転させる主軸と、ワークの他端を回転自在に支持する回転センタと、回転するワークを切削する刃物とを備えている。
回転センタは水平移動できる心押し台に設けられており、押圧する力(以下、「押圧力」と言う)を回転センタによってワークに作用させ、ワークを支持している。ここで、この押圧力が不適当であり、過度に大きい場合には、その押圧力によってワークが座屈してしまう。すなわち、撓み(曲がり)が発生して永久歪みが発生したり、振れが発生してしまうという問題がある。他方、押圧力が小さい場合には、ワークを確実に支持できないという問題がある。
ここで、ワークへの押圧力は、心押し台をスライド移動させて設定しており、心押し台の水平移動の機構としては、ねじ送り手動式や油圧式、空圧式などが知られている。ねじ送り手動式は、主軸と心押し台との間に設けられたねじ棒を利用し、作業者が心押し台に設けられたハンドルを回転させることによって、心押し台の回転センタをワークに当接させる。そして、ハンドルの抵抗力を感じた作業者自身が判断して心押し台を固定し、押圧力を設定する。また、油圧式及び空圧式は、流体の流量バルブ開度やシリンダーの径、圧力ポンプの吐出圧力によって、押圧力を設定する。
しかしながら、ねじ送り手動式旋盤では、作業者の技倆に基づいて押圧力が設定されるため、必ずしも高い精度は得られない。また、油圧式及び空圧式旋盤では、発生する圧力が高すぎて、微小な押圧力の制御は困難である。
そこで、心押し台に送りモータを設け、この送りモータの出力トルクによって押圧力を制御する旋盤が提案されている。この旋盤は、ワークの材質に応じて異なる出力トルクを設定し、材質に適した押圧力を旋削対象物に作用させようとするものである(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、ワークには個体差があり、作業環境も常に同一とは限らない。また、旋削により旋削対象物の形状が変化し、旋削開始時に設定した押圧力が、旋削開始後に適当な押圧力でなくなる虞もある。このため、モータの出力トルクによって押圧力を制御する旋盤を用いても、高い精度で押圧力を制御することができないという問題があった。従って、高い精度の旋削加工品を製造することは困難であり、歩留まりの低下は避けられなかった。
特に、画像形成装置に用いられる円筒形の定着ローラなどは、立ち上がり加熱エネルギを低減するために薄肉化が図られているものの、薄肉にすると定着ローラが座屈し易くなる。このため、押圧力の制御をより高精度で行う必要があり、薄肉化にも特定の限界があった。現実には、従来の旋盤を用いた場合、定着ローラの座屈量を30mm以下に抑制して肉厚を0.4mm以下に加工することは極めて困難であった。
特開平6−55310号公報(第3−4頁、図1)
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、より高い精度で押圧力を制御しつつ旋削対象物を切削することができる回転センタ、押圧力制御装置、旋盤、切削方法、及び旋削加工品の製造方法の提供を目的としている。
前記課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、回転自在のセンタ軸部を備え、一端が主軸に保持された旋削対象物の他端に、前記センタ軸部で押圧力を作用させつつ前記旋削対象物を支持する回転センタであって、前記押圧力を検出する押圧力検出器を有することを特徴とする回転センタである。
このように構成された請求項1に記載のものは、旋削対象物に作用する押圧力を前記押圧力検出器で検出することができるため、前記旋削対象物への押圧力の調整を容易に且つ確実に行うことができる。
また、請求項2に記載された発明は、前記押圧力検出器は、前記センタ軸部の軸心上に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転センタである。
このように構成された請求項2に記載のものは、前記押圧力検出器が前記センタ軸部の軸心上に配設されているため、前記旋削対象物に作用した押圧力の反作用を分散させず、直接的に前記圧力検出器に入力させることができる。このため、前記旋削対象物に作用している押圧力を、より正確に検出することができる。
また、請求項3に記載された発明は、前記センタ軸部には、該センタ軸部の軸心と同心のモールステーパが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転センタである。
このように構成された請求項3に記載のものは、前記モールステーパを用いて前記旋削対象物を支持することができるため、前記他端の変形を低減することができる。
また、請求項4に記載された発明は、前記センタ軸部に螺着され、回動されることによって前記モールステーパの嵌着物に当接する取外しネジを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転センタである。
このように構成された請求項4に記載のものは、前記取外しネジを回動させて前記嵌着物に当接させ、これにより前記嵌着物を前記モールステーパから取り外すことができる。
従って、前記嵌着物と前記モールステーパとが堅固に嵌着されても、前記嵌着物の取り外しを容易に行うことができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記センタ軸部を回転自在に保持し、前記軸心と平行に延びる延設溝を有する軸受け部材と、前記軸受け部材を収容する外胴部材と、前記外胴部材の周方向から前記延設溝に挿入され、前記軸受け部材の回転を規制する係止部材と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転センタである。
このように構成された請求項5に記載のものは、前記外胴部材の周方向から挿通された係止部材によって前記軸受け部材の回転を規制できる。しかも、前記延設溝が前記軸心と平行に延びているため、前記軸受け部材は、前記軸心方向へのスライド移動が可能である。
従って、この回転センタによれば、前記軸受け部材が前記軸心方向にのみスライド移動するため、前記センタ軸部の回転による影響が低減され、より正確に前記押圧力を検出することができる。
また、請求項6に記載された発明は、前記軸受け部材と前記外胴部材との間に介在し、前記軸受け部材を前記主軸方向に付勢する弾性体を有することを特徴とする請求項5に記載の回転センタである。
このように構成された請求項6に記載のものは、前記弾性体が前記軸受け部材を前記主軸方向に付勢するため、前記回転センタの不使用時における前記押圧力検出器への荷重を無くすことができる。
また、請求項7に記載された発明は、前記弾性体は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項6に記載の回転センタである。
このように構成された請求項7に記載のものは、前記弾性体がコイルスプリングであるため、安価に且つ確実に、前記軸受け部材を付勢することができる。
また、請求項8に記載された発明は、前記外胴部材には、前記押圧力検出器の配線を該外胴部材の外部まで通ずるための連通孔が周方向に向けて形成されており、前記連通孔にはシール剤が充填されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の回転センタである。
このように構成された請求項8に記載のものは、前記連通孔にシール剤が充填されているため、回転センタ内への異物の侵入を防止することができる。
また、請求項9に記載された発明は、前記センタ軸部に押圧力を作用させる押圧力発生器を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転センタである。
このように構成された請求項9に記載のものは、前記押圧力発生器によって前記センタ軸部に所望の押圧力を作用させることができ、これにより、前記旋削対象物への押圧力を制御することができる。
また、請求項10に記載された発明は、前記押圧力検出器は、前記センタ軸部と前記押圧力発生器との間に介在することを特徴とする請求項9に記載の回転センタである。
このように構成された請求項10に記載のものは、前記押圧力検出器が前記センタ軸部と前記押圧力発生器との間に介在するため、前記押圧力発生器によって発生する前記押圧力を、より正確に検出することができる。
また、請求項11に記載された発明は、前記押圧力発生器は、圧電素子、モータ、油圧器、又は空圧器のいずれか一つを有することを特徴とする請求項9又は10に記載の回転センタである。
このように構成された請求項11に記載のものは、圧電素子、モータ、油圧器、又は空圧器のいずれか一つによって容易に前記押圧力を発生させることができる。
また、請求項12に記載された発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転センタと、前記回転センタに押圧力を作用させる押圧力発生器と、前記押圧力検出器が検出した押圧力の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器が発生する押圧力を制御する押圧力制御部と、を有することを特徴とする押圧力制御装置である。
このように構成された請求項12に記載のものは、前記押圧力制御部を有するため、前記押圧力検出器の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器の前記回転センタへの押圧力を制御し、これにより、前記旋削対象物への押圧力を制御することができる。このため、高い精度の旋削加工品を製造することができる。
また、請求項13に記載された発明は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の回転センタと、前記押圧力検出器が検出した押圧力の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器が発生する押圧力を制御する押圧力制御部とを有することを特徴とする押圧力制御装置である。
このように構成された請求項13に記載のものは、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の回転センタを有するため、該回転センタに設けられた押圧力検出器の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器の前記センタ軸部への押圧力を制御することができる。従って、高い精度の旋削加工品を製造することができる。
また、請求項14に記載された発明は、前記旋削対象物の座屈量を計測する座屈量計測装置を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の押圧力制御装置である。
このように構成された請求項14に記載のものは、旋削対象物の座屈量を計測し、適当な押圧力を決定することができる。
また、請求項15に記載された発明は、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の回転センタ、又は請求項12乃至14のいずれか1項に記載の押圧力制御装置を有することを特徴とする旋盤である。
このように構成された請求項15に記載のものは、旋削対象物に作用する押圧力を前記押圧力検出器で検出することができ、前記押圧力の調整を、容易に且つ確実に行うことができる旋盤である。
また、請求項16に記載された発明は、旋盤の主軸に一端が保持された旋削対象物の他端に、押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持する工程と、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削する工程と、を含むことを特徴とする旋削方法である。
この旋削方法によれば、前記押圧力を検出し該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削する工程を含むため、旋削中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工が可能となる。
また、請求項17に記載された発明は、前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の旋削方法である。
この旋削方法によれば、前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うため、個々の旋削対象物に対し、より適当な押圧力で旋削することができる。
また、請求項18に記載された発明は、旋盤の主軸に一端が保持された旋削対象物の他端に、押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持する工程と、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削して旋削加工品を製造する工程と、を含むことを特徴とする旋削加工品の製造方法である。
この旋削加工品の製造方法によれば、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削して旋削加工品を製造する工程を含むため、旋削加工中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工品を製造することができる。
また、請求項19に記載された発明は、前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うことを特徴とする請求項18に記載の旋削加工品の製造方法である。
この旋削加工品の製造方法によれば、前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うため、個々の旋削対象物に対して適当な押圧力で旋削することができ、より精度の高い旋削加工品を製造することができる。
また、請求項20に記載された発明は、前記旋削加工品は、定着ローラであることを特徴とする請求項18又は19に記載の旋削加工品の製造方法である。
この旋削加工品の製造方法によれば、前記旋削加工品として定着ローラを製造するため、より高精度で薄肉の定着ローラを製造することができる。
本発明の回転センタ、押圧力制御装置、又は旋盤によれば、旋削対象物に作用する押圧力を前記押圧力検出器で検出することができるため、前記旋削対象物への押圧力の調整を容易に且つ確実に行うことができる。
また、本発明の旋削方法によれば、前記押圧力を検出し該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削する工程を含むため、旋削中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工が可能となる。
また、本発明の旋削加工品の製造方法によれば、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削して旋削加工品を製造する工程を含むため、旋削加工中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工品を製造することができる。
本発明の実施の形態を、図を参照しつつ説明する。
図1に示す本実施形態の旋盤10は、ワーク(旋削対象物)Wを旋削するためのものである。ここで「旋削」とは、ワークWを回転させ、これに刃物等を接触させてワークWの一部を削り取ることをいい、研削加工やねじ切り加工も含まれる。
旋盤10は、図1に示したように、ベッド12上に設けられた主軸台14及び心押し台16を有し、この主軸台14と心押し台16との間にワーク(旋削対象物)Wが支持されるようになっている。更に、旋盤10には、ワークWの座屈量を計測する座屈量計測装置30と、測定モジュール42及びコンピュータ44を備える押圧力制御部40とが設けられている。
主軸台14は、ワークWの一端Waを保持してワークWを回動させる主軸14aを有している。この主軸14aはチャック14bを備えており、これによりワークWの一端Waを把持することができるようになっている。
心押し台16は、ベッド12上を水平移動できるようになっている。また、心押し台16には、ワークWの他端Wbに押圧する力(以下、「押圧力」と言う)を作用させつつワークWを支持する回転センタ20が取り付けられている。
図2に示すように、回転センタ20は、センタ軸部21と、軸心Sを回転中心としてセンタ軸部21を回転自在に保持する軸受けホルダ(軸受け部材)22と、軸受けホルダ22を収容する円筒状の外胴部材23とを備えている。
心押し台16には、主軸14aと対向する位置に取付孔16aが設けられており、外胴部材23からは、この取付孔16aに挿入されるシャンク23aが延設している。シャンク23aは細長い円錐台形状を呈し、その外周面がモールステーパとなっている。他方、取付孔16aは、その内周面がモールステーパとなっており、シャンク23aと堅固に嵌着するようになっている。
センタ軸部21は、軸受けホルダ22に挿入された挿入部21aと、外胴部材23の外部に突出するワーク支持部21bとからなり、異径且つ同心の複数の円柱が連設したような外形を呈している。ワーク支持部21bの先端には円錐形の第一テーパ部21cが形成されており、この第一テーパ部21cは、センタ軸部21の軸心Sと同心となっている。すなわち、第一テーパ部21cが形成する円錐面の軸心は、センタ軸部21の軸心Sと一致する構成となっている。
また、センタ軸部21は、ワーク支持部21bに形成された円錐台形状の第二テーパ部21dを有している。第二テーパ部21dの外周面はモールステーパを形成しており、このモールステーパの軸心はセンタ軸部21の軸心Sと同心となっている。すなわち、第二テーパ部21dが形成する円錐面の軸心は、センタ軸部21の軸心Sと一致する構成となっている。
センタ軸部21のワーク支持部21bには、第二テーパ部21d(モールステーパ)に嵌着した嵌着物を取り外すための取外しネジ21gが螺着されている。取外しネジ21gは柄の部分が平板状となっており、緩める方向に回動させると前記嵌着物に当接するようになっている。これにより、堅固に嵌着した嵌着物を容易に取り外すことができるようになっている。
軸受けホルダ22は略円筒形を呈し、外胴部材23内にスライド可能に嵌め込まれた状態となっている。回転センタ20には、軸受けホルダ22の回転を規制する係止ピン23b(係止部材)が設けられている。係止ピン23bは、外胴部材23に設けられた嵌合孔23cに周方向から挿通され固定されている。また、係止ピン23bは、軸受けホルダ22の外周壁に設けられた延設溝22a内に挿入されている。この延設溝22aは軸心Sと平行に延びており、これにより、軸受けホルダ22が軸心S方向にスライド移動できるようになっている。
また、軸受けホルダ22と挿入部21aとの間にはベアリング24、24が介装されており、これにより、センタ軸部21が滑らかに回転できるようになっている。
挿入部21aの後端部21f近傍には、ベアリング24を所定位置に留めておくためのベアリング係止板21eが取り付けられている。ベアリング係止板21eと後端部21fとの間には空間が形成されており、ベアリング係止板21eとセンタ軸部21とが干渉しないようになっている。
また、回転センタ20は、軸受けホルダ22と外胴部材23との間に介在するコイルスプリング(弾性体)25を有している。軸受けホルダ22には、軸心Sと平行に形成されたスプリング配設孔22bが設けられており、コイルスプリング25がこのスプリング配設孔22b内に挿入されている。また、コイルスプリング25の一端は外胴部材23に固着されており、これにより、コイルスプリング25は軸受けホルダ22を主軸14a方向に付勢するようになっている。
更に、回転センタ20は、ワークWに作用する押圧力を検出するための押圧力検出器26と、ワークW方向に向けて押圧力を作用させる押圧力発生器27とを備えている。この押圧力検出器26及び押圧力発生器27は、共に軸心S上に配設されている。
押圧力検出器26は、例えばロードセル(荷重変換器)からなり、センタ軸部21と押圧力発生器27との間に介在している。この押圧力検出器26が検出した押圧力の検出結果は、電気信号(以下、「押圧力信号」と言う。)として、配線28を介し測定モジュール42に入力されるようになっている。
押圧力発生器27は、圧電素子(ピエゾ)を有するピエゾアクチュエータからなり、配線28からの印加電圧によって、センタ軸部21方向への押圧力を発生することができるようになっている。なお、本実施形態では、押圧力発生器27は圧電素子を有しているが、押圧力発生器27は押圧力を発生させることができれば良く、例えば、モータ、油圧器、空圧器を有する押圧力発生器27から構成しても良い。
押圧力検出器26及び押圧力発生器27と測定モジュール42とを接続する配線28は、外胴部材23に設けられた挿通孔23dに挿通されている。この挿通孔23dは、外胴部材23の周方向に向けて形成されており、挿通孔23dにはシール剤23eが充填されている。
また、押圧力検出器26及び押圧力発生器27は検出器ホルダ29に保持されており、この検出器ホルダ29のシャンク23a側には、ネジ穴29aが設けられている。他方、シャンク23aには、軸心S上にボルト挿通孔23fが設けられており、ボルト挿通孔23fに軸長ボルト29bが挿通されている。この軸長ボルト29bの先端部はネジ穴29aに螺着されており、これにより、検出器ホルダ29がシャンク23a側に引き寄せられて位置決めされ、押圧力検出器26及び押圧力発生器27の位置ズレが防止されるようになっている。
この押圧力検出器26は、回転センタ20の不使用時には、ベアリング係止板21eと非接触となっている。すなわち、コイルスプリング25の付勢力によってセンタ軸部21が主軸14a方向に付勢され、押圧力検出器26とベアリング係止板21eとの間に微小な隙間が形成されるようになっている。
このような構成を有する回転センタ20は、図3に示すように、円筒状のワークWを第一テーパ部21cに係合させて支持することができる。これによれば、別途のアタッチメントを必要とせず、容易にワークWを支持することができる。
ワークWの口径が大きく第一テーパ部21cと係合させることができない場合には、図4(b)に示すように、ワークWを、アタッチメント50を介してセンタ軸部21で支持することができる。このアタッチメント50は、図4(a)に示すように、第二テーパ部21dと嵌着する内周面50aと、ワークWを支持するためのテーパ面50bとを有している。内周面50aはモールステーパとなっており、これによって、内周面50aと第二テーパ部21dとが堅固に嵌着するようになっている。このため、センタ軸部21にモールステーパが形成された回転センタ20によれば、アタッチメント50を堅固に嵌着させることができ、アタッチメント50を介在させてもワークWを確実に支持することができる。
ワークWの口径が大きく且つ肉厚が薄い場合には、図5(b)に示すように、アタッチメント52を介して、センタ軸部21でワークWを支持することができる。アタッチメント52は、図5(a)に示すように、第二テーパ部21dと嵌着する内周面52aと、ワークWを支持するためのテーパ面52bとを有している。内周面52aはモールステーパとなっており、これによって、内周面52aと第二テーパ部21dとが堅固に嵌着するようになっている。また、このアタッチメント52は、テーパ面52bもモールステーパとなっている。このため、テーパ面52bに嵌着させたワークWの他端Wbが拡開しにくく、薄肉のワークWであっても、他端Wbの変形を抑制することができる。
図1に示したように、座屈量計測装置30は、投光器30aと投光器30aの出射光を受光する受光器30bとを有しており、ワークWの座屈量(撓み量)を計測できるようになっている。この座屈量計測装置30によって得られた計測結果は、電気信号(以下、「座屈量信号」と言う。)として測定モジュール42に入力されるようになっている。測定モジュール42は、入力された座屈量信号及び押圧力信号を数値化して表示するようになっている。
押圧力制御部40は、測定モジュール42に入力された座屈量信号及び押圧力信号の関係に基づき、押圧力発生器27が発生する押圧力を制御するようになっている。すなわち、この旋盤10は、回転センタ20と座屈量計測装置30と押圧力制御部40とを有する押圧力制御装置が設けられた構成となっている。
本実施形態では、押圧力制御部40は、作業者によって設定された座屈量(以下、「設定座屈量」と言う)以下となるように、前記押圧力の制御を行うように設定されている。すなわち、押圧力制御部40は、押圧力発生器27に制御電圧を印加することによって押圧力発生器27が発生する押圧力を制御するようになっている。これにより、押圧力制御部40は、ワークWの座屈量を設定座屈量以下に維持することができるようになっている。
次に、旋盤10を用いた旋削方法、及び旋削加工品の製造方法に沿って、本発明の作用について説明する。本実施の形態では、旋削加工品として、画像形成装置に用いられる定着ローラを製造する。
まず、定着ローラの仕様に応じて、許容される座屈量(例えば、30mm)をコンピュータ44に入力する。
そして、図1に示したように、回転センタ20を取付孔16aに装着する。このとき、シャンク23aはモールステーパとなっているため、取付孔16aと密着し、堅固に嵌着する。このため、旋削中にシャンク23aと取付孔16aとの嵌着が弛みにくく、より確実にワークWを支持することができる。
ここで、回転センタ20の不使用時には、コイルスプリング(弾性体)25によって、押圧力検出器26とベアリング係止板21eとが非接触となっている。このため、不使用時では、押圧力検出器26への荷重を無くすことができ、押圧力検出器26の耐久性を高めることができる。他方、センタ軸部21でワークWに押圧力を作用させたときは、コイルスプリング25の付勢力に抗し軸受けホルダ22がスライド移動するため、前記押圧力を確実に検出することができる。特に回転センタ20は、弾性体としてコイルスプリング25を用いているため、安価に且つ確実に、軸受けホルダ22を主軸14a方向に付勢することができる。
また、この回転センタ20は、連通孔23dにシール剤23eが充填されているため、切削液や切り屑等の異物が回転センタ20内へ侵入することが防止される。このため、回転センタ20によれば、異物の浸入による悪影響が防止され、耐久性を向上させることができる。
次に、ワークWの一端Waを、主軸14aのチャック14bで把持し、これにより、ワークWを保持する。
そして、主軸14aに一端Waが保持されたワークWの他端Wbに、回転センタ20で押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持する(工程(A))。すなわち、心押し台16をベッド12上で水平移動させ、心押し台16と主軸14aとの間にワークWを挟み込むようにして支持する。この際、センタ軸部21が第一テーパ部21cを有するため、図3に示すように、円筒状のワークWを第一テーパ部21cに係合させて支持することができる。これによれば、別途のアタッチメントを必要とせず、容易にワークWを支持することができる。
また、回転センタ20は、モールステーパに形成された第二テーパ部21dを有するため、図4(a)に示すように、アタッチメント50を用いれば、口径の大きなワークWを支持することができる。これによれば、内周面50aと第二テーパ部21dとが堅固に嵌着するため、アタッチメント50を介在させてもワークWを確実に支持することができる。
更に、回転センタ20は、図5(b)に示すように、アタッチメント52を介して、センタ軸部21でワークWを支持することもできる。これによれば、内周面52aと第二テーパ部21dとが堅固に嵌着し、且つ、テーパ面52bと他端Wbとが堅固に嵌着するため、ワークWを確実に支持できると共に、ワークWの他端Wbが拡開しにくく、薄肉のワークWであっても、他端Wbの変形を抑制することができる。
また、回転センタ20は、図2に示したように、押圧力検出器26を有するため、ワークWへの押圧力を検出することができる。そして、検出された押圧力は測定モジュール42に表示される。このため、旋盤10によれば、ワークWへの押圧力を容易に把握することができ、押圧力の調整を容易に且つ確実に行うことができる。
更に、押圧力検出器26は、センタ軸部21の軸心S上に配設されているため、前記押圧力の反作用を分散させず、直接的に前記圧力検出器に入力させることができる。このため、前記旋削対象物に作用している押圧力を、より正確に検出することができる。
また、回転センタ20は、外胴部材23の周方向からスライド溝22aに挿入された係止ピン23bを有しているため、軸受けホルダ22の回転が規制される。他方、スライド溝が軸心Sと平行に延びているため、軸受けホルダ22は、軸心S方向へのスライド移動が可能である。従って、この回転センタ20によれば、軸受けホルダ22が軸心S方向にのみスライド移動するように構成されているため、センタ軸部21の回転による影響が低減され、より正確に前記押圧力を検出することができる。
次に、座屈量計測装置30を用い、ワークWの座屈量を計測する(工程(B))。この測定した座屈量は、測定モジュール42に表示される。従って、座屈量計測装置30を有する旋盤10によれば、押圧力と座屈量との関係を容易に把握することができ、容易に、適当な押圧力を決定することができる。
次に、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつワークWを旋削する(工程(C))。この際、座屈量計測装置30の計測結果に基づき決定された押圧力となるように制御を行う。すなわち、押圧力制御部40によって押圧力発生器27に制御電圧を印加し、これにより、ワークWの座屈量が30mm以下となるように押圧力の制御を行う。
このように、旋盤10によれば、回転センタ20が押圧力制御部40を有しているため、押圧力発生器27を用いてセンタ軸部21に所望の押圧力を作用させることができる。
そして、押圧力検出器26による押圧力の検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつワークWを旋削すれば、旋削加工中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工を行うことが可能となる。これによって、より高精度の定着ローラ(旋削加工品)を製造することができる。更に、本実施形態の回転センタ20では、押圧力発生器27が圧電素子を有しているため、押圧力制御部40によって押圧力発生器27に制御電圧を印加するだけで容易に、押圧力の制御が可能となる。また、回転センタ20は、押圧力検出器26が押圧力発生器27とセンタ軸部21との間に介在するため、前記センタ軸部21に作用する押圧力を、より正確に検出することができる。従って、旋盤10によれば、ワークWへの押圧力の制御を、より適切に行うことができる。
また、主軸14aに一端Waが保持されたワークWの他端Wbに、回転センタ20で押圧力を作用させつつワークWを支持する工程(A)と、前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつワークWを旋削する工程(C)とを含む旋削方法または旋削加工品の製造方法によれば、旋削中も適当な押圧力を維持することができ、より精度の高い旋削加工が可能となり、より精度の高い旋削加工品(定着ローラ)の製造をすることができる。
更に、ワークWの座屈量を計測する工程(B)を含み、座屈量計測装置30の計測結果に基づき決定された押圧力となるように制御を行う旋削方法または旋削加工品の製造方法によれば、個々のワークWに対して適当な押圧力で旋削することができ、より精度の高い旋削加工が可能となり、より精度の高い旋削加工品(定着ローラ)を製造することができる。
そして、第二テーパ部21dに嵌着させたアタッチメント(嵌着物)は、取外しネジ21gを回動させてアタッチメントに当接させ、第二テーパ部21dから取り外すことができる。すなわち、アタッチメント50(或いはアタッチメント52)はモールステーパに形成された第二テーパ部21dに堅固に嵌着するが、回転センタ20によれば、アタッチメント50(或いはアタッチメント52)の取り外しを容易に行うことができる。
なお、本実施の形態では、押圧力発生器27が回転センタ20内に配設され、小型化が図られているが、押圧力発生器は必ずしも回転センタ内に配設しなくても良い。例えば、心押し台に押圧力発生器を設けて回転センタに押圧力を作用させ、これにより、ワーク(旋削対象物)に押圧力を作用させるようにしても良い。このような構成を有する旋盤は、押圧力検出器を備える回転センタと、前記押圧力発生器と、前記押圧力検出器が検出した押圧力の検出結果に基づいて前記押圧力発生器が発生する押圧力を制御する押圧力制御部と、を有する。このため、この旋盤によっても、旋削対象物への押圧力を制御しつつ旋削することが可能であり、高い精度の旋削加工品を製造することができる。
また、本実施形態では、円筒形のワークWを旋削し、定着ローラを製造したが、旋削対象物は必ずしも円筒形のものに限定されず、円柱形や紡錘形等、任意な形状の物を旋削することができる。
本発明を用い、旋削加工品としての定着ローラを製造した実施例について説明する。なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
(1)実施方法
(i)旋盤10に回転センタ20を装着し、座屈量計測装置30を設置した。ここで、旋盤10としてLS450−800(オークマ株式会社製)を、座屈量計測装置30として渦電流式変位センサAH−110/AS−440−02(株式会社キーエンス製)を、それぞれ用いた。
(ii)主軸14aに一端Waが保持されたワークWの他端Wbに、回転センタ20で押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持した(工程(A))。ここで、ワークWとして円筒ローラ(材質:アルミニウムA6063、寸法:外形25mm×長さ328mm×肉厚0.75mm)を用いた。
(iii)座屈量計測装置30を用い、ワークWの座屈量を計測した(工程(B))。また、押圧力検出器26を用いて座屈量と押圧力との関係を調べた。
(iv)押圧力検出器26によって前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつワークWを旋削した(工程(C))。この際、座屈量が30mm以下となるように、座屈量計測装置30の計測結果に基づき押圧力の制御を行った。すなわち、押圧力制御部40によって押圧力発生器27に制御電圧を印加し、これにより、ワークWの座屈量が30mm以下となるように維持して旋削を行った。
(v)ワークWの肉厚が0.55mmとなるまで旋削を行い、定着ローラを得た。
(vi)五つのワークWを旋削対象とし、上記(i)〜(v)を行った(以下、五つのワークWをそれぞれワーク1〜5と称する。)。
(2)実施結果
(i)旋削前における座屈量と押圧力との関係を図6に示す。図6を参照すると、ワークWの座屈量を確実に30mm以下とするためには、392N(約40kgf)程度の押圧力に留めなければならないことがわかる。一般の旋盤では、392N程度の押圧力は容易に超過してしまう。このため、作業者の技倆に基づいて押圧力を設定する従来のねじ送り手動式旋盤や、発生する圧力が高い油圧式または空圧式旋盤では、ワークWの座屈量を30mm以下に制御することは困難であることがわかる。
また、同様の材質・寸法からなるワーク1〜5に押圧力を作用させた場合であっても、座屈量と押圧力との関係は個々で異なっている。従って、ワークの材質に応じてモータの出力トルクを決定する従来の旋盤を用いても、ワーク1〜5の個体差に対応することが困難であることがわかる。
このように、従来の旋盤を用いた場合、ワークWの座屈量を30mm以下に制御して定着ローラの製造を行うことは困難であり、歩留まりが低下してしまうことがわかる。
(ii)これと比較し、回転センタ20と押圧力制御部40とを有する押圧力制御装置が設けられた旋盤10では、ワークWの座屈量を30mm以下に維持しつつ旋削することができた。すなわち、旋盤10を用いた旋削方法または旋削加工品の製造方法によって、座屈量が30mm以下で高精度の定着ローラを製造することができた。
また、本実施例では、押圧力を検出し、該検出結果に基づき座屈量が30mm以下となるように押圧力を制御しつつ旋削したため、ワーク1〜5の総てについて座屈量が30mm以下で高精度の定着ローラを製造することができ、歩留まりの向上を図ることができることがわかった。
特に、本実施例のように、画像形成装置に用いられる定着ローラをより薄肉に製造すれば、立ち上がり加熱エネルギの低減を図ることができ、これにより、画像形成における省エネルギ化を図ることもできる。
本発明の実施の形態に係る旋盤を模式的に示した構成図である。 本発明の実施の形態に係る回転センタの部分断面図である。 センタ軸部のテーパを用いたワーク他端の支持方法の一例を示す断面図である。 センタ軸部のモールステーパを用いたワーク他端の支持方法の一例を示す断面図であり、(a)は支持前の状態を、(b)は支持後の状態を、それぞれ示している。 センタ軸部のモールステーパを用いたワーク他端の支持方法の他の例を示す断面図であり、(a)は支持前の状態を、(b)は支持後の状態を、それぞれ示している。 ワーク1〜5の押圧力と座屈量との関係を示した図である。
符号の説明
10 旋盤
14a 主軸
20 回転センタ
21 センタ軸部
21d 第二テーパ部(モールステーパ)
21g 取外しネジ
22 軸受けホルダ(軸受け部材)
22a スライド溝(延設溝)
23 外胴部材
23b 係止ピン(係止部材)
25 コイルスプリング(弾性体)
26 押圧力検出器
27 押圧力発生器
28 配線
30 座屈量計測装置
40 押圧力制御部
50 アタッチメント(嵌着物)
52 アタッチメント(嵌着物)
S 軸心
W ワーク(旋削対象物)
Wa 一端
Wb 他端

Claims (20)

  1. 回転自在のセンタ軸部を備え、一端が主軸に保持された旋削対象物の他端に、前記センタ軸部で押圧力を作用させつつ前記旋削対象物を支持する回転センタであって、
    前記押圧力を検出する押圧力検出器を有することを特徴とする回転センタ。
  2. 前記押圧力検出器は、前記センタ軸部の軸心上に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転センタ。
  3. 前記センタ軸部には、該センタ軸部の軸心と同心のモールステーパが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転センタ。
  4. 前記センタ軸部に螺着され、回動されることによって前記モールステーパの嵌着物に当接する取外しネジを有することを特徴とする請求項1乃至3にいずれか1項に記載の回転センタ。
  5. 前記センタ軸部を回転自在に保持し、前記軸心と平行に延びる延設溝を有する軸受け部材と、
    前記軸受け部材を収容する外胴部材と、
    前記外胴部材の周方向から前記延設溝に挿入され、前記軸受け部材の回転を規制する係止部材と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転センタ。
  6. 前記軸受け部材と前記外胴部材との間に介在し、前記軸受け部材を前記主軸方向に付勢する弾性体を有することを特徴とする請求項5に記載の回転センタ。
  7. 前記弾性体は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項6に記載の回転センタ。
  8. 前記外胴部材には、前記押圧力検出器の配線を該外胴部材の外部まで通ずるための連通孔が周方向に向けて形成されており、前記連通孔にはシール剤が充填されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の回転センタ。
  9. 前記センタ軸部に押圧力を作用させる押圧力発生器を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転センタ。
  10. 前記押圧力検出器は、前記センタ軸部と前記押圧力発生器との間に介在することを特徴とする請求項9に記載の回転センタ。
  11. 前記押圧力発生器は、圧電素子、モータ、油圧器、又は空圧器のいずれか一つを有することを特徴とする請求項9又は10に記載の回転センタ。
  12. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転センタと、
    前記回転センタに押圧力を作用させる押圧力発生器と、
    前記押圧力検出器が検出した押圧力の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器が発生する押圧力を制御する押圧力制御部と、を有することを特徴とする押圧力制御装置。
  13. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載の回転センタと、前記押圧力検出器が検出した押圧力の検出結果に基づいて、前記押圧力発生器が発生する押圧力を制御する押圧力制御部とを有することを特徴とする押圧力制御装置。
  14. 前記旋削対象物の座屈量を計測する座屈量計測装置を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の押圧力制御装置。
  15. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の回転センタ、又は請求項12乃至14のいずれか1項に記載の押圧力制御装置を有することを特徴とする旋盤。
  16. 旋盤の主軸に一端が保持された旋削対象物の他端に、押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持する工程と、
    前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削する工程と、を含むことを特徴とする旋削方法。
  17. 前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の旋削方法。
  18. 旋盤の主軸に一端が保持された旋削対象物の他端に、押圧力を作用させつつ該旋削対象物を支持する工程と、
    前記押圧力を検出し、該検出結果に基づき前記押圧力を制御しつつ前記旋削対象物を旋削して旋削加工品を製造する工程と、を含むことを特徴とする旋削加工品の製造方法。
  19. 前記旋削対象物の座屈量を計測する工程を含み、該計測結果に基づき決定された押圧力となるように前記制御を行うことを特徴とする請求項18に記載の旋削加工品の製造方法。
  20. 前記旋削加工品は、定着ローラであることを特徴とする請求項18又は19に記載の旋削加工品の製造方法。
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