JP2005199027A - 運転者用玉入り座布団 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、簡易な構成で運転者の眠気を払拭し、しかも、運転中に溜まる疲労も同時に解消できる運転者用玉入り座布団を提供することにある。
【解決手段】 座板1と支持板2との間に空間部Sを設け、さらに、座板1が支持板2を中心とする横方向の全方位に向けて自在に揺れると共に、該座板1の支持板2からの揺動範囲を規制する拘束手段9を備え、前記空間部Sには、少なくとも3箇所に座板1の揺動機能部3,3,3を分散配置しており、さらに揺動機能部3,3,3は、下支持体5a,5cと、該下支持体5a,5cに相対向する上支持体4a,4cと、当該各上下支持体4a,4c,5a,5c間に介在する球体6とからなり、前記下支持体5a,5cには上向き窪み面11b,11fを、また上支持体4a,4b,4cには下向き窪み面11a,11c,11d,11eをそれぞれ備え、さらに前記球体6が上向き窪み面11b,11fと下向き窪み面11a,11c,11d,11eとに、それぞれ当接していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者が自動車の座席に腰掛ける際に使用する座布団に関するものである。
自動車産業は日本を代表する産業の1つであることから、自動車メーカー各社による開発競争は各分野に渡って活発に行われており、これに伴って、自動車の座席の座り心地も飛躍的に向上している。また、前記座席に載せるための座布団についても種々販売されており、座席の座り心地の向上に一役買っている。
特開2001−245744号公報(1頁目、図1)
しかしながら、前述した座席の品質向上とともに、運転者への座席のホールド感がかえって眠気を誘う結果となり、これが居眠り運転の危険を招くものであった。さらに、長時間の運転では、座席への拘束が苦痛となり、運転者は一時的にでも身体を動かしたくなることもあった。また、自動車用品店等で販売されているこの種の座布団のほとんどが、座り心地の向上を目的とするものであったため、運転中の眠気対策や疲労の対策を施した座布団の登場が待たれている。
本発明は、簡易な構成で運転者の眠気を払拭し、しかも、運転中に溜まる疲労も同時に解消できる運転者用玉入り座布団を提供することにある。
本発明のうち請求項1記載の発明は、座板と支持板との間に空間部を設け、さらに、座板が支持板を中心とする横方向の全方位に向けて自在に揺れると共に、該座板の支持板からの揺動範囲を規制する拘束手段を備え、前記空間部には、少なくとも3箇所に座板の揺動機能部を分散配置しており、さらに揺動機能部は、下支持体と、該下支持体に相対向する上支持体と、当該各上下支持体間に介在する球体とからなり、前記下支持体には上向き窪み面を、また上支持体には下向き窪み面をそれぞれ備え、さらに前記球体が上向き窪み面と下向き窪み面とに、それぞれ当接していることを特徴とする。また請求項2記載の発明は、前記上支持体又は下支持体のいずれかには、他方の支持体の窪み面に当接する球体を備えていることを特徴とする。
横方向とは、本座布団を実際に自動車の座席座面に載せた状態を想定した方向である。また揺動機能部を3箇所以上に分散配置するのは、支持板からの座板の設置状態を安定に保つためであり、仮に揺動機能部が2箇所であれば、座板が傾いてしまうためである。さらに揺動機能部は、3箇所以上であれば特に限定しないが、あまり設置数を増やしても意味がなく、望ましくは3、4箇所とするものである。また上下各窪み面の形状は、当接する球体の転がり時、球体が前記窪み面から転がり落ちないような形状であればよく、外周部が上方又は下方側に突出して壁を作り、球体の当接部分と段差状をなすような形状の全てが含まれる。また拘束手段は、座板の最大揺動時、又は支持板からの座板の浮き上がり等によって、上向き皿状面と下向き皿状面との間から球体が転がり落ちないものであればよく、具体的には、ゴム紐等で座板と支持板とを連結したもの等が挙げられる。また座板の形状は、運転者が安全に腰掛けることができれば、丸型、四角型、三角型等、自由に形成してもよく、さらに運転時の座り心地を考慮し、座板の天面にクッション性を有する部材を取り付けることが望ましい。また球体と支持体との取付は、該球体が上下いずれかの支持体に対して回転可能に取り付けてあってもよいし、球体が回転せずにその球面のみを他方の支持体の窪み面に当接してもよい。
このように形成すると、本座布団の使用時には、上向き窪み面と下向き窪み面との間に介在する球体の転がりによって、座板が支持板を中心とする横方向の全方位に揺動し、たとえ運転中であっても運転者の意図する方向に腰を動かすことが可能となり、さらに、拘束手段によって座板の揺動する範囲を規制して、使用時における座板と支持板との間隔を保つことで、球体の転がり落ちることを防止している。
本発明のうち請求項3記載の発明では、前記上向き窪み面及び下向き窪み面は、それぞれを皿状に形成しているので、使用時に運転者が意図的に腰を動かして、支持板が拘束手段により規制された最大揺動位置に達した後は、前記運転者が腰の力を抜けば再び、皿状面の中心に球体が戻ろうとし、これにより座板が自然に初期位置に復帰することとなる。
ここで、上向き窪み面及び下向き窪み面における皿状とは、すり鉢状や漏斗状をなすものが含まれるが、使用時に球体が定位置から任意方向に揺動し、運転者が使用をやめると再び定位置に誘導できるものであれば、その形状は自由にしてもよく、さらに平面視した場合、皿の一般的なイメージである真円形に限らず、半円形、横長状等、様々な形状であってもよい。
本発明のうち請求項4記載の発明では、前記上向き窪み面又は/及び下向き窪み面は、山なり状に形成しているので、使用時、運転者は左右いずれかの臀部に僅かな荷重を掛けるのみで、上向き窪み面と下向き窪み面との間に介在した球体が、山なりに傾斜した上向き窪み面の勾配に沿って転がり始めることで、下向き窪み面とともに座板が加重を掛けた側に向かって滑らかに下方移動する。
ここで山なり状とは、各窪み面に介在する球体及び座板の動きが、山なり状に移動できるものであればよいから、具体的には、上向き窪み面を中心部分が盛り上がった山型に形成したり、或いは、支持板の中央から離れるに従って下降するような傾斜状をなす上向き窪み面を備えた2つの下支持体を、ハの字状に前記支持板の左右に配置して山型としたものなどが挙げられる。また座板の揺動方向は、下向き窪み面の中心を基準とした全方向に揺動してもよいが、自動車の進行方向を前とする左右側にのみ揺動してもよい。
本発明のうち請求項5記載の発明は、前記上向き窪み面又は/及び下向き窪み面には、球体の転がる範囲を所定範囲内に規制する仕切部材を具備しているので、前記仕切部材によって上向き窪み面と下向き窪み面との間で球体の転がる範囲を狭めることによって、座板の揺動範囲も同時に所定範囲内に規制できる。
ここで仕切部材は、上向き窪み面と下向き窪み面との間において球体の転がる範囲を規制できるものであればよいから、例えば、上向き窪み面と下向き窪み面とに、前記各窪み部分を狭める起立片を設けたり、或いは、中央をくり抜いたパッキン材を上向き窪み面と下向き窪み面の双方、又は何れかに嵌め込むようなものであってもよい。
本発明のうち請求項6記載の発明は、前記空間部には、座板の揺れを静止、及び該静止状態の解除を行う切替部を有したストッパーを備えているので、前記切替部を操作することで、ストッパーが働いて座板と支持板とが連結して該座板の揺れを静止し、また切替部を操作すれば、座板と支持板との連結が解除され、該座板を再び運転者の意図する方向に揺り動かすことが可能となる。
ここでストッパーとしては例えば、磁石、ネジ、フック状の止め金具、面ファスナー等、座板と支持板とを連結して該座板の揺れを止められるものであれば、自由に選択してもよいが、ストッパーの切替部については、運転者が操作しやすい位置、つまりは座面から露出した状態とすることが望ましく、さらに望ましくは、運転者が座ることを考慮して切替部の上端が座面よりも突出しないようにし、運転者の座り心地に支障なく設置できればよい。また切替部としては、例えば磁石を利用するものであれば、切替操作によって磁力を遮断・解除できるもの、ネジを利用するものであれば、ネジ回しによって該ネジの先端が、座板又は支持板側に羅合するようなものが挙げられる。
本発明のうち請求項1及び2記載の発明によれば、球体を介して座板と支持板とが横方向の全方位に揺動することで、座席に座る運転者に対し、意図する方向に上体の横揺れを促すので、運転者は前記横揺れ時の刺激によって眠気を解消でき、しかも、姿勢を様々変えられるので、運転時の疲労回復をはかることができる。また、自動車の動きに追従して座布団の座板も揺れ動くことで、例えば自動車がカーブを曲がる際などに、運転者は身体に加わる荷重に耐えることなく、この荷重を自然に逃がすことができ、運転時にさらなる快適さを得られる。
本発明のうち請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、運転者が意図的に動かさなくとも、座板が自然に元位置に戻るようになり、快適な使用感を提供できる。
本発明のうち請求項4記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、運転者が左右いずれかの臀部に荷重をかけるだけで座板が軽やかに揺動するので、運転者は一層容易に眠気覚まし効果を得られることとなる。
本発明のうち請求項5記載の発明に寄れば、請求項1、2、3及び4記載の発明の効果に加えて、運転者の好みに合わせて座板の揺れる範囲を設定できる。
本発明のうち請求項6記載の発明によれば、請求項1、2、3、4及び5記載の発明の効果に加えて、本座布団の未使用時には座板を不動状態に静止しておけるので、運転者は通常の座布団と変わらない使用感を得られることになる。
本発明の座布団の具体的な構成について、各図面に基づいて以下に説明する。
図1と図2は、本発明の座布団の第1実施形態を示す平面図と縦断面図であり、この座布団は、運転者の腰掛ける座板1と、図5のように自動車の座席と接する支持板2との間に空間部Sを設け、さらに該空間部Sの少なくとも3箇所に揺動機能部3,3,3を分散配置しており、この揺動機能部3,3,3は、下支持体5と、該下支持体5に相対向する上支持体4aと、当該各上下支持体4a,5a間に介在する球体6とからなり、このうち、下支持体5aには上向き皿状面11bを、上支持体4aには下向き皿状面11aをそれぞれ備えており、さらに前記球体6が上下皿状面11a,11bにそれぞれ当接し、運転者の意志によって任意の方向に転がることとなり、しかも前記球体6が任意方向に転がった後は、各皿状面11a,11bの勾配を利用して初期位置に戻ることで、運転中の眠気及び疲労を、座板1を揺り動かすことによって取るものである。さらに座板1は拘束手段9によって、支持板2を基準に一定の範囲以上は揺れないものとなっている。
尚、符号8は座布団に被せるカバーである。
揺動機能部3は図3のように、上支持体4a及び下支持体5aと球体6とからなるものであるが、このうち、まず下支持体5aの上向き皿状面11bは、外周部から中心部に向けて下降傾斜して半球面状をなし、さらに該下支持体5aと支持板2との固定は、該下支持体5aの下端部外周の全周に備えた張出片を前記支持板3の天面側に当接し、さらに当接部分の複数箇所にビス止めをしている。次に上支持体4aの下向き皿状面11aは、外周部から中心部に向けて上方に傾斜して半球面状をなし、さらに,上支持体4aの上端部外周に備えた張出片を座板1の裏面側に当接し、さらに当接部分の複数箇所にビス止めをしたものである。そして球体6は、上下支持体4a,5aの各皿状面11a,11b間に介在し、座布団の未使用時には、上支持体4aと下支持体5aの各々の中心部、即ち、上向き皿状面11bの最下部と下向き皿状面11aの最上部との双方にそれぞれ接し、本座布団の使用時には、各々の皿状面11a,11bの中心を基準とする全方位に向けて任意に転がらせることを自在としている。
また拘束手段9は、支持板2を基準とする一定範囲内での座板2の全方位への揺動を可能とし、しかも、それ以上広い範囲での揺れを規制するものであり、具体的には、座板1と支持板2とにゴム紐9を結びつけている。そして図6(a)(b)(c)のように、座板1が運転者の腰の動きに追従して揺れ動いた場合、球体6が上下各皿状面11a,11bの間を転がり、各皿状面11a,11bにおける最大転がり位置にまで到達した段階で、ゴム紐9の伸びが限界となる。これによって座板1の揺れも最大移動位置に達し、その後は、球体6が各皿状面11a,11bの初期位置へ復帰するとともに、ゴム紐9も縮むことで、座板1も支持板2と重なり合う位置に戻る。
尚、図中の符号18は、ゴム紐9を座板1座面と面一とする切欠部である。
ストッパー7は図4(a)(b)のように、本座布団の中央部に備えた切替ツマミ12の操作によって、底面側に半円状の開放口22を有するケース体14の内部に備えたドラム15が横回転し、このドラム15は右半分が磁石部分20、そして左半分が樹脂部分21で構成してある。そして前記切替ツマミ12を「ON」の位置にひねることで、該ケース体14の開放部分にドラム15の磁石部分20が位置し、この磁石部分20が、支持板2天面側の中央部に固着した金属板16に吸い付く。また切替ツマミ12を「OFF」の位置にひねれば、ドラム15の樹脂部分21がケース体14の開放口22に位置し、これにより、磁石部分20の磁力が遮られ、座板1を支持板2から自由に揺らせる状態となる。
図7(a)(b)は本座布団の第2実施形態を示し、図8及び図9(a)(b)は本発明の第3実施形態を示すものである。まず第2実施形態のものは、揺動機能部3を構成する上支持体4aと下支持体5cとに、横長の皿状面11cを形成してあり、この皿状面11cに球体6を接触することで、該球体6は皿状面11cの左右方向のみに転がるようになる。
次に第3実施形態のものは図8のように、同じく揺動機能部3を構成する上支持体4bと下支持体5aとに、周壁の一辺が切り立った半円形の皿状面11dを形成するものであり、この切り立った箇所は、本座布団を座席13に載せた際、自動車の進行方向側に位置させる。これにより、走行中に運転者が眠気や疲労感を感じた場合は、他の実施形態のもののように、運転者が意図的に腰を動かして座板1を任意方向に揺り動かすことができるのは勿論のこと、万一、本座布団の使用中に急ブレーキをかけるような事態に陥った際でも、図9(a)(b)のように、図中F位置において座板1の揺れが静止し、球体6が皿状面11dから抜け出して座板1と共に飛び出す危険が回避される。また第3実施形態に適用した上支持体4bは、座板1と球体6とが一体的な形態をなしており、この上支持体4bの構成は具体的に、座板1の裏面側において上下方向に貫通孔を有する円筒状支持部19を備え、さらに該円筒状支持部19の下端側開口部に、球体6を回転が自由な状態で保持したものである。
また図10(a)(b)(c)のように、上支持体4bと下支持体5aとのそれぞれに半円形状をなす皿状面11d,11dを、当該各皿状面11d,11dにおける切り立った一辺側を相反する方向に向けて備えてもよく、使用時には、球体6が図中のF位置からR位置までの範囲内を自由に揺り動かすことができると共に、万一、使用時に急ブレーキをかけるような事態に陥った場合でも、各皿状面11d,11dの切り立った一辺間に挟まれ、図中のF位置において転がりを止め、前述の第3実施形態と同様に、座板1の飛び出しを回避できる(第4実施形態)。さらに図11(a)(b)は、本座布団の第5実施形態を示し、この座布団は、座板1の底面側における自動車進行方向側の端部に下向きの凸部23aを、また支持板2の天面側における自動車進行方向側の端部に上向きの凸部23bをそれぞれ設け、万一の急ブレーキ時に備えて、下向き凸部23aと上向き凸部23bとの当接時において、それ以上の座板1の自動車進行方向への揺れ動きを規制したものである。また図12(a)(b)のように、座板1と支持板2との間、つまりは空間部Sを掛け渡すように面ファスナー24a,24bを張り付けることで、未使用時の座板1の揺れを静止している(第6実施形態)。
尚、前述の第3実施形態で使用した上支持体4bは、この第3実施形態の座布団に限らず、本発明において想到される様々な形態のものに適用できる。
また本発明の第7実施形態は図13と図14(a)(b)(c)のように、上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとを傾斜状をなすように形成し、さらに支持板2上面の左右側に、各窪み面11e,11fのそれぞれの傾斜面が合わさってハの字状となるように並列に配置したものである。具体的には、前記のように並列に配置した2組の上向き窪み面11fと下向き窪み面11eの双方に、座板1の揺動静止位置から揺動最大位置に向かうに従い、緩やかに下降する勾配を設けている。これにより上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとの間に介在した2つの球体6,6は、上向き窪み面11f及び下向き窪み面11eの各傾斜面に沿って転がることになる。詳細には、一方の球体6が下り勾配の傾斜面に沿って転がれば、他方の球体6は登り勾配の傾斜面に沿って転がることで、座板1が山の頂上を越えるような動きで左右方向に揺動する。
尚、本実施形態では上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとを傾斜状としたが、仮に上向き窪み面11fのみに勾配をつけた場合でも、上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとの双方を傾斜状とした場合と同様の作動を行える。
また本実施形態の拘束手段は図15と図16(a)(b)のように、支持板2の上面に、左右に間隔をあけて2本の起立棒25,25をそれぞれ備え、さらに当該各起立棒25,25間にガイドレール37を架設し、一方の座板1下面には、前記ガイドレール37を介した前後に2枚の垂下板を備えており、さらに当該各垂下板間には、前記ガイドレール37に沿って摺動可能な車輪36を軸支している。これにより、座板1が支持板2上方への抜け出し、及び左右への離脱をすることなく、ガイドレール37に沿って左右に摺動することとなる。従って、座板1と支持板2との間隔がほぼ一定に保たれることで、上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとの間に介在する球体6の不意な離脱が防がれる。
また図17は、本発明の拘束手段の他の実施形態を示すものであり、この拘束手段は図18のように、上向き窪み面11fの底面と下向き窪み面11eの天面とに、プレート状をなす磁石38a,38bをそれぞれ固着し、さらに球体6として金属製のものを適用した。そして各磁石38a,38bからの磁力によって前記球体6を吸着することで、上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとの間で球体6の転がりを可能としながら、座板1と支持板2とを離脱不能とできる(第8実施形態)。さらに本発明の拘束手段は図19のように、バネ材26と扁平な樹脂ベルト27とを組み合わせた形態のものでもよく、この形態の拘束手段の構成は具体的に、支持板2の左右側端縁に厚手のバネ材26,26をピン29,29によりそれぞれ固定し、さらに各バネ材26,26間に、肉厚の薄い樹脂ベルト27を掛け渡すように結合し、この樹脂ベルト27を支持板2側に備えた車輪28に沿って摺動するように形成したものである。この形態の場合でも同様に、図20(a)(b)のように、座板1を支持板2から揺動機能部3を介して左右に揺らしながら、該座板1の支持板2からの離脱を同時に防ぐことができる(第9実施形態)。
図21は本発明の第10実施形態として、座板1の揺動範囲を一定範囲内に規制する仕切部材を示したものである。この仕切部材は、起立片と横片とからなるL字材30と、前記横片に設けたスリット31と、該スリット31内に差し込まれるボルト32とからなっており、さらに該仕切部材は、上向き窪み面11fと下向き窪み面11eとにそれぞれ備えている。そして前記仕切部材の使用時は、まずボルト32を緩め、L字材30を上向き窪み面11f及び下向き窪み面11eの適宜な位置にまでスリット31に沿って左右移動させ、次いで、その位置で前記ボルト32を締め付けることで、球体6の転がる範囲が、各L字材30,30の起立片と上向き窪み面11f及び下向き窪み面11eとの囲まれた範囲内に設定され、これに伴って座板1の揺動範囲も小さくなる。
さらに本実施形態のストッパー33は図22のように、座板1の前側側面の中央位置に、左右の各保持金具に軸支され且つ上下方向に回動する掛金具34を備えており、本座布団を使用する際に前記掛金具34の先端側を持ち上げることで、支持板2側への掛止状態が解除される。また本座布団の使用を止める場合には、前記掛金具34の先端側を下ろすような操作を行うことで、該掛金具34の先端側が支持板2に設けた嵌凹部35に嵌り込み、これにより座板1の左右への揺動を規制する。
また、本座布団の座板1の形状は、前述した各実施形態に説明した円形のものに限らず、図23のように方形のものや、あるいは三角形、多角形等、自由な形状にでき、さらに座板1と支持板2との形状を違わせることも可能である(第11実施形態)。
本発明の第1実施形態の座布団の一部を切欠した平面図である。 図1のA−A線縦断面図である。 図2中Bを拡大して示す縦断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態の座布団のストッパーの使用状態を示す拡大平面図。そして(b)は、前記ストッパーの拡大底面図である。 本発明の第1実施形態の座布団を実際に自動車の座席に載せた状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の座布団の使用状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の座布団を示す平面図である。 本発明の第3実施形態の座布団の使用状態を示す平面から見た説明図である。 同じく、本発明の第3実施形態の座布団の使用状態を示す側面から見た説明図である。 本発明の第4実施形態の座布団を示す平面図である。 本発明の第5実施形態の座布団を示す説明図である。 本発明の第6実施形態の座布団を示す説明図である。 本発明の第7実施形態の座布団を示す縦断面図である。 図13の座布団の作動状態を示す説明図である。 図13のC−C線縦断面図である。 図13の座布団における拘束手段の作動状態を示す説明図である。 本発明の座布団の第8実施形態を示す縦断面図である。 図17のEを拡大して示す縦断面図である。 本発明の座布団の第9実施形態を示す縦断面図である。 図19の拘束手段の作動状態を示す説明図である。 本発明の座布団の第10実施形態を示す縦断面図である。 本発明のストッパーの他の実施形態を示す一部を拡大した斜視図である。 本発明の座布団の第11実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 座板
2 支持板
3 揺動機能部
4a,4b,4c 上支持体
5a,5c 下支持体
6 球体
7,33 ストッパー
9 ゴム紐(拘束手段)
11a,11c,11d 皿状面(下向き窪み面)
11b 皿状面(上向き窪み面)
11e 傾斜面(下向き窪み面)
11f 傾斜面(上向き窪み面)
12 切替ツマミ(切替部)
26 バネ材(拘束手段)
27 樹脂ベルト(拘束手段)
28 車輪(拘束手段)
30 L字材(仕切部材)
34 掛金具(切替部)
38a,38b 磁石(拘束手段)
S 空間部

Claims (6)

  1. 座板(1)と支持板(2)との間に空間部(S)を設け、さらに、座板(1)が支持板(2)を中心とする横方向の全方位に向けて自在に揺れると共に、該座板(1)の支持板(2)からの揺動範囲を規制する拘束手段(9)を備え、
    前記空間部(S)には、少なくとも3箇所に座板(1)の揺動機能部(3,3,3)を分散配置しており、さらに揺動機能部(3,3,3)は、下支持体(5a,5c)と、該下支持体(5a,5c)に相対向する上支持体(4a,4c)と、当該各上下支持体(4a,4c,5a,5c)間に介在する球体(6)とからなり、
    前記下支持体(5a,5c)には上向き窪み面(11b,11f)を、また上支持体(4a,4b,4c)には下向き窪み面(11a,11c,11d,11e)をそれぞれ備え、さらに前記球体(6)が上向き窪み面(11b,11f)と下向き窪み面(11a,11c,11d,11e)とに、それぞれ当接していることを特徴とする運転手用玉入り座布団。
  2. 前記上支持体(4a,4b,4c)又は下支持体(5a,5c)のいずれか一方には、他方の支持体(4a,4b,4c,5a,5c)の窪み面(11a,11b,11c,11d)に対し、当接可能な状態で球体(6)を備えていることを特徴とする請求項1記載の運転者用玉入り座布団。
  3. 前記上向き窪み面(11b)又は/及び下向き窪み面(11a,11c,11d)は、皿状に形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の運転者用玉入り座布団。
  4. 前記上向き窪み面(11b,11f)又は/及び下向き窪み面(11a,11c,11e)は、山なり状に形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の運転者用玉入り座布団。
  5. 前記上向き窪み面(11b,11f)又は/及び下向き窪み面(11a,11c,11d,11e)には、球体(6)の転がる範囲を所定範囲内に規制する仕切部材(30)を具備していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の運転者用玉入り座布団。
  6. 前記空間部(S)には、座板(1)の揺れを静止、及び該静止状態の解除を行う切替部(12,34)を有したストッパー(7,33)を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の運転者用玉入り座布団。
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