JP2003144267A - 車両用シートのアームレスト装置 - Google Patents

車両用シートのアームレスト装置

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JP2003144267A
JP2003144267A JP2001349530A JP2001349530A JP2003144267A JP 2003144267 A JP2003144267 A JP 2003144267A JP 2001349530 A JP2001349530 A JP 2001349530A JP 2001349530 A JP2001349530 A JP 2001349530A JP 2003144267 A JP2003144267 A JP 2003144267A
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armrest
armrest body
seat
hinge
rotation position
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Minoru Hitotsubashi
稔 一橋
Hirotoshi Fujii
宏敏 藤井
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Toyo Seat Co Ltd
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Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートのアームレスト装置において、
アームレスト機能の確保とウォークスルー性能の確保と
の両立を可能とする。 【解決手段】 シートバック22の側面に備えられたア
ームレスト1を、シートバック22側に枢支された第1
アームレスト体2と、該第1アームレスト体2の側方に
並設配置される第1回動位置と該第1アームレスト体2
の上側に重層配置される第2回動位置との間で回動可能
な第2アームレスト体3とで構成する。係る構成によれ
ば、第2アームレスト体3の第1回動位置への設定状態
では第1及び第2アームレスト体2,3とが並設され、
アームレスト1は適正広さの肘受面をもつ。一方、第2
アームレスト体3の第2回動位置への設定状態では、第
1,第2アームレスト体2,3が上下方向に重層され、
アームレスト1の幅寸法の減少によってウォークスルー
性能が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両用シートの
アームレスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用シートにおいては、車両運転中に
おける人の疲労を軽減することを主目的として、そのシ
ートバックの側面にアームレストを備えることが多い
が、その場合、シートクッションへの人の着座あるいは
離座時にアームレストが身体の移動の邪魔になるのを回
避する意味から、該アームレストをシート前後方向へ起
倒可能としたものがある。
【0003】また、アームレストの幅寸法は、該アーム
レストに人が肘を預けて安楽な姿勢をとることを可能と
するというそれ本来の機能の確保上、比較的幅広に設定
されるのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、車両
用シートにおいては、例えば前列に並設される左右のシ
ート相互間の間隔を比較的広くとり、このシート間スペ
ースを通路として機能させて、前列シートと後列シート
との間での人の移動を可能とする所謂「ウォークスルー
構造」が普及しつつある。
【0005】また、車両においては、その車体幅が法的
規制を受けることから、車室の内幅寸法もこれを拡大す
ることには限界があり、従って、当然のこと乍ら、ウォ
ークスルー構造を実現すべく車幅方向に列設される左右
のシート間の間隔を拡大するにも限界がある。従って、
ウォークスルー構造を実効有らしめて適正なウォークス
ルー性を実現するためには、シート間のスペースを通路
として最大限有効に利用できるようにすることが必要と
なる。
【0006】ところが、シートバックの側面にアームレ
ストが配置されている場合、このアームレストはシート
間の通路幅を狭める一因となり、しかもこのアームレス
トの幅寸法は上述のように人の安楽姿勢を確保する必要
上から比較的広幅に設定されていることから、該アーム
レストが起倒方向の何れの姿勢にあっても、該アームレ
ストの存在によってシート間の実質的な通路幅が狭めら
れ、その結果、ウォークスルー構造を採用したにもかか
わらず、その機能を十分に発揮させることができないと
いう問題があった。
【0007】そこで本願発明は、車両用シートのアーム
レスト装置において、アームレスト機能の確保とウォー
クスルー性の確保との両立を可能とすることを目的とし
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、シートバック22
の側面に枢支軸24により枢支され、該シートバック2
2からシート前方側へ向けて延出される使用時姿勢と、
該シートバック22の側面に沿って格納される格納時姿
勢との間で姿勢を変更し得るようにしたアームレスト1
を備えてなる車両用シートのアームレスト装置におい
て、上記アームレスト1を、上記枢支軸24により上記
シートバック22側に枢支された第1アームレスト体2
と、該第1アームレスト体2に対して蝶番6により連結
され且つ該蝶番6を介して上記第1アームレスト体2の
側方に並設配置される第1回動位置と該第1アームレス
ト体2の上側に重層配置される第2回動位置との間で回
動可能とされた第2アームレスト体3とを備えた分割構
造としたことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる車両用シートのアームレスト装置において、上記
蝶番6を、上記第1アームレスト体2側に固定された第
1ヒンジプレート7と、上記第2アームレスト体3側に
固定された第2ヒンジプレート8と、該第1ヒンジプレ
ート7と第2ヒンジプレート8とを連結する連結プレー
ト9とを備えた構成とし、上記第2アームレスト体3の
第1回動位置への設定状態では上記第1ヒンジプレート
7と第2ヒンジプレート8とが上記連結プレート9と共
に略同一平面を形成し、上記第2アームレスト体3の第
2回動位置への設定状態では上記第1ヒンジプレート7
と第2ヒンジプレート8とがこれら両者ように構成した
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0012】 本願の第1の発明にかかる車両用シー
トのアームレスト装置によれば、上記第2アームレスト
体3を第1回動位置に設定した状態では、該第2アーム
レスト体3が上記シートバック22側に枢支された上記
第1アームレスト体2と並設配置されるので、これら二
つのアームレスト体2,3の上面が平面状に連続して一
つの肘受面を構成する。従って、上記アームレスト1
は、人の肘を受けるに十分な広さをもつ肘受面を備える
こととなり、該アームレスト1はシートに着座した人の
安楽姿勢を確保するというそれ本来の機能を発揮するこ
とになる。
【0013】一方、上記第2アームレスト体3を第2回
動位置に設定した状態では、該第2アームレスト体3が
上記第1アームレスト体2の上側に重層配置されるの
で、上記アームレスト1全体としては、上記第1アーム
レスト体2あるいは上記第2アームレスト体3の幅寸法
に相当する幅寸法をもつことなり、上記第2アームレス
ト体3を第1回動位置に設定した上記の場合に比して、
上記アームレスト1の幅寸法は略半減されることにな
る。この結果、上記アームレスト1が使用時姿勢と格納
時姿勢の何れの姿勢に設定されている場合でも、該アー
ムレスト1の上記シートバック22の側面から側方への
延出量が小さくなり、従って、車幅方向にシートが列設
され且つこれらシート相互間の隙間を通路スペースとし
て利用するウォークスルー構造を備えたものにあって
は、上記アームレスト1の上記通路スペース側への延出
量が小さい分だけ、該通路スペースの有効幅が拡大さ
れ、アームレストを備えた構造であるにも拘わらず、良
好なウォークスルー性能が確保されることになる。
【0014】即ち、この発明の車両用シートのアームレ
スト装置によれば、アームレスト本来の機能の達成と、
車両のウォークスルー性の確保とが両立されるものであ
る。
【0015】 本願の第2の発明にかかる車両用シー
トのアームレスト装置によれば、上記に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発
明では、上記蝶番6を、上記第1アームレスト体2側に
固定された第1ヒンジプレート7と、上記第2アームレ
スト体3側に固定された第2ヒンジプレート8と、該第
1ヒンジプレート7と第2ヒンジプレート8とを連結す
る連結プレート9とを備えた構成とし、上記第2アーム
レスト体3の第1回動位置への設定状態では上記第1ヒ
ンジプレート7と第2ヒンジプレート8とが上記連結プ
レート9と共に略同一平面を形成し、上記第2アームレ
スト体3の第2回動位置への設定状態では上記第1ヒン
ジプレート7と第2ヒンジプレート8とがこれら両者
7,8に対してそれぞれ略直交する上記連結プレート9
を挟んで離間対向するように構成しているので、上記第
2アームレスト体3を第1回動位置に設定した姿勢、即
ち、該第2アームレスト体3を上記第1アームレスト体
2の側方に並設してこれら両者の上面で上記アームレス
ト1の肘受面を構成した姿勢においては、上記蝶番6の
上記第1ヒンジプレート7と第2ヒンジプレート8と連
結プレート9とが略同一平面を形成することから、該蝶
番6の存在によって上記肘受面が凹凸となるのが確実に
防止され、該肘受面への肘の接触感あるいは載置感が良
好となり、それだけアームレスト1の使用特性が向上
し、延いてはアームレスト1を備えたシートの商品価値
の向上が期待できる。
【0016】一方、上記第2アームレスト体3を第2回
動位置に設定した姿勢、即ち、該第2アームレスト体3
が上記第1アームレスト体2の上方に重層配置され、上
記アームレスト1全体としての幅寸法が小さくなった姿
勢においては、上記第1アームレスト体2側の上記第1
ヒンジプレート7と上記第2アームレスト体3側の上記
第2ヒンジプレート8とが上下方向に離間対向し且つ上
記連結プレート9がこれら両者7,8に略直交する姿勢
となることから、該蝶番6の存在によって上記アームレ
スト1全体としての幅寸法が拡大されるのが防止され、
この結果、上記アームレスト1の幅寸法を小さくしたこ
とによるウォークスルー性の向上効果がより一層確実な
らしめられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0018】図1及び図2は、それぞれ本願発明にかか
るアームレスト1を備えた車両用シート20を示すもの
であり、図1はアームレスト1を使用時姿勢に設定した
時の状態を示しており、また図2はアームレスト1を格
納時姿勢に設定した時の状態を示している。
【0019】即ち、上記シート20は、シートクッショ
ン21と該シートクッション21の後端側に取り付けら
れたシートバック22とを備えて構成されるものであっ
て、上記シートバック22の一方の側面(この実施形態
のものでは左側の側面)に上記アームレスト1を配置し
ている。そして、図1及び図2には図示していないが、
上記シート20の上記アームレスト1取付側の側方に他
のシートが並設され、上記シート20と上記他のシート
との間の間隔が通路として利用されるウォークスルー構
造を備えたものとなっている。
【0020】尚、上記アームレスト1は、後述のように
第1アームレスト体2と第2アームレスト体3とからな
る分割構造とされており、上記アームレスト1の「使用
時姿勢」とは、図1に実線図示するように、第1アーム
レスト体2の側方に第2アームレスト体3が並設され、
且つこれらが上記シートバック22からシート前方側へ
延出した姿勢であって、この使用時姿勢においては上記
各アームレスト体2,3の上面が肘受面として利用され
る。また、上記アームレスト1の「格納時姿勢」とは、
図2に示すように、上記第1アームレスト体2の上側
(上面側)に第2アームレスト体3が重層され、且つこ
れらが上記シートバック22の側面に沿うように上方へ
回動した姿勢である。
【0021】さらに、上記第2アームレスト体3は、後
述する連結機構によって上記第1アームレスト体2に連
結されており、図1に実線図示する「使用時姿勢」のよ
うに上記第1アームレスト体2の側方に並設された回動
位置(以下、この回動位置を「第1回動位置」という)
と、図2に示す「格納時姿勢」のように上記第1アーム
レスト体2の上方に重層された回動位置(以下、この回
動位置を「第2回動位置」という)とを選択的にとり得
るようになっている。
【0022】以下、上記アームレスト1の具体的構成及
び使用形態等について、上記図1及び図2に加えて、図
3〜図5を参照しつつ説明する。
【0023】上記アームレスト1は、図1及び図2に示
すように、次述の第1アームレスト体2と第2アームレ
スト体3とを備えた分割構造とされている。
【0024】上記第1アームレスト体2は、図3〜図5
に示すように、樹脂材のブロー成形により一体形成され
た第1フレーム4を基体として構成されている。上記第
1フレーム4は、所定長さをもち且つその基端部から先
端部に向けて高さ寸法が漸減する中空棒状形態をもつも
のであって、その両側面のうち、上記第2アームレスト
体3が上記第1回動位置に設定された状態において該第
2アームレスト体3と反対側に位置する側面4cの基端
部寄り位置にナット25が埋設配置されている。そし
て、この第1フレーム4は、図4及び図5に示すよう
に、上記ナット25に、上記シートバック22のシート
フレーム23に設けた取付ボルト24(特許請求の範囲
中の「枢支軸24」に該当する)が螺入されることで該
シートフレーム23側に支持され、且つ該取付ボルト2
4を中心として上下方向に回動可能とされている。尚、
この第1フレーム4は、図示しない位置決め機構によっ
て、上記アームレスト1の使用時姿勢に対応する位置
(図1参照)と上記アームレスト1の格納時姿勢に対応
する位置(図2参照)の上下二位置に選択的に位置設定
され且つその位置保持がなされるように構成されてい
る。
【0025】一方、上記第2アームレスト体3は、上記
第1アームレスト体2と同様に、樹脂材のブロー成形に
よって一体形成され且つ所定長さを有するとともにその
基端部から先端部に向けて高さ寸法が漸減する中空棒状
形態の第2フレーム5を備えて構成される。この第2フ
レーム5は、上記ナット25が備えられていないことを
除いて、上記第1アームレスト体2側の上記第1フレー
ム4と略同一の形状寸法を有している。
【0026】そして、上記第1フレーム4と上記第2フ
レーム5とは、図3及び図4に示すように、その側面4
b,5b同士を所定間隔をもって並設対向させた状態
で、これらの上面4a,5a同士を、前後二つの蝶番
6,6によって相互に折曲回動可能に連結している。さ
らに、上記第1フレーム4の上面4aと上記第2フレー
ム5の上面5aは、後述するようにアームレスト1の肘
受面を構成するものであることから、該部分に適度のク
ッション性を付与すべく、それぞれクッション材13,
14が貼設されている。また、図4及び図5に示すよう
に、上記第1フレーム4と上記第2フレーム5の並設状
態において相互に対向する側面4b,5bにも、それぞ
れクッション材11,12が貼設されている。
【0027】さらに、上記蝶番6,6によって連結され
た上記第1フレーム4と第2フレーム5は、その外表面
がトリム材15によって一体的に被包されており、この
トリム材15の被包によって、上記第1フレーム4は上
記第1アームレスト体2を、上記第2フレーム5は上記
第2フレーム5をそれぞれ構成し、さらにこの第1アー
ムレスト体2と第2アームレスト体3とで上記アームレ
スト1が構成される。
【0028】ところで、この実施形態においては、上記
蝶番6を、上記第1フレーム4の上面4a側にリベット
16によって固定された第1ヒンジプレート7と、上記
第2フレーム5の上面5a側にリベット16により固定
された第2ヒンジプレート8と、該第1ヒンジプレート
7と第2ヒンジプレート8とを連結する連結プレート9
とを備えたダブルヒンジ構造とするとともに、上記各ヒ
ンジプレート7,8にそれぞれ付設したストッパー7
a,7bによって該第1ヒンジプレート7と上記連結プ
レート9、及び上記第2ヒンジプレート8と上記連結プ
レート9との相対回動位置をそれぞれ規制するように構
成している。従って、図4に示すように、上記第2アー
ムレスト体3を上記第2回動位置に設定し該第2アーム
レスト体3を上記第1アームレスト体2の側方に並設し
た状態においては、上記蝶番6の上記第1ヒンジプレー
ト7と第2ヒンジプレート8とが上記連結プレート9と
ともに同一平面を形成することになる。この状態におい
ては、上記蝶番6は上記第1アームレスト体2及び第2
アームレスト体3の表面よりも下側に位置していること
から、該蝶番6が存在するにも拘わらず、該各アームレ
スト体2,3の表面、即ち、上記アームレスト1の肘受
面は凹凸の無い平滑面とされている。
【0029】また、図5に示すように、上記第2アーム
レスト体3を上記第2回動位置に設定し、該第2アーム
レスト体3を上記第1アームレスト体2の上方側に回動
させてこれらを上下方向に重層した状態においては、上
記蝶番6の第1ヒンジプレート7と第2ヒンジプレート
8とがこれらの間に上記各クッション材13,14を介
在させた状態で上下方向において離間対向するととも
に、上記連結プレート9は該各ヒンジプレート7,8の
回動支点側においてこれらと略直交するように立設して
いる。従って、この状態においては、上記蝶番6は上記
各アームレスト体2,3の側面よりも内側に位置してお
り、該蝶番6の存在によって上記アームレスト1の表面
が外方へ膨出することが確実に防止されている。
【0030】以上のように構成された上記アームレスト
1の操作形態は次の通りである。
【0031】上記アームレスト1を使用する場合には、
図1に示すように、該アームレスト1を使用時姿勢に設
定する。即ち、上記アームレスト1を上記シートバック
22からシート前方側へ延出させた姿勢において、上記
第2アームレスト体3を第1回動位置に回動設定し、該
第2アームレスト体3を上記シートバック22側に支持
された上記第1アームレスト体2の側方に並設させる。
この姿勢では、上記各アームレスト体2,3の上面が同
一平面状に展開し、十分な広さをもつ肘受面を構成す
る。従って、上記シート20のシートクッション21に
着座した人は、上記肘受面に肘を預けることで安楽姿勢
をとることができる。
【0032】また、上記アームレスト1を使用時姿勢に
設定してこれを使用している状態において(即ち、上記
シート20のシートクッション21に人が着座したまま
の状態において)、上記シート20の側方を他の人が通
るような場合も有り得るが、かかる場合には、図1に鎖
線図示するように上記アームレスト1を使用時姿勢に設
定した状態から、上記第2アームレスト体3を第2回動
位置に回動させてこれを上記第1アームレスト体2の上
側に重層配置することで、該第2アームレスト体3の幅
寸法に相当する寸法だけ、上記アームレスト1全体とし
ての幅寸法が減少することになる。この結果、上記シー
ト20の側方の通路幅が上記第2アームレスト体3の幅
寸法に相当する寸法だけ拡大され、該シート20の側方
を通って人が容易に移動することができ、良好なウォー
クスルー性が確保されるものである。尚、人の移動完了
後は、再度、上記第2アームレスト体3を第2回動位置
から第1回動位置へ回動させれば良い。
【0033】一方、車両への人の乗降時(即ち、上記ア
ームレスト1が、人の上記シート20への着座あるいは
離座とか、上記シート20の側方を通っての移動の妨げ
とならないようにする必要がある場合)には、図2に示
すように、上記アームレスト1を格納時姿勢に設定す
る。この格納時姿勢においては、上記アームレスト1が
上記シートクッション21の側方から後方へ退避してい
るので、該シートクッション21への乗員の着座あるい
は離座を上記アームレスト1によって妨げられることな
く容易に行うことができる。また、この格納時姿勢で
は、上記アームレスト1の第2アームレスト体3が第2
回動位置に設定されているので、上記アームレスト1全
体としての幅寸法は、該第2アームレスト体3を第1回
動位置に設定されている場合(図1の実線図示状態)に
比して、半減され、それだけ上記シート20の側方の通
路スペースが拡大されることで、良好なウォークスルー
性が確保されることになる。
【0034】尚、上記アームレスト1を格納時姿勢に設
定した状態において、上記第2アームレスト体3を第1
回動位置に設定しておくことも可能である。かかる設定
は、上記第2アームレスト体3の回動操作を必要としな
い分だけ操作性が良好となることから、例えば、上記シ
ート20への人の着座あるいは離座の可能性はあるが、
上記シート20の側方を人が通る可能性の無いような使
用形態の場合に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るアームレスト装置の使用時姿勢
を示す斜視図である。
【図2】本願発明に係るアームレスト装置の格納時姿勢
を示す斜視図である。
【図3】図1に示したアームレストの全体構成を示す拡
大斜視図である。
【図4】図3のIV−IV拡大断面図(アームレストの
使用時姿勢における断面図)である。
【図5】アームレストの格納時姿勢における断面図であ
る。
【符号の説明】
1はアームレスト、2は第1アームレスト体、3は第2
アームレスト体、4は第1フレーム、5は第2フレー
ム、6は蝶番、7は第1ヒンジプレート、8は第2ヒン
ジプレート、9は連結プレート、10A及び10Bはヒ
ンジピン、11〜14はクッション材、15はトリム
材、16はリベット、20はシート、21はシートクッ
ション、22はシートバック、23はシートフレーム、
24は取付ボルト(枢支軸)、25はナットである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック(22)の側面に枢支軸
    (24)により枢支され、該シートバック(22)から
    シート前方側へ向けて延出される使用時姿勢と、該シー
    トバック(22)の側面に沿って格納される格納時姿勢
    との間で姿勢を変更し得るようにしたアームレスト
    (1)を備えてなる車両用シートのアームレスト装置で
    あって、 上記アームレスト(1)が、上記枢支軸(24)により
    上記シートバック(22)側に枢支された第1アームレ
    スト体(2)と、該第1アームレスト体(2)に対して
    蝶番(6)により連結され且つ該蝶番(6)を介して上
    記第1アームレスト体(2)の側方に並設配置される第
    1回動位置と該第1アームレスト体(2)の上側に重層
    配置される第2回動位置との間で回動可能とされた第2
    アームレスト体(3)とを備えた分割構造とされている
    ことを特徴とする車両用シートのアームレスト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記蝶番(6)が、上記第1アームレスト体(2)側に
    固定された第1ヒンジプレート(7)と、上記第2アー
    ムレスト体(3)側に固定された第2ヒンジプレート
    (8)と、該第1ヒンジプレート(7)と第2ヒンジプ
    レート(8)とを連結する連結プレート(9)とを備
    え、上記第2アームレスト体(3)の第1回動位置への
    設定状態では上記第1ヒンジプレート(7)と第2ヒン
    ジプレート(8)とが上記連結プレート(9)と共に略
    同一平面を形成し、上記第2アームレスト体(3)の第
    2回動位置への設定状態では上記第1ヒンジプレート
    (7)と第2ヒンジプレート(8)とがこれら両者
    (7),(8)に対してそれぞれ略直交する上記連結プ
    レート(9)を挟んで離間対向するように構成されてい
    ることを特徴とする車両用シートのアームレスト装置。
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Cited By (3)

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