JP2005193851A - リム - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向に複数の気室を設けた空気入りタイヤのリムへの組付け作業を改善する。
【解決手段】リム12の中央には、リム組み時にビード部16、ビード部25を落とし込めるドロップ54を設ける。ビードシート46の径をDo、ビードシート48の径をDとした時に、0.02<(Do−D)/Do<0.12を満足させる。リム12では、段部52が隔壁部24のタイヤ外側への移動を阻むため、背の高いハンプ部をリム12に形成する必要がなくリム組みが容易になる。0.02>(Do−D)/Doであると、段部52が隔壁部24の移動を抑えられず、背の高いハンプ部をリム12に形成することになりリム組みが困難になる。一方、(Do−D)/Do>0.12となると、リム12の内径が小さくなリ過ぎ、リム内側に装着可能なブレーキ径が小さくなり、車両運動性能を低下させる要因となる。従って、0.02<(Do−D)/Do<0.12を満足させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ軸方向に複数の気室を形成する空気入りタイヤを装着するリムに関する。
従来一般のタイヤをリムに装着して得られる、空気を充填できるタイヤ気室は1室である。
このため、タイヤが釘踏みや、縁石サイドカット等によりパンクしたときは、内圧の低下により著しく走行が困難となり、直ちにスペアタイヤへの交換が必要であり、交換作業が煩雑となる問題がある。
また、冬季に山道の連続するカーブを走行中に所々に氷雪路面がある状況においては、タイヤ気室が1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させて接地面積をアップさせる事でグリップ性能をアップさせたいが、内圧ダウンに伴いタイヤ剛性がダウンするという面からは操縦安定性は不利になる。
さらに、未舗装で凹凸の大きな山道の連続するカーブを走行している状況において、タイヤ気室が1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させタイヤの縦方向剛性をダウンさせて振動乗心地性能を良くさせたいが、内圧ダウンに伴い、タイヤの横剛性及び前後剛性も一緒にダウンしてしまい、操縦安定性には不利になる。
これらの問題を解決するために、幅方向に複数の気室を設けたタイヤ・リム組立体が提案されている(特許文献1参照。)。
特開2003―39914号公報
ところで、特開2003―39914号に記載のタイヤ・リム組立体では、空気入りタイヤにおいて外側のビード部の内径と内側の隔壁部の内径とが同一に設定され、リムにおいて外側のビードシートの径と内側のビードシートの径とが同一に設定されていたため、以下のような問題点があった。
図3に示す形状のリム12では、ビードシートが幅方向に一定径であるため、隣接する気室の内圧が異なる場合等、隔壁部24が動いてしまい空気漏れを生ずる場合がある。
そこで、実際には、隔壁部24を固定するため、一定径のリム12では接着剤を用いて固定せざるを得ず、また、接着剤を使用しない場合には、図4に示すように、隔壁部24の移動を阻止するための背の高いハンプ部44を隔壁部24の横に配置した特殊形状のリム12を使用しなければならず、リム組みの際に隔壁部24がハンプ部44に引っ掛かり、また、タイヤ内側も見えないため、隔壁部24を所定の位置に配置することが困難で、リム組み作業が非常に困難であった。
本発明は上記事実を考慮し、空気入りタイヤの組み付け作業を改善することのできるリムを提供することが目的である。
請求項1に記載の発明は、左右一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォール部と、一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記左右一対のビード部の間に前記ビード部とはタイヤ軸方向内側に離間して設けられ、前記サイドウォール部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内面側からタイヤ径方向内側に延び、タイヤ径方向内側端がリムに接触すると共に、リムに装着したときにリムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に3室形成する一対の隔壁部と、を備えた空気入りタイヤを装着するリムであって、前記ビード部の内周面に接触する外側ビードシートと、前記外側ビードシートのリム軸方向外側に配置されるフランジと、前記外側ビードシートのリム軸方向内側に配置される外側ハンプ部と、前記外側ビードシートのリム軸方向内側に段部を介して設けられ、前記外側ビードシートよりも小径に設定されて前記隔壁部の内周面に接触する内側ビードシートと、前記内側ビードシートのリム軸方向内側に配置される内側ハンプ部と、一方の前記内側ハンプ部と他方の前記内側ハンプ部との間に設けられ、前記内側ビードシートよりも小径に設定されたドロップと、を有し、前記外側ビードシートの径をDo、前記内側ビードシートの径をDとしたときに、0.02<(Do−D)/Do<0.12を満足する、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載のリムの作用を説明する。
この請求項1に記載のリムに、一対のビード部と一対の隔壁部とを備えた空気入りタイヤを装着することで、タイヤ軸方向に独立した3つのタイヤ気室を備えたタイヤ・リム組立体を得ることができる。
以下に、リム組みの一例を説明する。
一対のビード部と一対の隔壁部とを備えた空気入りタイヤをリムへ装着する場合、先ず、一方のビード部、及び隔壁部を一方のフランジを乗り越してドロップに落とし込み、その後、他方のビード部、及び隔壁部を他方のフランジを乗り越えさせる。
両方の隔壁部を両方の段部の内側に配置するには、両方のサイド部を押圧すれば良い。
なお、隔壁部をフランジを乗り越してドロップに落とし込む作業、及び両方の隔壁部を両方の段部の内側に配置する作業は通常のリム組みとは異なるが、それ以外は通常のタイヤをリムに組み付ける作業とほぼ同様にして行なえる。
空気入りタイヤをリムに装着した後、各タイヤ気室に空気を充填する。
なお、中央のタイヤ気室に空気を充填することで、隔壁部はリム軸方向外側へ押圧され、側面が段部に当接する。
これにより、隔壁部の内周部分は、段部と内側ハンプ部との間の内側ビードシート上に支持される。また、内側ハンプ部は、隔壁部のリム軸方向内側の移動を抑えることが出来る。
さらに、両側のタイヤ気室に空気を充填することで、ビード部はリム軸方向外側へ押圧され、側面がフランジに当接する。
これにより、ビード部の内周部分は、フランジと外側ハンプ部との間の外側ビードシート上に支持される。また、外側ハンプ部は、ビード部のリム軸方向内側の移動を抑えることが出来る。
このようにして、走行に供されるタイヤ・リム組立体が得られる。
このタイヤ・リム組立体は、釘踏み等による接地面でのパンクや、縁石擦れなどによるサイド部のパンク等の何れにおいても、他のパンクしていないタイヤ気室が荷重を支持するので、問題なく安全に走行を続けることが出来る。
なお、0.02>(Do−D)/Doとなると、隔壁部の移動を抑える段部の高さが確保できなくなり、背の高い突起を別途設けなくてはならなくなり、この突起がリム組みの際に引っ掛かり、リム組みの作業性が困難になったり、場合によってはリム組みが不可能となる。
一方、(Do−D)/Do>0.12となると、リムの内径が小さくなるので、結果的にリム内側に装着可能なブレーキの径が小さくなってしまう。これは、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリムにおいて、0.04<(Do−D)/Do<0.08を満足する、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載のリムの作用を説明する。
0.04<(Do−D)/Do<0.08を満足することで、(1)タイヤのリムへの組み付け作業が容易になる、(2)タイヤのリムフィット性が容易になる、(3)問題となるほどリム径が小さくならない、の3点について良好なバランスが取れれる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のリムにおいて、前記外側ハンプ部、及び前記内側ハンプ部の落込み量をhとしたときに、0<h≦0.5mmを満足する、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載のリムの作用を説明する。
内側ハンプ部、及び外側ハンプ部の落込み量hが0.5mmを越えると、隔壁部、及びビード部のリム軸方向内側への移動を抑えることが出来なくなる。
一方、内側ハンプ部、及び外側ハンプ部の落込み量が0になると、エアフィット時に、隔壁部、及びビード部が引っ掛かり、所定の位置に配置し難くなる。
以上説明したように本発明のリムによれば、左右一対のビード部、及び隔壁部を備えた空気入りタイヤの組み付け作業を改善することができる、という優れた効果を有する。
以下に、本発明のリムを用いたタイヤ・リム組立体の一実施形態を図1、及び図2にしたがって説明する。
図2には、リム12に空気入りタイヤ10(サイズ:225/55R17)を装着したタイヤ・リム組立体14のタイヤ回転軸に沿った断面が示されている。
(空気入りタイヤの構成)
図2に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、一般の空気入りタイヤと同様に、リム12に装着するためのビード部16を一対備えている。
ビード部16には、ビードコア18が埋設されている。
ビード部16のタイヤ径方向外側には、サイドウォール部20が一体的に設けられている。
タイヤ赤道面CLを挟んで一方のサイドウォール部20のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部20のタイヤ径方向外側端との間にはトレッド部22が設けられている。
本実施形態では、両ショルダー部のタイヤ内面側から、夫々タイヤ径方向内側に傾斜して延びる一対の隔壁部24が、ビード部16のタイヤ幅方向内側に互いに離間して設けられている。
この隔壁部24のタイヤ径方向内側部分を、以後、内側ビード部25と呼ぶ。
内側ビード部25には、ビードコア31、及びビードフィラー33が埋設されている。
空気入りタイヤ10とリム12との間には、隔壁部24と隔壁部24との間に主気室26、矢印L方向側のビード部16と隔壁部24との間に第1副気室28、矢印R方向側のビード部16と隔壁部24との間に第2副気室30が形成されている。
内側ビード部25のタイヤ径方向内側端は、リム12に密着しているため、主気室26、第1副気室28、及び第2副気室30は各々独立している。
空気入りタイヤ10の内部には、一方のビードコア18から他方のビードコア18に向けてトロイド状に跨る第1のカーカスプライ32が埋設されている。
第1のカーカスプライ32は、幅方向一端側が一方のビードコア18にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられており、幅方向他端側が他方のビードコア18にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられている。
なお、ビード部16では、第1のカーカスプライ32の巻上部32Aと本体部32Bとの間に、ビードコア18からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー34が埋設されている。
第1のカーカスプライ32は、ラジアル配列とされたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティングした通常のものであり、ビード部16、サイドウォール部20、及びトレッド部22を補強している。
さらに、空気入りタイヤ10の内部には、一方のビードコア31から他方のビードコア31に向けてトロイド状に跨る第2のカーカスプライ37が、第1のカーカスプライ32のタイヤ径方向内側に埋設されている。
第2のカーカスプライ37は、幅方向一端側が一方のビードコア31にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられており、幅方向他端側が他方のビードコア31にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられている。
なお、内側ビード部25では、第2のカーカスプライ37の巻上部37Aと本体部37Bとの間に、ビードコア31からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー33が埋設されている。
第2のカーカスプライ37は、第1のカーカスプライ32と同様に、ラジアル配列とされたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティングした通常のものであり、隔壁部24、及びトレッド部22を補強している。
第1のカーカスプライ32のタイヤ径方向外側には、ベルト36が配置されている。
このベルト36は、例えば、2層以上のスチールコード交錯層から構成されている。
(リムの構成)
図2に示すように、本実施形態のリム12は、車両装着時に車両外側に配置される外側リム部12Aと、車両内側に配置される内側リム部12Bとから構成されている。
内側リム部12Bに一体的に繋がるディスク部60Bには、ねじ孔62と、車両の車軸に取付けられたボルトを挿通するための孔64が複数形成されている。
一方、外側リム部12Aに一体的に繋がるディスク部60Aには、ねじ孔62と対向する位置に孔66が形成されており、内側リム部12B側の側面には、孔66の径方向外側に環状の溝68が形成されている。
外側リム部12Aと内側リム部12Bとは、貫通孔66を挿通したボルト70をねじ孔62に螺合させて締め付けることで互いに固定される。
溝68には、オーリング72が嵌め込まれており、このオーリング72が溝壁面、及び内側リム部12Bの側面に密着することで外側リム部12Aと内側リム部12Bとの間のシールを行なっている。
外側リム部12A、及び内側リム部12Bには、それぞれビード部16を配置する外側ビードシート46と、外側ビードシート46のタイヤ軸方向内側に配置され、ビード部25を配置する内側ビードシート48が形成されている。
ここで、外側ビードシート46の径をDo、内側ビードシート48の径をDとしたときに、0.02<(Do−D)/Do<0.12を満足する必要があり、中でも0.04<(Do−D)/Do<0.08を満足することが好ましい。
例えば、タイヤサイズが225/55R17の乗用車用タイヤを装着する場合、Do−Dは、実寸法で9mm<Do−D<50mm、好ましくは17mm<Do−D<35mmとなる。
なお、空気入りタイヤ10においては、リム12の寸法に合わせてビード部16の内径を外側ビードシート46の径Doと同径に、内側ビード部25の内径を内側ビードシート48の径Dと同径に設定されている。
外側ビードシート46の軸方向外側にはフランジ50が形成されており、軸方向内側にはなだらかな山形状の外側ハンプ72が形成されている。
また、内側ビードシート48と外側ビードシート46との間には、フランジ50と同様の役目を有する段部52が形成されており、内側ビードシート48の軸方向内側にはなだらかな山形状の内側ハンプ74が形成されている。
なお、ディスク部60Aの中央には、大径の孔76が形成されている。
ここで、外側ハンプ72の落込み量をh(外側ビードシート46の径D0(例えば、JATMA規格でのリム径に相当)示す線(回転軸に平行)から外側ハンプ72の頂部までをリム径方向に計測。)、内側ハンプ74の落込み量をh(内側ビードシート48の径Dを示す線(回転軸に平行)から内側ハンプ74の頂部までをリム径方向に計測。)としたときに、何れも0<h≦0.5mmを満足している。
また、一対の内側ハンプ74の軸方向内側には、溝底の径が内側ビードシート48よりも小径に設定された、ドロップ部(ウエル)54が形成されている。
なお、図1及び図2に示すように、リム12には、第1のバルブ穴78、第2のバルブ穴80、及び第3のバルブ穴82が形成され、第1のバルブ穴78には第1副気室28に気体を充填するための第1エアバルブ38、第2のバルブ穴80には第2副気室30に気体を充填するための第2エアバルブ40、第3のバルブ穴82には主気室26に気体を充填するための第3エアバルブ42が取付けられている。
(作用)
先ず、本実施形態のリム12では、大径の外側ビードシート46の内側に段部52を介して小径の内側ビードシート48が設けられていると共に、一対の内側ビードシート48の中間部にドロップ54が設けられているため、内側ビードシート48の径、及び外側ビードシート46の径に対応してビード部16の内径RO、及び内側ビード部25の内径RIが設定されている空気入りタイヤ10をリム12に組み付ける際に、空気入りタイヤ10のビード部16、及び内側ビード部25をドロップ54に落とし込むことができ、従来一般の空気入りタイヤの組み付けと同様に空気入りタイヤ10のリム12への組み付け作業が容易になる。
リム組みの一例を以下に説明する。
空気入りタイヤ10をリム12へ装着する場合には、先ず、一方のビード部16、及び隔壁部24を一方のフランジ50を乗り越してドロップ54に落とし込み、その後、他方のビード部16、及び隔壁部24を他方のフランジ50を乗り越えさせる。
両方の隔壁部24を両方の段部52の内側に配置するには、両方のサイド部20を押圧すれば良い。
なお、隔壁部24をフランジ50を乗り越してドロップ54に落とし込む作業、及び両方の隔壁部24を両方の段部52の内側に配置する作業は、通常のリム組みと異なるが、それ以外は通常のタイヤをリムに組み付ける作業とほぼ同様にして行なえる。
空気入りタイヤ10をリム12に装着した後は、第1エアバルブ38、第2エアバルブ40、及び第3エアバルブ42から第1副気室28、第2副気室30、及び主気室26に空気等の気体を充填する。
ここで、中央の主気室26に気体を充填することで、隔壁部24はリム軸方向外側へ押圧され、側面が段部52に当接する。
これにより、隔壁部24の内周部分は、段部52と内側ハンプ部74との間の内側ビードシート48上に支持される。また、内側ハンプ部74は、隔壁部24のリム軸方向内側の移動を抑えることが出来る。
また、両側の第1副気室28、及び第2副気室30に気体を充填することで、ビード部16はリム軸方向外側へ押圧され、側面がフランジ50に当接する。
これにより、ビード部16の内周部分は、フランジ50と外側ハンプ部72との間の外側ビードシート46上に支持される。また、外側ハンプ部72は、ビード部16のリム軸方向内側の移動を抑えることが出来る。
このようにして、走行に供されるタイヤ・リム組立体14が得られる。
なお、このタイヤ・リム組立体14は、釘踏み等による接地面でのパンクや、縁石擦れなどによるサイド部のパンク等の何れにおいても、他のパンクしていないタイヤ気室が荷重を支持するので、問題なく安全に走行を続けることが出来る。
ここで、0.02>(Do−D)/Doとなると、隔壁部24の移動を抑える段部52の高さが確保できなくなり、背の高い突起(フランジ)を別途設けなくてはならなくなり、この突起がリム組みの際に引っ掛かり、リム組みの作業性が困難になったり、場合によってはリム組みが不可能となる。
一方、(Do−D)/Do>0.12となると、リム12の内径が小さくなるので、結果的にリム内側に装着可能なブレーキの径が小さくなってしまう。これは、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
また、内側ハンプ部74、及び外側ハンプ部72の落込み量hが0.5mmを越えると、隔壁部24、及びビード部16のリム軸方向内側への移動を抑えることが出来なくなる。
一方、内側ハンプ部74、及び外側ハンプ部72の落込み量hが0になると、エアフィット時に、ビード部25が内側ハンプ部74に引っ掛かり、ビード部16が外側ハンプ部72に引っ掛かり、それぞれ所定の位置に配置し難くなる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤ・リム組立体を1種類、本発明の適用された実施例のタイヤ・リム組立体を3種類、及び比較例に係るタイヤ・リム組立体を2種類を用意し、リム組み作業性、及びホイール内容積保持性の各項目について比較を行なった。
供試タイヤは、乗用車用で、サイズが225/55R17である。
リム組み作業性、ホイール内容積保持性については、4段階評価を行なった。
・リム組み作業性:通常のリム組み機を用いて、ノーマルタイヤ同等にリム組み出来る場合を「良」とした。それより劣る場合を「劣」、優れる場合を「優」、市販されているリム組み機で不可能、又は何とか組めたとしてもタイヤに安全上問題となるダメージが起きるような場合「難」とした。
・ホイール内容積保持性:17インチのノーマルホイールと同等(目安として約1割低下未満)の場合を「良」とした。それ以上に狭くなる場合を「劣」、ノーマルホイールよりも広くなる場合を「優」、17インチのノーマルホイール対比、非常に小さくなる(目安として2割以上低下)の場合を「難」とした。
結果は以下の表1に示す通りであった。
Figure 2005193851
試験の結果、実施例1〜3は、リム組み作業性、及びホイール内容積保持性の何れも問題となる事項は無かった。
本発明の一実施形態に係るリムの断面図である。 本発明の一実施形態に係るリムを用いたタイヤ・リム組立体の断面図である。 従来例2に係るタイヤ・リム組立体の断面図である。 タイヤ気室が1室の通常一般のタイヤ・リム組立体の断面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 リム
14 タイヤ・リム組立体
16 ビード部
20 サイドウォール部
20 タイヤサイドウォール部
22 トレッド部
24 隔壁部
25 内側ビード部
26 主気室
28 第1副気室
30 第2副気室
46 外側ビードシート
48 内側ビードシート
50 フランジ(外側フランジ)
52 段部
54 ドロップ

Claims (3)

  1. 左右一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォール部と、一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記左右一対のビード部の間に前記ビード部とはタイヤ軸方向内側に離間して設けられ、前記サイドウォール部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内面側からタイヤ径方向内側に延び、タイヤ径方向内側端がリムに接触すると共に、リムに装着したときにリムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に3室形成する一対の隔壁部と、を備えた空気入りタイヤを装着するリムであって、
    前記ビード部の内周面に接触する外側ビードシートと、
    前記外側ビードシートのリム軸方向外側に配置されるフランジと、
    前記外側ビードシートのリム軸方向内側に配置される外側ハンプ部と、
    前記外側ビードシートのリム軸方向内側に段部を介して設けられ、前記外側ビードシートよりも小径に設定されて前記隔壁部の内周面に接触する内側ビードシートと、
    前記内側ビードシートのリム軸方向内側に配置される内側ハンプ部と、
    一方の前記内側ハンプ部と他方の前記内側ハンプ部との間に設けられ、前記内側ビードシートよりも小径に設定されたドロップと、を有し、
    前記外側ビードシートの径をDo、前記内側ビードシートの径をDとしたときに、0.02<(Do−D)/Do<0.12を満足する、ことを特徴とするリム。
  2. 0.04<(Do−D)/Do<0.08を満足する、ことを特徴とする請求項1に記載のリム。
  3. 前記外側ハンプ部、及び前記内側ハンプ部の落込み量をhとしたときに、0<h≦0.5mmを満足する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリム。
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