JP2005188878A5 - - Google Patents

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穀粒乾燥機
この発明は、穀粒を貯留室に張込し乾燥実施するまでの穀粒の品質を維持する手段を備える穀粒乾燥機に関する。
従来、穀粒乾燥機においては、高水分の穀粒を張込ホッパから張り込んで乾燥するが、異なる圃場からの穀粒であるなど投入される穀粒の水分値が大きく相違する場合がある。そこで、張込途中で水分測定する構成とし張込穀粒の水分測定精度の向上を図る構成がある(特許文献1)。
一方乾燥室あるいは集穀室にて乾燥作用を受けた穀粒を上部の貯留室に戻す昇降機を利用して収穫された籾麦等の穀粒を張込む構成が一般的である。昇降機の下部に張込ホッパを備えて直接張込む形態や乾燥機本体の側部に横張込ホッパを備えて機体下部の移送螺旋を経由して昇降機に供給する形態とが代表的であるが、いずれも上記のように昇降機を利用している。
特開平10−170155号公報
乾燥機への張込作業が複数回に分けて行われる際に、次の乾燥運転までの間に予想以上の待ち時間があるなど、張込後乾燥に至るまでの間については配慮がなく、高い水分の穀粒が張り込まれて放置されてしまう結果ムレが生じて台無しになることがあった。
上記課題を解決するために、本発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載の発明は、上部の貯留室(2)に張り込まれた穀粒を繰出バルブ(15)の回転駆動によって乾燥室(3)から集穀室(4)に繰り出しながらバーナ(7)からの熱気を吸引ファン(12)により熱風化して作用させ、または遠赤外線放射体(6)から熱輻射によって該穀物を乾燥する構成とし前記集穀室(4)から昇降機(5)によって再び貯留室(2)に循環することにより所定水分値に乾燥する穀粒乾燥機において、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、今回の張込作業後から、次回の張込作業開始時までの間に自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力することを特徴とする穀粒乾燥機の構成とする。
今回の張込作業後から、次回の張込作業開始時までの待ち時間に、吸引ファン12及び繰出バルブ15を駆動していわゆる通風乾燥の状態とする。
また請求項2に記載の発明は、上部の貯留室(2)に張り込まれた穀粒を繰出バルブ(15)の回転駆動によって乾燥室(3)から集穀室(4)に繰り出しながらバーナ(7)からの熱気を吸引ファン(12)により熱風化して作用させ、または遠赤外線放射体(6)から熱輻射によって該穀物を乾燥する構成とし前記集穀室(4)から昇降機(5)によって再び貯留室(2)に循環することにより所定水分値に乾燥する穀粒乾燥機において、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、昇降機(5)内に張り込まれる穀粒が少なくなっていることを検出した状態が所定時間以上継続すると自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力することを特徴とする穀粒乾燥機の構成とする
これによって、昇降機(5)内に張り込まれる穀粒が少なくなっていることを検出した状態が所定時間以上継続すると自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力していわゆる通風乾燥の状態とする
請求項3に記載の発明は、張込運転中に張込穀粒の水分を測定し、前回水分値と今回水分値との差によって張込穀粒の水分ばらつきの大小を判定し、所定以上のときには繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力する請求項1及び2に記載の穀粒乾燥機とする
これによって、張込穀粒に水分ばらつきがあるときは、繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)に駆動出力され、穀物の混合による水分ばらつき解消がはかれる
請求項1に係る発明は、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、今回の張込作業後から、次回の張込作業開始時までの間に自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力していわゆる通風乾燥の状態とするものであるから、乾燥機への張込作業が複数回に分けて行われる際に待ち時間があっても自動的に当該通風状態におくこととなるため、乾燥機に張り込まれた穀粒のムレを防止できる。
また、請求項2に記載の発明によると、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、昇降機(5)に張り込まれる穀粒が少なくなっていることを検出した状態が所定時間以上継続すると自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力して、いわゆる通風乾燥の状態とするものであるから、乾燥機への張込作業が複数回に分けて行われる際に待ち時間があっても自動的に当該通風状態におくこととなるため、乾燥機に張り込まれた穀粒のムレを防止できる
請求項3に係る発明は、張込穀粒に水分ばらつきがあるときは、繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力され、穀物の混合による水分ばらつき解消がはかれ、水分ばらつきの大なるときは早期から穀粒循環による混合を行えてムレ防止に一層効果的である。
昇降機駆動モータの負荷電流の監視によって張込状況をこまめに観察し、乾燥機本体への穀粒張込中から実際の乾燥運転に入るまでの期間中の穀粒のムレを防止する。
この発明の一実施例を図面に基づき説明する。
1は穀物乾燥装置の機枠で、内部には貯留室2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられ、外部に設ける昇降機5の駆動によって穀物を循環させながら、集穀室4部に設けた遠赤外線放射体6による放射熱、及び遠赤外線放射体6からの排熱風を浴びせて乾燥する構成である。
上記遠赤外線放射体6は、集穀室4内にあって、一端をバーナ7に接続し、断面方形状を呈し左右壁面及び下面に遠赤外線放射塗料を塗布するもので、該集穀室4の穀粒流下板8面を流下する穀粒に遠赤外線放射熱を浴びせるよう構成している。該遠赤外線放射体6上面からの排熱気は機体後部側及び前部側から導入する外気と混合しながら上位の乾燥室3における熱風室9aから排風室10,10を流通して傾斜状に形成する穀粒通路11,11…を横断する構成である。また、機体背面におけるダクト13を介して放射体6の左右熱風通路の熱風を左右側熱風室9b,9bに直接的に供給すべく構成されている。なお、該乾燥室3の背面側には吸引ファン12を備えて上記熱風流通に寄与すべく構成する点は公知の構成と同様である。14は遠赤外線放射体6の上部に配設する屋根型の排塵板で、上部側からの塵埃の放射体6への落下を防止しながら、排熱風と外気との上記混合風を左右側から迂回して上方に案内する案内部とする。
15,15は繰り出しバルブで正逆に回転しながら所定量の穀物を流下させる。16は上記昇降機5に通じる下部移送装置、17は昇降機5上部側に接続する上部移送装置で、貯留室2上部の拡散盤18に穀物供給できる。バーナ7や穀物循環機構等は、乾燥制御に必要な制御プログラムや各種データ等を記憶するメモリを備えるコンピュータによって行なわれる。即ち、操作盤19には液晶形態の表示部20を設け、該表示部20の下縁に沿って5個の押しボタン形態の張込・通風・乾燥・排出及び停止の各モードスイッチ21〜25を配設している。これらスイッチのほか、張込量設定スイッチ26、穀物種類に対応させた乾燥設定スイッチ27、停止水分設定スイッチ28等を備える。29は緊急停止スイッチである。
内蔵の制御部31は上記操作盤19面のスイッチ情報や乾燥機機枠1各部に配設したセンサ類からの検出情報等を受けて必要な比較演算のもと、バーナ燃焼量の制御,穀物循環系の起動・停止制御,表示部20の表示内容制御等を行う。上記操作盤19のスイッチ類は、張込・通風・乾燥・排出・通風の各設定のほか、穀物種類、設定水分(仕上げ水分)、張込量、タイマ増・減等を設定できる。
図5は制御ブロック図を示し、上記操作盤19を有する制御ボックスに内蔵するコンピュータの演算制御部31には上記スイッチ類からの設定情報のほか、水分計32検出情報、昇降機5の投げ出し部に設ける穀物流れ検出器33の穀物検出情報、熱風室8に設ける熱風温度検出器61の検出情報、外気温度検出器62の検出情報、外気湿度検出器35の検出情報、穀粒流下板8近傍の温度検出器36の検出情報等が入力される。一方出力情報としては、バーナ7の燃焼系37信号、例えば燃料供給信号,その流量制御信号、あるいは上下移送装置15,16の各移送螺旋,昇降機5,繰出バルブ15等の穀物循環系モータとしての繰出バルブモータ38・昇降機駆動モータ39制御信号、吸引ファン12モータ制御信号,各表示部20への表示出力等がある。
昇降機5はバケット式で、無端ベルト40に多数のバケット41,41…を取り付け、外周を側壁5aにより覆った構造で、バケット41により集穀室4より出る穀粒を掬い上げて上昇し貯留室2へと運ぶ構成である。昇降機5の側壁5aの正面内側に、一粒式水分計32の図外穀粒取り込み部の前縁をバケット用無端ベルト40のバケット41の近くまで差し込んで設置し、側壁5aの内側で、穀粒取り込み部下方に、図外穀粒送り螺旋の始端部をのぞませる。
水分計32には、一対の電極ロールを備え、穀粒を一粒毎に圧砕しながらその電気抵抗値を水分電圧に換算して水分値を算出する構成であり、水分測定用の制御部を備えており、この制御部では所定粒数の換算水分値を平均処理して平均水分値を出力する構成とし各種乾燥制御あるいは表示出力するものである。
前記穀粒流下板8近傍の温度検出器36は、左右の穀粒流下板8,8の裏面にあって前後中央に貼付したサーミスタ型温度センサ42によって構成される。すなわち、適宜外気風を導入しうる通気空間43を形成すべく2重の板体によって構成するうちの上側に位置する穀粒案内板8の裏面側に装着される構成である。もって、左右が所定時間T0(例えば1分)毎に独立的に検出出力され、今回の温度検出値Tnと前回の温度検出値Tn-1との比較による上昇値(Tn―Tn-1)が所定温度δ以上(例えば2℃)であり、かつ連続してn回(例えば2回)検出されるか、又は当該検出温度が所定限界値(例えば100℃)を越えると繰出バルブ15の回転異常等による穀粒詰りと判定して各部に停止出力し(図8(b))、この上昇値が所定以下であってかつ所定限界値未満の場合は正常運転と判定する構成である(図8(a) 又は(c))。温度検出器36は上記のサーミスタ型温度センサを左右の穀粒流下板8,8の前後中央に設けるほか、前後に複数個設置して前後におけるセンサの平均値をもってTn又はTn-1としてもよい。
上記上部移送装置17の乾燥機枠外にあたる移送始端側には開口部45を設け、当該開口部45には螺旋46軸方向と一致する方向の支軸47周りに回動自在な排出シャッタ48を設ける。支軸47の一端部に制御板49を一体的に設け、該制御板49は支軸47部を中心に支点越えスプリング50によって2位置に切り換わる構成であり、リンク51を介して制御モータ52と連動連結され、該制御モータ52の一定方向(イ)回転に伴って上記2位置への切り換えが行われる。なお、2位置の各位置における位置決めは、排出シャッタ48の開口部45を閉じる接当状態及び該排出シャッタ48のストッパ53との接当状態をもって行われる。54は上記制御板49に設ける非接触型センサで、固定機枠側に設けるセンサ55,56との接近によって、制御モータ52が作動して上記2位置のいずれに達したかを検出できて該制御モータ52を停止制御する構成としている。
前記上部移送装置17の乾燥機枠内には、該上部移送装置17の下面を覆う底弁57を長手方向一側にヒンジ58,58…をもって上部移送装置17の側板部に接続して、この移送装置17の底部を開閉自在の構成としている。
前記排出シャッタ48を覆うように排出漏斗64が上部移送装置17の側壁に接続され、その先には排出シュート(図示せず)が設けられている。80は上部移送装置駆動プーリである。
張込スイッチ21によって張込運転に入るが、穀粒のムレを防止しようとする。
前記制御部31には、昇降機駆動モータ39の負荷電流値を検出する負荷電流検出器60を接続している。この負荷電流検出器60の検出は、前記張込スイッチ21をオン操作したときに定期的に検出しうる構成とし、該検出器60の検出結果によって電流値の低下に基づいて図12に示す機能を備えるものである。すなわち、張込スイッチ21操作による張込運転中であるか否かを判定し(ステップ101)、張込中であるときは負荷電流検出器60によって昇降機駆動モータ39の負荷電流Inを測定し(ステップ102)、その値をメモリに記憶する(ステップ103)。このような負荷電流測定は所定時間t間隔で実行されるように構成され、前記負荷電流Inは前回測定の負荷電流値In-1と比較する(ステップ104)。この比較結果で前回電流値In-1よりも今回電流値Inが低下しているか否か判定される(ステップ105)。低下の時は更に所定時間T継続したか否かが判定され(ステップ106)、継続したものと判定されると吸引ファン12用モータに駆動出力がなされ(ステップ107)、併せて繰出バルブモータ38にも駆動出力が出される(ステップ108)。ステップ106で所定時間Tが経過しないときは再びステップ102に戻り負荷電流を検出するものである。また、ステップ105で前回電流値より今回電流値が低下していないときは、所定時間の経過後(ステップ109)再びステップ102に戻って負荷電流を検出する。このように構成することにより、負荷電流値が前回負荷電流値よりも所定値以上減少した場合には、吸引ファン12及び繰出バルブ15を駆動していわゆる通風乾燥の状態とするものであるから、乾燥機への張込作業が複数回に分けて行われる際に待ち時間があっても自動的に当該通風状態におくこととなるため、乾燥機に張り込まれた穀粒のムレを防止できる。
なお、図13は水分ばらつきの大小を判定し、ばらつき大のときには繰出バルブ15や昇降機5を駆動して穀粒を循環流動させながら張り込みして穀粒を混合することによってばらつきの解消を図る。図13において、張込運転出力中であるか否かが判定され(ステップ201)、張込運転出力中であるときは循環モータ、すなわち昇降機駆動モータ39に駆動出力される(ステップ202)。制御部31は水分測定信号を出力し(ステップ203)、水分計32からの水分測定出力を受けて所定の水分換算式に基づいて水分値を算出し(ステップ204)、該算出水分値Mnをメモリに記憶する(ステップ205)。制御部31は更にこの算出水分値Mnと前回の算出水分値Mn-1と比較すべく(ステップ206)、当該過去の算出水分値Mn-1が存在するときは(ステップ207)、その差(Mn)−(Mn-1)を判定し(ステップ208)、その差が規定値以上であるときは(ステップ209)、繰出バルブモータ38に駆動出力される(ステップ210)。このように構成すると、ステップ208〜209で水分ばらつきの大小が判定され、ばらつきが大と判定されると繰出バルブ15がオンして既張込穀粒を循環移動させながら新たな穀粒を張込するようになし、既張込の穀粒と後の新たな穀粒とを混合して水分ばらつきの解消を行うものである。なお、張込運転が一回で完了する場合は、記憶している水分値データをクリアしておく。前記図12における実施例との相乗によって水分ばらつきが大のときはまず繰出バルブモータを駆動出力して循環移動によって水分ばらつきを解消しながら、次段でステップ101〜109における状態となったときは、更に吸引ファンモータを駆動することで、ムレを効率的に防止できる。
図14は外気温度検出器62の設置構成を示す。バーナ6を乾燥機前壁部より外側に配置すると共に、該バーナ6全体は通気スリットを形成した外装の通気枠65及び後面を着脱の通気カバー65aにて囲われている。この通気枠65の上壁部下方に通気路66を、後側から外気を導入可能に構成し前方側が熱風室に通じるように形成している。バーナ6の後記燃焼盤6gの上方に位置して外気の流通路66aを有してその対向位置に外気温度検出器62が配設される。したがって、外気温度検出器62は通気路66内にあって外気の導入を受け、適正に外気の温度を検出し得る。また吸引ファン12の作動不良等でバーナ6の燃焼状態が不安定となり炎が立ち上ると、外気温度検出器62は異常高温を検知し、従来のサーモスタットを代用する。
なお、上記バーナ6について、通気筒6aの後部に、燃焼空気導入用風調ファン6b、該ファン6b用風調ファンモータ6cを配し、その内部にはバーナモータ6dを備え、前面の送風筒6e、回転気化筒6f、燃焼盤6g等を備える。バーナモータ6dは回転気化筒6fを回転連動するよう構成している(図15)。
したがって、ノズル6hから液体燃料が供給されると、該燃料は回転気化筒6fの内面を伝って該気化筒6f内面を移行する際燃焼炎による輻射熱によって気化され、適正にガス化されたのち燃焼盤6gから噴出して燃焼される。
図15におけるバーナ6にあっては、通気筒6a内部であって風調ファン6bによる起風の下手側内周面には、酸化冨化膜を設けてなり、該起風によって燃焼盤6g部分に高濃度の酸素を供給しうるから、バーナ6燃焼を効率化させることができる。
なお、前記風調ファン6bの回転は供給燃料量、具体的には図外燃料バルブないしポンプの駆動オンタイム、に関連して回転制御されるもので、該オンタイムの大小出力に応じて回転数が大小に変わる構成である。上記バーナ6には風調ファン6bの回転数を検出する回転センサ65を備え、制御部31は上記オンタイム出力による目標回転数と、回転センサ65からの回転数情報を比較判定し、予め設定した回転数から逸脱する(例えば500rpm)ときはバーナ異常としてバーナ駆動停止するよう構成している。したがって風調ファン制御用基板の故障、風調ファンモータの故障などをタイミングよく知らせることができる(図16)。また、オンタイム出力を受けて目標回転数が設定されるが、この目標回転数指令出力から所定時間以内に該目標回転数に達しないときは異常として報知する構成とし、上記と同様に風調基板や風調ファンモータの故障を早期に発見できる。
上例の作用について説明する。
張込スイッチ21を操作し張込ホッパから昇降機11を利用して貯留室2に所定量の穀粒を張り込む。次いで、穀粒種類、仕上げ水分等を設定して乾燥作業を開始する。乾燥スイッチ23をオンすると、バーナ7を起動し、また繰出バルブモータ38、昇降機駆動モータ39の起動によって繰出バルブ15,15、下部移送装置16,昇降機5,上部移送装置17及び拡散盤18の循環系を起動し、並びに吸引ファン12を回転駆動する。したがって、バーナ熱風は遠赤外線放射体6を加熱して遠赤外線を放射し、繰出バルブ15の回転によって傾斜通路11部を流下する穀粒に遠赤外線が照射され穀粒内部の水分に作用して乾燥を促進する。
なお、吸引ファン12の起風に伴い機枠1内部を流通する廃熱気は適宜外気と混合され熱風室9aに供給されて乾燥室を通過する穀粒に作用させて乾燥する。なお、熱風室9b、9bには排熱気が該熱風室9b,9b背面に形成した外気導入口からの外気と混合して導入され穀粒に作用する。このように廃熱風の横断と遠赤外線照射にて穀物を乾燥し、所定水分値に達するまでこの乾燥を繰返すものである。
上記所定水分値に達すると乾燥は自動終了し、バーナ他運転各部は運転停止する。
上記の自動終了において、遠赤外線放射体6を備えた遠赤外線乾燥機では、この放射体6の温度が低下するまでの間は穀粒を機内循環させながら吸引ファン12を駆動する通風循環状態とし部分的な加温を回避する構成とするが、放射体6の温度低下の判定は次のように行うものである。図17において、熱風温度検出器61、外気温度検出器62及び排風温度検出器63の各検出温度を読み込み(ステップ401〜403)、作業中であるか否か(ステップ404)、すなわち乾燥スイッチ23オン後水分計32の検出値が設定仕上げ水分に達してバーナ系出力のみを停止した状態の上記通風乾燥状態(パージ停止)に入ると(ステップ405)、一定時間排風温度検出器63による排風温度Teを監視する(ステップ406)。排風温度Teが上昇中であるか否かを判定し(ステップ407)、上昇中では通風循環を継続する(ステップ409)。ステップ407において排風温度が上昇中でないときは、排風温度Teが外気温度に所定温度例えば5℃を加えた温度よりも低いか否か(放射体6の温度が低下しているか)が判定され(ステップ408)、未だ外気温度に所定温度を加えた温度未満に達してないときは、ステップ409に至って通風循環を継続する。また、ステップ408で排風温度Teが外気温度に所定温度を加えた温度未満であるときは、乾燥作業を終了すべく昇降機駆動モータ39、繰出バルブモータ38を停止する(ステップ410)。なお、上記ステップ405で通風乾燥状態(パージ停止)にないときは通常の乾燥作業を行う(ステップ411)。
このように、遠赤外線放射体6の温度低下を排風温度Teが外気温度と所定温度との和との比較によって判定するようにしたから、確実に放射体6の温度低下を行った後に乾燥停止することができ過熱状態の放射体6による火災を防止する。
乾燥終了後乾燥穀粒は機外排出のため、排出スイッチ24をオンする。この排出スイッチ24信号によって、繰出バルブモータ38、昇降機駆動モータ39が起動し、併せて制御モータ52を起動する。制御モータ52の矢印方向(イ)の回転は、リンク51を介して制御板49を図10において支軸47周りに時計方向に回転させ所定回転角度をもって支点越えスプリング50の付勢を得て一挙に時計方向に回転させる。この制御板49の時計方向回転は排出シャッタ48を連動し開口部45を開く。尚該排出シャッタ48がストッパ53に接当して止まり、上記スプリング50の作用を受けてその姿勢を維持するとともに、センサ54とセンサ55との対向によって当該姿勢を検知し制御モータ52をオフする。こうして排出シャッタ48の姿勢が切り換わることによって開口部45が開かれるため、繰出バルブ15,下部移送装置16,昇降機5及び上部移送装置17を経て移送される乾燥穀粒は開口部45から機外に排出される。
本実施例では、制御板49に設ける非接触型センサ55が固定機枠側に設けるセンサ55,56との接近によって、制御モータ52が作動して上記2位置のいずれに達したかを検出できて該制御モータ52を停止制御する構成としているが、これらセンサを廃止すべく次のような構成とすることもできる。すなわち、シャッタの開閉を制御する制御モータ52の電流波形を検出しうる構成とし、制御部31からの制御出力が出され、制御モータ52を作動させるが、上記電流波形を検出し規定値の電流が流れていない状態または規定値以上の過電流が流れる状態では異常と判定する。なお正常電流の場合には一定時間後に出力停止する構成である。図18におけるように、乾燥スイッチオンに伴う乾燥開始の有無を判定し(ステップ301)、乾燥開始されると、排出シャッタ48が開いていると穀粒循環ができないためこの排出シャッタ48を閉じるべく制御モータ52に閉じ出力がなされる(ステップ302)。この際に制御モータ52の電流値が読み込まれ(ステップ303)、まず電流値の有無が判定され(ステップ304)、電流値がないときは異常処理(例えば、運転停止)し(ステップ305)、ステップ304で電流値があるときには、更に予め設定した規定値以上であるか否か判定される(ステップ306)。この規定値以上であるときは上記ステップ305にて異常処理する。このようにするとセンサ55を廃止できる。
ステップ306で規定値以下であるときは更にその状態が一定時間経過したか否かが判定され(ステップ307)、一定時間以上経過するとき排出シャッタ48は閉じられたものと推定され、制御モータ52への出力がオフされる(ステップ308)。
なお、上記のステップ301〜308は排出シャッタ48閉じ作動出力中における異常判定に関するものであるが、排出シャッタ48開出力に際しても同様である。すなわち、排出スイッチ24をオンすると制御モータ52には開出力され、排出シャッタ48は開動する構成とし、同様にモータ電流を検出し異常判定を行う。このようにするとセンサ56を廃止できる。
乾燥済み穀粒を排出スイッチ24操作によって排出シャッタ48を開いて排出するが、排出完了は次のように行われる。すなわち、排出スイッチ24操作によって排出信号を受けて所定時間間隔で水分計32を作動し、該水分計32への穀粒取り込み検出中は排出運転中であると判定し、穀粒の取り込みがなくなると排出終了と判定するように、水分計32を穀粒流れ検出手段に代替している。
ところが、水分計32に異常が発生すると排出終了検知を行い得ないため、図19、20のように改良している。すなわち、循環系モータ、例えば昇降機駆動モータ39の負荷電流値Inが排出開始時の負荷電流値Isと比較して所定以下に低下する傾向に着目し、この低下がないときは排出終了としない構成とするものである。まず図19においては、水分計32が穀物なしを検出しかつ負荷電流が規定値以下になる条件で排出終了と判定するものである。また、図20に示す構成は、モータ負荷電流を一旦記憶しておき、水分計32が穀物なしを検出しかつ負荷電流が記憶した前回の負荷電流値よりも低下していることを条件に排出終了と判定するものである。なお、排出終了と判定すると、その旨表示すると共に、穀粒排出用のモータ、すなわち繰出バルブモータ38及び昇降機駆動モータ39を停止する。また、水分計32で穀物なしを検出したにもかかわらず、負荷電流が規定値以下にならず、あるいは前回の値から低下しないときは、異常判定するよう構成する。
図21はインターネット経由で集中管理者のホストコンピュータから個人ユーザ専用の乾燥モードを生成して提供を受ける情報提供システムを示すものである。穀粒乾燥機の制御部100の入力側には前記スイッチ類101やセンサ類102、103を接続するほか、出力側にモータ系104、バーナ系105、表示部106への各出力部を接続する構成である。そして制御部100との間で情報を入出力可能に通信装置107を構成するとともに、インターネット経由で集中管理者のホストコンピュータ108と接続可能に構成している。個人ユーザ(図例はユーザ1〜3)は、集中管理者のホームページから乾燥設定情報をダウンロードし、個人専用の乾燥モードを作成するよう構成する。集中管理者の乾燥設定情報としては、個人ユーザの乾燥機の周囲環境や地域の品種適応状態等があり、集中管理者は当該地域の乾燥条件、例えば品種に対応した乾燥温度、乾燥モード、天候に応じた乾燥温度等を蓄積して所有し、個人ユーザからの照会事項を参考に適正に近い乾燥モードを選択して提供できるものとしている。
このように、個人ユーザの乾燥機をネットワークを介して集中管理者のホストコンピュータに接続して、乾燥に必要な情報等をダウンロードして、必要な乾燥情報を取得するから、迅速に乾燥情報を得ることができ、張込直後など乾燥運転の間際においても容易に適正な乾燥条件を知り、または確認することができ、誤設定による乾燥の不適正を招かないで済む。
また、上記乾燥機に必要な乾燥条件のほか、乾燥運転に必要な操作情報を提供できる構成としている。乾燥機使用頻度の少ないユーザにおいては操作方法の確認ができる利点がある。なお、操作情報は乾燥機に設ける表示部106に表示できる構成とすればよく、また音声による出力でもよい。
また、図22は、運転操作情報を携帯電話109を経由して通信装置107に接続すべく構成される。このように構成すると、情報の確認に携帯電話109を利用することとなって、ユーザは携帯電話109で操作方法を確認しながら乾燥運転を行うものであるから、乾燥機の通信装置の構成を簡略化できる効果がある。
穀粒乾燥機の正断面図である。 穀粒乾燥機の側断面図である。 穀粒乾燥機の平断面図である。 制御盤正面図である。 制御ブロック図である。 熱風温度検出器設置一例を示す正断面図である。 同上の平面図である。 燃焼量−検出温度差関係グラフである。 上部移送装置部の拡大側面図である。 同上の正面図である。 図9におけるA−A線断面図である。 フローチャートである。 フローチャートである。 バーナ部側面図である。 一部断面したバーナの側面図である。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 上部移送螺旋装置の穀粒流れ検出装置 インタネット接続状態の管理図 同上
符号の説明
1…乾燥機枠、2…貯留室、3…乾燥室、4…集穀室、5…昇降機、6…赤外線放射体、7…穀粒流下通路、8…熱風室、10…排風室、11…バーナ、17…上部移送装置、18…拡散盤、21…張込スイッチ、23…乾燥スイッチ、24…排出スイッチ、32…水分計、38…繰出バルブモータ、39…昇降機駆動モータ

Claims (3)

  1. 上部の貯留室(2)に張り込まれた穀粒を繰出バルブ(15)の回転駆動によって乾燥室(3)から集穀室(4)に繰り出しながらバーナ(7)からの熱気を吸引ファン(12)により熱風化して作用させ、または遠赤外線放射体(6)から熱輻射によって該穀物を乾燥する構成とし前記集穀室(4)から昇降機(5)によって再び貯留室(2)に循環することにより所定水分値に乾燥する穀粒乾燥機において、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、今回の張込作業後から、次回の張込作業開始時までの間に自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力することを特徴とする穀粒乾燥機
  2. 上部の貯留室(2)に張り込まれた穀粒を繰出バルブ(15)の回転駆動によって乾燥室(3)から集穀室(4)に繰り出しながらバーナ(7)からの熱気を吸引ファン(12)により熱風化して作用させ、または遠赤外線放射体(6)から熱輻射によって該穀物を乾燥する構成とし前記集穀室(4)から昇降機(5)によって再び貯留室(2)に循環することにより所定水分値に乾燥する穀粒乾燥機において、操作盤面に設ける張込スイッチ(21)の操作に基づき、穀粒を貯留室(2)に張込む昇降機(5)を駆動出力する構成とし、昇降機(5)内に張り込まれる穀粒が少なくなっていることを検出した状態が所定時間以上継続すると自動で前記繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力することを特徴とする穀粒乾燥機
  3. 張込運転中に張込穀粒の水分を測定し、前回水分値と今回水分値との差によって張込穀粒の水分ばらつきの大小を判定し、所定以上のときには繰出バルブ(15)と吸引ファン(12)を駆動出力する請求項1及び2に記載の穀粒乾燥機。
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