JP3821068B2 - 穀粒乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遠赤外線放射体を備える穀粒乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遠赤外線放射体を集穀室に設けて穀粒流下板を流下する穀粒に遠赤外線放射熱を作用させて乾燥する形態とし、その際の穀粒搬送上での停滞を検出する手段として、特開平9−89453号公報に記載された構成がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構成では、下部移送装置の穀粒停滞を検出するものとなるが、乾燥室から集穀室への穀粒の繰出しが停滞する場合には対応できない。
また、バーナを遠赤外線放射体の一端に接続する形態とするが、乾燥開始直後等は該バーナの燃焼が安定しないがこの影響を抑制させようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載の発明は、貯留室2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられ、外部に設ける昇降機5の駆動によって穀物を循環させながら、集穀室4部に設けた遠赤外線放射体6によって該集穀室4の流下板8上に繰出される穀粒に作用する放射熱、及び遠赤外線放射体6からの排熱風を上記乾燥室3に導入して乾燥する穀粒乾燥機において、集穀室4の穀粒流下板8に温度検出器36を配設し、この温度検出器36の所定温度以上の高温検出によって穀粒詰り検出を判定する制御部31を設けてなる穀粒乾燥機の構成とする。
【0005】
これによって、穀粒流下板8上の穀粒流下状態が所定になされていると、検出温度は一定範囲にあり、穀粒の繰出量が少なくなって穀粒流下板8面へ直接の遠赤外線放射熱が作用すると、検出温度が高くなって正常状態との比較により穀粒詰りを検出できる。
【0006】
また請求項2に記載の発明は、請求項1において、所定時間間隔で温度検出器36によって温度を検出すべく構成し、前回の検出温度と今回の検出温度との比較による上昇値が所定以上を所定回数連続すると穀粒詰りと判定する。
これによって、前回検出温度と今回検出温度との比較による上昇値が所定以上となり、これを予め設定した複数回連続すると制御部は穀粒詰りと判定する。
【0007】
さらに請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、遠赤外線放射体6の一端にバーナ7を接続し遠赤外線放射熱を発生すべく構成し、乾燥開始後該バーナ7の燃焼量の変動が所定範囲になったか否かを判定する手段を構成し、所定範囲以下になったとき温度検出器36による穀粒詰り異常の判定をする。
【0008】
これによって、遠赤外線放射熱を発生させるバーナの燃焼が安定すると温度検出器36による検出温度から穀粒詰り異常の判定をする。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、穀粒の流下量の変動によって遠赤外線放射熱を受ける該穀粒流下板8の温度変動を監視することにより穀粒詰り異常を検出でき、特に乾燥室から集穀室への穀粒繰出し異常を簡単な構成で検出できる。
【0010】
請求項2に係る発明は、前回検出温度と今回検出温度との比較による上昇値が所定以上となり、これを予め設定した複数回連続すると制御部は穀粒詰りと判定するもので、精度よく穀粒詰り検出できる。
請求項3に係る発明は、乾燥作業開始時におけるバーナの不安定燃焼状態では温度検出による異常検出を行わないものであるから、検出精度を向上する。なお、時間管理で例えば乾燥開始後所定時間は温度検出による異常検出を行わせない構成とする場合に比較して、バーナの安定燃焼状態を直接監視することができ、迅速な異常対応が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
1は穀物乾燥装置の機枠で、内部には貯留室2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられ、外部に設ける昇降機5の駆動によって穀物を循環させながら、集穀室4部に設けた遠赤外線放射体6による放射熱、及び遠赤外線放射体6からの排熱風を浴びせて乾燥する構成である。
【0012】
上記遠赤外線放射体6は、集穀室4内にあって、一端をバーナ7に接続し、断面方形状を呈し左右壁面及び下面に遠赤外線放射塗料を塗布するもので、該集穀室4の穀粒流下板8面を流下する穀粒に遠赤外線放射熱を浴びせるよう構成している。該遠赤外線放射体6上面からの排熱気は機体後部側及び前部側から導入する外気と混合しながら上位の乾燥室3における熱風室9a,9b,9bから排風室10,10を流通して傾斜状に形成する穀粒通路11,11…を横断する構成である。なお、該乾燥室3の背面側には吸引ファン12を備えて上記熱風流通に寄与すべく構成する点は公知の構成と同様である。なお、機体背面におけるダクト13を介して中央熱風室9aの熱風を左右側熱風室9b,9bに供給すべく構成されている。14は遠赤外線放射体6の上部に配設する屋根型の排塵板で、上部側からの塵埃の放射体6への落下を防止しながら、排熱風と外気との上記混合風を左右側から迂回して上方に案内する案内部とする。
【0013】
15,15は繰り出しバルブで正逆に回転しながら所定量の穀物を流下させる。16は上記昇降機5に通じる下部移送装置、17は昇降機5上部側に接続する上部移送装置で、貯留室2上部の拡散盤18に穀物供給できる。バーナ7や穀物循環機構等は、乾燥制御に必要な制御プログラムや各種データ等を記憶するメモリを備えるコンピュータによって行なわれる。即ち、操作盤19には液晶形態の表示部20を設け、該表示部20の下縁に沿って5個の押しボタン形態の張込・通風・乾燥・排出及び停止の各モードスイッチ21〜25を配設している。これらスイッチのほか、張込量設定スイッチ26、穀物種類に対応させた乾燥設定スイッチ27、停止水分設定スイッチ28等を備える。29は緊急停止スイッチである。
【0014】
内蔵の制御部31は上記操作盤17面のスイッチ情報や乾燥機機枠1各部に配設したセンサ類からの検出情報等を受けて必要な比較演算のもと、バーナ燃焼量の制御,穀物循環系の起動・停止制御,表示部20の表示内容制御等を行う。上記操作盤19のスイッチ類は、張込・通風・乾燥・排出・通風の各設定のほか、穀物種類、設定水分(仕上げ水分)、張込量、タイマ増・減等を設定できる。
【0015】
図5は制御ブロック図を示し、上記操作盤19を有する制御ボックスに内蔵するコンピュータの演算制御部31には上記スイッチ類からの設定情報のほか、水分計32検出情報、昇降機5の投げ出し部に設ける穀物流れ検出器33の穀物検出情報、熱風室8に設ける熱風温度検出器の検出情報、外気温度検出器34の検出情報、外気湿度検出器35の検出情報、穀粒流下板8近傍の温度検出器36の検出情報等が入力される。一方出力情報としては、バーナ7の燃焼系37信号、例えば燃料供給信号,その流量制御信号、あるいは上下移送装置15,16の各移送螺旋,昇降機5,繰出バルブ15等の穀物循環系モータとしての繰出バルブモータ38・昇降機駆動モータ39制御信号、吸引ファン12モータ制御信号,各表示部20への表示出力等がある。
【0016】
昇降機5はバケット式で、無端ベルト40に多数のバケット41,41…を取り付け、外周を側壁5aにより覆った構造で、バケット41により集穀室4より出る穀粒を掬い上げて上昇し貯留室2へと運ぶ構成である。昇降機5の側壁5aの正面内側に、一粒式水分計32の図外穀粒取り込み部の前縁をバケット用無端ベルト40のバケット41の近くまで差し込んで設置し、側壁5aの内側で、穀粒取り込み部下方に、図外穀粒送り螺旋の始端部をのぞませる。
【0017】
水分計32には、一対の電極ロールを備え、穀粒を一粒毎に圧砕しながらその電気抵抗値を水分電圧に換算して水分値を算出する構成であり、水分測定用の制御部を備えており、この制御部では所定粒数の換算水分値を平均処理して平均水分値を出力する構成とし各種乾燥制御あるいは表示出力するものである。
【0018】
前記穀粒流下板8近傍の温度検出器36は、左右の穀粒流下板8,8の裏面にあって前後中央に貼付したサーミスタ型温度センサ46,46によって構成される。すなわち、適宜外気風を導入しうる通気空間48を形成すべく2重の板体によって構成するうちの上側に位置する穀粒案内板8の裏面側に装着される構成である。もって、左右が所定時間T0(例えば1分)毎に独立的に検出出力され、今回の温度検出値Tnと前回の温度検出値Tn-1との比較による上昇値(Tn―Tn-1)が所定温度δ以上(例えば2℃)であり、かつ連続してn回(例えば2回)検出されるか、又は当該検出温度が所定限界値(例えば100℃)を越えると繰出バルブ15の回転異常等による穀粒詰りと判定して各部に停止出力し(図8(ロ))、この上昇値が所定以下であってかつ所定限界値未満の場合は正常運転と判定する構成である(図8(イ) 又は(ハ))。温度検出器36は上記のサーミスタ型温度センサを左右の穀粒流下板8,8の前後中央に設けるほか、前後に複数個設置して前後におけるセンサの平均値をもってTn又はTn-1としてもよい。
【0019】
上記の正常運転又は異常運転の判定は、乾燥運転後、即ち乾燥スイッチ22オン後所定時間経過後で燃焼の安定した後に行う構成である。燃焼の安定は、前回検出の燃焼量Aと今回検出の燃焼量Bとの比較によって判断する構成である(図9)。具体的には、燃焼量は燃料バルブのオンタイムによって決定され、このオンタイムは熱風室温度や張込量によって決定される構成であるが、前回検出の燃焼量Aのオンタイムをtn-1とし、今回オンタイムをtnとすると、
|tn-1−tn|<α
であるときに、上記判定を実行できる構成とする。なお、αは予め設定する基準値で、例えば0.5m秒である。
【0020】
これによって、乾燥スイッチ22オン後の燃焼不安定時期における温度検出器36による判断を行わないため、無闇に乾燥運転の停止制御が実行されず運転に支障が少ない。また、固定的に乾燥スイッチ22オン後所定時間(例えば30分)経過するまでは何らの異常判定を行わない仕様に比較して迅速な異常対応が可能となる。
【0021】
図7のうち、符号47,47…は、穀粒流下板8に設けた複数のサーモスタット形態の温度検出器36を示すものである。いずれも単独で所定温度以上となったとき出力をオフするセンサ形態とし、これらセンサのうちいずれかがオフとなったら温度検出器36による異常高温と判定して乾燥各部の運転を停止する構成である。局部的に夾雑物や塵埃が溜り高温加熱された遠赤外線放射体6による輻射熱によって加熱され火災等を未然に防止できる(図10)。
【0022】
図11は乾燥運転の緊急停止の際の処理を示すもので、温度検出器36と外気温度検出器34との差値を常時監視しながら、必要な通風循環運転に移行させて穀粒の熱障害を防止しようとする。即ち、穀粒流下板8に設ける温度検出器36の検出平均温度TGAと、外気温度検出器34による検出温度TAとを比較し、
TGA≧TA+β
の関係のとき、警報と共に、通風循環運転、即ち繰出バルブ15を回転連動しながら上下部移送装置16,17及び昇降機5からなる穀粒循環系を連動すべく出力する。もって、穀粒は循環状態になり一定位置で遠赤外線放射熱を集中して受けることがなく、熱障害を防止しうる。なお、この通風循環運転中、吸引ファン12を回転連動するが、当該ファン12を停止して単なる循環運転のみとしてもよい。なお、βは予め設定する定数である。
【0023】
前記繰出バルブ15は正転又は逆転すべく繰出バルブモータ38に連動する構成であるが、図12は、昇降機5モータ39の負荷変動を検出することにより繰出バルブ15が正常に正転し又は逆転しているか、どちらか一方の回転が停止状態にあるかなどを判定できる。図12におけるように繰出バルブ15を連動する上記モータ38の正転連動又は逆転連動に基づき、穀粒が所定に繰出されている場合には、昇降機5モータ39の負荷電流が所定に立上り、正転信号及び逆転信号の出力状況と負荷電流の状況、すなわち予め設定した判定電流との対比によって繰出バルブ15が正常運転であるか否かが判定できる。
【0024】
図13は水分計32の検出入力信号を利用した繰出バルブ15の正逆転が正規に行われているか否かを判定するものであり、繰出バルブ15用モータ38の正転及び逆転に併せて水分計モータ32aを起動して穀粒を取り込むべく繰出バルブ15の作動タイミングと水分計モータ32aのタイミングとを関連付けして作動させることにより、水分計32制御部への穀粒取り込み出力又は穀粒水分検出出力の確認によって正規に繰出バルブ15が正転及び逆転作動している状況を推定でき、既存の装置の利用によってコストアップをすることなく容易に繰出バルブ15の運転状態の確認を行うことができる。
【0025】
また、上記水分計32の穀粒検出信号は、穀粒搬送の有無を推定できるものであるから、これを利用して穀粒排出モードにおける穀粒排出完了を出力すべく構成して排出作業完了の指令信号を出力させることができる。このとき、排出能力Qトン/時に対して予め設定入力されている当該乾燥に係る張込量をWトンとすると、排出に要する時間は概ね、W/Q(時間)となるから、この予測時間Sになる頃合を見計らって水分計32を起動するよう構成し、この水分計32の穀粒検出信号の有無を判断して排出完了か否かを判定するものとする。例えば、W=5トンの処理穀粒を張り込んで乾燥作業を終了し、排出スイッチ23をオンして乾燥済穀粒を排出する。このとき演算制御部31は予め設定入力された排出能力Q=10トン/時によって、排出予測時間S=W/Q=0.50(時間)を算出する。水分計32への起動信号は、図14の表より0.45時間経過後に水分計32は起動出力される。
【0026】
上記のように構成すると、排出スイッチ23をオンした後継続的に水分計32を作動させておく場合に比較して、予め予測した時間帯に近づくと水分計32を起動するものであるから、無駄な穀粒の圧砕等処理を行わずともよくなり、穀粒損失を防止できる。
【0027】
図15は、下部移送装置16の斜視図を示す。集穀室4機枠1には前後に支持部を備えて移送螺旋50を回転自在に設けるもので、機枠1の前側には開口51を形成し、該開口51に一致して移送螺旋50を支持すると共に昇降機5へ穀粒案内する案内ボックス52を設ける。該案内ボックス52は、機枠1との接合面52aに上記開口51に一致する開口53を有し、移送螺旋50軸54端の軸支持部55を貫通支持すべく構成し、跳ね出し板56による穀粒を傾斜板部52bを経て側部開口57を経由して昇降機5下部に搬送しうるよう構成している。
【0028】
58は開口51の近傍に設ける堆積穀粒検出器で、棒状の静電容量型センサ形態とされ、ベース固定板59に径大のボルト60,60をもって固定された上記棒状センサは、開口51の近傍に設けた装着孔61を貫通状とされて、ベース固定板59を機枠1にボルト61止めすることにより固定する構成である。
【0029】
従って、機枠内側において、移送螺旋50の摩耗劣化等によって搬送能力が低下するなどして穀粒の搬送が停滞し静電容量型センサ58の感知面に作用すると、穀粒停滞異常として報知する構成である。
上記堆積穀粒検出器58は上記のように棒状をなして、機枠1装着孔61の前後に突出する形態に装着し、機枠1外側においては、前記案内ボックス52の機枠1接合面側に凹部52cが形成されるようになし、上記堆積穀粒検出器58の設置空間zを形成している。
【0030】
前記昇降機5は前後振替型で、図2のように機枠1の正面側に設置する場合と平面視で対称位置となって機枠1の後面側に設置する場合とに仕様変更可能に構成している。このため、機枠後面側には開口51及び装着孔61とに対向状に開口63及び装着孔64を設けている。
【0031】
昇降機5を前後振替するには、案内ボックス52及び移送螺旋50を取り外し、両者の関係を保った状態で後部側に移動して後面の開口63から移送螺旋50を装着すると共に夫々固定する。予め後面側に位置変更取り付けした昇降機5に案内ボックス52は接合され穀粒移送可能に設けられる。
【0032】
この際堆積穀粒検出器58も装着孔61から外され、後側の装着孔64に取り付けされる。このようにすることによって、移送螺旋50の移送方向下手側に装着し得て穀粒堆積を早期に発見できる効果がある。
上記において、案内ボックス52の非装着側開口51又は63は着脱自在の蓋カバー65でもって覆われる構成である。この蓋カバー65は堆積穀粒検出器58の装着孔61又は64を開口51又は63を同時に覆うことができる大きさに形成されている。従って、堆積穀粒検出器58を取り残したままで蓋カバー65を装着しようとすると、この堆積穀粒検出器58は機枠1外側に突出状にあるから実質的に蓋カバー65の装着は困難となって、該堆積穀粒検出器58の装着換えを促す。
【0033】
このように、前後振替を行う場合に、堆積穀粒検出器58の装着換えを促すことができる。なお、蓋カバー65に上記のような構成を採用するほか、案内ボックス52の例えば前記接合面52aを延長するなどして装着部となし、該ボックス52自体に堆積穀粒検出器58を装着しておくことによっても同様の効果を得ることができる。
【0034】
図16は乾燥機機枠天井部の別構成を示すものである。上部移送装置17の上部に空間70を形成すべく形成し、上部移送装置17を構成する螺旋71の軸72を延長して乾燥機機枠1の後端側にて軸支持させてなる。該軸72の端部には排塵ファン73を設け、該排塵ファン73の吐出口74をファン胴75の上位に設け、該吐出口74を機体背面側に設ける前記吸引ファン12への排風胴76にダクト77を介して接続してなる。このように構成することによって、上部移送装置17で移送中に舞い上がる塵埃類は、排塵ファン12の回転によって空間70を経て吸引され吐出口74からダクト77を経て吸引ファン12の吸引空気と共に機外に排出されることとなる。
【0035】
上記の構成では、排塵機専用のモータを不要とし上部移送装置17の螺旋71軸72を利用するものでコスト低減につながる。また、空間70を形成して専用のダクトを不要とする。排塵ファン73及びファン胴75は貯留室2の後部上方に配置でき、拡散穀粒への干渉もない位置に設けられ、貯留室2の死空間を有効利用しうるものである。
【0036】
図17は穀粒乾燥機76に必要な電力を機械に付随した燃料電池77で供給しうる構成としたものである。即ち、燃料電池77は、都市ガスの供給と空気の導入によって燃料を改質処理しながら燃料電池スタック78により融合させて発電する。この発電による電流をインバータ79で周波数調整したのち穀粒乾燥機76に供給され各部起動等に供されることとなる。
【0037】
一方、燃料電池スタック78で発生する排熱は、排熱回収装置80を経て貯湯槽81のエネルギー源として再利用される。さらに、インバータ79から穀粒乾燥機76への供給ライン82を分岐して、商用電力から各家庭用屋内配線に至る途中の配電盤83に供給ライン84を接続して、穀粒乾燥機76の不使用時は家庭用電源として使用しうる構成である。
【0038】
図18は別例を示し、発電時に燃料電池スタック78や燃料処理装置85から発生した排熱を乾燥に必要な熱源として利用すべく送風装置86によって穀粒乾燥機76に供給できる構成としている。こうして乾燥に必要な熱源として利用することにより、バーナによる乾燥を不要とし、又はこのバーナを小容量、小燃焼量のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物乾燥機の正断面図である。
【図2】穀物乾燥機の側断面図である。
【図3】穀物乾燥機の平断面図である。
【図4】コントロールボックスの制御盤正面図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】集穀部正断面図である。
【図7】集穀部平面図である。
【図8】(イ)(ロ)(ハ)は異常高温検出一例を示すグラフである。
【図9】フローチャートである。
【図10】フローチャートである。
【図11】フローチャートである。
【図12】(イ)は制御ブロック図、(ロ)は作用説明図である。
【図13】(イ)は制御ブロック図、(ロ)は作用説明図である。
【図14】張込量と排出所要時間等関係を示す表である。
【図15】下部移送装置部の分解斜視図である。
【図16】貯留室上部の異なる構成を示す側断面図である。
【図17】燃料電池による電力供給一例を示すブロック図である。
【図18】他の燃料電池による電力供給一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…乾燥機枠、2…貯留室、3…乾燥室、4…集穀室、5…昇降機、6…遠赤外線放射体、7…バーナ、8…流下板、36…温度検出器

Claims (3)

  1. 貯留室2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられ、外部に設ける昇降機5の駆動によって穀物を循環させながら、集穀室4部に設けた遠赤外線放射体6によって該集穀室4の流下板8上に繰出される穀粒に作用する放射熱、及び遠赤外線放射体6からの排熱風を上記乾燥室3に導入して乾燥する穀粒乾燥機において、集穀室4の穀粒流下板8に温度検出器36を配設し、この温度検出器36の所定温度以上の高温検出によって乾燥室3から集穀室4への穀粒詰りと判定する制御部31を設けてなる穀粒乾燥機。
  2. 所定時間間隔で温度検出器36によって温度を検出すべく構成し、前回の検出温度と今回の検出温度との比較による上昇値が所定以上を所定回数連続すると穀粒詰りと判定する請求項1記載の穀粒乾燥機。
  3. 遠赤外線放射体6の一端にバーナ7を接続し遠赤外線放射熱を発生すべく構成し、乾燥開始後該バーナ7の燃焼量の変動が所定範囲になったか否かを判定する手段を構成し、所定範囲以下になったとき温度検出器36による穀粒詰り異常の判定をする請求項1又は2に記載の穀粒乾燥機。
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