JP2005187597A - 吸水防止材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (1)パラフィン類及びロジン類からなる群から選ばれる少なくとも1種、(2)シリコーン及び(3)アクリル樹脂を含む水系組成物からなる吸水防止材。
【選択図】 なし
Description
本発明の吸水防止材は、(1)パラフィン類及びロジン類からなる群から選ばれる少なくとも1種、(2)シリコーン及び(3)アクリル樹脂を含む水性組成物からなることを特徴とする。
(1)パラフィン類またはロジン類
パラフィン類としては、一般式:CnH2n+2(n=1〜70、好ましくは15〜70)で表されるアルカンを使用できる。その中でも、本発明の吸水防止材に配合した場合に、吸水防止材が塗布されて固化(造膜)した際に、常温で固化物から分離することのない安定なものが好ましい。このようなパラフィンは市販されており、エマルジョンタイプのものが水性なので、好適に使用できる。
(2)シリコーン
本発明の吸水防止材に使用するシリコーンとしては、水性のシリコネート系、シラン系、シロキサンオリゴマー系のシリコーンが使用でき、特に、シリコネート系のものが好適に使用できる。シリコネート系のものとしては、例えば、トリアルコキシシラン、トリアルコキシシランの加水分解物、及びトリアルコキシシランの金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一種が使用できる。トリアルコキシシランとしては、下記の一般式(1):
R1Si(OR2)3 (1)
〔式中、R1は、メチル基、エチル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基又はヘプタデカトリフルオロプロピル基を示し、R2はメチル基又はエチル基を示す。〕で表されるトリアルコキシシランが使用できる。
(3)アクリル樹脂
アクリル樹脂としては、一般に接着剤等に使用されるアクリル樹脂が使用できる。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;これらの単量体の少なくとも一種を共重合させたもの;及びこれらの単量体と、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル等のエチレン性不飽和単量体とを共重合させたもの等が使用できる。アクリル樹脂の製造方法は特に限定されず、乳化重合、サスペンジョン重合、あるいは溶液重合等の公知の方法により製造することができる。
(4)溶媒
本発明の吸水防止材は、水系組成物からなる。すなわち、溶媒として、水又は水系溶媒を含む。水系溶媒としては、例えば水と水溶性有機溶媒との混合液を使用することができる。また、前記の成分として水性エマルジョンを使用する場合等は、別途に溶媒を添加しなくてもよい。溶媒の使用量は、他の成分の種類、塗布時の作業性等に応じて適宜決定することができる。
(5)添加剤
本発明では、吸水防止材に更なる性質を付加するために、必要に応じて、添加剤を使用することができる。添加剤としては、水ガラス、顔料、造膜助剤、増粘剤、消泡剤等が例示できる。
本発明の吸水防止材は、例えば、けい酸カルシウム板、セメント板、石膏版等でできた吸水性を有する無機質成形体を含めた無機系建材に適用でき、特に、吸水性を有する無機質成形体の一部又は全部に保護シートが積層されている無機系建材において、少なくとも保護シートの端部と無機質成形体とを含む領域を塗布するために好ましく用いられる。当該無機系建材の用途としては特に限定されず、例えば型枠兼用断熱材に好適に使用することができる。このようなものとしては、上記特許文献4に示される型枠兼用断熱材が該当する。以下、無機系建材(特に型枠兼用断熱材)に用いられるけい酸カルシウム成形体及びけい酸カルシウム成形体に積層される保護シートを説明する。
けい酸カルシウム成形体の製造方法は、公知の方法が適用でき、成形体の大きさ、形状等は限定されず、適宜選択することができる。型枠としての強度を十分に発揮するためには、成形体の密度は一般的に0.05〜0.30g/cm3程度あれば好ましい。
(1)コンクリートと接する側の面に積層される保護シート
成形体のコンクリートと接する側の面に積層される保護シートとしては、例えば、補強層及び/又は防湿・防水層を含む積層体を使用することができる。
コンクリートと接しない側のもう一方の面に積層される保護シートとしては、上記(1)で例示したシートと同様のシートを使用することができる。
本発明において、吸水防止材を塗布する方法は限定されず、吹き付け、ローラー塗り、はけ塗り等の常法で塗布することができる。塗布は一度行うだけでもよいが、複数回行うことも可能である。
(1)使用材料
無機系建材としては、けい酸カルシウムからなる型枠兼用断熱材である、日本インシュレーション(株)社製の製品名「ダンネットライト−IIフネン」(サイズ1820mm×910mm×50mmの直方体)を用いた。ダンネットライト−IIフネン(以下、「DNL−IIフネン」と略す。)は、けい酸カルシウム板の上底面及び下底面の2面に保護シート(以下、面材と云う)が接着されている。
上記の吸水防止材を塗布した後、約20℃の室内に24時間放置して気乾し、水中浸漬実験の開始直前の重量を測定した(この重量を「M0」とする。)。さらに、それぞれのDNL−IIフネンを(水槽に入れ、最頂部が水面下約4cmとなるように固定し、)24時間水(約20℃)に浸漬した後の重量を測定した(この重量を「Mt」とする。)。以下の式により、吸水率を計算した。その結果を表1に示す。
吸水率(重量%)=[(Mt−M0)/M]×100
さらに、前記の水中浸漬実験の後、面材が捲れているかどうか、面材が積層されていない小口面(側面)に指の腹を押し当てた状態で上方または下方に滑らせた際に、面材の端が捲れるかどうかを検査し、捲れないものを「合格」、捲れるものを「不合格」とした。その結果を表1に示す。
図1の斜線部に示すように、DNL−IIフネンの小口面(側面)を防水性の粘着テープ((株)寺岡製作所製;紙粘着テープ No.200)で被覆して試験体を作製し、実施例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。防水性の粘着テープにより処理した領域は、図2と同様、図1の斜線部であり、面材の端部から12.5mmまでの領域も防水性の粘着テープにより覆った。なお、吸水防止材は、使用していない。
DNL−IIフネンを未処理のまま使用したほかは、実施例1と同様に実験を行った。その結果を表1に示す。
2 面材
3 面材の端部
4 塗膜
Claims (12)
- (1)パラフィン類及びロジン類からなる群から選ばれる少なくとも1種、(2)シリコーン及び(3)アクリル樹脂を含む水系組成物からなる吸水防止材。
- アクリル樹脂100重量部に対して、シリコーンを3〜50重量部、パラフィン類及びロジン類からなる群から選ばれる少なくとも1種を10〜250重量部含む請求項1記載の吸水防止材。
- 無機系建材に塗布するために用いられる請求項1又は2に記載の吸水防止材。
- 無機系建材が吸水性を有する無機質成形体の一部又は全部に保護シートが積層されているものであって、当該無機系建材の少なくとも保護シートの端部と無機質成形体とを含む領域を塗布するために用いられる請求項3記載の吸水防止材。
- 無機系建材が、型枠兼用断熱材である請求項3又は4記載の吸水防止材。
- 無機系建材が、けい酸カルシウムである請求項3記載の吸水防止材。
- 無機質成形体が、けい酸カルシウムである請求項4記載の吸水防止材。
- 請求項1又は2に記載の吸水防止材が塗布されたことを特徴とする無機系建材。
- 無機系建材が吸水性を有する無機質成形体の一部又は全部に保護シートが積層されているものである請求項8記載の無機系建材。
- 無機系建材が、型枠兼用断熱材である請求項8又は9に記載の無機系建材。
- 無機系建材が、けい酸カルシウムである請求項8記載の無機系建材。
- 無機質成形体が、けい酸カルシウムである請求項9記載の無機系建材。
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KR101008663B1 (ko) * | 2008-10-06 | 2011-01-19 | 서영철 | 방수재료제조가공과 그 방수시공(방법) |
CN102020857A (zh) * | 2010-12-28 | 2011-04-20 | 上海界龙艺术印刷有限公司 | 一种可重复使用的易擦写字板蜡及其制备方法 |
US8680181B2 (en) | 2010-02-09 | 2014-03-25 | Akzo Nobel Chemicals International B.V. | Process to hydrophobize cement-free mortars |
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