JP2002120205A - 建築材 - Google Patents

建築材

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JP2002120205A
JP2002120205A JP2000315495A JP2000315495A JP2002120205A JP 2002120205 A JP2002120205 A JP 2002120205A JP 2000315495 A JP2000315495 A JP 2000315495A JP 2000315495 A JP2000315495 A JP 2000315495A JP 2002120205 A JP2002120205 A JP 2002120205A
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fluorine
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JP2000315495A
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English (en)
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Tetsuya Masutani
哲也 桝谷
Masaru Nagato
大 長門
Yasuo Itami
康雄 伊丹
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な撥水・撥油性とその持続性、耐汚染
性、耐候性を持つ建築材を提供する。 【解決手段】 パーフルオロアルキル基又はパーフルオ
ロアルケニル基を持った含フッ素化合物を含んでなる処
理剤を建築材の成形前に建築材の原料に添加してなる建
築材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素化合物を
含んでなる処理剤を建築材の原料に添加した撥水撥油性
とその持続性が高く透湿性のある建築材に関する。本発
明の建築材は、さらに耐候性、防汚性、耐酸性雨性を有
する。
【0002】
【従来の技術】建築材を賦形する前に建築材原料に添加
されて撥水性を発揮して各種用途に用いられる撥剤につ
いては例えば建築、建築材等の分野において広く用いら
れている。建築材は水を吸収すると水分の吸収によって
収縮がおこり、建築材が割れたり、クラックが入ったり
する。しかし木のような水分を多く含むような建築材で
は内部からの水分を逃がす必要がある。つまり外からの
水分は防ぐが内部からの水分は放出できる事が必要であ
る。これはまたセメント系建築材についても同様であ
る。また現状の撥水剤は、溶剤型が一般的であるが環境
問題から水性化が望まれている。
【0003】撥水剤としては、従来塗料、有機ケイ素化
合物等が用いられていたが、撥水性、持続性、透湿性の
点で充分なものではなかった。これを改良するために、
種々の提案がなされている。
【0004】特開昭57−23662号公報は、フッ素
化アクリレートポリマーを塗布することを記載してい
る。フッ素化アクリレートポリマーは、浸透性が低く形
成されるフッ素の層が薄いため防水性が低い。また密着力
が充分でなく、また耐候性がそれほど良くなく、長期使
用では持続性が無い。
【0005】特開平9−194245号公報は、シリコ
ーン系撥水剤のエマルジョンを窯業系建材の原料に配合
し、次いで窯業系建材を成形することからなる撥水性窯
業系建材の製造方法を開示している。シリコーン系撥水
剤を用いているので、この窯業系建材の撥水撥油性が十
分でない。また耐候性等の持続性が弱い。
【0006】住宅の建築において、板および屋根のはめ
込みによる工法が使用される機会が増えており、この工
法に使用される建築材の需要が増加している。良好な気
密性を有する住宅においては、冷暖房が完備されると、
外気と室内を遮断する壁の境界や内部に結露が発生す
る。結露の発生により、黴が発生し、壁建築材の劣化が
促進される。また現場で成形されるコンクリートも成形
後すぐに塗装すると内部の水が逃げ難くなり強度が出難
いという点があった。したがって、建築材には防水性と
ともに水蒸気透過性が要求される。従来の建築材は、良
好な防水性および良好な水蒸気透過性を有していなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撥水
撥油性とその持続性、耐候性を持つ建築材を提供するこ
とにある。本発明の別の目的は、撥水撥油剤によって保
護された建築材であって、防汚性、防水性、水蒸気透過
性、防黴性を有する建築材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔質建築材
に、特定の処理剤である含フッ素化合物を建材剤の内部
に存在させることによって、優れた撥水撥油性とその持
続性、水蒸気透過性が得られることを見いだしたもので
ある。
【0009】本発明は、パーフルオロアルキル基又はパ
ーフルオロアルケニル基を持った含フッ素化合物を含ん
でなる処理剤を建築材の成形前に建築材の原料に添加し
てなる建築材を提供する。
【0010】処理剤は、含フッ素化合物のみからなって
もよいし、あるいは含フッ素化合物と水を含むものであ
ってもよい。処理剤はさらに有機ケイ素化合物を含んで
もよい。処理剤は、溶液の形であってもよいし、分散体
の形であってもよい。
【0011】含フッ素化合物は、含フッ素リン酸系化合
物、含フッ素重合体および/または含フッ素シラン化合
物であることが好ましい。含フッ素化合物におけるパー
フルオロアルキル基およびパーフルオロアルケニル基の
炭素数は、1〜21、例えば3〜19、特に5〜18で
あってよい。
【0012】含フッ素リン酸系化合物は、式(1): [Rf1−(O)nmPO(OR)3-m (1) [式中、Rf1は炭素数1〜21の直鎖または分岐のパ
ーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基を
もつ一価の基であり、mは1〜3、nは0又は1の整数
を表す。Rは、Hまたは炭素数1〜18の直鎖状または
分岐を持ったアルキル基を表す。]で示される化合物、
または式(2): [Rf1−(O)nmPO(OX)3-m (2) [式中、Rf1は炭素数1〜21の直鎖または分岐のパ
−フルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基を
もつ一価の基であり、mは1〜3、nは0又は1の整数
を表す。Xは、アルカリ金属またはアルキル基またはヒ
ドロキシアルキル基で置換されていることもあるアンモ
ニウム基を表す。]で示される化合物であってよい。含
フッ素リン酸系化合物は、例えば、含フッ素リン酸エス
テルであってよい。
【0013】Rf1基は、例えば、次のものであってよ
い。 Rf−SO2N(R1)−R2− Rf−(CH2p− Rf−CH2CH(OH)CH2− Rf(O)q−Ar−(CH2r− [Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基また
はパーフルオロアルケニル基、R1 は水素原子または炭
素数1〜10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10のア
ルキレン基、Arは置換基を有することもあるアリール
基、pは1〜10の数、qは0または1、rは1〜10
の数を表わす。]
【0014】化合物(1)および(2)において、m
は、1または2であってよい。nは0又は1であっても
よい。化合物(2)のX基における(ヒドロキシ)アル
キル基は炭素数1〜6であってよい。
【0015】化合物(1)としては、以下のようなもの
(あるいはこれらの混合物)が示される。 [C8F17CH2CH2O]2PO[OH] [C8F17CH2CH(OH)CH2O]PO[OH]2 [C6F13CH2CH2O]2PO[OC2H5] [C10F21CH2CH2O]2PO[OH] [C8F17SO2N(CH3)CH2O]2PO[OH] [C8F17SO2N(C2H5)CH2CH2O]PO[OC2H52 [C16F33CH2CH2O]PO[OC8H172 [C8F17CH2CH2O]3PO [C12F25CH2CH2O]2PO[OH] [C8F17SO2N(C2H5)CH2CH2O]PO(OH)[OC2H52 [C10F21CH2CH2O]PO[OH]2 [C8F17CH2CH(OH)CH2O]2PO[OC3H7] [C8F17CH2CH2CH2]PO[OH]2 [C10F21CH2CH2CH2]PO[OC2H5]2
【0016】
【化3】
【0017】また、化合物(2)は以下のもの(あるい
はその混合物)が示される。 [C8F17CH2CH2O]2PO[ONH2(C2H4OH)2] [C8F17CH2CH(OH)CH2O]PO[ONH2(C2H4OH)22 [C6F13CH2CH2O]2PO[ONH2(C2H4OH)2] [C10F21CH2CH2O]2PO[ONH(C2H4OH)3] [C12F2 5CH2CH2O]2PO[ONH(C2H5)3] [C8F17SO2N(CH3)CH2O]2PO[ONH2(C2H4OH)2] [C8F17SO2N(C2H5)CH2CH2O]PO[ONH2(C2H4OH)22 [C16F33CH2CH2O]PO[ONH2(C2H4OH)22 [C16F33CH2CH2O]PO[ONH2(C2H5)22 [C8F17CH2CH2O]2PO[ONH4] [C10F21CH2CH2O]PO[ONH42 [C12F2 5CH2CH2O]2PO[ON(C2H5 OH)3] [C12F2 5CH2CH2O]2PO[ONH(C2H5 OH)2] [C8F17CH2CH(OH)CH2O]2PO[ONa] [C8F17CH2CH(OH)CH2O]2PO[OKa]
【0018】
【化4】 などである。
【0019】上記の化合物のうち、化合物(1)は、n
が1の場合、例えば、パーフルオロ基を持ったアルコー
ルとPOCl3を反応させた後、水洗することにより合成で
きる。すなわち、 mRf1-OH + POCl3 → [Rf1-O]mPO(Cl)3-m [Rf1-O]mPO(Cl)3-m + (3-m)H2O → [Rf1-O]mPO(OH)3-m という反応で合成できる。
【0020】上記の化合物のうち、化合物(1)は、n
が1の場合、例えば、Rf1基を持ったアルコールとPOCl3
を反応させた後、水洗することにより合成できる。すな
わち、 mRf1-OH + POCl3 → [Rf1-O]mPO(Cl)3-m [Rf1-O]mPO(Cl)3-m + (3-m) ROH → [Rf1-O]mPO(OR)3-m [ここで、Rは炭素数1〜18の直鎖状または分岐を持った
アルキル基を表わす。]という反応で合成できる。
【0021】また、上記の化合物のうち、化合物(2)
は、nが1の場合、例えば、以下のような反応で合成で
きる。 [Rf1-O]mPO(OH)3-m + XOH → [Rf1-O]mPO(OX)3-m [ここで、Xは、アルカリ金属である。]あるいは、 [Rf1-O]mPO(OH)3-m + NR'(R'')(R''') → [Rf1-O]mPO(ONR'R''R''')3-m [ここでR',R'',R'''は、水素原子またはアルキル基ま
たはヒドロキシアルキル基を表す。]これらの化合物の
実際の合成に関しては、例えば、特開昭64-6196号公報
等に具体的な合成方法が記述されている。
【0022】処理剤は、化合物(1)および化合物
(2)のどちらか一方だけを含有しても、両方を含有し
てもよい。
【0023】含フッ素化合物は、含フッ素重合体であっ
てよい。含フッ素重合体は、Rf基(すなわち、パーフ
ルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基)を有
するポリマーである。
【0024】含フッ素重合体は、パーフルオロアルキル
基もしくはパーフルオロアルケニル基(即ち、Rf基)
およびアクリル酸基もしくはメタクリル酸基を有する重
合性化合物と共重合可能な他の重合性化合物との共重合
体であることが好ましい。
【0025】Rf基および(メタ)アクリル酸基を有す
る重合性化合物は、次の一般式で表される含フッ素(メ
タ)アクリレートであってよい。 Rf−A1−OCOCR11=CH2 [式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル
基またはパーフルオロアルケニル基、R11は水素原子ま
たはメチル基、A1は2価の有機基である。]Rf基お
よび(メタ)アクリル酸基を有する重合性化合物の例と
して、式:
【0026】
【化5】
【0027】[式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオ
ロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基、R1
水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R2 は炭
素数1〜10のアルキレン基、R3 は水素原子またはメ
チル基、Ar は置換基を有することもあるアリール基、
n は1〜10の整数を表わす。]で示される(メタ)ア
クリレートを挙げることができる。
【0028】さらに具体的には、CF3(CF2)7(CH2)
OCOCH=CH2、CF3(CF2)6(CH2)OCOC(C
3)=CH2、(CF3)2CF(CF2)6(CH2)2OCOC
H=CH2、CF3(CF2)7(CH2)2OCOC(CH3)=
CH2、CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH=CH2、C
3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2OCOCH=C
2、CF3(CF2)7SO2N(C25)(CH2)2OCOC
(CH3)=CH2、(CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OC
OCH3)CH2OCOC(CH3)=CH2、(CF3)2CF
(CF2)6CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2
【0029】
【化6】 を例示することができる。
【0030】他の共重合可能な重合性化合物には種々の
ものがあるが、例示すると、(1)アクリル酸およびメタ
クリル酸ならびにこれらのメチル、エチル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、プロピル、2−エチルヘキシ
ル、ヘキシル、デシル、イソデシル、ラウリル、ステア
リル、イソステアリル、イソボルニル、β−ヒドロキシ
エチル、グリシジルエステル、フェニル、ベンジル、4
−シアノフェニルエステル類、(2)酢酸、プロピオン
酸、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸等の脂肪酸
のビニルエステル類、(3)スチレン、α−メチルスチレ
ン、 p−メチルスチレン等のスチレン系化合物、(4)フ
ッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニリデ
ン、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニルまたはビニリ
デン化合物類、(5)ヘプタン酸アリル、カプリル酸アリ
ル、カプロン酸アリル等の脂肪族のアリルエステル類、
(6)ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン等のビニ
ルアルキルケトン類、(7)N−メチルアクリルアミド、
N−メチロールメタクリルアミド等のアクリルアミド類
および(8)2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、イソ
プレン等のジエン類などを例示できる。
【0031】含フッ素重合体において、Rf基および
(メタ)アクリル酸基を有する重合性化合物は、重合体
に対して少なくとも25重量%であり、好ましくは少な
くとも40重量%である。
【0032】含フッ素重合体は、一般に、水溶液、水と
溶剤との混合物に溶解した混合溶液、水性分散液の形態
で用いられる。含フッ素重合体の水性分散液を製造する
には、界面活性剤の存在下で重合性化合物を、必要によ
り有機溶剤を加えた水中で乳化重合して、重合体の乳濁
液を得る。界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤であって
よい。必要により加える有機溶剤の例は、アルコール、
例えば、ジオールなどである。
【0033】含フッ素化合物は、含フッ素シラン化合物
であってよい。含フッ素シラン化合物は式: Rf-(CH2)n-Si(R1)3-a(R2)a [Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基また
はパーフルオロアルケニル基、R1はハロゲン原子または
アルコキシ基であり、R2は水素原子あるいは炭素数1〜
6のアルキル基、aは0,1または2であり、nは1〜
6である。]で示される化合物であってよい。R1基の例
は、塩素原子、メトキシ基、エトキシ基である。
【0034】含フッ素化合物の量は、処理剤に対して、
一般に0.05〜50重量%、好ましくは1〜30重量
%であってよい。
【0035】処理剤が、含フッ素化合物に加えて、有機
ケイ素化合物をも含むことが好ましい。有機ケイ素化合
物は、一般式(I):
【化7】
【0036】[式中、R1nは炭素数1〜18の飽和アル
キル基を表し、nnが2以上の場合には同一であっても
異なっていてもよい。R2nは、水素原子あるいは炭素数
1〜5の飽和アルキル基を表し、nnが2以上の場合に
は同一であっても異なっていてもよい。nnは、1〜9
の整数を表す。]で表されることが好ましい。
【0037】上記R1nで表される炭素数1〜18の飽和
アルキル基としては特に限定されず、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、等を挙
げることができ、これらは直鎖状であっても分岐状であ
ってもよい。
【0038】上記R2nで表される(水素原子あるいは)
炭素数1〜5の飽和アルキル基としては特に限定され
ず、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基等を挙げることができ、これらは直鎖状
であっても分岐状であってもよい。上記nnは、1〜2
0の整数である。特にnnが1であることが好ましい。
【0039】式(I)で示される有機ケイ素化合物とし
ては、更に具体的には、例えば、メチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキ
シシラン、ブチルトリメトキシシラン、ペンチルトリメ
トキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシル
トリメトキシシラノールヘプチルトリメトキシシラン、
オクチルトリメトキシシラン、ノニルトリメトキシシラ
ン、デシルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシ
シラン、テトラデシルトリメトキシシラン、ペンタデシ
ルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキ
シシラン、ペンチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリ
エトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシラン、オクチ
ルトリエトキシシラン、ノニルトリエトキシシラン、デ
シルトリエトキシシラン、ウンデシルトリエトキシシラ
ン、ドデシルトリエトキシシラン、テトラデシルトリエ
トキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、ヘプ
タデシルトリエトキシシラン、等を挙げることができ、
なかでも、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、ヘキシルトリエトキシシランが好ましい。
【0040】また、有機ケイ素化合物のダイマー等も、
本発明に用いる有機ケイ素化合物として使用することが
でき、このようなものとしては、上記一般式(I)にお
いて、nnが2のもの等を挙げることができる。また更
に、nnが20までの整数のものであっても良い。
【0041】有機ケイ素化合物は、水中に乳化した水性
分散液の形態であることが好ましい。このような乳化
は、従来公知の方法によってすることができ、例えば、
乳化剤を用いる方法等を挙げることができる。上記乳化
剤としては特に限定されず、例えば、ノニオン性乳化
剤、アニオン性乳化剤等を挙げることができる。
【0042】上記ノニオン性乳化剤としては特に限定さ
れず、例えば、一般的なノニオン性乳化剤としては、グ
リセロールモノステアレート、ソルビタンモノステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、フルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物、ポリアルキル変性ポリジメチルシロ
キサン等を挙げることができる。
【0043】上記アニオン性乳化剤としては特に限定さ
れず、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム、等を挙げることができる。
【0044】有機ケイ素化合物の水性分散液中の乳化剤
の割合は、格別限定されないが、0.01〜20重量%
が好ましい。上記ノニオン性乳化剤のいずれか及び上記
アニオン性乳化剤のいずれかは、それぞれを単独で用い
ても組み合わせても良い。
【0045】上記乳化剤を用いて有機ケイ素化合物を乳
化する方法は特に限定されないが、例えば、上記有機ケ
イ素化合物と上記乳化剤との混合物をホモミキサー等で
高速攪拌させながら、これに水を少しずつ滴下すること
によって乳化することができる。
【0046】有機ケイ素化合物を添加した場合には、つ
ぎのような効果が得られる。建築材への浸透性層を作る
事で含フッ素化合物の撥水撥油性と耐吸水性をあげること
ができる。これらにより建築材の劣化を防ぎ、さらに寿
命を長くすることができる。有機ケイ素化合物の添加量
は、処理剤に対して、0.5〜50重量%、特に1〜20重量%
であることが好ましい。1重量%以上である場合に、建
築材への水の進入(吸水性)がより低くなる。50重量%
以下である場合に、含フッ素化合物の撥水性や透湿性がよ
り良好に保持される。
【0047】処理剤は、含フッ素樹脂を含有してもよ
い。一般に、含フッ素樹脂の水分散体を処理剤にブレン
ドすることによって、処理剤に含フッ素樹脂を含有させ
ることができる。含フッ素樹脂の水分散体は、一般に乳
化剤を含有している。乳化剤としてはイオン性および/
または非イオン性の乳化剤を使用できる。
【0048】含フッ素樹脂の例としては、(1)フルオ
ロオレフィンとビニルモノマーの共重合体、(2)1種
のフルオロオレフィンからなる単独重合体、(3)2種
以上のフルオロオレフィンからなる共重合体、(4)重
合体(1),(2)または(3)にアクリル樹脂がシー
ド重合された重合体が挙げられる。
【0049】フルオロオレフィンは、少なくとも1つの
フッ素原子を有する炭素数2〜4のオレフィンであるこ
とが好ましい。フルオロオレフィンとしては、フッ化ビ
ニル(VF)、ビニリデンフルオライド(VdF)、テ
トラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロ
エチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(H
FP)等が挙げることができる。
【0050】ビニルモノマーは、フッ素原子を含有しな
いモノマーである。ビニルモノマーとしてはエチレン、
プロピレン等のオレフィン類、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等のビニルエ
ーテル類、エチルアリルエーテル等のアルケニル類、酢
酸ビニル、Veova9(シェル社製)等のビニルエステル
類、クロトン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸類等を
挙げることができる。
【0051】アクリル樹脂としては主鎖がアクリル酸お
よび/又はメタクリル酸に起因する炭化水素鎖で構成さ
れている重合体であれば特に限定されず、通常、アクリ
ル系単量体の単独重合体、アクリル系単量体とこれと共
重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する他の単量
体との共重合体等を挙げることができる。上記アクリル
系単量体としてはアクリル酸および/又はメタクリル酸
を含有するものであれば特に限定されず、例えばアクリ
ル酸、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、メ
タクリル酸アルキルエステル等を挙げることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルとしては特に限定されず例
えばアルキル基の炭素数が1−18の(メタ)アクリル
酸エステル等を挙げることができる。例えばアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−
エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等
を挙げることができる。フルオロオレフィン重合体にア
クリル樹脂をシード重合する方法は特開平9−2629
40に記載されている。
【0052】処理剤において、含フッ素樹脂の量は、固
形分で含フッ素化合物100重量部に対して、好ましく
は0.5〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部で
ある。含フッ素樹脂の量は、建築材の原料(固型分に対
し)、樹脂固型分で0.03〜10重量%例えば0.1
〜3重量%であって良い。0.03重量%以上であると
撥水撥油性の持続性が良好に上昇し、一方、10重量%
以下であると初期の撥水撥油性が良好である。含フッ素
樹脂を用いることによって、撥水撥油性の持続性と初期
の撥水撥油性が上がるので建築材の保護効果が上がる。
【0053】上記のように、本発明の処理剤は、(a)
含フッ素化合物、(b)含フッ素化合物および有機ケイ
素化合物、(c)含フッ素化合物および含フッ素樹脂、
あるいは(d)含フッ素化合物、有機ケイ素化合物およ
び含フッ素樹脂を含有する。
【0054】建築材への濡れ性を上げるために、処理剤
は表面調整剤を含有してもよい。表面調整剤は、処理剤
の表面張力を下げて、処理剤の建築材原料への濡れ性、
浸透性を向上させる薬剤である。表面調整剤の例は、ア
ルコール、グリコール、シリコーン化合物等である。表
面調整剤は、常温常圧において、容易に揮発するもので
あることが好ましい。表面調整剤の沸点は、1気圧にお
いて、300℃以下、例えば、40〜200℃であって
よい。
【0055】アルコールは、1つの水酸基を有する化合
物であってよい。アルコールの例は、炭化水素系アルコ
ール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、アセチレン系アルコールのよう
なフッ素無含有アルコール)、含フッ素アルコール(例
えば、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノー
ル、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ペンタノール)である。アルコールの炭素数は、1〜1
8、好ましくは1〜5であってよい。グリコールの例
は、エチレングリコール、ジエチレングリコールであ
る。シリコーン化合物は、Si−O単位を有する化合物
であり、ジメチルシリコーンなどがある。表面調整剤の
量は、処理剤に対して、0.1〜30重量%、好ましく
は1〜20重量%、例えば1〜10重量%であってよ
い。
【0056】本願発明においては、建築材を形成する原
料に処理剤を混合した後、原料を賦形して建築材を得
る。含フッ素化合物の量は、建築材の原料(固形分)に
対して、0.03〜10重量%、例えば、0.1〜3重
量%であってよい。有機ケイ素化合物の量は、建築材の
原料(固形分)に対して、0.1〜20重量%、例え
ば、0.5〜3重量%であってよい。
【0057】処理剤を原料に混合することによって、建
築材に防水性を付与する。建築材は、防水性に加えて、
水蒸気の透過性および防菌防黴性を有する。建築材は、
多孔質であってよい。建築材の多孔度(建築材の孔を含
めた全容積に対する孔の容積の割合)は、例えば、2〜
80%、特に5〜50%であってよい。
【0058】本発明の建築材は、セメント系建築材、石
膏系建築材、木工系建築材、磁器系建築材、粘土系建築
材であってよい。セメント系建築材の例は、コンクリー
ト、モルタル、成形コンクリート板またはサイディング
ボードである。成形コンクリート板としては、プレキャ
ストコンクリート板(PC板)、繊維強化コンクリート
板(FRC板)、軽量気泡コンクリート板(ALC
板)、押出しセメント板等が挙げられ、サイディングボ
ードとしてはフレキシブルボード、珪酸カルシウム板、
硬質木片セメント板、石綿セメントパーライト板、スレ
ート板等が挙げられる。
【0059】セメント系建築材を構成する原料は、セメ
ント(特に、ポルトランドセメント)、砂、砂利、軽量
骨材、繊維、石綿、木片、パーライト、水などである。
石膏系建築材の例は石膏ボード等である。石膏系建築材
の原料は、石膏、水などである。
【0060】木工系建築材の例は、合板(例えば、ウッ
ドチップ合板、繊維強化ウッドチップ合板)、集成材、
パーティクルボード(削片板)、ファイバーボード、コ
ルク、木毛セメント板、木片セメント板、パルプセメン
ト板、中密度繊維板(MDF)、配勾ストランドボード
(OSB)、ウエハーボード(WB)である。木工系建
築材の原料は、ウッドチップ、繊維、接着剤、サイズ剤
などである。
【0061】磁器系建築材の例はタイル等である。磁器
系建築材の原料は、ケイ酸塩(例えば、粘土、カオリ
ン)、ムライト、ジルコンなどである。粘土系建築材の
例は瓦、レンガ等である。粘土系建築材の原料は、クレ
ー、ケイソウ土などである。本発明において、セメント
系建築材および木工系建築材が好ましい。
【0062】本発明で使用される建築材の原料は、カチ
オン性物質を含有することが好ましい。カチオン性物質
は、2価以上(例えば、2価、3価または4価)の金属
イオン、カチオン基含有ポリマーであってよい。金属イ
オンの例は、カルシウム(Ca)、マグネシウム(M
g)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、ジルコ
ニウム(Zr)、チタン(Ti)等の金属イオンであ
る。カチオン性物質は、金属の化合物、例えば金属の塩
に含まれている。2価以上の金属の化合物としては、塩
化物、硝酸塩、硫酸塩、水酸化物が好ましい。
【0063】カチオン基含有ポリマーの例としては、ポ
リエチレンイミン、ポリアミン変性物、ポリアミドポリ
アミン−エピクロルヒドリン反応物などが好適であり、
その他に、カチオン変性ポリアクリルアミド、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ジシアンジアミド−
ホルムアルデヒド樹脂なども例示され得る。カチオン性
基含有ポリマーは水溶性ポリマーであることが好まし
い。
【0064】建築材は、建築材の固形分重量に対し0.
05から90重量%、例えば0.1〜70重量%の金属化
合物および/またはカチオン基含有ポリマーを含有する
ことが好ましい。セメント建築材には、カチオン性物質
として、カルシウム、アルミニウムが含まれている。含
フッ素化合物は含フッ素リン酸系化合物であることが好
ましい。含フッ素リン酸系化合物はリン原子に結合する
水酸基と2価以上の金属がイオン的に結合し、不溶化物
を作る為カルシウム、アルミニウム等が含まれるセメン
ト系建築材では固定化しやすく、持続性が良い。
【0065】建築材の原料がカチオン性物質を含まない
場合に、含フッ素化合物を添加する前にまたは添加後
に、原料にカチオン性物質を混合することによって、本
発明の建築材を製造することができる。木工系材料は、
一般に、カチオン性物質を含まない。木工系建築材にお
いて処理剤添加前あるいは添加後に塩化アルミニウム水
溶液のような2価以上の金属化合物の水溶液またはカチ
オンポリマーの水溶液を添加しても良い。
【0066】その場合、建築材の原料に0.01から2
0重量%濃度の金属化合物あるいはカチオンポリマーの
溶液(例えば、水溶液)を加えて、建築材の固形分重量
に対して、0.1〜2重量%とする。
【0067】含フッ素化合物で処理された建築材は撥水
性を持つ為、防黴効果があるが、処理剤は、従来使用さ
れている防黴剤を含有していてもよい。使用できる防黴
剤は、塩素系、有機硫黄・窒素系、有機塩素系、有機ス
ズ系、ニトリル系、フェノール系、イソチアゾリン系、
ベンズイミダゾール系等の全ての防黴剤を使用できる。
防黴剤は、水またはアルコールに溶解または分散したも
のが好ましい。防黴剤の量は、建築材の固形分重量に対
して、0.01〜2重量%であることが好ましい。
【0068】また使用水の硬度が高い場合に、含フッ素
化合物が析出することがあり、例えば含フッ素リン酸系
化合物が水溶液からリン酸塩として析出することがあ
る。それを防止する為、陰イオン性界面活性剤、あるい
は非イオン性界面活性剤、または両方を添加しても良
い。陰イオン性界面活性剤としては例えばアルキルベン
ゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、硫酸
アルキル塩、アルケニルコハク酸塩、脂肪酸塩、アルキ
ルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
スルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホンサン塩、リ
ン酸モノアルキルもしくはジアルキル塩。塩にはナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、置換アンモニウ
ム塩(置換にはアルキル基、ヒドロキシアルキル基があ
り、置換数は1〜3であってよい。)などがある。
【0069】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステルなどがある。界面活性剤は含フッ
素化合物に対し0.5〜20重量%で添加されるのが好
ましい。界面活性剤量がこの範囲にあると、含フッ素化
合物の良好な分散および良好な撥水撥油性が得られる。
また必要に応じて処理剤に凍結防止剤、粘度調整剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、消泡剤、防腐
剤、難燃剤等を入れても良い。
【0070】本願発明においては、建築材を形成する原
料に処理剤を混合した後、原料を賦形して建築材を得る
ことができる。一般には、建築材を形成する原料の全て
を混合した後、処理剤を添加する。あるいは、建築材の
強度寄与が少ない原料原料、例えばコンクリートの場合
に砂、木質系基材の場合にウッドチップに処理剤を予め
混合した後に、この混合物を他の建築材料と混合し成形
してもよい。原料と処理剤との混合物を賦形して賦形物
を得る。賦形物を、室温で乾燥させてよいし(例えば、
コンクリートの場合)、オートクレーブ中で加熱および
加圧してもよいし(例えば、サイジングボードの場
合)、加圧した後に焼き付けを行ってもよい(例えば、
パーティクルボードの場合)。
【0071】本発明の建築材は、内装材あるいは外装材
として使用できる。建築材は、建築板、建築ボードなど
である。建築材は、建設物の壁、屋根、柱、屋内壁、屋
内天板(例えば、台所天板)、風呂場内壁、駐車場内外
壁、ボードやタイルの目地、家具等に使用できる。本発
明の建築材は、上層/中層/下層の三層構造を有してい
てもよい。上層と下層が処理剤を含む層であり、中層が
処理剤を含まない層である。
【0072】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記述するが、これ
は本発明の一具体例に過ぎず、本発明はそれに限定され
ない。以下において、部および%は、特記しない限り、
重量部および重量%である。
【0073】以下の例において、試験を行うために次の
ような方法を用いた。接触角 接触角は、協和界面科学社製CA-DT型測定器を用いて、
液滴法により測定した。150度以上というのは、接触
角計の測定限界である。また、水滴がはじかれて、試験
板の上に乗らず、測定できない場合にも、150度以上
とした。撥水性 試験板の撥水性をJIS L1092に従って測定した。点数が
高い程、撥水性が高い。
【0074】水滴スポット試験 試験板の上に水を1gのせ2時間静置しその後の試験板
への水の染みこみと水平から板を45°に傾けた時の水
の転がりを目視で観察した。 ○:染み込まず、水が転がり落ちる △:染み込まず、水が転がり落ちない ×:水が染みこみ、転がり落ちない
【0075】耐汚染性ケチャッフ゜ 、植物油、赤ワインを試験板に径2cmになるよう
のせ、室温10分放置後水で洗い流し乾いたウエスでふき
取り目視で外観を観察した。
【0076】耐湿性 50℃のウォーターバスに屋根をつけ、試験板の処理面が
ウォーターバスに面するように、屋根の内側に試験板を
貼り付けた。処理面に連続的に蒸気が当たる操作を1週
間行った後、接触角を測定し、水をのせ染みこみ性を目
視判断した。接触角は、協和界面科学社製CA-DT型測定
器を用いて、液滴法により測定した。染みこみ性は以下
の基準で評価した。 ○:染み込まず。建築材に塗れ色でず △:部分的に染みこみ、その部分は建築材濡れ色 ×:染みこみ、その部分は建築材濡れ色
【0077】耐吸水性 試験板を室温の水に14日間つけ取り出した後、乾燥した
ウエスでまわりについた水を取り除き、重量増加を計っ
た。吸水比は比較例1で作った試験板の重量増加を1と
したときの重量増加の比であらわした。
【0078】耐酸性 5%の硫酸水溶液1gを試験板に乗せ、25℃で1時間
静置した。試験板を水洗いし、25℃で2時間乾燥し
た。その後、硫酸水溶液を乗せていた部分の水の接触角
を、協和界面科学社製CA-DT型測定器を用いて、液滴法
により測定した。
【0079】耐候性 サンシャインウエザオーメーター(スガ試験機)で試験
条件JIS K5400で500時間試験後の接触角を測定した。
接触角は、協和界面科学社製CA-DT型測定器を用いて、
液滴法により測定した。
【0080】磨耗試験サント゛ ペーパーで試験板の表面0.5mmを削り取りその表面
の対水接触角を測定した。
【0081】透湿性 試験板の処理面の裏面と側面にエポキシ樹脂を塗布し、
湿気の侵入を防ぐ封止を行った。次いで、試験板を50
℃および相対湿度95%の恒温恒湿器に入れ、4時間静
置した。試験板を取り出してすぐに重量を測定した。吸
湿率を、次の式: 吸湿率(%)=(吸湿後の試験板重量−吸湿前の試験板
重量)/(吸湿前の試験板重量)x100 に従って求めた。これは、屋内での使用を想定し、持続
性を確認するために、高温高湿条件下で試験をしたもの
である。
【0082】実施例1 セメント20重量部、珪砂80重量部に水10重量部を
加え、[C8F17CH2CH2O]PO[ONH42(化合物1)を10
重量%含む処理剤液を使いセメントと珪砂の合計に対し
化合物1の固型分が0.5重量%になるように添加し室
温で1ヶ月放置し、20×20×1cmの試験板を作成
した。試験板について試験を行った。結果を第A表に示
す。
【0083】実施例2 セメント40重量部、珪砂50重量部、パーライト10
重量部に水 30重量部を加え、[C8F17CH2CH2O]PO
[ONH42(化合物1)を10重量%含む処理剤液を使い
セメントと珪砂の合計に対し化合物1の固型分が0.3
重量%になるように添加し、室温で12時間1次養生
後、蒸気圧5kg/cm2の飽和水蒸気により10時間
オートクレーブ養生を行いしその後20×20×1cm
の試験板を作成した。試験板について試験を行った。結
果を第A表に示す。
【0084】実施例3 1LオートクレーブにCnF2n+1CH2CH2OCOCH=CH2(n=6,8,1
0,12,14;平均8)100g、ステアリルアクリレート48g、N
−メチロールアクリルアミド2g、純水200g、トリプロピ
レングリコール(引火点:110℃)40g、酢酸0.3g、
トリメチルオクタデシルアンモニウムクロライド4g、se
c-CnH2n+1O(C2H4O)20H (n=11〜15) 10gを入れ、撹
拌下に60℃で15分間、超音波で乳化分散させた。ア
ゾビスイソブチルアミジン−2塩酸塩0.75gを添加し、
5時間重合反応させ、含フッ素重合体(化合物2)の水
性分散液を調製した。化合物1の10重量%処理剤液に
代えて含フッ素重合体(化合物2)の水性分散液を用い
る以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結果を第
A表に示す。
【0085】実施例4 木材チップ90重量部に尿素・メラミンホルムアルデヒ
ド接着剤を固型分で10重量部混ぜ合わせた組成物を1
50℃、27kg/cm2で5分間熱プレスし試験板を
作成した。その際木材チップと接着剤の固形分の合計に
対し0.4重量%の[C8F17CH2CH2O]2PO[ONH2(C2H4O
H)2](化合物3)をメラミンホルムアルデヒド接着剤
接着剤に混ぜ合わせた。試験板について試験を行った。
結果を第A表に示す。
【0086】実施例5 カチオンポリマーとしてポリアミドポリアミン−エピク
ロルヒドリン反応物(日本PMC(株)製WS−57
0)を木材チップと尿素・メラミンホルムアルデヒド接
着剤の固型分の合計に対し0.1重量%添加した以外は
実施例4と同様の手順を繰り返した。結果を第A表に示
す。 実施例6 実施例1の処理剤液にオクチルトリエトキシシラン10
0重量部に対しドデシルベンセンスルホンサンソーダ5
重量部をいれ乳化した30%の水分散液を混合しセメン
トと珪砂の合計に対し化合物1は固型分が0.5重量
%、オクチルトリエトキシシランが0.5%重量部になる
ように添加した以外は実施例1と同様の手順を繰り返し
た。結果を第A表に示す。 実施例7 実施例1の処理剤液をC8F17CH2CH2Si(OCH3)(化合物
4)の10%水/イソプロピルアルコール溶液にした以外
は実施例1と同様の手順を繰り返した。結果を第A表に
示す。
【0087】実施例8 含フッ素樹脂をさらに添加する以外は、実施例6と同様
の手順を繰り返した。すなわち、化合物1およびオクチ
ルトリエトキシシランを建材原料に添加した後に、含フ
ッ素樹脂水性分散液に成膜助剤としてブチルカルビトー
ルアセテートを樹脂固型分に対し15重量%添加して含
フッ素樹脂液を得た。含フッ素樹脂液をセメントと珪砂
の合計に対して樹脂固型分が0.5重量%になるように
建材原料に添加した。結果を第A表に示す。
【0088】含フッ素樹脂水性分散液は次のようにして
得た。内容量1リットルの撹拌機付耐圧反応容器に、脱
イオン水500ml、パーフルオロオクタン酸アンモニ
ウム塩0.5g、ノニオン系非フッ素系界面活性剤であ
るポリオキシエチレンラウリルエーテル(日光ケミカル
ズ製、MYS25)を仕込み、チッ素圧入、脱気を繰返
し、溶存空気を除去したのち、VdFを連続供給し、3
0時間反応を行なったのち、槽内を常温、常圧に戻し反
応の終了とし、VdF重合体の粒子を含む水性分散液を
えた。つぎに、撹拌翼、冷却管、温度計を供えた内容量
200mlの四つ口フラスコに、前記水性分散液70g
を仕込み、これに界面活性剤としてJS2(三洋化成)
および、RS30(三洋化成)をそれぞれ固形分に対し
て0.5重量%添加した。撹拌下に水浴中で加温し、槽
温が80℃に達したところで、VdF重合体固形分10
0重量部に対して40重量部のメタクリル酸メチル/ア
クリル酸ブチル/アクリル酸の96/2/2重量比の単
量体混合物をJS2(三洋化成)の0.5重量%水溶液
で乳化したエマルジョンおよびRMA450M(日本乳
化剤)の50重量%水溶液8重量部を1時間かけて滴下
した。直後に、過硫酸アンモニウムの0.1重量%水溶
液20mlを3時間かけて連続滴下した。3時間後に、
槽内温度を85℃に上げ、1時間保持したのち80℃、
180mmHgでエマルジョンの固形分濃度が52重量
%になるまで濃縮した。その後、冷却し、アンモニア水
でpHを7に調整したのちに、300メッシュの金網で
濾過して青白色の含フッ素シード重合体の粒子を含む水
性分散液をえた。
【0089】比較例1 [C8F17CH2CH2O]PO[ONH42(化合物1)を使用しな
い以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結果を第
A表に示す。
【0090】比較例2 [C8F17CH2CH2O]PO[ONH42(化合物1)に代えてオ
クチルトリエトキシシラン(シラン系撥剤)の水性分散
体を使用した以外は実施例1と同様の手順を繰り返し
た。結果を第A表に示す。 比較例3 実施例3で使用した処理剤液を化合物2の濃度が2重量
%になるよう水で希釈した希釈処理剤液を、比較例1で
作成した基材に200g/m2になるように塗装し、乾燥し
た。結果を第A表に示す。
【0091】
【表1】第A表
【0092】
【表2】第A表(つづき)
【0093】上記の実施例および比較例から次のことが
わかる。含フッ素化合物を含んでなる処理剤を使用した
建築材は、処理剤を使用しない建築材および含ケイ素化
合物を含んでなる処理剤を使用した建築材に比較して、
次のような優れた効果を有する。
【0094】(1)本発明の建築材は接触角が高い、撥
水性試験で点数が高い、水滴スホ゜ット試験で染込まない事
から、水滴に対し撥水性が高く防水性が良い。 (2)本発明の建築材は、撥水撥油性が高く耐汚染性が
高いので、食品汚れなどの汚れが付着しにくい。 (3)本発明の建築材は耐湿性が高いので、水、水蒸気
に対し耐久性があり撥水性の持続性がある。 (4)本発明の建築材は、耐吸水性が良好である。した
がって、建築材への水の侵入が少なくなり、建築材のそ
り、凍害、クラック等の問題が生じにくい。
【0095】(5)本発明の建築材は耐酸性が高い為、
酸性雨等の外気環境に対し撥水性の持続性がある。 (6)本発明の建築材は耐候性が良好であるので、撥水
性の耐候性が良好である。 (7)本発明の建築材は耐摩耗性が良好である。道路の
ブロックなどこすられるような場所でも撥水撥油性が低
下せず、撥水撥油性が持続する。 (8)本発明の建築材は水滴に対する防水性と水蒸気の
透過性があるので住宅内部または壁内部への防水性があ
り、また湿気を排出することができる。これは壁の境界
や内部に結露が発生しにくく、黴の発生や建築材の劣化
を防止する事ができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の建築材は、良好な撥水撥油性と
その持続性、耐汚染性、耐候性、耐酸性雨性を有する。
さらに、本発明の建築材は、防水性、通気性、防黴性を
有する。本発明の建築材は、防水性と水蒸気透過性を持
つので建物内部の結露防止や良好な耐酸性および耐候性
を有するので、風雨および日光にさらされる屋外でも良
好に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/14 E04C 2/14 (72)発明者 伊丹 康雄 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 2B230 AA08 AA09 AA10 AA11 BA01 BA03 BA04 BA18 CB01 CB04 CB05 CB23 CB25 DA02 EB03 EB21 2E162 CA01 CA02 CA04 CA05 CA06 CA09 CA12 CA13 CA16 CA21 CC02 CC03 CC05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーフルオロアルキル基又はパーフルオ
    ロアルケニル基を持った含フッ素化合物を含んでなる処
    理剤を建築材の成形前に建築材の原料に添加してなる建
    築材。
  2. 【請求項2】 建築材が多孔質である請求項1に記載の
    建築材。
  3. 【請求項3】 建築材の原料がカチオン性物質を含有す
    る請求項1に記載の建築材。
  4. 【請求項4】 含フッ素化合物が、含フッ素リン酸系化
    合物、含フッ素重合体および含フッ素シラン化合物から
    なる群から選択されたものである請求項1に記載の建築
    材。
  5. 【請求項5】 含フッ素リン酸系化合物が式(1)また
    は(2): [Rf-(O)n]mPO(OR)3-m (1) [式中、Rfは炭素数1〜21の直鎖または分岐のパー
    フルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基をも
    つ一価の基を、mは1〜3、nは0又は1の整数を表
    す。Rは、Hまたは炭素数1〜21の直鎖状または分岐
    を持ったアルキル基を表す。]または [Rf-(O)n]mPO(OX)3-m (2) [式中、Rfは炭素数1〜21の直鎖または分岐のパ−
    フルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基をも
    つ一価の基を、mは1〜3、nは0又は1の整数を表
    す。Xは、アルカリ金属、あるいはアルキル基またはヒ
    ドロキシアルキル基で置換されていることもあるアンモ
    ニウム基を表す。]で示される請求項1に記載の建築
    材。
  6. 【請求項6】 含フッ素重合体が、パーフルオロアルキ
    ル基もしくはパーフルオロアルケニル基およびアクリル
    酸基もしくはメタクリル酸基を有する重合性化合物と共
    重合可能な他の重合性化合物との共重合体である請求項
    5に記載の建築材。
  7. 【請求項7】 パーフルオロアルキル基もしくはパーフ
    ルオロアルケニル基およびアクリル酸基もしくはメタク
    リル酸基を有する重合性化合物が、式: 【化1】 [式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基
    またはパーフルオロアルケニル基、R1 は水素原子また
    は炭素数1〜10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10
    のアルキレン基、R3 は水素原子またはメチル基、Ar
    は置換基を有することもあるアリール基、n は1〜10
    の整数を表わす。]で示される(メタ)アクリレートで
    ある請求項6に記載の建築材。
  8. 【請求項8】 含フッ素シラン化合物が式: Rf-(CH2)n-Si(R1)3-a(R2)a [Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基また
    はパーフルオロアルケニル基、R1はハロゲン原子または
    アルコキシ基であり、R2は水素原子あるいは炭素数1〜
    6のアルキル基、aは0,1または2であり、nは1〜
    6である。]で示される請求項4に記載の建築材。
  9. 【請求項9】 処理剤が、含フッ素リン酸系化合物に加
    えて、有機ケイ素化合物をも含む請求項1〜8のいずれ
    かに記載の建築材。
  10. 【請求項10】 有機ケイ素化合物が、一般式(I): 【化2】 [式中、R1nは炭素数1〜18の飽和アルキル基を表
    し、nnが2以上の場合には同一であっても異なってい
    てもよい。R2nは、水素原子あるいは炭素数1〜5の飽
    和アルキル基を表し、nnが2以上の場合には同一であ
    っても異なっていてもよい。nnは、1〜9の整数を表
    す。]で表される請求項9に記載の建築材。
  11. 【請求項11】 有機ケイ素化合物の水分散体を、含フ
    ッ素リン酸化合物を含んでなる処理剤に添加している請
    求項9に記載の建築材。
  12. 【請求項12】 処理剤が、含フッ素リン酸系化合物に
    加えて、含フッ素樹脂をも含有する請求項1〜11のい
    ずれかに記載の建築材。
  13. 【請求項13】 含フッ素樹脂が、(1)フルオロオレ
    フィンとビニルモノマーの共重合体、(2)1種のフル
    オロオレフィンからなる単独重合体、(3)2種以上の
    フルオロオレフィンからなる共重合体、または(4)重
    合体(1),(2)または(3)にアクリル樹脂がシー
    ド重合された重合体である請求項12に記載の建築材。
  14. 【請求項14】 建築材がセメント系建築材、石膏系建
    築材、木工系建築材、磁器系建築材および/または粘土
    系建築材である請求項1に記載の建築材。
  15. 【請求項15】 セメント系建築材が、コンクリート、
    モルタル、成形コンクリート板またはサイディングボー
    ドである請求項14に記載の建築材。
  16. 【請求項16】 木工系建築材が、無垢の木、合板、、
    集成材、パーティクルボード、ファイバーボード、コル
    ク、木毛セメント板、木片セメント板、パルプセメント
    板、中密度繊維板(MDF)、配勾ストランドボード
    (OSB)、ウエハーボード(WB)である請求項14
    に記載の建築材。
  17. 【請求項17】 カチオン性物質が金属イオン、カチオ
    ン基含有ポリマーである請求項3に記載の建築材。
  18. 【請求項18】 含フッ素化合物の添加前にまたは添加
    後に、建築材原料にカチオン性物質を添加する請求項3
    に記載の建築材。
  19. 【請求項19】 建築材が建築板である請求項1に記載
    の建築材。
  20. 【請求項20】 含フッ素化合物を含んでなる処理剤を
    建築材原料に混合した後に、建築材を賦形することから
    なる、建築材を防水処理する方法。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の建築材を、建設物の
    壁、屋根、柱、屋内壁、屋内天板、家具において使用す
    る方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103171007A (zh) * 2011-12-26 2013-06-26 福建省漳平木村林产有限公司 一种防裂防腐木的生产方法及浸注液
CN113912787A (zh) * 2021-11-09 2022-01-11 高速铁路建造技术国家工程实验室 一种混凝土防护涂料用无皂乳液的制备方法及其设备
CN116177913A (zh) * 2023-02-14 2023-05-30 宁波建工工程集团有限公司 基于碳氟化合物的再生骨料强化剂及其制备方法和应用

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