JP2005187022A - 飲料容器のキャップ構造 - Google Patents
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Abstract
常時はキャップの収納部に密閉収納している混合物を飲用時に本体の飲料水と混合する飲料容器を提供する。
【解決手段】
内部に飲料水を収納している飲料容器本体瓶口に取脱自在にネジ着されるキャップには、その下部に下方に突出した底面に機械的弱点部と上方に突出した押圧棒を形成している円筒形状の混合物を収納する収納筒が設けられ、該押圧棒の上面に連結される押圧体を押圧用キャップの内面に進退自在にネジ着されて該キャップの上方に設けられている突出部内側に押圧体を収納するように突出部を被冠して、該突出部外周面に設けられている係止用突起により上方へ外れることなく、側周面方向には回転可能に係止されている。
飲用時には前記押圧用キャップを回動することにより押圧体が下方に押し下げられ、収納筒底面の機械的弱点部を破断して収納筒内の混合物を飲料水中に落下させる。
【選択図】 図1
Description
これらのものは、実際に消費者に渡るまでに時間がかかるため保存期間中の経年変化で風味が悪くなるという問題があり、粉末状にしたお茶などの食味材と飲料水を飲用直前に混合させることにより、飲用時に淹れたての風味を味わうことができるようにした飲料容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
飲料容器本体内部に飲料水を収納し、飲料容器本体瓶口には取脱自在にネジ着されるキャップを備えており、前記キャップ開放時には不正開放防止部が切断されて瓶口に残存するようにした飲料容器のキャップ構造において、
前記キャップの下部には下方に突出した有底の円筒形状の混合物を収納した収納筒が設けられており、
該収納筒の底面には機械的弱点部が形成されているとともに、その中央には上方に突出した押圧棒が設けられており、
該押圧棒の上面に連結される押圧体は押圧用キャップの内面に進退自在にネジ着されて、該キャップの上方に設けられている筒状の突出部内部に該押圧体を収納するように該突出部を被冠して、該押圧用キャップは該キャップの突出部外周面に設けられている係止用突起により上方へ外れることなく側周面方向には回転可能に係止されており、
該押圧用キャップを回動することにより押圧体を下方に押し下げ、収納筒底面の機械的弱点部を破断して開口させて収納筒内の混合物を飲料水中に落下させるようにしたことを特徴とする飲料容器のキャップ構造である。
第3の発明は、さらに前記突出部の下側にはテーパー状の受け部が設け、前記押圧体には前記押圧用キャップのネジ緩め時において該テーパー状の受け部に密接してシール状態となるためのテーパー状の密接部設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料容器のキャップ構造である。
また最終組立である押圧体と収納筒とを組立する時、押圧体の連結部の先端突起を収納部の凹状の被連結部に半強制的に押し込み連結する方式のため両者の連結が簡単に行える。
さらに飲料水と混合物とを混ぜ合わせる場合に両者混合後に飲料容器を振るのであるが、押圧体のテーパー状の密接部がこれに対応する蓋本体キャップのテーパー状の受け部に密接してシール状態となるため、この場合にも飲料容器内の飲料水の漏れは起らない。
図1に示すように、ペットボトル等からなる飲料容器の本体2の中にはミネラルウォータ等の飲料水3が収納され、本体2の瓶口2aの外周面に形成されているネジ部2bには、キャップ1が取脱自在にネジ着されている。
蓋体キャップ4はポリプロピレン樹脂(PP)などの合成樹脂からなり、下部の側周面4fには本体2の瓶口2aの外周面に形成されているネジ部2bに取脱自在にネジ着されるネジ4eが内側に設けている。
蓋体キャップ4の上部には、筒状に上方に突出した突出部4bが形成されており、
突出部4bの内面には押圧体6のガイド溝6aに嵌り合うガイド突起4aが対向する面に設けられ、突出部4bの外周面には係止用突起4cが、突出部4bの下側にはテーパー状の受け部4dがそれぞれ設けられている。
また側周面4fの外周面にはローレット等のすべり止め加工がされており、側周面4fの内側上部には収納筒7の係止用鍔部7eを係止する溝4gが設けられている。
押圧用キャップ5の側周内面には係止用突起5bが設けられており、押圧用キャップ5を蓋体キャップ4の突出部4bに被冠した場合に、係止用突起5bが蓋体キャップ4の係止用突起4cに係止されて、押圧用キャップ5の上方へ外れを防止するとともに側周面方向へは回転可能に係止している。
なお押圧用キャップ5の側周外面にはローレット等のすべり止め加工がされている。
上面には押圧用キャップ5のネジ部5aと進退自在にネジ着されるネジ部6bが設けられ、側周面には対向する2箇所に蓋体キャップ4のガイド突起4aに嵌り合うガイド溝6aが設けられている。
また側周面の下側には蓋体キャップ4のテーパー状の受け部4dに密接するテーパー状の密接部6cが設けられている。
さらに押圧体6の下面には後述する収納筒7の押圧棒7bの凹状の被連結部7gに連結される突起状の連結部6dが設けられている。
収納筒7底面の機械的弱点部7aが破壊されて形成された開口部より収納筒7に収納されている粉末茶8を飲料水3に落下させて混入させることができるようになっている。
収納筒7の底面7cには略全周に形成された薄肉部、切溝部などからなる機械的弱点部7aが設けられており、底面7cの中心部には上方に突出した押圧棒7bが設けられている。
なお押圧棒7bの下方はテーパー状に広がって底面7cに一体に形成されており、押圧体6からの押し圧を底面7cの機械的弱点部7aに効率よく伝達できるようになっている。
また押圧棒7bの上面には凹状の被連結部7gが設けられており、最終組立である押圧体6と収納筒7とを組立する時、押圧体6の連結部6dの先端突起を収納部の凹状の被連結部7gに半強制的に押し込み連結する方式のため両者の連結が簡単に行えるようになっている。
そのため擂りたての風味を長期にわたって保つことができ、飲用時に淹れたての美味しいお茶を味わうことができるようになっている。
本飲料は、臼等で挽いて微粉末状にした粉末茶8が収納筒7に収納されて飲料容器1内では飲料水3と粉末茶8を常時分離させた状態で売店、自動販売機等で販売されている。
なお飲用時には、操作手順が飲料容器1側周面の表示ラベル等に記載されており、記載方法に従って操作するようになっている。
なお回転方向は押圧用キャップ5のネジ部5aと押圧体6のネジ部6bを右ネジ或いは左ネジにすることにより選択することができるため本実施例の反時計方向に限定されるものでは無く、時計方向に回転させるようにしてもよい。
これにより図2に示すように収納筒7内の粉末茶8はその破壊に伴って開口した底面7cから飲料水3内に落下する。
そのため、飲料水3と粉末茶8とを混ぜ合わせる場合に両者混合後に飲料容器1を振るのであるが、この場合にも飲料容器1内の飲料水3の液漏れが起らないようになっている。
このとき、蓋体キャップ4の下面に設けられている不正開放防止部が切断されて本体2の瓶口2a部に残るようになっており、開放したことが容易にわかるようになっている。
さらに図6に示すように、蓋体キャップ4、押圧用キャップ5の外側に不正操作防止を行うために、帯状、シート状などの開封確認部材10を被着させて補助キャップ5の操作有無を確認できるようにしてもよい。
2 本体
2a 瓶口
2b ネジ部
3 飲料水
4 蓋体キャップ
4a ガイド突起
4b 突出部
4c 係止用突起
4d 受け部
4e ネジ部
5 押圧用キャップ
5a ネジ部
5b 係止用突起
6 押圧体
6a ガイド溝
6b ネジ部
6c 密接部
6d 連結部
7 収納筒
7a 機械的弱点部
7b 押圧棒
7c 底面
7d 収納部
7e 鍔部
7g 被連結部
8 粉末茶(混合物)
9 不正開放防止部
10 開封確認部材
12 シール部材
Claims (3)
- 飲料容器本体内部に飲料水を収納し、飲料容器本体瓶口には取脱自在にネジ着されるキャップを備えており、前記キャップ開放時には不正開放防止部が切断されて瓶口に残存するようにした飲料容器のキャップ構造において、
前記キャップの下部には下方に突出した有底の円筒形状の混合物を密閉収納した収納筒が設けられており、
該収納筒の底面には機械的弱点部が形成されているとともに、その中央には上方に突出した押圧棒が設けられており、
該押圧棒の上面に連結される押圧体は押圧用キャップの内面に進退自在にネジ着されて、該キャップの上方に設けられている筒状の突出部内部に該押圧体を収納するように該突出部を被冠して、該押圧用キャップは該キャップの突出部外周面に設けられている係止用突起により上方へ外れることなく側周面方向には回転可能に係止されており、
該押圧用キャップを回動することにより押圧体を下方に押し下げ、収納筒底面の機械的弱点部を破断して開口させて収納筒内の混合物を飲料水中に落下させるようにしたことを特徴とする飲料容器のキャップ構造
- 前記突出部には側周内側面にガイド突起を備えており、
前記押圧体の側周外側面には該ガイド突起に嵌り合って回転が規制されて下方に押圧移動するためのガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載の飲料容器のキャップ構造
- 前記突出部の下側にはテーパー状の受け部が設けられており、
前記押圧体には前記押圧用キャップのネジ緩め時において該テーパー状の受け部に密接してシール状態となるためのテーパー状の密接部設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料容器のキャップ構造
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