JP2004276942A - 飲料容器のキャップ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】淹れたての風味を味わうことができるように粉末茶と飲料水を飲料直前に混合させる飲料容器において、混合作業性の良い飲料容器を提供する
【解決手段】ペットボトル等の飲料容器の瓶口に、
内部キャップをそのフランジ部を瓶口上端部に当接させた状態でシール剤を介して止着し、瓶口内に没入する同キャップの収納部に粉末茶を収納させ、
また同キャップの収納部底面に設けた機械的弱点部に対向する下方突出部と、瓶口外周面のネジ部下方に対し密接する不正開放防止部とを設けた外部キャップを瓶口ネジ部にネジ着し、
同外部キャップの内面には瓶口ネジ部へのネジ込み時に下方突出部が上記機械的弱点部を破断した状態で瓶口上端部に当接して飲料容器の瓶口部のシール状態を維持するシール部材を付設すると共に、更に該下方突出部に上記収納部の粉末茶を密閉するシール部を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】ペットボトル等の飲料容器の瓶口に、
内部キャップをそのフランジ部を瓶口上端部に当接させた状態でシール剤を介して止着し、瓶口内に没入する同キャップの収納部に粉末茶を収納させ、
また同キャップの収納部底面に設けた機械的弱点部に対向する下方突出部と、瓶口外周面のネジ部下方に対し密接する不正開放防止部とを設けた外部キャップを瓶口ネジ部にネジ着し、
同外部キャップの内面には瓶口ネジ部へのネジ込み時に下方突出部が上記機械的弱点部を破断した状態で瓶口上端部に当接して飲料容器の瓶口部のシール状態を維持するシール部材を付設すると共に、更に該下方突出部に上記収納部の粉末茶を密閉するシール部を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、臼で挽いた微粉末状のお茶と水を分離状態に収納され、飲用時に両者を混合して飲料する飲料容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、お茶、コーヒー、ジュース等は、工場で調合された飲料を缶、ビン、ペットボトル等の密閉された飲料容器に詰められて、自動販売機等で販売されている。
これらのものは、実際に消費者に渡るまでに時間がかかるため、その保存期間中の経時変化で味や風味が悪くなるという問題があった。
そのため、飲用時に微粉末状のお茶等の食味材と飲料水を飲料直前に混合させることによって、淹れたての風味を味わうことができるようにした混合容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
これは図8に示すようにキャップ12内面に形成した筒状の収納部12a内に粉末状のお茶等の食味材14を収納しておき、飲料時、キャップを取外し、収納部の下端開口部を密閉するシール16を剥がした後、収納部から食味材を出して飲料水に混ぜ、再度キャップを締め直し、両者を混合するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−114259号公報(第2頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記においては、食味材を飲料水に混ぜる場合、一旦キャップを緩めて瓶口より取外し、シールを剥がした後、再びキャップを締め直すことが必要なため、非常に混合作業が面倒である。
また、収納部の下端開口部を封鎖するアルミ箔などの薄い部材で作られたシールが、開口部に対し粘着或いは溶着されているが、飲料水の水面と接近しているため、運搬時等でペットボトルに軽い衝撃等が加わったりすると、シールが剥離したり、破れたり、水が侵入したりし易い等、収納部の密封構造に問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するために、作業性が良く、粉末茶を確実に容器本体内へ落下させることができる飲料容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は
ペットボトル等の飲料容器の瓶口を密封すべく、同口に対し内部キャップを、そのフランジ部を瓶口の上端部に当接させた状態でシール剤を介して止着し、
さらに瓶口内に没入する上記内部キャップの収納部には粉末茶を収納し、
また上記瓶口には、同口のネジ部へのネジ着時、上記内部キャップの収納部の底面に設けた機械的弱点部に対向する下方突出部と、瓶口のネジ部下方の外周面に対し密接する不正開放防止部とを設けた外部キャップを、上記内部キャップの外側から瓶口のネジ部に対しネジ着し、
さらに上記外部キャップの内面には同キャップのネジ着回転時に、同キャップの下方突出部が内部キャップの収納部の底面の機械的弱点部を破断した状態において、瓶口の上端部に当接して飲料容器の瓶口部のシール状態を維持するパッキン等のシール材を付設すると共に
さらに上記外部キャップの下方突出部には、上記収納部に収納する粉末茶を密閉するためのシール部乃至はシール部材を設けたことを特徴とするペットボトル等の飲料容器のキャップ構造である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1に示すように、1は缶、ビン、ペットボトル等からなる飲料容器であり、飲料容器1内部には飲料水7が収納されている。
なお飲料容器1内部に収納されるものは、液体状のものであればよく、本実施例の飲料水7に限定されるものではない。
【0009】
また、飲料容器1の瓶口1aの内側には内部キャップ2が、瓶口の上端面1cと内部キャップ2のフランジ部2aとが当接した状態で図示していないシール材を介して止着されている。
なお、シール材は内部キャップ2の収納部2b外周部と瓶口1bの内周部との間に設けてもよい。
【0010】
内部キャップ2は合成樹脂で作られており、図5に示すように上部が開口し、底面2cを有している略筒状の収納部2bとフランジ部2aとから構成されている。
また内部キャップ2の収納部2bの底面2cには略円形状に設けられた略V字形状の切溝または薄肉などからなる機械的弱点部2dが設けられており、底面2cの非弱点部2eには機械的弱点部2dが設けられていない構造となっている。
この非弱点部2eにより機械的弱点部2dの破断時に底面2cが飲料水7内へ落下しない構造になっている。
【0011】
図1に示すように内部キャップ2の収納部2b内部には臼で挽いたりして微粉末状にした粉末茶5が収納されており、
内部キャップ2により、飲料水7と粉末茶5が常時分離された状態で飲料容器1内に収納されるようになっている。
【0012】
飲料容器1の瓶口1aの外周にはネジ部1bが設けられており、先端部が刃形状などの形状になっている下方突出部3bを備えた合成樹脂からなる外部キャップ3が螺着されている。
下方突出部3bの内側には窪み部3eが設けられ、また外周には突起状のシール部3cが設けられている。
下方突出部3bのシール部3cが内部キャップ2の収納部2b内周面に当接して、収納部2b内に収納されている粉末茶5を密閉する構造となっている。
【0013】
これにより、長期間の保存に対しても粉末茶5が経時変化で新鮮度を失うことなく、飲用時に擂りたての美味しい風味を味わうことができる。
また、窪み部3eにより粉末茶5の収納スペースを大きくすることができる。
【0014】
なお窪み部3eの形状、深さは本実施例に限定されるものではなく、本目的を達成する任意の大きさにすることができ、窪み部3eを無くしてもよい。
【0015】
また収納部2b内に収納するものは本実施例に限定されるものではなく、粉末状にしたコーヒー、紅茶、果汁等の食味材を使用することもできる。
【0016】
更に外部キャップ3上面3a内側にはパッキン等のシール材からなるシール部材6が止着されており、外部キャップ下面3dには不正開放防止部4がミシン目等の切欠部、切溝、薄肉などの機械的弱点部分が設けられている接続部4aで繋がっている。
【0017】
また不正開放防止部4は瓶口1aのネジ部1b下方に設けられた突起部1cに係止する係止部4bと荷重を加えることによって突起部1cを乗り越える突起部4cが設けられている。
【0018】
次に本実施例の飲用方法について説明する。
本飲料は自動販売機等で購入される。
飲用時には、図示していない外部キャップ3等に記載されている操作方法に従って、外部キャップ3を右回転させて、シール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまでネジ込む。
【0019】
外部キャップ3を瓶口1aのネジ部1bにねじ込むことにより、外部キャップ3の下方突出部3bが内部キャップ2の収納部2bの底面2cに当接し、更に底面2cを上方から押し下げるため、収納部2bの底面2cに設けられている機械的弱点部2dが下方突出部3bにより破断されて、収納部2b内に収納している粉末茶5が前記破断部(落下口)より飲料水7内へ落下する。
【0020】
この時、図2に示すように内部キャップ2底面2cの非弱点部2eにより底面2cが飲料水7内へ落下しないようになっている。
また外部キャップ3のシール部3cにより、収納部2b内の粉末茶5が一部残らず押し出されるため、破断部付近でだま状になった粉末茶5を落とすことができ、落下口の一部を塞ぐことなく粉末茶5を確実に落下させることができる。
【0021】
また同時に、外部キャップ3を瓶口1aのネジ部1bにねじ込むことにより、外部キャップ3の下面3dが不正開放防止部4の突起部4cを押し下げることにより、不正開放防止部4の突起部4cが瓶口1aのネジ部1b下方の突起部1cを乗り越えて、シール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまで不正開放防止部4が押し下げられる。
【0022】
この図2に示す状態で飲料容器1を振り、粉末茶5を飲料水7によく攪拌混合させる。
この時、シール部3c或いはシール部材6の両者が当接し、押圧状態にあるため、飲料容器1のシール性が確保されており、飲料容器1を振っても外部キャップ3より液漏れすることがない。
【0023】
攪拌後、外部キャップ3を左回転させて、外部キャップ3を飲料容器1より取り外し、飲用する。
この時、図3に示すように不正開放防止部4の係止部4bが瓶口1aのネジ部1b下方の突起部1cに係止されるため、不正開放防止部4の接続部4aが外部キャップ下面3dから切断されて、外部キャップ3のみを外すことができる。
外部キャップ3と不正開放防止部4の切断により、開放したことが容易に判別できる。
なお、飲用時に内部キャップ2を瓶口より取り外せるようにしてもよい。
【0024】
このように、外部キャップ3を右回転させる操作のみで、粉末茶5を飲料水7に混合させることが容易にできる。
この時、手が汚れることもなく、またゴミも発生しない。
【0025】
飲用途中で持ち運ぶ場合には、再度外部キャップ3を右回転させてシール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまで瓶口に締め付けることにより、図4に示すように液漏れすることなく、持ち運ぶことができる。
また図4に示すように不正開放防止部4は外部キャップ3の下面3dにより、突起部4cが瓶口の突起1cを乗り越えて、瓶口1aより外れないようになっている。
【0026】
また、図6に示すように外部キャップ3の下方突出部3bのシール部3cの代わりに、Oリング等のシール部材8を下方突出部3bの外周に止着させるような構造にしてもよい。
【0027】
また、不正開放防止部4が瓶口1aの突起部1cに係止されているため、図7に示すように外部キャップ3と瓶口1aのネジ嵌合がなくても、運搬保管時に外部キャップ3が外れることがない。
【0028】
飲用後に再資源可能に分別できるように、不正開放防止部4の縦方向にミシン目または切り込み等を設けて、不正開放防止部4を飲料容器1から外せれるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
内部キャップ2の収納部2bに収納された粉末茶5は、常時は収納部の底面2cと外部キャップ3のシール部3c乃至はシール部材8によりシールされているため、粉末茶5は新鮮度を失うことなく常に擂りたての美味しいお茶を味わうことができる。
【0030】
また外部キャップ3のネジ込み時、下方突出部3bにより収納部2bの底面2cの機械的弱点部2dを破断して落下口を形成し、そこから収納部内の粉末茶5を飲料水7の水面上へ落下させるのであるが、かかる場合、シール部3c乃至はシール部材8により、収納部内の粉末茶5が一部残らず押し出されるため、無駄が無い。
而も、シール部3c乃至はシール部材8により、収納部内の粉末茶5が上部方向へ漏れ出ることがない。
【0031】
また、下方突出部により収納部の底面の機械的弱点部が破断されその落下口より粉末茶が飲料水の水面上に落ちた状態においても、外部キャップ内面のパッキン6が瓶口の上端面部に当接して飲料容器の気密を維持するため、飲料容器を振って粉末茶と飲料水を混ぜ合わせる時にも飲料水漏れが起こらない。
【0032】
混合時に外部キャップの着脱作業が不要であり、手を汚すことがなく、而も飲用途中でゴミを出さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例を示す説明図である。
【図2】図1の混合状態時の説明図である。
【図3】図1の開封時の説明図である。
【図4】図1の開封後の説明図である。
【図5】内部キャップの説明図である。
(a)断面図
(b)底面図
【図6】本願発明の第二の実施例を示す説明図である。
【図7】本願発明の第三の実施例を示す説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 飲料容器
2 内部キャップ
3 外部キャップ
4 不正開放防止部
5 粉末茶
6、8、15 シール部材
7 飲料水
【発明の属する技術分野】
本発明は、臼で挽いた微粉末状のお茶と水を分離状態に収納され、飲用時に両者を混合して飲料する飲料容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、お茶、コーヒー、ジュース等は、工場で調合された飲料を缶、ビン、ペットボトル等の密閉された飲料容器に詰められて、自動販売機等で販売されている。
これらのものは、実際に消費者に渡るまでに時間がかかるため、その保存期間中の経時変化で味や風味が悪くなるという問題があった。
そのため、飲用時に微粉末状のお茶等の食味材と飲料水を飲料直前に混合させることによって、淹れたての風味を味わうことができるようにした混合容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
これは図8に示すようにキャップ12内面に形成した筒状の収納部12a内に粉末状のお茶等の食味材14を収納しておき、飲料時、キャップを取外し、収納部の下端開口部を密閉するシール16を剥がした後、収納部から食味材を出して飲料水に混ぜ、再度キャップを締め直し、両者を混合するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−114259号公報(第2頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記においては、食味材を飲料水に混ぜる場合、一旦キャップを緩めて瓶口より取外し、シールを剥がした後、再びキャップを締め直すことが必要なため、非常に混合作業が面倒である。
また、収納部の下端開口部を封鎖するアルミ箔などの薄い部材で作られたシールが、開口部に対し粘着或いは溶着されているが、飲料水の水面と接近しているため、運搬時等でペットボトルに軽い衝撃等が加わったりすると、シールが剥離したり、破れたり、水が侵入したりし易い等、収納部の密封構造に問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するために、作業性が良く、粉末茶を確実に容器本体内へ落下させることができる飲料容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は
ペットボトル等の飲料容器の瓶口を密封すべく、同口に対し内部キャップを、そのフランジ部を瓶口の上端部に当接させた状態でシール剤を介して止着し、
さらに瓶口内に没入する上記内部キャップの収納部には粉末茶を収納し、
また上記瓶口には、同口のネジ部へのネジ着時、上記内部キャップの収納部の底面に設けた機械的弱点部に対向する下方突出部と、瓶口のネジ部下方の外周面に対し密接する不正開放防止部とを設けた外部キャップを、上記内部キャップの外側から瓶口のネジ部に対しネジ着し、
さらに上記外部キャップの内面には同キャップのネジ着回転時に、同キャップの下方突出部が内部キャップの収納部の底面の機械的弱点部を破断した状態において、瓶口の上端部に当接して飲料容器の瓶口部のシール状態を維持するパッキン等のシール材を付設すると共に
さらに上記外部キャップの下方突出部には、上記収納部に収納する粉末茶を密閉するためのシール部乃至はシール部材を設けたことを特徴とするペットボトル等の飲料容器のキャップ構造である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1に示すように、1は缶、ビン、ペットボトル等からなる飲料容器であり、飲料容器1内部には飲料水7が収納されている。
なお飲料容器1内部に収納されるものは、液体状のものであればよく、本実施例の飲料水7に限定されるものではない。
【0009】
また、飲料容器1の瓶口1aの内側には内部キャップ2が、瓶口の上端面1cと内部キャップ2のフランジ部2aとが当接した状態で図示していないシール材を介して止着されている。
なお、シール材は内部キャップ2の収納部2b外周部と瓶口1bの内周部との間に設けてもよい。
【0010】
内部キャップ2は合成樹脂で作られており、図5に示すように上部が開口し、底面2cを有している略筒状の収納部2bとフランジ部2aとから構成されている。
また内部キャップ2の収納部2bの底面2cには略円形状に設けられた略V字形状の切溝または薄肉などからなる機械的弱点部2dが設けられており、底面2cの非弱点部2eには機械的弱点部2dが設けられていない構造となっている。
この非弱点部2eにより機械的弱点部2dの破断時に底面2cが飲料水7内へ落下しない構造になっている。
【0011】
図1に示すように内部キャップ2の収納部2b内部には臼で挽いたりして微粉末状にした粉末茶5が収納されており、
内部キャップ2により、飲料水7と粉末茶5が常時分離された状態で飲料容器1内に収納されるようになっている。
【0012】
飲料容器1の瓶口1aの外周にはネジ部1bが設けられており、先端部が刃形状などの形状になっている下方突出部3bを備えた合成樹脂からなる外部キャップ3が螺着されている。
下方突出部3bの内側には窪み部3eが設けられ、また外周には突起状のシール部3cが設けられている。
下方突出部3bのシール部3cが内部キャップ2の収納部2b内周面に当接して、収納部2b内に収納されている粉末茶5を密閉する構造となっている。
【0013】
これにより、長期間の保存に対しても粉末茶5が経時変化で新鮮度を失うことなく、飲用時に擂りたての美味しい風味を味わうことができる。
また、窪み部3eにより粉末茶5の収納スペースを大きくすることができる。
【0014】
なお窪み部3eの形状、深さは本実施例に限定されるものではなく、本目的を達成する任意の大きさにすることができ、窪み部3eを無くしてもよい。
【0015】
また収納部2b内に収納するものは本実施例に限定されるものではなく、粉末状にしたコーヒー、紅茶、果汁等の食味材を使用することもできる。
【0016】
更に外部キャップ3上面3a内側にはパッキン等のシール材からなるシール部材6が止着されており、外部キャップ下面3dには不正開放防止部4がミシン目等の切欠部、切溝、薄肉などの機械的弱点部分が設けられている接続部4aで繋がっている。
【0017】
また不正開放防止部4は瓶口1aのネジ部1b下方に設けられた突起部1cに係止する係止部4bと荷重を加えることによって突起部1cを乗り越える突起部4cが設けられている。
【0018】
次に本実施例の飲用方法について説明する。
本飲料は自動販売機等で購入される。
飲用時には、図示していない外部キャップ3等に記載されている操作方法に従って、外部キャップ3を右回転させて、シール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまでネジ込む。
【0019】
外部キャップ3を瓶口1aのネジ部1bにねじ込むことにより、外部キャップ3の下方突出部3bが内部キャップ2の収納部2bの底面2cに当接し、更に底面2cを上方から押し下げるため、収納部2bの底面2cに設けられている機械的弱点部2dが下方突出部3bにより破断されて、収納部2b内に収納している粉末茶5が前記破断部(落下口)より飲料水7内へ落下する。
【0020】
この時、図2に示すように内部キャップ2底面2cの非弱点部2eにより底面2cが飲料水7内へ落下しないようになっている。
また外部キャップ3のシール部3cにより、収納部2b内の粉末茶5が一部残らず押し出されるため、破断部付近でだま状になった粉末茶5を落とすことができ、落下口の一部を塞ぐことなく粉末茶5を確実に落下させることができる。
【0021】
また同時に、外部キャップ3を瓶口1aのネジ部1bにねじ込むことにより、外部キャップ3の下面3dが不正開放防止部4の突起部4cを押し下げることにより、不正開放防止部4の突起部4cが瓶口1aのネジ部1b下方の突起部1cを乗り越えて、シール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまで不正開放防止部4が押し下げられる。
【0022】
この図2に示す状態で飲料容器1を振り、粉末茶5を飲料水7によく攪拌混合させる。
この時、シール部3c或いはシール部材6の両者が当接し、押圧状態にあるため、飲料容器1のシール性が確保されており、飲料容器1を振っても外部キャップ3より液漏れすることがない。
【0023】
攪拌後、外部キャップ3を左回転させて、外部キャップ3を飲料容器1より取り外し、飲用する。
この時、図3に示すように不正開放防止部4の係止部4bが瓶口1aのネジ部1b下方の突起部1cに係止されるため、不正開放防止部4の接続部4aが外部キャップ下面3dから切断されて、外部キャップ3のみを外すことができる。
外部キャップ3と不正開放防止部4の切断により、開放したことが容易に判別できる。
なお、飲用時に内部キャップ2を瓶口より取り外せるようにしてもよい。
【0024】
このように、外部キャップ3を右回転させる操作のみで、粉末茶5を飲料水7に混合させることが容易にできる。
この時、手が汚れることもなく、またゴミも発生しない。
【0025】
飲用途中で持ち運ぶ場合には、再度外部キャップ3を右回転させてシール部材6がフランジ部2aに当接して止まるまで瓶口に締め付けることにより、図4に示すように液漏れすることなく、持ち運ぶことができる。
また図4に示すように不正開放防止部4は外部キャップ3の下面3dにより、突起部4cが瓶口の突起1cを乗り越えて、瓶口1aより外れないようになっている。
【0026】
また、図6に示すように外部キャップ3の下方突出部3bのシール部3cの代わりに、Oリング等のシール部材8を下方突出部3bの外周に止着させるような構造にしてもよい。
【0027】
また、不正開放防止部4が瓶口1aの突起部1cに係止されているため、図7に示すように外部キャップ3と瓶口1aのネジ嵌合がなくても、運搬保管時に外部キャップ3が外れることがない。
【0028】
飲用後に再資源可能に分別できるように、不正開放防止部4の縦方向にミシン目または切り込み等を設けて、不正開放防止部4を飲料容器1から外せれるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
内部キャップ2の収納部2bに収納された粉末茶5は、常時は収納部の底面2cと外部キャップ3のシール部3c乃至はシール部材8によりシールされているため、粉末茶5は新鮮度を失うことなく常に擂りたての美味しいお茶を味わうことができる。
【0030】
また外部キャップ3のネジ込み時、下方突出部3bにより収納部2bの底面2cの機械的弱点部2dを破断して落下口を形成し、そこから収納部内の粉末茶5を飲料水7の水面上へ落下させるのであるが、かかる場合、シール部3c乃至はシール部材8により、収納部内の粉末茶5が一部残らず押し出されるため、無駄が無い。
而も、シール部3c乃至はシール部材8により、収納部内の粉末茶5が上部方向へ漏れ出ることがない。
【0031】
また、下方突出部により収納部の底面の機械的弱点部が破断されその落下口より粉末茶が飲料水の水面上に落ちた状態においても、外部キャップ内面のパッキン6が瓶口の上端面部に当接して飲料容器の気密を維持するため、飲料容器を振って粉末茶と飲料水を混ぜ合わせる時にも飲料水漏れが起こらない。
【0032】
混合時に外部キャップの着脱作業が不要であり、手を汚すことがなく、而も飲用途中でゴミを出さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例を示す説明図である。
【図2】図1の混合状態時の説明図である。
【図3】図1の開封時の説明図である。
【図4】図1の開封後の説明図である。
【図5】内部キャップの説明図である。
(a)断面図
(b)底面図
【図6】本願発明の第二の実施例を示す説明図である。
【図7】本願発明の第三の実施例を示す説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 飲料容器
2 内部キャップ
3 外部キャップ
4 不正開放防止部
5 粉末茶
6、8、15 シール部材
7 飲料水
Claims (1)
- ペットボトル等の飲料容器の瓶口を密封すべく、同口に対し内部キャップを、そのフランジ部を瓶口の上端部に当接させた状態でシール剤を介して止着し、
さらに瓶口内に没入する上記内部キャップの収納部には粉末茶を収納し、
また、上記瓶口には、同口のネジ部へのネジ着時、上記内部キャップの収納部の底面に設けた機械的弱点部に対向する下方突出部と、瓶口のネジ部下方の外周面に対し密接する不正開放防止部とを設けた外部キャップを、上記内部キャップの外側から瓶口のネジ部に対しネジ着し、
さらに上記外部キャップの内面には同キャップのネジ着回転時に、同キャップの下方突出部が内部キャップの収納部の底面の機械的弱点部を破断した状態において、瓶口の上端部に当接して飲料容器の瓶口部のシール状態を維持するパッキン等のシール材を付設すると共に
さらに上記外部キャップの下方突出部には、上記収納部に収納する粉末茶を密閉するためのシール部乃至はシール部材を設けたことを特徴とするペットボトル等の飲料容器のキャップ構造。
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JP2003069181A JP2004276942A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 飲料容器のキャップ構造 |
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JP2003069181A JP2004276942A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 飲料容器のキャップ構造 |
Publications (1)
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JP2003069181A Pending JP2004276942A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 飲料容器のキャップ構造 |
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2003
- 2003-03-14 JP JP2003069181A patent/JP2004276942A/ja active Pending
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