WO2006040932A1 - 飲料容器のキャップ構造 - Google Patents

Abstract

　常時はキャップの収納容器に密閉収納している粉末茶を飲用時に簡単な操作で本体の飲料水と混合して、風味のある美味しいお茶が味わえるようにした飲料容器を提供する。 　内部に飲料水１１を収納している飲料容器本体１０瓶口１０ａに対して着脱自在にねじ着結合されるキャップ１上部には回転可能に保持された開閉蓋２と、その内部には開閉蓋２の回転動作により上下に移動する押圧キャップ４を有し、前記押圧キャップ４の下部には底面３ｄに機械的弱点部３ｅを形成している円筒形状の混合物５を収納する収納容器３が設けられ、前記収納容器３には底面３ｄと一体に形成された押圧棒３ａが上方に突出しており、飲用時には前記開閉蓋２を回動することにより押圧キャップ４が下方に押し下げられ、収納容器３の底面３ｄの機械的弱点部３ｅを破断して開口させて収納容器３内の混合物５を飲料水１１中に落下させる。

Description

明 細 書

飲料容器のキャップ構造

技術分野

[0001] 本発明は、微粉末状にした混合物と飲料水を分離状態に収納し、飲用時に両者を 混合させて飲用する飲料容器の改良に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、お茶、コーヒー、ジュース等の飲料が缶、ビン、ペットボトル等の密閉された飲 料容器に詰められて、販売店および自動販売機などで販売されて!ヽる。

これらのものは、消費者に渡るまでに時間が力かるため保存期間中の経年変化によ り風味が悪くなるという問題があるため、粉末状にしたお茶などの食味材と飲料水を 飲用直前に混合させることにより、飲用時に淹れたての風味を味わうことができるよう にした飲料容器が提案されている。（例えば、特許文献 1参照。 )

[0003] 例えば本出願人の特開 2003— 72822号の発明によれば、飲料容器本体の瓶口に 混合物を収納した収納容器と、前記収納容器の上部で前記本体の瓶口を覆うように 設けられた下に広がる円筒形状で上面中央部に突起部を備えたキャップを有し、前 記キャップの円筒部内周面側には本体瓶口に設けられたねじ部とねじ着結合するよ うにねじ部を備え、前記ねじ着結合される際には前記キャップの下部に設けられた機 器的弱点部を有したカラーが破壊される構成としている。

[0004] 前記発明であれば、前記キャップを押下げながら回転させることで、前記本体の瓶口 に設けられたねじ部とねじ着結合され前記キャップの上面が前記瓶口先端部に接触 するまで締めこむことで、前記キャップ上面に設けられた突起により前記収納容器の 上面及び下面を突き破り、その開口部より粉末茶等の混合物を飲料水に落下混入し 、その後それを攪拌することで、飲用時に淹れたての風味を味わうことを特徴としてい る。

特許文献 1：特開 2003 - 72822号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0005] しかしながら前記の発明においては、混合物^料水に落下混入させるためには前 記キャップに設けた突起部により前記収納容器を突き破り収容物を落下させる構成 であるため、収納容器に収められた混合物を落下させるための開放部が少なぐ混 合物が完全に落下しない可能性があった。そのため、混合物が粉末茶等の難溶性 であれば本体を上下に振りながら攪拌した場合においても飲料水にお茶等のエキス が浸透せず、薄い味のお茶となる可能性があった。

[0006] また、混合物が収納された収納容器と前記キャップとは、それぞれ個別で容器本体 に組み込まれて 、るために、キャップのみを本体より取外した状態では飲用できず、 キャップと収納容器を個別に容器本体力ゝら取外すことで初めて飲用できるため面倒 な作業であった。さらに、飲用途中の保管においては収納容器のみを取外しキャップ を本体容器に装着することで飲用途中の状態で保管はできるものの、取外された収 納容器の処理に困ることがあった。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明は、上記問題を解決するためにも新鮮なお茶が簡単な操作で飲用できる構 成を提供するものであり、上記目的を達成するために第 1の発明は、飲料容器本体 1 0内部に飲料水 11を収納し、飲料容器本体瓶口 10aには着脱自在にねじ着されるキ ヤップ 1を備えており、前記キャップ 1には混合物 5を収納する収納容器 3を備えたキ ヤップ構造において、

前記キャップ 1は大径円筒部 lbの上部に小径円筒部 laを結合した形状で、前記大 径円筒部 lb内部には、混合物 5を密閉収納するための下方に突出した有底で円筒 形状の収納容器 3が設けられており、前記収納容器 3の底面 3dには機械的弱点部 3 eが形成されているとともに、その機械的弱点部 3e近傍には上方に突出した押圧棒 3 aが設けられ、し力も前記収納容器 3は前記キャップ 1の大径円筒部 lbの上端部近傍 の円周側より中心部へ向力つて延長形成される爪部 lhと前記収納容器 3の上面部 の円周端部より外側へ向力つて延長形成される係止部 3hにより保持されており、前 記押圧棒 3aの上面に配置される押圧キャップ 4は前記キャップ 1の小径円筒部 1 a内 部に収納され前記キャップ 1の小径円筒部 laを被冠して配置される開閉蓋 2に設け られたねじ部 2aに対して進退自在にねじ着されて、さらに前記キャップ 1の小径円筒 部 laの内部にはガイド突起 Idを備えており、前記押圧キャップ 4の外周側面に設け られた溝部 4aに前記ガイド突起 Idが勘合することで、前記押圧キャップ 4の回転が 規制され、前記開閉蓋 2を回動することにより前記押圧キャップ 4を下方に押し下げ、 前記収納容器 3の押圧棒 3aが押圧され底面 3dの機械的弱点部 3eを破断して開口 させて、収納容器 3の混合物 5を飲料水 11中に落下させるようにしたことを特徴とする 飲料容器のキャップ構造である。

[0008] 第 2の発明は、上記において収納容器 3の機械的弱点部 3eが破壊される時にはキヤ ップ 1の小径円筒部 laにおける下端部 lgと前記押圧キャップ 4の側周面 4eが密接し て密着状態を形成する請求項 1のキャップ構造である。

[0009] 第 3の発明は、飲料容器本体 10内部に飲料水 11を収納し、飲料容器本体瓶口 10a には着脱自在にねじ着されるキャップ 7を備えており、前記キャップ 7には混合物 5を 収納する収納容器 3を備えたキャップ構造において、

前記キャップ 7は大径円筒部 7bの上部に外周面にねじ部 7dが設けられた小径円筒 部 7aを結合した形状で、前記大径円筒部 7b内部には、混合物 5を密閉収納するた めの下方に突出した有底で円筒形状の収納容器 3が設けられており、前記収納容器 3の底面 3dには機械的弱点部 3eが形成されているとともに、その機械的弱点部 3e 近傍には上方に突出した押圧棒 3aが設けられて、しかも前記収納容器 3は前記キヤ ップ 7の大径円筒部 7b上端部近傍の円周側より中心部へ向かって延長形成される 爪部 7fと前記収納容器 3の上面部の円周端部より外側へ向かって延長形成される設 けられた係止部 3hにより保持されており、前記収納容器 3の押圧棒 3aの上面に配置 される下方へ広がる円筒形状で上面中央部に突起部 6aを備えた開閉蓋 6は前記キ ヤップ 7の小径円筒部 laを被冠してそのねじ部 7dに対して進退自在にねじ着されて 、前記開閉蓋 6を回動することにより前記突起部 6aにより前記収納容器 3の押圧棒 3 aが押圧され底面 3dの機械的弱点部 3eを破断して開口させて、収納容器 3の混合物 5を飲料水 11中に落下させるようにしたことを特徴とする飲料容器のキャップ構造で ある。

[0010] 第 4の発明は、上記において、収納容器 3の機械的弱点部 3eが破壊される時にはキ ヤップ 7の小径円筒部 7a先部 7eと前記開閉蓋 6の上面部 6cに設けたシール部材 6d が密接して密着状態を形成する請求項 3のキャップ構造である。

[0011] 第 5の発明は、上記収納容器 3の底面 3dにはつまみ部 3fを設けたことを特徴とする 請求項 1又は請求項 3のキャップ構造である。

発明の効果

[0012] 本願発明により、収納容器 3に収納された混合物 5は前記収納容器 3上面に貼着さ れているシール部材 3bにより完全に密封収納された状態にあるため、擂りたての風 味を長期にわたつて保存することができる。

[0013] そして、混合物 5と飲料水 11を混合するには、開封蓋 2を回すだけの簡単な操作で 行うことができ、混合後は請求項 2の構成においては前記キャップ 1の下端部 lgと前 記押圧キャップ 4の密接部 4eとが密着し、請求項 4の構成にお 、ては前記キャップ 7 の上端部 7eと前記開閉蓋 6のシール部材 6dが密着することで液漏れがせず、さらに 収納容器 3の開口部 3cが大きく開くため混合物 5が全て飲料水 11に落下混合し、い つでも淹れたての美味しいお茶を味わうことができる。

[0014] 収納容器 3底面 3dの破壊時、その底面 3dは飲料水 11側に落下することがないため 、底面 3dの一部破片等が飲料水 11中に浮遊したりせず衛生上、安全性でも好まし い。

[0015] また、前記収納容器 3はキャップ 1より容易に着脱できるため、別の種類の混合物を 入れた前記収納容器 3と入れ替えることにより様々な味を楽しむことができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本願発明の第 1実施例を示す説明図である。

[図 2]本願発明の第 1実施例の混合状態を示す説明図である。

[図 3]キャップを示す説明図である。 （a)平面図 （b)断面図 （c)底 面図

圆 4]押圧キャップを示す説明図である。 （a)平面図 （b)断面図 （c )底面図

[図 5]収納容器を示す説明図である。 (a)平面図 （b)断面図

[図 6]本願発明の第 2実施例を示す説明図である。

[図 7]本願発明の第 2実施例の混合状態を示す説明図である。 符号の説明

1 キャップ la 小径円筒部 lb 大径円筒部 lc ねじ部

Id ガイド突起 le 係止用突起

If 壁

lg 下端部 lh 爪部

2 ¾ |¾蓋

2a ねじ部

2b 係止部

3 収納容器

3a 押圧棒

3b シーノレ部材

3c 開口部

3d 底面

3e 機械的弱点部

3f つまみ部

3g 収納部

3h 係止部

押圧キャップ a ガイド溝 b 大径円柱部 c 小径円柱部 d ねじ部 e 密接部 4f 底部

5 粉末茶

6 開閉蓋

6a 突起部

6b ねじ部

6c 上面部

6d シール部材

6e 下端部

7 キャップ

7a 小径円筒部

7b 大径円筒部

7c 壁部

7d ねじ部

7e 上端部

7f 爪部

10 本体

11 飲料水

12 飲料容器

発明を実施するための最良の形態

[0018] 本発明の実施例として混合物 5に臼で挽いて粉末状にした粉末茶 5を使用した場合 の例を図 1から図 7を用いて説明する。なお混合物 5としては粉末状、顆粒状或いは 液体状のものを使用することができる。

図 1に示すように、ペットボトル等力もなる飲料容器の本体 10の中にはミネラルウォー タ等の飲料水 11が収納され、本体の瓶口 10aの外周面に形成されているねじ部 10b には、キャップ 1が着脱自在にねじ着結合されて!、る。

実施例 1

[0019] キャップ 1は図 1、及び図 2に示すように大径円筒部 lbの上部に小径円筒部 laを組 み合わせた形状のキャップ 1と前記キャップ 1の小径円筒部 laを覆うように装着される 開閉蓋 2と前記小径円筒部 laの内部に配置され前記開閉蓋 2の回転に連動して下 方へ移動する押圧キャップ 4及び前記押圧キャップ 4の下方で、前記キャップ 1の大 径円筒部 lbの内部に配置される粉末茶 5を密閉収納した収納容器 3から構成されて いる。

[0020] 図 3に示すキャップ 1はポリプロピレン榭脂（PP)の合成樹脂からなり、大径円筒部 lb の上部に小径円筒部 laを組み合わせた形状をしており、前記大径円筒部 lbの内周 面には本体瓶口に形成されて!、るねじ部 1 Obに対して着脱自在にねじ着結合される ねじ部 lcが設けられている。

[0021] キャップ 1の小径円筒部 laの内側にはガイド突起 Idが軸方向に延長形成して設けら れており、これは前記キャップ 1の小径円筒部 laの内部に配置される押圧キャップ 4 に設けられたガイド溝 4aに勘合し前記押圧キャップ 4の移動を上下方向のみに規制 するためのものであり、さらに小径円筒部 laの外周面下部には上側より下側へと広 力 Sるテーパ形状を備えた係止用突起 leが円周にわたり設けられている。

[0022] さらに、小径円筒部 laと大径円筒部 lbの結合部における壁 Ifの断面形状は下側へ と狭くなるテーパ形状の下端部 lgが円周状に設けられ、前記壁 Ifの下面側には収 納容器の係止部を係止する爪部 lhが円周方向に 4箇所設けられて 、る。

また、大径円筒部 lbの外周面には図示しないローレット等のすべり止め加工がされ ている。

[0023] 図 1、及び図 2に示す開閉蓋 2は、下面が開口し上面の中心部に下方へ突起してい るねじ部 2aを備えた略円筒形状のポリプロピレン榭脂 (PP)の合成樹脂からなり、前 記開閉蓋 2の円筒部内周面下端部には前記キャップ 1の小径円筒部 laに設けられ た係止用突起部 leに勘合する係止部 2bが設けられており、前記開閉蓋 2をキャップ 1の小径円筒部 laを覆うように取付けた際、係止部材 2bがキャップ 1の係止用突起 1 eに係止されて、開閉蓋が上方へと外れることを防止するとともに円周方向のみへの 回転を可能にしている。

なお開閉蓋 2の外周側面にはローレット等のすべり止め加工がされている。

[0024] 図 4に示す押圧キャップ 4は概略大径円柱部 4bの下部に小径円柱部 4cを組合わせ た形状で、ポリプロピレン榭脂 (PP)の合成樹脂からなり、大径円柱部 4bの上面中央 部には前記開閉蓋 2に設けられたねじ部 2aと進退自在にねじ着されるねじ部 4dが設 けられ、側面には対向して配置されるキャップのガイド突起 Idに勘合するガイド溝 4a が設けられている。

[0025] また大径円柱部 4bと小径円柱部 4cの接合部にはキャップ 1に設けられた壁 Ifの下 端部 lgに密接するための大径円柱部と小径円柱部を連続的に繋がるテーパー状の 密接部 4eが設けられている。

さらに小径円柱部 4cの下面には、後述する収納容器 3の押圧棒 3aを押圧する際に 前記押圧棒 3aが前記押圧キャップ 4の下面より外れることがな 、ように底面 4fが凹状 に形成されている。

[0026] 押圧キャップ 4は、そのガイド溝 4aとキャップ 1に設けたガイド突起 Idに勘合して 、る ため押圧キャップ 4は回転することなぐ図 2に示すように開閉蓋 2の回転に伴って下 方に移動して、収納容器 3の押圧棒 3aを下方に押し圧し収納容器 3の底面 3dの機 械的弱点部 3eを確実に破壊することができる。

[0027] そして、収納容器 3底面の機械的弱点部 3eが破壊されて形成された開口部 3cより収 納容器 3に収納されて ヽる粉末茶 5を飲料水 11に落下させて混入させることができる ようになっている。

[0028] 図 5に示す収納容器 3はポリプロピレン榭脂（PP)の合成樹脂からなり、上面が開口し て 、る有底の略円筒形状をして 、る。

収納容器 3の底面 3dには一部を除き円周状に形成された薄肉部、切溝部など力もな る機械的弱点部 3eが設けられており、底面 3dの機械的弱点部 3e近傍で上方に突 出した押圧棒 3aが設けられて 、る。

[0029] なお押圧棒 3aは底面 3dに対して一体で形成されており、押圧キャップ 4からの押し 圧を底面 3dの機械的弱点部 3eに効率よく伝達できるようになつている。さらに、前記 収納容器 3の底面には前記キャップ 1から容易に取外しができるようにつまみ部 3fが 設けられている。

[0030] また、収納容器 3の内部には粉末茶 5を収納するための収納部 3gが設けられ、前記 収納容器 3の上面の外周面部には円周状に 4箇所設けられた係止部 3hを備えてお り、前記係止部 3hがキャップ 1に設けられた爪部 lhに係止されて本体の瓶口上面に 図示しないパッキン等のシール部材を介して当接され、収納容器 3が瓶口 10a内部 に収納されるようになって 、る。

[0031] なお収納容器 3の収納部 3gに粉末茶 5を収納した後、上面にアルミフィルムなどから なるシート状のシール部材 3bを貼着または溶着させて完全に密封収納された状態に するようになっている。

そのため擂りたての風味を長期にわたって保つことができ、飲用時に淹れたての美 味し 、お茶を味わうことができるようになって!/、る。

[0032] 次に本実施例の飲用方法について説明する。

本飲料は、臼等で挽いて微粉末状にした粉末茶 5が収納容器 3に収納されて飲料容 器 12内では飲料水 11と粉末茶 5を常時分離させた状態で販売店や自動販売機等 で販売されている。

[0033] 飲用する際には、飲料容器本体 10の上部に設けられている開閉蓋 2を反時計方向 に回転させる。なお回転方向は開閉蓋 2のねじ部 2aと押圧キャップ 4のねじ部 4dを 右ネジ或 、は左ネジにすることで選択できるため本実施例の反時計方向に限定され るものでは無ぐ時計方向に回転させるようにしてもょ 、。

[0034] 開閉蓋 2の回転により、押圧キャップ 4は前記押圧キャップ 4に設けられたガイド溝 4a によりキャップ 1の小径円筒部 laに設けられたガイド突起 Id沿って下方に移動し、収 納容器 3に設けられた押圧棒 3aを下方に押し圧することで収納容器 3の底面 3dにお ける機械的弱点部 3eを破壊する。

これにより図 2に示すように収納容器 3内の粉末茶 5はその破壊に伴って破壊した開 口部 3cから飲料水 11内に落下する。

[0035] このとき、収納容器 3の底面 3dは機械的弱点部以外の通常の肉厚部があることにより 、図 2に示すように一体的に残存して飲料水 11側に落下することがないため、底面 3 dの一部破片等が飲料水 11中に浮遊することがなぐ衛生上および安全面でも好ま しい。

[0036] 同時に図 2に示すように押圧キャップ 4の大径円柱部 4bと小径円柱部 4cの連結部に 設けられたテーパー状の密接部 4eが、これに対応するキャップの大径円筒部 lbと小 径円筒部 laの結合部に設けられた壁 Ifのテーパー状の下端部 lgに密接することで 外部に対してシール状態となる。そのため、飲料水 11と粉末茶 5とを混合、攪拌する には飲料容器 12を上下に振るのであるが、この場合にも飲料容器 12内の飲料水 11 の液漏れが起らな 、構造となって 、る。

[0037] そして混合後、キャップ 1を反時計方向に回転させると、収納容器 3がー体となって瓶 口 10aよりキャップ 1と収納容器 3がー体状態で取り外され、飲用することができるよう になっている。

[0038] このように開閉蓋 2を回すだけの簡単な操作で確実に飲料水 11に収納容器 3内の粉 末茶 5を混合することができる。

[0039] また、一体となったキャップ 1は収納容器 3に設けられたつまみ部 3fを引っ張りながら 回転させることで容易に前記収納容器 3が取外すことができるため、他の混合物が収 納された収納容器 3と取替えが容易に行え、新たな飲料水 11の入った本体 10へとそ れらを取付けることで前記キャップ 1を何度も使用することができる。

実施例 2

[0040] 次に図 6から図 7を参考に実施例 1との相違点を中心に実施例 2の説明を行う。

キャップ 7の構成としては、実施例 1と同様大径円筒部 7bの上部に小径円筒部 7aを 組合わせた形状のキャップ 7と前記キャップ 7の小径円筒部 7aを覆うように装着される 中央に突起部 6aを備えた下側へと開口された円筒形状の開閉蓋 6と前記キャップ 7 の大径円筒部 7bの内側に配置される収納容器 3から構成される。

[0041] 収納容器 3の構成については実施例 1と同一のため説明を省略する。また、前記収 納容器 3は前記キャップに設けられた爪部 7fにより実施例 1と同様の方式で固定され て 、るため、前記収納容器 3の着脱は容易に行える構造と成って 、る。

[0042] キャップ 7はポリプロピレン榭脂（PP)の合成樹脂からなり、実施例 1同様に大径円筒 部 7bの上部に小径円筒部 7aを組み合わせた形状をしており、前記大径円筒部 7b、 および大径円筒部 7bと小径円筒部 7aの結合部の壁 7cにおいては実施例 1と同一で ある。小径円筒部 7aの外周面には、前記開閉蓋 6の円筒部内周面に設けられたねじ 部 6bとねじ着されるためにねじ部 7dを備えて 、る。

[0043] 図 6に示す開閉蓋 6は、下面が開口した円筒形状で上面中央部に突起部 6aを備え ており、ポリプロピレン榭脂 (PP)などの合成樹脂からなり、円筒部内周面にはねじ部 6bを設けている。さらに、上面部 6cと前記突起部 6aの隙間にはシール部材 6dが設 けられている。このシール部材 6dは、前記開閉蓋 6を締め切った状態において前記 キャップ 7の小径円筒部 7aの先端部 7eと接触することで密閉状態を形成する。

[0044] 図 7に示すように前記開閉蓋 6は、前記のシール状態になるまで回転させることで、 前記開閉蓋 6に設けられた突起部 6aが前記収納容器 3に設けられた押圧棒 3aを押 圧することで底面 3dが破壊され粉末茶 5は飲料水 11へと落下混合される。その際に は前記シール状態にあるため飲料容器内 12の飲料水 11の液漏れが起こらない構 成である。

また、前記開閉蓋 6の円筒部下端 6eには前記開閉蓋 6の突起部 6aと前記収納容器 3の押圧棒 3aとが接触する状態にあるときには破壊する機械的弱点部を備えた図示 しないカラー部材を設けてもよい。それにより、不用意に前記開閉蓋 6を回転させ収 納容器 3の底面 3dを破壊することがなくなる。

なお、前記開閉蓋 6に設けられた突起部 6aの下面 6fには実施例 1の押圧キャップ 4 の小径円柱部 4c底面 4f同様の構成となって 、る。

[0045] 飲用する際には実施例 1と同様に飲料容器本体 10の上部に設けられて 、る開閉蓋

6を反時計方向に回転させる。なお回転方向は開閉蓋 6のねじ部 6bとキャップ 7のね じ部 7dを右ネジ或いは左ネジにすることで選択できるため本実施例の反時計方向に 限定されるものでは無く、時計方向に回転させるようにしてもょ 、。

[0046] さらに実施例 1、実施例 2においてはキャップ 1, 7や開閉蓋 2, 6の外側に不正操作 防止を行うために、帯状やシート状などの図示しない開封確認部材を被着させて開 閉蓋 2, 6の操作有無を確認できるようにしてもよい。

[0047] なお前記収納容器 3の収納部 3gに収納する混合物 5としては本実施例の粉末茶 5に 限定されるものではなぐ本実施例以外の混合物としてコーヒー、紅茶、果汁、ミルク

、砂糖、酒類、抽出液などを例示することができ、これらを粉末状、顆粒状或いは液 体状にしたものを収納させて使用することができる。

産業上の利用可能性

[0048] 本発明の活用例として、本体に収納されるものは飲料水に限定されるものではなぐ 液体状のものや粉末状のものでもよぐ混合直後に使用することが必要な薬液、塗料 、接着剤などにも使用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 飲料容器本体 10内部に飲料水 11を収納し、飲料容器本体瓶口 10aには着脱自在 にねじ着されるキャップ 1を備えており、前記キャップ 1には混合物 5を収納する収納 容器 3を備えたキャップ構造にぉ 、て、

前記キャップ 1は大径円筒部 lbの上部に小径円筒部 laを結合した形状で、前記大 径円筒部 lb内部には、混合物 5を密閉収納するための下方に突出した有底で円筒 形状の収納容器 3が設けられており、前記収納容器 3の底面 3dには機械的弱点部 3 eが形成されているとともに、その機械的弱点部 3e近傍には上方に突出した押圧棒 3 aが設けられ、し力も前記収納容器 3は前記キャップ 1の大径円筒部 lbの上端部近傍 の円周側より中心部へ向力つて延長形成される爪部 lhと前記収納容器 3の上面部 の円周端部より外側へ向力つて延長形成される係止部 3hにより保持されており、前 記押圧棒 3aの上面に配置される押圧キャップ 4は前記キャップ 1の小径円筒部 1 a内 部に収納され前記キャップ 1の小径円筒部 laを被冠して配置される開閉蓋 2に設け られたねじ部 2aに対して進退自在にねじ着されて、さらに前記キャップ 1の小径円筒 部 laの内部にはガイド突起 Idを備えており、前記押圧キャップ 4の外周側面に設け られた溝部 4aに前記ガイド突起 Idが勘合することで、前記押圧キャップ 4の回転が 規制され、前記開閉蓋 2を回動することにより前記押圧キャップ 4を下方に押し下げ、 前記収納容器 3の押圧棒 3aが押圧され底面 3dの機械的弱点部 3eを破断して開口 させて、収納容器 3の混合物 5を飲料水 11中に落下させるようにしたことを特徴とする 飲料容器のキャップ構造。

[2] 上記において収納容器 3の機械的弱点部 3eが破壊される時にはキャップ 1の小径円 筒部 laにおける下端部 lgと前記押圧キャップ 4の側周面 4eが密接して密着状態を 形成する請求項 1記載のキャップ構造。

[3] 飲料容器本体 10内部に飲料水 11を収納し、飲料容器本体瓶口 10aには着脱自在 にねじ着されるキャップ 7を備えており、前記キャップ 7には混合物 5を収納する収納 容器 3を備えたキャップ構造にぉ 、て、

前記キャップ 7は大径円筒部 7bの上部に外周面にねじ部 7dが設けられた小径円筒 部 7aを結合した形状で、前記大径円筒部 7b内部には、混合物 5を密閉収納するた めの下方に突出した有底で円筒形状の収納容器 3が設けられており、前記収納容器 3の底面 3dには機械的弱点部 3eが形成されているとともに、その機械的弱点部 3e 近傍には上方に突出した押圧棒 3aが設けられて、しかも前記収納容器 3は前記キヤ ップ 7の大径円筒部 7b上端部近傍の円周側より中心部へ向かって延長形成される 爪部 7fと前記収納容器 3の上面部の円周端部より外側へ向かって延長形成される設 けられた係止部 3hにより保持されており、前記収納容器 3の押圧棒 3aの上面に配置 される下方へ広がる円筒形状で上面中央部に突起部 6aを備えた開閉蓋 6は前記キ ヤップ 7の小径円筒部 laを被冠してそのねじ部 7dに対して進退自在にねじ着されて 、前記開閉蓋 6を回動することにより前記突起部 6aにより前記収納容器 3の押圧棒 3 aが押圧され底面 3dの機械的弱点部 3eを破断して開口させて、収納容器 3の混合物 5を飲料水 11中に落下させるようにしたことを特徴とする飲料容器のキャップ構造。

[4] 上記において、収納容器 3の機械的弱点部 3eが破壊される時にはキャップ 7の小径 円筒部 7a先部 7eと前記開閉蓋 6の上面部 6cに設けたシール部材 6dが密接して密 着状態を形成する請求項 3記載のキャップ構造。

[5] 上記収納容器 3の底面 3dにはつまみ部 3fを設けたことを特徴とする請求項 1又は請 求項 3記載のキャップ構造。