JP2005184304A - 遠隔制御システム、サーバおよびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】制御対象に直接アクセスするためのアクセス情報を公開することなく、制御対象へのアクセス権を他者に与えるとともに、その他者のアクセス権の行使に所定の制約を課す。
【解決手段】ロボット(制御対象)300のオーナーは端末100aからサーバ200に対してオーナー登録を行い、ロボット300のアクセス権データとしての認証用シールの発行を受ける。オーナーは受領した認証用シールを他者(ゲスト)に転送して与える。ゲストが認証用シールを用いサーバ200を介してロボット300へのアクセスを行おうとしたとき、サーバ200は、オーナーにそのアクセスを許可するか否かを問い合わせる。サーバ200は、オーナーの許可が得られれば、端末装置100bのユーザインターフェイス画面上でのゲストによるサーバ200を介したロボット300の制御操作を受け付ける。
【選択図】図1
【解決手段】ロボット(制御対象)300のオーナーは端末100aからサーバ200に対してオーナー登録を行い、ロボット300のアクセス権データとしての認証用シールの発行を受ける。オーナーは受領した認証用シールを他者(ゲスト)に転送して与える。ゲストが認証用シールを用いサーバ200を介してロボット300へのアクセスを行おうとしたとき、サーバ200は、オーナーにそのアクセスを許可するか否かを問い合わせる。サーバ200は、オーナーの許可が得られれば、端末装置100bのユーザインターフェイス画面上でのゲストによるサーバ200を介したロボット300の制御操作を受け付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボットのような制御対象を通信ネットワークを介して遠隔制御する遠隔制御システム、サーバおよびコンピュータプログラムに関するものである。
近年、種々の技術の発展に伴い様々なロボットが開発されている。特に、個人や一般家庭向けには、動物型ロボットなどのロボットが市販されている。
特許文献1において提案された動物型ロボットは、通信ネットワークを介して携帯電話機などの携帯通信端末装置(以下、単に携帯端末ともいう)から遠隔的に制御できるようになっている。
ソニー株式会社から市販されている犬型ロボットAIBO(”AIBO”は登録商標)に関しては、無線通信機能を付加するワイヤレスLANカードや、これを介して携帯端末から電子メール(以下、単にメールという)に記載したコマンドにより遠隔的に制御するためのアプリケーションソフトウェアが提供されている。この制御の内容としては、ロボットに内蔵されたカメラでの撮影や、伝言メッセージの伝達などが行えるようになっている。
特開2003−62776号公報
上記のような従来の動物型ロボットの遠隔制御は、主としてその持ち主(オーナー)自身の楽しみを実現するためのものであるが、その楽しみを他の人にも味わってもらいたい場合には、そのロボット制御用アドレスのようなロボットへのアクセス情報を他者に公開しなければならなかった。そのようなアクセス情報を公開した場合、自分のロボットがいつ誰により操作されるかが分からなくなるために、オーナーの意思に反して操作される場合も生じ、不都合であることが多かった。
また、コマンドを含むメールの作成は予め決められた規則に則って行う必要があり、必ずしもすべてのユーザにとって容易なことではなかった。特に、オーナーでない他者についてはなおさらである。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、制御対象に直接アクセスするためのアクセス情報を公開することなく、制御対象へのアクセス権を他者に与えるとともに、その他者のアクセス権の行使に所定の制約を課すことができる遠隔制御システム、サーバ、および、端末装置において動作するコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、制御対象のオーナー以外の者も比較的容易に制御対象の制御を行うことができる遠隔制御システム、サーバ、および、端末装置において動作するコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明による遠隔制御システムは、複数の端末装置と、データ通信機能を有する制御対象と、サーバとが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムである。このシステムにおいて、前記制御対象のオーナーである第1のユーザが使用する第1の端末装置は、前記サーバに対して前記制御対象のオーナーであることを登録する手段と、他のユーザに与えるためのアクセス権データを前記サーバから受信する手段と、他のユーザに前記アクセス権データを送信する手段と、前記他のユーザが前記アクセス権データを用いて前記制御対象へのアクセスを行おうとしたときに前記サーバからそのアクセスを許可するか否かの問い合わせを受ける手段と、前記問い合わせに応答する手段とを備える。前記他のユーザが使用する第2の端末装置は、前記第1の端末装置から前記アクセス権データを受信する手段と、前記アクセス権データを用いて前記制御対象に対するアクセスを行いたい旨を前記サーバに通知する手段と、前記サーバにより許可されたとき、前記制御対象の制御を行うための指示を前記サーバに出力する手段とを備える。前記サーバは、前記第1の端末装置からの要求に応じてアクセス権データを登録して発行する手段と、前記他のユーザからのアクセスを行いたい旨の要求を受ける手段と、前記アクセスを行いたい旨の要求があったことを前記第1のユーザに通知してその許可を確認する手段と、前記許可の確認が得られた後、前記第2のユーザによる前記制御対象の制御を受け付ける手段と、受け付けた制御の内容にしたがって前記制御対象を制御する指示を発生する手段とを備える。
制御対象のオーナーである第1のユーザの指示により、第1の端末装置はサーバに対して制御対象のオーナーであることを登録し、アクセス権データを前記サーバから受信する。このアクセス権データを他のユーザに与えたい場合には、他のユーザに前記アクセス権データを送信する。他のユーザがアクセス権データを用いて制御対象へのアクセスを行おうとしたときには、オーナーは、サーバからそのアクセスを許可するか否かの問い合わせを受ける。この問い合わせに対して許可の回答があることを条件として、サーバにより、他のユーザによる制御対象の制御が受け付けられる。サーバは、受け付けた制御の内容にしたがって制御対象を制御する指示を発生する。
このように、他のユーザ(ゲスト)は、オーナーから与えられたアクセス権データを用いてサーバを介して制御対象へのアクセスを行う。また、他のユーザが制御対象にアクセスする前に、そのアクセスについてオーナーの認証確認を必要とする。
本発明によるサーバは、複数の端末装置と通信ネットワークを介して接続されるサーバであって、前記制御対象のオーナーである第1のユーザが使用する第1の端末装置からの要求に応じてアクセス権データを登録して発行する手段と、前記アクセス権データを前記第1のユーザから取得した他のユーザからのアクセスを行いたい旨の要求を受ける手段と、前記アクセスを行いたい旨の要求があったことを前記第1のユーザに通知してその許可を確認する手段と、前記許可の確認が得られた後、前記第2のユーザによる前記制御対象の制御を受け付ける手段と、受け付けた制御の内容にしたがって前記制御対象を制御する指示を発生する手段とを備える。
本発明におけるサーバは、アクセス権データの発行を行うとともに、その行使の際の認証確認や行使の仲介の役割を果たす。
前記アクセス権データは、例えば、シンボルデータおよびその属性を表す属性データにより構成され、前記アクセス権データの授受は前記シンボルの授受により行われ、前記シンボルデータは前記端末装置のユーザインターフェイス画面上に表示される。このようにアクセス権データとして、シンボルデータを用いることにより、アクセス権データの授受や利用をユーザインターフェイス画面上で視覚的に行うことができる。
アクセス権データの属性データとして、他のユーザに対して許可する機能、アクセス権データについてその行使可能な残り回数、他のユーザについての認証確認の要否に関する情報、アクセス権データの移転をオーナーからの移転に限るか否かの情報、等を指定することができる。これにより、他のユーザによる制御対象へのアクセスに対して、種々の制約を細かく指定される。
本発明によるコンピュータプログラムは、通信ネットワークを介してサーバと接続される端末装置において実行されるコンピュータプログラムであって、前記サーバを介して制御可能な制御対象のオーナーから直接的または間接的に受領した前記制御対象のアクセス権データを用いて前記制御対象に対するアクセスを行いたい旨を前記サーバに通知するステップと、前記サーバにより許可されたとき、前記制御対象の制御を行うための指示を前記サーバに出力するステップとを備えたことを特徴とする。さらに、前記アクセス権に基づく前記制御対象の制御機能が複数存在する場合、ユーザインターフェイス画面において複数の制御機能の選択肢を表示するステップと、前記サーバにおいて前記制御対象のアクセス権データについて特定の制御機能が抑止されているか否かをチェックするステップと、特定の機能が抑止されている場合、前記ユーザインターフェイス画面において当該特定の制御機能を選択不可状態として識別表示するステップとを備えてもよい。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
1.制御対象にアクセスするためのアクセス権データが与えられたユーザ(ゲスト)は、そのアクセス権データを用いてサーバを介して制御対象へのアクセスを行うので、オーナーは制御対象に直接アクセスするためのアクセス情報を他者に公開する必要がなくなる。
2.アクセス権データを得た他者が制御対象にアクセスする前に、そのアクセスについてオーナーの認証確認を必要とすることにより、オーナーが望まない他者による制御対象へのアクセスを未然に防止することができる。
3.制御対象の制御のためのユーザ操作は、ユーザインターフェイス画面での操作によって行えるようにすることにより、ユーザ自身がコマンドを含むメール作成を行う必要がなくなる。これにより、制御対象の制御操作に不慣れなユーザにも比較的容易に制御操作を行うことが可能となる。
4.アクセス権データとしては、例えばシールのようなシンボルデータを用いることにより、アクセス権データの授受や利用をユーザインターフェイス画面上で視覚的に行うことができ、操作が直感的で分かりやすくなり操作性が向上する。
5.アクセス権データの属性として、他のユーザに対して許可する機能、アクセス権データについてその行使可能な残り回数、他のユーザについての認証確認の要否に関する情報、アクセス権データの移転をオーナーからの移転に限るか否かの情報、等を指定することにより、他のユーザによる制御対象へのアクセスに対して、種々の制約を細かく指定することが可能となる。
1.制御対象にアクセスするためのアクセス権データが与えられたユーザ(ゲスト)は、そのアクセス権データを用いてサーバを介して制御対象へのアクセスを行うので、オーナーは制御対象に直接アクセスするためのアクセス情報を他者に公開する必要がなくなる。
2.アクセス権データを得た他者が制御対象にアクセスする前に、そのアクセスについてオーナーの認証確認を必要とすることにより、オーナーが望まない他者による制御対象へのアクセスを未然に防止することができる。
3.制御対象の制御のためのユーザ操作は、ユーザインターフェイス画面での操作によって行えるようにすることにより、ユーザ自身がコマンドを含むメール作成を行う必要がなくなる。これにより、制御対象の制御操作に不慣れなユーザにも比較的容易に制御操作を行うことが可能となる。
4.アクセス権データとしては、例えばシールのようなシンボルデータを用いることにより、アクセス権データの授受や利用をユーザインターフェイス画面上で視覚的に行うことができ、操作が直感的で分かりやすくなり操作性が向上する。
5.アクセス権データの属性として、他のユーザに対して許可する機能、アクセス権データについてその行使可能な残り回数、他のユーザについての認証確認の要否に関する情報、アクセス権データの移転をオーナーからの移転に限るか否かの情報、等を指定することにより、他のユーザによる制御対象へのアクセスに対して、種々の制約を細かく指定することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本発明のシステム全体の構成を示す。このシステムは、複数の携帯端末100a,100bと、サーバ200と、遠隔操作の対象としてのロボット300とが通信ネットワーク150を介して接続されたものである。この例ではロボット300は、モデムやルータ等の通信装置を有するLAN(Local Area Network)260を介して通信ネットワーク150に接続されている。通信ネットワーク150は、電話網やインターネットを含みうる。図示の例では、携帯端末100aのユーザがロボット300のオーナーであり、このオーナーが他の携帯端末100bのユーザをゲストとして、ロボット300を操作する権利(アクセス権)を当該ゲストに付与する場合を想定している。「オーナー」とは、通常、所有者という意味であるが、本明細書においては必ずしも厳密な意味で制御対象の所有権を有している者という意味ではなく、他者の許可を必要とすることなく直接的に制御対象にアクセスする権利を有する者を意味している。
図2は、携帯端末100(100a,100bを総称)およびロボット300の内部の概略構成を示すブロック図である。
携帯端末100は、CPUやDSPなどのプロセッサを含む制御部101、プログラムや固定的なデータを格納するROM105、データの一時保存および作業領域を提供するRAM106、表示画面を有する表示デバイスを有する表示部102、各種操作キー(ボタン)やダイヤル等を含む入力部103、スピーカ107、マイク108、および、音声やデータの無線通信を行う無線通信部109を備えている。携帯端末100は無線通信部109および上記通信ネットワーク150(図1)を介してサーバ200と接続される。制御部101は、他の各部と協働して本発明における端末装置の種々の手段を構成する。
本実施の形態では犬型ロボットであるロボット300は、CPUなどのプロセッサを含む制御部301、ROMやRAM等を含むメモリ302、ロボット各部の接触センサ、温度センサ等の種々のセンサ群303、マイク304、スピーカ305、LED306、首、腕、足等のロボット各部の関節の回転等の動作を行う各種可動部308、CCD等の撮影素子を含むカメラ310、前記LAN等を介してサーバ200と接続するためのネットワークI/F部309を有する。カメラ310は、ロボット300の頭部に搭載され、可動部308は頭部等の回転等の動作を行うモータ等の駆動源を有する。
図3に、サーバ200の概略の構成例を示す。サーバ200は主要機能部として、Web処理部203、テーブル処理部205、およびメール(メッセージ)処理部207を有する。
Web処理部203は、Web画面構成のためのイメージ(画像)やテキストのデータを格納したWebデータ記憶装置204と接続されると共に、通信部201を介して通信ネットワーク150に接続され、携帯端末100等からのWebデータの要求に応じてWebデータの返送を行う応答手段として機能する。Web処理部203は、この送信の前にWebデータの加工処理を行ってもよい。Web処理部203は、また、端末で機能するアプリケーションプログラム(アプリ)309やシールイメージ303、等の各種リソースデータを格納するデータベース(記憶装置)202に接続され、端末からのダウンロード要求に応じてこれらを端末へ送信する。
テーブル処理部205は、後述するような友達リスト51、各種テーブル62のような各種管理用のデータテーブルを格納するテーブルデータ記憶装置206に接続され、Web処理部203およびメール処理部207から与えられる情報に従って、各種テーブルデータの作成および更新の処理を行う。
メール処理部207は、通信部201を介して通信ネットワーク150に接続され、ユーザ間で送受信される電子メール等のメッセージの送受信処理を担当する。メール処理部207は、メールデータを格納するメールデータ記憶装置208およびテーブル処理部205にも接続されている。本実施の形態におけるメール処理部207は、既存の電子メールの他、本出願人が特願2003−150428号にて先に提案したような特別な仕様によるメール(デコレーションメッセージと呼ぶ)を処理できるものとする。デコレーションメッセージは、メッセージを記載する台紙に対してシールを貼付して、送信相手に送付することができる。シールは各シールに固有のイメージを有するとともに、他の画像や特定の機能に対するリンクが設定されうる。本実施の形態におけるシールは、ロボットへのアクセス権データを視覚的に示すシンボルとしての意義を有する。
なお、サーバ200のメール機能とWeb機能は別々のサーバが担当し、適宜必要情報を相互に授受する構成であってもよい。また、図示しないが、通信部201とは別に外部との間で各種データ等の入出力を行うインタフェースを備えてもよい。さらには、本出願人が特願2003−285612号にて先に提案したような携帯端末の画面を利用したグラフィックユーザインターフェイス上でトランスポータと呼ぶツールを用いて、予め定めた他のユーザに対して所望のデータを簡便に転送するデータ転送処理部を備えてもよい。本実施の形態において重要な機能を担うシールは、このようなデコレーションメッセージ、トランスポータ、等を利用して、目的のユーザへ転送されうる。なお、これらの特別なデータ転送手段を用いず、既存の電子メールの添付書類としてシールを転送してもよい。
本実施の形態では、このサーバの構成において、主として、Web処理部203、テーブル処理部205、通信部201が、本発明におけるアクセス権データを登録して発行する手段、アクセス権データを取得した他のユーザからのアクセスを行いたい旨の要求を受ける手段、アクセスを行いたい旨の要求があったことを第1のユーザに通知してその許可を確認する手段、許可の確認が得られた後、第2のユーザによる制御対象の制御を受け付ける手段を構成する。また、メール処理部207および通信部201が、本発明における制御対象を制御する指示を発生する手段を構成する。
次に本実施の形態において用いる各種テーブル62について説明する。各種テーブル62は、後述するシールテーブル510、認証用シール種別テーブル520、認証テーブル530等を含む。
図4は、シールテーブル510の構成例を示している。シールテーブル510は、ユーザがWeb上で選択可能に提供されるシールから選択したシールをサーバにおいて登録するテーブルである。シールの選択肢としてユーザに提示されるシールは、データベース202(図1)のシールイメージ303に基づいてWeb処理部203により提供される。認証用シールは、予めイメージが決まっているが、オーナーの登録時および要求時に新たなシールIDが付与されて発行され、シールテーブル510に登録される。「シールID」は個々のシールに固有に割り当てられる識別番号である。「アイコン」は本実施の形態ではユーザインターフェイス画面上で表示されるシンボルとしてのシールのイメージデータである。シールイメージ自体はデータベース202に保存されており、テーブル510では特定のシールイメージをアイコンとして指定するポインタ情報を保持すれば足りる。「シール種別」は、そのシールの機能種別を示す情報であり、シール種別番号で指定される。この例では、番号”1”はシールイメージのみで、その「内容」として何ら動作が割り当てられていないものである。番号”2”は「リンクシール」であり、そのシールが特定の内容(例えば画像やテキストなどのデータ)にリンクされていることを示す。ユーザはメッセージに貼付されたリンクシールを指示選択すると、そのリンク先の内容の所在を表すURLの情報が読み込まれ、表示される。番号”6”は本実施の形態に係る「認証用シール」である。認証用シールは、ロボットのオーナーが他のユーザに対して自身のロボットのアクセス権を与えるための鍵の機能を有するオブジェクトであり、その内容はURLで指定されたデータで規定されている。「シール種別」および「内容」はシールの属性データを構成する。
図5は、認証用シール種別テーブル520の構成例を示している。認証用シール種別テーブル520は、上記シール種別番号”6”の認証用シールについて、オーナー関連情報、および、オーナーにより選択されたアクセス権の具体的な内容を定めたものである。図4のシールテーブル510に登録された認証用シールのシールID毎に、ロボットのオーナーの「ユーザID」、「ロボット操作用メールアドレス」、「許可機能」「残り回数」、「有効範囲」が保存される。
「ロボット操作用メールアドレス」は、当該ユーザIDで特定されるオーナーのロボットを操作するために利用されるメールアドレスである。このメールアドレスは、ロボット操作専用であってもよいが、必ずしも専用でなくてもよい。例えば、オーナーの通常のメールアドレスを利用し、ロボットの操作のための指示メールにはその旨を示す予め定めた文字列をメールの題名に記載する等によって、指示メールを通常のメールと区別することができる。
「許可機能」は、この認証用シールを付与する相手(ゲスト)に許可する機能(ロボットの操作内容)を指定する情報であり、ここでは、”1”がメッセージ通知(伝言)、”2”がパノラマ撮影、”0”がその両方(全部)である。これによって、オーナーはゲストによって許可する機能を制限することが可能となる。
「残り回数」は、ゲストが付与されたアクセス権の行使を残り何回利用できるかを示す数値である。ここでは、正の数値は有限回数を表し、”−1”は無限回を示している。有限回の場合、その数値はロボットのアクセス権の行使(後述のサーバからの指示メールの発行)毎に1だけ減数されていき、”0”になると、もはやその行使はできなくなる。有限回の場合の初期値としてはデフォルト値を用意しておいてもよい。また、ユーザが指定できる上限値を定めておいてもよい。
「有効範囲」は認証用シールが有効となるゲストの範囲を定める情報であり、「”0”:直接のみ」はオーナーが与えたゲストのみ有効に利用可とするものである。「”1”:間接」はオーナーから付与された認証用シールをゲストがコピーして他のユーザにさらに与えることができるか否かを定める情報である。この「有効範囲」は、オーナーから受領した認証用シールをさらに他のユーザに転送しようとしたときにチェックされ、「”0”:直接のみ」の場合には、その転送が抑止される。
許可属性情報としての「許可機能」「残り回数」「有効範囲」の情報は、各認証用シールについてオーナーが指定する。なお、このテーブル520における各シールIDのテーブル情報は、図4で説明したシールテーブル510の「内容」のURLで参照できるようになっている。したがってこれらのテーブル情報もシールの属性情報を構成する。
図6は、本実施の形態において用いる認証テーブル530の構成例を示している。認証テーブル530は、ロボットのオーナー毎に、各認証用シールについて、所定の時点で(例えば、オーナーのシール取得の際、そのシールが他のユーザの手に渡った際、または、その後に)、認証の要否をオーナー自身が定める情報である。この例では認証テーブル530は、「オーナーユーザID」、認証用シールの「シールID」、ゲストとなるユーザを示す「対象ユーザID」、および「信用度合」を保存する。
「信用度合」としては、ここでは「0:認証確認不要」、「1:毎回認証確認」、「2:常時拒否」の3通り用意されている。本明細書において「認証確認」とは、ゲストが認証用シールを用いて他者のロボットを操作しようとする際に、そのロボットのオーナーの許可を得る必要があることを意味する。「0:認証確認不要」はその許可を不要とするものであり、「1:毎回認証確認」はその許可を毎回要求するものである。「2:常時拒否」は当該ゲストによるロボットの操作を常時拒否するものである。この常時拒否は、特定のゲストについて、一旦、操作を許可した後に操作を禁止したいような場合、あるいは、あるゲストから他のゲストに渡った認証用シールについて、当該他のゲストに対して操作を禁止したいような場合の要請に対応するものである。信用度合のデフォルト値として、いずれか(例えば毎回認証確認)が設定されるようにしてもよい。「対象ユーザID」は、この信用度合を適用する相手を識別するための情報であり、この情報としてメールアドレスや端末ID等が用いられる。
以上説明したようなシステム構成および各種テーブルを用いて実行される本実施の形態における動作例を以下に説明する。
図7は、本実施の形態における携帯端末上のオーナー登録の画面例を示している。オーナー登録は、ロボットのゲストによる操作を可能とするために、例えばWebサイトにおいてオーナー310が予め行う手続である。オーナー登録画面344では、オーナー310は自己のロボット300の操作用のメールアドレス(ID)およびその機種情報(TYPE)を入力するとともに、上記認証用シール種別テーブル520で説明した許可属性情報をユーザが指定する。ユーザが許可属性情報の入力を省略した場合には、デフォルト値が設定される。このオーナー登録情報は、図示しないがオーナー登録情報としてサーバ内に保存される。サーバからは認証用シール338(シールIDおよびシールイメージを含む)がオーナーの携帯端末に送信され、その携帯端末に保存される。その後も、認証用シールはオーナーの要求により発行されうる。
図8は、対象ユーザリスト画面の例を示している。この画面は、オーナーが対象ユーザについて信用度合を、Webサイト等において、設定、変更するための対象ユーザリスト画面359である。対象ユーザはメールアドレスで別途指定されており、この画面ではユーザ名で示され、各ユーザについて認証の「要」「不要」「拒否」が設定できるようになっている。この設定結果は、図6の認証テーブル530に反映される。
図9は、ロボット300のオーナー310がゲスト330に認証用シール338を送信することにより、ロボット300のアクセス権を与える様子を示している。この前提として、オーナーにより認証用シールが選ばれ、その許可属性が指定されている。オーナーは、サーバから発行された認証用シール338を、上述したデコレーションメッセージやトランスポータ、メール等、任意の転送手段を用いて、指定したゲスト330に送信する。ゲスト330は自己の携帯端末のユーザインターフェイス画面340を利用して、ロボット300を制御するための許可を得るための操作を行う。画面340には、シール箱331、トランスポータ332、ロボット335、マスコット337の各アイコンが表示されている。トランスポータ332は、前述したような、他のユーザとの間でのデータの転送を行う際に用いることができ、本実施の形態では認証用シール338を転送することができる一手段である。受信した認証用シール338は一旦シール箱331に格納される。ゲスト330は、画面上でマスコット337を用いて、認証用シール338をコピーし、図10の画面340に示すように、これをロボット335にペーストすることにより、ロボットのアクセス権の行使の意思表示を行う。なお、何らかのデータがコピーされたことはマスコット337が水晶玉339を保持することにより示される。水晶玉339を画面上のアイテムに対して置く動作を行うことにより、ペースト動作が行われる。
ゲストのこの意思表示のアクションは、サーバ200に通知される。すなわち、ゲストの携帯端末からサーバ200に対して、認証用シールのシールIDおよびゲストの携帯端末ID等が転送される。この前提として、サーバ200は、認証用シール種別テーブル520を参照して、そのシールの許可属性を参照して「残り回数」が0でないことを確認する。そこで、サーバはオーナーの携帯端末に対して、好ましくはプッシュ型のメッセージ送信や電子メール等によりオーナー310にゲストからロボットの操作要求が発生した旨を報知し、例えば図10に示すような確認画面345を表示させる。この例では、「○○さんにAIBO(具体的な機能名などを出してもよい)のアクセス権を与えますか?」といったメッセージを表示する。(これに併せて、サーバがロボット300を制御し、ロボット300から報知音やメッセージ音声を発生させるようにしてもよい。)この前提として、サーバは、認証テーブル530を参照することにより、当該ゲストについての信用度合が「毎回認証確認」であることを確認する。「認証確認不要」の場合にはこのようなオーナーへの報知なしにゲストによるロボットの操作を許容する。信用度合が「常時拒否」の場合には、上記画面345の表示の代わりに、アクセスが許可されていない旨のメッセージをゲストに返送する。オーナーが確認画面345でゲストのアクセスを許可する旨の回答を行った場合には、ゲストによるロボットの操作が許可される。サーバが上記メッセージ送信等によるオーナーへの通知を行った後、オーナーのアクセスを許可する操作が所定の時間内に行われなかった場合には、タイムアウトとしてゲストによるロボットのアクセスは許可されない。なお、ロボットのアクセスを要求したユーザが「○○さん」であることは、携帯端末ID等を、予め登録したユーザの情報に照らし合わせることによりサーバが認識することができる。
オーナーの許可が得られた場合、あるいは、認証確認不要の場合、ゲストは、図9の操作画面350により、ロボットの操作指示を行うことができる。操作画面350は、写真領域351、ロボット操作用ツールバー352、カメラ方向指示アイコン356、シールトレイ357を有する。写真領域351はロボットの撮影した写真画像を表示する領域である。ロボット操作用ツールバー352は、「コノムキ撮影」ツール353、「パノラマ撮影」ツール354および「メッセージ」ツール355を含んでいる。「コノムキ撮影」ツール353は、写真領域351(画像を左右にスクロール可能)内のパノラマ画像で見ている方向の現在の映像を撮影するためのツールである。その方向は、ロボットの後頭を表したアイコン356の向きにより視覚的に示される。本実施の形態ではこのツールはゲストに許可されない例を示している(但し、本発明はこれに限定されるものではない)。「パノラマ撮影」ツール354は、ロボットにパノラマ撮影を指示するためのツールである。「メッセージ」ツール355はロボットに発声させるメッセージを含むシールを選択するためのツールである。メッセージを含むシールはシールトレイ357に貼付される。図の例では最高5枚までのメッセージを含むシールを貼付することができるようになっている。操作用ツールバー352において、ゲストが使用した認証用シールの許可機能(図5の認証用シール種別テーブル520)により許可されていないツールについては、その表示輝度低下等によりユーザが選択できないことが識別表示される。
図12に「パノラマ撮影」ツール354が選択された場合の画面の遷移例を示す。図12(a)はパノラマ撮影の操作コマンドの選択ダイアログボックス360を表示した状態を示している。ここでは選択できる操作コマンドとして「撮影」「更新」「キャンセル」がある。「撮影」は、ロボットに対してパノラマ撮影を指示するコマンドである。「更新」は既に撮影されているパノラマ画像をゲストの携帯端末(ゲスト端末)に取り込んで表示するコマンドである。「キャンセル」はパノラマ撮影の選択から元の画面に戻るためのコマンドである。「撮影」コマンドが指示されると、撮影の指示がサーバに転送され、サーバがロボットに対するパノラマ撮影の指示を発行する。これは例えば当該コマンドを含んだ電子メールの送信により行われる。ロボットは、例えば定期的にサーバにアクセスして指示メールの存在をチェックし、指示メールがあればそれを受信して、指示メール内のコマンドに従って、動作する。この場合、当該コマンドに従ってパノラマ撮影や画像データの送信等を行う。図12(b)に示すように、その間、ゲスト端末には「撮影しています」というメッセージが表示される。その後、図12(c)に示すように選択ダイアログボックス360の表示に戻る。ここで、「更新」コマンドが指示されると、サーバに現在のパノラマ画像の転送を要求し、受信したパノラマ画像を写真領域351に表示する。この画像は左右にスクロールして全体を見ることができるようになっている。
図13は、「メッセージ」ツール355が選択された場合の画面例を示している。このとき、新たな操作用ツールバー370が表示される。この操作用ツールバー370は「シール選択」「シール消去」「伝言送信」の3つのツールを含む。
「シール選択」ツール371が選択されると、図14のように、シールボックス内のメッセージシールの内容を確認することができる。図ではそのような複数のメッセージシールのイメージが表示され、その一つを選択することにより、そのメッセージをテキストで表示させて確認することができる。録音音声がシールに対応づけられている場合には、その録音音声がスピーカから再生される。シールの選択を確定することにより、そのシールは複数のシール貼付箇所を有するシールトレイ357に(図では右端から)順次に貼付された形で表示される。一旦、貼付したシールを消去する(剥がす)には、図15に示すように、「シール消去」ツール372を選択した後、シールトレイ357内の消去対象のシールを選択して確定すると、そのシールがシールトレイ357から消去される。この消去によりシールトレイ357におけるシール間に空が生じた場合には、シールは一方向に移動(この場合は右詰)される。
「伝言送信」ツール373が選択されると、図16のようなダイアログボックスが表示され、OKボタンが押下されると、それらのメッセージシールの少なくともシールIDを含む情報がサーバに送られる。シールに対応づけられたメッセージはサーバに保存されていれば、このときサーバに送信する必要はない。サーバに保存されていなければ、メッセージも併せてサーバに送られる。送られたシールについては、シールトレイ357から順次削除される。これに応じて、サーバは、当該伝言メッセージをロボットに発声させるためのコマンドを含む指示メールを作成し、ロボット操作用メールアドレス宛に送信する。ロボットは、例えば定期的にサーバにアクセスして指示メールの存在をチェックし、指示メールがあればそれを受信して、指示メール内のコマンドに従って、それらのメッセージを順次再生して発声する。
図17は、ゲスト端末を中心として、本システムの動作を示したフローチャートである。ゲスト端末において、ユーザがシールをロボットのアイコンにペーストすると、図17の処理が開始される。
まず、そのシールが認証用シールであるか否かがチェックされる(S11)。このチェックは、サーバに問い合わせることにより行える。シールIDの番号の割当がシール種別毎に識別可能に行われているような場合には、サーバにアクセスすることなく端末自身でチェックを行うことができる。認証用シールでなければ、メッセージ表示等によりその旨をユーザ(使用者)に知らせて(S18)、本処理を終了する。
認証用シールであれば、認証テーブルの拒否設定の有無をチェックする(S12)。これは、認証テーブル530(図6)における当該オーナーユーザに対する対象ユーザの信用度合が「常時拒否」であるか否かを、当該テーブル内容が登録されたURLを参照して(またはサーバに問い合わせて)確認することである。常時拒否であれば、その旨をユーザに知らせて(S18)、本処理を終了する。
認証拒否でなければ、認証用シール種別テーブル520(図5)における当該認証用シールについての残り回数をサーバに問い合わせて確認する(S13)。残り回数が0となっていれば、サーバに、シールテーブル510の当該シールの属性(シール種別)を「認証用」から「動作なし」に変更させる(S16)。これに伴い、サーバは、オーナーに当該シールの残り回数が0になったことをメッセージ通信等により伝える(S17)。これによりオーナーは、自身が他のユーザに渡した認証用シールが無効になったことを認識できる。また、ゲスト端末は、残り回数が0に達したことにより当該認証用シールが無効になったことをメッセージ表示等によりユーザに伝えて(S18)、本処理を終了する。残り回数が0でない正の数値である場合、サーバは、認証用シール種別テーブル520における当該数値を削減(デクリメント)するよう書き込みを行う(S14)。
残り回数が無限であった場合または0でなかった(残存していた)場合、再度、認証テーブル530の信用度合を確認し、認証の要否を確認する(S15)。認証不要であれば、後述するステップS25へ移行する。
認証が必要であれば、サーバは、メッセージ通信等により、オーナーによるゲストの認証のため、オーナーへの認証確認通知を行う(S19)。オーナーの携帯端末(オーナー端末)は、この通知を受けて、図10の確認画面345を表示し、オーナーの入力を受け付ける(S20)。オーナーの入力があれば、オーナー端末はこれを認証結果としてサーバへ返送する(S21)。サーバはオーナー端末からの回答が得られなかった場合、認証待ちタイムアウトと判断する。ゲスト端末も同様にタイムアウトの判断を行い(S22)、その旨をゲスト端末に対してメッセージ表示等により伝える(S23)。オーナーからの認証結果がNGであった場合には(S24,No)、その旨をゲスト端末に対してメッセージ表示等により伝える(S23)。認証結果がOKであった場合には、図11の操作画面350に示すように、許可されたアクセス機能に応じたメニューをゲストに提供し、ロボットの操作を受け付ける(S25)。
特にフローチャートは図示しないが、ユーザから他のユーザに対して認証用シールの転送が指示された場合、サーバは認証用シール種別テーブル520を参照し、その転送の指示者がオーナーであるか否かを確認する。オーナーでなければ、「有効範囲」をチェックし、それが「直接のみ」の場合にはその送信を拒絶する。送信者がオーナーの場合、あるいはオーナーでなくても「有効範囲」が「間接」の場合には、当該認証用シールの送信を許可する。以上の説明ではゲストから他のゲストへのシールの転送時に元のシールが最初のゲストの手に残る場合を想定したが、残らない設定にしてもよい。残らない設定の場合には、「直接のみ」の場合であっても転送を認める代わりにシール種別を「動作なし」に変更するという構成にすることも可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、オーナーは、図6のテーブルの登録内容を変更することにより認証の詳細を変更することができるが、さらに簡単に、そのシールをシール箱から削除することで、そのシールに関連付けられた機能を無効にすることができる。具体的には、オーナーが当該シールをシール箱から削除すると、その旨がサーバに通知され、サーバ側でそのシールの属性を認証用シールから動作なしシールに変えることにより実現される。有効回数がなくなった場合も同様の処理が行われる。端末装置としては携帯電話のような携帯端末を例として説明したが、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末(PDA)等の他の端末装置への適用を排除するものではない。本発明におけるアクセス権データを視覚的に示すシンボルとしてイメージからなるシールを用いる例を説明したが、必ずしもシールに限るものではなく、ユーザに認識できる任意のデータであってよい。ロボットの機能は、パノラマ撮影とメッセージ伝言の二つのみを示したが、具体的な機能やその個数は上記の例に限るものではない。さらに、制御対象は必ずしもロボットである必要はなく、本発明は、通信により遠隔制御できる任意の制御対象に適用することが可能である。
100(100a,100b)…携帯端末、150…通信ネットワーク、200…サーバ、300…ロボット(制御対象)、310…オーナー、330…ゲスト、331…シール箱アイコン、335…ロボットアイコン、338…認証用シール、340…ユーザインターフェイス画面、344…オーナー登録画面、345…確認画面、350…操作画面、510…シールテーブル、520…認証用シール種別テーブル、530…認証テーブル
Claims (13)
- 複数の端末装置と、データ通信機能を有する制御対象と、サーバとが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムであって、
前記制御対象のオーナーである第1のユーザが使用する第1の端末装置は、
前記サーバに対して前記制御対象のオーナーであることを登録する手段と、
他のユーザに与えるためのアクセス権データを前記サーバから受信する手段と、
他のユーザに前記アクセス権データを送信する手段と、
前記他のユーザが前記アクセス権データを用いて前記制御対象へのアクセスを行おうとしたときに前記サーバからそのアクセスを許可するか否かの問い合わせを受ける手段と、
前記問い合わせに応答する手段とを備え、
前記他のユーザが使用する第2の端末装置は、
前記第1の端末装置から前記アクセス権データを受信する手段と、
前記アクセス権データを用いて前記制御対象に対するアクセスを行いたい旨を前記サーバに通知する手段と、
前記サーバにより許可されたとき、前記制御対象の制御を行うための指示を前記サーバに出力する手段とを備え、
前記サーバは、
前記第1の端末装置からの要求に応じてアクセス権データを登録して発行する手段と、
前記他のユーザからのアクセスを行いたい旨の要求を受ける手段と、
前記アクセスを行いたい旨の要求があったことを前記第1のユーザに通知してその許可を確認する手段と、
前記許可の確認が得られた後、前記第2のユーザによる前記制御対象の制御を受け付ける手段と、
受け付けた制御の内容にしたがって前記制御対象を制御する指示を発生する手段とを備えた
ことを特徴とする遠隔制御システム。 - 複数の端末装置と通信ネットワークを介して接続されるサーバであって、
前記制御対象のオーナーである第1のユーザが使用する第1の端末装置からの要求に応じてアクセス権データを登録して発行する手段と、
前記アクセス権データを前記第1のユーザから取得した他のユーザからのアクセスを行いたい旨の要求を受ける手段と、
前記アクセスを行いたい旨の要求があったことを前記第1のユーザに通知してその許可を確認する手段と、
前記許可の確認が得られた後、前記第2のユーザによる前記制御対象の制御を受け付ける手段と、
受け付けた制御の内容にしたがって前記制御対象を制御する指示を発生する手段とを備えた
ことを特徴とするサーバ。 - 前記制御対象の複数の制御機能のうち他のユーザに対して許可する機能を登録する手段をさらに備え、前記許可する機能以外の機能について前記第2のユーザによる制御を抑止することを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 前記アクセス権データについてその行使可能な残り回数を登録する手段をさらに備え、前記アクセス権データを用いた前記制御対象へのアクセス要求時に前記残り回数が無くなっている場合、当該アクセス権データを用いた前記制御対象へのアクセスを抑止することを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 他のユーザについての認証確認の要否に関する情報を登録する手段をさらに備え、前記他のユーザによる前記アクセス権データの行使要求時に、当該他のユーザの認証確認が不要である旨登録されている場合、前記第1のユーザへの通知およびその許可の確認を不要とすることを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 他のユーザについての認証確認の要否に関する情報を登録する手段をさらに備え、前記他のユーザによる前記アクセス権データの行使要求時に、当該他のユーザについて常時拒否の旨登録されている場合、前記他のユーザによる前記制御対象の制御を抑止することを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 前記サーバから発行されたアクセス権データの移転を前記オーナーからの直接的な移転に限るか否かの情報を登録する手段をさらに備え、前記オーナーからの直接的な移転に限る旨登録されている場合、前記オーナーからアクセス権データを受領したユーザが更に他のユーザに当該アクセス権データを送信することを抑止することを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 前記アクセス権データは、シンボルデータおよびその属性を表す属性データにより構成され、前記アクセス権データの授受は前記シンボルの授受により行われ、前記シンボルデータは前記端末装置のユーザインターフェイス画面上に表示されることを特徴とする請求項2記載のサーバ。
- 前記属性データは、他のユーザに対して許可する機能、アクセス権データについてその行使可能な残り回数、他のユーザについての認証確認の要否に関する情報、アクセス権データの移転をオーナーからの直接的な移転に限るか否かの情報、のいずれかを含むことを特徴とする請求項8記載のサーバ。
- 通信ネットワークを介してサーバと接続される端末装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
前記サーバを介して制御可能な制御対象のオーナーから直接的または間接的に受領した前記制御対象のアクセス権データを用いて前記制御対象に対するアクセスを行いたい旨を前記サーバに通知するステップと、
前記サーバにより許可されたとき、前記制御対象の制御を行うための指示を前記サーバに出力するステップと
を備えたことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記アクセス権に基づく前記制御対象の制御機能が複数存在する場合、ユーザインターフェイス画面において複数の制御機能の選択肢を表示するステップと、前記サーバにおいて前記制御対象のアクセス権データについて特定の制御機能が抑止されているか否かをチェックするステップと、特定の機能が抑止されている場合、前記ユーザインターフェイス画面において当該特定の制御機能を選択不可状態として識別表示するステップとを備えたことを特徴とする請求項10記載のコンピュータプログラム。
- 前記アクセス権データは、シンボルデータおよびその属性を表す属性データにより構成され、前記アクセス権データの授受は前記シンボルの授受により行われ、前記シンボルデータは前記端末装置のユーザインターフェイス画面上に表示されることを特徴とする請求項10記載のコンピュータプログラム。
- 前記属性データは、他のユーザに対して許可する機能、アクセス権データについてその行使可能な残り回数、他のユーザについての認証確認の要否に関する情報、アクセス権データの移転をオーナーからの直接的な移転に限るか否かの情報、のいずれかを含むことを特徴とする請求項12記載のコンピュータプログラム。
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