JP2005183577A - 露光装置、露光方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】荷電粒子線の照射によるマスクの温度上昇を抑制することができ、マスクの温度上昇に伴うパターンの位置変位を防止して、被露光体に精度良くパターンを転写することができる露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法を提供する
【解決手段】1つの走査線SL1+1上に電子線を走査した後、所定の飛び越し本数kだけ走査線を飛び越して、次の走査線SL1+k上に電子線を走査していく。飛び越し本数kは、電子線の重なりによるメンブレンMの温度上昇を抑制し得る本数に設定されていることから、飛び越し走査によりメンブレンMの温度上昇は抑制される。1回の飛び越し走査が終了した後、飛び越した走査線SL2に対して、同様にして所定の飛び越し本数kだけ走査線を飛び越しつつ、走査線上に電子線を走査する。上記の飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線上に電子線を走査する。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、マスクに荷電粒子線を走査してパターンを転写する露光装置、露光方法、並びに当該露光方法を用いて半導体装置の回路パターンを形成する半導体装置の製造方法に関する。
マスクパターンを開口により形成したいわゆるステンシルマスクと称されるマスクをウエハに近接して配置し、低加速電子線をマスクに照射して露光を行う等倍近接露光技術が開示されている(特許文献1参照)。この露光技術を実現するため、500nmから1μm程度の厚さの薄膜(メンブレン)を備えたステンシルマスクの開発や、100nm以下のレジストプロセスの開発が現在行われている。
パターンの開口が形成されるメンブレンの機械的強度を維持するためには、1つのメンブレンのサイズを小さくする必要があり、メンブレンを小さく区画し梁で補強したマスク構造が提案されている(特許文献2参照)。この場合、梁の位置にはパターンの開口が形成できないことから、ウエハに転写すべき回路パターンを分割して、それぞれの分割パターンを複数のメンブレンに形成しておき、メンブレンを重ね合わせて露光することにより、所望の回路パターンを転写する相補分割技術が必要である。
上記の特許文献2では、梁で区画することにより1つのメンブレンのサイズを1〜3mm程度とし、4つのマスク領域の梁の配置をずらしたマスクが開示されている。4つのマスク領域を重ね合わせて露光することにより、ウエハに所定の回路パターンが転写される。上記の特許文献2に記載のマスクでは、1つのマスク領域のサイズは、ウエハの単位被露光領域となるダイ(チップ)サイズと同程度となる。
したがって、上記の特許文献2に記載の方法では、ステンシルマスクに形成された4つのマスク領域を一度で走査する場合には、電子線の走査範囲は縦横ともにダイの2倍以上となる。特許文献1で開示されている等倍近接露光技術において、電子線の走査範囲が大きくなると、平行電子線を維持しつつ、高精度にビーム走査することが難しくなる。
上記のように、マスクの機械的強度の向上のためには複数の梁によりメンブレンを小さく区画して1つのメンブレンのサイズを1mm〜3mm程度と小さくすることが好ましい。しかし、複数の梁によりメンブレンを区画すると、梁の位置にはパターンの開口を形成できないため、例えば特許文献2に記載のマスク構造のように、ダイと同じサイズのマスク領域を4つ必要とし、電子線走査範囲が大きくなってしまうという問題がある。また、梁によりメンブレンを小さく区画すれば、それだけパターンの相補分割が複雑になるという問題も生じる。
一方で、近年、メンブレンのサイズを20mm程度なら実現できる見通しが出てきている(2003年7月、第4回LEEPLフォーラム)。梁のない1つのメンブレンのみをもつステンシルマスクが実現できれば、電子線走査範囲もダイサイズよりやや大きい程度でよく、上記の問題が解決されたようにみえる。
特許第2951947号 特開2003−59819号公報 小宮山宏著、「移動論」、朝倉書店、1990年
しかしながら、パターンの開口を形成する1つのメンブレンのサイズが大きくなると、露光中に下記原因によるメンブレンの温度上昇と、これに伴う許容値以上のパターン位置の変位の発生という重要な課題が発生した。
温度上昇の原因の1つは、メンブレン上に走査させる電子線が重なりあうことによるものである。なお、上記特許文献1では、使用する電子線のエネルギーが小さいことのみで温度上昇はない旨記載されているが、実際には温度上昇は電子線エネルギーと電子線照射時間の積で決まるため、低エネルギー電子線であっても照射時間が長ければメンブレンの温度が上昇してしまう。電子線照射時間は、感光されるレジスト感度で決まるため、レジスト感度をも考慮してメンブレンの温度の上昇の有無を論じる必要がある。
後述するように、実際にLEEPLのように電子線のエネルギーが2keVと小さい場合であっても、メンブレンサイズを大きくすると、許容値以上のパターン変位を起こす程度にメンブレンの温度上昇が確認された。
温度上昇の原因のもう1つは、一度上昇したメンブレンの温度の減衰時間は、メンブレンのサイズの2乗に比例する点である(非特許文献1参照)。従って、メンブレンのサイズが大きくなりすぎると、温度が元に戻るのに要する時間が長くなる。このため、温度が元に戻らないまま、メンブレン上に電子線が重なって照射され、メンブレンの温度はさらに上昇し、メンブレンに形成されたパターンの位置変位が増加する。なお、上記特許文献1には、温度減衰に関する記載は全くない。
以上のように、メンブレンサイズを大きくした場合には、メンブレンの温度上昇とそれにともなうパターン位置の変位という重要な課題が発生した。パターン位置が変位してしまうとウエハに転写される転写パターンに誤差が生じ、精度良くパターンを転写することができない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、荷電粒子線の照射によるマスクの温度上昇を抑制することができ、マスクの温度上昇に伴うパターンの位置変位を防止して、被露光体に精度良くパターンを転写することができる露光装置および露光方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、荷電粒子線の照射によるマスクの温度上昇を抑制することができ、マスクの温度上昇に伴うパターンの位置変位を防止して、基板に形成されたレジストに精度良くパターンを転写して、精度良い回路パターンを形成することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の露光装置は、被露光体に転写されるパターンが形成されたマスクと、前記マスクに荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する走査線設定手段と、前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行い、前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する荷電粒子線走査手段とを有する。
上記の本発明の露光装置では、荷電粒子線走査手段により電子線の飛び越し走査がなされる。すなわち、1つの走査線上に荷電粒子線が走査された後、所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越して、次の走査線上に荷電粒子線が走査される。飛び越し本数は、荷電粒子線の重なりによるマスクの温度上昇を抑制し得る本数に設定されていることから、飛び越し走査によりマスクの温度上昇は抑制される。
1回の飛び越し走査が終了した後、荷電粒子線走査手段により、飛び越した走査線(未照射走査線)に対して、同様にして所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越しつつ、走査線上に荷電粒子線が走査される。
上記の飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線上に荷電粒子線が走査される。
上記の目的を達成するため、本発明の露光方法は、被露光体に転写されるパターンが形成されたマスクに、荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する工程と、前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行う工程とを有し、前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する。
上記の本発明の露光方法では、マスクに対し電子線の飛び越し走査がなされる。すなわち、1つの走査線上に荷電粒子線が走査された後、所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越して、次の走査線上に荷電粒子線が走査される。飛び越し本数は、荷電粒子線の重なりによるマスクの温度上昇を抑制し得る本数に設定されていることから、飛び越し走査によりマスクの温度上昇は抑制される。
1回の飛び越し走査が終了した後、飛び越した走査線に対して、同様にして所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越しつつ、走査線上に荷電粒子線が走査される。
上記の飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線上に荷電粒子線が走査される。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置の製造方法は、基板に形成されたレジストにパターンを転写し、パターン転写後の前記レジストを用いて前記基板を加工して半導体装置の回路パターンを形成する半導体装置の製造方法であって、前記レジストに転写する前記パターンが形成されたマスクに、荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する工程と、前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行う工程とを有し、前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する。
上記の本発明の半導体装置の製造方法では、レジストへのパターン転写の際に、レジストにパターンを転写するためのマスクに対し電子線の飛び越し走査がなされる。すなわち、1つの走査線上に荷電粒子線が走査された後、所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越して、次の走査線上に荷電粒子線が走査される。飛び越し本数は、荷電粒子線の重なりによるマスクの温度上昇を抑制し得る本数に設定されていることから、飛び越し走査によりマスクの温度上昇は抑制される。
1回の飛び越し走査が終了した後、飛び越した走査線に対して、同様にして所定の飛び越し本数だけ走査線を飛び越しつつ、走査線上に荷電粒子線が走査される。
上記の飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線上に荷電粒子線が走査される。これにより、マスクに形成された全てのパターンがレジストに転写される。パターン転写後のレジストを用いて基板を加工することにより、半導体装置の回路パターンが形成される。
本発明の露光装置および露光方法によれば、荷電粒子線の照射によるマスクの温度上昇を抑制することができ、マスクの温度上昇に伴うパターンの位置変位を防止して、被露光体に精度良くパターンを転写することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、荷電粒子線の照射によるマスクの温度上昇を抑制することができ、マスクの温度上昇に伴うパターンの位置変位を防止して、基板に形成されたレジストに精度良くパターンを転写して、精度良い回路パターンを形成することができる。
以下に、本発明の露光装置、露光方法、および半導体装置の製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る露光装置、当該露光装置に使用されるマスク、およびマスクにより露光されるレジストの特性値の一例を示す。
図1に示すように、マスクの熱膨張によるパターンの熱変位を考慮するためには、マスクを構成するメンブレン材料の熱パラメータ(密度、熱容量、熱伝導率)、機械パラメータ(ヤング率、線膨張率、ポアソン比)、構造パラメータ(厚さ、幅)を明確にする必要がある。このため、一例として、現時点でのメンブレンの有力な材料であるシリコンと、ダイアモンドの上記のパラメータについて図1に示している。ただし、材料に限定はなく、さらに好ましい材料を使用することも可能であるが、本実施形態では一例として、シリコンおよびダイアモンドを採用する場合について説明する。
図1には、露光装置の特性として、ビームパラメータ(半値幅ビーム径、ビーム電流、加速電圧)と、走査パラメータ(走査長V、走査幅H、走査線間隔P、飛び越し本数)について示している。
(従来の電子線走査法でのメンブレンの温度上昇とパターン位置の変位の検討)
図1に示す露光装置、マスク、およびレジストの特性値を用いて、まず、従来の電子線走査法でのメンブレンの温度上昇とパターン位置の変位について検討した。
図2は、従来の電子線走査方法を説明するための図である。
図2に示すように、マスクのメンブレンMが存在する場合に、メンブレンに形成された開口よりなるマスクパターンを露光するために、まず、図中、x方向に延び、y方向に一定の間隔で並ぶ複数の走査線SL1〜SLnが設定される。図中、x方向への水平走査の長さを走査幅H(走査線の長さに相当)とし、y方向への垂直走査の長さを走査長Vとしている。
説明の簡略化のため、走査線間隔Pを広くして図解しているが、走査線間隔Pは、図1に示すように、実際には例えば10μm程度である。ビーム径(半値幅)は1mm程度であるため(図1参照)、走査線間隔Pに対しビーム径は100倍程度と非常に大きい。このように走査線間隔Pが、ビーム径に対して非常に小さいのは、電子線を細かく走査することにより、ビームのばらつきを解消して、レジストに転写されるパターンの位置精度を向上させるためである。また、後述するように、電子線露光では、偏向により電子線の照射角度を変えて、レジストに転写されるパターンの位置を補正できる。メンブレンMに形成されるパターンは、例えば50〜60nmのため、走査線間隔を小さくした方が、それだけメンブレンMに形成されたパターンの位置補正を細かく行うことができるという利点を有する。
従来の電子線露光では、図中、一番上の走査線SL1上に左から右へ電子線を走査した後、次の走査線SL2へと下に移動させて、さらに右から左へと走査線SL2上に電子線を走査する。このように、上から下へと順に設定された走査線上に電子線を走査していき、一番下の走査線SLnまで順に走査している。走査速度は、レジスト感度により決まる。このように電子線を走査した場合には、ビーム径を1mm、走査線間隔Pを10μmとすると、1つのメンブレン位置に100本の電子線が重なることになる。
図3は、図2に示すメンブレンMのx方向のメンブレン幅Lを変えて、従来の電子線走査方法によりレジストに電子線を照射した場合における、メンブレン中央部Cにおけるx方向位置と温度上昇によるパターンの最大変位を解析した結果を示す図である。
当該解析では、メンブレン材料にシリコンを用い、メンブレン厚500nm、ビーム径1mmφ(半値幅)、ビーム電流5μA、走査幅(H)25mm、走査長(V)25mm、走査線間隔(P)10μm、レジスト感度1.6μC/cm2 とした。
図3に示すように、特許文献2で開示されている1〜3mm程度のサイズのメンブレンを用いる場合には、熱によるパターンの最大変位が1nm以下となっており問題はない。しかしながら、5mmのメンブレンサイズでは、パターンの最大変位が10nm程度になっており、メンブレンサイズがチップサイズと等しい23mmとなると、パターンの最大変位が60nm以上にもなってしまっている。
メンブレンMに形成された50〜60nm程度のサイズのパターンを転写するのには、パターンの変位を1nm以下に抑えるのが理想的である。従って、メンブレンにシリコンを用いた場合には、従来の電子線走査方法ではメンブレンサイズが3mm以上のマスクを使用できないことは明らかである。
1本の走査線上に電子線を走査することによるメンブレンの温度上昇は、0.2〜0.4℃程度と、1℃以下のためパターン変位に影響はない。しかし、従来の電子線走査法では、上から下へと順に走査線SL上に電子線を走査していくため、100本近くの電子線が次々と重なることになる。それでも、メンブレンのサイズが3mm以下と小さければ、周囲の厚膜部(梁部)に熱が速やかに伝達されるため温度上昇は少ない。しかし、メンブレンのサイズが大きくなると、上述したようにメンブレンの温度の減衰時間がメンブレンのサイズの2乗に比例するため、メンブレンの温度が下がりきらないうちに電子線が次々と重なって走査されるため、メンブレンの温度が上昇してしまい、その結果、無視できないパターン変位が発生してしまうのである。
図4は、メンブレン材料をダイアモンドにした場合における、メンブレン位置と温度上昇の解析結果を示す図であり、図5は、メンブレン位置と熱によるパターンの最大変位の解析結果を示す図である。
図4は、ダイアモンドからなるメンブレンの厚さを700nmとし、メンブレン幅Lをダイサイズと同じ23mm、すなわち梁のない1枚メンブレンからなるマスクとし、他の条件は、図3の条件と同じとした場合の解析結果である。
ダイアモンドは、熱伝導率が非常に大きく、かつ、機械的剛性の高い材料として、現時点で最も理想的な材料とされているものである。ダイアモンドの熱伝導率は、図1に示すように、シリコンの10倍以上もある。
しかしながら、図4に示すように、特にメンブレンの中央部において、温度が9℃も上昇してしまっていることがわかる。メンブレン位置の端部は、厚膜部分に接しており温度が速やかに伝達されるため温度上昇はほとんどない。すなわち、メンブレンの端部から中央部へいくにつれ、二次関数的に温度が上昇していることがわかる。中央部は周囲の厚膜部からは遠いため、それだけ熱が逃げにくいためである。
図5に示すように、図4に示すメンブレンの温度上昇の結果、メンブレン材料にダイアモンドを用いた場合でも、ダイサイズと等しい1枚のメンブレンのみから構成されるマスクでは、最大で±20nmもパターン位置が変位していることがわかる。図5に示すように、厚膜部により固定されたメンブレンの端部におけるパターンの変位は0となり、中央部ではx方向の左右に延びるためパターン変位は0となる。このため、中央部と端部との間でパターンの変位が最大となることがわかる。すなわち、中央部と端部を固定端として、メンブレンが大きく膨張してしまっている。
以上、従来の電子線走査法でのメンブレンの温度上昇とパターン位置の変位について検討したように、梁のない1枚のメンブレンのみからなるマスクに、従来のビーム走査方法により走査したのでは、無視できないパターンの位置変位が発生していることがわかる。なお、図4および図5において解析した、メンブレン幅(L)が23mmは、光マスクで縮小投影されたダイ幅としては小さい部類である。
(本実施形態)
以下、上記の問題を解決するための、本実施形態に係る飛び越し走査方法について説明する。まず、本実施形態に係る飛び越し走査を実現するための露光装置について説明する。図6は、本実施形態に係る露光装置の概略構成図である。図6に示す露光装置は、LEEPL技術に適用される露光装置である。
図6に示す露光装置は、電子銃101と、コンデンサレンズ102と、アパーチャ103と、一対の主偏向器104a,104bと、一対の副偏向器105a,105bと、走査線設定手段106と,偏向駆動手段107とを有する。
電子銃101は、2kV程度の加速電圧で電子線EBを出射する。電子銃101から出射された電子線EBは、コンデンサレンズ102を通って平行ビームに収束する。この平行ビームに収束した電子線EBの不要部分は、アパーチャ103によって遮断される。
電子線EBは、主偏向器104aによって、電子線EBを照射する目標に向けて振られた後、主偏向器104bによって、光軸に平行な方向になるように振り戻される。これによって、電子線EBは、マスクMAに略垂直に照射する。主偏向器104a,104bにより、目標とする走査線SL上に電子線EBが走査される。
副偏向器105a,105bは、ウエハWに転写されるパターンの位置を補正すべく電子線EBのマスクMAへの入射角を制御する。電子線EBを僅かに傾けることにより、正確な位置から変位しているマスクMAのパターンを、ウエハW上の正しい位置に補正して転写する。図6に示すように、照射角度の制御により、電子線EBのウエハWへの照射位置をΔだけ移動させることができる。
図6においてマスクMAのメンブレンMに形成された開口パターンを通過した電子線EBにより、ウエハW上の図示しないレジストが露光される。図6に示す露光装置では、等倍露光を採用しており、パターンが形成されたメンブレンMを備えるマスクMAとウエハWは近接して配置される。
走査線設定手段106は、マスクMAに電子線を走査すべき複数の走査線を設定する。偏向駆動手段107は、主偏向器104a,104bおよび副偏向器105a,105bを制御する。偏向駆動手段107と、主偏向器104a,104bおよび副偏向器105a,105bが、本発明の電子線走査手段に相当する。
本実施形態では、電子線EBの重なりによるマスクMA、より詳しくはメンブレンMの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ、走査線設定手段106により設定された走査線を飛び越して電子線EBを走査する飛び越し走査を行う。そして、飛び越した走査線に対して飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線上に電子線EBを走査する。
(飛び越し走査の1例)
図7は、本実施形態に係る露光装置および露光方法で実施する飛び越し走査の一例を説明するための図である。
図7では、明瞭な説明のため、走査線の数を図2に示すものよりも間引いているが、走査線SLの設定数や、設定する走査線の間隔自体は、従来と同様である。なお、走査線の位置を特に問題にしない場合には、単に走査線SLと称する。例えば、走査線SLは、マスクMのメンブレンM上に数千本、例えば4000本程度設定される。ただし、走査線SLの設定本数は、メンブレンMのサイズに応じて、2000本、1000本といったように変更してもよい。
本実施形態では、図中、一番上の走査線SL1上に左から右へ電子線を走査した後、走査線SLをk本(飛び越し本数)だけ飛び越して、走査線SL1+kへと下に移動させて、さらに右から左へと走査線SL1+k上に電子線を走査していく。このように、上から下へと一定方向に、k本だけ飛び越して走査線上に電子線を走査していき、一番下の走査線SLまで順に走査する。走査速度は、レジスト感度により決まる。
一番下の走査線SLまで1回の飛び越し走査を終えた後、飛び越した走査線SLに対して飛び越し走査を繰り返す。例えば、電子線を上から2番目の走査線SL2に振り戻す。そして、上記と同様に、走査線SL2上に左から右へ電子線を走査した後、走査線SLをk本だけ飛び越して、走査線SL2+kへと下に移動させて、さらに右から左へと走査線SL2+k上に電子線を走査していく。
以上の飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線SL上に電子線を走査する。飛び越し本数をk本とした場合には、飛び越し走査をk回繰り返すことにより、全ての走査線SLが走査される。
図8は、図6に示す電子線飛び越し走査によりマスクに電子線を照射した場合における、飛び越し本数と熱によるパターンの最大変位を解析した結果を示す図である。
当該解析では、メンブレン材料にシリコンを用い、メンブレン厚500nm、メンブレン幅(L)6mm、ビーム径1mmφ(半値幅)、ビーム電流20μA、走査幅(H)50mm、走査長(V)50mm、走査線間隔(P)12.5μmとし、レジスト感度1μC/cm2 とした。図8は、上記の条件でメンブレンMに電子線を飛び越し走査した場合における、飛び越し本数に対する図7のメンブレンMの中央部の位置変位を解析した結果である。走査幅Hと、走査長Vは、梁付きのメンブレンからなるマスクの適用を想定して、図3〜図5の場合よりも大きくとってある。
図8に示すように、飛び越し本数の増加とともに熱によるパターンの変位は急激に減少し、飛び越し本数が50本から70本で熱によるパターンの変位が最小となり、その後ゆっくりと熱によるパターン変位が増加しているのがわかる。飛び越し本数の増加によるパターンの変位の急激な減少は、ビームの重なりが少なくなるためである。飛び越し本数を70本以上とした場合に、熱によるパターンの変位が増大するのは、飛び越し本数の増加によって、1回の飛び越し走査に要する時間が少なくなるため、メンブレンの温度が下がりきらないうちに、次の飛び越し走査が開始されてしまうからである。
図8に示すように、飛び越し本数には最適値が存在するが、最適化さえできれば、従来の電子線走査法では困難であった大きいメンブレン幅でも、熱によるパターンの変位を許容値内に抑えることができる。
温度上昇は、レジスト感度と密接に関連する。これは、レジスト感度が低ければそれだけ電子線照射時間を長くする(電子線走査速度を遅くする)必要があるため、レジスト感度が低いほど、メンブレンの温度上昇が顕著になるからである。したがって、レジスト感度が低い場合には、図7に示す飛び越し走査において、走査速度を例えば必要な走査速度よりも早くして全ての走査線SLに対し飛び越し走査を行った後、繰り返し全ての走査線SLに対して飛び越し走査を行うようにしてもよい。
図9は、メンブレン材料にダイアモンドを採用した場合における、飛び越し本数と熱によるパターンの最大変位を解析した結果を示す図である。なお、他の条件は、図8に示すシリコンの場合の解析と同じとした。図9には、メンブレン幅Lを13mmにした場合(図中、CV1で示す)と、9mmにした場合(図中、CV2で示す)について示してある。
図9に示すように、飛び越し走査と、メンブレン材料として熱伝導率が大きく剛性の高いダイアモンドとを組み合わせることにより、メンブレン幅が13mmの場合でも、熱によるパターンの最大変位を1nm以下に抑えることができているのがわかる。
(飛び越し走査の他の例)
図7に示す飛び越し走査では、上から下へと一定方向に電子線の飛び越し走査を繰り返し行う例を説明した。ただし、この方法では、一番下の走査線SLまで1回の飛び越し走査を終えた後、電子線をもう一度下から上へと振り戻す必要があり、主変更器104a,104bに大きな負荷がかかるため、電子線を上に戻した後、電子線を安定させるための整定時間を要する。この整定時間が長くなると、露光のスループットに影響を与える。本例では、整定時間を短くすることができる飛び越し走査の例について説明する。
図10は、飛び越し走査の他の例を説明するための図である。図7では、最適な飛び越し本数kで飛び越し走査を行う例を説明したが、本例では、最適な飛び越し本数kの2倍の飛び越し本数で、一定方向に電子線の飛び越し走査を行った後、一定方向とは逆方向に電子線の飛び越し走査を行い、上記の一定方向と逆方向の飛び越し走査を繰り返し行うものである。
すなわち、図10に示すように、図中、一番上の走査線SL1上に左から右へ電子線を走査した後、走査線SLを2k本だけ飛び越して、走査線SL1+2kへと電子線を下に移動させて、さらに右から左へと走査線SL1+2k上に電子線を走査していく。このように、上から下へと一定方向に、2k本だけ飛び越して走査線上に電子線を走査していき、一番の下の走査線SLまで順に走査する。走査速度は、レジスト感度により決まる。
一番下の走査線SLまで1回の飛び越し走査を終えた後、最適な飛び越し本数kだけ上あるいは下に電子線を移動させ(図10では下に移動させる例である)、上記とは反対に、走査線SLを2k本だけ飛び越す飛び越し走査を、下から上へと行う。これにより、先の飛び越し走査で走査された走査線SLの間の走査線SLが走査される。
下から上への飛び越し走査が終了したら、同様にして、上から下への飛び越し走査と、下から上への飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての走査線SL上に電子線を走査する。
上記の飛び越し走査では、上から下への一定方向の飛び越し走査が終了した後、下から上への逆方向の飛び越し走査が開始するため、下端部あるいは上端部のメンブレン位置では、温度減衰に要する時間はほとんどない。しかし、最適本数の2倍で飛び越し走査を行っているため、下端部あるいは上端部のメンブレン位置では最適本数の飛び越し走査を行っているのと同様の結果となるため、図7に示す走査方法と同じ温度上昇の抑制効果が得られる。さらに、電子線を大きく振り戻すことはないため、整定時間を短くすることができる。
本実施形態に係る飛び越し走査を採用した露光方法を用いることにより、熱によるパターン変位を抑制することができるため、大きいサイズのメンブレンを採用することができる。しかし、図9に示したように、現時点で熱伝導率や機械的剛性が理想的とされるダイアモンドをメンブレン材料に採用した場合であっても、熱によるパターン変位を1nm以下に抑えるためには、メンブレン幅が13mm程度までである(図9のCV1参照)。従って、1枚のメンブレンからなるマスクにより、26mm×33mm程度のサイズのダイを露光することは、困難である。
従って、以下では、本実施形態に係る露光方法を採用することにより、できるだけ大きいサイズのメンブレンを採用しつつ、熱によるパターン変位を抑制することがマスクの例について説明する。
(好適なマスクの第1の例)
図11は、好適なマスクの第1の例を示す図である。
図11に示すように、露光対象となるダイI,IIの横寸法をDとし、縦寸法をEとする。上述したように、ダイI,IIと同じサイズの1枚のメンブレンからなるマスクを用いることは困難であるため、厚膜の梁Tで二つの主メンブレンM1,M2に区切り、梁Tに相当する部分を副メンブレンN1としてマスクに備える。
主メンブレンM1,M2の幅をそれぞれWとし、梁Tの幅をSとすると、副メンブレンN1の幅はSとなる。ただし、実際には、主メンブレンM1,M2の幅は、マージンとしてαだけ広げておく。図12は、主メンブレンM1の要部斜視図である。図12に示すように、主メンブレンM1には梁Tとの間にマージンαが設けられており、主メンブレンM1には開口よりなるパターンMPが形成される。主メンブレンM1と主メンブレンM2との間には、厚膜の梁Tが形成されている。図11に示す梁Tの幅Sは、ここではマージンαを含めている。
図11に示すマスクを用いた露光では、主メンブレンM1,M2および副メンブレンN1を含む領域に電子線を飛び越し走査する。これにより、ダイIには主メンブレンM1,M2のパターンが転写され、ダイIIには副メンブレンN1のパターンが転写される。その後、転写されたウエハをダイの横寸法Dだけ移動させて転写することにより、主メンブレンM1,M2側で転写できなかった梁Tの領域が、副メンブレンN1によって転写される。
図11に示す関係から、下記式の関係が得られる。
Figure 2005183577
上記式において、Hは走査幅である。現時点で最大のダイサイズとして、横寸法D=26mm、縦寸法E=33mmを想定しても、メンブレンとしてダイアモンドを採用しメンブレン幅(W+2α)を13mmとすれば、S=1mmとしても、マージンα=0.25mmを確保でき、このとき、ダイの横寸法Dの1.53倍の走査幅Hで済む。実際の走査幅は、これにビーム径を考慮した走査が必要であるため、左右に2mm程度追加して、ダイの横寸法Dの1.72倍程度となる。
上記構成のマスクは、大きいサイズのメンブレンM1,M2,N1を備えているが、本実施形態に係る露光装置および露光方法に使用することにより、熱によるパターン変位を抑えることができる。また、走査幅Hもダイの横寸法の1.72倍程度のため、走査幅Hを小さくすることができる。
(好適なマスクの第2の例)
図13は、好適なマスクの第2の例を示す図である。上記の第1の例では、熱によるパターン変位を1nm以下に抑えることができる、最小の数(3つ)のメンブレンからなるマスクについて説明したが、5つのメンブレンからなるマスク構成にすることで、メンブレン材料として、シリコンを用いることも可能となる。
図13に示すように、本実施形態に係るマスクでは、厚膜の2つの梁Tで3つの主メンブレンM1,M2,M3に区切り、2つの梁Tに相当する部分(マージンαも含む)を副メンブレンN1,N2としてマスクに備える。
主メンブレンM1,M2,M3の幅はそれぞれWとし、梁Tの幅をSとすると、副メンブレンN1の幅はSとなる。ただし、実際には、主メンブレンM1,M2,M3の幅は、マージンとしてαだけ広げておき、梁Tの幅Sは、マージンαを含める点については上記と同じである。
このように、2つ以上の主メンブレンM1,M2,M3に対して、主メンブレンの数より1つだけ少ない副メンブレンN1,N2を配置することにより、ダイの横寸法Dに対する走査幅Hの倍率は大きくなるが、飛び越し走査により1nm以下のパターン変位に抑えることが確認されたメンブレン幅6mmのシリコン材料からなるメンブレンを採用することも可能となる(図8参照)。
この図11に示すマスクを用いた露光では、主メンブレンM1,M2,M3および副メンブレンN1,N2を含む領域に電子線を飛び越し走査する。これにより、ダイIには主メンブレンM1,M2,M3のパターンが転写され、ダイIIには副メンブレンN1,N2のパターンが露光される。その後、転写されたウエハをダイの横寸法Dだけ移動させて転写することにより、主メンブレンM1,M2,M3側で転写できなかった梁Tの領域が、副メンブレンN1によって転写される。
なお、図11に示す例では主メンブレンM1,M2が2つで、副メンブレンN1が1つのマスクを示し、図13に示す例では主メンブレンM1,M2,M3が3つで、副メンブレンN1,N2が2つのマスクを示したが、同様にしてさらに主メンブレンと副メンブレンを増やすことも可能である。なお、図13に示すマスクを用いた場合には、走査幅Hは、上記式中のW+S/2W+Sを、2W+2S/3W+2Sに置き換えて計算される。上記式の項をみてもわかるように、梁を設ける場合には、メンブレンの数を最小にした場合には走査幅Hをダイの横寸法Dの1.5倍程度にまで下げることができ、メンブレンの数を増やしていっても走査幅Hはダイの横寸法Dの2倍未満となる。
(好適なマスクの第3の例)
図14は、好適なマスクの第3の例を示す図である。
図14に示すマスクは、図11に示す主メンブレンM1,M2および副メンブレンN1の縦の長さを、隣接するダイIII,IVにまで拡張して、さらに主メンブレンM1’,M2’,副メンブレンN1’を形成したものである。主メンブレンM1と主メンブレンM1’、主メンブレンM2と主メンブレンM2’、副メンブレンN1と副メンブレンN1’は梁によって区画されておらず、それぞれ1つのメンブレンにより構成される。
図14に示すマスクを用いた露光では、主メンブレンM1,M2,M1’,M2’および副メンブレンN1,N1’を含む領域に電子線を飛び越し走査する。そして、例えばダイIに着目した場合には、主メンブレンM1,M2のパターンを露光した後、ダイの横寸法Dだけウエハを移動して副メンブレンN1のパターンを露光し、さらにダイの縦寸法Eだけウエハを移動させて副メンブレンN1’のパターンを露光し、さらにダイの横寸法Dだけ移動させて主メンブレンM1’,M2’のパターンを露光する。これにより、1つのダイに対し、主メンブレンM1,M2と副メンブレンN1に重ねて、主メンブレンM1’,M2’と副メンブレンN1’が露光される。すなわち、相補露光が可能なマスクとなっている。
図14に示すマスクは、各メンブレンの縦寸法は図11に示すメンブレンの略2倍となるが、横寸法は変わらない。熱によるパターン変位は、メンブレンの縦横寸法のうち、短い方の寸法の2乗に影響するため、このようにメンブレンを縦に延ばしても問題はない。機械的な強度に関しても同様である。
上記構成のマスクは、比較的大きいサイズのメンブレンを備えているが、本実施形態に係る露光装置および露光方法に使用することにより、熱によるパターン変位を抑えることができることに加えて、相補露光が可能になるという効果がある。
(好適なマスクの第4の例)
図15は、好適なマスクの第4の例を示す図である。
図15に示すマスクは、図14とはメンブレンの縦横寸法を逆にしており、4つのダイI,II,III,IVに対して、横長メンブレンにより相補露光を可能にしたマスクの例である。本例のマスクは、露光対象となるダイI〜IVの縦寸法Eを,二つの主メンブレンM1,M2の縦寸法Wと、主メンブレンを区切る梁Tの寸法Sに分割している。そして、梁Tに相当する部分を副メンブレンN1としてマスクに備える。それぞれのメンブレンM1,M2,N1の横寸法が拡張してあり、さらに主メンブレンM1’,M2’,副メンブレンN1’を形成している。主メンブレンM1と主メンブレンM1’、主メンブレンM2と主メンブレンM2’、副メンブレンN1と副メンブレンN1’は梁によって区画されておらず、それぞれ1つのメンブレンにより構成される。
図15に示すマスクを用いた露光では、主メンブレンM1,M2,M1’,M2’および副メンブレンN1,N1’を含む領域に電子線を飛び越し走査する。そして、図14と同様にして、1つのダイに対し、主メンブレンM1,M2と副メンブレンN1に重ねて、主メンブレンM1’,M2’と副メンブレンN1’が露光される。すなわち、相補露光が可能なマスクとなっている。
図15に示すマスクの走査幅は、上記式(1)の横寸法Dを縦寸法Eに置き換えて計算される。メンブレン材料としてダイアモンドを採用する場合には、メンブレンの寸法のうち短い方の縦寸法を13mmとすることにより、同様に熱によるパターン変位の低いマスクを実現できる。
上記構成のマスクは、比較的大きいサイズのメンブレンを備えているが、本実施形態に係る露光装置および露光方法に使用することにより、熱によるパターン変位を抑えることができることに加えて、相補露光が可能になるという効果がある。
上記に説明した本実施形態に係る露光装置および露光方法は、以下に示す効果を奏する。上記したように、飛び越し走査を採用することにより、メンブレンの温度上昇を抑制することができるため、スループットを犠牲にすることなく、メンブレンに形成されたパターンの変位を許容値以下にすることができる。このため、メンブレンにパターンが形成されたマスクを用いて被露光体に転写される転写パターンの位置精度を向上させることができる。
また、熱によるパターン変位を抑制することができることから、大きいサイズのメンブレンを採用することができ、シンプルな構成の梁付きマスクを用いることができる。なお、本実施形態に係る露光装置および露光方法に、特許文献2に記載されているような従来のマスクを使用することもできる。
本実施形態に係る露光装置および露光方法は、特に要求されるパターン位置精度の高い半導体装置の製造に好適に適用される。半導体装置の製造では、基板に被加工層を形成した後、被加工層上にレジストを塗布し、露光および現像してレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをエッチングマスクとして被加工層を加工することにより回路パターンを形成する。上記の工程を繰り返すことにより、半導体集積回路が形成される。本実施形態に係る露光装置および露光方法を、半導体装置の製造工程に適用することにより、高精度な回路パターンを形成することができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。本実施形態では、電子線の例について説明したが、電子線以外にもイオンビーム等の荷電粒子線であれば同様に適用可能である。また、本実施形態では、等倍近接露光方式の露光装置および露光方法について説明したが、飛び越し走査は縮小投影方式の電子線露光にも適用可能である。また、本実施形態では、メンブレンに開口によりパターンが形成されるマスクを用いる例について説明したが、メンブレン上に散乱体パターンが形成されたマスクを使用することもできる。メンブレンを採用するマスクでは、同様に熱によるパターン変位が起こりやすいからである。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る露光装置、当該露光装置に使用されるマスク、およびマスクにより露光されるレジストの特性値の一例を示す図である。 従来の電子線走査方法を説明するための図である。 従来の電子線走査方法において、メンブレン材料にシリコンを用いた場合のメンブレンのパターン変位を示す図である。 従来の電子線走査方法において、メンブレン材料にダイアモンドを用いた場合のメンブレン位置と温度上昇の解析結果を示す図である。 従来の電子線走査方法において、メンブレン位置と熱によるパターンの最大変位の解析結果を示す図である。 本実施形態に係る露光装置の概略構成図である。 本実施形態に係る露光方法における飛び越し走査の一例を説明するための図である。 飛び越し走査によりレジストに電子線を照射した場合における、飛び越し本数と熱によるパターンの最大変位を解析した結果を示す図である。 メンブレン材料にダイアモンドを採用した場合における、飛び越し本数と熱によるパターンの最大変位を解析した結果を示す図である。 飛び越し走査の他の例を説明するための図である。 本実施形態に好適に使用されるマスクの第1の例を示す図である。 図11のマスクの要部斜視図である。 本実施形態に好適に使用されるマスクの第2の例を示す図である。 本実施形態に好適に使用されるマスクの第3の例を示す図である。 本実施形態に好適に使用されるマスクの第4の例を示す図である。
符号の説明
101…電子銃、102…コンデンサレンズ、103…アパーチャ、104a,104b…主偏向器、105a,105b…副偏向器、106…走査線設定手段、107…偏向駆動手段、MA…マスク、M…メンブレン、MP…パターン、M1,M1’,M2,M2’,M3,M3’…主メンブレン、N1,N1’,N2,N2’…副メンブレン、I,II,III,IV…ダイ、W…ウエハ、k…飛び越し本数、SL…走査線、H…走査幅、V…走査長、L…メンブレン幅、P…走査線間隔

Claims (26)

  1. 被露光体に転写されるパターンが形成されたマスクと、
    前記マスクに荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する走査線設定手段と、
    前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行い、前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する荷電粒子線走査手段と
    を有する露光装置。
  2. 前記荷電粒子線走査手段は、前記荷電粒子線の重なりを低減し、かつ、前記マスクの一回の飛び越し走査に要する時間を確保して、前記マスクの温度上昇を最小にし得る前記飛び越し本数で前記飛び越し走査を行う
    請求項1記載の露光装置。
  3. 前記走査線設定手段は、前記マスクに形成された前記パターンの寸法よりも大きい間隔で配列した複数の前記走査線を設定し、
    前記荷電粒子線走査手段は、前記走査線の間隔よりも大きいビーム径の前記荷電粒子線を走査する
    請求項1記載の露光装置。
  4. 前記荷電粒子線走査手段は、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項1記載の露光装置。
  5. 前記荷電粒子線走査手段は、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行った後、前記一定方向とは逆方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行い、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項1記載の露光装置。
  6. 前記荷電粒子線走査手段は、前記マスクの温度上昇を最小にし得る本数の略2倍の飛び越し本数で、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項5記載の露光装置。
  7. 前記マスクは、薄膜に前記パターンが開口により形成されたステンシルマスクである
    請求項1記載の露光装置。
  8. 前記マスクは、前記薄膜の強度を補強し、前記薄膜を区画する梁部をさらに有する
    請求項7記載の露光装置。
  9. 前記走査線設定手段は、前記被露光体の単位被露光領域の寸法に対して、1.5倍以上2倍未満の長さの走査線を複数設定する
    請求項7記載の露光装置。
  10. 前記マスクは、前記被露光体上に近接して配置され、前記被露光体に転写されるパターンが等倍で形成された等倍マスクである
    請求項1記載の露光装置。
  11. 被露光体に転写されるパターンが形成されたマスクに、荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する工程と、
    前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行う工程とを有し、
    前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する
    露光方法。
  12. 前記飛び越し走査を行う工程において、前記荷電粒子線の重なりを低減し、かつ、前記マスクの一回の飛び越し走査に要する時間を確保して、前記マスクの温度上昇を最小にし得る前記飛び越し本数で前記飛び越し走査を行う
    請求項11記載の露光方法。
  13. 前記走査線を設定する工程において、前記マスクに形成された前記パターンよりも大きい間隔で配列した複数の前記走査線を設定し、
    前記飛び越し走査を行う工程において、前記走査線の間隔よりも大きいビーム径の前記荷電粒子線を走査する
    請求項11記載の露光方法。
  14. 前記飛び越し走査を繰り返し行う際に、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項11記載の露光方法。
  15. 前記飛び越し走査を繰り返し行う際に、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行った後、前記一定方向とは逆方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行い、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項11記載の露光方法。
  16. 前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う際に、前記マスクの温度上昇を最小にし得る本数の略2倍の飛び越し本数で、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項15記載の露光方法。
  17. 前記マスクとして、薄膜に前記パターンが開口により形成されたステンシルマスクを用いる
    請求項11記載の露光方法。
  18. 前記マスクとして、前記薄膜の強度を補強し、前記薄膜を区画する梁部がさらに形成された前記ステンシルマスクを用いる
    請求項17記載の露光方法。
  19. 前記走査線を設定する工程において、前記被露光体の単位被露光領域の寸法に対して、1.5倍以上2倍未満の長さの前記走査線を複数設定する
    請求項17記載の露光方法。
  20. 前記マスクとして前記被露光体に転写される前記パターンが等倍で形成された等倍マスクを用いる
    請求項11記載の露光方法。
  21. 基板に形成されたレジストにパターンを転写し、パターン転写後の前記レジストを用いて前記基板を加工して半導体装置の回路パターンを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記レジストに転写する前記パターンが形成されたマスクに、荷電粒子線を走査すべき複数の走査線を設定する工程と、
    前記荷電粒子線の重なりによる前記マスクの温度上昇を抑制し得る飛び越し本数だけ前記走査線を飛び越して前記荷電粒子線を走査する飛び越し走査を行う工程とを有し、
    前記飛び越した前記走査線に対して前記飛び越し走査を繰り返すことにより、設定された全ての前記走査線上に前記荷電粒子線を走査する
    半導体装置の製造方法。
  22. 前記飛び越し走査を行う工程において、前記荷電粒子線の重なりを低減し、かつ、前記マスクの一回の飛び越し走査に要する時間を確保して、前記マスクの温度上昇を最小にし得る前記飛び越し本数で前記飛び越し走査を行う
    請求項21記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記走査線を設定する工程において、前記マスクに形成された前記パターンよりも大きい間隔で配列した複数の前記走査線を設定し、
    前記飛び越し走査を行う工程において、前記走査線の間隔よりも大きいビーム径の前記荷電粒子線を走査する
    請求項21記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記飛び越し走査を繰り返し行う際に、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項21記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記飛び越し走査を繰り返し行う際に、一定方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行った後、前記一定方向とは逆方向に前記荷電粒子線の飛び越し走査を行い、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項21記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う際に、前記マスクの温度上昇を最小にし得る本数の略2倍の飛び越し本数で、前記一定方向と前記逆方向の飛び越し走査を繰り返し行う
    請求項25記載の半導体装置の製造方法。
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