JP2005183134A - クリック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 たとえ小型化・薄型化しても十分な弾発力・強度を保つことができて強いクリック感覚が得られ、耐久性もあり、熱にも強く、さらにその組み立てを容易に行うことができるクリック機構を提供する。
【解決手段】 凹凸状のクリック係合部74を設けたケース70内に、弾接突部32を設けた摺動型物30をスライド移動自在に収納し、摺動型物30をケース70内でスライド移動することで、弾接突部32がクリック係合部74に係合してクリック感覚を生じるクリック機構を備えたスライド式電子部品である。弾接突部32の背面側に設けた収納部35内に板バネ50を収納する。弾接突部32は板バネ50によってクリック係合部74側に向けて弾発されているので、摺動型物30をスライド移動させると、弾接突部32はクリック係合部74に確実に強く弾接し、良好なクリック感覚が得られる。
【選択図】図6

Description

本発明は、各種電子部品において使用されるクリック機構に関するものである。
従来、例えばスライド式電子部品の中には、特許文献1に示すように、ケース内に収納した摺動型物をスライド移動して電気的出力を変化させる際に、クリック感覚を生じさせる構造のものがある。そしてクリック感覚を生じさせるクリック機構として、特許文献1においては、成型樹脂製の摺動型物からこれと一体のアームを突出し、アームの先端に弾接部を設け、この弾接部をケースに設けた凹凸状のクリック係合部に弾接し、摺動型物がケース内をスライド移動する際に、弾接部がクリック係合部上を摺動することでクリック感覚を生じるように構成している。
しかしながら上記従来のクリック機構では、アーム及び弾接部が成型樹脂製なので、スライド式電子部品の小型・薄型化のためにこれらアーム及び弾接部を小型・薄型化すると、弾発強度が低下して十分な弾発力が得られなくなって良好なクリック感覚が生じなくなるばかりか、耐久性もなくなり、さらに成型樹脂の特性から温度が高くなると軟化していわゆるヘタりを生じる恐れもあった。
上記問題点を解決するには、特許文献2に記載されたクリック機構のように、成型樹脂製の摺動型物に金属製の板バネを固定し、この板バネに設けた弾接部をケースのクリック係合部に弾接させるように構成すれば良い。このクリック機構によれば、例えこの板バネを小型・薄型化しても、金属板製なので十分な弾性・強度を維持できて良好なクリック感覚が得られ、また耐久性もあり、熱にも強いので、上記の問題点を何れも解決できる。
しかしながら、ケースのクリック係合部が成型樹脂の場合、金属製板バネの硬度が高いのでクリック係合部を削り、クリック感が減少する問題があり、又摺動型物及びこれに取り付ける金属板製板バネを小型化した場合、この板バネの摺動型物への固定作業が困難になるばかりか、固定した板バネの弾接部を摺動型物に対して正確な設置位置に位置決めできなくなる恐れが生じ、さらに板バネの摺動型物への固定部分における強度が弱くなることで十分なクリック弾発力が得られなくなる恐れもあった。
特開2000−195709号公報 特開平8−273484号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ小型化・薄型化しても十分な弾発力・強度を保つことができて強いクリック感覚が得られ、耐久性もあり、熱にも強く、さらにその組み立てを容易に行うことができるクリック機構を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、弾接部を設けた第一の部材と、前記弾接部が弾接するクリック係合部を設けた第二の部材とを具備し、前記第一の部材と前記第二の部材が相対的に移動することで前記弾接部が前記クリック係合部上を摺動してクリック感覚を生じるクリック機構において、前記第一の部材の弾接部は両持ち構造から成る合成樹脂製の弾接部であり、その背面側に金属製の板バネからなる弾発部材を設置したことを特徴とするクリック機構にある。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリック機構において、前記弾発部材は、前記第一の部材の弾接部の背面に設けた収納部内に、弾発部材の中間部分が弾接部の背面を弾発するように収納されていることを特徴とするクリック機構にある。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のクリック機構において、前記収納部は第一の部材をその上下に貫通しており、前記収納部の一方の開口側には、前記板バネが抜け落ちるのを防止する係止部が設けられ、他方の開口側には、少なくともその開口の一部を覆って前記板バネが抜け落ちるのを防止する蓋部材が取り付けられていることを特徴とするクリック機構にある。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクリック機構において、前記第一の部材は摺動型物であり、前記第二の部材は前記第一の部材上に設置される合成樹脂製のケースであり、さらに前記蓋部材は、前記摺動型物を操作する操作つまみであることを特徴とするクリック機構にある。
本願の請求項1に記載の発明によれば、第一の部材の両持ち構造から成る合成樹脂製の弾接部の背面に板バネからなる弾発部材を設置したので、弾接部がクリック係合部上を摺動してクリック感覚を生じる際に、弾接部はこの弾発部材によってその背面から弾発される。従ってたとえ弾接部を設けた第一の部材を小型化しても、その弾発強度を十分な強度に保つことができ、これによってつよいクリック感覚が得られる。さらに板バネを金属板製とすることで、温度が上昇しても強いクリック感覚を維持できる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、弾発部材を、第一の部材に設けた収納部内に、弾発部材の中間部分が弾接部の背面を弾発するように収納するので、その取り付けが容易に行なえる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、上下に貫通した収納部の一方の開口側に係止部を設け、他方の開口側に蓋部材を取り付けたので、弾発部材を収納部内において別途固定しなくても、弾発部材を所定の姿勢のまま収納部内に確実に保持することができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、合成樹脂製のケース内に設置した摺動型物を操作つまみで操作する構造の電子部品において、この操作つまみを前記蓋部材と共用させたので、操作つまみに弾発部材脱落防止機能を併せ持たせることができる。
以下、本発明にかかるクリック機構の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1,図2は本発明の一実施形態にかかるクリック機構を用いて構成したスライド式電子部品の分解斜視図であり、図1は上側から見た図、図2は下側から見た図である。両図に示すように、このスライド式電子部品は、基台10上に、フレキシブル基板20と、弾発部材50及びコイルスプリング51を収納しその上に蓋部材60を取り付けた第一の部材(以下この実施形態では「摺動型物」という)30とを載置し、その上を第二の部材(以下この実施形態では「ケース」という)70で覆って構成されている。以下各構成部品について説明する。
基台10は平板状の金属板あるいは硬質の成型樹脂板等で構成され、その四隅に小孔11が設けられている。
フレキシブル基板20は可撓性のある合成樹脂シートの表面に、並列に直線状のスイッチ接点パターン21をスクリーン印刷等によって形成して構成されている。また、その四隅の前記基台10の小孔11に対向する位置にはそれぞれ小孔22が設けられている。
摺動型物30は、成型樹脂を略矩形の平板状に成型することで構成され、その長手方向(スライド方向)に向かう一対の側面の内の一方の側面にはこの側面に沿うように弾接部34が設けられ、他方の側面近傍の上面にはこの側面の方向に向かう直線状で凹状のコイルスプリング収納部40が設けられている。
ここで弾接部34は摺動型物30と一体に成型されており、摺動型物30の長手方向に沿って延伸しその両端を摺動型物30に接続してなる薄い板状のアーム部33,33と、このアーム部33の中間部分(略中央部分)で摺動型物30の側部から離れる方向に向かって突出する弾接突部32とを設けて構成されて、いわゆる短手方向(スライド方向に直角な方向)に変位する両持ち構造から成っている。一方弾接部34の背面側(摺動型物30の内部側)には、摺動型物30の長手方向に沿って長方形状でその上下(表裏)に貫通するように形成された収納部35が設けられている。言い換えれば、上下に貫通する収納部35を設けることで、その両端が摺動型物30に連結された前記弾接部34が形成されている。そして図2に示すように収納部35の下側の開口35aには、下記する弾発部材50が抜け落ちるのを防止する三つの開口35aに比して小さな面積を有する係止部36が設けられている。各係止部36は、長方形状の開口35aの長手方向に向かう一対の両側辺の内、一方の側辺の中央(弾接突部32の根元部分)と、その反対側の側辺の両端近傍部分とに、開口35aの内側に向かって平板状に突出するように設けられている。
一方コイルスプリング収納部40は、直線状の有底の凹部によって構成されている。またコイルスプリング収納部40の一方の端部から摺動型物30の一側辺に至るまで摺動型物30を上下に貫通するスリット状の溝部41が設けられている。
また摺動型物30の所定位置には上下に貫通する二つの孔31が形成され、またその四隅の下面には突起からなる脚37が形成されている。さらに、摺動型物30の下面中央付近にはこの下面から突出する小突起39を挿通してその先端を熱カシメすることで弾性金属板製の摺動子38が固定されている。ここで摺動子38は弾性金属板の一端部から突出する2本の脚38a,38aを折り返し、それらの先端部に摺動接点38b,38bを設けて構成されている。
弾発部材(以下この実施形態では「板バネ」という)50は、弾性金属製の平板を帯状に形成し、その中央部分を略円弧状に湾曲させて構成されている。この板バネ50は、前記摺動型物30の収納部35内に圧縮等されることなく収納される寸法形状に形成されている。即ち、板バネ50の長さ寸法は収納部35の長さ寸法よりも若干小さく形成され、板バネ50の幅方向(円弧状に突出する方向)の幅寸法は収納部35の幅寸法と略同一寸法に形成され、さらに板バネ50の高さ寸法は収納部35の深さ寸法よりも少し小さい寸法に形成されている。なおコイルスプリング51の長さ寸法はコイルスプリング収納部40の長さ寸法よりも若干長い寸法に構成されている。
蓋部材60は、略平板状で矩形状の成型樹脂体であり、その上面中央から操作部61を突出し、その下面から2つの固定部62を突出して構成されている。これら2つの固定部62は前記摺動型物30の2つの孔31に対向する位置に設けられている。この実施形態において、蓋部材60は摺動型物30を操作するのに用いる操作つまみでもある。
ケース70は成型樹脂製であり、その下面に前記摺動型物30をスライド自在に収納する凹部からなる収納部71を設け、一方その上面に開口部72を設けて構成されている。収納部71内部の長手方向に向かう一側面には前記摺動型物30の弾接突部32を弾接するクリック係合部74が設けられている。このクリック係合部74は、収納部71の内側に向かって山形に突出する複数の凸部74aと、凸部74a間に形成される凹部74bとによって構成されている。また上記開口部72は略矩形状であって、前記蓋部材60をその内部に収納でき且つスライド方向(長手方向)に所定寸法スライドできる寸法形状に形成されている。また収納部71の所定位置(収納部71に収納される摺動型物30の溝部41に対向する位置)には、その底面から下方向に向かって突出する平板状の突起部75が設けられている。さらに、ケース70の下面四隅には小突起73が設けられている。
次にこのスライド式電子部品の組み立て手順を説明すると、まず、摺動型物30の収納部35内に板バネ50を収納する。このとき板バネ50の中間部分50aが弾接突部32の背面に位置するように収納する。次にコイルスプリング51を若干圧縮した状態で、コイルスプリング収納部40内に収納する。そして、摺動型物30の上に蓋部材60を被せ、このとき孔31に貫通する固定部62の先端を摺動型物30の下面側で熱カシメして固定する。
図3は以上の手順で板バネ50とコイルスプリング51と蓋部材60とを取り付けた摺動型物30を上側から見た斜視図、図4はこれを下側から見た斜視図である。これらの図に示すように、収納部35内に収納された板バネ50は、その湾曲部の中間部分50aが弾接部34の中央部付近の弾接突部32背面に当接し、一方その板バネ50の両端部50b,50bが収納部35内の弾接部34と反対側の側面の両端部近傍に当接した状態となっている。また図4に示すように板バネ50はその中間部分50aと両端部50b,50bとが、収納部35の下側の開口35aに形成された三つの係止部36の上面に当接して係止されることで、収納部35からその下側に抜け落ちることが防止されている。又、収納部35の下側に前記三つの係止部36以外極力何も設けなかった理由は、2つのアーム部33,33に可撓性を持たせるためでもある。さらに、収納部35の上側の開口35bが蓋部材60で覆われることで、板バネ50は収納部35の上側から抜け落ちることも防止されている。またコイルスプリング収納部40の一部が蓋部材60で覆われることで、コイルスプリング51が抜け落ちることも防止されている。なお蓋部材60がコイルスプリング収納部40の全体を覆わないのは、そうすると下記するケース70の突起部75がコイルスプリング収納部40内に進入できなくなるからである。このように板バネ50及びコイルスプリング51は、収納部35及びコイルスプリング収納部40内に収納するだけで、収納部35及びコイルスプリング収納部40内において別途固定等しなくても、所定の姿勢のまま収納部35及びコイルスプリング収納部40内に確実に保持しておくことができる。なお蓋部材60は開口35b全体を覆う必要はなく、板バネ50が抜け出ない範囲であれば、その一部を覆うようにしてもよい。
そしてケース70の収納部71内に、その下側から先に組み立てた図3及び図4に示す摺動型物30を挿入し、更にその下側にフレキシブル基板20と基台10とを配置し、その際ケース70の小突起73をフレキシブル基板20の小孔22と基台10の小孔11に挿入し、その先端を基台10の下面において熱カシメして固定すれば、このスライド式電子部品が完成する。
図5は以上のようにして完成したスライド式電子部品を示す斜視図である。また図6はスライド式電子部品の内部構造を示す概略平面図である。なお、図6では図示の都合上、ケース70の上面の部分を省略した状態で示している。図5に示すように、蓋部材60はケース70の開口部72内にスライド移動自在に挿入されている。また図6に示すように弾接突部32はクリック係合部74に弾接し、弾接突部32の背面32aはこれに当接する板バネ50の中間部分50aの弾発力によってクリック係合部74側に付勢されている。またこのとき板バネ50の両端部50b,50bは収納部35の長手方向の両端部よりも少し内側に位置していて両者間には少し隙間がある。なお溝部41にはケース70に設けた突起部75の先端が差し込まれている。
次に図7によりこのスライド式電子部品の動作を説明する。まず、図7(a)に示すように、摺動型物30がケース70の収納部71内の一方の端部側に位置している状態では、弾接突部32はクリック係合部74の隣り合う凸部74a,74aの間にある凹部74bに収まってこれに弾接しているので、摺動型物30はこの位置に固定されている。次に、この状態から操作部61を操作することで摺動型物30を矢印方向にスライド移動させると、図7(b)に示すように弾接突部32は凸部74aを乗り越えて摺動していく。弾接突部32が凸部74aを乗り越える際、弾接突部32は凸部74aに押されて一旦短手方向の摺動型物30側に移動するが、その際可撓性を有するアーム部33が変位して撓むと同時に、弾接突部32の背面を弾発している板バネ50の中間部分50aが押圧されてその円弧状の部分全体が伸ばされるので、その反作用によって弾接突部32には強い弾発復帰力が生じる。このため弾接突部32が凸部74aを乗り越える際には強くて良好なクリック感覚が生じる。次に7図(c)に示すようにさらに摺動型物30を同一方向に移動させて収納部71内の他方の端部側まで移動すると、ケース70に設けた突起部75の先端がコイルスプリング収納部40内に進入し、コイルスプリング51の一端に当接してこれを押し縮めるので、摺動型物30には元の位置(図7の上方向)へ戻ろうとする弾性復帰力が働く。従って、蓋部材60から手を離せば図7(d)に示す位置まで摺動型物30が押し戻され、弾接突部32が凸部74aの側面に当接することでその位置に停止する。なおさらにこの位置から、最初と反対方向に蓋部材60を移動させれば、弾接突部32は凸部74aを乗り越えることで良好なクリック感覚を生じながら、摺動型物30は収納部71内の一方の端部(図7(a)の位置)まで移動する。なお、上記摺動型物30の移動位置に対応して、摺動型物30に取り付けた摺動子38のスイッチ接点パターン21への摺接位置が変化するので、それぞれ所望のオンオフ信号が得られる。
以上のように本実施形態にかかるクリック機構によれば、弾接部34では弾接突部32は2つの可撓性のあるアーム部33の中央に設けられ、両アーム部33の両端は摺動型物30と一体に連結されているいわゆる両持ち構造を有しているため摺動に対するヘタリにも強く、クリック係合部74と弾接突部32の係合位置も正確になるばかりか、摺動型物30と一体にではなく、弾接突部32の背面32a(クリック係合部74に弾接する面と反対の面)を弾性金属板製の板バネ50によって弾発しているので、強くて確実なクリック感覚を得ることができる。即ち板バネ50は弾性金属板製なので、その幅や長さを小さくしても十分な弾発力を維持することができ、従ってスライド式電子部品の小型・薄型化によって摺動型物30が小型・薄型化してアーム部33の弾発力が十分でなくなっても十分な弾発力を維持することができる。また弾接突部32が板バネ50によって弾発されることで、たとえ温度が上昇しても良好なクリック感覚を維持できる。また弾接部34自体は摺動型物30と一体に成型できるので、摺動型物30に対する弾接突部32の位置は常に正確である。
またこの実施形態においては図6に示すように、操作つまみとなる蓋部材60を摺動型物30と別部品とし、この蓋部材60によって摺動型物30に設けた弾接部34の上部を覆っているので、蓋部材60の下面側に弾接部34を位置することができ、これによってこのスライド式電子部品の幅方向寸法の小型化が図れる(もし摺動型物30自体に操作部61を設けて摺動型物30と操作つまみである蓋部材60とを一体化したとすれば、弾接部34は蓋部材60の下面側に設置できず、蓋部材60と一体化した摺動型物30の外周側面に設けなければならなくなり、幅方向寸法の小型化が図れない)。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態例ではクリック機構を摺動型物とケースとで構成されるスライド式電子部品に適用した例を示したが、本発明にかかるクリック機構は、回転式電子部品等の他の電子部品に適用することももちろん可能である。要は弾接部を設けた第一の部材と、弾接部が弾接するクリック係合部を設けた第二の部材とを具備し、第一の部材と第二の部材が相対的に移動することで弾接部がクリック係合部上を摺動してクリック感覚を生じるクリック機構を有する電子部品であれば、どのような電子部品にも適用できる。
また開口35a,35b及び係止部36の形状はアーム部33が可撓性を有し、かつ板バネ50が開口35a,35bを有する収納部35に納まる形状であればどのような形状であってもかまわない。
また、弾接部34及びクリック係合部74の形状・構造が上記したものに限られないことは言うまでもなく、要は弾接部とクリック係合部とが相対的に移動することで弾接部がクリック係合部上を摺動してクリック感覚を生じるものであればどのような形状・構造であってもよい。さらに、弾発部材50は上記実施形態では板バネであるが、弾発部材50は板バネに限定されるものではない。またフレキシブル基板20の代わりに硬質の基板を用いてもよく、その場合は基台10は省略してもよい。
本発明の一実施形態にかかるクリック機構を適用したスライド式電子部品を上側から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるクリック機構を適用したスライド式電子部品を下側から見た分解斜視図である。 板バネ50、コイルスプリング51、蓋部材60を取り付けた摺動型物30を上側から見た斜視図である。 板バネ50、コイルスプリング51、蓋部材60を取り付けた摺動型物30を下側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるクリック機構を適用したスライド式電子部品の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるクリック機構を適用したスライド式電子部品の内部を示す概略平面図である。 本発明の一実施形態にかかるクリック機構を適用したスライド式電子部品の動作説明図である。
符号の説明
10 基台
20 フレキシブル基板
21 スイッチ接点パターン
30 摺動型物
31 孔
32 弾接突部
33 アーム部
34 弾接部
35 収納部
35a (下側)開口
35b (上側)開口
36 係止部
38 摺動子
40 コイルスプリング収納部
41 溝部
50 弾発部材(板バネ)
50a 中間部分
50b 端部
51 コイルスプリング
60 蓋部材(操作つまみ)
61 操作部
62 固定部
70 ケース
71 収納部
72 開口部
74 クリック係合部
74a 凸部
74b 凹部
75 突起部

Claims (4)

  1. 弾接部を設けた第一の部材と、
    前記弾接部が弾接するクリック係合部を設けた第二の部材とを具備し、
    前記第一の部材と前記第二の部材が相対的に移動することで前記弾接部が前記クリック係合部上を摺動してクリック感覚を生じるクリック機構において、
    前記第一の部材の弾接部は両持ち構造から成る合成樹脂製の弾接部であり、その背面側に金属製の板バネからなる弾発部材を設置したことを特徴とするクリック機構。
  2. 請求項1に記載のクリック機構において、
    前記弾発部材は、前記第一の部材の弾接部の背面に設けた収納部内に、弾発部材の中間部分が弾接部の背面を弾発するように収納されていることを特徴とするクリック機構。
  3. 請求項2に記載のクリック機構において、
    前記収納部は第一の部材をその上下に貫通しており、
    前記収納部の一方の開口側には、前記板バネが抜け落ちるのを防止する係止部が設けられ、他方の開口側には、少なくともその開口の一部を覆って前記板バネが抜け落ちるのを防止する蓋部材が取り付けられていることを特徴とするクリック機構。
  4. 請求項3に記載のクリック機構において、
    前記第一の部材は摺動型物であり、
    前記第二の部材は前記第一の部材上に設置される合成樹脂製のケースであり、
    さらに前記蓋部材は、前記摺動型物を操作する操作つまみであることを特徴とするクリック機構。
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