JP2007141501A - 電子部品のロック機構 - Google Patents

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Shigeaki Kinoshita
茂明 木下
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Abstract

【課題】部品点数を削減でき、小型化が図れると共に、構造が簡単で組み立てが容易な電子部品のロック機構を提供すること。
【解決手段】操作つまみ10と、摺動型物(移動型物)40とを、ケース20の貫通穴27を介して一体にスライド移動するように取り付けると共に、操作つまみ10と摺動型物40の間にロック用つまみ50を上下動自在に設置してなるスライド式スイッチ1のロック機構において、ロック用つまみ50を上方に弾発する弾発手段であるアーム部51−1,51−2を介してこのロック用つまみ50を摺動型物40と一体に形成することで、部品点数を削減した。このロック機構は、ロック用つまみ50がケース20の係合部27aに係合することで、操作つまみ10と摺動型物40が係止状態となる一方、押圧部50aが押圧されてロック用つまみ50が下降すると、この係止状態が解除される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品のロック機構に関するものである。
従来、操作つまみとこの操作つまみによって操作される移動型物(摺動型物)とを、ケースに設けた貫通穴を介してケースの上下で一体に移動するように取り付けたスライド式スイッチ等の電子部品において、所定の位置で操作つまみと移動型物の移動を係止するロック機構がある(特許文献1)。このロック機構は、操作つまみと移動型物の間にロック用つまみを上下動自在に設置して、さらに、移動型物とロック用つまみの間に弾発手段であるコイルバネを介在させることでロック用つまみを上方向に弾発し、ロック用つまみの押圧部を操作つまみに設けた挿通部から突出させて構成されている。
このロック機構では、ロック用つまみがケースの貫通穴内に係合することで、操作つまみと移動型物の移動が係止される係止状態となる。また、その状態からロック用つまみの押圧部を押圧して、ロック用つまみをコイルバネの弾発力に抗して押し下げると、ロック用つまみが貫通穴から下方に抜けて前記の係止状態が解除され、操作つまみと移動型物をスライド移動させることが可能な状態になる。
特開平8−329775号公報
ところがこのロック機構では、ロック用つまみと、それを弾発する弾発手段であるコイルバネと、コイルバネの下側に設置された移動型物とがいずれも別部品であったため、ロック機構を構成する部品点数が多く、その構造が複雑であった。そのため、ロック機構の小型化が図れず、組み立て工程も煩雑で、製造コストが高くなるという問題があった。また、ロック機構の部品点数が多く構造が複雑であると、それを組み付ける電子部品の小型化を図ることもできない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、部品点数を削減することができ、小型化が図れると共に、構造が簡単で組み立てが容易な電子部品のロック機構を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、操作つまみと、前記操作つまみによって操作される移動型物とを、ケースに設けた貫通穴を介して前記ケースの上下で一体に移動するように取り付けると共に、前記操作つまみと前記移動型物の間に上下動自在に設置したロック用つまみと、前記ロック用つまみを弾発する弾発手段とを備え、前記ロック用つまみの押圧部が前記操作つまみに設けた挿通部から突出した状態で、前記ロック用つまみが前記ケースに設けた係合部に係合することで前記操作つまみと移動型物の移動が係止される係止状態となる一方、前記押圧部が押圧されて前記ロック用つまみが下降した状態で、前記係止状態が解除されるように構成した電子部品のロック機構において、前記弾発手段は、前記移動型物と一体に形成された可撓性を有するアーム部であり、前記ロック用つまみは、前記アーム部を介して前記移動型物と一体に形成されていることを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子部品のロック機構において、前記アーム部は、前記ロック用つまみの両側面から突出して前記移動型物に連結されている一対のアーム部からなることを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子部品のロック機構において、前記操作つまみと移動型物が移動する際に、前記ロック用つまみ又はケースの少なくともいずれか一方に設けた前記操作つまみと移動型物の移動方向に対して傾斜する傾斜面に、前記ロック用つまみ又はケースが当接することで前記ロック用つまみが下降した後、前記ロック用つまみが前記弾発手段で弾発されて前記係合部に係合し前記係止状態となるように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、ロック用つまみと弾発手段と移動型物とが一体に形成されて一部品で構成されるため、ロック機構の部品点数が削減され、その構造が簡単になり小型化が図れると共に、組み立ても容易となる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、一対のアーム部によってロック用つまみがその両側面で支持された状態となり、押圧部が押圧された際にロック用つまみが傾くおそれがなくなり、ロック用つまみの操作性が向上し、操作つまみの挿通部から突出する押圧部の外観も良好になる。また、これら一対のアーム部によりロック用つまみを確実に弾発することが可能となる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、ロック用つまみの押圧部を押圧操作しなくても、操作つまみと移動型物を移動させるだけで、操作つまみと移動型物を係止状態にしてそれらの移動を規制できるので、簡単な構造で、ロック機構の操作性や機能性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態にかかる電子部品のロック機構を備えたロック機構付きスライド式電子部品(以下、この実施の形態では「スライド式スイッチ」という)1の構成部品を、それぞれ上方及び下方から見た分解斜視図である。これらの図に示すように、スライド式スイッチ1は、ケース20の上面側に配置した操作つまみ10と、ケース20下面側に配置したロック用つまみ50を一体に形成してなる移動型物(以下、この実施の形態では「摺動型物」という)40とを、ケース20の貫通穴27と貫通穴30,30を介してその上下で一体に取り付け、さらに摺動型物40の下面に摺動子60,60を取り付け、ケース20の下側にフレキシブル回路基板70と取付部材80とを設置して構成されている。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明では、スライド式スイッチ1において操作つまみ10と摺動型物40が一体に移動する方向である、これらが直線状にスライド移動する方向(図1、図2の矢印で示す方向)を、スライド方向と呼ぶ。
操作つまみ10は、略矩形の平板状に形成された合成樹脂(例えばABS樹脂)の成形品で、その中央にロック用つまみ50を上下動自在に挿通させる挿通部11が設けられている。この挿通部11は、スライド方向を短手方向とする長方形状の貫通穴である。また、上面の挿通部11のスライド方向の両側には、指などで操作する操作部12,12が形成され、下面の挿通部11のスライド方向に直交する両側には、下方に向かって突出する突起状の固定部13,13が形成されている。
ケース20は、合成樹脂(例えばABS樹脂)の成形品で、スライド方向を長手方向とする略長方形の平板状に形成された上壁21の周囲に下方に向かう側壁22を設けることで、下面側に摺動型物40等を収納する凹部23を形成して構成されている。側壁22の下端の四隅には、下方に向かって突出する小突起状の固定部24が設けられている。一方、上壁21の上面には、スライド方向を長手方向とする略長方形状に囲まれた側壁25が立設され、この側壁25の内側が、操作つまみ10をスライド移動自在に収納する収納溝26になっている。収納溝26の底面26aには、その略中央にスライド方向を長手方向とする長方形状の貫通穴27が形成されると共に、この貫通穴27のスライド方向に直交する両外側には、スライド方向の長さが貫通穴27と等しい長方形状の一対の貫通穴30,30が形成されている。貫通穴27と貫通穴30,30は、いずれもケース20下面の下記する収納溝31内に貫通している。中央の貫通穴27内には、その長手方向の両側面29c,29dそれぞれの中間部よりも短手方向の一方の側面29aに近い位置に、対向する側面29d,29cに向かって略水平に突出する一対の柱状の突出部28,28が形成されている。この突出部28,28は、その側面29aに対向する側面28a,28aがスライド方向に対して略垂直な平面であり、貫通穴27の短手方向の他方の側面29bに対向する側面がスライド方向に対して上下に傾斜する傾斜面28b,28bになっていて、三角柱状に形成されている。傾斜面28b,28bは、スライド移動するロック用つまみ50を当接させて下降させることができるように、ロック用つまみ50の進行方向に向かって下方に傾斜する傾斜面になっている。また、本実施形態ではこの傾斜面28b,28bは平面状であるが、これ以外にも湾曲面状に形成することもできる。そしてこの突出部28,28の側面28a,28aと貫通穴27の側面29aとの間の略矩形状の開口部分が、ロック用つまみ50を係合させる係合部27aになっている。また、突出部28,28の傾斜面28b,28bと貫通穴27の側面29bとの間の部分は、係合部27aよりもそのスライド方向の幅が広い略矩形状の開口部27bになっている。
一方、ケース20の下面には、図2に示すように貫通穴27と貫通穴30,30の周囲に、スライド方向を長手方向とする略長方形状の収納溝31が形成されている。この収納溝31は、摺動型物40をスライド移動自在に収納するものである。また、この収納溝31の短手方向の一方の側面(貫通穴27の側面29bと同じ側の側面)31bの外側には、半円筒状の底部を有するコイルスプリング収納溝32が形成されている。コイルスプリング収納溝32の一端は収納溝31内に連通し、他端は下記するコイルスプリング55の端部を当接させる当接面32aになっている。また、ケース20のスライド方向に向かう一方の側壁22aの内面には、ケース20の内側に向かって突出する突起状の弾接部係合部33−1,33−2が設けられている。
摺動型物40は、スライド方向を長手方向とする略長方形の板状に形成された合成樹脂(例えばPOM樹脂)の成形品で、その中央に、スライド方向を長手方向とする長方形の貫通穴41を設けている。この貫通穴41の長手方向の略中間部には、その短手方向の幅寸法が貫通穴41の他の部分の幅寸法よりも大きく形成された開口部42が設けられていて、この開口部42内に、ロック用つまみ50が設置されている。ロック用つまみ50は、操作つまみ10の挿通部11よりも若干小さい長方形の平面形状を有する略四角柱状で、高さ寸法が、摺動型物40の厚さ寸法よりも大きく形成され、上面が指などで押圧操作する押圧部50aになっている。そしてこのロック用つまみ50の両側面から弾発手段である一対のアーム部51−1,51−2が突出し、これらアーム部51−1,51−2の先端がそれぞれ貫通穴41の短手方向の両側面に連結されることで、ロック用つまみ50が、開口部42内の所定の高さ位置に設置され、その押圧部50aが、摺動型物40の上面よりも上方に突出している。また、アーム部51−1,51−2は、帯状に形成されてその面が略水平に配置され、さらにその途中が上下に繰り返して折れ曲がっていて、長手方向の断面形状が略S字形状に屈曲した状態に形成されているので、上下方向に適度な可撓性を有し、ロック用つまみ50を上下動自在な状態に支持すると共に、ロック用つまみ50が押し下げられた際にこれを上方に向かって弾発できるようになっている。一方、ロック用つまみ50のケース20の貫通穴27の両側面29c,29dに対向する両側面には、その高さ方向の中間部付近に、ロック用つまみ50の内側に向かって略コ字状に切り欠かれた切欠部52,52が形成されている。切欠部52,52は、その内側にケース20の突出部28,28を通過させることが可能な大きさに切り欠かれている。
さらにこの摺動型物40には、その下面の長手方向の中間部付近から下方に突出し、その先が摺動型物40の長手方向の両外側に向かって略水平に延びている可撓性を有する一対のアーム部43−1,43−2が設けられ、これらアーム部43−1,43−2の先端に、突起状の弾接部44−1,44−2が形成されている。弾接部44−1,44−2は、摺動型物40の長手方向の一方の側面40cの両端部近傍からこの側面の外方に向かって突出している。両弾接部44−1,44−2の間隔は、ケース20の両弾接部係合部33−1,33−2の間隔と同一である。一方、摺動型物40の下面の長手方向の他方の側面40dの近傍には、下方に向かって突出する各2個ずつの小突起からなる固定部45,45が設けられている。また、開口部42の両側部には、操作つまみ10の固定部13,13を取り付ける貫通穴からなる取付固定部46,46が設けられている。摺動型物40の短手方向の一方の側面40aには、その外方に向かって略水平に突出する軸状のコイルスプリング取付部47が設けられている。このコイルスプリング取付部47には、弾性を有する線材をコイル状に巻回してなるコイルスプリング55が取り付けられる。
摺動子60,60はいずれも同じ構成で、導電性を有する弾性金属板で形成され、平板状の基部61の一端から二本の摺動冊子62を突出し、これらを基部61の下側に折り曲げて形成されている。基部61には、摺動型物40の固定部45に対応する二個の貫通穴からなる取付固定部63が設けられている。
フレキシブル回路基板70は、その外形がケース20の外周と略同一形状に形成された可撓性を有する合成樹脂フイルム(ポリエチレンテレフタレートフイルム〔PETフイルム〕等)で、摺動子60,60の摺動冊子62,62が摺接する位置に、導電塗料を印刷形成してなる摺接パターン(以下、この実施の形態では「スイッチパターン」という)71が形成されている。スイッチパターン71のうち、一本のスイッチパターン71−1はコモンパターンで、他のスイッチパターン71−2,71−3はスイッチ切換用のパターンであり、摺動冊子62,62のいずれかが、スイッチパターン71−2又は71−3のいずれか一方と、コモンのスイッチパターン71−1とに同時に当接することで、両スイッチパターン間が導通されてスイッチが切り替わる。このスイッチパターン71は、フレキシブル回路基板70の表面に形成された図示しない回路パターンに接続され、さらにこの回路パターンは、フレキシブル回路基板70の一端に設けた引出部73を介して外部に引き出されている。一方、フレキシブル回路基板70の四隅には、ケース20の固定部24に対応する貫通穴からなる取付固定部72が形成されている。
取付部材80は、金属製あるいは合成樹脂製などの硬質平板で、その外形がケース20の外周と略同一形状に形成され、その四隅には、ケース20の固定部24に対応する貫通穴からなる取付固定部82が形成されている。
このスライド式スイッチ1を組み立てるには、ケース20の貫通穴30,30にその上側から操作つまみ10の固定部13,13を挿入して、収納溝26内に操作つまみ10を配置する。一方で、摺動子60,60の取付固定部63,63に摺動型物40の下面の固定部45,45を挿通させて、基部61,61の下面に突出する固定部45,45の先端を熱カシメすることで、摺動子60,60を摺動型物40の下面に取り付ける。このとき摺動子60,60は、互いにその向きを反対に配置して取り付ける。また、コイルスプリング取付部47にコイルスプリング55を取り付ける。そしてこの摺動型物40を、ケース20の下面の収納溝31内に設置する。その際、ロック用つまみ50をケース20の貫通穴27内に配置すると共に、操作つまみ10の挿通部11に下側から挿通して、押圧部50aを操作つまみ10の上面側に突出させた状態にする。その状態で、操作つまみ10の固定部13,13を摺動型物40の取付固定部46,46に挿入し、摺動型物40の下面側に突出したこの固定部13,13の先端を熱カシメして固定すれば、ケース20を介してその上下で操作つまみ10と摺動型物40とが一体に固定される。またこのとき、摺動型物40に取り付けたコイルスプリング55が、コイルスプリング収納溝32内に配置される。さらに、摺動型物40の弾接部44−1,44−2が、ケース20の側壁22aの内面に当接する。この状態で、ケース20の下側にフレキシブル回路基板70を配置し、さらにその下側に取付部材80を設置して、ケース20の固定部24を取付固定部72と取付固定部82とに挿通させて、取付部材80の下面に突出する固定部24の先端を熱カシメで固定すれば、スライド式スイッチ1の組み立てが完了する。
図3は、組み立てたスライド式スイッチ1の斜視図であり、図4は、その概略側断面図である。両図に示すようにこのスライド式スイッチ1は、操作つまみ10と摺動型物40がケース20に設けた貫通穴27を介してその上下で一体にスライド移動するように取り付けられると共に、弾発手段である可撓性を有するアーム部51−1,51−2を介して摺動型物40と一体に形成されたロック用つまみ50が、操作つまみ10と摺動型物40の間の貫通穴27内に上下動自在に配置されている。またロック用つまみ50は、その押圧部50aが操作つまみ10の挿通部11から上方に突出すると共に、このロック用つまみ50の側面に設けた切欠部52,52がケース20の貫通穴27に設けた突出部28,28よりも若干高い位置になるように配置されている。一方、摺動型物40の下面に取り付けた摺動子60,60の摺動冊子62,62が、フレキシブル回路基板70に形成されたスイッチパターン71上に当接している。
次に、図5の動作説明図を用いて、このスライド式スイッチ1の動作を説明する。まず、図5(a)に示す状態では、摺動型物40がコイルスプリング55によって同図の左方向に向かって弾発され、図2に示す摺動型物40の両弾接部44−1,44−2が、ケース20の両弾接部係合部33−1,33−2に当接した状態で摺動型物40が停止している。このときロック用つまみ50は、開口部27b内の突出部28の傾斜面28bに隣接する位置にある。この状態から、操作つまみ10を同図の右方向に向かってスライド移動させると、図5(b)に示すようにコイルスプリング55が圧縮されながら操作つまみ10と摺動型物40が一体にスライド移動し、摺動冊子62,62のスイッチパターン71との接触状態が変化してスイッチのオンオフが切り替わる。このとき、ロック用つまみ50は開口部27b内の端部まで移動する。一方この状態で、操作つまみ10を移動させている力を取り除くと、コイルスプリング55の復元力により、操作つまみ10と摺動型物40が一体に同図の左方向に向かってスライド移動して、図5(a)の状態に戻る。
また図5(a)の状態から、操作つまみ10を同図の左方向に向かってスライド移動させると、この場合も摺動型物40が一体にスライド移動し、その際、図5(c)に示すようにロック用つまみ50の切欠部52の下端部が、突出部28の傾斜面28bに当接する。そこからさらに摺動型物40がスライド移動すると、この切欠部52の下端部が傾斜面28bによって下向きに押圧されるので、ロック用つまみ50がアーム部51−1,51−2の弾発力に抗して自動的に押し下げられる。これにより、ロック用つまみ50の切欠部52,52が突出部28,28を通過する。そして切欠部52,52が突出部28,28を完全に通過した後、同図(d)に示すように、アーム部51−1,51−2の弾発力でロック用つまみ50が上方に押し上げられて、ロック用つまみ50の切欠部52,52の下側の部分が係合部27a内に係合する。この状態では、ロック用つまみ50が突出部28,28の側面28a,28aとこれに対向する係合部27aの側面29aとに挟まれているので、ロック用つまみ50はスライド方向に移動できず、操作つまみ10と摺動型物40の移動が係止されている。以下、この状態を係止状態と呼ぶ。なお、この係止状態になる際にも、摺動冊子62,62のスイッチパターン71との接触状態が変化して、スイッチのオンオフが切り替わる。また、図5(a)から図5(d)の状態へ摺動型物40がスライド移動する際に、図2に示す摺動型物40の両弾接部44−1,44−2がケース20の両弾接部係合部33−1,33−2を乗り越えることで、クリック感覚が生じる。また係止状態になった際には、弾接部44−1,44−2が弾接部係合部33−1,33−2に当接していることで、ロック用つまみ50の係合部27aへの係合と合わせて、摺動型物40のスライド移動が係止されている。
図5(d)の係止状態を解除して操作つまみ10を移動させるには、図5(e)に示すようにロック用つまみ50の押圧部50aを押圧して、ロック用つまみ50をアーム部51−1,51−2の弾発力に抗して押し下げる。これにより、ロック用つまみ50の切欠部52,52の高さ位置が、ケース20の突出部28,28の高さ位置と略等しくなって、前記の係止状態が解除される。その状態で、操作つまみ10及び摺動型物40を同図の右方向に向かってスライド移動させれば、ロック用つまみ50の切欠部52,52が突出部28,28を通過して、ロック用つまみ50が係合部27aから抜けて開口部27b内へ移動する。その位置でロック用つまみ50を押圧している力を解除すれば、アーム部51−1,51−2の弾発力によりロック用つまみ50が押し上げられて、図5(a)の状態に戻る。なお、この図5(e)の状態から図5(a)の状態へ戻る際にも、図2に示す摺動型物40の弾接部44−1,44−2が、ケース20の弾接部係合部33−1,33−2を前記とは逆方向に乗り越えることで、クリック感覚が生じる。
このスライド式スイッチ1が備えるロック機構では、ロック用つまみ50が弾発手段であるアーム部51−1,51−2を介して摺動型物40と一体に形成されている。即ち、ロック用つまみ50と弾発手段であるアーム部51−1,51−2と摺動型物40とが一部品で構成されているため、ロック機構の部品点数が削減されて、その構造が簡単になり小型化が図れると共に、組み立ても容易となる。また、ロック用つまみ50を弾発しているアーム部51−1,51−2は、ロック用つまみ50の両側面からそれぞれ突出して摺動型物40に連結されているので、ロック用つまみ50がその両側面で支持されていて、押圧部50aが押圧されても傾くおそれがない。したがって、ロック用つまみ50の操作性が向上し、また、操作つまみ10の挿通部11から突出する押圧部50aの外観も良好になる。また、これら一対のアーム部51−1,51−2を備えたことで、ロック用つまみ50をより確実に弾発することが可能となる。
また、操作つまみ10と摺動型物40がスライド移動する際に、ケース20の突出部28,28に設けたスライド方向に対して傾斜する傾斜面28b,28bに、ロック用つまみ50が当接することで、ロック用つまみ50がアーム部51−1,51−2の弾発力に抗して下降した後、ロック用つまみ50がアーム部51−1,51−2の弾発力で弾発されて係合部27aに係合して係止状態となるように構成したので、ロック用つまみ50の押圧部50aを押圧操作しなくても、操作つまみ10と摺動型物40を移動させるだけで、操作つまみ10と摺動型物40を係止状態にしてそれらの移動をロックできる。このように、簡単な構造で、ロック機構の操作性や機能性を向上させることができる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
例えば、上記実施の形態では、操作つまみ10と摺動型物40のスライド方向に対して傾斜する傾斜面28b,28bを、ケース20の貫通穴27内に突出する突出部28,28の側面に設けたが、傾斜面の設置位置は上記実施の形態には限定されず、操作つまみ10と摺動型物40がスライド移動する際に、この傾斜面によってロック用つまみ50を押し下げることができる位置であれば、ケース20の他の位置に設けてもよい。またこの傾斜面は、ケース20側に設ける以外にも、ロック用つまみ50側に設けることもできる。すなわち、ロック用つまみ50がスライド移動する際に、そのケース20に当接する所定位置、例えば切欠部52,52の突出部28,28に対向する部分等に設ければよい。この場合は、ロック用つまみ50の進行方向に向かって下方に傾斜する傾斜面にする。
また、上記実施の形態のように弾発手段を一対のアーム部51−1,51−2で構成する以外にも、ロック用つまみ50の一方の側面から突出して摺動型物40に連結された一本のアーム部で構成し、ロック用つまみ50をいわゆる片持ち状態で支持・弾発する構造としても良いし、あるいは三本以上のアーム部で構成してもよい。
また本発明にかかる電子部品のロック機構は、その適用がスライド式スイッチに限定されるものではなく、スライド式可変抵抗器等の他の各種スライド式電子部品や、その他のスライド移動する移動型物を備えた電子部品に適用することが可能である。さらには、直線方向にスライド移動する移動型物を備えたスライド式電子部品に限らず、移動型物が円周方向にスライド移動する回転式電子部品等にも適用できる。
本発明の一実施の形態にかかる電子部品のロック機構を備えたスライド式スイッチ1の分解斜視図(上側)である。 スライド式スイッチ1の分解斜視図(下側)である。 組み立てたスライド式スイッチ1の外観を示す斜視図である。 スライド式スイッチ1の概略側断面図である。 スライド式スイッチ1の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 スライド式スイッチ(ロック機構付きスライド式電子部品)
10 操作つまみ
11 挿通部
20 ケース
26 収納溝
27 貫通穴
27a 係合部
27b 開口部
28,28 突出部
28a,28a 側面
28b,28b 傾斜面
30,30 貫通穴
31 収納溝
40 摺動型物(移動型物)
41 貫通穴
42 開口部
50 ロック用つまみ
50a 押圧部
51−1,51−2 アーム部(弾発手段)
52,52 切欠部
60,60 摺動子
70 フレキシブル回路基板
71 スイッチパターン
80 取付部材

Claims (3)

  1. 操作つまみと、前記操作つまみによって操作される移動型物とを、ケースに設けた貫通穴を介して前記ケースの上下で一体に移動するように取り付けると共に、
    前記操作つまみと前記移動型物の間に上下動自在に設置したロック用つまみと、前記ロック用つまみを弾発する弾発手段とを備え、
    前記ロック用つまみの押圧部が前記操作つまみに設けた挿通部から突出した状態で、前記ロック用つまみが前記ケースに設けた係合部に係合することで前記操作つまみと移動型物の移動が係止される係止状態となる一方、前記押圧部が押圧されて前記ロック用つまみが下降した状態で、前記係止状態が解除されるように構成した電子部品のロック機構において、
    前記弾発手段は、前記移動型物と一体に形成された可撓性を有するアーム部であり、前記ロック用つまみは、前記アーム部を介して前記移動型物と一体に形成されていることを特徴とする電子部品のロック機構。
  2. 請求項1に記載の電子部品のロック機構において、
    前記アーム部は、前記ロック用つまみの両側面から突出して前記移動型物に連結されている一対のアーム部からなることを特徴とする電子部品のロック機構。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品のロック機構において、
    前記操作つまみと移動型物が移動する際に、前記ロック用つまみ又はケースの少なくともいずれか一方に設けた前記操作つまみと移動型物の移動方向に対して傾斜する傾斜面に、前記ロック用つまみ又はケースが当接することで前記ロック用つまみが下降した後、前記ロック用つまみが前記弾発手段で弾発されて前記係合部に係合し前記係止状態となるように構成したことを特徴とする電子部品のロック機構。
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