JP4378273B2 - スライド型可変抵抗器 - Google Patents

スライド型可変抵抗器 Download PDF

Info

Publication number
JP4378273B2
JP4378273B2 JP2004366031A JP2004366031A JP4378273B2 JP 4378273 B2 JP4378273 B2 JP 4378273B2 JP 2004366031 A JP2004366031 A JP 2004366031A JP 2004366031 A JP2004366031 A JP 2004366031A JP 4378273 B2 JP4378273 B2 JP 4378273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving member
lever
head
neck
sliding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004366031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006173461A (ja
Inventor
利之 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2004366031A priority Critical patent/JP4378273B2/ja
Priority to TW94141316A priority patent/TWI285905B/zh
Publication of JP2006173461A publication Critical patent/JP2006173461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4378273B2 publication Critical patent/JP4378273B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)

Description

本発明は、レバーをスライドさせて電気抵抗を変化させるスライド型可変抵抗器に関する。
従来のスライド型可変抵抗器には、特許文献1に示される従来技術がある。この従来技術は、長孔が形成された板部を有するケースを備えている。このケース内には、板部の長孔の長手方向へスライド可能な移動部材(スライダ)が設けられている。この移動部材には、ケースの長孔から突出するレバーと、摺動子が設けられている。ケースには、抵抗体および集電体が設けられる絶縁基板が取り付けられており、摺動子が移動部材のスライドに伴って抵抗体および集電体上を摺動するようになっている。
また、ケースの板部と移動部材との間には、金属製の摩擦板と、移動部材とともにスライド可能に設けられる合成樹脂製の摺動板と、この摺動板に接触して弾性力によりこの摺動板をケースの板部側に付勢する付勢手段である板ばねとが重ねて配置されている。
特公平6−69001号公報
前述した従来技術では、レバーが一定の太さの棒状に形成されているので、レバーを操作するためのつまみをレバーに取り付ける場合に、つまみがレバーに対して不安定になりやすいという問題があった。
本発明は、このような実状を考慮してなされたもので、つまみをレバーに取り付ける場合に、レバーに対してつまみを安定させることができるスライド型可変抵抗器を提供することにある。
〔1〕 本発明は、前述の目的を達成するために、長孔が形成された板部を有するケースと、このケース内において前記長孔の長手方向へスライド可能に設けられるとともに、前記長孔から突出するレバーが一体に設けられた移動部材と、この移動部材に設けられる摺動子と、この摺動子が摺動する抵抗体および集電体が設けられ前記移動部材を介して前記ケースに対向配置される絶縁基板と、前記板部と前記移動部材との間に配置され前記移動部材とともにスライドする摺動部材と、前記移動部材側から弾性力により前記摺動部材を前記板部側に付勢する付勢手段とを備え、前記レバーが、前記移動部材に立設される頚部と、この頚部の先端側に形成され、長さ寸法が前記頚部よりも長い頭部とを有し、前記長孔の長手方向における前記ケースの両側部に、前記ケースを他の機材に取り付けるための取付部を設け、前記長手方向における前記移動部材および前記摺動部材の両側部のそれぞれに、前記移動部材および前記摺動部材が前記取付部のそれぞれと重なる位置までスライドすることを許容する凹部を形成したことを特徴とする。
このように構成した本発明は、レバーにつまみを取り付ける場合に、頭部につまみを取り付けることによって、レバーに対してつまみを安定させることができる。これにより、スライド型可変抵抗器の操作性を向上させることができる。また、移動部材および摺動部材のそれぞれに形成した凹部によって、移動部材および摺動部材を取付部のそれぞれと重なる位置までスライドさせることができる。これにより、長孔の長手方向におけるケースの寸法を短縮することができる。
〔2〕 本発明は、〔1〕記載の発明において、前記頭部と前記頚部とにより形成される形状がT字状であり、前記摺動部材に、前記レバーを挿入可能な挿入孔を形成し、この挿入孔を、前記頭部よりも小さく前記頚部よりも大きな長さ寸法であって前記頭部に対して傾けた状態で前記頭部を挿入可能な寸法に設定したことを特徴とする。
このように構成した本発明では、レバーの形状がT字状のものにおいても、摺動部材の挿入孔にレバーを挿入することによって、摺動部材を移動部材に装着することができる。また、摺動部材を、レバーの周囲全体において連続するものにすることができ、操作時に摺動部材がレバーから外れることを防止することができる。また、挿入孔の長さ寸法をレバーの頭部よりも小さくしているので、摺動部材を小さくすることができ、これにより、スライド型可変抵抗器の小型化を図ることができる。
〔3〕 本発明は、〔1〕記載の発明において、前記頭部と前記頚部により形成される形状がT字状であり、前記摺動部材に、前記レバーを挿入可能な挿入孔を形成し、この挿入孔が、前記長手方向に交差する方向に長く前記頭部を挿入可能な孔と、この孔と連続し前記長手方向に沿って形成され長さ寸法が前記頭部よりも小さく前記頚部よりも大きな孔とが交差してなることを特徴とする。
このように構成した本発明では、摺動部材の挿入孔にレバーを挿入することによって、摺動部材を移動部材に装着することができる。また、摺動部材を、レバーの周囲全体において連続するものにすることができ、操作時に、摺動部材がレバーから外れることを防止することができる。
〕 本発明は、〔2〕または〔3〕記載の発明において、前記摺動部材および前記移動部材に、互いに係合して前記摺動部材と前記移動部材との前記長手方向への相対的な移動を規制する位置決め手段を設けたことを特徴とする。
このように構成した本発明では、移動部材のスライド時に、移動部材と摺動部材との長手方向への相対的な移動が、位置決め手段によって規制されるので、摺動部材とケースの板部との摩擦力を安定させることができる。これにより、移動部材の操作感触としての重み(作動力)を安定させることができる。
〕 本発明は、〔〕記載の発明において、前記位置決め手段が、前記挿入孔を前記移動部材の所定箇所に係合可能に形成してなることを特徴とする。
〕 本発明は、〔〕記載の発明において、前記移動部材の前記所定箇所が、前記レバーの前記頚部の始端の周囲に形成される突出部からなることを特徴する。
〕 本発明は、〔1〕〜〔〕のいずれか1に記載の発明において、前記付勢手段が、前記移動部材に形成された弾性変形可能な弾性腕部からなることを特徴とする。
このように構成した本発明では、付勢手段を移動部材に形成したので、部品点数を削減できるとともに、組立性を向上させることができる。
本発明によれば、頭部につまみを取り付けることによって、レバーに対してつまみを安定させることができる。これにより、スライド型可変抵抗器の操作性を向上させることができる。
本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を図1〜16を用いて説明する。図1は、本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を示す分解斜視図、図2は、本発明の一実施形態の正面図、図3は、図2に示す実施形態の平面図、図4は、図3のIV−IV断面図、図5は、図3のV−V断面図、図6は、図1に示す移動部材の拡大正面図、図7は、図6に示す移動部材の平面図、図8は、図6に示す移動部材の裏面図、図9は、図6に示す移動部材の側面図、図10は、図1に示す絶縁基板の平面図、図11は、図9に示すレバーの埋設部を示す移動部材の部分断面図、図12は、図1に示す摺動部材の平面図、図13は、移動部材に摺動部材を装着する過程を示す移動部材の一部を切欠いた説明図、図14は、図7のXIV−XIVにおける部分断面図、図15は、ケースの板部と移動部材の間に配置された摺動部材が弾性腕部により付勢されている状態を示す移動部材の一部を切欠いた説明図、図16は、図15に示す状態からケースの板部を取除いた状態を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態は、長孔3が形成された板部2を有する金属製のケース1と、金属製のレバー18が設けられ、ケース1内において長孔3の長手方向へスライド可能に設けられる合成樹脂製の移動部材24と、移動部材24と板部2の間に配置され、移動部材24とともにスライドする合成樹脂製の摺動部材12と、移動部材24が摺動する絶縁基板49と、絶縁基板49の下面を覆う金属板材からなるカバー65を備えている。
移動部材24に設けられるレバー18は、図2に示すように、ケース1の長孔3から突出させてある。また、図3に示すように、長孔3は、ケース1の板部2の中央に形成してあり、ケース1の長手方向に沿って延ばしてある。
図4,5,8,9に示すように、前記移動部材24の下部(摺動子取付面24a)には、前記絶縁基板49上を摺動する摺動子47を設けてある。絶縁基板49には、図10に示すように、摺動子47が摺動する集電体50および抵抗体51を設けてある。集電体50は、銀パターン上にカーボンパターンを印刷してなる。抵抗体51は、カーボンパターンのみからなる。
また、移動部材24の下部(摺動子取付面24a)には、図5,6,8,9に示すように、長孔3の短手方向に前記摺動子47と並んで位置し、摺動子47と同様に構成されたダミー摺動子48を設けてある。このダミー摺動子48は、摺動子47のみを設けた場合には移動部材24に作用する力が偏るので、その力の偏りが生じないようにするために設けてある。絶縁基板49には、図10に示すように、カーボンパターンからなりダミー摺動子48の摺動による絶縁基板49の磨耗を防止する保護体52を設けてある。
また、図4〜6,8,9に示すように、絶縁基板49に対向する移動部材24の部分(下部)には、絶縁基板49に摺接する摺接突出部37〜42を形成してある。つまり、摺接突出部37〜42によって、移動部材24の下側に設けられた摺動子取付面24aと絶縁基板49との間隔を適切に確保し、摺動子47,48の不所望な変形を防止している。
また、図4に示すように、前記レバー18は、移動部材24に立設される頚部19と、この頚部19の先端側である終端(図2の上端)に形成され、長孔3の長手方向の長さ寸法が頚部19よりも大きな頭部20と、移動部材24に埋設される埋設部23(図11参照)とを有する。このレバー18は、金属材からなる板状の部材である。頭部20と頚部19とにより形成されるレバー18部分の正面視形状は、T字状にしてある。また、頭部20の厚さ方向における一方の面には、図5,11に示すように、凸部21,22を形成してある。こられの凸部21,22には、レバー18を操作しやすくするための図示しないつまみが嵌合する。
レバー18の埋設部23は、移動部材24にインサート成形により埋設してある。この埋設部23の正面視形状は、図示しないが、移動部材24の内部において頚部19の始端側が上底となる台形状である。頚部19の始端の周囲に位置する移動部材24部分には、図6に示すように、埋設部23を抜け止めするために埋設部23の上部を覆う突出部からなる抜止め突部25,26を形成してある。
また、図1,12に示すように、前記摺動部材12は、フィルム材を打ち抜き加工してなる板状の部材からなり、レバー18を挿入可能な挿入孔13を形成してある。この挿入孔13は、摺動部材12の中央に形成され、長孔3の長手方向に沿って延びる長孔からなる。この挿入孔13の長手方向の寸法は、頭部20よりも小さく、頚部19のよりも大きな寸法であって、図13に示すように、挿入孔13の長手方向における一方の内縁部を、頭部20の付根(頚部19とのつながり部分)に位置させて、頭部20に対して傾けた状態で頭部20を挿入可能な長さ寸法に設定してある。
また、摺動部材12および移動部材24には、長孔3の長手方向への摺動部材12と移動部材24との相対的な移動を阻止する位置決め手段(位置決め部)を設けてある。この位置決め手段は、移動部材24の所定箇所、例えば、頚部19の始端の周囲に形成される前記抜止め突部25,26と、前記挿入孔13とから構成してある。挿入孔13は、凸部13aを設けて図16に示すように、レバー18の頚部19を挿入したときに、前記凸部13aを、抜止め凸部25,26によって形成される凹部に係合可能、例えば嵌合可能な寸法および形状に形成してある。なお、挿入孔13に凹部を設け、抜止め突部25,26側に凸部を設け、これらを係合させることにより、前記位置決め手段を構成してもよい。
また、長孔3の長手方向における摺動部材12の両側部のそれぞれには、摺動部材12が後述するケース1に設けた取付部10,11に重なる位置までスライドすることを許容する凹部16,17を形成してある。
また、摺動部材12とケース1の板部2との間には、図示しないがグリースを設けてある。摺動部材12には、グリースを保持するグリース溜め部14,15を設けてある。このグリース溜め部14,15は、例えば長孔3の長手方向に延びる貫通孔からなり、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方に、1本ずつ配置されるように、前記摺動部材12に形成されている。
また、図7に示すように、長孔3の長手方向における移動部材24の一方の側部、すなわち右側部には、弾性腕部27,28を形成してあり、他方の側部、すなわち左側部には、弾性腕部29,30を形成してある。これらの弾性腕部27〜30は、図14,15に示す弾性腕部27,30のように、板部2に対して離れる方向(下方向)へ撓む弾性変形可能な板ばね状の部分からなる。弾性腕部27〜30のそれぞれの自由端には、摺動部材12に接触する弾接突起部27a〜30aのそれぞれを形成してある。また、図4,15,16等において、弾性腕部27,28は、移動部材24の上部から長孔3の長手方向に沿って右方向に延設してあり、弾性腕部29,30は、移動部材24の上部から長手方向に沿って左方向に延設してある。そして、弾性突起部27a〜30aが、摺動部材12の貫通孔(長孔)からなるグリース溜め部14,15の外側と当接し、これら4箇所の当接位置で、弾性腕部27〜30のそれぞれの弾性力によって、摺動部材12をケース1の板部2側(内面側)へ付勢している(図15,16参照)。
また、図7,16に示すように、移動部材24の右側部には、前記弾性腕部27,28とは別の弾性腕部43,44を形成してある。同様に、移動部材24の左側部にも、前記弾性腕部29,30とは別の弾性腕部45,46を形成してある。図7,16等において、別の弾性腕部43,44は、弾性腕部27,28と同じく右方向に延設してある。別の弾性腕部45,46は、弾性腕部29,30と同じく左方向に延設してある。図1,16に示すように、別の弾性腕部43の弾接突起部43aおよび別の弾性腕部45の弾接突起部45aのそれぞれは、長孔3の短手方向において対向するケース1の前後両側部(側壁)の一方、すなわち前側部(前側壁)1cの内面に弾接させてある。別の弾性腕部44の弾接突起部44aおよび別の弾性腕部46の弾接突起部46aのそれぞれは、ケース1の後側部(後側壁)1dの内面に弾接させてある。すなわち、別の弾性腕部43〜46は、弾性腕部27〜30が弾性変形する方向とは直交する方向に弾性変形可能となっている。
また、図4,7,16に示すように、移動部材24の右側部には、長孔3の長手方向におけるケース1の右側部(右側壁)1aの内面に当接して、移動部材24の右方向へのスライド移動を阻止するストッパ31,32を形成してある。同様に、移動部材24の左側部には、ケース1の左側部(左側壁)1bの内面に当接して移動部材24の左方向へのスライド移動を阻止するストッパ33,34を形成してある。ストッパ31,32は、弾性腕部27,28および別の弾性腕部43,44よりもケース1の右側部1a側に長く形成してある。ストッパ33,34は、弾性腕部29,30および別の弾性腕部45,46よりもケース1の左側部1b側に長く形成してある。
また、長孔3の長手方向におけるケース1の板部2の右側部および左側部それぞれには、ケース1を図示しない他の機材に取り付けるための取付部10,11を設けてある。これらの取付部10,11は、例えば、他の機材に螺合する図示しないねじが挿入される貫通孔からなる。弾性腕部27およびストッパ31と、弾性腕部28およびストッパ32とは、ストッパ31,32がケース1の右側部1aに当接した状態を板部2側から見たときに、図16に示すように取付部10を挟んで位置するように設定してある。つまり、移動部材24の右側部には、移動部材24が取付部10と重なる位置までスライドすることを許容する凹部35を形成してある。同様に、移動部材24の左側部にも、移動部材24が取付部11と重なる位置までスライドすることを許容する凹部36を形成してある。
また、図1に示すように、ケース1の前側部1cの下部には、先端が2つに割れた4つの二股脚部4〜7と、先端が割れていない2つの脚部8,9とを形成してある。同様に、ケース1の後側部1dの下部にも、先端が2つに割れた4つの二股脚部と、先端が割れていない2つの脚部とを形成してある(図示しない)。絶縁基板49の短手方向における縁部の12には、二股脚部4〜7等が挿入される8つの切欠き53〜60と、脚部8,9等が挿入される4つの切欠き61〜64とを形成してある。カバー65の縁部には、二股脚部4〜7等が挿入される8つの孔66〜73と、脚部8,9等が挿入される4つの切欠き74〜77とを形成してある。
つまり、図2に示すように、絶縁基板49の切欠き53〜64のそれぞれに挿入したケース1の二股脚部4〜7等および脚部8,9等のそれぞれを、カバー65の孔66〜73および切欠き74〜77のそれぞれに挿入した状態で、二股脚部4〜7等のそれぞれの先端を広げることによって、絶縁基板49およびカバー65をケース1に取り付けてある。この状態では、絶縁基板49は、ケース1内にスライド可能に収納された移動部材24を介して、すなわち、移動部材24を挟んで、ケース1(板部2)と対向配置された状態となっている。
また、カバー65には、図示しないプリント基板に取り付けるための2つの取付脚部78,79を形成してある。
このように構成した実施形態では、図示しないつまみを介してレバー18が操作され、これに伴って移動部材24がスライドすると、摺動子47が集電体50および抵抗体51上を摺動し、これにより、電気抵抗が変化する。
移動部材24のストッパ31,32が、図2,4,16等において、ケース1の右側部1aと当接すると、移動部材24の右方向への移動が阻止され、移動部材24のストッパ33,34がケース1の左側部1bに当接すると、移動部材24の左方向への移動が阻止される。
移動部材24のスライド移動中には、弾性腕部27〜30によって摺動部材12がケース1の板部2に押し付けられることに伴う摩擦力と、別の弾性腕部43,45がケース1の前側部1cに弾接することによる摩擦力と、別の弾性腕部44,46がケース1の後側部1dに弾接することによる摩擦力とが、レバー18の操作感触としての重みとなる。また、摺動部材12と板部2との間に設けられたグリースによって、板部2の表面粗さによる操作感触としてのざらつき感が解消される。これらの結果、レバー18の作動力が重くて、高級感のある操作感触が得られるものとなっている。
本実施形態によれば、次の効果を得られる。
本実施形態では、レバー18が、移動部材24に立設される頚部19と、この頚部19の先端側に形成され、長孔3の長手方向の長さ寸法が前記頚部19よりも大きな頭部20とを有し、頭部20につまみを取り付ける。これにより、レバー18に対してつまみを安定させることができ、レバー18の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態では、挿入孔13を、長孔3の長手方向に沿って延び、頭部20よりも小さく頚部19よりも大きな長さ寸法であって、頭部20に対して傾けた状態で頭部20を挿入可能な寸法に設定した。これにより、レバー18の形状がT字状のものにおいても摺動部材12の挿入孔13にレバー18を挿入して、移動部材24に摺動部材12を装着することができる。また、摺動部材12を、レバー18の周囲全体において連続するものにすることができ、レバー18の操作時に摺動部材12がレバー18から外れるのを防止することができる。また、挿入孔13の長さ寸法をレバー18の頭部20よりも小さくしているので、摺動部材12を小さくすることができ、これにより、スライド型可変抵抗器の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、移動部材24に凹部35,36を形成し、摺動部材12に凹部16,17を形成したので、移動部材24および摺動部材12を取付部10,11のそれぞれに重なる(オーバーラップする)位置までスライドさせることができる。この結果、長孔3の長手方向におけるケース1の寸法を短縮することができる。
また、本実施形態は、摺動部材12の挿入孔13をレバー18の頚部19の周囲の抜止め突部25,26に係合可能に形成してなる位置決め手段(凸部13a)を備えている。これにより、移動部材24のスライド時に、長孔3の長手方向への移動部材24と摺動部材12との相対的な移動を規制することができる。この結果、摺動部材12とケース1の板部2との摩擦力、すなわち、操作感触としての重み(作動力)を安定させることができる。
また、本実施形態では、移動部材24側から摺動部材12に接触して弾性力により摺動部材12を板部2側に付勢する付勢手段が、移動部材24に形成される弾性腕部27〜30からなるので、ケース1の板部2と移動部材24との間の部品点数を削減でき、組立性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、摺動部材12の挿入孔13が、長孔3の長手方向に沿って延びる直線状の長孔からなるが、本発明はこれに限るものではない。例えば図17に示すように、長孔3の長手方向に交差する方向に長くレバー18の頭部20を挿入可能な貫通孔86と、この貫通孔86と連続し長孔3の長手方向に沿って形成され長さ寸法が頭部20よりも小さく頚部19よりも大きな貫通孔87とを交差させてなる挿入孔85でもよい。この場合、貫通孔86の長さ寸法は、前記頭部20よりも大きくてもよいが、図13に示すように摺動部材12を頭部20に対して傾けた状態で頭部20を挿入可能であれば、レバー18の頭部20の長さ寸法よりも小さくても構わない。このように挿入孔85が形成された摺動部材12を移動部材24に装着する場合、摺動部材12の貫通孔86を頭部20に挿入した後、摺動部材12を移動部材24と平行にして抜止め突部25,26に嵌合させる。なお、貫通孔86は、グリース溜め部として機能させることができる。
また、本実施形態では、長孔3の長手方向への摺動部材12と移動部材24との相対的な移動を規制する位置決め手段が、摺動部材12の挿入孔13(凸部13a)をレバー18の頚部19の周囲の抜止め突部25,26に嵌合可能に形成してなるが、本発明はこれに限るものではない。つまり、摺動部材12と移動部材24とが長孔3の長手方向へ移動しないように摺動部材12と移動部材24を係合させるものであれば、抜止め突部25,26とは別の突部を移動部材24に形成し、この別の突部に係合する孔や切欠き等を摺動部材12に形成して、位置決め手段を構成してもよい。
本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態の正面図である。 図2に示す実施形態の平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 図1に示す移動部材の拡大正面図である。 図6に示す移動部材の平面図である。 図6に示す移動部材の裏面図である。 図6に示す移動部材の側面図である。 図1に示す絶縁基板の平面図である。 図9に示すレバーの埋設部を示す移動部材の部分断面図である。 図1に示す摺動部材の平面図である。 移動部材に摺動部材を装着する過程を示す移動部材の一部を切欠いた説明図である。 図7のXIV−XIVにおける部分断面図である。 ケースの板部と移動部材の間に配置された摺動部材が弾性腕部により付勢されている状態を示す移動部材の一部を切欠いた説明図である。 図15に示す状態からケースの板部を取除いた状態を示す平面図である。 図12に示す挿入孔とは別の挿入孔の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 ケース
1a 右側部
1b 左側部
1c 前側部
1d 後側部
2 板部
3 長孔
4〜7 二股脚部
8,9 脚部
10,11 取付部
12 摺動部材
13 挿入孔
13a 凸部(位置決め手段)
14,15 グリース溜め部(貫通孔)
16,17 凹部
18 レバー
19 頚部
20 頭部
21,22 凸部
23 埋設部
24 移動部材
24a 摺動子取付面
25,26 抜止め突部(突出部、位置決め手段)
27〜30 弾性腕部
27a〜30a 弾接突起部
31〜34 ストッパ
35,36 凹部
37〜42 摺接突出部
43〜46 別の弾性腕部
47 摺動子
48 ダミー摺動子
49 絶縁基板
50 集電体
51 抵抗体
52 保護体
53〜64 切欠き
65 カバー
66〜73 孔
74〜77 切欠き
78,79 取付脚部
85 挿入孔
86 貫通孔
87 貫通孔

Claims (7)

  1. 長孔が形成された板部を有するケースと、このケース内において前記長孔の長手方向へスライド可能に設けられるとともに、前記長孔から突出するレバーが一体に設けられた移動部材と、この移動部材に設けられる摺動子と、この摺動子が摺動する抵抗体および集電体が設けられ前記移動部材を介して前記ケースに対向配置される絶縁基板と、前記板部と前記移動部材との間に配置され前記移動部材とともにスライドする摺動部材と、前記移動部材側から弾性力により前記摺動部材を前記板部側に付勢する付勢手段とを備え、
    前記レバーが、前記移動部材に立設される頚部と、この頚部の先端側に形成され、長さ寸法が前記頚部よりも長い頭部とを有し、
    前記長孔の長手方向における前記ケースの両側部に、前記ケースを他の機材に取り付けるための取付部を設け、
    前記長手方向における前記移動部材および前記摺動部材の両側部のそれぞれに、前記移動部材および前記摺動部材が前記取付部のそれぞれと重なる位置までスライドすることを許容する凹部を形成した
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  2. 請求項1記載の発明において、
    前記頭部と前記頚部とにより形成される形状がT字状であり、
    前記摺動部材に、前記レバーを挿入可能な挿入孔を形成し、
    この挿入孔を、前記頭部よりも小さく前記頚部よりも大きな長さ寸法であって前記頭部に対して傾けた状態で前記頭部を挿入可能な寸法に設定した
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  3. 請求項1記載の発明において、
    前記頭部と前記頚部により形成される形状がT字状であり、
    前記摺動部材に、前記レバーを挿入可能な挿入孔を形成し、
    この挿入孔が、前記長手方向に交差する方向に長く前記頭部を挿入可能な孔と、この孔と連続し前記長手方向に沿って形成され長さ寸法が前記頭部よりも小さく前記頚部よりも大きな孔とが交差してなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  4. 請求項2または3記載の発明において、
    前記摺動部材および前記移動部材に、互いに係合して前記摺動部材と前記移動部材との前記長手方向への相対的な移動を規制する位置決め手段を設けた
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  5. 請求項記載の発明において、
    前記位置決め手段が、前記挿入孔を前記移動部材の所定箇所に係合可能に形成してなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  6. 請求項5記載の発明において、
    前記移動部材の前記所定箇所が、前記レバーの前記頚部の始端の周囲に形成される突出部からなる
    ことを特徴するスライド型可変抵抗器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、
    前記付勢手段が、前記移動部材に形成された弾性変形可能な弾性腕部からなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
JP2004366031A 2004-12-17 2004-12-17 スライド型可変抵抗器 Active JP4378273B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004366031A JP4378273B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スライド型可変抵抗器
TW94141316A TWI285905B (en) 2004-12-17 2005-11-24 Slide type rheostat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004366031A JP4378273B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スライド型可変抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006173461A JP2006173461A (ja) 2006-06-29
JP4378273B2 true JP4378273B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=36673859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004366031A Active JP4378273B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スライド型可変抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4378273B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006173461A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3911774B2 (ja) プッシュ機構付スライドスイッチ及びその組立て方法
US8845358B2 (en) Cable connector
US20080023315A1 (en) Switch device
JP4378273B2 (ja) スライド型可変抵抗器
JP4055208B2 (ja) 押し釦装置
JP4378274B2 (ja) スライド型可変抵抗器
JP4122301B2 (ja) カードコネクタ
JP2006173459A (ja) スライド型可変抵抗器
KR900003082Y1 (ko) 슬라이드식 볼륨의 크릭기구
JP4735452B2 (ja) プッシュスイッチ
TW201314724A (zh) 開關
JPH09186003A (ja) スライド式電子部品
JP2007207563A (ja) 電気装置の操作機構
JP4899644B2 (ja) 電子機器のスイッチ機構
JP6188397B2 (ja) プッシュスイッチ
JP2007087933A (ja) スライドスイッチ装置
JP4187638B2 (ja) クリック機構
JP5214300B2 (ja) スライド式電子部品
JP4414279B2 (ja) スライドスイッチ
JP2006029470A (ja) 摺動式クリップナット
JPH0515406U (ja) スライド操作型電気部品
JP2017174724A (ja) ボタン構造およびこれを備えた電子機器
JP3767996B2 (ja) プッシュスイッチ装置
JP2009094057A (ja) スライド操作機構およびこの機構を備えたスライド操作型スイッチ装置
JPH1125803A (ja) スライド操作機構及びスライド摘み

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4378273

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350