JP4378274B2 - スライド型可変抵抗器 - Google Patents

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Description

本発明は、レバーをスライドさせて電気抵抗を変化させるスライド型可変抵抗器に関する。
従来のスライド型可変抵抗器には、特許文献1に示される従来技術がある。この従来技術は、長孔が形成される板部を有するケースを備えている。このケース内には、板部の長孔の長手方向へスライド可能な移動部材(スライダ)が設けられている。この移動部材には、ケースの長孔から突出するレバーと、摺動子が設けられている。ケースには、抵抗体および集電体が設けられた絶縁基板が取り付けられており、摺動子が移動部材のスライドに伴って抵抗体および集電体上を摺動するようになっている。
また、ケースの板部と移動部材との間には、金属製の摩擦板と、移動部材とともにスライド可能に設けられる合成樹脂製の摺動板と、この摺動板に接触して弾性力によりこの摺動板をケースの板部側に付勢する付勢手段である板ばねとが重ねて配置されている。
特公平6−69001号公報
前述した従来技術は、ケースの板部と移動部材との間に、ケースの板部の表面粗さに起因する操作感触としてのざらつき感を解消するための摩擦板が設けられているので、厚さ寸法が大きくなっていた。
本発明は、このような実状を考慮してなされたもので、操作感触としてのざらつき感の解消と、薄型化とを実現できるスライド型可変抵抗器を提供することにある。
〔1〕 本発明は、前述の目的を達成するために、長孔が形成された板部を有するケースと、このケース内において前記長孔の長手方向へスライド可能に設けられる移動部材と、この移動部材に設けられる摺動子と、この摺動子が摺動する抵抗体および集電体が設けられ前記移動部材を介して前記ケースに対向配置される絶縁基板と、前記移動部材に設けられ前記長孔から突出するレバーと、前記ケースの板部と前記移動部材との間に配置され前記移動部材とともにスライドする摺動部材と、前記移動部材側から弾性力により前記摺動部材を前記板部側に付勢する付勢手段とを備え、前記摺動部材と前記板部との間に、グリースを設け、前記摺動部材に、前記グリースを保持するグリース溜め部を形成し、前記グリース溜め部を、前記長孔の短手方向における前記レバーの両側方に位置する前記摺動部材に設けたことを特徴とする。
このように構成した本発明では、ケースの板部と摺動部材との間にグリースを設けるの
で、ケースの板部の表面粗さによる操作感触としてのざらつき感を解消することができる
。また、摺動部材にグリース溜め部を設けてグリースを保持するので、板部と摺動部材と
の間から押し退けられるグリースの量を低減でき、長期間に渡ってざらつき感のない良好
な操作感触を維持することができる。また、ケースの板部と摺動部材との間にざらつき感
を防止する部材を必要としないので、ケースの薄型化を実現できる。また、長孔の短手方向におけるレバーの両側方に位置するグリース溜め部によってバランスよくグリースを保持することができるので、移動部材のスライド移動を安定させることができる。
〕 本発明は、〔1〕記載の発明において、前記グリース溜め部が、前記摺動部材に形成された貫通孔からなることを特徴とする。
このように構成した本発明は、貫通孔にグリースを保持することができるので、長期間に渡って良好な操作感触を維持することができる。
〕 本発明は、〔〕記載の発明において、前記貫通孔が、前記長孔の長手方向に
沿って延びる長孔からなることを特徴とする。
このように構成した本発明は、グリース溜め部である長孔に多くの量のグリースを保持させておくことができるので、いっそう長期に渡って、良好な操作感触を得ることができる。
〕 本発明は、〔〕記載の発明において、前記貫通孔を、前記長孔の長手方向に
沿って複数並べたことを特徴とする。
〕 本発明は、〔1〕〜〔〕のいずれか1に記載の発明において、前記付勢手段
が、前記移動部材に形成された弾性変形可能な弾性腕部からなることを特徴とする。
このように構成した本発明は、付勢段を移動部材に形成したので、部品点数を削減できるとともに、組立性を向上させることができる。
〕 本発明は、〔〕記載の発明において、前記弾性腕部を複数形成し、前記グリ
ース溜め部の外側において前記摺動部材に弾接させたことを特徴とする。
このように構成した本発明は、グリース溜め部の外側において弾性腕部により摺動部材をケースの板部に押し付けてあるので、グリース溜め部からのグリースの漏れを抑制でき、長期間に渡って摺動部材と板部の間にグリースを保持することができる。
本発明によれば、ケースの板部と摺動部材との間にグリースを設けるので、ケースの板部の表面粗さによる操作感触としてのざらつき感を解消することができる。また、摺動部材のグリース溜め部によりグリースを保持するので、板部と摺動部材との間から押し退けられるグリースの量を低減でき、長期間に渡ってざらつき感のない良好な操作感触を維持することができる。また、ケースの板部と摺動部材との間にざらつき感を防止するための部材を必要としないので、薄型化に貢献できる。
本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を図1〜16を用いて説明する。図1は、本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を示す分解斜視図、図2は、本発明の一実施形態の正面図、図3は、図2に示す実施形態の平面図、図4は、図3のIV−IV断面図、図5は、図3のV−V断面図、図6は、図1に示す移動部材の拡大正面図、図7は、図6に示す移動部材の平面図、図8は、図6に示す移動部材の裏面図、図9は、図6に示す移動部材の側面図、図10は、図1に示す絶縁基板の平面図、図11は、図9に示すレバーの埋設部を示す移動部材の部分断面図、図12は、図1に示す摺動部材の平面図、図13は、移動部材に摺動部材を装着する過程を示す移動部材の一部を切欠いた説明図、図14は、図7のXIV−XIVにおける部分断面図、図15は、ケースの板部と移動部材の間に配置された摺動部材が弾性腕部により付勢されている状態を示す移動部材の一部を切欠いた説明図、図16は、図15に示す状態からケースの板部を取除いた状態を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態は、長孔3が形成された板部2を有する金属製のケース1と、金属製のレバー18が設けられ、ケース1内において長孔3の長手方向へスライド可能に設けられる合成樹脂製の移動部材24と、移動部材24と板部2の間に配置され、移動部材24とともにスライドする合成樹脂製の摺動部材12と、移動部材24が摺動する絶縁基板49と、絶縁基板49の下面を覆う金属板材からなるカバー65を備えている。
移動部材24に設けられるレバー18は、図2に示すように、ケース1の長孔3から突出させてある。また、図3に示すように、長孔3は、ケース1の板部2の中央に形成してあり、ケース1の長手方向に沿って延ばしてある。
図4,5,8,9に示すように、前記移動部材24の下部(摺動子取付面24a)には、前記絶縁基板49上を摺動する摺動子47を設けてある。絶縁基板49には、図10に示すように、摺動子47が摺動する集電体50および抵抗体51を設けてある。集電体50は、銀パターン上にカーボンパターンを印刷してなる。抵抗体51は、カーボンパターンのみからなる。
また、移動部材24の下部(摺動子取付面24a)には、図5,6,8,9に示すように、長孔3の短手方向に前記摺動子47と並んで位置し、摺動子47と同様に構成されたダミー摺動子48を設けてある。このダミー摺動子48は、摺動子47のみを設けた場合には移動部材24に作用する力が偏るので、その力の偏りが生じないようにするために設けてある。絶縁基板49には、図10に示すように、カーボンパターンからなりダミー摺動子48の摺動による絶縁基板49の磨耗を防止する保護体52を設けてある。
また、図4〜6,8,9に示すように、絶縁基板49に対向する移動部材24の部分(下部)には、絶縁基板49に摺接する摺接突出部37〜42を形成してある。つまり、摺接突出部37〜42によって、移動部材24の下側に設けられた摺動子取付面24aと絶縁基板49との間隔を適切に確保し、摺動子47,48の不所望な変形を防止している。
また、図4に示すように、前記レバー18は、移動部材24に立設される頚部19と、この頚部19の先端側である終端(図2の上端)に形成され、長孔3の長手方向の長さ寸法が頚部19よりも大きな頭部20と、移動部材24に埋設される埋設部23(図11参照)とを有する。このレバー18は、金属材からなる板状の部材である。頭部20と頚部19とにより形成されるレバー18部分の正面視形状は、T字状にしてある。また、頭部20の厚さ方向における一方の面には、図5,11に示すように、凸部21,22を形成してある。こられの凸部21,22には、レバー18を操作しやすくするための図示しないつまみが嵌合する。
レバー18の埋設部23は、移動部材24にインサート成形により埋設してある。この埋設部23の正面視形状は、図示しないが、移動部材24の内部において頚部19の始端側が上底となる台形状である。頚部19の始端の周囲に位置する移動部材24部分には、図6に示すように、埋設部23を抜け止めするために埋設部23の上部を覆う突出部からなる抜止め突部25,26を形成してある。
また、図1,12に示すように、前記摺動部材12は、フィルム材を打ち抜き加工してなる板状の部材からなり、レバー18を挿入可能な挿入孔13を形成してある。この挿入孔13は、摺動部材12の中央に形成され、長孔3の長手方向に沿って延びる長孔からなる。この挿入孔13の長手方向の寸法は、頭部20よりも小さく、頚部19のよりも大きな寸法であって、図13に示すように、挿入孔13の長手方向における一方の内縁部を、頭部20の付根(頚部19とのつながり部分)に位置させて、頭部20に対して傾けた状態で頭部20を挿入可能な長さ寸法に設定してある。
また、摺動部材12および移動部材24には、長孔3の長手方向への摺動部材12と移動部材24との相対的な移動を阻止する位置決め手段(位置決め部)を設けてある。この位置決め手段は、移動部材24の所定箇所、例えば、頚部19の始端の周囲に形成される前記抜止め突部25,26と、前記挿入孔13とから構成してある。挿入孔13は、凸部13aを設けて図16に示すように、レバー18の頚部19を挿入したときに、前記凸部13aを、抜止め凸部25,26によって形成される凹部に係合可能、例えば嵌合可能な寸法および形状に形成してある。なお、挿入孔13に凹部を設け、抜止め突部25,26側に凸部を設け、これらを係合させることにより、前記位置決め手段を構成してもよい。
また、長孔3の長手方向における摺動部材12の両側部のそれぞれには、摺動部材12が後述するケース1に設けた取付部10,11に重なる位置までスライドすることを許容する凹部16,17を形成してある。
また、摺動部材12とケース1の板部2との間には、図示しないがグリースを設けてある。摺動部材12には、グリースを保持するグリース溜め部14,15を設けてある。このグリース溜め部14,15は、例えば長孔3の長手方向に延びる貫通孔からなり、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方に、1本ずつ配置されるように、前記摺動部材12に形成されている。
また、図7に示すように、長孔3の長手方向における移動部材24の一方の側部、すなわち右側部には、弾性腕部27,28を形成してあり、他方の側部、すなわち左側部には、弾性腕部29,30を形成してある。これらの弾性腕部27〜30は、図14,15に示す弾性腕部27,30のように、板部2に対して離れる方向(下方向)へ撓む弾性変形可能な板ばね状の部分からなる。弾性腕部27〜30のそれぞれの自由端には、摺動部材12に接触する弾接突起部27a〜30aのそれぞれを形成してある。また、図4,15,16等において、弾性腕部27,28は、移動部材24の上部から長孔3の長手方向に沿って右方向に延設してあり、弾性腕部29,30は、移動部材24の上部から長手方向に沿って左方向に延設してある。そして、弾性突起部27a〜30aが、摺動部材12の貫通孔(長孔)からなるグリース溜め部14,15の外側と当接し、これら4箇所の当接位置で、弾性腕部27〜30のそれぞれの弾性力によって、摺動部材12をケース1の板部2側(内面側)へ付勢している(図15,16参照)。
また、図7,16に示すように、移動部材24の右側部には、前記弾性腕部27,28とは別の弾性腕部43,44を形成してある。同様に、移動部材24の左側部にも、前記弾性腕部29,30とは別の弾性腕部45,46を形成してある。図7,16等において、別の弾性腕部43,44は、弾性腕部27,28と同じく右方向に延設してある。別の弾性腕部45,46は、弾性腕部29,30と同じく左方向に延設してある。図1,16に示すように、別の弾性腕部43の弾接突起部43aおよび別の弾性腕部45の弾接突起部45aのそれぞれは、長孔3の短手方向において対向するケース1の前後両側部(側壁)の一方、すなわち前側部(前側壁)1cの内面に弾接させてある。別の弾性腕部44の弾接突起部44aおよび別の弾性腕部46の弾接突起部46aのそれぞれは、ケース1の後側部(後側壁)1dの内面に弾接させてある。すなわち、別の弾性腕部43〜46は、弾性腕部27〜30が弾性変形する方向とは直交する方向に弾性変形可能となっている。
また、図4,7,16に示すように、移動部材24の右側部には、長孔3の長手方向におけるケース1の右側部(右側壁)1aの内面に当接して、移動部材24の右方向へのスライド移動を阻止するストッパ31,32を形成してある。同様に、移動部材24の左側部には、ケース1の左側部(左側壁)1bの内面に当接して移動部材24の左方向へのスライド移動を阻止するストッパ33,34を形成してある。ストッパ31,32は、弾性腕部27,28および別の弾性腕部43,44よりもケース1の右側部1a側に長く形成してある。ストッパ33,34は、弾性腕部29,30および別の弾性腕部45,46よりもケース1の左側部1b側に長く形成してある。
また、長孔3の長手方向におけるケース1の板部2の右側部および左側部それぞれには、ケース1を図示しない他の機材に取り付けるための取付部10,11を設けてある。これらの取付部10,11は、例えば、他の機材に螺合する図示しないねじが挿入される貫通孔からなる。弾性腕部27およびストッパ31と、弾性腕部28およびストッパ32とは、ストッパ31,32がケース1の右側部1aに当接した状態を板部2側から見たときに、図16に示すように取付部10を挟んで位置するように設定してある。つまり、移動部材24の右側部には、移動部材24が取付部10と重なる位置までスライドすることを許容する凹部35を形成してある。同様に、移動部材24の左側部にも、移動部材24が取付部11と重なる位置までスライドすることを許容する凹部36を形成してある。
また、図1に示すように、ケース1の前側部1cの下部には、先端が2つに割れた4つの二股脚部4〜7と、先端が割れていない2つの脚部8,9とを形成してある。同様に、ケース1の後側部1dの下部にも、先端が2つに割れた4つの二股脚部と、先端が割れていない2つの脚部とを形成してある(図示しない)。絶縁基板49の短手方向における縁部の12には、二股脚部4〜7等が挿入される8つの切欠き53〜60と、脚部8,9等が挿入される4つの切欠き61〜64とを形成してある。カバー65の縁部には、二股脚部4〜7等が挿入される8つの孔66〜73と、脚部8,9等が挿入される4つの切欠き74〜77とを形成してある。
つまり、図2に示すように、絶縁基板49の切欠き53〜64のそれぞれに挿入したケース1の二股脚部4〜7等および脚部8,9等のそれぞれを、カバー65の孔66〜73および切欠き74〜77のそれぞれに挿入した状態で、二股脚部4〜7等のそれぞれの先端を広げることによって、絶縁基板49およびカバー65をケース1に取り付けてある。この状態では、絶縁基板49は、ケース1内にスライド可能に収納された移動部材24を介して、すなわち、移動部材24を挟んで、ケース1(板部2)と対向配置された状態となっている。
また、カバー65には、図示しないプリント基板に取り付けるための2つの取付脚部78,79を形成してある。
このように構成した実施形態では、図示しないつまみを介してレバー18が操作され、これに伴って移動部材24がスライドすると、摺動子47が集電体50および抵抗体51上を摺動し、これにより、電気抵抗が変化する。
移動部材24のストッパ31,32が、図2,4,16等において、ケース1の右側部1aと当接すると、移動部材24の右方向への移動が阻止され、移動部材24のストッパ33,34がケース1の左側部1bに当接すると、移動部材24の左方向への移動が阻止される。
移動部材24のスライド移動中には、弾性腕部27〜30によって摺動部材12がケース1の板部2に押し付けられることに伴う摩擦力と、別の弾性腕部43,45がケース1の前側部1cに弾接することによる摩擦力と、別の弾性腕部44,46がケース1の後側部1dに弾接することによる摩擦力とが、レバー18の操作感触としての重みとなる。また、摺動部材12と板部2との間に設けられたグリースによって、板部2の表面粗さによる操作感触としてのざらつき感が解消される。これらの結果、レバー18の作動力が重くて、高級感のある操作感触が得られるものとなっている。
本実施形態によれば、次の効果を得られる。
本実施形態では、ケース1の板部2と摺動部材12との間にグリースを設けたので、板部2の表面粗さによる操作感触としてのざらつき感を解消することができる。また、摺動部材12にグリース溜め部14,15を設けてグリースを保持するので、板部2と摺動部材12との間から押し退けられるグリースの量を低減でき、長期間に渡ってざらつき感のない良好な操作感触を維持することができる。また、板部2と摺動部材12との間にざらつき感を防止するための部材を必要としないので、ケース1の薄型化を実現できる。
また、本実施形態では、摺動部材12に形成した長孔(貫通孔)からなるグリース溜め部14,15を、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方に配置したので、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方に、バランスよくグリースを保持することができる。これにより、移動部材24のスライド移動を安定させることができる。
また、グリース溜め部14,15を貫通孔としたので、この貫通孔内にグリースを保持することができる。これにより、長期間に渡って良好な操作感触を得ることができる。
また、本実施形態では、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方のそれぞれに配置されるグリース溜め部14,15が1本ずつなので、摺動部材12を成形する金型の形状が簡単であり、グリース溜め部を有する摺動部材12を容易に作製できる。また、グリース溜め部14,15を長孔としたことから、この長孔に多くの量のグリースを保持させておくことができる。これにより、さらに長期間に渡って、高級感のある良好な操作感触を維持することができる。
また、本実施形態では、移動部材24側から摺動部材12に接触して弾性力により摺動部材12を板部2側に付勢する付勢手段が、移動部材24に形成された弾性腕部27〜30からなるので、ケース1の板部2と移動部材24との間の部品点数を削減でき、組立性を向上させることができる。
また、本実施形態では、グリース溜め部14,15の外側において弾性腕部27〜30により摺動部材12をケース1の板部2に押し付けてあるので、グリース溜め部14,15からのグリースの漏れを抑制でき、長期間に渡って摺動部材12と板部2との間にグリースを保持することができる。
なお、本実施形態では、長孔3の短手方向におけるレバー18の両側方のそれぞれに1本ずつ長孔からなるグリース溜め部14,15を配置してあるが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図12に示したグリース溜め部14,15よりも細い長孔からなるグリース溜め部を、長孔3の短手方向に複数本並べて配置してもよい。また、例えば図17に示すように、切欠きからなるグリース溜め部80,81でもよい。また、例えば図18に示すように、長孔3の短手方向に延びる小さな貫通孔からなる複数のグリース溜め部82を、長孔3の長手方向に沿って複数並べてもよい。これらのグリース溜め部のように形状、大きさ、数を変更することによって、操作感触としての重み(作動力)を増減させることができる。
また、本実施形態では、グリース溜め部が貫通孔からなるが、本発明はこれに限らず、凹部からなるものでもよい。
また、本実施形態では、摺動部材12の挿入孔13が、長孔3の長手方向に沿って延びる直線状の長孔からなるが、本発明はこれに限るものではない。例えば、長孔3の長手方向に交差する方向に長くレバー18の頭部20を挿入可能な貫通孔86と、長孔3の長手方向に沿って形成され長さ寸法が頭部20よりも小さく頚部19よりも大きな貫通孔87とを交差させてなる挿入孔85でもよい。この挿入孔85が形成された摺動部材12を移動部材24に装着する場合、摺動部材12の貫通孔86を頭部20に挿入した後、摺動部材12を移動部材24と平行にして抜止め突部25,26に嵌合させる。このように構成したものでは、貫通孔86をグリース溜め部として機能させることができる。
本発明のスライド型可変抵抗器の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態の正面図である。 図2に示す実施形態の平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 図1に示す移動部材の拡大正面図である。 図6に示す移動部材の平面図である。 図6に示す移動部材の裏面図である。 図6に示す移動部材の側面図である。 図1に示す絶縁基板の平面図である。 図9に示すレバーの埋設部を示す移動部材の部分断面図である。 図1に示す摺動部材の平面図である。 移動部材に摺動部材を装着する過程を示す移動部材の一部を切欠いた説明図である。 図7のXIV−XIVにおける部分断面図である。 ケースの板部と移動部材の間に配置された摺動部材が弾性腕部により付勢されている状態を示す移動部材の一部を切欠いた説明図である。 図15に示す状態からケースの板部を取除いた状態を示す平面図である。 図12に示すグリース溜め部とは別のグリース溜め部の一例を示す摺動部材の平面図である。 図12に示すグリース溜め部とは別のグリース溜め部の一例を示す摺動部材の平面図である。 図12に示す挿入孔とは別の挿入孔の一例を示す摺動部材の平面図である。
符号の説明
1 ケース
1a 右側部
1b 左側部
1c 前側部
1d 後側部
2 板部
3 長孔
4〜7 二股脚部
8,9 脚部
10,11 取付部
12 摺動部材
13 挿入孔
13a 凸部
14,15 グリース溜め部(貫通孔、長孔)
16,17 凹部
18 レバー
19 頚部
20 頭部
21,22 凸部
23 埋設部
24 移動部材
25,26 抜止め突部
27〜30 弾性腕部
27a〜30a 弾接突起部
31〜34 ストッパ
35,36 凹部
37〜42 摺接突出部
43〜46 別の弾性腕部
47 摺動子
48 ダミー摺動子
49 絶縁基板
50 集電体
51 抵抗体
52 保護体
53〜64 切欠き
65 カバー
66〜73 孔
74〜77 切欠き
78,79 取付脚部
80,81 グリース溜め部
82 グリース溜め部
85 挿入孔
86 貫通孔
87 貫通孔

Claims (6)

  1. 長孔が形成された板部を有するケースと、このケース内において前記長孔の長手方向へ
    スライド可能に設けられる移動部材と、この移動部材に設けられる摺動子と、この摺動子
    が摺動する抵抗体および集電体が設けられ前記移動部材を介して前記ケースに対向配置さ
    れる絶縁基板と、前記移動部材に設けられ前記長孔から突出するレバーと、前記ケースの
    板部と前記移動部材との間に配置され前記移動部材とともにスライドする摺動部材と、前
    記移動部材側から弾性力により前記摺動部材を前記板部側に付勢する付勢手段とを備え、
    前記摺動部材と前記板部との間に、グリースを設け、
    前記摺動部材に、前記グリースを保持するグリース溜め部を形成し
    前記グリース溜め部を、前記長孔の短手方向における前記レバーの両側方に位置する前記摺動部材に設けた
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  2. 請求項1記載の発明において、
    前記グリース溜め部が、前記摺動部材に形成された貫通孔からなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  3. 請求項2記載の発明において、
    前記貫通孔が、前記長孔の長手方向に沿って延びる長孔からなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  4. 請求項記載の発明において、
    前記貫通孔を、前記長孔の長手方向に沿って複数並べた
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、
    前記付勢手段が、前記移動部材に形成された弾性変形可能な弾性腕部からなる
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
  6. 請求項記載の発明において、
    前記弾性腕部を複数形成し、前記グリース溜め部の外側において前記摺動部材に弾接させた
    ことを特徴とするスライド型可変抵抗器。
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