JP2005181128A - ヘモグロビン標準試料溶液、ヘモグロビン標準試料調製液及びヘモグロビン類の測定方法 - Google Patents

ヘモグロビン標準試料溶液、ヘモグロビン標準試料調製液及びヘモグロビン類の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 血液中のヘモグロビンA1cの測定に用いられ、ヘモグロビン標準試料溶液の調製・保存に際してのヘモグロビン標準試料の劣化が生じ難く、検査コストを低減することができるヘモグロビン標準試料調製液及び該ヘモグロビン標準試料溶液を用いたヘモグロビン類の測定方法を提供する。
【解決手段】 ヘモグロビン濃度が20mg/dL〜800mg/dLの範囲にあり、pH5.0〜10.0で緩衝能を持つ緩衝剤を含有しており、アジ化ナトリウムを含有しておらず、pHが5.5〜9.5の範囲にあるヘモグロビン標準試料溶液並びに該ヘモグロビン標準試料溶液を用いて液体クロマトグラフィーによりヘモグロビン類を測定するヘモグロビン類の測定方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ヘモグロビン類の測定に用いられるヘモグロビン標準試料溶液及び該ヘモグロビン標準試料溶液を得るのに用いられるヘモグロビン標準試料調製液、並びにこれらを用いたヘモグロビン類の測定方法に関し、特に、保存安定性に優れたヘモグロビン標準試料溶液を得ることを可能とするヘモグロビン標準試料調製液、該ヘモグロビン標準試料溶液及びこれらを用いたこれらの測定方法に関する。
ヘモグロビンA1c(以下、HbA1cと略す)は、血液中の糖が赤血球に入った後に、ヘモグロビンA(以下、HbAと略す)と化学的に結合することにより生成され、過去1〜2ヶ月間の血液中の平均的な血糖値(血液中のグルコース濃度)を反映する。従って、HbA1cは、糖尿病のスクリーニング検査や糖尿病患者の血糖管理状態を把握するために、糖尿病診断の指標として広く用いられている。
上記HbA1cの測定には、高速液体クロマトグラフィーが広く用いられており、測定に際しての校正には、キャリブレータと称されているヘモグロビン試料が用いられており、精度管理にはコントロール血液が用いられている。キャリブレータやコントロール血液は、通常、乾燥ヘモグロビンの形態で供給されている。そして、使用に際して、専用の溶解液にキャリブレータが溶解され、かつ希釈され、HbA1c標準試料溶液としてのキャリブレータ溶液が用意されている。
他方、コントロール血液は、通常、精製水に溶解され、HbA1c標準試料溶液としてのコントロール血液希釈液が用意される。
ところで、上記キャリブレータは、カラムの交換時や測定装置のメンテナンス時のように、測定条件が変更されるおそれがある場合に、測定システムを校正するために用いられている。
他方、コントロール血液は、測定システムの精度管理、すなわち、装置の測定性能を把握するために用いられる。具体的には、HbA1cが正常値域にある第1のコントロール血液と、正常値域を越える高値域にある第2のコントロール血液とを用い、適当な間隔を開けて測定を行なう。この測定値の推移を管理図などにプロットすることにより測定システムの状態が把握される。
通常、キャリブレータやコントロール血液は、いずれも、人赤血球由来の凍結乾燥処理された凍結乾燥Hbを用いて構成されている。また、上記キャリブレータ及びコントロール血液は、より具体的には以下のようにして溶解・希釈され、用いられている。
市販のキャリブレータを用いるに際しては、二点構成を行なうために、正常値域濃度及び高値域濃度が明示された2種類のキャリブレータが用意されている。キャリブレータは、バイアル中に凍結乾燥Hbを収納することにより構成されている。使用に際しては、バイアル中の凍結乾燥Hbが、アジ化ナトリウムを含有している専用の溶解液で溶解され、かつ同時に希釈される。このようにして、Hb標準試料溶液としてのキャリブレータ溶液が用意される。
他方、コントロール血液の使用に際しては、例えば、国際試薬株式会社製、コントロー
ル血液(品番「グリコHbコントロール、11840」や「GHbトロールIX・IIX、品番11900」)を用いる場合、バイアル中に収納された凍結乾燥Hbを元のHb濃度付近に戻すために、バイアルに精製水200μLを添加し、Hb溶液を得る。このように、凍結乾燥Hbを添付文書通りに精製水に溶解すると、ヘモグロビン濃度は、それぞれ、「グリコHbコントロール、11840」では、8g/dLとなり、「GHbトロールIX・IIX、品番11900」では、10g/dLとなる。これらのコントロール血液が精製水で溶解された標準試料溶液を4〜8℃で冷蔵保存した場合、1週間程度安定である。
上述したキャリブレータ溶液やコントロール血液の精製水溶液は、冷蔵保存した場合ある程度の期間は安定であるが、1週間程度を越えると、Hbが劣化し、使用できなくなる。従って、高価なキャリブレータやコントロール血液を再度用いて、キャリブレータ溶液やコントロール血液の精製水溶液を用意しなければならず、検査コストが高くつくという問題があった。
他方、下記の特許文献1には、ヘモグロビン(ヘムタンパク質)の変性・分解作用に対して有効な新規なヘムタンパク質の安定化方法が開示されている。ここでは、有機酸に加えて、アジ化物を添加することにより、検体中のヘムタンパク質を安定化させることができる旨が述べられている。上記アジ化物としては、具体的には、アジ化ナトリウム、アジ化カリウム、アジ化アンモニウム及びアジ化リチウムなどが挙げられている。
特開2003−194825号公報
キャリブレータ及びコントロール血液を使用するに際しては、いずれの場合においても、Hb溶解後には、冷蔵保存したとしてもHbは経時的に劣化すなわち変性する。
HbA1cを高精度に測定するには、測定システムを正確に校正することが必要であり、かつ日常の精度管理も高精度に維持されていることが重要である。そのためには、キャリブレータ溶液やコントロール血液の精製水溶液のようなHb標準試料溶液の調製及び保存に際し、Hbの劣化が生じないようにする必要がある。しかしながら、従来、これらのHb標準試料溶液におけるHbの劣化を防止するための有効な技術は知られていなかった。上述した特許文献1では、上記のようにヘムタンパク質の安定化方法として、アジ化物を検体に加えることが述べられているに過ぎなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、キャリブレータ溶液やコントロール血液の精製水溶液のようなHb標準試料溶液の調製及び保存に際し、Hbの劣化が生じ難い、Hb標準試料溶液、該Hb標準試料溶液を調製するためのHb標準試料調製液並びにこれらを用いたヘモグロビン類の測定方法を提供することにある。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液は、ヘモグロビン濃度が20mg/dL〜800mg/dLであり、アジ化ナトリウムを含有しておらず、pH5.0〜10.0で緩衝能を有する緩衝剤を含有しており、pHが5.5〜9.5の範囲であることを特徴とする。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液では、好ましくは、緩衝剤濃度は0.1〜100mM、より好ましくは1〜50mMの範囲とされる。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液では、好ましくは、アミン系化合物、アルコー
ル系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤がさらに含有される。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液は、乾燥ヘモグロビンを溶解してヘモグロビン標準試料溶液を調製するために用いられるヘモグロビン標準試料調製液であって、pH5.0〜10.0で緩衝能を有する緩衝剤を含有しており、アジ化ナトリウムを含有しておらず、20mg/dL〜800mg/dLの濃度にヘモグロビンを溶解した場合にpHが5.0〜10.0とされることを特徴とする。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液では、好ましくは、前記緩衝剤の濃度が0.1mM〜100mM、より好ましくは1〜50mMである。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液では、好ましくは、アミン系化合物、アルコール系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤がさらに含有される。
本発明に係るヘモグロビン類の測定方法は、本発明に従って構成された上記ヘモグロビン標準試料溶液またはヘモグロビン標準試料調製液を用いて液体クロマトグラフィーによりヘモグロビン類を測定することを特徴とする。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液は、アジ化ナトリウムを含有しておらず、pHが5.0〜10.0で緩衝能を持つ緩衝剤を含有しており、pHが5.5〜9.5の範囲とされているため、Hbの劣化が生じ難い。すなわち、かなりの期間に渡り冷蔵保存された場合でも、Hbの劣化が生じ難いため、キャリブレータ溶液やコントロール血液希釈溶液を長期間に渡り保存し、使用することができ、それによってHbの検査コストを低減することが可能となる。
また、ヘモグロビン標準試料溶液中の緩衝剤の濃度が0.1〜100mMの範囲にある場合には、緩衝剤の濃度が低いため、Hbの経時による劣化がより一層生じ難い。
さらに、ヘモグロビン標準試料溶液において、アミン系化合物、アルコール系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤が含有されている場合には、ヘモグロビン標準試料溶液の安定性がより一層高められる。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液では、pH5.0〜10.0で緩衝能を有する緩衝剤を含有しており、アジ化ナトリウムを含有しておらず、20〜800mg/dLのヘモグロビン濃度のヘモグロビン標準試料溶液を調製した場合、pHが5.5〜9.5の範囲となるため、Hbの劣化が生じ難い。すなわち、1週間以上の長期間に渡りHbA1c標準試料溶液を冷蔵保存した場合であってもHbの劣化が生じ難く、従って検査コストを低減することができる。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液において、緩衝剤の濃度が0.1〜100mMである場合には、ヘモグロビン標準試料溶液を調製した場合の該ヘモグロビン標準試料溶液におけるHbの経時による劣化がより一層生じ難い。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液にアミン系化合物、アルコール系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤が含有されている場合には、HbA1c標準試料溶液を調製した際の該ヘモグロビン標準試料溶液の安定性をより一層高めることができる。
本発明に従って構成されたヘモグロビン標準試料溶液またはヘモグロビン標準試料調製液を用いて液体クロマトグラフィーによりヘモグロビン類を測定する本発明に係るヘモグロビンの測定方法では、ヘモグロビン標準試料溶液またはヘモグロビン標準試料調製液の安定性が高められるため検査コストを低減することができる。
以下、本発明をより具体的に説明する。
以下、本明細書においては、コントロール血液やキャリブレータなどの乾燥ヘモグロビンを、精製水や希釈液などで所定のHb濃度に溶解させた溶液をヘモグロビン溶液と称することとする。安定型HbA1cなどのコントロール血液及びキャリブレータは、必要に応じて、「標準試料」と称する。
また、コントロール血液やキャリブレータなどの標準試料を希釈するための希釈液を、「ヘモグロビン標準試料調製液」と総称することとする。そして、標準試料がヘモグロビン標準試料調製液で希釈された液体、すなわち凍結乾燥Hb溶液、コントロール血液溶液及びキャリブレータ溶液などを「ヘモグロビン標準試料溶液」と総称することととする。コントロール血液とは、公知のHbA1cの測定用のコントロール血液であればよく、特に限定されるものではない。また、キャリブレータについても公知のHbA1c測定用キャリブレータであればよく、特に限定されるものではない。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液の使用方法としては、以下の(1)乾燥ヘモグロビンからヘモグロビン標準試料調製液の調製、及び(2)ヘモグロビン溶液からのヘモグロビン標準試料溶液の調製が挙げられる。
(1)乾燥ヘモグロビンからのヘモグロビン標準試料溶液の調製
例えば、市販のキャリブレータ(アークレイ社製、商品名:ADAMS A1cキャリブレータ)などに、本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液をメーカー指定量に応じて添加し、ヘモグロビン標準試料溶液を調製する。
(2)ヘモグロビン溶液からのヘモグロビン標準試料溶液
例えば、市販のコントロール血液(国際試薬社製、品番:グリコHbコントロール)などの乾燥ヘモグロビンに専用溶解液を添加してヘモグロビン溶液を得た後、一定量の該溶液と本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液をメーカー指定希釈量に応じて添加し、ヘモグロビン標準試料溶液を調製する。
本発明に係るヘモグロビン標準試料調製液は、pH5.0〜10.0で緩衝能を持つ緩衝剤を含有し、アジ化ナトリウムを含有していない。アジ化ナトリウムを含有していないため、ヘモグロビン標準試料調製液を用いて調製されたヘモグロビン標準試料溶液におけるHbの経時による劣化が生じ難く、ヘモグロビン標準試料調製液の安定性が高められる。
上記ヘモグロビン標準試料調製液は、ヘモグロビン濃度が20〜800mg/dLの範
囲にあるヘモグロビン標準試料溶液の調製に用いられる。この場合、最終的に標準試料溶液のpHは、5.5〜9.5の範囲にあることが必要であり、好ましくは6.0〜8.0であることが望ましい。最終的に得られたヘモグロビン標準試料溶液のpHが5.5より低いと、ヘモグロビン標準試料の安定性が悪く、ヘモグロビン標準試料溶液のpHが9.5よりも高い場合においてもヘモグロビン標準試料溶液の安定性が悪くなる。
上記ヘモグロビン標準試料調製液は、精製水などの水に、下記緩衝剤を溶解することにより構成されるが、該緩衝剤としては、pH5.0〜10.0で緩衝能を有する限り特に限定されない。このような緩衝剤としては、以下に示す無機酸及びその塩、有機酸及びその塩並びに有機物などが挙げられる。
上記無機酸としては、例えば、リン酸またはホウ酸などが挙げられる。
上記有機酸及び有機物としては、例えば、カルボン酸、ジカルボン酸、カルボン酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸、アミノ酸などが挙げられる。
上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸などが挙げられる。上記ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸などが挙げられる。上記カルボン酸誘導体としては、例えば、β,β−ジメチルグルタル酸、バルビツール酸などが挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、クエン酸、酒石酸、乳酸などが挙げられる。上記アミノ酸としては、例えば、アスパラギン酸、ヒスチジンなどが挙げられる。上記無機酸または有機酸の塩としては、従来公知のものが用いられ、例えば、ナトリウム塩やカリウム塩などが挙げられる。
また、2−(N−モリホリノ)エタンスルホン酸(MES)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HEPES)、ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス−(ヒドロキシメチル)メタン(Bistris)、Tris、ADA、PIPES、Bistrispropane、ACEA、MOPS、BES、TES、HEPPS、Tricine、Bicine、グリシルグリシン、TAPS、CAPS等の一般にグッド(Good)の緩衝液と言われているものも使用できる。 本発明において上記緩衝剤の濃度は、必ずしも限定されず、水に溶解された状態で上記緩衝作用が発現する範囲であればよい。もっとも、好ましくは緩衝剤のヘモグロビン標準試料調製液における濃度は、0.1〜100mMであり、より好ましくは1〜50mMである。
緩衝剤濃度が0.1mMより低いと、凍結乾燥コントロール血液を溶解した際に、ヘモグロビン標準試料溶液のpHが5.5〜9.5の範囲とならず、ヘモグロビン標準試料の安定性が悪くなることがある。また、緩衝剤濃度が100mMより高い場合には、ヘモグロビン標準試料を溶解し、ヘモグロビン標準試料溶液を得た場合のpHは5.5〜9.5の範囲となるものの、塩濃度が高いため、ヘモグロビン標準試料の安定性が悪くなることがあり、安定型HbA1c分離性能が悪化し、測定精度が悪くなることがある。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液では、好ましくは、以下に示す保存剤が含有される。
上記保存剤とは、アミン系化合物、アルコール化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも1種の保存剤である。これらの具体例は特に限定されず、例えば以下に示すものが挙げられる。
アミン系化合物としては、例えば、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール等のイミダゾール系化合物、2,3,5,6−テトラクロロメチルスルホニルピリジン、(2−ピリジルチオ−1−オキシド)ナトリウム等のピリジン系化合物、トリアルキルトリアミン等が挙げられる。
アルコール系化合物としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロパノール、2−フェノキシエタノール、2−フェノキシプロパノール、2−フェニルエタノール等が挙げられる。
アルデヒド系化合物としては、例えば、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられる。
カルボン酸系化合物としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸、プロピオン酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、10−ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、マグネシウム2水素ビスモノペルオキシフタラート等が挙げられる。
フェノール系化合物としては、例えば、チモール、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、P−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、m−クレゾール、p−クロロフェノール等が挙げられる。
アミド系化合物としては、例えば、2−クロロアセタミド等が挙げられる。
有機ハロゲン系化合物としては、例えば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N,N−ジメチル−N’(フルオロジクロロメチルチオ)−N’−フェニルスルファミド等が挙げられる。
イソチアゾロン系化合物としては、例えば、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン等が挙げられる。
有機金属化合物としては、例えば、10,10−オキシビスフェノキシアルシン等が挙げられる。
EDTA類としては、EDTA、EDTA類のナトリウム塩、EDTAのカリウム塩などが挙げられる。
上記保存剤の含有割合は、特に限定されないが、通常、ヘモグロビン標準試料調製液中、0.0001〜10重量%、好ましくは0.0005〜5重量%とされる。
上記保存剤は、1種のみを用いられてもよく、2種以上併用されてもよい。また、2種以上併用される場合においても、含有割合の合計が上記の範囲であることが好ましい。
上記保存剤の含有割合が0.0001重量%に満たない場合には、十分な抗菌性が得られず、ヘモグロビン類の安定性に悪影響が出る場合がある。また、含有割合が10重量%を超えると、保存剤の溶解性が悪くなったり、ヘモグロビン類の測定系に悪影響が出て、安定型HbA1cを正確に測定できないことがある。
上記保存剤は、ヘモグロビン標準試料調製液に十分に溶解することが好ましく、単独で溶解性が悪い保存剤を用いる場合には、ヘモグロビン類の測定系に悪影響が出ない量まで含有量を低めるか、あるいは複数の保存剤を組み合わせて用いるなどの方法を採用することが望ましい。
また、溶解性を高めるために、メタノール、エタノール、アセトニトリル、アセトンなどの水溶性有機溶剤が混合されて用いられてもよい。この場合、これらの有機溶媒の濃度は、ヘモグロビンの安定性及びヘモグロビン類の測定系に悪影響を与えない程度の濃度に調製されることが好ましい。
本発明のヘモグロビン標準試料調製液には、必要に応じて、非イオン性界面活性剤が含有される。非イオン性界面活性剤は特に限定されるわけではないが、例えば、ポリオキシエチレン類(以下、ポリオキシエチレンをPOE、エチレンオキシド付加モル数を(n)で表す。)、POE(7)デシルエーテル、POE(n)ドデシルエーテル、POE(10)トリデシルエーテル、POE(11)テトラデシルエーテル、POE(n)セチルエーテル、POE(n)ステアリルエーテル、POE(n)オレイルエーテル、、POE(17)セチルーステアリルエーテル、POE(n)オクチルフェニルエーテル、POE(n)ノニルフェニルエーテル、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、POE(n)モノラウリン酸ソルビタン、POE(n)モノパルミチン酸ソルビタン、POE(n)モノステアリン酸ソルビタン、POE(n)モノオレイン酸ソルビタン、POE(9)ラウリルエーテル等が挙げられる。また、オキシエチレン−オキシプロピレンブロック共重合体等の高分子化合物も用いることができる。
上記界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上併用されて用いられてもよ
い。また、1種あるいは2種以上の界面活性剤の合計含有割合は、好ましくは0.01〜10重量%である。
本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液は、上記ヘモグロビン標準試料調製液を用いてヘモグロビン標準試料を溶解及び/またはヘモグロビン溶解液を希釈することによって調製される。
本発明に係るヘモグロビン類の測定方法は、本発明に係るヘモグロビン標準試料溶液を用いて液体クロマトグラフィーにより行なわれる。この液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定方法は、特に限定されず、公知の液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定方法であれば任意の方法を用いることがてきる。好ましくは、イオン交換基を有する充填剤が充填されたカラムを用いた液体クロマトグラフィー法が好適に用いられる。
次に、具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明をより明らかにする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
[用意した材料]
(1)キャリブレータ
キャリブレータとして、アークレイ社製、商品名ADAMS A1cキャリブレータ(低値4.8%及び高値10.8%の2種)を用意した。
(2)コントロール血液
国際試薬社製、ロットナンバー1276の正常域5.0%〜5.6%及び高値域10.2%〜11.2%の2種のコントロール血液を用意した。
(3)キャリブレータ用溶解液
アークレイ社製、品番:ADAMS A1cキャリブレータ専用溶解液
(4)精製水
大塚製薬社製、注射用精製水
(5)測定システム
アークレイ株式会社製,自動ヘモグロビン測定装置「ADAMS A1cHA−8160」
以下の実施例1〜3及び比較例1〜6では、下記の標準試料調製液を用意した。
(実施例1)
5mMリン酸(pH7.50)水溶液。
(実施例2)
10mMEDTA(pH7.50)水溶液。
(実施例3)
5mMEDTA(pH7.50)水溶液に、保存剤として、2−フェノキシエタノール0.1重量%を添加したもの。
(比較例1)
積水化学工業株式会社製ヘモグロビン試料調製液、品番:60H[リン酸10mmol/l(pH7.50)水溶液(アジ化ナトリウムを0.02W/W%の濃度で含む)]
(比較例2)
市販のコントロール血液(グリコヘモグロビンコントロール血液(国際試薬)のレベル2)に蒸留水200μLを添加し、室温で30分に静置した後、冷蔵保存した。
測定直前に、比較例1で用いたヘモグロビン試料調製液60H(積水化学工業株式会社製)で添付資料に記載の通り100倍に希釈した。
(比較例3)
5mMリン酸(pH5.0)水溶液。コントロール血液溶解後のpHは5.0であった。
(比較例4)
5mMリン酸(pH11.0)水溶液。コントロール血液溶解後のpHは9.5であった。
(比較例5)
0.05mMリン酸(pH7.5)水溶液。コントロール血液溶解後のpHは5.0であった。
(比較例6)
500mMリン酸(pH7.5)水溶液。コントロール血液溶解後のpHは7.5であった。
[実施例1〜3及び比較例1〜6の評価]
実施例1〜3及び比較例1のヘモグロビン標準試料調製液と、上記コントロール血液(グリコヘモグロビンコントロール血液(国際試薬社製)のレベル2)とを用い、コントロ
ール血液溶液すなわちヘモグロビン標準試料溶液の冷蔵安定性を調べた。具体的には、市販のコントロール血液「グリコヘモグロビンコントロール血液(国際試薬社製)」:凍結乾燥品に精製水200μL添加溶解した場合、総ヘモグロビン濃度は約8g/dLに、蒸留水200μLを添加し、室温で30分間静置した後、実施例1〜3または比較例1及び2のHb標準試料調製液を用いて100倍に希釈し、それぞれ、ヘモグロビン標準試料溶液を得、冷蔵保存した。希釈直後、4℃で7日間冷蔵保存した後、及び4℃で14日間冷蔵保存した後に、それぞれ、アークレイ株式会社製、自動グリコヘモグロビン測定装置(品番:ADAMS A1cHA−8160)を用い、HbA1cを測定した。なお、n=3と3回測定し、その平均値を求めた。結果を以下に示す。
なお、比較例2では、市販のコントロール血液(グリコヘモグロビンコントロール血液(国際試薬社製)のレベル2)に蒸留水200μLを添加し、室温で30分維持した後、冷蔵保存し、測定直前に、積水化学工業株式会社製標準試料調製液、品番60Hで添付資料に従って100倍に希釈し、測定を行なった。
なお、以下のHbA1cの測定値は、(HbA1c/Hbの全量)×100(%)で表される値である。
Figure 2005181128
Figure 2005181128
上記のように、比較例1〜5では、コントロール血液を溶解した後のヘモグロビン標準試料溶液の安定性が実施例1〜3の場合に比べて悪かった。比較例2では、比較的ヘモグロビン標準試料溶液の安定性はよかったものの、比較例2においても、2週間保存した後には、Hbの劣化が認められた。
これに対して、実施例1〜3では、4℃にHb標準試料溶液を2週間保存した場合であっても、Hbの劣化がほとんど見られず安定であった。従って、上記実施例1〜3のHb標準試料溶液を用いることによりコントロール血液溶液であるヘモグロビン標準試料溶液の安定性を劇的に高め得ることがわかる。
(実施例4)
ヘモグロビン標準試料調製液として、実施例1のヘモグロビン標準試料調製液を用意した。
前述した低値及び高値のキャリブレータを実施例1の5mMリン酸(pH7.50)水溶液にそれぞれ溶解し、キャリブレータ溶液を得た。
(キャリブレータ溶液について)
実施例1〜3の測定に用いた測定装置を用いてHbA1cを測定し、かつキャリブレータ溶液を8時間及び24時間24℃の温度に保存した後に同様にしてHbA1cを測定した。測定に際しては、n=3とし、平均値を求めた。結果を下記の表3に示す。
(比較例6)
積水化学工業社製ヘモグロビン標準試料調製液、品番60Hを用いたことを除いては、実施例4と同様にしてHbA1cを測定した。結果を下記の表3に示す。
Figure 2005181128
上記のように、比較例6では、キャリブレータを溶解した後、24時間経過後に、溶解直後に比べてHbA1cの値がL及びHにおいて、それぞれ、約0.4%及び0.8%低下した。これに対し、実施例4では、キャリブレータを溶解してから24時間経過した後でも、L及びHにおいて、いずれの場合においても溶解直後HbA1cの値は同等であった。従って、キャリブレータ血液溶解液であるヘモグロビン標準試料溶液の安定性が、実施例の標準試料調製液を用いることにより効果的に高められることがわかる。

Claims (7)

  1. ヘモグロビン濃度が20mg/dL〜800mg/dLであり、アジ化ナトリウムを含有しておらず、pH5.0〜10.0で緩衝能を有する緩衝剤を含有しており、pHが5.5〜9.5の範囲であることを特徴とするヘモグロビン標準試料溶液。
  2. 前記緩衝剤の濃度が0.1mM〜100mMの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のヘモグロビン標準試料溶液
  3. アミン系化合物、アルコール系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤をさらに含むことを特徴とする請求項1また2に記載のヘモグロビン標準試料溶液。
  4. 乾燥ヘモグロビンを溶解してヘモグロビン標準試料溶液を調整するために用いられるヘモグロビン標準試料調製液であって、
    pH5.0〜10.0で緩衝能を有する緩衝剤を含有しており、アジ化ナトリウムを含有しておらず、20mg/dL〜800mg/dLの濃度にヘモグロビンを溶解した場合にpHが5.0〜10.0とされることを特徴とするヘモグロビン標準試料調製液。
  5. 前記緩衝剤の濃度が0.1mM〜100mMの範囲にある請求項4に記載のヘモグロビン標準試料調製液。
  6. アミン系化合物、アルコール系化合物、アルデヒド系化合物、カルボン酸系化合物、フェノール系化合物、アミド系化合物、有機ハロゲン系化合物、イソチアゾロン系化合物、有機金属化合物、EDTA類及びホウ酸からなる群から選択された少なくとも一種の保存剤をさらに含むことを特徴とする請求項4または5に記載のヘモグロビン標準試料調製液。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘモグロビン標準試料溶液または請求項4〜6のいずれか1項に記載のヘモグロビン標準試料調製液を用いて液体クロマトグラフィーによりヘモグロビン類を測定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方法。
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