JP2005172957A - 可逆画像表示媒体及び該画像表示媒体を用いた画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持基板上に少なくとも発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物を個別に含んだ感光層を積層し多色表示を行う可逆画像表示媒体において、該3種類の消色状態のフォトクロミック化合物は発色状態に遷移する閾値波長がそれぞれ異なり、かつ積層された最下部の感光層とその上に位置する感光層との間、及び最上部の感光層とその下に位置する感光層との間にフォトクロミック化合物を発色させるための光を反射する反射層が設けられていることを特徴とする可逆画像表示媒体。
【選択図】 図1
Description
(実施例1)
フォトクロミック化合物Aとして1,2−ビス(6−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアゾ)−2−メチルベンゾ〔B〕チオフェン−3−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン[以下PC1と略す]、フォトクロミック化合物Bとして1,2−ジシアノ−1,2−ビス(2,4,5−トリメチル−3−チエニル)エテン[以下PC2と略す]、フォトクロミック化合物Cとして1,2−ビス(5−エトキシ−2−メチルチアゾール)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン[以下PC3と略す]を用いた。
実施例1で作成した可逆画像表示媒体の消色状態に対して、キセノンランプと干渉フィルターから抽出したピーク波長450nm半値幅20nmの光(1mW/cm2)を100秒間照射したところ濃いシアン色に発色した。これはPC1が選択的に発色したものと推定される。
実施例1で作成した可逆画像表示媒体の消色状態に対して、キセノンランプと干渉フィルターから抽出したピーク波長400nm半値幅20nmの光(1mW/cm2)を60秒間照射したところ濃いマゼンタ色に発色した。これはPC2が選択的に発色したものと推定される。
実施例1で作製した可逆画像表示媒体の消色状態に対して、水銀灯の365nmの輝線(10mW/cm2)を6秒間照射したところ濃いイエロー色に発色した。これはPC3が選択的に発色したものと推定される。
実施例1で作製した可逆画像表示媒体の消色状態に対して、キセノンランプと干渉フィルターから抽出したピーク波長450nm半値幅20nmの光(1mW/cm2)を100秒間照射し、その後キセノンランプと干渉フィルターから抽出したピーク波長400nm半値幅20nmの光(1mW/cm2)を60秒間照射し、最後に水銀灯の365nmの輝線(10mW/cm2)を6秒間照射したところ黒色に発色した。これは3種類全てのフォトクロミック化合物が発色したものと推定される。
実施例2から5で発色した3種類のフォトクロミック化合物を含む可逆画像表示媒体に対してキセノンランプの480nm以上の波長の光(100,000ルクス)を100秒間照射したところ、実施例2から5の全ての実施例でフォトクロミック化合物が消色状態となった可逆画像表示媒体が得られた。
フォトクロミック化合物A、B、Cは実施例1と同じ材料を用いた。実施例1の反射層3の代わりに遮光層Dを設けた。遮光層Dに含まれる遮光物質としてオリエント化学工業製BONASORB UA−3901[以下S1と略す]を用いた。また反射層5の代わりにも遮光層Eを設けた。遮光層Eに含まれる遮光物質として2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール[以下S2と略す]を用いた。PC1、PC2、PC3の3種類のフォトクロミック化合物は、それぞれポリスチレン中に10wt%分散し感光液とした。該感光液は白色ポリエチレンテレフタレートの支持基板(厚さ0.5mm)上にPC1、続いて遮光層D、続いてPC2、続いて遮光層E、更にPC3をそれぞれ含有する液を順次スピンコート法により積層型の感光層を形成した。さらに最上部の感光層の表面に保護膜としてポリビニルアルコールの薄膜(2μm)を塗布して、可逆画像表示媒体を作成した。
2 フォトクロミック化合物Aを含んだ感光層
3 反射層
4 フォトクロミック化合物Bを含んだ感光層
5 反射層
6 フォトクロミック化合物Cを含んだ感光層
7 第一の光照射工程I
8 第二の光照射工程II
9 第三の光照射工程III
10 λ1の閾値波長を持つフォトクロミック化合物A
11 λ2の閾値波長を持つフォトクロミック化合物B
12 λ3の閾値波長を持つフォトクロミック化合物C
Claims (11)
- 支持基板上に少なくとも発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物を個別に含んだ感光層を積層し多色表示を行う可逆画像表示媒体において、該3種類の消色状態のフォトクロミック化合物は発色状態に遷移する閾値波長がそれぞれ異なり、かつ積層された最下部の感光層とその上に位置する感光層との間、及び最上部の感光層とその下に位置する感光層との間にフォトクロミック化合物を発色させるための光を反射する反射層が設けられていることを特徴とする可逆画像表示媒体。
- 前記フォトクロミック化合物を含んだ感光層の消色状態において光吸収により発色状態に遷移する光の閾値波長が最も長いフォトクロミック化合物の閾値波長をλ1、次に消色状態において光吸収により発色状態に遷移する光の閾値波長が長いフォトクロミック化合物の閾値波長をλ2、消色状態において光吸収により発色状態に遷移する光の閾値波長が最も短いフォトクロミック化合物の閾値波長をλ3としたとき、最下部の感光層はλ1の閾値波長を持つフォトクロミック化合物を含んだ感光層であり、その上に位置する感光層はλ2の閾値波長を持つフォトクロミック化合物を含んだ感光層であり、最上部の感光層はλ3の閾値波長を持つフォトクロミック化合物を含んだ感光層であることを特徴とする請求項1に記載の可逆画像表示媒体。
- 前記の最下部の感光層とその上に位置する感光層との間に設けられた反射層はλ1よりも短くλ2よりも長い波長領域内の少なくとも一部の波長の光を透過しλ2よりも短くλ3よりも長い波長領域内の少なくとも一部の波長の光を反射する特性を有し、最上部の感光層とその下に位置する感光層との間に設けられた反射層はλ1よりも短くλ3よりも長い波長領域内の少なくとも一部の波長の光を透過しλ3よりも短い波長領域の少なくとも一部の波長の光を反射する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆画像表示媒体。
- 前記発色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物は、それぞれの発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にあるフォトクロミック化合物A、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にあるフォトクロミック化合物B、発色状態における極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にあるフォトクロミック化合物Cであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可逆画像表示媒体。
- 消色状態の可逆画像表示媒体において、λ1の閾値を持つフォトクロミック化合物を所望の発色後の濃度に応じた光量でλ1よりも短くλ2よりも長い波長の光線を可逆画像表示媒体の画素毎に照射する工程I、λ2の閾値を持つフォトクロミック化合物を所望の発色後の濃度に応じた光量でλ2よりも短くλ3よりも長い波長の光線を可逆画像表示媒体の画素毎に照射する工程II、λ3の閾値を持つフォトクロミック化合物を所望の発色後の濃度に応じた光量でλ3よりも短い波長の光線を可逆画像表示媒体の画素毎に照射する工程IIIを施すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の可逆画像表示媒体を用いた画像形成方法。
- 請求項5に記載の画素毎に照射する3つの工程I、II、IIIを施す工程に代えて、画素毎に照射する工程として、請求項1〜3のいずれかに記載の可逆画像表示媒体の2つの反射層を透過するλ3よりも短い波長の光を可逆画像表示媒体の画素毎に照射する1つの工程により前記3つの感光層を同時に発色させる工程を施すことを特徴とする画像形成方法。
- フォトクロミック化合物を含む感光層に光を照射する光源に蛍光管が含まれることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成方法。
- フォトクロミック化合物を含む感光層に光を照射する光源に蛍光管と光学フィルターから構成される光学要素が含まれていることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成方法。
- フォトクロミック化合物を含む感光層に光を照射する光源にレーザーが含まれることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成方法。
- フォトクロミック化合物を含む感光層に光を照射する光源に発光ダイオードが含まれることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成方法。
- 可逆画像表示媒体の画素毎に照射する工程Iを施す前工程として白色光を可逆画像表示媒体全面に照射することによりフォトクロミック化合物を含む感光層全てを消色状態にする工程を施すことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成方法。
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