JP2005172332A - バーナ - Google Patents

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Jiyuushin Matsumura
充真 松村
Katsumi Sasada
勝視 佐々田
Yoshisato Wakashima
良郷 若島
Kenzo Usui
研造 碓井
Mitsuhiro Kakino
光弘 垣野
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Abstract

【課題】本発明はガスを燃料とする調理器における立ち消え安全装置の感熱体が、バーナの火炎の立ち消え時に、これを精度よく検知できるようにしたバーナの構成に関する。
【解決手段】バーナキャップ16の近傍には立ち消え安全装置の感熱体13が設けられ、バーナキャップ16の外周部に設けた炎口16aは、感熱体13近傍に相対する炎口16bは、その他の外周部の炎口16aより一段、バーナキャップ中心側へ下げて構成することにより、高温のバーナキャップから感熱体への熱影響を軽減し、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、立ち消え安全装置による立ち消えの検知精度を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガス等を燃料とするバーナを加熱源とする調理器に使用され、特に調理器等の立ち消え安全装置の感熱体を加熱するバーナの構成に係るものである。
従来この種のバーナは、立ち消え安全装置の感熱体を加熱するために、図9に(例えば、特許文献1参照)バーナキャップの炎口の形成面を拡大して横断面にて示している構成を採用している。すなわち、バーナボディの上部に略環状のバーナキャップを載置したバーナにおいて、バーナキャップ30のバーナボディへの載置面の一部を三方の仕切り壁31で凹状に仕切ってバーナの外側である凹状の外周側を開放31aして、点火プラグ37と熱電対等である感熱体38を収納する点火空間32を形成している。
そして、凹状の仕切り壁31の真中の仕切り壁に、点火プラグ37に対向近接した点火炎口33を、また感熱体38に対向して小炎孔33a、さらに両側にも点火炎口33をそれぞれ設け、さらにまた凹状の仕切り壁31の両側の仕切り壁に火移り用のスリット炎口34を設けている。
点火プラグ37の火花放電により点火炎口33より流出するガス混合気に点火されて火炎35が生じ、この火炎35により小炎孔33aから流出するガス混合気も点火され小火炎35aが生じ、この小火炎35aにより感熱体38を加熱して熱起電力を発生すると燃焼を検知するとともに、火炎35により点火されたスリット炎口34に生じる火移り火炎36により、バーナキャップ30の主炎口39の全体への火移りを確実にし、さらに点火空間32での火炎35、小火炎35aによる火炎の密度低下を補って、コンロバーナとしての加熱むらを抑えるというものであった。
しかしながら従来のバーナでは、バーナキャップは一般的に金属で構成され、特に鍛造や鋳造により製造されている場合、バーナキャップ自身が燃焼熱により加熱され、バーナキャップ自身が高温になり放熱することになる。特に、火力を絞った場合、各炎孔の火炎がバーナキャップの近傍または接触して燃焼しバーナキャップを加熱するため、バーナキャップは他の火力で調理した場合に比較して高温になる。
また、このようなバーナを搭載した調理器では、煮込み調理などで弱火力で長時間加熱を必要とし、しかもふきこぼれ等で立ち消えを起こす可能性が高いため、一般的に立ち消え安全装置の必要性が高い。この立ち消え安全装置は、ふきこぼれ等が降りかかり火炎が立ち消えした場合に、火炎に加熱されている感熱体が熱起電力を失い、これを速やかに検知しガスのバーナへの供給を停止する必要がある。
しかし、従来のバーナにおけるバーナキャップでは、立ち消えを検知する感熱体の部分が高温のバーナキャップの熱影響を受け、感熱体の熱起電力の低下速度が遅くなり、比較的長時間にわたりガス混合気が噴出し続ける危険性があった。
上記のような問題を緩和するためには、感熱体をバーナキャップより離して高温のバーナキャップの熱影響を受けない位置に配置することが考えられるが、この場合、距離を遠くして離しすぎると火力を絞った際に小さくなった火炎により、感熱体を十分加熱することができず、逆に安定的な燃焼検知が困難になることが予想される。
さらに、部品の共用化やバーナ周辺の器具構成によりスペースが十分得られず他の部品と干渉することもあり、感熱体をバーナキャップから離して配置することが困難な場合は感熱体をバーナキャップ近傍に配置せざるを得ないのが実情である。
特開平8−114308号公報
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、バーナを搭載した調理器の立ち消え安全装置が検知精度を向上できるようにしたバーナを提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明のバーナは、略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナキャップを前記バーナボディに載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の炎口を、その他の外周部の炎口より前記感熱体から離して形成することにより、高温のバーナキャップから感熱体への熱影響を軽減し、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、立ち消え安全装置による立ち消えの検知精度を向上させることができる。
本発明のバーナは、立ち消え安全装置へのバーナキャップの熱影響を軽減することにより感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知し、その検知精度を向上させることができる。これにより器具の安全性も向上させることができる。
第1の発明は、略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガを供給するバーナボディと、前記バーナボディに前記バーナキャップを載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の炎口を、その他の前記炎口よりも前記感熱体から離して形成することにより、高温のバーナキャップから感熱体への熱影響を軽減し、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知して立ち消え安全装置により、例えばガスの供給を停止することができる。これにより本バーナを搭載した調理器は、その安全性を向上させることができる。
第2の発明は、略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナボディに前記バーナキャップを載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナキャップは調理時に煮汁が炎口にかかることを防止するために形成した煮こぼれ防止カバーを有し、前記煮こぼれ防止カバーは前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体の上方には形成しないことにより、燃焼により加熱された空気のドラフトが感熱体部分の上方へ発生しやすいため、感熱体近傍に冷えた空気が供給され感熱体部分を冷却するため、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知して立ち消え安全装置により、例えばガスの供給を停止することができる。これにより本バーナを搭載した調理器は、その安全性を向上させることができる。
第3の発明は、特に第2の発明の煮こぼれ防止カバーを、前記バーナキャップの略環状に配置した炎口上部外側に形成した鍔で構成し、前記鍔は前記立ち消え安全装置の感熱体近傍の上方には形成しないことにより、煮こぼれは前記煮こぼれ防止カバーにより炎口部には降りかからず、炎口の目詰まりを起こさず異常燃焼や、清掃の手間を省くことができ、かつ前記立ち消え安全装置の感熱体部分の近傍には上方への燃焼によるドラフトが発生しやすくなり、感熱体部分に冷えた空気が供給されるため、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知することができる。
第4の発明は、特に第2の発明の煮こぼれ防止カバーを、前記バーナキャップの略環状に配置した炎口上部外側に形成した鍔で構成し、前記鍔は前記立ち消え安全装置の感熱体近傍で上方にずらして形成することにより、煮こぼれは前記煮こぼれ防止カバーにより略環状に配置された炎口部全周にわたって降りかからないため、前記感熱体部分の炎口の目詰まりも起こさず燃焼量を絞った小火燃焼する際、感熱体部分を安定して加熱することができるため、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知して立ち消え安全装置により、例えばガスの供給を停止することができ、かつ性能を安定して得ることができる。
第5の発明は、特に第2から第4の発明のいずれか1つの発明において、バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の炎口を、その他の外周部の炎口よりも前記感熱体から離して形成したことにより、高温のバーナキャップから感熱体への熱影響を軽減し、かつ、感熱体部分の上方へ燃焼により加熱された空気のドラフトが発生しやすいため、感熱体近傍に冷えた空気が供給され感熱体部分を冷却するため、感熱体の熱起電力の低下をさらに速くすることができ、立ち消えを一段と早く検知して立ち消え安全装置により、例えばガスの供給を停止することができる。これにより本バーナを搭載した調理器は、その安全性をさらに向上させることができる。
第6の発明は、略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナボディに前記バーナキャップを載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の前記バーナボディに前記感熱体を冷却する冷却口を形成することにより、感熱体部分の下方より燃焼による加熱をされない、冷えた空気がバーナキャップ周囲のドラフト効果により、感熱体部分近傍に供給され感熱体部分を冷却するため、感熱体の熱起電力はバーナキャップ近傍の空気で冷却される場合に比較して早く行われるため、立ち消えを検知する時間がさらに短くなる。これにより調理器の安全性を向上させることができる。
本発明の目的は、第1の発明から第6の発明を実施の形態の要部とすることにより達成できるので、各請求項に対応する実施の形態の詳細を、以下に図面を参照しながら説明し、本発明を実施するための最良の形態の説明とする。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。また、本実施の形態の説明において、同一構成並びに作用効果を奏するところには同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバーナを搭載した調理器の概観図である。調理器1には左右に燃焼熱により調理を行うコンロ2、3があり、前記コンロ2、3には実施の形態1における本発明のバーナ4が搭載される。図2はバーナ4を搭載した調理器の制御ブロック図である。調理器1には燃料であるガスが、ガス配管からガス管継手5を通り、ガスの供給と遮断する元電磁弁6を経てガスの供給量を調節する流量調節装置7に供給される。
流量調節装置7は、内部でガス通路をコンロ2、コンロ3それぞれに分岐しコンロ毎にガス流量調節機構を備える。ガス流量調節機構は、スライドする閉子をモータにより駆動し、さらに閉子に開いたガス通路穴と、流量を調節する複数の穴が開いた流量調節板の穴の重なり具合でガスの流量を調節する(図示せず)。さらに分岐したそれぞれのガス通路には個別にガスの供給を開閉する閉止機構8を備える。
この閉止機構8は、前記閉子がモータにより駆動され閉止に開いたガス通路穴が前記流量調節板の穴と重ならないようにすることで実現される。ガス流量調節装置7により供給量を調節されたガスは、コンロパイプ9によりそれぞれのバーナ4へ供給される。調理器1には点火、消火を操作する点消火操作手段10と点消火操作手段10により点火操作が行われた際、バーナ4に放電を行いガスに点火する点火手段11を備える。
また調理器1は、バーナ4の立ち消えの有無を監視する立ち消え安全装置12を備え、立ち消え安全装置12は、バーナ4の燃焼による火炎に加熱されて熱起電力を発生し、また火炎の立ち消えで熱起電力を失う熱電対等の感熱体13と感熱体13の熱起電力の状態を判断する立ち消え判定手段14とからなる。調理器1は器具への操作や、立ち消え安全装置12の判定により燃焼を開始、停止、流量調節調の指示、バーナ4へのガス供給を遮断する指示を行う燃焼制御装置15を備える。
本実施の形態におけるバーナは、電子制御方式の調理器に搭載した例とするが、電子制御方式に本発明の範囲を限定するものではない。
図3は、本発明のバーナ4の断面図である。図に示すように、略環状に形成した炎口成型体の外周部の略全体に設けられた炎口16aを有するバーナキャップ16と、バーナキャップ16に燃料のガスと空気の混合気を供給するバーナボディ17とからなり、バーナキャップ16をバーナボディ17に被せて載置することにより、燃料であるガスと燃焼用の一次空気の混合を行う混合室18を形成する。
図4は、立ち消え安全装置12の感熱体13を配置したバーナ4における感熱体近傍の斜視図である。バーナ4のバーナキャップ16の外周部近傍には、立ち消え安全装置12の感熱体13が設けられ、さらにバーナキャップ16の外周部に多数の炎口16aを形成し、感熱体13近傍に相対する部分の炎口16bを、その他の外周部の炎口16aより一段、バーナキャップ16の中心P側へ後退させて形成している。すなわち、バーナキャップ16は感熱体13に相対向する部分に凹部14を形成し、この凹部14に点火炎口となる炎口16bを設けることで、バーナキャップ16の中心P側へ後退させる構成にしている。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明する。使用者が調理器1へ点火操作を行うと、燃焼制御装置15は燃焼開始を指示し元電磁弁6を開弁し、さらに流量調節装置7へ指示をし、操作されたバーナ4の閉止機構8と流量調節機構を作動させ、ガスはコンロパイプ9を通じてバーナ4に供給される。これと同時に、燃焼制御装置15は点火手段11に放電を指示し、バーナ4へ供給されたガスに点火し燃焼を開始する。
使用者は、調理に応じた火力を得るため図1に示す流量操作手段19を操作することにより、燃焼制御装置15は流量調節装置7へ指示を行い、流量調節装置7は流量調節機構を作動させ使用者が選択した火力で燃焼を行わせる。使用者が調理器1に消火操作を行うと、燃焼制御装置15は調理器の他のコンロが使用中かどうかを判定し、他のコンロが使用中の場合、操作されたコンロの閉止機構8によりコンロへのガスの供給を停止し、燃焼を停止させる。また、全てのコンロが消火される場合、個別の閉止機構8だけでなく、元電磁弁6も閉じる。これにより閉止機構が2重の構成になり、不使用時のガス漏れの危険性を十分補償する。
調理器1が備える立ち消え安全装置12は、バーナ4の燃焼状態を、燃焼中は感熱体13を火炎が炙ることにより、感熱体13より熱起電力が発生し、この熱起電力が予め定めた閾値以上の場合、燃焼中と判断する。調理途中に、煮こぼれや事故により調理器1は燃焼中の状態にもかかわらず火炎が失火、立ち消えした場合、感熱体13は火炎に炙られないため熱起電力が低下し、予め定めた閾値を下回ると立ち消え安全装置12は燃焼中で無いと判断する。一方、燃焼制御装置15は常に感熱体13の熱起電力を取り込んで監視している立ち消え安全装置12の判断を監視し、前記したように燃焼中で無いと判断された場合は、燃焼制御装置15は調理器1の他のコンロが使用中かどうかを判定し、他のコンロが使用中の場合、操作されたコンロの閉止機構8によりコンロへのガスの供給を停止し燃焼を停止させる。また、全てのコンロが消火される場合、個別の閉止機構8だけでなく、元電磁弁6も閉じる。
このような立ち消え安全装置12を内蔵した調理器1に搭載するバーナにおいて、バーナキャップは一般的に金属で構成され、特に真鍮の鍛造やアルミ合金の鋳造により製造されている場合が多い。この場合、バーナキャップは燃焼火炎により加熱され、バーナキャップ自身が高温になり放熱することになる。特に、火力を絞った場合、火炎がバーナキャップの近傍または接触して燃焼するためバーナキャップは他の火力で調理した場合に比較して高温になり、真鍮の場合約500℃にまで上昇する。
この場合、立ち消えを検知する感熱体が高温のバーナキャップの輻射熱の影響を受け、感熱体の熱起電力の低下速度が遅くなり、立ち消えを検知する熱起電力の閾値以下に下がるまでに混合気が噴出し続ける。立ち消えを生じてから、立ち消え安全装置が立ち消えを判断するまでに炎口から噴出する混合気で以って、感熱体は冷却されるが、燃焼量を絞っての調理で弱火力の場合、混合気の噴出量が少ないのと、高温のバーナキャップで混合気が予熱されてしまい十分な冷却は行われない。
然るに本実施の形態におけるバーナ4は、バーナキャップ16の外周部に設けられた炎口16aのうち、感熱体13の近傍に相対する部分の炎口16bは、その他の外周部の炎口16aより一段、バーナキャップ16の中心側へ後退させて形成し、炎口16bの部分から離れているので、燃焼中に加熱され、特に火力を絞り火炎がバーナキャップの近傍または接触して燃焼することにより加熱されて高温のバーナキャップ16の輻射熱が、感熱体13に与える影響を軽減することができ、従って感熱体13がバーナキャップ16の輻射熱に加熱される事無く素早く立ち消えを検知することが可能になる。
また、感熱体13が共用部品で、バーナキャップ16との距離を変更できない場合や、バーナ4の周囲の構成により感熱体13をバーナキャップ16から離す構成をとれない場合にも、本実施の形態の場合、感熱体13の位置を変更することなく、バーナキャップ16の形状を変更することで、感熱体13のバーナキャップ16の炎口16bに対する距離の変更を行えるから、立ち消え安全装置12の検知精度を向上させることができる。
以上のように本実施の形態は、立ち消え安全装置へのバーナキャップの熱影響を軽減することにより、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させバーナの失火、立ち消えを速やかに検知することができる。これにより、立ち消え安全装置がバーナへのガス供給を停止し、調理器の安全性を向上させることができる。
また、感熱体をバーナキャップから遠く離し過ぎるような必要が無く、部品の共用化やバーナ周辺の器具構成によりスペースが十分得られず他の部品と干渉することもあり、感熱体をバーナキャップから離して配置することが困難な場合でも、感熱体をバーナキャップ近傍に配置し、且つ、感熱体へのバーナキャップの熱影響を軽減することができ、感熱体の配置に制約がある場合にも対応することができる。
なお、本実施の形態の流量調節手段を手動式で構成する場合、閉止機構8はニードルやその他の流量調節機構で、ガスの通路の面積を変化させガスの供給量を調節する。また閉止機構は電磁式の安全弁で構成され、立ち消え安全装置の熱起電力が予め定めた閾値を越えた場合、前記安全弁に電圧を印加することにより、安全弁を開弁する方式も考えられる。さらに調理器が電子制御手段を搭載しない場合、前記安全弁はコンロの燃焼における、熱起電力で安全弁を保持する構成とし、熱起電力がなくなった場合自動的に閉止機構が作動しガスの供給を遮断する。これらの場合も、立ち消えをした場合の感熱体とバーナキャップの炎口との配置構成(炎口の形成方法)による感熱体の冷却効果は変化が無く、流量調節手段の違いや、電子制御であるかどうかは、本発明になんら影響を与えなく、それらの構成をとった場合も本発明の範囲である。
(実施の形態2)
図5(a)は、本発明の実施の形態2における立ち消え安全装置の感熱体を配置したバーナにおける感熱体近傍の斜視図で、図5(b)は同バーナの要部の上面図である。調理器の構成と動作、作用に関しては実施の形態1の発明と同一のため、その説明を省略する。本実施の形態におけるバーナは、実施の形態1で説明したバーナ4と、そのバーナボディ17、混合室の構成は同じであって、異なるのは略環状の炎口成型体の外周部全体に設けた炎口20aを有するバーナキャップ20だけである。
すなわち、バーナキャップ20は、調理時に煮汁が点火炎口である炎口20b、点火手段11にだけ降りかかることを防止するために形成した煮こぼれ防止カバー21を一体に有している。そして、この煮こぼれ防止カバー21はバーナ4を搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体13の上方をカバーしないように切り欠いて凹部21aを形成したものである。
上記実施の形態によれば、煮こぼれ防止カバー21は煮汁が炎口20b、点火手段28に降りかからないように作用する。一方、バーナ4の燃焼により加熱され、燃焼時及びバーナ4の火炎が立ち消えした直後もバーナキャップ20等の熱の影響で、バーナ4の周囲にドラフト効果により上昇気流が生じる。
このような状況下で、感熱体13の上方は凹部21aにより、煮こぼれ防止カバー21が形成されていないから、前記した燃焼ドラフトによる上昇気流が上方へ抜けるのを妨げることが無く、熱気を帯びた空気が感熱体13の近傍に滞留することを防ぎ、感熱体13の近傍に冷えた空気が供給され感熱体13を積極的に冷却するため、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させる。これにより、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知し、調理器が内蔵する立ち消え安全装置によりガスの供給を停止することができる。
以上のように本実施の形態は、感熱体の上方または下方に障害物を配置しないことにより、燃焼により加熱された空気のドラフト効果を利用し、感熱体の部分を周囲の空気で冷却する効果を持たせることが可能になり、バーナの失火、立ち消え時に速やかに熱起電力の低下をさせることができ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における立ち消え安全装置の感熱体を配置したバーナにおける感熱体近傍の斜視図である。調理器の構成、動作に関しては実施の形態1の発明と同一のため、詳細な説明を省略する。本実施の形態におけるバーナ4は、実施の形態1で説明したバーナと、そのバーナボディ17、混合室の構成は同じであって、異なるのは略環状の炎口成型体の外周部全体に設けた炎口22aを有するバーナキャップ22だけである。
すなわち、バーナキャップ22は煮こぼれ防止カバー23を、略環状の炎口成型体の外周部に配置した炎口22aの上部外側に鍔を形成して構成する。この煮こぼれ防止カバー23は、点火炎口である炎口22b、立ち消え安全装置の感熱体13の近傍上方には凹部23aを形成して鍔を設けないことにより、立ち消え安全装置の感熱体13の近傍にはバーナ4の燃焼による上方へのドラフトが発生しやすいように構成している。
上記実施の形態によれば、立ち消え安全装置の感熱体13の近傍には、バーナキャップ22における煮こぼれ防止カバー23の凹部23aにより燃焼ドラフトによる上昇気流が上方へ抜けるのを妨げる障害物がないので、熱気を帯びた空気が感熱体13の近傍に滞留することなく、感熱体13の近傍に冷えた空気が供給され感熱体13を冷却するため、感熱体の熱起電力の低下速度を向上させる。これにより、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知し、調理器が内蔵する立ち消え安全装置によりガスの供給を停止することができる。
また、煮こぼれ防止カバー23により炎口22aには、煮こぼれが降りかからず、従って炎口の目詰まりを起こさず異常燃焼や、清掃の手間を省くことができる。
以上のように本実施の形態は、燃焼により加熱された空気のドラフト効果を利用し、感熱体の部分を周囲の空気で冷却する効果を持たせることが可能になり、バーナの失火、立ち消え時に速やかに熱起電力の低下をさせることができ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における立ち消え安全装置の感熱体を配置したバーナにおける感熱体近傍の斜視図である。調理器の構成、動作に関しては実施の形態1の発明と同一のため、詳細な説明を省略する。本実施の形態におけるバーナ4は、実施の形態1で説明したバーナと、そのバーナボディ17、混合室の構成は同じであって、異なるのは略環状の炎口成型体の外周部全体に設けた炎口24aを有するバーナキャップ24だけである。
すなわち、バーナキャップ24は煮こぼれ防止カバー25を略環状の炎口成型体の外周部全体に配置した炎口24aの上部外側に鍔を形成して構成する。また、煮こぼれ防止カバー25は、点火炎口である炎口24b、立ち消え安全装置の感熱体13の近傍で、かつ上方にずらして空間25bを介して屋根25aを形成している。
上記実施の形態によれば、調理中に生じた煮こぼれは、煮こぼれ防止カバー25、屋根25aにより略環状の炎口成型体の外周部に配置された炎口24aの全部と炎口24bにわたって降りかからないため、感熱体13に相対向している炎口24bが目詰まりを起こさないため小火燃焼する際、感熱体を安定して加熱することができるため、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知しガスの供給を停止することができ、かつ小火性能を安定して得ることができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5における立ち消え安全装置の感熱体を配置したバーナにおける感熱体近傍の斜視図を示す。調理器の構成、動作に関しては実施の形態1の発明と同一のため、詳細な説明を省略する。本実施の形態におけるバーナ4は、実施の形態1で説明したバーナと、そのバーナボディ17、混合室の構成は同じであって、異なるのは略環状の炎口成型体の外周部全体に設けられた炎口26aを有するバーナキャップ26だけである。
すなわち、バーナキャップ26は煮こぼれ防止カバー27を、略環状の炎口成型体の外周部全体に配置した炎口26a、感熱体13を加熱する点火炎口である炎口26bの上部外側に鍔を形成して構成し、かつ感熱体13の近傍で相対向している炎口26bをその他の外周部の炎口26aより感熱体13から離して形成したものである。従って、感熱体13は、その上方は煮こぼれ防止カバー27に覆われていない構成になる。また、バーナボディ17には感熱体13を冷却する空気の通過する冷却口29を設け、この冷却口29は通路29aによりバーナボディ17の底に開口させ、燃焼ドラフトの作用で冷たい空気が流通するようにしている。
上記実施の形態において、感熱体13は炎口26bから離れ、かつその上方を煮こぼれ防止カバー27に覆われていないから、バーナ4の燃焼による高温のバーナキャップ26から感熱体13への熱影響を軽減し、かつ、感熱体13の上方へ燃焼中に加熱された空気のドラフトが発生しやすいため、感熱体13の部分近傍に冷えた空気が供給され感熱体13を冷却するため、感熱体の熱起電力の低下をさらに速くすることができ、バーナ4の失火、立ち消えを一段と早く検知しガスの供給を停止することができる。
また、感熱体13は近傍のバーナボディ17に感熱体を冷却する冷却口29を形成しているので、感熱体13の下方より燃焼による加熱をされない、冷えた空気がバーナキャップ26周囲のドラフト効果により、冷却口29を通過し感熱体13近傍に供給され感熱体を冷却する。従って、感熱体13の熱起電力の低下はバーナキャップ26近傍の空気で冷却される場合に比較して素早く行われるため、バーナ4の失火、立ち消えを検知する時間を、さらに短くできる。これにより調理器の安全性を一層向上させることができる。
以上のように本発明にかかるバーナは、立ち消え安全装置へのバーナキャップの熱影響を軽減することにより感熱体の熱起電力の低下速度を向上させ、バーナの失火、立ち消えを速やかに検知し、その検知精度を向上させることができ、ガスを燃料とする以外の燃焼機器における感熱体による燃焼検知を行う工業用のバーナや、住宅設備機器等への用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるバーナを搭載した調理器の概観図 同実施の形態1におけるバーナを搭載した調理器の制御ブロック図 同実施の形態1におけるバーナの断面図 同実施の形態1におけるバーナの立ち消え安全装置の感熱体近傍の斜視図 (a)本発明の実施の形態2におけるバーナの立ち消え安全装置の感熱体近傍の斜視図(b)同バーナの要部の上面図 本発明の実施の形態3におけるバーナの立ち消え安全装置の感熱体近傍の斜視図 本発明の実施の形態4におけるバーナの立ち消え安全装置の感熱体近傍の斜視図 本発明の実施の形態5におけるバーナの立ち消え安全装置の感熱体近傍の斜視図 従来のバーナにおける炎口成型体の炎口配設面を示す部分横断面図
符号の説明
12 立ち消え安全装置
13 感熱体
16、20、22、24、26 バーナキャップ
16a、16b、20a、22a、24a、24b、26a 炎口
17 バーナボディ
18 混合室
21、23、25 煮こぼれ防止カバー
21a、23a 凹部
25a 屋根
29 冷却口

Claims (6)

  1. 略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナボディに前記バーナキャップを載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の炎口を、その他の外周部の炎口より前記感熱体から離して形成したことを特徴とするバーナ。
  2. 略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナボディに前記バーナキャップを載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナキャップは調理時に煮汁が前記炎口に降りかかることを防止するために形成した煮こぼれ防止カバーを有し、前記煮こぼれ防止カバーは前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体の上方には形成しないことを特徴とするバーナ。
  3. 前記煮こぼれ防止カバーは、バーナキャップの略環状に配置した炎口の上部外側に鍔を形成したものであって、前記鍔は立ち消え安全装置の感熱体近傍上方には形成しないことを特徴とする請求項2記載のバーナ。
  4. 前記煮こぼれ防止カバーは、バーナキャップの略環状に配置した炎口の上部外側に鍔を形成したものであって、前記鍔は立ち消え安全装置の感熱体近傍の上方にずらして形成することを特徴とする請求項2記載のバーナ。
  5. 前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の炎口を、その他の外周部の炎口より前記感熱体から離して形成したことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のバーナ。
  6. 略環状の炎口成型体の外周部に設けた炎口を有するバーナキャップと、前記バーナキャップに燃料のガスを供給するバーナボディと、前記バーナキャップを前記バーナボディに載置して得られる混合室とを備えるバーナにおいて、前記バーナを搭載する調理器が内蔵する立ち消え安全装置の感熱体近傍の前記バーナボディに前記感熱体を冷却する冷却口を形成したことを特徴とするバーナ。
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