JP2007271130A - ガスローレンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却ファンのような部材を設けることなく、本体ケーシングの表面が熱くなって使用者が火傷するのを防止することができるガスローレンジを提供する。
【解決手段】 燃焼ガスバーナ2を内部に備えた燃焼室3を本体ケーシング1内に配設すると共に、燃焼室3から排気ガスを排出する排気煙道4を配設し、鍋が上面に載置された際に燃焼室3の側壁の上端開口を閉塞するヒートリング5を燃焼室3の側壁の上端に設けたガスローレンジ。本体ケーシング1の側板部12および天板部14を二重構造として、側板部12の下端の開口から前記二重構造とした側板部12内の通気路61および冷却空間62を経由して本体ケーシング1内に至る冷却用の空気の流路を形成し、燃焼室3の下端に該燃焼室3の内外に連通する下端開口31aを形成し、燃焼室3の側壁31と天板部14との間に空間63から天板部14の上の大気に連通する連通路14eを形成した。
【選択図】図6

Description

都市ガス等の燃焼用ガスを燃焼させて調理の熱源として利用するガスローレンジ(ガスこんろ)に関するものである。
従来より、都市ガス等の燃焼用ガスを燃焼させて調理の熱源として利用するガスローレンジが一般に用いられている。この従来のガスローレンジは、本体ケーシング内に燃焼ガスバーナを設けると共に燃焼ガスバーナの上方に五徳を設け、この五徳の上に寸胴鍋等の調理鍋を載置して加熱調理を行うものである。
五徳は周方向に間隔をあけて複数の爪を配置して構成されるもので、爪の上面に調理鍋を載置して燃焼ガスバーナの火炎を鍋底に当てて加熱すると共に、鍋底に作用した高温の排気ガスが五徳の爪の間から周囲に排出されて調理鍋の側面全周を加熱するものである。
このようなガスローレンジにあっては、高温の排気ガスが調理鍋の周囲に排出されるため、ガスローレンジを部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接して設置すると、壁面が高温の排気ガスによって加熱されて損傷する惧れがあって好ましくないため、ガスローレンジを壁面に密着又は近接して設置することができなかった。
そこで、高温の排気ガスが周囲に排出されないように、上記のような複数の爪からなる五徳に替えてヒートリングを設けたものが考えられた(例えば特許文献1参照)。これは、略筒状をした燃焼室の側壁の上端部に略環状をしたヒートリングを設け、ヒートリング上に調理鍋を載置するとヒートリング全周と鍋底とが当接して燃焼室の上端開口が閉塞されて、排気ガスが調理鍋の周囲に排出されないようにしたものである。この燃焼室の側壁の後部には排出口が形成してあると共にこの排出口に排気煙道が接続してあり、燃焼室内で発生した排気ガスは排気煙道を通って排出されるものである。
特開平7−318064号公報
ところで、このような従来のガスローレンジにおいては、本体ケーシング内に燃焼室が設けてあると共に排気煙道が設けてあるため、燃焼室で発生した高温の排気ガスは全て排気煙道を通って排出されることとなり、この時、本体ケーシングの表面が熱くなってしまい、使用者が触れた際に火傷する惧れがあった。そこで、本体ケーシングを冷却することが考えられるが、冷却用の空気を流すために冷却ファンのような部材を設けるとコストアップとなってしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃焼ガスバーナを備えた燃焼室を本体ケーシング内に配設すると共に、燃焼室から排気ガスを排出する排気煙道を配設し、鍋が上面に載置された際に燃焼室の上端開口を閉塞するヒートリングを燃焼室の上端に設けることで、高温の排気ガスが周囲に排出されないようにしたガスローレンジにおいて、冷却ファンのような部材を設けることなく、本体ケーシングの表面が熱くなって使用者が火傷するのを防止することができるガスローレンジを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、燃焼ガスバーナ2を内部に備えた燃焼室3を本体ケーシング1内に配設すると共に、燃焼室3から排気ガスを排出する排気煙道4を配設し、鍋が上面に載置された際に燃焼室3の側壁の上端開口を閉塞するヒートリング5を燃焼室3の側壁の上端に設けたガスローレンジにおいて、本体ケーシング1の側板部12および天板部14を二重構造として、側板部12の下端の開口(取り入れ口12d)から前記二重構造とした側板部12内の通気路61および天板部14内の冷却空間62を経由して本体ケーシング1内に至る冷却用の空気の流路を形成し、燃焼室3の下端に該燃焼室3の内外に連通する下端開口31aを形成し、燃焼室3の側壁31と天板部14との間に本体ケーシング1内の空間63から天板部14の上の大気に連通する連通路14eを形成して成ることを特徴とするものである。
このような構成によれば、本体ケーシング1の側板部12および天板部14を二重構造として冷却用の空気の流路を形成し、燃焼室3の下端に燃焼室3の内外に連通する下端開口31aを形成したことで、燃焼室3での燃焼により排気ガスが排出される際のドラフトにより、本体ケーシング1内の空気が前記下端開口31aより燃焼室3内に流入し、これに伴って、本体ケーシング1外の大気が冷却用の空気として側板部12の下端の取り入れ口12dから取り入れられて、側板部12内の通気路61、天板部14内の冷却空間62を経由して本体ケーシング1内に流入し、この時、冷却用の空気によって側板部12と天板部14とが冷却され、温まった冷却用の空気は連通路14eを介して排出されるものである。そして、これにあたり、冷却ファンのような部材を設けることなく、自然のドラフトを利用して冷却用の空気を取り入れることができて、コストアップを回避することができる。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、鍋が載置されるヒートリング5が本体ケーシング1の天板部14よりも上方に位置していることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、鍋をヒートリング5上に載置した時にその鍋底が天板部14に接触して、天板部14が加熱されないようにできるものである。
本発明にあっては、冷却ファンのような部材を設けることなく本体ケーシングを冷却して、使用者が調理中に本体ケーシングに触れて火傷してしまうといったことを防止すると共に、排気煙道の周囲の空気を介して部屋の壁面が加熱されることがなくなり、部屋の壁面が加熱されて損傷したりすることがなく、ガスローレンジを部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接して設置しても安全に使用することができる。
以下、本発明のガスローレンジ(ガスこんろ)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1はガスローレンジの斜視図、図2乃至図4はそれぞれ側面図、平面図、正面図、図5は鍋を載置した状態の斜視図、図6乃至図8は空気の流れを説明する説明図、図9は天板部の冷却空間の説明図である。
ガスローレンジは、図1乃至図5に示すように、外殻となる本体ケーシング1内に燃焼ガスバーナ2を収容した燃焼室3を設けると共に、本体ケーシング1の後端部に後述する排気煙道4を内部に収容した空気流路筒部7を突設して主体が構成してある。
本体ケーシング1は、前板部11と、両側の側板部12と、背板部13と、天板部14とを矩形の箱状(但し底板は無い)に溶接等により接合して構成してあり、各板部はSUS(例えばSUS430)をはじめとする金属で形成される。また、前板部11と側板部12と背板部13の下端部からは脚部15が突設してあり、床面の上方に若干の隙間を介して前板部11、側板部12、背板部13の下端部が配置される。本実施形態では、本体ケーシング1は幅600mm、奥行き750mm、脚部15の高さ140mm、天板部14上面までの高さ420mmとなるように形成してある。このガスローレンジは、背板部13を部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接させて設置するもので、前板部11側を前、背板部13側を後というものとする。そして、本体ケーシング1の表面の一部又は全部を冷却用の空気が内部を流れる二重構造とするもので、本実施形態では天板部14と側板部12とが二重構造となっている。
天板部14は、上天板14aと、この上天板14aの略前半部の下方に隙間を介して配置される下天板14bとからなる二重構造となっており、上天板14aの略中央部の燃焼室3が配置される部分に上下に貫通する略円形状をした開口14cが形成してある。更に説明すると、後述するが燃焼室3は略円筒状をした側壁31に囲まれる空間で、この略円筒状をした側壁31は上天板14aの略中央部の上記略円形状をした開口14c内に挿通された状態で配設される。そして、下天板14bはこの燃焼室3の側壁31の前側に設けてあり、天板部14の前半部の上天板14aと下天板14bの間の部分が天板部14を冷却する冷却空間62となっている。本実施形態では図9に示すように、燃焼室3の側壁31の前半部の右側の約三分の一の部分の前側に右前方に面する右仕切板14dを設け、側壁31の前半部の中央の約三分の一の部分の前側に前方に面するように中仕切板14dを設け、側壁31の前半部の左側の約三分の一の部分の前側に左前方に面するように左仕切板14dを設けて仕切部14dを形成し、この仕切部14dの下端部に下天板14bの後端部を接続し、上天板14a、下天板14b、両側板部12、前板部11、仕切部14dとで囲まれる空間が冷却空間62となっている。また、天板部14と燃焼室3の側壁31との間は、本体ケーシング1内の空間63(但し、燃焼室3内の燃焼空間30及び冷却空間62を除く。以下同じ)と天板部14の上側の大気とを連通する連通路14eとなっている。また、下天板14bの前端部には該下天板14bの上下の空間を連通させる前開口14fが形成してあり、下天板14bの上側の冷却空間62と下側の本体ケーシング1内の空間63とが前開口14fを介して連通している。
前板部11には、燃焼ガスバーナ2の点火、火力調節、消火を行うための操作部17が設けてあり、使用者が本体ケーシング1の前側より操作部17を操作することができる。また前板部11には、本体ケーシング1外より本体ケーシング1内の空間63に空気を取り入れるための空気取り入れ孔11aが形成してある。
側板部12は、外側板12aと、この外側板12aの内側に隙間を介して配置される内側板12bとからなる二重構造となっており、この外側板12aと内側板12bとの間の隙間が冷却用の空気が通る通気路61となると共に、外側板12aの下端と内側板12bの下端との間の開口が前記通気路61に冷却用の空気として本体ケーシング1外から大気を取り入れるための取り入れ口12dとなっている。そして内側板12bには、前半部の上端付近の上記冷却空間62に対応する部分に貫通孔12eが形成してあり、外側板12aと内側板12bの間の通気路61を下方より通ってきた冷却用の空気が前記貫通孔12eより冷却空間62に流入するようになっている。また内側板12bには、上記貫通孔12eを形成した部分の下側に下貫通孔12fが形成してあり、通気路61を通ってきた冷却用の空気の一部が下貫通孔12fより本体ケーシング1内の空間63に流入するようになっている。
背板部13は、左右両側の端部がそれぞれ両側板部12の後端部に接合してあり、上記のような前板部11、両側板部12、背板部13、天板部14により本体ケーシング1が構成される。また本実施形態では、本体ケーシング1の下端部の左右両側の脚部15の間に汁受け16が配設してある。また、天板部14の後端部からは排気筒部40を内部に収容した空気流路筒部7が上方に突設してあり、これについては後述する。
上記本体ケーシング1内には燃焼室3が配設される。燃焼室3は、側壁31で囲われた内部が燃焼空間30となるもので、本実施形態では略円筒状をしたSUS(例えばSUS430)をはじめとする金属にて側壁31が構成してある。燃焼室3の側壁31の下端は開口して下端開口31aが形成されており、この下端開口31aを介して燃焼室3内の燃焼空間30と本体ケーシング1内の空間63とが連通し、これにより、燃焼ガスバーナ2が燃焼する際の二次空気が前記下端開口31aより燃焼室3内に流入するようになっている。そして、燃焼室3内には燃焼ガスバーナ2が配設してある。本実施形態では、燃焼ガスバーナ2の燃焼部21が燃焼室3の下端近傍に配設してあると共に混合管22が燃焼室3の下側(すなわち燃焼室3の側壁31の下端より下側)に位置しているが、少なくとも燃焼部21が燃焼室3内(すなわち燃焼室3の側壁31の下端より上側)に位置していれば、燃焼室3内で発生した排気ガスは燃焼室3の下端開口31aより排出されることはないため、構わないものである。また本体ケーシング1には、ゴムホース等からなるガス供給管(図示せず)の下流側の端部が接続される管接続口18が露出するように設けてあり、この管接続口18と混合管22とはガス供給管(図示せず)にて接続される。
また燃焼室3内には、燃焼ガスバーナ2の燃焼部21の近傍に種火バーナ23が配設してある。種火バーナ23は、熱電対等からなる感熱部を備えており、上記操作部17を操作して点火動作を行うと、圧電スパークにより種火バーナ23の点火が行われ、感熱部が充分加熱されて所定以上の温度を感知すると燃焼ガスバーナ2へのガス供給路が開となってガスが供給されると共に燃焼ガスバーナ2の点火が行われて燃焼が開始する。また、火炎の立ち消えが発生した場合には、感熱部で所定以上の温度が感知されなくなってガス供給路が閉となり、燃焼が停止する。
燃焼室3の側壁31の上端にはヒートリング5を設けてある。ヒートリング5は、SUS(例えばSUS304)をはじめとする金属製で、上面が平坦面となっていてこの面上に調理鍋が載置される。燃焼室3の側壁31の上端のヒートリング5を設けた部分は、上記天板部14の上側(上天板14aの上側)に位置しており、調理鍋がヒートリング5上に載置された時にその鍋底が天板部14に接触しないようになっている。また、調理鍋がヒートリング5上に載置されると、燃焼室3の側壁31の上端開口31bが調理鍋によって閉塞される状態となる。
燃焼室3の側壁31の後部には、燃焼室3内で発生した排気ガスを排出するための排出口32が形成してあり、この排出口32には内部が排気煙道4となる排気筒部40の前端部が接続される。排気筒部40は、天板部14から上方に突出する空気流路筒部7内に収容されるもので、以下に空気流路筒部7と排気筒部40とについて説明する。
空気流路筒部7は、天板部14(上天板14a)の後端部付近から上方に突出する略角筒状をしたもので、上天板14aの前記空気流路筒部7が突出している部分は開口しており、上天板14aの下側の本体ケーシング1内の空間63と上側の空気流路筒部7内の空間とが前記連通口70を介して連通している。本実施形態では、空気流路筒部7の後端面の下端に該空気流路筒部7内の空間と大気とが連通する下開口71が形成してあり、空気流路筒部7内の空間を冷却用の空気が流れているときに前記下開口71より大気が更に流入する。また、空気流路筒部7の上端面にスリット72が形成してあって、空気流路筒部7内と大気とが連通している。また、空気流路筒部7の背面を外板73aと内板73bからなる二重板73で形成し、この二重板73内の下端の開口と上端の開口を大気(冷却用の空気)の入口と出口とすると共にその間の部分を空気流路65としてある。
排気筒部40は、燃焼室3の側壁31より本体ケーシング1内の空間63の後方に向けて略水平に突出する水平筒部41と、水平筒部41の背板部13の付近にまで伸びた後端部から上方に向けて突出する垂直筒部42とからなる。そして、垂直筒部42の天板部14から上方の部分は上記空気流路筒部7内に収容され、垂直筒部42の上端開口43は空気流路筒部7の上端のスリット72付近に位置して大気に連通している。すなわち、排気筒部40内の空間を介して燃焼室3内の空間と大気とが連通すると共に、空気流路筒部7内の空間(但し排気筒部40内の空間を除いた部分で、後述する冷却流路64)によって本体ケーシング1内の空間63と大気とが連通している。また、排気筒部40の外面には、石膏ボードやグラスウール成形材からなる断熱材44が設けてある。
このように、排気煙道4の本体ケーシング1外に位置する部分の表面は、約10mmの隙間を介して外側が空気流路筒部7、内側が排気筒部40となる二重構造となっており、その間が冷却用の空気が流れる冷却流路64となっており、後述する偏流部8の吐出開口80から吐出される。
空気流路筒部7の上端部には、偏流部8が設けてある。偏流部8は、排気筒部40内を流れてきて上端開口43より上方に吐出される高温の排気ガスおよび、空気流路筒部7の冷却流路64を流れてきてスリット72より上方に吐出される冷却用の空気が後方の壁面の方へ流れて壁面を加熱してしまわないように、上方に吐出される高温の排気ガスを前方へ偏流させるように上端部が斜め前上方に屈曲したもので、本実施形態では上端の上傾斜部81が水平方向から30度〜60度の角度を為すように傾斜している。
また、排気筒部40の上端部には偏向部45が設けてある。この偏向部45は、図2、図4に示すように、排気筒部40内を流れてきて上端開口43より吐出される高温の排気ガスの流れを前方へ向けるものである。偏向部45は前方より斜め上30度〜60度の角度(本実施形態では45度)を為す上斜板45aと、前方より斜め内30度〜60度(本実施形態では45度)を為す側斜板45bとを有し、上斜板45aに当たった流れは前方より斜め上に方向を変えると共に側斜板45bに当たった流れは前方より斜め内に方向を変えて壁面から離れるように流れる。
次に、上記ガスローレンジにおける空気の流れについて図6乃至図9に基づいて説明する。まず、使用者が操作部17を操作して燃焼ガスバーナ2の燃焼を開始する。燃焼ガスバーナ2の燃焼が開始すると、燃焼により発生した高温の排気ガスが燃焼室3内を上昇して調理鍋の鍋底およびヒートリング5を加熱する。排気ガスは、排気ドラフトや温度差によるドラフト、燃焼ガスバーナ2からのガス噴出により生じるドラフトによって、鍋底等を加熱した後、燃焼室3の後方へ流れて排出口32から排気筒部40内の排気煙道4へと流入し(図6の矢印イ参照)、上端開口43から吐出され上記偏向部45により前方より斜め上および斜め内に向けて排出され(図6の矢印ヌ参照)ガスローレンジの上方に配設される排気フード(図示せず)に集気されて部屋外へと排気される。
この時、前記排気ガスのドラフトによって冷却用の空気の流れが発生する。まず、上記側板部12の下端の取り入れ口12dから冷却用の空気として大気が取り入れられる(図8の矢印ロ参照)。この冷却用の空気は、二重構造となった側板部12内の通気路61を上方に流れながら側板部12を冷却し、その一部が側板部12の内側板12bに形成した下貫通孔12fより本体ケーシング1内の空間63に流入すると共に(図8の矢印ハ参照)、残りが側板部12の内側板12bに形成した貫通孔12eより二重構造となった天板部14内の冷却空間62に流入する(図7の矢印、図8の矢印ニ参照)。冷却空間62に流入した冷却用の空気によって、該冷却空間62が形成してある天板部14の略前半部が冷却される。冷却空間62に流入した冷却用の空気は、大部分が下天板14bの前端部に形成した前開口14fから下方の本体ケーシング1内の空間63に流入し(図6の矢印ホ参照)、一部は燃焼室3の側壁31と天板部14との間の連通路14eより天板部14上へと排出され(図6の矢印ヘ参照)、ここから熱溜まりが排出されるようになっている。また、前板部11に形成した空気取り入れ孔11aから本体ケーシング1外の大気が本体ケーシング1内の空間63に流入する。
側板部12の下貫通孔12fおよび下天板14bの前開口14fより本体ケーシング1内の空間63に流入した冷却用の空気、前板部11の空気取り入れ孔11aから本体ケーシング1内の空間63に流入した空気は、一部が燃焼室3の下端開口31aより燃焼室3内に流入して(図6の矢印ト参照)燃焼ガスバーナ2の二次空気として使用され、排気ガスとともに排出口32より排出される。そして、本体ケーシング1内の空間63に流入した冷却用の空気の残りの一部は、天板部14と燃焼室3の側壁31との間の連通路14eより天板部14の上方の大気へと流れ(図6の矢印へ参照)、本体ケーシング1内の空間63に流入した冷却用の空気の残り大部分は、本体ケーシング1の後部の空気流路筒部7内の冷却流路64内に流入する(図6の矢印チ参照)。このように、燃焼室3の側壁31と天板部14との間に隙間(すなわち連通路14e)を設けて熱的に縁切りすることで、燃焼室3の熱が天板部14に伝導しないようにすることができると共に、連通路14eに冷却用の空気を流すようにしたことでより一層の冷却効果が図られるものである。
そして、冷却流路64に流入した冷却用の空気は、空気流路筒部7および排気筒部40を冷却しながら上昇し、スリット72より空気流路筒部7の上方の偏流部8内の空間へと排出される。そして、偏流部8によって、後方の部屋の壁から離れる方向に向きが変えられて(図6の矢印リ参照)、ガスローレンジの上方に配設される排気フードに集気されて部屋外へと排気される。ここで、排気筒部40には上述した断熱材44が設けてあるため、排気筒部40の内部を高温の排気ガスが流れてもその熱が冷却流路64を流れる冷却用の空気に伝わり難く、従って空気流路筒部7が加熱されることがなく冷却効果を高めることができる。
またこの時、空気流路筒部7の冷却流路64を冷却用の空気が流れても空気流路筒部7の背面に幾分か熱が伝わるが、この熱によって二重板73内の空気流路65に上昇流が生じて(図6の矢印ル参照)、空気流路65の下端の開口より冷却用の空気としての大気が流入すると共に上端の開口より流出してこの間に空気流路筒部7の背面を冷却することとなる。これにより、より一層の冷却効果が得られるものである。
以上のような構成のガスローレンジにあっては、本体ケーシング1の側板部12および天板部14を二重構造として冷却用の空気の流路を形成し、燃焼室3の下端に燃焼室3の内外に連通する下端開口31aを形成したことで、燃焼室3での燃焼により排気ガスが排出される際のドラフトにより、本体ケーシング1内の空気が前記下端開口31aより燃焼室3内に流入し、これに伴って、本体ケーシング1外の大気が冷却用の空気として側板部12の下端の取り入れ口12dから取り入れられて、側板部12内の通気路61、天板部14内の冷却空間62を経由して本体ケーシング1内に流入し、この時、冷却用の空気によって側板部12と天板部14とが冷却され、温まった冷却用の空気は連通路14eを介して排出されるものである。
これにより、使用者が触れやすい天板部14(本実施形態では使用者が特に触れやすい前半部)を二重構造として冷却用の空気を流して冷却するようにしたことで、使用者が調理中に本体ケーシング1に触れて火傷してしまうといったことを防止することができる。
また、これにあたり、冷却ファンのような部材を設けることなく、自然のドラフトを利用して冷却用の空気を取り入れることができて、コストアップを回避することができる。
また本実施形態では、排気煙道4の本体ケーシング1外に位置する部分の周囲に冷却用の空気が流れる冷却流路64を設けたことで、排気煙道4が冷却されると共に二重構造となっているため排気煙道4の周囲の空気を介して熱伝導、対流によって部屋の壁面が加熱されることがなくなり、また、二重構造の内側の部材(本実施形態では排気筒部40)が加熱されて高温になっても、この内側の部材からの輻射熱は外側の部材(本実施形態では空気流路筒部7)によって遮蔽、反射されて、部屋の壁面が輻射熱により加熱されることがなくなり、排気煙道4を部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接して設置しても部屋の壁面が加熱されて損傷したりすることがなく、また、火傷の惧れがなく安全に使用することが可能となるものである。
また更に、本実施形態では、燃焼ガスバーナ2を燃焼室3の前側に寄った位置に配置してある。本実施形態のガスローレンジにおいては、爪からなる五徳の替わりにヒートリング5を設けてあるため、ヒートリング5上に調理鍋を載置すると燃焼室3の上端開口31bが閉塞されて排気ガスが調理鍋の周囲に排出されず、燃焼ガスバーナ2で発生した排気ガスは燃焼室3の後部の排出口32から排出される。このため、爪からなる五徳を設けたものの場合には、排気ガスが調理鍋の周囲に排出されてこの高温の排気ガスが調理鍋の周囲を加熱していたのに対し、ヒートリング5を設けたものの場合には、燃焼ガスバーナ2で発生した高温の排気ガスが燃焼室3の後部の排出口32から排出されるまでの間に調理鍋の鍋底を加熱するのみとなり、調理鍋に与える熱量が小さくなりがちである。そこで、本実施形態のように、燃焼ガスバーナ2を燃焼室3の前側に寄った位置に配置して、燃焼ガスバーナ2で発生した高温の排気ガスが調理鍋の鍋底を加熱して後部の排出口32から排出されるまでの距離を長くかせぐことによって、調理鍋に与える熱量を大きくすることができるようになる。
本発明のガスローレンジの一実施形態の全体斜視図である。 同上の側面図である。 同上の平面図である。 同上の正面図である。 同上において鍋を載置した状態の全体斜視図である。 空気の流れを説明する側面図である。 空気の流れを説明する平面図である。 空気の流れを説明する要部正面図である。 天板部の冷却空間を説明する平面図である。
符号の説明
1 本体ケーシング
12 側板部
12d 取り入れ口
13 背板部
14 天板部
15 脚部
16 汁受け
17 操作部
2 燃焼ガスバーナ
23 種火バーナ
3 燃焼室
30 燃焼空間
31 側壁
32 排出口
4 排気煙道
40 排気筒部
5 ヒートリング
61 通気路
62 冷却空間
7 空気流路筒部
8 偏流部

Claims (2)

  1. 燃焼ガスバーナを内部に備えた燃焼室を本体ケーシング内に配設すると共に、燃焼室から排気ガスを排出する排気煙道を配設し、鍋が上面に載置された際に燃焼室の側壁の上端開口を閉塞するヒートリングを燃焼室の側壁の上端に設けたガスローレンジにおいて、本体ケーシングの側板部および天板部を二重構造として、側板部の下端の開口から前記二重構造とした側板部内の通気路および天板部内の冷却空間を経由して本体ケーシング内に至る冷却用の空気の流路を形成し、燃焼室の下端に該燃焼室の内外に連通する下端開口を形成し、燃焼室の側壁と天板部との間に本体ケーシング内の空間から天板部の上の大気に連通する連通路を形成して成ることを特徴とするガスローレンジ。
  2. 鍋が載置されるヒートリングが本体ケーシングの天板部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1記載のガスローレンジ。
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