JP5819377B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器、特に、バーナの燃焼異常を検知する検知装置を備えた加熱調理器に関する。
従来、魚などを焼くために、被調理物を収容する加熱室内にガス燃焼式のグリルバーナあるいは電気ヒータなどの直接加熱手段を配設してグリル調理を行う加熱調理器が知られている。この直接加熱手段を有する加熱調理器によれば、高温で被調理物を調理することができるため、被調理物にしっかりと焦げ目をつけることができ、仕上がり時の見栄えに優れる一方、被調理物の種類や大きさによっては焼きムラが生じ易く、また加熱室内にバーナなどの突出物が配設されるため、掃除時のお手入れが難しい。
上記観点から、加熱室とは別に、熱気を発生させるオーブンバーナを配設した燃焼室を設け、発生させた熱気を循環ファンにより加熱室に送り込んで循環させてオーブン調理を行う加熱調理器を本出願人は先に提案した(特許文献1)。この加熱調理器によれば、グリルバーナなどの直接加熱手段を加熱室内に設ける場合に比べて、被調理物に焼きムラが生じ難く、被調理物の内部まで均一に焼き上げることが可能となる。また、熱気を循環させることで、加熱室内全体に熱を迅速に行き渡らせることができるから、短時間の調理が可能となる。さらに、加熱室内にグリルバーナなどの突出物が配設されないから、加熱室内のお手入れも容易に行うことができる。
ところで、上記加熱調理器では、狭い燃焼室内で発生させた熱気を効率よく加熱室に導くために、燃焼室の幅方向に複数の炎孔が並設された平板状のバーナを用いるとともに、燃焼室の前方に設けた給気口から循環ファンによって外部の空気を取り込んで、燃焼用空気として利用している。また、オーブン調理時に、被調理物から発生する大量の油煙を含む熱気が発生するため、加熱室の上部に設けた排気口からそれを外部へ排出させている。そのため、給気口には埃や外気に浮遊するミスト状の油分が、排気口には熱気に含まれている油分や被調理物の一部が付着し堆積し易く、このような油分等の堆積が進行して給気口や排気口の一方又は両方が閉塞されると、その通過抵抗が増大するから、外部の空気が取り込まれ難くなり、バーナの燃焼に必要な空気が確保できなくなる。その結果、不完全燃焼が生じたり、燃焼炎のリフトによって燃焼室の構成壁の一部が過熱されるという問題がある。
上記のような燃焼異常を検出するために、リフトする燃焼炎によって炙られる燃焼室の上板近傍に熱電対などの温度センサを設け、正常燃焼状態と異常燃焼状態との温度差を利用することが考えられるが、燃焼炎の温度は1000℃以上となり、耐熱性の高い温度センサを用いる必要があるだけでなく、燃焼炎が循環ファンによってふらつきやすいため、温度変化が燃焼炎のふらつきに起因するかあるいは不完全燃焼に起因するかの正確な判定が難しい。
燃焼炎のふらつきによる影響を低減するため、温度センサとしての熱電対の感熱部をバーナの炎孔近傍の伝熱体に当接するように設けた構成の不完全燃焼検出装置も提案されている(特許文献2)。
しかしながら、上記した不完全燃焼検出装置は、燃焼室内に取り込まれた取込空気の流れが悪くなり、バーナの炎孔近傍の伝熱体の温度が上昇し、それを温度センサが感知して初めて燃焼異常と判定するものであるから、燃焼状態がさほど変わらず大きな温度差が見られない程度の風量低下では燃焼異常の判定が難しい。
特開2013−68406号公報 特開昭63−238328号公報
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、循環ファンによって外部の空気を燃焼室内に取り込むための給気口と、加熱室から熱気を外部へ排出させる排気口が設けられている加熱調理器において、給気口又は排気口の閉塞による燃焼異常を正確に判定することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明は、
複数の炎孔が配設され、ガスを燃焼させて熱気を発生させるバーナが収容されている燃焼室と、
前記燃焼室と連通状態に設置され且つ被調理物が収容される加熱室と、
前記燃焼室に外部の空気を取込空気として取り込み、前記燃焼室で発生させた熱気を前記加熱室内へ送り込んで循環させる循環ファンと、
前記燃焼室に設けられ、前記取込空気を取り込む給気口と、
前記加熱室に設けられ、加熱室内の熱気を外部に排出させる排気口とを有する加熱調理器において、
前記バーナの側方であって前記バーナよりも前記取込空気の流路の下流側で且つ正常燃焼状態で燃焼炎に接触しない位置に、燃焼異常を判定するための温度センサが設けられ、
前記温度センサよりも前記取込空気の流路の上流側に、前記取込空気の一部を前記炎孔が形成されている領域を通過しない短絡空気として前記温度センサに向かって流すための短絡空気通路が設けられている加熱調理器である。
循環ファンの回転駆動により、給気口から取込空気として燃焼室内に取り込まれる外部の空気は、燃焼用空気としてバーナへ送られ、燃料ガスがバーナで燃焼される。燃焼によりバーナから発生される熱気は加熱室内に送り込まれて強制的に循環させられることにより、加熱室内の被調理物が加熱調理される。そして、加熱室内で被調理物から発生した大量の油煙を含む熱気は排気口から外部へ排出される。
このとき、燃焼異常を判定する温度センサは、正常燃焼状態では、バーナの燃焼炎が直接接触しないバーナの側方に設けられており、さらに温度センサよりも取込空気の流路の上流側には、前記取込空気の一部を短絡空気として温度センサに向かって流すための短絡空気通路が設けられているから、バーナの燃焼によって温度センサの温度は上昇するものの、短絡空気通路を通過してきた冷たい外部の空気によって、検知温度は比較的低温に維持される。
一方、給気口や排気口が埃や油分等で閉塞してくると、給気口から燃焼室に取り込まれる取込空気の量が減少する。そのため、バーナの炎孔に形成されている燃焼炎が酸素不足により広がり、温度センサに近接してくる。また、短絡空気通路を通過する空気の量も減少する。その結果、正常燃焼状態に比べて温度センサの検知温度が急速に上昇するから、不完全燃焼が生じはじめた段階で燃焼異常を正確に判定することができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記温度センサが設けられている側の前記バーナの側端部と前記燃焼室の側板との間に、前記短絡空気通路が形成されており、
前記短絡空気通路は、前記取込空気の流路の下流側に、短絡空気通過口を有する。
複数の炎孔が配設されているバーナの側端部と燃焼室の側板との間に短絡空気通路を形成するとともに、短絡空気通路における取込空気の流路の下流側に短絡空気通過口を設けることにより、効率的に取込空気の一部を短絡空気として温度センサに向かって流すことができ、正常燃焼状態と異常燃焼状態の温度差をより顕著にすることができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記バーナは、前記炎孔が形成されたバーナボディ部と、前記バーナボディ部から連設され、前記燃焼室の側板を貫通するベンチュリ部とを有し、
前記バーナボディ部は、前記ベンチュリ部が形成されている側に前記取込空気の流路が上下方向で狭められる膨出部を有しており、
前記温度センサは、前記ベンチュリ部が形成されている側の燃焼室の側板に装着される。
取込空気の流路の下流側に向かって炎孔が開放するバーナボディ部と、バーナボディ部から連設され、燃焼室の一方の側板を貫通するベンチュリ部とを有するバーナでは、側方に位置するベンチュリ部のガス供給口から各炎孔へ円滑にガスを供給するため、バーナボディ部の一部をベンチュリ部側で膨出させた形状にすることが好ましい。
一方、バーナボディ部に形成されている複数の炎孔は燃焼室の幅方向に配設されているから、給気口から燃焼室内に取り込まれる燃焼用の取込空気は、燃焼室を構成する上下板とバーナボディ部との間に形成される空間を通って、炎孔に供給される。従って、バーナボディ部の一部に膨出部が形成されていると、該膨出部で取込空気の流路が狭くなるから、給気口等が閉塞しはじめると、膨出部が形成されている領域を通過する取込空気の量が顕著に減少する。その結果、膨出部の下流側に位置する炎孔からの燃焼炎がより広がり易くなるから、ベンチュリ部が設けられている側の燃焼室の側板に温度センサが装着されていれば、温度センサに燃焼炎がより近接し易くなる。
また、この場合、温度センサに取込空気の一部を短絡空気として流すための短絡空気通路もベンチュリ部が形成されている側に位置することとなるため、閉塞により短絡空気通路を通過する取込空気の量も顕著に減少する。これにより、さらに温度センサの検知温度が上昇し易くなるため、燃焼異常を一層容易に判定することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、正常燃焼状態ではバーナの燃焼炎が接触しないバーナの側方に温度センサを設けると共に、取込空気の一部は、炎孔が形成される領域を通過させず、温度センサの上流側に設けられた短絡空気通路を通過させて温度センサに向かって流れる短絡空気としたから、給気口又は排気口の閉塞によって不完全燃焼が生じた場合の温度センサへの燃焼炎の近接や短絡空気通路を通る短絡空気の減少により、温度センサの検知温度が顕著に上昇する。従って、温度センサは、燃焼炎のふらつきに起因した温度変化の影響を受けることなく、また、高価な温度センサを使用することなく、取込空気量の低下に起因する燃焼異常を的確に判定することができる。
また、本発明によれば、正常燃焼状態と異常燃焼状態とで温度センサの検知温度差が顕著となるから、燃焼異常を判定するための閾値もガス種ごとに設定する必要がなく、ガス種の違いに関わりなく単一の閾値を用いことができる。それゆえ、ガス種ごとに設定された制御ユニットを製造する必要がないから、汎用性に富み、低コスト化を図ることができる。
本発明の実施の形態における加熱調理器を示す概略断面斜視図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の燃焼室を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の後方部分を示す要部拡大横断面斜視図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の燃焼室内の要部拡大図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器で、都市ガスを用いた場合の試験データを示すグラフであり、(a)は、異常燃焼状態における一酸化炭素濃度の変化を、(b)は、異常燃焼状態における燃焼室上板の温度変化を、(c)は、正常及び異常燃焼状態における温度センサで検知される温度変化を示す。 本発明の実施の形態における加熱調理器で、プロパンガスを用いた場合の試験データを示すグラフであり、(a)は、異常燃焼状態における一酸化炭素濃度の変化を、(b)は、異常燃焼状態における燃焼室上板の温度変化を、(c)は、正常及び異常燃焼状態における温度センサで検知される温度変化を示す。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を実施するための形態の加熱調理器として、システムキッチンのカウンタートップの開口に、落とし込み状態で組み込まれるビルトイン式のガスコンロの概略断面斜視図であり、図2は、燃焼室を示す分解斜視図である。また、図3は、加熱調理器の後方部分を示す要部拡大横断面斜視図であり、図4は、燃焼室内の要部拡大図である。
このガスコンロ(1)は、カウンタートップの下方にて、ガスコンロ(1)の前面の扉(11)を開閉することにより内部に被調理物を出し入れできる加熱室(10)と、その下方に設けられ且つガス供給管(図示せず)からガスが供給されるバーナ(2)を有する燃焼室(20)とが配設されている。
なお、本明細書では、扉(11)側を前方、奥側を後方といい、加熱室(10)及び燃焼室(20)の幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
加熱室(10)は、天井部を構成する上壁(12)、底壁(13)、左右の側壁(14a)(14b)と、後方(奥側)の後壁(15)とから箱状に形成されており、前面は、扉(11)を前方に回動させることにより開放可能であり、加熱室(10)内のプレート(52)の上に、例えば、魚等の被調理物を載置する。
加熱室(10)の上壁(12)の後方には、上壁(12)の上方に形成される排気通路(5)を介して排気出口(50)に連通する多数の排気口(12a)が形成されている。また、加熱室(10)の後壁(15)の左右両側には、熱気を加熱室(10)内に送り込むための多数の吹出孔(15a)(15a)が形成されていると共に、その中央には、加熱室(10)内の熱気を取り込むための多数の吸込孔(15b)が形成されている。
さらに加熱室(10)の後壁(15)の後方には、燃焼室(20)で発生させた燃焼排ガスの熱気を加熱室(10)に送り込み循環させるための熱気通路(30)が形成されている。
燃焼室(20)は、天井部を構成する上板(22)と、底板(23)と、左右側板(24a)(24b)とで囲まれていると共に、後方は熱気通路(30)に連通する構成となっており、燃焼室(20)内の前後方向略中央には、バーナ(2)が配設されている。
燃焼室(20)の前面には、外部の空気を取り込む給気口(21)が形成されており、給気口(21)から外部の空気が取込空気として取り込まれ、その殆どが燃焼用二次空気としてバーナ(2)に送られる。これによりバーナ(2)が燃焼し、燃焼室(20)の後方へ向かって燃焼排ガスの熱気が発生する。
図2に示すように、バーナ(2)は、プレス加工された1枚の板材を折り曲げて成形されており、後方側に向かって開口する多数のスリット状の炎孔(26)が左右方向に所定間隔で配列されているバーナボディ部(2a)と、バーナボディ部(2a)から側方に連設され、燃焼室(20)の側板(24a)を貫通するベンチュリ部(2b)とを有している。バーナボディ部(2a)には、ベンチュリ部(2b)が形成されている側に、上下方向に膨出する膨出部(2c)が形成されている。これにより、ガス供給口(25)からベンチュリ部(2b)を通ってバーナボディ部(2a)内に燃料ガスと燃焼用一次空気の混合ガスが供給されると、左右方向の炎孔の全域にわたり混合ガスを円滑に行き渡らせることができる。
ベンチュリ部(2b)の上流側開放端は、燃料ガス供給用のノズル(図示せず)が差し込まれるガス供給口(25)及び燃焼用一次空気の取り入れ口となっており、ガス供給口(25)は側板(24a)から外部に露出している。
図4に示すように、バーナ(2)の近傍であって、燃焼用の流路の下流側の側板(24a)には、点火プラグ(34)が炎孔(26)に臨むように装着されており、点火プラグ(34)よりも後方には、燃焼異常を判定するための温度センサ(3)が装着されている。
また、左右方向において、ベンチュリ部(2b)が形成されている側のバーナ(2)の側端部は、側板(24a)よりも内方側に位置するように設けられている。これにより、正常燃焼状態では、後方に向かって開放する炎孔(26)に形成される燃焼炎は直線状に伸びるため、温度センサ(3)に燃焼炎が直接、接触しないように構成されている。
さらに、ベンチュリ部(2b)が形成されている側のバーナ(2)の側端部と側板(24a)との間には、バーナボディ部(2a)との間を画成するように前後方向に延在する遮蔽板(33a)が配設されており、遮蔽板(33a)の下流側端部には、上下二箇所に開口(短絡空気通過口)(35)を有する立設板(33b)が配設されている。
従って、上流側の給気口(21)から送られてくる取込空気の一部は、遮蔽板(33a)と側板(24a)との間を通過し、炎孔(26)を通過せずに短絡空気通過口(35)を通って下流側に送られる短絡空気となる。なお、遮蔽板(33a)と側板(24a)との間が短絡空気通路(33)として機能するように構成されている。
このように、上流側から温度センサ(3)に冷たい外部の空気が流れるから、燃焼炎のふらつきが生じても、正常燃焼状態では、温度センサ(3)で検知される温度を比較的低温に維持することができる。また、短絡空気通路(33)の下流側に短絡空気が通過する短絡空気通過口(35)を設けて短絡空気を通過させているから、温度センサ(3)に向かって短絡空気を集中的に送ることができる。
燃焼室(20)の後方に続く熱気通路(30)は、図3に示すように、上方、左右両側方、及び後方が循環用通路ケース(40)で囲まれており、加熱室(10)の後壁(15)の中央に形成されている吸込孔(15b)を介して加熱室(10)と連通している。
また、加熱室(10)の後壁(15)の後方には、循環用通路ケース(40)を左右両側方及び後方から囲むように循環ファンケース(41)が配設されている。
この循環ファンケース(41)内には、循環ファン(31)が収容されており、その後面は、モータ(4)の回転軸(42)を挿通させる挿通孔以外は閉塞されており、回転軸(42)の先端に循環ファン(31)が固定されている。そして、循環ファンケース(41)の上面、底面、及び左右両側面の前端部が後壁(15)の周縁と接合されて閉塞されており、循環用通路ケース(40)の後面に形成されている開口部(40a)を介して熱気通路(30)と連通している。
また、循環ファンケース(41)内における循環用通路ケース(40)の後方は、循環用通路(32)となっており、循環ファン(31)を回転駆動させると、後壁(15)の中央に形成された吸込孔(15b)から吸い込まれる加熱室(10)内の熱気と、下方の燃焼室(20)で発生した熱気が、熱気通路(30)を通って開口部(40a)から循環用通路(32)に吸い込まれ、後壁(15)の左右両側に形成された吹出孔(15a)(15a)から加熱室(10)内に送り出される。これにより、加熱室(10)内に熱気を循環させることができ、加熱室(10)内に収容させた魚や肉等の被調理物をオーブン調理することができる。
なお、循環ファンケース(41)とその後方のモータ(4)との間には、冷却ファン(43)がモータ(4)の回転軸に固定されている。
本実施の形態のガスコンロを用いて加熱調理を行うには、まず、扉(11)を前方へ回動させて、加熱室(10)の前方を開放させ、魚や肉等の被調理物を収容した後、扉(11)を後方へ回動させて、加熱室(10)の前方開放部を閉塞させる。
そして、図示しないが、調理スタートスイッチをONにすると、モータ(4)が駆動し、循環ファン(31)の回転駆動が開始されて、給気口(21)から燃焼室(20)内に取込空気が取り込まれ、バーナ(2)の炎孔(26)が形成されている領域に運ばれて燃焼用二次空気として機能する。
ガス供給口(25)に差し込まれたノズルから燃料ガスが供給されるとともに、ガス供給口(25)から燃焼用一次空気が取り込まれて混合され、混合ガスがバーナ(2)内に流され、炎孔(26)から排出される燃焼ガスに、点火プラグ(34)によって点火されて、バーナ(2)の燃焼が開始する。
バーナ(2)の燃焼により燃焼室(20)で発生する熱気は、循環ファン(31)によって、熱気通路(30)に送り込まれ、循環用通路ケース(40)の開口部(40a)から循環用通路(32)を介して、後壁(15)の左右両側に形成された吹出孔(15a)(15a)から熱風として加熱室(10)内に送り出される。そして、加熱室(10)内に送り出された熱風は、後壁(15)の中央の吸込孔(15b)から熱気通路(30)へ戻り、再度、循環用通路ケース(40)の開口部(40a)、循環用通路(32)、吹出孔(15a)(15a)を通って加熱室(10)内に戻される。
このように、加熱室(10)内に熱風を循環させることにより、加熱室(10)内に収容させた魚や肉等の被調理物を加熱調理することができる。そして、加熱室(10)内の熱気は、上壁(12)に形成されている排気口(12a)から、排気通路(5)を通って、排気出口(50)から外部へ排気される。
図5及び図6はそれぞれ、本発明の実施の形態における加熱調理器で、都市ガス及びプロパンガスを用いた場合の試験データを示すグラフである。各図中、(a)は、排気口(12a)の一部を意図的に閉塞させた異常燃焼状態における一酸化炭素濃度の変化を、(b)は、測定用に燃焼室(20)の上板(22)上面に配設した温度センサで検知される異常燃焼状態における温度を、(c)は温度センサ(3)で検知される正常燃焼状態と異常燃焼状態の温度を示す。
既述したように、温度センサ(3)は、給気口(21)や排気口(12a)に油等が付着していない正常燃焼状態では、炎孔(26)に形成される燃焼炎が直接、接触しない位置に設けられているから、バーナ(2)の燃焼の影響を受け難くなっている。また、正常燃焼状態では、燃焼室(20)内に取り込まれた取込空気の一部は、炎孔(26)が形成されている領域を通過せず、短絡空気として短絡空気通路(33)を通過し、温度センサ(3)に向かって流れる。この短絡空気は、外部の空気であるから、燃焼室(20)内にてバーナ(2)の燃焼が継続された状態でも、温度センサ(3)で検知される温度は低くなる。このため、図5及び図6の(c)における破線に示すように、温度センサ(3)で検知される温度は、200℃以下の低温に維持される。
一方、給気口(21)又は排気口(12a)が埃や油分や被調理物の一部等の付着によって閉塞される異常燃焼状態になると、給気口(21)からの給気又は排気口(12a)からの排気が滞り、燃焼室(20)内に取込空気が流れ難くなる。これにより、バーナ(2)に供給される燃焼用二次空気の量が減少するから、炎孔(26)に形成される燃焼炎は酸素を求めて広がり、温度センサ(3)に近接してくる。
また、短絡空気通路(33)を通過する短絡空気の量も減少するため、短絡空気による温度センサ(3)の冷却効果も低下する。このため、図5及び図6の(c)における実線に示すように、急激に温度が上昇する。
従って、図5及び図6の(a)及び(b)に示すように、燃焼異常により一酸化炭素濃度が増加する時間あるいは燃焼室(20)の上板(22)が過熱されはじめる時間に対応する温度、例えば、300℃を閾値に設定しておけば、都市ガス、プロパンガスのガス種の相違に関係なく、燃焼異常を判定することができる。また、温度センサ(3)は、正常燃焼状態では、燃焼炎が直接接触しない燃焼室(20)の側方に設けられているだけでなく、短絡空気通路(33)を通って直接的に温度センサ(3)に送られる短絡空気により温度センサ(3)側への燃焼炎のふらつきも抑えられているから、循環ファン(31)により強制的に取込空気が取り込まれても、燃焼炎のふらつきによる温度変化の影響を受け難く、正常燃焼状態と異常燃焼状態との温度差が顕著となるため、確実に燃焼異常を判定することができる。
さらに、図5及び図6の(c)に示すように、加熱初期の温度センサ(3)で検知される昇温速度は、正常燃焼状態と異常燃焼状態とで顕著に相違する。例えば、図5(c)に示すように、点火から約2分後の異常燃焼状態における昇温温度は、正常燃焼状態における昇温温度の2倍程度に達する。従って、加熱初期の昇温速度(温度勾配)が所定以上であるかどうかを判定することにより、迅速に燃焼異常を判定することができる。
また、バーナ(2)は、バーナボディ部(2a)に燃焼用の取込空気の流路を上下方向で狭める膨出部(2c)が形成されているため、給気口(21)や排気口(12a)が閉塞すると、上板(22)と膨出部(2c)との間を通過する燃焼用の取込空気の量が顕著に減少する。従って、膨出部(2c)の下流側に位置する炎孔(26)からの燃焼炎がより広がり易くなるから、温度センサ(3)に燃焼炎がより近接し易くなるとともに、取込空気のうち、短絡空気通路(33)を通過する短絡空気量の減少により、さらに温度センサ(3)の検知温度が上昇し易くなる。これにより、燃焼異常を一層容易に判定することができる。
なお、上記実施の形態では、燃焼室の側板に温度センサ(3)が装着されているが、正常燃焼状態で燃焼炎が接触しなければ、温度センサ(3)は燃焼室の底板に装着してもよい。
(10)・・・・・・・・・加熱室
(2) ・・・・・・・・・バーナ
(2a)・・・・・・・・・バーナボディ部
(2b)・・・・・・・・・ベンチュリ部
(26)・・・・・・・・・炎孔
(20)・・・・・・・・・燃焼室
(21)・・・・・・・・・給気口
(24a) ・・・・・・・・側板
(3) ・・・・・・・・・温度センサ
(31)・・・・・・・・・循環ファン
(33)・・・・・・・・・短絡空気通路
(12a) ・・・・・・・・排気口

Claims (3)

  1. 複数の炎孔が配設され、ガスを燃焼させて熱気を発生させるバーナが収容されている燃焼室と、
    前記燃焼室と連通状態に設置され且つ被調理物が収容される加熱室と、
    前記燃焼室に外部の空気を取込空気として取り込み、前記燃焼室で発生させた熱気を前記加熱室内へ送り込んで循環させる循環ファンと、
    前記燃焼室に設けられ、前記取込空気を取り込む給気口と、
    前記加熱室に設けられ、加熱室内の熱気を外部に排出させる排気口とを有する加熱調理器において、
    前記バーナの側方であって前記バーナよりも前記取込空気の流路の下流側で且つ正常燃焼状態で燃焼炎に接触しない位置に、燃焼異常を判定するための温度センサが設けられ、
    前記温度センサよりも前記取込空気の流路の上流側に、前記取込空気の一部を前記炎孔が形成されている領域を通過しない短絡空気として前記温度センサに向かって流すための短絡空気通路が設けられている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記温度センサが設けられている側の前記バーナの側端部と前記燃焼室の側板との間に、前記短絡空気通路が形成されており、
    前記短絡空気通路は、前記取込空気の流路の下流側に、短絡空気通過口を有する加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記バーナは、前記炎孔が形成されたバーナボディ部と、前記バーナボディ部から連設され、前記燃焼室の側板を貫通するベンチュリ部とを有し、
    前記バーナボディ部は、前記ベンチュリ部が形成されている側に前記取込空気の流路が上下方向で狭められる膨出部を有しており、
    前記温度センサは、前記ベンチュリ部が形成されている側の燃焼室の側板に装着される加熱調理器。
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