JP2018124015A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018124015A
JP2018124015A JP2017016745A JP2017016745A JP2018124015A JP 2018124015 A JP2018124015 A JP 2018124015A JP 2017016745 A JP2017016745 A JP 2017016745A JP 2017016745 A JP2017016745 A JP 2017016745A JP 2018124015 A JP2018124015 A JP 2018124015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
heating chamber
air passage
temperature
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017016745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6857505B2 (ja
Inventor
周作 林
Shusaku Hayashi
周作 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2017016745A priority Critical patent/JP6857505B2/ja
Publication of JP2018124015A publication Critical patent/JP2018124015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6857505B2 publication Critical patent/JP6857505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

【課題】熱気循環式のオーブン庫を備えた加熱調理器において、熱気循環機能に不具合が生じた場合、それを迅速に検知して、調理の失敗や、器具各部の過熱劣化や変形、焼損を未然に防ぐ構造を提供する。【解決手段】オーブンバーナ(2)が配設される燃焼室(20)と、その上方に設置され被調理物が収容される加熱室(10)と、これらの後方に連通し且つオーブンバーナ(2)からの高温の熱気が流れる熱気通路(30)と、熱気通路(30)の後方に設置される循環ファン(31)とを有し、加熱室(10)の後壁(15)に、熱気通路(30)内の熱気を加熱室(10)内に送り込む熱気吹出孔と、加熱室(10)内を循環した後の熱気を熱気通路(30)へ戻す熱気戻り孔が形成され、熱気通路(30)のうち、加熱室(10)の後壁(15)の後方の所定個所に、熱気通路(30)内の温度を検知する温度検知センサー(1)を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器、特に、熱気循環式のオーブン庫が備えられた加熱調理器に関する。
近年、熱気の循環を利用したコンベクションタイプのオーブンが普及しており、ビルトイン式のガスコンロにこのようなオーブン庫を具備させた加熱調理器も提案されている。
上記オーブン庫は、図4に示すように、下方に、オーブンバーナ(2)でガスを燃焼させて燃焼排ガスを発生させる燃焼室(20)が備えられてあり、その上方に、被調理物が収容される加熱室(10)が設けられている。燃焼室(20)と加熱室(10)とは、両者の後方に設けられている熱気通路(30)を介して連通しており、熱気通路(30)のさらに後方には、オーブンバーナ(2)の燃焼用空気を外部から燃焼室(20)内に引き込むと共に、燃焼室(20)で発生させた熱気を、熱気通路(30)を介して、加熱室(10)内へ送り込んで循環させる循環ファン(31)が設けられている。
加熱室(10)の後壁(15)の左右両側には、熱気通路(30)から送られてくる熱気を加熱室(10)内に送り込むための熱気吹出孔(15a)が多数形成されており、後壁(15)の中央には、加熱室(10)内の熱気を熱気通路(30)へ戻す熱気戻り孔(15b)が多数形成されている。
循環ファン(31)によって燃焼室(20)から熱気通路(30)を上昇する熱気を、熱気吹出孔(15a)(15a)及び熱気戻り孔(15b)を介して、加熱室(10)内に循環させることにより、加熱室(10)内の被調理物は熱気によって間接的に加熱調理され、加熱室内にバーナなどの直接加熱手段を設けたものに比べて、被調理物に焼きムラを生じさせ難く、被調理物の内部まで均一に焼き上げることができる。
また、加熱室(10)の上壁(12)の後方には、外部へ開放する排気出口(50)につながる排気通路(5)に連通するように排気用孔(12a)が多数形成されている。
熱気吹出孔(15a)(15a)から加熱室(10)内に送り込まれた熱気は、加熱室(10)内を循環し、その一部は、熱気戻り孔(15b)から再び熱気通路(30)へ戻され、他の一部は、排気用孔(12a)から、排気通路(5)を通って排気出口(50)から外部へ排出される。
正常燃焼状態では、燃焼室(20)内で発生し、熱気通路(30)を上昇して来る高温の熱気(例えば1000℃)は、熱気吹出孔(15a)を介して加熱室(10)内に吹き出され、加熱室(10)内を循環する間に温度が下がり、温度低下した状態(例えば300℃)で、熱気戻り孔(15b)を介して熱気通路(30)に戻される。このため、加熱室(10)の後方に位置する熱気通路(30)内は過度に高温になることはなく、適度な温度の熱気を安定した状態で均等な分布で加熱室(10)内に循環させることができる。
特開2013−64589号公報 特開2015−215132号公報
しかしながら、加熱室(10)を循環した後の熱気には、オーブン調理時に被調理物から発生する大量の油煙が含まれるため、加熱室(10)を循環した後の熱気が通過する熱気戻り孔(15b)の形成域には、油煙に含まれている油分や焼き汁や被調理物の一部等が付着し易く堆積する傾向にある。熱気戻り孔(15b)の形成域に、これらの堆積が進行したり、または、被調理物を包んでいるアルミホイルの一部が付着したりすることにより、熱気戻り孔(15b)が閉塞されると、加熱室(10)から温度が低下した低温の熱気が熱気通路(30)へ戻り難くなり、加熱室(10)内における熱気のスムーズな循環が阻止されると共に、熱気通路(30)内には熱がこもり、過熱状態となる。
このように、加熱室(10)内における熱気の循環が阻止されると、加熱室(10)内における温度分布が悪化し、過熱状態にある熱気通路(30)から高温の熱気が熱気吹出孔(15a)から吹き出される。これにより、加熱室(10)内にて熱気吹出孔(15a)近傍に位置する被調理物が焦げたり、オーブン調理で長時間加熱され続けることによって、後壁(15)や熱気通路(30)の後方に位置する循環ファン(31)やその回転軸(42)、さらには、回転軸(42)に、高温の熱気が熱伝導することにより、ファンモータ(4)が過熱劣化したり、焼損されてしまう問題が生じる。
熱気通路(30)へ連通する燃焼室(20)の後方に、温度センサ(36)を設けることも考えられるが、熱気戻り孔(15b)が閉塞していても、排気出口(50)や排気用孔(12a)が閉塞していなければ、燃焼室(20)からの熱気は、熱気吹出孔(15a)及び熱気戻り孔(15b)を介して加熱室(10)内を循環することなく、排気用孔(12a)から排気出口(50)へ加熱室(10)内を短絡して流れるため、温度センサ(36)の検知温度に変化が表れにくい。よって、温度センサ(36)では、熱気通路(30)の異常過熱を迅速に検知することは出来ない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、熱気循環式のオーブン庫を備えた加熱調理器において、熱気循環機能に不具合が生じた場合、それを迅速に検知することにより、被調理物が収容されている加熱室内への熱気の分布不良による調理の失敗や、熱気通路に高温の熱気がこもることによって生じる器具各部の過熱劣化や変形、さらには焼損を未然に防ぐことができる加熱調理器を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために講じた本発明は、
オーブンバーナが配設される燃焼室と、
燃焼室の上方に設置されると共に被調理物が収容される加熱室と、
燃焼室及び加熱室の後方に連通し且つオーブンバーナから発生される高温の熱気が流れる熱気通路と、
熱気通路の後方に設置され且つ、外部の空気を燃焼室内に取り込むと共に、燃焼室内の熱気を熱気通路に引き込み、加熱室内へ送り込んで循環させる循環ファンと、を有し、
加熱室と熱気通路とを区画する加熱室の後壁に、熱気通路内の熱気を加熱室内に送り込む熱気吹出孔と、加熱室内を循環した後の熱気を熱気通路へ戻す熱気戻り孔とが形成され、
前記熱気通路のうち、前記加熱室の後壁の後方の所定個所に、温度検知手段が設けられている加熱調理器である。
燃焼室に収納されているオーブンバーナからの熱気は、後方の熱気通路を通って、燃焼室の上方に配設されている加熱室の後壁の熱気吹出孔から加熱庫内に吹き出された後、熱気戻り孔から熱気通路に戻される。これを繰り返すことにより、加熱庫内を循環する熱気によって加熱庫内の被調理物がオーブン調理される。熱気吹出孔から加熱庫内に吹き出された熱気は、加熱室内を循環する間に、オーブンバーナから発生する熱気の温度よりも低温となり、この比較的低温となった熱気が、熱気戻り孔から、熱気通路に戻されるため、前記加熱室の後壁の後方に位置する熱気通路内の温度はある所定温度に維持される。
しかしながら、熱気戻り孔に、熱気に含まれている被調理物からの油分や焼き汁等が付着して堆積したり、調理に使用されているアルミホイルの一部が付着したりして、熱気戻り孔が閉塞されると、加熱室内で低温となった熱気が熱気通路内に戻り難くなり、このため、加熱室の後壁の後方に位置する熱気通路内の温度が上昇する。そこで、熱気通路のうち、加熱室の後壁の後方に位置する所定個所に温度検知手段を設け、この温度検知手段の検知温度の上昇により、使用者は、熱気戻り孔の閉塞等に起因する熱気の循環機能の不具合を迅速に知ることが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記温度検知手段は、前記熱気戻り孔より上方の、熱気通路の天井面付近に設置され、前記温度検知手段と加熱室の後壁との間には、保護壁が設置されている。
加熱調理中、熱気の循環により熱気戻り孔から熱気通路に油煙も循環されるため、熱気戻り孔に臨むように温度検知手段が設けられていると、温度検知手段が油煙によって汚染され、適切に温度が検知出来なくなるおそれがある。しかしながら、このものでは、温度検知手段を、熱気戻り孔よりも上方の天井面付近に配設させているから、熱気戻り孔を通過する油煙の、温度検知手段への付着を防止できる。
また、燃焼室内で発生した熱気は、循環ファンによって、熱気通路に引っ張られ、そのまま上昇するから、循環機能に不具合が生じた場合、熱気通路の天井面付近に熱がこもり易く、温度が最も上昇し易い。よって、この天井面付近に温度検知手段を設置することにより、熱気通路内の異常過熱をより一層迅速に検知できる。
さらに、温度検知手段と加熱室の後壁との間に保護壁を設けることにより、熱気戻り孔から熱気と共に送り込まれてくる油煙のミスト状の油分や塩分が温度検知手段に付着して堆積するのを防止することが出来る。これにより、温度検知手段の感度を持続させることが出来ると共に、その劣化や故障を防止することが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記温度検知手段で検知される温度が異常過熱と判定される閾値を超えると、使用者に報知する異常過熱報知手段が設けられている。このものでは、加熱室における循環機能に異常が生じたことを音声やブザー、または、表示等の報知手段によって使用者に知らせることにより、掃除を促すことで、加熱室内の熱気の分布不良による調理の失敗を未然に防ぐことが出来る。
さらに、上記加熱調理器において、好ましくは、前記温度検知手段で検知される温度が異常過熱と判定される閾値を超えると、オーブンバーナへのガスの供給を遮断して燃焼室内での熱気の発生を停止する燃焼停止手段が設けられているものでは、異常時に燃焼動作が自動停止することで器具の損傷を防止することが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記燃焼停止手段が作動しても、前記温度検知手段で検知される温度が所定温度に低下するまで、前記循環ファンの回転は継続するように制御されている。
燃焼停止機能が作動してオーブンバーナの燃焼動作が停止されても、循環ファンは回り続けるように制御されているから、外部のフレッシュエアを燃焼室へ取り込むと共に、熱気通路を介して、加熱室やファンモータの設置部に流し続けることが出来る。これにより、熱気通路や加熱室やファンモータ等の冷却が促進される。
以上のように、本発明によれば、温度検知手段による検知温度の急激な上昇により、熱気戻り孔が閉塞されたことに起因する循環機能の不具合を迅速に検知することが出来るので、熱気通路の異常過熱による、加熱室内の熱気の分布の悪化や、熱気の影響を直接受ける加熱室の後壁における熱気吹出孔や熱気戻り孔付近、或いは、ファンモータの異常過熱を未然に防ぐことが出来る。従って、本発明によれば、被調理物の調理の失敗や、器具各部の過熱劣化や過熱変形、さらには、焼損を確実に防止することが出来る。
本発明の実施の形態における加熱調理器の縦断面図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の後部域を示す横断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器の燃焼機能を示すフローチャートである。 従来の加熱調理器を示す縦断面斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明を実施するための形態の加熱調理器は、図1に示すように、システムキッチンのカウンタートップ(51)の開口(51a)に、本体ケース(100)を落とし込むと共に、その上方開放端のフランジ(110)を開口(51a)の周縁に係止させて設置されるビルトイン式のガスコンロに組み込まれるものである。
カウンタートップ(51)の下方に位置する本体ケース(100)の前面に設けられている扉(43)を開閉することにより、オーブン庫としての加熱室(10)を開閉して、内部に被調理物を出し入れすることが出来る。
この実施の形態における加熱調理器は、図4に示した従来の加熱調理器とほぼ同じ構造のものが採用可能であるため、共通する各部には同じ符号を記す。なお、扉(43)が設けられている本体ケース(100)の前面部側を前方、奥側を後方といい、本体ケース(100)の幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
加熱室(10)は、天井部を構成すると共に排気通路(5)に続く排気用孔(12a)が多数形成されている上壁(12)と、下方の燃焼室(20)の上板(22)に沿って設けられている下壁(13)と、左右の側壁(14)と、多数の熱気吹出孔(15a)(15a)及び熱気戻り孔(15b)が開けられている後壁(15)とを有する箱状体であり、扉(43)を前方に引き出すことにより前方に開放させて、例えば、パンやケーキ又はグラタンやローストチキン等のオーブン調理する被調理物を載置させたプレート(52)(図4参照)を加熱室(10)内に収容させることが出来る。
燃焼室(20)は、上板(22)と、下板(23)と、左右側板(24)とで囲まれた空間内に、オーブンバーナ(2)を収容させており、オーブンバーナ(2)の炎が噴き出す後方は、後述する熱気通路(30)に連通している。
また、燃焼室(20)の前面には、外部の空気を取り込む給気口(21)が形成されている。
熱気通路(30)は、下方が燃焼室(20)に開放する熱気通路ケース(3)からなり、その後方には、給気口(21)から燃焼室(20)内に外部の空気を取り込む循環ファン(31)が収納されている循環ファンケース(41)と、循環ファン(31)を回転軸(42)を介して回転させるモータ(4)が設けられている。
モータ(4)による循環ファン(31)の回転駆動によって、上記したように、給気口(21)から燃焼室(20)内に外部の空気が取り込まれると共に、燃焼室(20)内のオーブンバーナ(2)から発生される燃焼排ガスの熱気が熱気通路(30)へ引っ張り込まれて上昇し、加熱室(10)の後壁(15)に形成されている熱気吹出孔(15a)(15a)と熱気戻り孔(15b)とを介して、加熱室(10)内に循環する構成となっている。
熱気通路(30)は、図2に示すように、下方の燃焼室(20)へ開放する熱気通路ケース(3)で囲まれており、加熱室(10)の後壁(15)の中央部の、熱気通路ケース(3)で囲まれる範囲内に、加熱室(10)内の熱気を熱気通路(30)へ戻すための多数の熱気戻り孔(15b)が形成されていると共に、その両側であって、熱気通路ケース(3)から外れた範囲には、燃焼室(20)から送られてくる熱気を加熱室(10)へ吹き出すための多数の熱気吹出孔(15a)(15a)がそれぞれ形成されている。
後壁(15)の後面中央における、熱気戻り孔(15b)を囲む範囲は、筒体(3a)が突設されており、これに対応する熱気通路ケース(3)の後面には、開口部(3b)が開放している。
熱気通路ケース(3)のさらに後方には、加熱室(10)の後壁(15)の左右の熱気吹出孔(15a)(15a)と熱気通路ケース(3)を後方から包囲し且つ開口部(3b)に対応する位置に開口部(32a)が形成される平面視略コ字状の循環ファンケース(41)が添設されている。なお、循環ファンケース(41)の後面は、モータ(4)の回転軸(42)が挿通される挿通部以外は閉塞されている。これにより、開口部(3b)(32a)を介して熱気通路(30)と連通すると共に、加熱室(10)の後壁(15)の左右両側に設けられた熱気吹出孔(15a)(15a)に連通する循環用通路(40)が形成される。この循環用通路(40)に、上記した循環ファン(31)が配設されている。
なお、循環ファンケース(41)の後方には、モータ(4)を収容するモータケース(44)が位置していると共に、循環ファンケース(41)とモータケース(44)との間には、これら各々に連通するように、循環ファン(31)と同軸に設けられている冷却ファン(32)が収容された冷却ファンケース(45)が設けられている。
なお、モータケース(44)の後方には、外部からの空気が取り込まれる空気導入孔(44a)が形成されている。
この実施の形態のものでは、図1に示すように、熱気通路ケース(3)の天井面の中央部に、温度検知手段として、温度検知センサー(1)を垂下するように設けていると共に、温度検知センサー(1)と後壁(15)の熱気吹き戻り孔(15b)の形成域との間には、保護壁(11)を垂下させている。
この温度検知センサー(1)で、熱気通路(30)内の温度が検知され、検知信号は、図示しない制御装置に出力される。
前記制御装置は、本体ケース(100)の内部に組み込まれており、温度検知センサー(1)で検知される温度が、閾値である500℃を超えると、音声や液晶表示等で使用者に異常を報知する異常報知手段や、オーブンバーナ(2)の燃焼動作を停止する燃焼停止手段等が備えられている。
この実施の形態の加熱調理器では、本体ケース(100)の前面部に設けられているオーブン庫の電源スイッチ(図示せず)をONにすると、循環ファン(31)が回転駆動すると同時にオーブンバーナ(2)が点火され、燃焼室(20)の前方の給気口(21)から燃焼用二次空気としてのフレッシュエアが燃焼室(20)内に取り入れられて、オーブンバーナ(2)の燃焼が開始する。
オーブンバーナ(2)の燃焼により生じる熱気は、循環ファン(31)によって、熱気通路ケース(3)内を上昇すると共に、開口部(3b)を介して、熱気通路(30)から循環用通路(40)へ流れる。循環用通路(40)を構成している循環ファンケース(41)は、加熱室(10)と、後壁(15)の熱気吹出孔(15a)(15a)を介して連通するように形成されているから、熱気は熱気吹出孔(15a)(15a)から加熱室(10)内へ送り込まれる。加熱室(10)内へ送り込まれた熱気の一部は、加熱室(10)内の被調理物を加熱した後、熱気戻り孔(15b)から熱気通路(30)内へ戻される。そして、循環用通路(40)から熱気吹出孔(15a)(15a)を介して、加熱室(10)内へ再度吹き込まれる。
このように、正常燃焼では、熱気が加熱室(10)と熱気通路(30)及び循環用通路(40)間を循環することにより、燃焼室(20)から上昇してくる高温の熱気と、加熱室(10)を循環した後に戻されてくる比較的低温となった熱気とが混ざり合うこととなり、加熱室(10)内の被調理物を、間接的に加熱調理するのに適切な温度で加熱することが出来る。
なお、加熱室(10)へ吹き込んだ熱気の他の一部は、排気用孔(12a)から排気通路(5)を通って排気出口(50)から外部へ排出される。
後壁(15)の熱気戻り孔(15b)の後方に位置する熱気通路(30)内には温度検知センサー(1)が設置されており、これで、熱気通路(30)内の温度を検知することが出来る。
なお、加熱室(10)から、熱気戻り孔(15b)を介して熱気通路(30)へ戻される熱気には、ミスト状の油分や塩分等が含まれているが、温度検知センサー(1)が熱気戻り孔(15b)よりも上方の天井面に配設されていると共に、温度検知センサー(1)と熱気戻り孔(15b)との間には保護壁(11)が設けられているから、これら油分や塩分等が温度検知センサー(1)へ直接付着するのを防止することが出来る。このように、温度検知センサー(1)に油分や塩分等が付着して堆積するのを防止することにより、温度検知センサー(1)の感度を持続させることが出来ると共に、劣化や故障を防止することが出来る。
以下、本発明の実施の形態における加熱調理器において、熱気循環式のオーブン庫の燃焼動作及び、熱気戻り孔(15b)が閉塞される等によって生じる循環機能の不具合による異常燃焼の判定動作を、図3のフローチャートに従って説明する。
なお、この実施の形態では、前記電源スイッチを操作して電源をONにすることで、制御装置の主な制御プログラムが起動し、以下に説明する制御動作が実行可能な状態となる。
オーブン庫の、図示しない前記電源スイッチの点火操作がなされると、循環ファン(31)が設定回転数にて作動する。これにより、給気口(21)から燃焼室(20)内へ外部のフレッシュエアが二次空気として取り込まれると共に、オーブンバーナ(2)にはガス供給口周辺の空気(一次空気)と共に設定量のガスが供給され、点火プラグ(25)からの火花放電により、オーブンバーナ(2)が点火する(S1〜S3)。
オーブンバーナ(2)が点火された後、使用者による消火操作がなされるまでの間、温度検知センサー(1)の検知温度T1が、熱気通路(30)の基準温度として予め設定された基準値(例えば、400℃)を超えて、異常過熱状態を認める閾値t(例えば、500℃)を超えたか否かの監視を行う(S4)。
検知温度T1が閾値t以下の状態が継続されれば(S4のステップでNo)、熱気吹出孔(15a)(15a)及び熱気戻り孔(15b)を介しての、加熱室(10)と熱気通路(30)との間における熱気循環機能が正常に行われているとして、加熱調理運転が継続される。その後、バーナ操作部によって消火操作がなされか、または、予め設定された所定の加熱時間が経過した場合は(S5のステップでYes)、オーブンバーナ(2)へのガスの供給が遮断され、オーブンバーナ(2)が消火した後(S6)、循環ファン(31)が停止して(S7)、その後、ステップ1(S1)に戻る。
オーブンバーナ(2)が点火された後、熱気通路内(30)の検知温度T1が異常過熱を示す閾値tより高くなった場合は(S4のステップでYes)、加熱室(10)内で加熱調理されている被調理物からの焼き汁や油分を含む油煙や被調理物を包んでいるアルミホイルの一部が後壁(15)に付着すること等により熱気戻り孔(15b)が閉塞されたために、加熱室(10)内における熱気の循環機能に不具合が生じたと判定され、次のステップ8(S8)で、燃焼停止手段が機能することにより、オーブンバーナ(2)へのガスの供給が停止され、オーブンバーナ(2)を強制的に消火させる自動消火動作が実行される。
そして、これとほぼ同時に、ステップ9(S9)で、異常過熱報知手段による報知動作が実行され、熱気の循環機能に異常が生じている旨を音声出力部(図示せず)から音声にて報知すると共に表示部(図示せず)に表示される。
なお、燃焼停止手段による自動消火動作と、異常過熱報知手段による報知動作は、どちらの動作が先に機能しても良い。
オーブンバーナ(2)の燃焼が停止されて熱気の発生が停止されても、循環ファン(31)は停止されず、回り続けるように制御されているから、給気口(21)から外部のフレッシュエアを、燃焼室(20)を介して熱気通路(30)へ取り込み続けることが出来ると共に、熱気通路(30)に連通している加熱室(10)やファンモータ(4)等の冷却を促進することが出来る。
フレッシュエアによる冷却により、温度検知センサー(1)で検知される検知温度T1が、手を入れても安全な所定温度T2(例えば、100℃)以下に低下すると(S10のステップでYes)、循環ファン(31)を停止させ(S7)、S1のステップに戻る。
S9のステップにて、オーブンバーナ(2)の燃焼が停止されても、循環ファン(31)は停止されないので、循環ファン(31)が作動している間は加熱室(10)内は安全な温度域に達していないことを使用者は知ることが出来る。温度検知センサー(1)で検知される温度T1が、使用者にとって安全な所定温度T2以下にまで低下すると、循環ファン(31)の回転は停止するように設定されているから、循環ファン(31)の停止を確認した時点で、使用者が加熱室(10)の後壁(15)の清掃等を行えば、熱気による火傷等することなく安全に加熱室(10)内を清掃することが出来る。
このように、本発明の実施の形態の加熱調理器では、熱気通路(30)の天井面の中央部に、温度検知センサー(1)を垂下させる構成としたから、燃焼室(20)から送り込まれてくる高温の熱気と、加熱室(10)を循環した後の比較的低温の熱気とが混ざり合った熱気の温度を検知することが出来ると共に、熱気戻り孔(15b)が閉塞される等して、低温の熱気が熱気通路(30)内に送り込まれなくなった場合、燃焼室(20)から熱気通路(30)を上昇し、その天井面に到達する高温の熱気の温度を的確に検知することが出来る。熱気通路(30)の温度の上昇を迅速に検知することが出来ることにより、異常過熱報知手段によって循環機能の不具合を使用者に速やかに知らせることが出来る。
なお、上記実施の形態では、熱気吹き戻り孔(15b)の後方に温度検知センサー(1)を設ける構成としたから、熱気吹き戻り孔(15b)から熱気通路(30)内へ流れて来る熱気に含まれているミスト状の油分や塩分が温度検知手段に付着することによる劣化や故障を防止するために、温度検知センサー(1)を熱気戻り孔(15b)よりも上方の天井面に配設していると共に、温度検知センサー(1)と後壁(15)との間に保護壁(11)を垂下させているが、温度検知センサー(1)は、熱気通路(30)の天井面の左右どちらか一方に設ける構成としても良い。 この場合、天井面の中央部に配設させた場合と同様、熱気通路(30)内の熱気の温度の異常過熱を迅速に検知することが出来る上に、加熱室(10)からの油煙に含まれる油分や塩分等が直接温度検知センサー(1)に付着することがないから、保護壁(11)は必ずしも設ける必要はない。
また、熱気通路(30)の異常過熱は、音声や表示等による報知手段によって、使用者に知らせることが出来る上に、自動消火後の加熱室(10)内の温度が手を入れても大丈夫な程度に低下したことを、循環ファン(31)の停止によって知らせることが出来るようにしたから、加熱室(10)内の清掃の際の安全性も担保でき、使い勝手が良好で且つ安全性の高い加熱調理器を提供できる。
(1) ・・・・・・・・・温度検知手段
(10)・・・・・・・・・加熱室
(15)・・・・・・・・・後壁
(15a) ・・・・・・・・熱気吹出孔
(15b) ・・・・・・・・熱気戻り孔
(20)・・・・・・・・・燃焼室
(2) ・・・・・・・・・オーブンバーナ
(30)・・・・・・・・・熱気通路
(31)・・・・・・・・・循環ファン

Claims (5)

  1. オーブンバーナが配設される燃焼室と、
    燃焼室の上方に設置されると共に被調理物が収容される加熱室と、
    燃焼室及び加熱室の後方に連通し且つオーブンバーナから発生される高温の熱気が流れる熱気通路と、
    熱気通路の後方に設置され且つ、外部の空気を燃焼室内に取り込むと共に、燃焼室内の熱気を熱気通路に引き込み、加熱室内へ送り込んで循環させる循環ファンと、を有し、
    加熱室と熱気通路とを区画する加熱室の後壁に、熱気通路内の熱気を加熱室内に送り込む熱気吹出孔と、加熱室内を循環した後の熱気を熱気通路へ戻す熱気戻り孔とが形成され、
    前記熱気通路のうち、前記加熱室の後壁の後方の所定個所に、温度検知手段が設けられている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記温度検知手段は、前記熱気戻り孔より上方の、熱気通路の天井面付近に設置され、 前記温度検知手段と加熱室の後壁との間には、保護壁が設置されている加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記温度検知手段で検知される温度が異常過熱と判定される閾値を超えると、使用者に報知する異常過熱報知手段が設けられている加熱調理器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の加熱調理器において、
    前記温度検知手段で検知される温度が異常過熱と判定される閾値を超えると、オーブンバーナへのガスの供給を遮断して燃焼室内での熱気の発生を停止する燃焼停止手段が設けられている加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    前記燃焼停止手段が作動しても、前記温度検知手段で検知される温度が所定温度に低下するまで、前記循環ファンの回転は継続するように制御されている加熱調理器。
JP2017016745A 2017-02-01 2017-02-01 加熱調理器 Active JP6857505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016745A JP6857505B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016745A JP6857505B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018124015A true JP2018124015A (ja) 2018-08-09
JP6857505B2 JP6857505B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=63109581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017016745A Active JP6857505B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6857505B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109248838A (zh) * 2018-09-30 2019-01-22 机械工业第四设计研究院有限公司 一种横向烘干室

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231212U (ja) * 1985-08-09 1987-02-25
JP2015140943A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 リンナイ株式会社 加熱調理器
JP2016151373A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 リンナイ株式会社 加熱調理器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231212U (ja) * 1985-08-09 1987-02-25
JP2015140943A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 リンナイ株式会社 加熱調理器
JP2016151373A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 リンナイ株式会社 加熱調理器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109248838A (zh) * 2018-09-30 2019-01-22 机械工业第四设计研究院有限公司 一种横向烘干室
CN109248838B (zh) * 2018-09-30 2023-09-05 机械工业第四设计研究院有限公司 一种横向烘干室

Also Published As

Publication number Publication date
JP6857505B2 (ja) 2021-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6934341B2 (ja) 加熱調理器
JP2011000315A (ja) グリル
JP7213112B2 (ja) 加熱調理器
JP6298991B2 (ja) 加熱調理器
US20120125206A1 (en) Heating device
JP2018124015A (ja) 加熱調理器
JP6249983B2 (ja) 加熱調理器
JP5651637B2 (ja) 加熱調理器
JP2012042171A (ja) 加熱調理器
JP5642113B2 (ja) 加熱調理器
JP2014153041A (ja) 加熱調理システム
JP2015132417A (ja) ガスコンロ
JP5925818B2 (ja) 加熱調理器
JP7465781B2 (ja) 加熱調理器
JP2007075175A (ja) ガス調理器
JP5819377B2 (ja) 加熱調理器
JP7353232B2 (ja) 加熱調理器
JP2018158063A (ja) グリル調理機器及びそれを搭載した加熱調理機器
JP2005155928A (ja) ガス調理器
JP2589241B2 (ja) 調理器の安全装置
JP6448429B2 (ja) 加熱調理器
KR20060123902A (ko) 증기발생장치를 갖춘 조리기의 안전장치 및 그 제어방법
JP2004113697A (ja) グリル
JP2004313378A (ja) グリル
JP6249758B2 (ja) 加熱調理器の燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6857505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250