JP2018165601A - ガスローレンジ用の排気フード及びガスローレンジ - Google Patents

ガスローレンジ用の排気フード及びガスローレンジ Download PDF

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【課題】ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境の悪化を抑制し得るガスローレンジ用の排気フード及びガスローレンジを提供する。【解決手段】ガスローレンジの排気筒4の上方に配設される天蓋部Htを備え、天蓋部Htが、上方に凹入した形状に構成され、且つ、平面視で、排気筒4の上端部に設けられた筒排気口5を内部に収めることが可能な大きさの天蓋排気口41を備えて、ケーシング3上に載置された調理鍋Nから発生した気体状の調理生成物質を捕集して、天蓋排気口41から天蓋部Ht上方に排出するように構成されているガスローレンジ用の排気フードH。【選択図】図1

Description

本発明は、内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングと、当該ケーシングの後方部に立設されて、燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒とを備えたガスローレンジ用の排気フード、及び、そのようなガスローレンジに関する。
かかるガスローレンジは、調理鍋を比較的低い位置で載置支持して加熱することが可能に構成されたものであり、寸胴鍋等の高さが比較的高い調理鍋を加熱する際に、作業し易いように構成されている。
このようなガスローレンジでは、内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングの後方部に、燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒が立設されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このようなガスローレンジを用いて調理鍋を加熱している間は、燃焼室で発生した排気ガスは、排気筒からガスローレンジが設置された厨房等の部屋内に排出され、並びに、調理鍋内で発生した気体状の調理生成物質(湯気、気化した油等であり、以下、調理生成気と記載する場合がある)も、部屋内に放出される。
通常は、ガスローレンジが設置された部屋の天井部付近には、排気筒から排出された排気ガスを部屋外に排出するために、排気ファン等の排気手段が設けられている。
特開2007−271130号公報
従来では、排気筒から排出された排気ガスは排気手段により部屋外に排気され易いが、調理鍋内で発生した調理生成気は、部屋内に拡散し易かった。そのため、排気手段が設けられているにしても、部屋内に拡散した調理生成気を部屋外に十分に排気することができないため、調理生成気が部屋内の広範囲に拡散して残留し易かった。
そして、このように部屋内に広範囲に拡散して残留する調理生成気が、部屋内の作業環境を悪化させる要因となっており、改善が望まれていた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境を向上し得るガスローレンジ用の排気フード及びガスローレンジを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの特徴構成は、
内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングと、当該ケーシングの後方部に立設されて、前記燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒とを備えたガスローレンジの前記排気筒の上方に配設される天蓋部を備え、
前記天蓋部が、上方に凹入した形状に構成され、且つ、平面視で、前記排気筒の上端部に設けられた筒排気口を内部に収めることが可能な大きさの天蓋排気口を備えて、前記ケーシング上に載置された調理鍋から発生した気体状の調理生成物質を捕集して、前記天蓋排気口から前記天蓋部上方に排出するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、排気筒を上昇してきたガスバーナの排気ガスは、筒排気口から天蓋部内に排出され、更に、上方に凹入した天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動して、天蓋部外上方に排出される。
そのような排気ガスの流動に伴うドラフト作用より、調理鍋内から発生した調理生成気は、天蓋排気口に向かって向きを変えながら上昇して天蓋部内に流入し、更に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動して、排気ガスと共に天蓋排気口から天蓋部外上方に排出される。
つまり、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを少なくしながら天蓋部内に集めて捕集すると共に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを十分に抑制することができる。
ちなみに、通常は、ガスローレンジが設置された部屋の天井部付近には排気手段が設けられているので、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出された排気ガス及び調理生成気等は、排気手段により部屋外に排出される。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境を向上し得るガスローレンジ用の排気フードを提供することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記天蓋部が、平面視で、前記ケーシングの上面の略全体を少なくとも覆うことが可能な覆い体と、当該覆い体の外周部に垂下状に設けられた周壁体とを備えて構成され、
前記天蓋排気口が、前記覆い体の後端部に設けられ、
前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内に位置させ、且つ、前記覆い体にて前記ケーシングの上面の略全体を少なくとも覆う状態で、前記筒排気口の上方に配設される点にある。
上記特徴構成によれば、平面視で、天蓋部がケーシングの上面の略全体を少なくとも覆う状態となっていると共に、天蓋排気口内に筒排気口が収まっていることから、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを極力少なくしながら天蓋部内に集めて捕集すると共に、天蓋排気口に向かって流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを更に十分に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を一層向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、平面視で、前記天蓋排気口の前後方向の長さが、前記筒排気口の前後方向の長さよりも長く、
前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内の後端部に位置させた状態で、前記筒排気口の上方に配設される点にある。
上記特徴構成によれば、平面視で、筒排気口が天蓋排気口内の後端部に位置しているので、筒排気口から天蓋部内に排出された排気ガスが天蓋排気口から流出するように流動していても、天蓋部内に流入した調理生成気が天蓋排気口に向かって流動する際の抵抗が大きくなるのを十分に抑制することができる。
つまり、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを一層少なくしながら天蓋部内に捕集すると共に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって一層スムーズに流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを一層十分に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を一層向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記ケーシングの外周面を形成する外周板部及び上面を形成する天板部の少なくとも一部が、中空状の二重構造にされて、その二重構造の内部空間が冷却用通路とされ、
前記冷却用通路に外気を取り入れる外気取り入れ部、及び、前記冷却用通路と前記ケーシング内の空間であるケーシング内空間とを連通するケーシング内連通部が設けられ、
冷却用空気排出筒が、前記排気筒の外周部に、当該排気筒と二重筒構造になるように設けられ、
前記冷却用空気排出筒の下端部が、前記ケーシング内空間に連通され、
前記冷却用空気排出筒の上端部に、前記筒排気口を内部に収めた状態で、外側排気口が設けられ、
前記天蓋排気口が、平面視で、前記外側排気口を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、前記外側排気口の前後方向の長さよりも長く、
前記天蓋部が、平面視で、前記外側排気口を前記天蓋排気口内の後端部に位置させた状態で、前記筒排気口の上方に配設される点にある。
上記特徴構成によれば、ガスバーナの排気ガスが排気筒を通して排出される際のドラフト作用によって、外気取り入れ部から外気が冷却用空気としてケーシングの冷却用通路に流入して冷却用通路を流動し、その流動によりケーシングが冷却される。ケーシングを冷却することにより昇温した冷却用空気は、ケーシング内連通部からケーシング内空間に流入し、更にそのケーシング内空間を流動して冷却用空気排出筒の下端部に流入し、更にその冷却用空気排出筒を上昇して、外側排気口から天蓋部内に排出され、更に天蓋排気口に向かって流動して天蓋排気口から天蓋部外上方に排出される。
又、平面視で、天蓋排気口内に外側排気口が収まっていると共に、外側排気口が天蓋排気口内の後端部に位置しているので、外側排気口から天蓋部内に排出された冷却用空気も、筒排気口から天蓋部内に排出された排気ガスと共に、天蓋排気口から流出するように流動していても、天蓋部内に流入した調理生成気が天蓋排気口に向かって流動する際の抵抗が大きくなるのを十分に抑制することができる。
つまり、冷却用空気の通流によりケーシングを冷却すると共に、その冷却により昇温した冷却用空気を天蓋部内に流入させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出されるようにしながらも、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを十分に少なくしながら天蓋部内に捕集して、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができる。
従って、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを十分に抑制することができることに加えて、ケーシングの冷却により部屋内の温度上昇も抑制することができるので、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を更に向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記天蓋部の左右の各側端部の下方に、前記天蓋部の側端部と前記冷却用空気排出筒の側端部とに架け渡された状態で、前記天蓋部の下面と前記冷却用空気排出筒の前面との間の空間の側方を囲う側方パネルが設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、左右両側方の側方パネルにより、天蓋部が支持される。又、左右両側方の側方パネルにより、調理鍋内から発生した調理生成気が側方に流れるのが遮られるので、調理生成気が天蓋部内に捕集されずに漏れるのを更に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を一層向上することができ、しかも、天蓋部を一層頑丈に取り付けることができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記覆い体が平板状であり、
前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の上面が水平又は略水平になるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、覆い体の上面が水平又は略水平になっているので、覆い体の上面、即ち、天蓋部の上面に調理用具等を載置することが可能となる。
従って、天蓋部の上面を棚として使用することが可能となるので、利便性を向上しながら、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記覆い体が、階段状に成形された曲板状であり、
前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の階段面が前下がり状で、且つ、各段の段面が水平又は略水平となるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、覆い体の裏面が天蓋排気口に近づくほど高くなっているので、調理鍋内から発生して天蓋部内に流入した調理生成気等が、覆い体の裏面に沿って天蓋排気口に向かって流動し易くなって、天蓋排気口から流出し易い。
つまり、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを一層少なくしながら天蓋部内に捕集すると共に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって一層スムーズに流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを更に十分に抑制することができる。
又、階段状の覆い体の各段面が水平又は略水平になっているので、各段面に調理用具等を載置することが可能となる。
従って、天蓋部の上面を棚として使用することが可能となるので、利便性を向上しながら、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を更に向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記周壁体が、前記覆い体の全周にわたって設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、周壁体が覆い体の全周にわたって設けられていることから、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを一層少なくしながら天蓋部内に捕集して、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを更に十分に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を更に向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記覆い体が平板状であり、
前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の上面が前下がり状になるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、覆い体の裏面が天蓋排気口に近づくほど高くなっているので、調理鍋内から発生して天蓋部内に流入した調理生成気等が、覆い体の裏面に沿って天蓋排気口に向かって流動し易くなって、天蓋排気口から流出し易い。
つまり、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを一層少なくしながら天蓋部内に捕集すると共に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって一層スムーズに流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを更に十分に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を更に向上することができる。
本発明に係るガスローレンジ用の排気フードの更なる特徴構成は、前記周壁体が、前記覆い体の外周部における前方側の左右方向に沿う部分を除いた箇所に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、覆い体の外周部における前方側の左右方向に沿う部分を除いた箇所に設けられている周壁体により、調理鍋内から発生した調理生成気が天蓋部の左右両側方や後方に漏れるのを抑制することができ、前下がり状の覆い体により、調理鍋内から発生した調理生成気が天蓋部の前方に漏れるのを抑制することができる。
つまり、前下がり状の覆い体を調理生成気の漏れを抑制するための周壁体として機能させることが可能となるので、天蓋部の構成の簡略化を図ることができる。
従って、低価格化を図りながら、ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境を向上し得る排気フードを提供することができる。
本発明に係るガスローレンジは、内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングと、当該ケーシングの後方部に立設されて、前記燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒とを備えたガスローレンジであって、
その特徴構成は、上述のガスローレンジ用の排気フードが、前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内に位置させ、且つ、前記筒排気口の上方に配設されて、前記ケーシング上に載置された調理鍋から発生した気体状の調理生成物質を捕集して、前記天蓋排気口から前記天蓋部上方に排出するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、先に説明した排気フードが設けられているので、排気筒を上昇してきたガスバーナの排気ガスは、筒排気口から天蓋部内に排出され、更に、上方に凹入した天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動して、天蓋部外上方に排出される。
そのような排気ガスの流動に伴うドラフト作用より、調理鍋内から発生した調理生成気は、天蓋排気口に向かって向きを変えながら上昇して天蓋部内に流入し、更に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動して、排気ガスと共に天蓋排気口から天蓋部外上方に排出される。
つまり、調理鍋内から発生した調理生成気を、漏れを少なくしながら天蓋部内に集めて捕集すると共に、天蓋部内を天蓋排気口に向かって流動させて、天蓋排気口から天蓋部外上方に排出することができるので、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを十分に抑制することができる。
従って、ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境を向上し得るガスローレンジを提供することができる。
第1実施形態に係るガスローレンジの縦断右側面図 第1実施形態に係るガスローレンジの一部切り欠き正面図 第1実施形態に係るガスローレンジの平面図 図1のIV−IV矢視図 第1実施形態に係るガスローレンジの分解斜視図 第2実施形態に係るガスローレンジの一部切り欠き右側面図 第2実施形態に係るガスローレンジの平面図 第3実施形態に係るガスローレンジの一部切り欠き右側面図 第3実施形態に係るガスローレンジの平面図 第4実施形態に係るガスローレンジの一部切り欠き右側面図 別実施形態に係るガスローレンジの要部の分解斜視図 別実施形態に係るガスローレンジの要部の斜視図
以下、図面に基づいて、本発明に係るガスローレンジの実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、ガスローレンジは、内部にガスバーナ1及び当該ガスバーナ1の燃焼室2を有するケーシング3と、当該ケーシング3の後方部に立設されて、燃焼室2からの排気ガスを排出する排気筒4とを備えて構成されている。
本発明では、ガスローレンジに、排気筒4の上方に配設される天蓋部Htを備えたガスローレンジ用の排気フード(以下、単に排気フードと記載する場合がある)Hが、設けられている。
この排気フードHは、天蓋部Htが、上方に凹入した形状に構成され、平面視で、排気筒4の上端部に設けられた筒排気口5を内部に収めることが可能な大きさの天蓋排気口41を備え、当該天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内に位置させ、且つ、ケーシング3の上面を覆う状態で、筒排気口5の上方に配設されて、ケーシング3上に載置された調理鍋Nから発生した気体状の調理生成物質(湯気、気化した油等であり、以下、調理生成気と記載する場合がある)を捕集して、天蓋排気口41から天蓋部Ht上方に排出するように構成されている。
この実施形態では、天蓋部Htが、平面視で、ケーシング3の上面の略全体を少なくとも覆うことが可能な覆い体40と、当該覆い体40の外周部に垂下状に設けられた周壁体50とを備えて構成され、天蓋排気口41が、覆い体40の後端部に設けられている。
そして、天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内に位置させ、且つ、覆い体40にてケーシング3の上面の略全体を少なくとも覆う状態で、筒排気口5の上方に配設される。
次に、ガスローレンジの各部について、説明を加える。
図1、図2、図4及び図5に示すように、ケーシング3は、外周面を形成する前板部6、左右両側の側板部7及び背板部8(いずれも外周板部の一例)と天板部9とにより、底側が開口した直方体形状の箱状に構成されている。
又、前板部6、左右両側の側板部7及び背板部8夫々の下端から、脚部10が突設され、床面の上方に若干の隙間を介して前板部6、左右の側板部7、背板部8の下端部が配置される。
更に、ケーシング3の下端部の左右両側の脚部10の間に、汁受け11が着脱自在に配設されている。
前板部6には、ガスバーナ1の点火、火力調節、消火を行うための操作部12が設けられてあり、使用者P(図1参照)がケーシング3の前側より操作部12を操作することができる。又、前板部6には、ケーシング3外よりケーシング3内の空間であるケーシング内空間13に空気を取り入れるための複数の空気取り入れ孔14が形成されている。
ここで、ガスローレンジは、背板部8を厨房等の部屋の壁面(図示省略)に密着又は近接させて設置するものであり、前板部6側を前、背板部8側を後とする。
天板部9の略中央部に、上下に貫通する概略円形の加熱用開口15が形成されている。
燃焼室2は、上下両端が開口した概略円筒状の燃焼室側壁16内に形成され、この概略円筒状の燃焼室側壁16が、その上端部が天板部9の加熱用開口15に挿通された状態で、ケーシング3内に配設されて、燃焼室2が、ケーシング3内に設けられる。
燃焼室側壁16の上端にはヒートリング17が設けられている。ヒートリング17は、上面が平坦面であり、この平坦な上面上に寸胴鍋等の調理鍋Nが載置される。燃焼室側壁16の上端のヒートリング17が設けられた部分は、天板部9の上面から上側に多少突出しており、調理鍋Nがヒートリング17上に載置された状態で、鍋底が天板部9に接触しないようになり、又、燃焼室側壁16の上端開口が調理鍋Nによって閉塞される状態となるように構成されている。
ちなみに、この実施形態では、ケーシング3の寸法は、左右方向の幅が600mm、前後方向の奥行きが750mm、脚部10の高さが140mm、床面から天板部9の上面までの高さが420mmに設定されている。
図1に示すように、ガスバーナ1は、複数の炎孔(図示省略)を備えたバーナヘッド1hと、そのバーナヘッド1hにガス燃料と空気との混合気を供給する混合管1pとを備えて構成されている。
このガスバーナ1が、バーナヘッド1hが燃焼室2内の下端側に位置し、且つ、混合管1pが燃焼室2の下側(即ち、燃焼室側壁16の下端より下側)に位置した状態で、ケーシング3内に設けられている。又、ケーシング3には、ゴムホース等からなるガス供給管(図示省略)の下流側の端部が接続される管接続口18が露出するように設けられ、この管接続口18と混合管1pとがガス供給管(図示省略)にて接続される。
図示を省略するが、燃焼室2内には、ガスバーナ1のバーナヘッド1hの近傍に位置させて種火バーナが配設されている。種火バーナは、熱電対等からなる感熱部を備えており、上記操作部12を操作して点火動作を行うと、圧電スパークにより種火バーナの点火が行われ、感熱部が充分加熱されて所定以上の温度を感知するとガスバーナ1へのガス供給路が開となってガスが供給されると共にガスバーナ1の点火が行われて燃焼が開始する。また、火炎の立ち消えが発生した場合には、感熱部で所定以上の温度が感知されなくなってガス供給路が閉となり、燃焼が停止する。
図1〜図5に示すように、この実施形態では、内側の角筒状の排気筒4と外側の角筒状の冷却用空気排出筒19とからなる二重筒構造の排気煙道20が、ケーシング3の天板部9の後端部に立設されている。そして、内側の排気筒4と外側の冷却用空気排出筒19との間の空間により、ケーシング内空間13から冷却用空気を排出する冷却用空気排出路23が構成される。
説明を加えると、図1に示すように、排気煙道20は、冷却用空気排出筒19の下端部がケーシング3の天板部9に挿通され、且つ、排気筒4の下端がケーシング3の天板部9の下面よりも下方に突出した状態で設けられて、冷却用空気排出筒19の下端開口21がケーシング内空間13に開口している。
つまり、冷却用空気排出筒19の下端部が、下端開口21を介してケーシング内空間13に連通している。
排気筒4の外周面には、石膏ボードやグラスウール成形材からなる断熱材33が設けられている。
図1〜図5に示すように、排気筒4及び冷却用空気排出筒19は、いずれも、左右方向の長さが前後方向の長さよりも長い扁平状の角筒状である。そして、排気筒4の上端の左右方向に長い細長矩形状で略垂直方向上向きの開口部が筒排気口5とされ、冷却用空気排出筒19の上端部の左右方向に長い細長矩形状で略垂直方向上向きの開口部が外側排気口22とされる。
つまり、冷却用空気排出筒19の上端部に、筒排気口5を内部に収めた状態で、外側排気口22が設けられていることになる。
図1、図4及び図5に示すように、燃焼室側壁16の後部には、燃焼室2内で発生した排気ガスを排出するための排気連通口24が形成され、この排気連通口24と排気筒4の下端開口とが、排気筒4と略同一の横断面形状を有する接続筒25にて連通接続されて、燃焼室2からの排気ガスを排気筒4にて排出可能に構成されている。
図1、図2及び図4に示すように、この実施形態では、ケーシング3の外周面を形成する外周板部(即ち、前板部6、左右両側の側板部7及び背板部8)及び上面を形成する天板部9の少なくとも一部が、中空状の二重構造にされて、その二重構造の内部空間が冷却用通路26とされ、冷却用通路26に外気を取り入れる外気取り入れ部27、及び、冷却用通路26とケーシング内の空間であるケーシング内空間13とを連通するケーシング内連通部28が設けられている。
この実施形態では、左右両側の側板部7、及び、天板部9における前方側の一部が二重構造とされている。
説明を加えると、天板部9は、上天板9aと、この上天板9aの略前半部の下方に隙間を介して配置される下天板9bとからなる二重構造に構成されている。
更に、上天板9aにおける天板部9の加熱用開口15の前方側に相当する部分に、仕切り板29を左右の側板部7にわたして設けると共に(図4参照)、この仕切り板29の下端部に下天板9bの後端部を接続して、上天板9a、下天板9b、両側板部7、前板部6、仕切り板29とで囲まれる空間が冷却用通路26の一例である天板部冷却用通路26tに構成されている。
又、天板部9の加熱用開口15の開口縁部と燃焼室側壁16との間の環状の隙間が、ケーシング内空間13(但し、燃焼室2内の燃焼空間を除く。以下同じ)と天板部9の上側の大気とを連通する連通路30に構成されている。
更に、下天板9bの前端部には、この下天板9bの上下の空間を連通させる前開口9cが形成され、下天板9bの上側の天板部冷却用通路26tと下側のケーシング内空間13とが前開口9cを介して連通されている。つまり、前開口9cが、天板部冷却用通路26t(冷却用通路26の一例)とケーシング内空間13とを連通するケーシング内連通部28の一例として設けられている。
側板部7は、外側板7aと、この外側板7aの内側に隙間を介して配置される内側板7bとからなる二重構造であり、この外側板7aと内側板7bとの間の隙間が冷却用通路26の一例である側板部冷却用通路26sに構成されると共に、外側板7aの下端と内側板7bの下端との間の開口が側板部冷却用通路26sに冷却用空気としてケーシング3外から大気を取り入れるための外気取り入れ部27の一例としての外気取り入れ口32として機能させるように構成されている。
そして、内側板7bの前半部の上端部における天板部冷却用通路26tを仕切る部分には、側板部冷却用通路26sと天板部冷却用通路26tとを連通する複数の冷却用通路間連通孔7cが形成され、外側板7aと内側板7bの間の側板部冷却用通路26sを下方より通流してきた冷却用空気が冷却用通路間連通孔7cを通って天板部冷却用通路26tに流入するように構成されている。
又、内側板7bの上端部における冷却用通路間連通孔7cが形成された部分の下側で、ケーシング内空間13に面する部分に、複数のケーシング内連通孔7d(ケーシング内連通部28の一例)が形成され、側板部冷却用通路26sを通流してきた冷却用空気の一部がケーシング内連通孔7dを通ってケーシング内空間13に流入するように構成されている。
尚、ケーシング3、ヒートリング17、排気筒4及び冷却用空気排出筒19等は、SUS等の耐熱性の金属にて製作されている。
次に、図1、図2、図3及び図5に基づいて、排気フードHについて説明を加える。
この第1実施形態では、覆い体40は、左右方向の長さがケーシング3よりもやや長く、前後方向の長さがケーシング3と略同一の矩形状の平板状である。
周壁体50は、前方側の前壁部51、左右両側方側の側壁部52、後方側の後壁部53からなる平面視で角筒状に、覆い体40の全周にわたって設けられている。
前壁部51、左右の側壁部52の上下方向の長さは略同一であり、後壁部53の上下方向の長さは、前壁部51、左右の側壁部52の上下方向の長さよりも長くなるように構成されている。
そして、天蓋部Htが、覆い体40と排気煙道20の上端との間に所定の間隔を隔てるべく、排気煙道20の上端を左右の側壁部52の下端よりも多少上方に位置させた状態で、後壁部53の内面を冷却用空気排出筒19の後面に当て付け、且つ、左右の側壁部52の内面を冷却用空気排出筒19の左右の側面に当て付けた姿勢で、冷却用空気排出筒19の上端部に片持ち状で固定されている。
ちなみに、天蓋部Htは、SUS等の耐熱性の金属にて製作され、その天蓋部Htの冷却用空気排出筒19の上端部への取り付けは、溶接、ビス止め等により行われる。
又、天蓋部Htが、上述のように筒排気口5の上方に配設された状態において、覆い体40の上面が水平又は略水平になるように構成されている。
そして、覆い体40の上面が、調理器具等を載置可能な棚42として使用可能に構成されている。
この第1実施形態では、天蓋排気口41は、覆い体40の後端部に形成され、その天蓋排気口41の形状は、平面視で、左右方向の長さが冷却用空気排出筒19の上端の外側排気口22の左右方向の長さよりも多少長く、前後方向の長さが外側排気口22の前後方向の長さよりも長い(例えば、略2倍程度)矩形状である。
つまり、天蓋排気口41が、平面視で、外側排気口22を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、外側排気口22の前後方向の長さよりも長い。
即ち、平面視で、天蓋排気口41の前後方向の長さが、筒排気口5の前後方向の長さよりも長いことになる。
そして、天蓋部Htが、平面視で、外側排気口22を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設される。
つまり、天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設されることになる。
ここで、天蓋部Htは、図1に示すように、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋(例えば寸胴鍋)Nを視認するのを妨げず、且つ、覆い体40の上面の棚42に調理器具等を載せるのに高過ぎない高さで、筒排気口5の上方に配設される。
例えば、図1に示すように、天蓋部Htの前壁部51の下端が、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nの上端最後部を見る視線Lと略同高さになるように、天蓋部Htが筒排気口5の上方に配設される。
次に、図1、図2及び図4に基づいて、筒排気口5の上方に天蓋部Htが配設された状態において、排気ガス、空気及び調理生成気の流動について説明する。尚、各図において、排気ガス、空気及び調理生成気の流れを矢印で示す。
ちなみに、ガスローレンジを設置した厨房等の部屋の天井部付近には、排気ファン等の排気手段が設けられ、天蓋部Htの天蓋排気口41には、その外部上方から吸気作用が働く。
使用者Pが操作部12を操作してガスバーナ1の燃焼を開始する。ガスバーナ1の燃焼が開始すると、燃焼により発生した高温の燃焼ガスが燃焼室2内を上昇して調理鍋Nの鍋底およびヒートリング17を加熱する。燃焼ガスは、排気ドラフトや温度差によるドラフト、ガスバーナ1からのガス噴出により生じるドラフトによって、鍋底等を加熱した後、排気ガスとして、燃焼室2の後方へ流動して排気連通口24から接続筒25を通って排気筒4に流入し(図1の矢印イ参照)、排気筒4を上方に流動して(図1の矢印ロ参照)、筒排気口5から天蓋部Ht内に排出される(図1の矢印ハ参照)。
ガスバーナ1が燃焼すると、排気ガスのドラフトによって冷却用空気の流動が発生する。
先ず、側板部7の下端の外気取り入れ口32から冷却用空気として大気が取り入れられる(図2の矢印ニ参照)。この冷却用空気は、二重構造となった側板部7内の側板部冷却用通路26sを上方に流動しながら側板部7を冷却し、その一部が側板部7の内側板7bに形成されたケーシング内連通孔7dよりケーシング内空間13に流入すると共に(図2の矢印ホ参照)、残りが側板部7の内側板7bに形成された冷却用通路間連通孔7cより二重構造となった天板部9内の天板部冷却用通路26tに流入する(図2の矢印ヘ、図4の矢印ト参照)。天板部冷却用通路26tに流入した冷却用空気によって、該天板部冷却用通路26tが形成されている天板部9の略前半部が冷却される。天板部冷却用通路26tに流入した冷却用空気は、下天板9bの前端部に形成した前開口9cから下方のケーシング内空間13に流入する(図1の矢印チ参照)。
又、前板部7に形成した空気取り入れ孔14からケーシング3外の大気がケーシング内空間13に流入する(図1の矢印ヌ参照)。
側板部7のケーシング内連通孔7d及び下天板9bの前開口9cよりケーシング内空間13に流入した冷却用空気、前板部6の空気取り入れ孔14からケーシング内空間13に流入した空気は、一部が燃焼室2の下端開口より燃焼室2内に流入して(矢印省略)、ガスバーナ1の二次空気として使用され、排気ガスとなって排気連通口24より接続筒25に流入する。そして、ケーシング内空間13に流入した冷却用空気の残りの一部は、天板部9と燃焼室側壁16との間の連通路30より天板部9の上方の大気へと流動し(図1及び図2の矢印リ参照)、ケーシング内空間13に流入した冷却用空気の残り大部分は、ケーシング3の後部の冷却用空気排出筒19の下部開口21からの冷却用空気排出筒19内の冷却用空気排出路23に流入し(図1の矢印ル参照)、冷却用空気排出筒19及び排気筒4を冷却しながら冷却用空気排出路23を上方に流動して、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出される(図1の矢印ヲ参照)。
矢印リにて示すように、燃焼室側壁16と加熱用開口15の開口縁との間の連通路30より上方に排出された冷却用空気は上昇し、天蓋排気口41に向かって向きを変えながら天蓋部Ht内に流入し、更に、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かって流動する。
又、矢印ワにて示すように、調理鍋N内から発生した調理生成気も、天蓋排気口41に向かって向きを変えながら上昇して天蓋部Ht内に流入し、更に、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かって流動する。
そして、筒排気口5から天蓋部Ht内に排出された排気ガス、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出された冷却用空気、ケーシング3の連通路30より排出されて天蓋部Ht内に流入した冷却用空気、及び、調理鍋N内から発生して天蓋部Ht内に流入した調理生成気等は、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かって流動し、矢印カにて示すように、共に天蓋排気口41から天蓋部Ht外上方に排出され、更に、前述の排気ファン等の排気手段により、部屋外に排出される。
つまり、冷却用空気の通流により、ケーシング3の左右の両側板部7及び天板部9の前方側部分が冷却され、その冷却により昇温した冷却用空気は、冷却用空気排出筒19の下部開口21から冷却用空気排出筒19内の冷却用空気排出路23に流入し、冷却用空気排出路23を上方に流動して、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出される。
そして、平面視で、天蓋部Htがケーシング3の上面の略全体を少なくとも覆う状態となっていると共に、天蓋排気口41内に外側排気口22が収まっていることから、ガスバーナ1の排気ガス、ケーシング3を冷却することにより昇温した冷却用空気、及び、調理鍋N内から発生した調理生成気を、漏れを極力少なくしながら天蓋部Ht内に集めて捕集すると共に、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かってスムーズに流動させて、天蓋排気口41から天蓋部Ht外上方に排出することができる。
従って、調理生成気が部屋内に拡散して残留するのを十分に抑制することができることに加えて、ケーシング3の冷却により部屋内の温度上昇も抑制することができるので、ガスローレンジを用いて調理作業をする際の作業環境を十分に向上することができる。
以下、本発明の第2〜第4の各実施形態を説明するが、第2〜第4の各実施形態は、排気フードHの別の実施形態を説明するものであり、排気フードH以外の構成は上記の第1実施形態と同様である。従って、重複説明を避けるために、排気フードH以外の構成については、詳細な説明及び図示を省略して、主として、排気フードHについて説明する。
〔第2実施形態〕
図6及び図7に基づいて、第2実施形態を説明する。
この第2実施形態では、覆い体40が、階段状に成形された曲板状であり、天蓋部Htが、筒排気口5の上方に配設された状態において、覆い体40の階段面が前下がり状で、且つ、各段の段面43が水平又は略水平となるように構成されている。
説明を加えると、覆い体40は、3段の階段状であり、最上段の3段目の段面43に、天蓋排気口41が形成され、1段目及び2段目の各段面43は、調理器具等を載置可能な棚42として使用可能に構成されている。
階段状の覆い体40の平面視形状は、左右方向の長さがケーシング3よりもやや長く、前後方向の長さがケーシング3と略同一の矩形状である。
又、階段状の覆い体40の1段目の段面43の前端から垂下する板状部分が、前壁部51に兼用されて、周壁体50が、上記の第1実施形態と同様に、前壁部51、左右両側方側の側壁部52、後方側の後壁部53からなる平面視で角筒状に、覆い体40の全周にわたって設けられている。
左右方向視において、左右の各側壁部52の上端縁は、階段状の覆い体40の階段形状に沿うように形成されて、側壁部52により、覆い体40の左右の各側端縁から下方を隙間なく囲うように構成されている。
天蓋排気口41の形状は、平面視で、左右方向の長さが冷却用空気排出筒19の上端の外側排気口22の左右方向の長さよりも多少長く、前後方向の長さが外側排気口22の前後方向の長さよりも長い矩形状である。
つまり、第1実施形態と同様に、天蓋排気口41が、平面視で、外側排気口22を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、外側排気口22の前後方向の長さよりも長い。
即ち、平面視で、天蓋排気口41の前後方向の長さが、筒排気口5の前後方向の長さよりも長いことになる。
そして、第1実施形態と同様に、天蓋部Htが、平面視で、外側排気口22を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設される。
つまり、天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設されることになる。
更に、この第2実施形態では、天蓋部Htの左右の各側端部の下方に、天蓋部Htの側端部と冷却用空気排出筒19の側端部とに架け渡された状態で、天蓋部Htの下面と冷却用空気排出筒19の前面との間の空間の側方を囲う側方パネル60が設けられている。
側方パネル60は、直角三角形の板状であり、その側方パネル60の直角の角部に連なる一方の辺部が天蓋部Htの側端部に固定され、他方の辺部が冷却用空気排出筒19の側端部に固定される。
ここで、天蓋部Htは、図6に示すように、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nを視認するのを妨げず、且つ、覆い体40の上面の棚42に調理器具等を載せるのに高過ぎない高さで、筒排気口5の上方に配設される。
例えば、図6に示すように、天蓋部Htの前壁部51の下端が、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nの最後部上端を見る視線Lと略同高さになるように、天蓋部Htが筒排気口5の上方に配設される。
次に、図6に基づいて、排気ガス、空気及び調理生成気の流動について説明する。尚、図6において、排気ガス、空気及び調理生成気の流れを矢印で示す。
第1実施形態と同様に、排気筒4を上方に流動してきたガスバーナ1の排気ガスは、矢印ハにて示すように、筒排気口5から天蓋部Ht内に排出され、冷却用空気排出筒19内の冷却用空気排出路23を上方に流動してきた冷却用空気も、矢印ヲにて示すように、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出される。
並びに、矢印リにて示すように、燃焼室側壁16と加熱用開口15の開口縁との間の連通路30より上方に排出された冷却用空気は上昇し、天蓋排気口41に向かって向きを変えながら天蓋部Ht内に流入し、更に、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かって流動する。
又、実線矢印ワにて示すように、調理鍋N内から発生した調理生成気も、天蓋排気口41に向かって向きを変えながら上昇して天蓋部Ht内に流入し、更に、天蓋部Ht内を天蓋排気口41に向かって流動する。
この第2実施形態では、覆い体40が階段状に成形された曲板状であり、覆い体40の裏面が天蓋排気口41に近づくほど高くなっているので、矢印リ、ワにて示すように、ケーシング3の連通路30より排出されて天蓋部Ht内に流入した冷却用空気や、調理鍋N内から発生して天蓋部Ht内に流入した調理生成気等は、覆い体40の裏面に沿って天蓋排気口41に向かって流動し易くなって、天蓋排気口41から流出し易い。
しかも、天蓋部Htの左右両側方の下方が側方パネル60により囲われているので、ケーシング3の連通路30より排出された冷却用空気や、調理鍋N内から発生した調理生成気が、側方パネル60に遮られて側方に流動し難くなる。
従って、ケーシング3の連通路30より排出された冷却用空気や、調理鍋N内から発生した調理生成気を効果的に集めて天蓋部Ht内に捕集すると共に、天蓋部Ht外上方に排出して、排気手段により、調理室外に排出することができる。
〔第3実施形態〕
図8及び図9に基づいて、第3実施形態を説明する。
この第3実施形態では、覆い体40が平板状であり、天蓋部Htが、筒排気口5の上方に配設された状態において、覆い体40の上面が前下がり状になるように構成されている。
前下がり傾斜状に設けられた平板状の覆い体40を平面視で見た形状は、左右方向の長さがケーシング3よりもやや長く、前後方向の長さがケーシング3と略同一の矩形状である。
周壁体50は、左右両側方側の側壁部52、後方側の後壁部53とからなり、覆い体40の外周部における前方側の左右方向に沿う部分を除いた箇所に設けられている。
天蓋排気口41は、覆い体40の後端部に設けられ、その天蓋排気口41の平面視での形状は、左右方向の長さが冷却用空気排出筒19の上端の外側排気口22の左右方向の長さよりも多少長く、前後方向の長さが外側排気口22の前後方向の長さよりも長い矩形状である。
つまり、第1実施形態と同様に、天蓋排気口41が、平面視で、外側排気口22を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、外側排気口22の前後方向の長さよりも長い。
即ち、平面視で、天蓋排気口41の前後方向の長さが、筒排気口5の前後方向の長さよりも長いことになる。
そして、第1実施形態と同様に、天蓋部Htが、平面視で、外側排気口22を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設される。
つまり、天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設されることになる。
ここで、天蓋部Htは、図8に示すように、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nを視認するのを妨げない高さで、筒排気口5の上方に配設される。
例えば、図8に示すように、天蓋部Htの前端が、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nの最後部上端を見る視線Lと略同高さになるように、天蓋部Htが筒排気口5の上方に配設される。
図8に、排気ガス、空気及び調理生成気の流れを矢印で示す。
筒排気口5から天蓋部Ht内に排出された排気ガス、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出された冷却用空気の流動は、上記の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
この第3実施形態では、第2実施形態と同様に、覆い体40の裏面が天蓋排気口41に近づくほど高くなっているので、矢印リ、ワにて示すように、ケーシング3の連通路30より排出されて天蓋部Ht内に流入した冷却用空気や、調理鍋N内から発生して天蓋部Ht内に流入した調理生成気等は、覆い体40の裏面に沿って天蓋排気口41に向かって流動し易くなって、天蓋排気口41から流出し易い。
〔第4実施形態〕
図10に基づいて、第4実施形態を説明する。尚、図10は、一部切り欠きの右側面図であるが、平面図は、第3実施形態のガスローレンジと同様に見えるので、以下の説明では、平面図は第3実施形態のガスローレンジの平面図を示す図9を参照する。
この第4実施形態では、覆い体40が側面視で弧状の曲板状であり、天蓋部Htが、筒排気口5の上方に配設された状態において、覆い体40の上面が前下がり状になるように構成されている。
曲板状の覆い体40の平面視での形状は、左右方向の長さがケーシング3よりもやや長く、前後方向の長さがケーシング3と略同一の矩形状である。
周壁体50は、第3実施形態と同様に、左右両側方側の側壁部52、後方側の後壁部53からなり、覆い体40の外周部における前方側の左右方向に沿う部分を除いた箇所に設けられている。
天蓋排気口41は、覆い体40の後端部に設けられ、その天蓋排気口41の平面視での形状は、左右方向の長さが冷却用空気排出筒19の上端の外側排気口22の左右方向の長さよりも多少長く、前後方向の長さが外側排気口22の前後方向の長さよりも長い矩形状である。
つまり、第1実施形態と同様に、天蓋排気口41が、平面視で、外側排気口22を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、外側排気口22の前後方向の長さよりも長い。
即ち、平面視で、天蓋排気口41の前後方向の長さが、筒排気口5の前後方向の長さよりも長いことになる。
そして、第1実施形態と同様に、天蓋部Htが、平面視で、外側排気口22を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設される。
つまり、天蓋部Htが、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内の後端部に位置させた状態で、筒排気口5の上方に配設されることになる。
ここで、天蓋部Htは、図10に示すように、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nを視認するのを妨げない高さで、筒排気口5の上方に配設される。
例えば、図10に示すように、天蓋部Htの前端が、ガスローレンジの前方に立った使用者Pがケーシング3に載置された調理鍋Nの最後部上端を見る視線Lと略同高さになるように、天蓋部Htが筒排気口5の上方に配設される。
図10に、排気ガス、空気及び調理生成気の流れを矢印で示す。
筒排気口5から天蓋部Ht内に排出された排気ガス、外側排気口22から天蓋部Ht内に排出された冷却用空気の流れは、上記の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
この第4実施形態でも、第2実施形態と同様に、覆い体40の裏面が天蓋排気口41に近づくほど高くなっているので、矢印リ、ワにて示すように、ケーシング3の連通路30より排出されて天蓋部Ht内に流入した冷却用空気や、調理鍋N内から発生して天蓋部Ht内に流入した調理生成気等は、覆い体40の裏面に沿って天蓋排気口41に向かって流動し易くなって、天蓋排気口41から流出し易い。
〔別実施形態〕
(A)上記の第1、第3及び第4の各実施形態のガスローレンジにおいて、第2実施形態と同様の側方パネル60を設けても良い。又、上記の第2実施形態のガスローレンジにおいて、側方パネル60を省略しても良い。
(B)上記の第2実施形態のように、覆い体40を階段状に構成する場合、その段数は、第2実施形態で例示した3段に限定されるものではなく、2段でも、4段以上でも良い。
(C)上記の第1〜第4の各実施形態では、ケーシング3の外周面を形成する外周板部(即ち、前板部6、左右両側の側板部7及び背板部8)及び上面を形成する天板部9の少なくとも一部を二重構造にし、その二重構造の内部空間を冷却用通路26とすると共に、冷却用空気排出筒19を排気筒4の外周部に当該排気筒4と二重筒構造になるように設けて、冷却用通路26を通流させた冷却用空気を冷却用空気排出筒19により排出するように構成したが、このような構成を省略しても良い。
この場合は、冷却用空気排出筒19を設けないので、第1〜第4の各実施形態で説明した排気フードHを排気筒4の上端部に直接取り付けることになる。即ち、天蓋部Htを、平面視で、筒排気口5を天蓋排気口41内に位置させ、且つ、覆い体40にてケーシング3の上面の略全体を少なくとも覆う状態で、筒排気口5の上方に配設した形態で、排気筒4の上端部に溶接、ビス止め等により直接取り付けることになる。
(D)ケーシング3の形状(特に平面視での形状)は、上記の実施形態において例示した直方体形状の箱状に限定されるものではなく、種々変更可能であり、ケーシング3の形状に対応させて、天蓋部Htの形状(特に平面視での形状)を変更することができる。例えば、ケーシング3の形状を、平面視で円形を呈する円筒形状にする場合は、天蓋部Htの平面視での形状、即ち、覆い体40の平面視での形状は、ケーシング3の平面視での形状の円と同径以上の直径の円形を呈するようにする。
(E)上記の第1〜第4の各実施形態では、排気フードHを備えたガスローレンジとして製作する場合の実施形態について例示したが、第1〜第4の各実施形態で説明した排気フードHをガスローレンジとは別個に独立して製作するようにしても良い。この場合は、排気フードHを備えていない既設のガスローレンジに、第1〜第4の各実施形態で説明した排気フードHを備え付けることが可能となる。
(F)排気フードHをガスローレンジとは別個に製作する場合、排気フードHを備えないガスローレンジは、後で排気フードHを取り付けることが可能なように構成する。
例えば、図11に示すように、排気筒4を上方に流動してきた排気ガス及び冷却用空気排出筒19を上方に流動してきた冷却用空気を前方斜め上方向に排出する変向アダプタ35を、排気煙道20の上端部にビス等により着脱自在に取り付ける。
この変向アダプタ35は、後方側の背板部35rの上端側を前方斜め上方向に曲げると共に、前方側の前板部35fにアダプタ排気口35eを形成して構成する。すると、排気筒4を上方に流動してきた排気ガス及び冷却用空気排出筒19を上方に流動してきた冷却用空気は、背板部35rにより前方斜め上方向に流動するように案内されて、アダプタ排気口35eから前方斜め上方向に排出される。
つまり、排気フードHを取り付けない場合は、排気煙道20の上端部に変向アダプタ35を取り付けて使用する。排気フードHを取り付けるときは、変向アダプタ35を取り外して、排気煙道20の上端に垂直上向きの筒排気口5及び外側排気口22を露呈させて、上記の第1〜第4の各実施形態で説明した排気フードHを、第1〜第4の各実施形態で説明した形態で、冷却用空気排出筒19の上端部に取り付ける。
図12に示すように、図11で示した変向アダプタ35と同様の変向アダプタ35が排気煙道20の上端部に固定的に取り付けられている場合は、冷却用空気を含んだ状態でアダプタ排気口35eから前方斜め上方向に排出される排気ガスを上向きに流動するように案内するとともに、その排気ガスを垂直上向きに排出する筒排気口5を形成する排気口形成部品36を付属部品として用意する。
この排気口形成部品36は、前板部36fと左右の側板部36sを平面視でコの字状に備え、底部を塞ぐ底板部36bを備えると共に、前板部36fをアダプタ排気口35eに対向させた姿勢で、変向アダプタ35の前面にビス等で取り付け可能に構成する。
そして、排気フードHを取り付けるときは、排気口形成部品36を変向アダプタ35の前面に取り付けて、垂直上向きの筒排気口5を形成して、上記の第1〜第4の各実施形態で説明した排気フードHを、第1〜第4の各実施形態で説明した形態で、冷却用空気排出筒19の上端部に取り付ける。
(G)上方に凹入した形状の天蓋部Htを構成するに、上記の実施形態では、覆い体40と周壁体50とにより構成したが、上方に凹入した形状に成形された1枚の板材により構成しても良い。
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、ガスローレンジを用いて調理作業をする際に、作業環境を向上し得るガスローレンジ用の排気フード及びガスローレンジを提供することができる。
1 ガスバーナ
2 燃焼室
3 ケーシング
4 排気筒
5 筒排気口
6 前板部(外周板部)
7 側板部(外周板部)
8 背板部(外周板部)
9 天板部
13 ケーシング内空間
19 冷却用空気排出筒
22 外側排気口
26 冷却用通路
27 外気取入れ部
28 ケーシング内連通部
40 覆い体
41 天蓋排気口
43 段面
50 周壁体
60 側方パネル
H ガスローレンジ用の排気フード
Ht 天蓋部
N 調理鍋

Claims (11)

  1. 内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングと、当該ケーシングの後方部に立設されて、前記燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒とを備えたガスローレンジの前記排気筒の上方に配設される天蓋部を備え、
    前記天蓋部が、上方に凹入した形状に構成され、且つ、平面視で、前記排気筒の上端部に設けられた筒排気口を内部に収めることが可能な大きさの天蓋排気口を備えて、前記ケーシング上に載置された調理鍋から発生した気体状の調理生成物質を捕集して、前記天蓋排気口から前記天蓋部上方に排出するように構成されているガスローレンジ用の排気フード。
  2. 前記天蓋部が、平面視で、前記ケーシングの上面の略全体を少なくとも覆うことが可能な覆い体と、当該覆い体の外周部に垂下状に設けられた周壁体とを備えて構成され、
    前記天蓋排気口が、前記覆い体の後端部に設けられ、
    前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内に位置させ、且つ、前記覆い体にて前記ケーシングの上面の略全体を少なくとも覆う状態で、前記筒排気口の上方に配設される請求項1に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  3. 平面視で、前記天蓋排気口の前後方向の長さが、前記筒排気口の前後方向の長さよりも長く、
    前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内の後端部に位置させた状態で、前記筒排気口の上方に配設される請求項2に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  4. 前記ケーシングの外周面を形成する外周板部及び上面を形成する天板部の少なくとも一部が、中空状の二重構造にされて、その二重構造の内部空間が冷却用通路とされ、
    前記冷却用通路に外気を取り入れる外気取り入れ部、及び、前記冷却用通路と前記ケーシング内の空間であるケーシング内空間とを連通するケーシング内連通部が設けられ、
    冷却用空気排出筒が、前記排気筒の外周部に、当該排気筒と二重筒構造になるように設けられ、
    前記冷却用空気排出筒の下端部が、前記ケーシング内空間に連通され、
    前記冷却用空気排出筒の上端部に、前記筒排気口を内部に収めた状態で、外側排気口が設けられ、
    前記天蓋排気口が、平面視で、前記外側排気口を内部に収めることが可能な大きさであり、且つ、前後方向の長さが、前記外側排気口の前後方向の長さよりも長く、
    前記天蓋部が、平面視で、前記外側排気口を前記天蓋排気口内の後端部に位置させた状態で、前記筒排気口の上方に配設される請求項2又は3に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  5. 前記天蓋部の左右の各側端部の下方に、前記天蓋部の側端部と前記冷却用空気排出筒の側端部とに架け渡された状態で、前記天蓋部の下面と前記冷却用空気排出筒の前面との間の空間の側方を囲う側方パネルが設けられている請求項4に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  6. 前記覆い体が平板状であり、
    前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の上面が水平又は略水平になるように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  7. 前記覆い体が、階段状に成形された曲板状であり、
    前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の階段面が前下がり状で、且つ、各段の段面が水平又は略水平となるように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  8. 前記周壁体が、前記覆い体の全周にわたって設けられている請求項6又は7に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  9. 前記覆い体が平板状であり、
    前記天蓋部が、前記筒排気口の上方に配設された状態において、前記覆い体の上面が前下がり状になるように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  10. 前記周壁体が、前記覆い体の外周部における前方側の左右方向に沿う部分を除いた箇所に設けられている請求項9に記載のガスローレンジ用の排気フード。
  11. 内部にガスバーナ及び当該ガスバーナの燃焼室を有するケーシングと、当該ケーシングの後方部に立設されて、前記燃焼室からの排気ガスを排出する排気筒とを備えたガスローレンジであって、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のガスローレンジ用の排気フードが、前記天蓋部が、平面視で、前記筒排気口を前記天蓋排気口内に位置させ、且つ、前記筒排気口の上方に配設されて、前記ケーシング上に載置された調理鍋から発生した気体状の調理生成物質を捕集して、前記天蓋排気口から前記天蓋部上方に排出するように構成されているガスローレンジ。
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