JP2010270945A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナリングを精度良くコンロ本体に配置できるとともに、煮こぼれが生じた場合でも、コンロ本体への煮こぼれの流入を低減できるガスコンロを提供する。
【解決手段】ガスコンロ1は、コンロ本体10の上方開放部に取り付けられた天板3にバーナ用開口30が形成され、バーナ用開口30とガスバーナ2の外周面との間の隙間S1を覆うバーナリング4が天板3上に配設される。バーナリング4は、下面から突出し、天板3の挿通孔33に挿通される爪部44を有する。また、バーナリング外周縁の下端40には、周方向に円弧状に延びた複数の凸部46と、凸部46間に凹部47とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、天板に設けられたバーナ用開口の周縁と前記バーナ用開口から突出しているガスバーナの外周面との間の隙間を覆うバーナリングを有するガスコンロに関する。
従来、図7に示すように、ガスコンロ501は、上方開放の矩形箱体であるコンロ本体510内にガスバーナ502が収容され、コンロ本体510の上方開放部を天板503で被覆した構成を有するガスコンロが知られている(特許文献1参照)。この種のガスコンロは、天板503の所定位置に形成されたバーナ用開口530からガスバーナ502のバーナヘッド520及びバーナボディ521を上方に突出させている。
バーナヘッド520は、バーナボディ521の上端に載置されており、バーナヘッド520の下面とバーナボディ521の上面との間に多数の炎孔群523が形成されている。そして、炎孔群523が天板503の上方で露出するように、バーナ用開口530からバーナボディ521及びバーナヘッド520を天板503の上方へ突出させている。
そして、ガスコンロ501には、バーナ用開口530の周縁とバーナボディ521の外周面との間に環状の隙間Saが形成されており、この隙間Saを塞ぐように環状のバーナリング504及び平板リング状のリング下560が配置されている。
これらバーナリング504及びリング下560を天板503に取り付けるには、図8に示すように、リング状の2つの上パッキン571と下パッキン572とをバーナ用開口530の周縁の上下面に配置した状態で、天板503の裏面にリング下560を配設すると共に、表面にバーナリング504を配設する。この状態でリング下560及びバーナリング504を固定ネジ531で固定することにより、バーナリング504とリング下560とが天板503のバーナ用開口530の周縁に固定されて、上記隙間Saが閉塞される。
このような構成により、バーナリング504とリング下560とが回転しないように上記隙間Saを塞いだ状態で天板503に固定され、しかも、天板503上に煮こぼれが生じても、パッキン571,572により煮こぼれがコンロ本体510の内部に浸入するのが阻止される。
特開2008−249178号公報
上記したように従来のガスコンロでは、パッキン571,572を介して天板503を挟み込むようにバーナリング504とリング下560とを固定ネジ531によって固定している。そのため、コンロ本体510内部への煮こぼれの流入は阻止できるが、パッキン571,572を配設する作業、及び、バーナリング504とリング下560とを固定するネジ締め作業が非常に煩雑となっていた。
そこで、本出願人は、バーナリングが回転することなく天板上に簡単に配置できるようにするため、バーナリングの下面に、下方に突出する爪部を形成すると共に、天板に該爪部が挿通可能な挿通孔を設けたガスコンロを先に提案した(特願2009−57298号)。
上記ガスコンロによれば、バーナリングの爪部を天板の挿通孔に挿通させる簡単な作業で、バーナリングを天板に形成されたバーナ用開口と位置決め状態で設置することができる。
ところで、バーナリングは、バーナ用開口の径方向外方で、その外周縁が天板の表面に載置される。この場合、バーナリングの傾きを防ぐためには外周縁の下端全面が均一に天板に接触するように外周縁を形成することが好ましい。しかしながら、このような加工は加工精度上、非常に困難であることから、上記のような下方に突出する爪部を有するバーナリングと、該爪部が挿通される挿通孔を有する天板とを備えるガスコンロでは、煮こぼれが生じた場合、該煮こぼれがバーナリングの外周縁の下端と天板の表面との隙間からバーナリングの内部に浸入しやすく、さらに煮こぼれが多くなると、天板の挿通孔からコンロ本体内に煮こぼれが流入するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、バーナリングを精度良くコンロ本体に配置できるだけでなく、煮こぼれが生じた場合でも、コンロ本体への煮こぼれの流入を低減できるガスコンロを提供することにある。
本発明は、コンロ本体の上方開放部に天板が取り付けられ、前記天板に設けられたバーナ用開口の周縁と前記バーナ用開口から突出しているガスバーナの外周面との間の隙間を覆うバーナリングが前記天板上に配設されるガスコンロにおいて、
前記天板は、前記バーナリングを位置決めするための挿通孔を有し、
前記バーナリングは、バーナリング外周縁よりも径方向内方の下面から下方に突出し、前記天板上に前記バーナリングを配設した際に、前記天板の挿通孔に挿通される爪部を有すると共に、前記バーナリング外周縁の下端に、周方向に円弧状に延びた複数の凸部と、前記複数の凸部の間に凹部とを有するガスコンロである。
上記ガスコンロによれば、バーナリングが下面から下方に突出する爪部を有し、天板が該爪部を挿通する挿通孔を有するから、バーナリングを天板上に配置した際に、前記爪部を前記挿通孔に挿通することにより、天板上にバーナリングを簡易に位置決め状態で配置することができる。そして、上記のようなバーナリング及び天板を用いたガスコンロでは、煮こぼれが生じた場合、この煮こぼれの大半はバーナリングの外表面に落ち、バーナリング外周縁の下端方向に流れ落ちていく。そして、この流れ落ちた煮こぼれはバーナリング外周縁から下面の壁面を径方向内方に毛細管現象により這い上がり、バーナリング内部において天板の表面に落下し、天板に設けられた挿通孔からコンロ本体に流入する。これに対して、上記ガスコンロによれば、前記バーナリング外周縁の下端に周方向に円弧状に延びた複数の凸部と、複数の凸部の間に凹部とが形成されているから、煮こぼれが生じた場合、該凸部と凹部とでは液体(煮こぼれ)のバーナリング内部への浸入速度が異なり、これにより外周縁の下端における液体の表面張力等のバランスが崩れ、バーナリング外周縁から下面の径方向内方の壁面に液体が這い上がる毛細管現象を起こり難くすることができる。このため、煮こぼれはバーナリング外周縁において、バーナリングの径方向の内方側ではなく、前記凹部に向かって周方向に流れて凹部に滞留する。そして、前記凹部の断面積は、前記凸部における通路断面積よりも大きいので、凹部に滞留した液体の流速は凸部と天板の表面との間の隙間を流れる流速よりも遅くなり、バーナリング外周縁から径方向の内方側に浸入し難くなる。これにより、煮こぼれがコンロ本体の内部に流入するのを低減することができる。
また、上記ガスコンロにおいて、前記バーナリング外周縁の下端の凸部は、バーナリングの径方向で前記爪部と対向する位置に設けられていることが好ましい。このように、爪部と対向する位置に凸部が形成されれば、爪部の近くで煮こぼれがバーナリングの径方向内方に浸入し難くなり、爪部が挿通される挿通孔への煮こぼれの流入を良好に阻止することができる。
さらに、前記バーナリングの爪部は、上下方向に延びる貫通孔を有し、前記貫通孔の上端は、前記天板の法線方向から見て、前記天板の挿通孔よりも上方に位置することが好ましい。挿通孔近傍に流入した煮こぼれの量が多くなると、該煮こぼれは挿通孔の周縁と下方に突出する爪部との間に流入し、該爪部を介して毛細管現象によりコンロ本体に流入する。これに対して、上記構成によれば、挿通孔の周縁には爪部の貫通孔が位置しているから、挿通孔の周縁まで煮こぼれが流入しても、爪部と液体とが接触する接触面積を小さくすることができる。このため、煮こぼれが天板の挿通孔の近くにまで至ったとしても、毛細管現象により爪部を介して液体が下方に流れ落ちるのを抑制できる。
また、前記バーナリングの爪部の貫通孔は、その上端が前記バーナリングの下面まで延設されていないことが好ましい。上記したように、バーナリング外周縁から浸入する煮こぼれは、毛細管現象によりバーナリングの下面の壁面を径方向内方に這い上がる毛細管現象によりバーナリング内部に浸入する。従って、爪部に設けた貫通孔の上端がバーナリングの下面まで延設されていた場合、該貫通孔の上端がバーナリング下面と同一面となるため、貫通孔の一部となるバーナリング下面に煮こぼれが到達すると、バーナリング下面に付着している煮こぼれが貫通孔の内面に沿って下方に向かって流れ落ちて、コンロ本体内に流入しやすくなる。これに対して、上記構成によれば、浸入した煮こぼれがバーナリングの下面を這い上がって爪部の根元まで至ったとしても、貫通孔の上端がバーナリングの下面まで延設されていないので、貫通孔に沿ってコンロ本体内へ煮こぼれが流入することを抑制できる。
以上のように、本発明に係るガスコンロよれば、バーナリングを天板に容易に位置決め状態で配置することができる。また、煮こぼれが生じた場合に、バーナリングの内部への煮こぼれの浸入を抑えることができるとともに、天板にバーナリングの爪部が挿通される挿通孔が形成されていても、煮こぼれがコンロ本体の内部に流入するのを抑制できる。
本発明の実施の形態に係るガスコンロの内部の一例を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係るガスコンロの天板、バーナリング、及びバーナヘッドを取り外した状態の一例を示す上面図である。 本発明の実施の形態に係るガスコンロのバーナリングを取り外した状態の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るガスコンロに用いられる五徳及びバーナリングの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るガスコンロに用いられるバーナリングを下面側から見た斜視図である。 図1に示すガスコンロの内部のバーナリングと天板との位置関係を示す要部拡大断面図である。 従来のガスコンロの内部を示す要部断面図である。 従来のガスコンロのバーナリングの取り付け状態を示す要部拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1に示すように、本実施の形態のガスコンロ1は、上方開放の矩形箱体であるコンロ本体10内に一または複数のガスバーナ2が収容され、コンロ本体10の上方開放部は薄肉の金属板からなる天板3で被覆された構成を有している。天板3は、コンロ本体10の周縁に係止され(図示せず)、天板3にはガスバーナ2に対応する各位置にバーナ用開口30が形成されている。
ガスバーナ2は、天板3のバーナ用開口30から上方に突出させており、バーナ用開口30の周縁とガスバーナ2のバーナボディ22の外周面との間に、環状の隙間S1が形成されている。そして、この隙間S1を閉塞するように環状のバーナリング4が天板3の表面に設置される。さらに、天板3上には、バーナリング4を囲むように五徳5が配置される。
ガスバーナ2は、図1から図3に示すように、混合管21(図2参照)の下流端部から上方に続くバーナボディ22と、バーナボディ22の上に載置されるバーナヘッド23と、バーナヘッド23上に配置されるバーナキャップ24とを具備し、バーナヘッド23とバーナボディ22との間の外周に多数の炎孔からなる炎孔群25が環状に形成されている。バーナヘッド23の中央部には鍋底温度センサ26をバーナキャップ24よりも上方に突設させている。
さらに、バーナボディ22の下端には、径方向外方に延びる外周フランジ部22aが形成されており、この外周フランジ部22aをコンロ本体10内に固定されたバーナ支持台27にネジ止めで固定することにより、バーナボディ22がコンロ本体10内に固定される。バーナボディ22の外周部には、図2及び図3に示すように、点火電極31及び炎検知器32がそれぞれ配設されている。
バーナリング4は、図4及び図5に示すように、リング内周縁に点火電極31を配置させる切欠部41と炎検知器32を配置させる切欠部42が形成されている。また、バーナリング4のリング外周縁には、五徳5を位置決めするための一対の切欠部43が対向させて設けられている。さらに、バーナリング4の外周縁よりも径方向内方の下面4aには、相互に対向する位置に一対の爪部44が下方に突出するように垂下形成されている。これら爪部44には、爪部44を貫通する貫通孔として上下方向に延びる長孔44aが形成されている。爪部44の長さは、バーナリング4を天板3上に配置させた時に、爪部44の先端部が後述する支持部材6の係止孔62に嵌合される長さに形成されている。また、長孔44aの上下方向の長さは、天板3の法線方向に見て、上端が天板3の挿通孔33より上方に位置し、下端が支持部材6の下面より下方に位置するように形成されている。さらに、長孔44aの上端はバーナリング4の下面4aには到達しないように形成されている。なお、本実施の形態では、貫通孔として長孔を設けているが、必ずしもこの形状に限られず、例えば下端が開放された形状を有する貫通孔を設けてもよい。
さらに、バーナリング4の外周縁には側壁45が形成されており、側壁45の下端40には、図4及び図5に示すように、周方向に円弧状に延び、天板3と略接触状態で配置される複数の凸部46と、これら複数の凸部46の間に形成され、凸部46の端面より上方に端面を有する凹部47とが形成されている。本実施の形態では、凸部46は周方向に4箇所形成されており、何れの凸部46の端面も同一平面となるように形成されている。さらに、2つの凸部46は、それぞれが径方向でバーナリング4の爪部44と対向するように設けられている。なお、凸部46と凹部47との段差は、バーナリング4の外周縁から浸入する煮こぼれの毛細管現象を効果的に抑制するため、1〜3mm程度が好ましい。
五徳5は、図4に示すように、バーナリング4の外周に配置される環状の五徳枠51と、これに取り付けられている複数の五徳爪50とから構成される。五徳爪50のうち、相互に対向する一対の五徳爪50は、その下辺部が五徳枠51よりも内方へ延長された延長部52を有しており、これら延長部52はバーナリング4の外周縁に設けられた切欠部43に各々係止される。これにより、五徳5は、バーナリング4に対して回転が阻止されると共に、バーナリング4の中心と五徳5の中心とが一致される。
さらに、図1及び図2に示すように、コンロ本体10内における天板3の下方位置で、バーナ用開口30に対向する位置には、支持部材6が配設されている。支持部材6は、天板3のバーナ用開口30に対応する位置に開口部61が形成された板状体である。図2を参照して、開口部61は、バーナボディ22と同心の円弧部の一部を点火電極31及び炎検知器32を挿通させる分だけ拡径させた変形丸孔形状に形成されている。従って、拡径させた部分を除く開口部61の同心円弧部の中心は、バーナボディ22の中心に一致している。また、支持部材6には、開口部61の周囲にバーナリング4の各爪部44を貫通させて係止する一対の係止孔62が設けられている。
支持部材6の一辺(図2では上側辺)からは第1支持脚63が垂下形成され、該第1支持脚63にはその下端が内側へ直角に折曲げられることにより並列する2つの舌片63aが形成されている。これら舌片63aは、ガスバーナ2の外周フランジ部22aとともにバーナ支持台27に位置決めネジ64によってネジ止めされる。
また、支持部材6の他の対向する両辺(図2では左右側辺)からは、図1及び図2に示すように、第2支持脚65、第3支持脚66がそれぞれ垂下形成されている。これら第2支持脚65及び第3支持脚66には、その下端が外側へ直角に折曲げられることにより固定片65a,66aがそれぞれ形成されている。これら固定片65a,66aは、バーナ支持台27等にネジ等で固定される。このようにして、支持部材6は、コンロ本体10内に固定されたバーナ支持台27に舌片63a及び固定片65a,66aをネジ止め等で固定することにより、コンロ本体10内に固定される。
また、天板3には、バーナリング4が載置されたときに、バーナリング4の爪部44が遊嵌状態で貫通する挿通孔33が形成されている。これら挿通孔33は、天板3がコンロ本体10に組みつけられたとき、支持部材6の係止孔62に対向するように形成されている。
本実施の形態のガスコンロ1では、コンロ本体10内にバーナ支持台27が固定され、バーナ支持台27にガスバーナ2が固定されると共に支持部材6が固定される。このとき、バーナボディ22の上端に形成される環状の炎孔群25の中心が支持部材6の開口部61の中心と一致するように、ガスバーナ2と支持部材6とがバーナ支持台27に固定される。
そして、天板3をコンロ本体10の周縁に係止させることにより、コンロ本体10の上方開放部を閉塞する。この状態では、バーナ用開口30からガスバーナ2のバーナヘッド23、バーナボディ22、点火電極31、及び炎検知器32は天板3の上方に突出する設置態様となる。また、天板3と支持部材6との間には隙間S2が形成され、天板3の挿通孔33の下方に支持部材6の係止孔62が位置する設置態様となる。
さらに、バーナ用開口30の周縁とバーナボディ22との間の隙間S1を覆うように、天板3上からバーナリング4が設置される。このとき、バーナリング4の下面4aから突出する爪部44を天板3の挿通孔33及び支持部材6の係止孔62に連続して挿通させる。ここで、挿通孔33は、爪部44が余裕を持って挿通可能な大きさに設定され、係止孔62は、挿通孔33よりも小さく、爪部44が係止孔62に嵌合されて係止される大きさに設定されている。
従って、バーナリング4が天板3上に設置されると、爪部44は、挿通孔33では遊嵌状態に挿通され、係止孔62では嵌合状態となる。これにより、支持部材6の開口部61の中心とバーナリング4の中心とが一致する。なお、このとき点火電極31及び炎検知器32は、バーナリング4の切欠部41,42内に配置される。
上記のようにしてバーナリング4が支持部材6によって位置決めされた状態で設置された後、五徳5がバーナリング4の周囲に設置される。このとき、五徳5の五徳爪50の延長部52がバーナリング4の外周縁に形成されている切欠部43に係止される。これにより、五徳爪50が連結される環状の五徳枠51の中心がバーナリング4の中心に一致した状態で位置決めされると共に、五徳爪50がバーナリング4と共に周方向に回転されるのが阻止される。以上でガスコンロ1の組み付けが完了する。
以上のように、本実施の形態に係るガスコンロ1によれば、バーナリング4の爪部44を天板3の挿通孔33及び支持部材6の係止孔62に挿通するだけで、五徳5及びバーナリング4が回転することなく五徳5の中心とガスバーナ2の中心とを一致させることができる。また、天板3の設置状態の多少のずれにかかわりなく、バーナリング4は、その中心が支持部材6の開口部61の中心と一致した状態、すなわち、バーナリング4の中心がガスバーナ2の炎孔群25の中心と一致した状態で天板3上に設置される。さらに、本実施の形態によれば、バーナリング4の爪部44が天板3の挿通孔33及び支持部材6の係止孔62に挿通されているから、バーナリング4は天板3及び支持部材6に対して回転しないように取り付けることができる。
そして、上記のようにバーナリング4が爪部44を有し、天板3は該爪部44が挿通される挿通孔33を有するため、煮こぼれが生じた場合、コンロ本体10の内部に煮こぼれが流入しやすくなるが、本実施の形態のバーナリング4の外周縁の下端40には、複数の凸部46と、複数の凸部46の間に凹部47とが連続して形成されているから、バーナリング4の内部への煮こぼれの浸入を効果的に抑えることができる。すなわち、上記ガスコンロ1で煮こぼれが生じた場合、この煮こぼれの大半はバーナリング40の外表面に落ち、バーナリング40の外周縁の下端方向に流れ落ちて、五徳5の五徳枠51とバーナリング4の外周縁との間に滞留する。そして、この流れ落ちた煮こぼれは、バーナリング4の外周縁から下面4aの壁面を径方向内方に毛細管現象により這い上がり、その一部がバーナリング4の内部において天板3の表面に落下し、天板3に設けられた挿通孔33からコンロ本体10に流入する。しかしながら、前記バーナリング4の外周縁の下端40には周方向に円弧状に延びた複数の凸部46と、凹部47とが形成されているから、煮こぼれが生じた場合、該凸部46と凹部47とで液体のバーナリング4の内部への浸入速度が異なり、これにより外周縁の下端40における液体の表面張力等のバランスが崩れ、バーナリング4の外周縁から下面4aの壁面を径方向内方に液体が這い上がる毛細管現象を起こり難くすることができる。このため、煮こぼれはバーナリング4の外周縁において、バーナリング4の径方向の内方側ではなく、凹部47に向かって周方向に流れて凹部47近傍に滞留する。そして、凹部47と天板3の表面との隙間は、凸部46と天板3の表面との隙間よりも大きいから、前記凹部47の断面積は、凸部46における通路断面積よりも大きく、そのため凹部47に滞留した液体の流速は凸部46と天板3の表面との間の隙間を流れる流速よりも遅くなる。これにより、煮こぼれがバーナリング4の外周縁から径方向の内方側に浸入し難くなり、コンロ本体10の内部に煮こぼれが流入するのを低減することができる。
また、本実施の形態のガスコンロ1では、バーナリング4の径方向で、天板3の挿通孔33と挿通される爪部44と対向するように凸部46が形成されるので、爪部44の近くには、煮こぼれの液体がさらに流入し難くなり、爪部44が挿通される挿通孔33への液体の流入を良好に阻止することができる。
さらに、挿通孔33近傍に流入した煮こぼれの量が多くなると、該煮こぼれは挿通孔33の周縁と下方に突出する爪部との間に流入し、該爪部を介して毛細管現象によりコンロ本体10に流入するが、本実施の形態のガスコンロ1では、挿通孔33の周縁は爪部44の長孔44aと対向しているから、煮こぼれが天板3の挿通孔33の近くまで至っても、煮こぼれの液体と爪部44との接触面積を小さくすることができる。これにより、毛細管現象により爪部44を介して液体が下方に流れ落ちるのを抑制できる。
またさらに、爪部44の長孔44aの上端はバーナリング4の下面まで延設されていないので、浸入した煮こぼれの液体が毛細管現象によりバーナリング4の下面の壁面に沿って上昇して爪部44の根元まで至ったとしても、この長孔44aに沿って、液体が下方に流れ落ちるのを抑制できる。
なお、本発明者らが、煮こぼれ量に対するガスコンロ本体内への流入量を測定する実験を行ったところ、外周縁の下端に凸部及び凹部を有さないバーナリングを用いた場合では、煮こぼれ量の90vol%程度がコンロ本体内に流入したのに対し、上記構成を有するバーナリングを用いた場合、煮こぼれ量の5vol%の極めて微量しかガスコンロ本体内に流入しないことが確認されている。また、この微量な煮こぼれも、バーナボディの外周面とバーナ用開口との隙間からコンロ本体内に流入したものであり、挿通孔を介してコンロ本体に流入した煮こぼれは殆ど見られなかった。なお、このとき、天板上には煮こぼれした液体が大量に滞留していたことから、バーナリング内部への浸入が低減されていることを確認できた。
1 ガスコンロ
2 ガスバーナ
3 天板
30 バーナ用開口
33 挿通孔
4 バーナリング
4a 下面
44 爪部
44a 長孔
46 凸部
47 凹部
5 五徳
6 支持部材
10 コンロ本体
S1 隙間

Claims (4)

  1. コンロ本体の上方開放部に天板が取り付けられ、前記天板に設けられたバーナ用開口の周縁と前記バーナ用開口から突出しているガスバーナの外周面との間の隙間を覆うバーナリングが前記天板上に配設されるガスコンロにおいて、
    前記天板は、前記バーナリングを位置決めするための挿通孔を有し、
    前記バーナリングは、バーナリング外周縁よりも径方向内方の下面から下方に突出し、前記天板上に前記バーナリングを配設した際に、前記天板の挿通孔に挿通される爪部を有すると共に、前記バーナリング外周縁の下端に、周方向に円弧状に延びた複数の凸部と、前記複数の凸部の間に凹部とを有するガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記バーナリング外周縁の下端の凸部は、バーナリングの径方向で前記爪部と対向する位置に設けられているガスコンロ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガスコンロにおいて、
    前記バーナリングの爪部は、上下方向に延びる貫通孔を有し、前記貫通孔の上端は、前記天板の法線方向に見て、前記天板の挿通孔よりも上方に位置するガスコンロ。
  4. 請求項3に記載のガスコンロにおいて、
    前記バーナリングの爪部の貫通孔は、その上端が前記バーナリングの下面まで延設されていないガスコンロ。
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