JP2005172125A - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、部品点数を増加させることなく、変速機のケース形状による潤滑向上を図ることを目的としている。
【解決手段】このため、各変速ギヤが備えられた回転軸を変速機ケースの内壁に保持された軸受を介して回転自在に軸支するとともに、回転軸には外周面に設けられた導入口から内側に延びる導入油路と、導入油路に連通して回転軸の内部を軸線方向に延びる連絡油路と、連絡油路と外周面に設けられた導出口とを連通する導出油路とを備え、変速ギヤによって掻き揚げられた潤滑油を導入口から潤滑部位に供給する変速機の潤滑装置において、回転軸の軸方向で導入口を内壁と近接する位置に配設し、内壁には上方に開口部を有するとともに導入口の外周を環状に覆う油溜室を形成している。
【選択図】図1

Description

この発明は変速機の潤滑装置に係り、特に回転軸の外周面に設けられた導入口から潤滑油を取り込んで、回転軸の内部に形成した油路を介して各潤滑必要部位に供給するようにして導入口への潤滑油の取り込み量を増加させる変速機の潤滑装置に関するものである。
変速機の潤滑装置としては、内部構造物であるギヤによってオイルを単純に掻き揚げる方式が潤滑方式の主流である。
その他の潤滑方式には、オイルポンプ等を用いてオイルを回転軸に通し、この回転軸を介して遠心力で潤滑する方式や、オイルガータを用いて潤滑したい部位にオイルを導く方式等がある。
特開平10−153252号公報 特開2001−336617号公報
ところで、従来の変速機の潤滑装置において、オイルポンプやオイルガータ等を用いることは、部品点数及び重量が増加し、当然にコストアップに繋がり、経済的に不利であるという不都合がある。
この発明は、部品点数を増加させることなく、変速機のケース形状による潤滑向上を図るために、回転軸の外周面に設けられた導入口から潤滑油を取り込んで、回転軸の内部に形成した油路を介して各潤滑部位に供給するようにした変速機の潤滑装置について、部品点数を増加させることなく、変速機のケース形状による潤滑向上を図るために、導入口への潤滑油の取り込み量を増加させたものである。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、各変速ギヤが備えられた回転軸を変速機ケースの内壁に保持された軸受を介して回転自在に軸支するとともに、この回転軸には外周面に設けられた導入口から内側に延びる導入油路と、この導入油路に連通して前記回転軸の内部を軸線方向に延びる連絡油路と、この連絡油路と外周面に設けられた導出口とを連通する導出油路とを備え、前記変速ギヤによって掻き揚げられた潤滑油を前記導入口から潤滑部位に供給する変速機の潤滑装置において、前記回転軸の軸方向で前記導入口を前記内壁と近接する位置に配設し、前記内壁には上方に開口部を有するとともに前記導入口の外周を環状に覆う油溜室を形成したことを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、各変速ギヤが備えられた回転軸を変速機ケースの内壁に保持された軸受を介して回転自在に軸支するとともに、回転軸には外周面に設けられた導入口から内側に延びる導入油路と、導入油路に連通して回転軸の内部を軸線方向に延びる連絡油路と、連絡油路と外周面に設けられた導出口とを連通する導出油路とを備え、変速ギヤによって掻き揚げられた潤滑油を導入口から潤滑部位に供給する変速機の潤滑装置において、回転軸の軸方向で導入口を内壁と近接する位置に配設し、内壁には上方に開口部を有するとともに導入口の外周を環状に覆う油溜室を形成したので、回転軸に装着された各変速ギヤで掻き揚げられた潤滑油を開口部から油溜室に取り込んで貯留し、回転軸の回転に伴って潤滑油を前記導入口から導入油路に供給するようにしたため、前記油溜室がない場合に比べて回転軸の外周面に設けられた導入口から取り込む潤滑油の量を増加させることができる。
上述の如く発明したことにより、回転軸が回転して回転軸上の各変速ギヤにて潤滑油が撹拌されると、各変速ギヤにて撹拌された潤滑油を開口部から油溜室に取り込んで貯留し、回転軸の回転に伴って潤滑油を導入口から導入油路に供給し、油溜室がない場合に比べて回転軸の外周面に設けられた導入口から取り込む潤滑油の量を増加させる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図4はこの発明の実施例を示すものである。図2において、2は例えば縦置きの手動変速機(以下、単に「変速機」ともいう。)、4は入力軸、6はカウンタ軸、8は出力軸である。
前記変速機2は、図2に示す如く、変速機ケース10内に入力軸4と、カウンタ軸6と、出力軸8とを軸支している。
そして、前記入力軸4と出力軸8とを同一回転中心を有すべく連絡して設け、入力軸4及び出力軸8に対して平行にカウンタ軸6を配設する。
これらの各軸間4〜8、つまり入力軸4とカウンタ軸6間、及びカウンタ軸6と出力軸8には、各変速ギヤ12を設けている。この各変速ギヤ12は、例えば各速ギヤ列、後退ギヤ列等を構成する。
また、前記手動変速機2の変速機ケース10は、図2に示す如く、前記入力軸4の入力側を包囲するトランスミッションフロントケース(図2〜図4までの斜線部分参照)14と、前記入力軸4の中間部位を包囲するトランスミッションセンタケース16と、前記入力軸4の出力側を包囲するトランスミッションリヤケース18とからなる。
そして、前記入力軸4の入力側を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aに保持されるように配設される入力軸用軸受20を介して回転自在に軸支し、前記カウンタ軸6の入力側を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aに保持されるように配設されるカウンタ軸用第1軸受22を介して回転自在に軸支するとともに、カウンタ軸6の出力側を前記トランスミッションリヤケース18の内壁18aに保持されるように配設されるカウンタ軸用第2軸受24を介して回転自在に軸支し、前記出力軸8の入力側を前記トランスミッションセンタケース16の内壁16aに保持されるように配設される出力軸用第1軸受26を介して回転自在に軸支するとともに、出力軸8の中間部位を前記トランスミッションリヤケース18の内壁18aに保持されるように配設される出力軸用第2軸受28を介して回転自在に軸支する。
更に、回転軸である例えば前記入力軸4には外周面に設けられた導入口30から内側に延びる導入油路32と、この導入油路32に連通して前記入力軸4の内部を軸線方向に延びる連絡油路34と、この連絡油路34と外周面に設けられた導出口36とを連通する導出油路38とを備え、前記各変速ギヤ12によって掻き揚げられた潤滑油を前記導入口30から潤滑部位に供給する。
このとき、前記回転軸である前記入力軸4の軸方向で前記導入口30を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと近接する位置に配設し、図1に示す如く、前記内壁14aには上方に開口部40を有するとともに、前記導入口30の外周を環状に覆う油溜室42を形成する構成とする。
詳述すれば、前記油溜室42の内周壁42aには、図1及び図3、図4に示す如く、前記回転軸である前記入力軸4の回転方向の前方側が前記入力軸4の軸心側に近接するように湾曲される渦状の集油リブ44を設ける。
また、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aには、図1〜図4に示す如く、筒状の軸受保持部46が突設され、前記軸受保持部46の先端部に前記入力軸用軸受20を保持するとともに、前記軸受保持部46の内側部で端面を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと前記入力軸用軸受20に挟まれた空間に前記油溜室42を形成する。
更に、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを前記回転軸である前記入力軸4の軸方向から視た場合、図1及び図3、図4に示す如く、前記各変速ギヤ12の回転方向で潤滑油が上方に掻き揚げられる範囲に、前記各変速ギヤ12の周面を覆うとともに前記開口部40の上方へと延びるガイドリブ48を立設する。
更にまた、このガイドリブ48に於ける前記開口部40の上方に位置する部位には、図3及び図4に示す如く、前記入力軸用軸受20の側から前記油溜室42側の前記開口部40に向かって下降する傾斜面50を形成する。
また、前記変速機2には、図1及び図2に示す如く、前記回転軸である前記入力軸4と平行に複数本のシフト軸52が配設され、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを前記入力軸4の軸方向から視た場合、図1に示す如く、前記ガイドリブ48と隣接する位置に前記シフト軸52の端部を支持する支持ボス54が立設され、前記ガイドリブ48は前記支持ボス54の間を連結して形成する。
なお、前記回転軸として入力軸4について説明したが、前記カウンタ軸6にも、図2に示す如く、カウンタ軸6の一端側の端部に設けられたカウンタ軸用導入口56からカウンタ軸6の内部を軸線方向に延びるカウンタ軸用連絡油路58と、このカウンタ軸用連絡油路58と外周面に設けられたカウンタ軸用導出口60とを連通するカウンタ軸用導出油路62とを備え、前記各変速ギヤ12によって掻き揚げられた潤滑油を前記カウンタ軸用導入口56から潤滑部位に供給する。
このとき、図1に示す如く、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aに形成した前記開口部40よりも下方位置において、上方にカウンタ軸用開口部64を有するとともに、前記カウンタ軸6の一端側の端部を覆うカウンタ軸用油溜室66を形成する。
また、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aには、図1〜図4に示す如く、前記軸受保持部46の下部からこの軸受保持部46よりも内側方向に突出するようにカウンタ軸用軸受保持部68が設けられ、このカウンタ軸用軸受保持部68の先端部に前記カウンタ軸用第1軸受22を保持するとともに、前記カウンタ軸用軸受保持部68の内側部で端面を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと前記カウンタ軸用第1軸受22に挟まれた空間に前記カウンタ軸用油溜室66を形成する。
更に、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを前記カウンタ軸6の軸方向から視た場合、図1及び図3、図4に示す如く、前記各変速ギヤ12の回転方向で潤滑油が上方に掻き揚げられる範囲に、前記各変速ギヤ12の周面を覆うべく前記ガイドリブ48を立設させており、このガイドリブ48の下側と前記カウンタ軸用開口部64とを連絡する延長リブ70を形成する。
次に作用を説明する。
図示しないエンジンの駆動により前記手動変速機2の入力軸4とカウンタ軸6と出力軸8とが、例えば車両の前進方向に回転すると、入力軸4及びカウンタ軸6上の各変速ギヤ12にて潤滑油が撹拌される。
そして、各変速ギヤ12にて撹拌された潤滑油は、図1に示す如く、前記シフト軸52の端部を支持する支持ボス54に当たりながら、前進時の回転方向に後押しされて前記ガイドリブ48の傾斜面50に集められる。
このガイドリブ48の傾斜面50に集められた潤滑油は、図4に示す如く、傾斜面50に沿って前記入力軸用軸受20の側から前記油溜室42側の前記開口部40に向かって下降し、図1及び4に示す如く、開口部40を介して、油溜室42に集められる。
このとき、油溜室42の内周壁42aには、図1及び図4に示す如く、前記入力軸4の回転方向の前方側が前記入力軸4の軸心側に近接するように湾曲される渦状の集油リブ44が形成されていることにより、入力軸4の回転によって移動される潤滑油が集油リブ44によって入力軸4の導入口30へと押し込まれる。
この入力軸4の導入口30に押し込まれた潤滑油は、前記導入油路32から前記連絡油路34を経て前記導出油路38に至り、前記入力軸4の回転遠心力により導出口36から軸受やシンクロ等の潤滑必要各部に供給される。
なお、前記各変速ギヤ12にて撹拌された潤滑油が前記ガイドリブ48に到達する際に、潤滑油の一部は、図1に示す如く、ガイドリブ48の下側に接続される延長リブ70を下降し、前記カウンタ軸用開口部64を介して、前記カウンタ軸用油溜室66に集められる。
このとき、前記カウンタ軸6の回転によって移動される潤滑油がカウンタ軸6の一端側の端部に設けられたカウンタ軸用導入口56へと押し込まれる。
このカウンタ軸6のカウンタ軸用導入口56に押し込まれた潤滑油は、カウンタ軸用連絡油路58を経てカウンタ軸用導出油路62に至り、カウンタ軸6の回転遠心力によりカウンタ軸用導出口60から軸受やシンクロ等の潤滑必要各部に供給される。
これにより、回転軸である前記入力軸4の軸方向で前記導入口30を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと近接する位置に配設し、前記内壁14aには上方に開口部40を有するとともに、前記導入口30の外周を環状に覆う油溜室42を形成したことにより、回転軸である前記入力軸4に装着された各変速ギヤ12で掻き揚げられた潤滑油を開口部40から油溜室42に取り込んで貯留し、入力軸4の回転に伴って潤滑油を前記導入口30から導入油路32に供給するようにしたため、前記油溜室42がない場合に比べて入力軸4の外周面に設けられた導入口30から取り込む潤滑油の量を増加させることができる。
また、前記油溜室42の内周壁42aには、回転軸である前記入力軸4の回転方向の前方側が前記入力軸4の軸心側に近接するように湾曲される渦状の集油リブ44を設けたことにより、渦状の集油リブ44で前記油溜室42に貯留された潤滑油を入力軸4の回転に伴って導入口30に押し込むことができ、導入口30への潤滑油の取り込みを促進することができる。
更に、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aには、筒状の軸受保持部46が突設され、前記軸受保持部46の先端部に前記入力軸用軸受20を保持するとともに、前記軸受保持部46の内側部で端面を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと前記入力軸用軸受20に挟まれた空間に前記油溜室42を形成し、油溜室42を軸受保持部46の内側部に形成したことにより、入力軸用軸受20を油溜室42の側壁として利用することができ、油溜室42の構造が簡素化できる。
更にまた、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを回転軸である前記入力軸4の軸方向から視た場合、前記各変速ギヤ12の回転方向で潤滑油が上方に掻き揚げられる範囲に、前記各変速ギヤ12の周面を覆うとともに前記開口部40の上方へと延びるガイドリブ48を立設したことにより、入力軸4に装着された各変速ギヤ12で掻き揚げられた潤滑油をガイドリブ48によって収集し、開口部40の上方に案内することで前記油溜室42への潤滑油の流入を促進することができる。
また、このガイドリブ48に於ける前記開口部40の上方に位置する部位に、前記入力軸用軸受20の側から前記油溜室42側の前記開口部40に向かって下降する傾斜面50を形成したことにより、更に油溜室42への潤滑油の流入を促進することができ、実用上有利である。
更に、前記変速機2には、前記回転軸である前記入力軸4と平行に複数本のシフト軸52が配設され、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを前記入力軸4の軸方向から視た場合、図1に示す如く、前記ガイドリブ48と隣接する位置に前記シフト軸52の端部を支持する支持ボス54が立設され、前記ガイドリブ48は前記支持ボス54の間を連結して形成したことにより、ガイドリブ48で支持ボス54の間を連結して支持ボス54のトランスミッションフロントケース14の内壁14aへの取付剛性を高めることができるとともに、支持ボス54の周壁をガイドリブ48として使用することで軽量化を図ることができるものである。
そして、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aに形成した前記開口部40よりも下方位置において、上方にカウンタ軸用開口部64を有するとともに、前記カウンタ軸6の一端側の端部を覆うカウンタ軸用油溜室66を形成したことにより、カウンタ軸6に装着された各変速ギヤ12で掻き揚げられた潤滑油をカウンタ軸用開口部64からカウンタ軸用油溜室66に取り込んで貯留し、カウンタ軸6の回転に伴って潤滑油を前記カウンタ軸用導入口56からカウンタ軸用連絡油路58に供給するようにしたため、前記カウンタ軸用油溜室66がない場合に比べてカウンタ軸6の外周面に設けられたカウンタ軸用導入口56から取り込む潤滑油の量を増加させることができる。
また、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aには、前記軸受保持部46の下部からこの軸受保持部46よりも内側方向に突出するようにカウンタ軸用軸受保持部68が設けられ、このカウンタ軸用軸受保持部68の先端部に前記カウンタ軸用第1軸受22を保持するとともに、前記カウンタ軸用軸受保持部68の内側部で端面を前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aと前記カウンタ軸用第1軸受22に挟まれた空間に前記カウンタ軸用油溜室66を形成し、カウンタ軸用油溜室66をカウンタ軸用軸受保持部68の内側部に形成したことにより、カウンタ軸用第1軸受22をカウンタ軸用油溜室66の側壁として利用することができ、カウンタ軸用油溜室66の構造が簡素化できる。
更に、前記トランスミッションフロントケース14の内壁14aを前記カウンタ軸6の軸方向から視た場合、前記各変速ギヤ12の回転方向で潤滑油が上方に掻き揚げられる範囲に、前記各変速ギヤ12の周面を覆うべく前記ガイドリブ48を立設させ、このガイドリブ48の下側と前記カウンタ軸用開口部64とを連絡する延長リブ70を形成したことにより、カウンタ軸6に装着された各変速ギヤ12で掻き揚げられた潤滑油をガイドリブ48及び延長リブ70によって収集し、カウンタ軸用開口部64の上方に案内することで前記カウンタ軸用油溜室66への潤滑油の流入を促進することができる。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、前記トランスミッションフロントケースの内壁のガイドリブに於ける開口部の上方に位置する部位に、入力軸用軸受の側から前記油溜室側の前記開口部に向かって下降する傾斜面を形成する構成としたが、この傾斜面部位に入力軸用軸受の側から油溜室側の開口部に向かって延びる潤滑油ガイド部を設ける特別構成とすることも可能である。
すなわち、前記潤滑油ガイド部を、1本以上の凸状の突起あるいは1本以上の凹状の溝部からなる形状とするものである。
さすれば、前記潤滑油ガイド部によって、傾斜面に到達した潤滑油を開口部に効果的に案内でき、油溜室への潤滑油の流入を促進することができる。
しかも、前記潤滑油ガイド部を凸状の突起とすれば、前記トランスミッションフロントケースの内壁の補強にも寄与し得るものである。
また、前記傾斜面の下流側端部を油溜室側の開口部に指向させるべく、前記傾斜面を手動変速機の長手方向にのみ傾斜させるのではなく、手動変速機の幅方向においても傾斜させる特別構成とすることも可能である。
さすれば、手動変速機の長手方向及び幅方向の両方向において傾斜させた前記傾斜面によって、傾斜面に到達した潤滑油を開口部により一層効果的に案内することができ、油溜室への潤滑油の流入を促進し得る。
この発明の実施例を示すトランスミッションフロントケースの内壁を回転軸である入力軸の軸方向から視た場合の後側面図である。 手動変速機の概略断面図である。 図1のIII−III線による断面図である。 トランスミッションフロントケースの内壁に形成される油溜室部分の概略拡大断面図である。
符号の説明
2 手動変速機
4 入力軸
6 カウンタ軸
8 出力軸
10 変速機ケース
12 各変速ギヤ
14 トランスミッションフロントケース
14a 内壁
16 トランスミッションセンタケース
18 トランスミッションリヤケース
18a 内壁
20 入力軸用軸受
22 カウンタ軸用第1軸受
24 カウンタ軸用第2軸受
26 出力軸用第1軸受
28 出力軸用第2軸受
30 導入口
32 導入油路
34 連絡油路
36 導出口
38 導出油路
40 開口部
42 油溜室
44 集油リブ
46 軸受保持部
48 ガイドリブ
50 傾斜面
52 シフト軸
54 支持ボス
56 カウンタ軸用導入口
58 カウンタ軸用連絡油路
60 カウンタ軸用導出口
62 カウンタ軸用導出油路
64 カウンタ軸用開口部
66 カウンタ軸用油溜室
68 カウンタ軸用軸受保持部
70 延長リブ

Claims (6)

  1. 各変速ギヤが備えられた回転軸を変速機ケースの内壁に保持された軸受を介して回転自在に軸支するとともに、この回転軸には外周面に設けられた導入口から内側に延びる導入油路と、この導入油路に連通して前記回転軸の内部を軸線方向に延びる連絡油路と、この連絡油路と外周面に設けられた導出口とを連通する導出油路とを備え、前記変速ギヤによって掻き揚げられた潤滑油を前記導入口から潤滑部位に供給する変速機の潤滑装置において、前記回転軸の軸方向で前記導入口を前記内壁と近接する位置に配設し、前記内壁には上方に開口部を有するとともに前記導入口の外周を環状に覆う油溜室を形成したことを特徴とする変速機の潤滑装置。
  2. 前記油溜室の内周壁には、前記回転軸の回転方向の前方側が前記回転軸の軸心側に近接するように湾曲される渦状の集油リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑装置。
  3. 前記内壁には筒状の軸受保持部が突設され、前記軸受保持部の先端部に前記軸受を保持するとともに前記軸受保持部の内側部で端面を前記内壁と前記軸受に挟まれた空間に前記油溜室を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速機の潤滑装置。
  4. 前記内壁を前記回転軸の軸方向から視た場合、前記変速ギヤの回転方向で潤滑油が上方に掻き揚げられる範囲に、前記変速ギヤの周面を覆うとともに前記開口部の上方へと延びるガイドリブを立設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の変速機の潤滑装置。
  5. 前記ガイドリブに於ける前記開口部の上方に位置する部位には、前記軸受の側から前記油溜室の側に向かって下降する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項4に記載の変速機の潤滑装置。
  6. 前記変速機には前記回転軸と平行に複数本のシフト軸が配設され、前記内壁を前記回転軸の軸方向から視た場合、前記ガイドリブと隣接する位置に前記シフト軸の端部を支持する支持ボスが立設され、前記ガイドリブは前記支持ボスの間を連結して形成されることを特徴とする請求項4に記載の変速機の潤滑装置。
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