JP2005171714A - 戸パネルの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランナー本体を移動規制し、あるいは移動規制を解除でき、必要があれば任意の開放位置において移動規制できる、ランナー規制具を備えた戸パネルの支持装置を提供する。
【解決手段】 戸パネルP1・P2に装着される取付部11と、ガイドレール2で移行案内されるランナー本体10と、両者10・11を連結するランナー軸12とを備えている。ランナー本体10とガイドレール2との間に、ランナー規制具を設ける。ランナー規制具は、ガイドレール2の上壁内面に固定される規制ベース48と、ランナー本体10のボディ20の上面に設けられる弾性変形可能な規制アーム49と、規制アーム49を付勢するばね50と、ばね調整ねじ51とを含む。規制ベース48の対向面にはそれぞれ規制アーム49に設けた係合片55を受け止める一対の受面53・54を設ける。規制アーム49の係合片55を規制ベース48の一方の受面53で受け止めて、ランナー本体10をガイドレール2の端部において移動規制できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、折戸や引戸に適用される戸パネルの支持装置、なかでもランナー本体を利用してランナー規制具が構成されている支持装置に関する。
ランナー本体を利用してランナー規制具を構成することは、特許文献1に公知である。そこでのランナー規制具は、ガイドレールの端部に固定した弾性変形可能な捕捉具と、ランナー本体に設けた連結体とで構成されている。ランナー本体をレール端側へ移動させると、連結体が捕捉具で係合捕捉されるので、戸パネルを開放規制した状態で保持固定できる。必要時には、捕捉具の弾性に抗して連結体を分離操作することにより戸パネルを開放操作できる。
本発明の支持装置においては、ガイドレールの上壁とランナー本体との間にランナー規制具を設けるが、この種のランナー規制具は公知である(特許文献2参照)。そこでは、ガイドレールの上壁に一対の弾性腕を備えたストッパー金具をビスで固定しており、ランナーローラーを一対の弾性腕で下向きに押さえ保持することにより、ランナー本体を開放規制状態で保持固定している。
本発明においては、ランナー本体に高さ調整機構を組み込むが、この種のランナー構造は特許文献3に公知である。そこでは、戸パネルを吊持するランナー軸に雌ねじ体がねじ込んであり、雌ねじ体を一対の傘歯車を介して回転操作することによりランナー軸を上下調整できるようにしている。
特開平11−22291号公報(段落番号0026、図1) 実公平5−7008号公報(段落番号0002、図8) 特開2001−27072号公報(段落番号0040、図1)
特許文献1のランナー規制具によれば、捕捉具と連結体とが弾性係合して戸パネルを開放規制するので、捕捉具と連結体との係合状態を解除するだけで戸パネルを開放操作できる。しかし、捕捉具をランナー本体と正対する状態でガイドレールの内面側端に固定するので、ガイドレールの側端に捕捉具を配置するためのスペースを確保する必要があり、その分だけ開口枠の側面とランナー軸との左右間隔が大きくならざるをえず、以下の問題を生じる。
例えば一対のランナーで折戸のパネル対を支持するとき、折り畳まれた戸パネルの側端がガイドレールの前後いずれかへ大きく突出するのを避けられず、クローゼットの開口面を折戸で開閉するような場合に、戸パネルの側端が突出した状態で移動する空間をクローゼット内に確保しなければならない。戸パネルの側端が突出するのを避けるために、戸パネルの幅寸法を小さくすると、開口枠と戸パネルとの間に隙間が生じ、この隙間を隠すための遮蔽構造を開口枠側に設ける必要がある。
その点、特許文献2のランナー規制具は、ストッパー金具をガイドレールの上壁内面に固定するので、ランナー本体をガイドレールの側端位置で保持固定でき、開口枠と戸パネルとの間に隙間が生じることもない。さらに必要があれば、ストッパー金具をガイドレールの中途部に固定しておくことにより、戸パネルを開放途中の必要位置で保持固定できる。しかし、レール上で転動するローラーをストッパー金具で下向きに押さえ保持して、ランナー本体の移動を規制するので、戸パネルを開閉するときランナー本体が開閉方向へ揺れ動きやすい。
そのため、例えば戸パネルを急開閉するような場合に、ランナー本体がストッパー金具から抜け出るおそれがある。また折戸に適用したランナー本体をストッパー金具で保持固定する場合には、パネル対を開閉するときランナー本体が揺れ動くので、パネル対をスムーズに開閉できない。繰り返し開閉するうちに、ストッパー金具が変形して、ローラーを押さえ保持する力が徐々に低下する傾向があり、長期使用時の信頼性に欠ける。
本発明の目的は、ランナー本体をガイドレールの側端位置で確実に移動規制し、あるいは移動規制を解除して戸パネルを開放操作でき、必要があれば任意の開放位置において戸パネルを仮固定できるランナー規制具を備えた、戸パネルの支持装置を提供することにある。
本発明の目的は、ランナー本体に高さ調整機構とランナー規制具とが組み込んであって、戸パネルの高さ調整がランナー本体側で行える戸パネルの支持装置を提供することにある。
本発明の目的は、ランナー規制具の開放規制力を施工現場で調整して適正化し、施工後であっても開放規制力を調整でき、したがって戸パネルを全開放する場合と、部分開放する場合とのいずれの場合にも、戸パネルを軽快に開閉でき、あるいは確実に閉じ状態に保持固定できる戸パネルの支持装置を提供することにある。
本発明の戸パネルの支持装置は、戸パネルP1・P2に装着される取付部11と、ガイドレール2で移行案内されるランナー本体10と、取付部11とランナー本体10との間に設けられて、取付部11を介して戸パネルP1・P2を吊持するランナー軸12とを備えている。ランナー本体10とガイドレール2との間には、ランナー本体10の移動を規制するランナー規制具が設けてある。ランナー規制具は、ガイドレール2の上壁内面に固定される規制ベース48と、ランナー本体10のボディ20の上面に設けられる弾性変形可能な規制アーム49とを含む。以て、規制アーム49の係合片55を規制ベース48で受け止めて、ランナー本体10をガイドレール2の端部において移動規制できるようしたことに特徴を有する(請求項1)。
ランナー本体10の内部には、ランナー軸12を介して戸パネルP1・P2の高さを調整する高さ調整機構が組み込んである。この高さ調整機構は、ボディ20に支軸21を介して上下揺動自在に軸支される調整レバー24と、調整レバー24に設けられる雌ねじ体25と、一端がボディ20に回転自在に軸支されていて、調整レバー24を雌ねじ体25を介して揺動操作する調整ねじ26とを含み、調整ねじ26の操作頭部31が、ランナー本体10の外面下方に臨んでいる(請求項2)。
規制アーム49は片持ち梁状のアームで形成し、アームの先端上面に係合片55が突設されている。規制アーム49と、ボディ20にねじ込んだばね調整ねじ51との間には、規制アーム49を押し上げ付勢するばね50が配置されており、ばね調整ねじ51でばね50の付勢力を調整して、規制アーム49の係合片55が規制ベース48を乗り越える時の乗り越え抵抗を変更できるようにすることができる(請求項3)。
ランナー本体10の移行方向となる規制ベース48の両側面には、それぞれ規制アーム49の係合片55を乗り上がり案内する受面53・54が形成されており、戸パネルP1・P2を閉じた状態において、係合片55を受け止める側の受面53の傾斜角度を、他方の受面54の傾斜角度に比べて大きく設定することができる(請求項4)。
本発明では、戸パネルの支持装置におけるランナー規制具が、ガイドレール2の上壁内面に固定される規制ベース48と、ランナー本体10のボディ20の上面に設けられる弾性変形可能な規制アーム49などで構成し、規制アーム49の係合片55を規制ベース48で受け止められるようにした。したがって本発明の支持装置によれば、ランナー本体10をガイドレール2の側端位置で確実に移動規制し、あるいは移動規制を解除して戸パネルP1・P2を開放操作でき、必要に応じてガイドレール2の中途部に規制ベース48を設けておくことにより、所定の開放位置において戸パネルP1・P2を仮固定できる。
ガイドレール2の側端位置においてランナー本体10を移動規制するので、戸パネルP1・P2を閉じた状態において、開口枠1と戸パネルP1との間に大きな隙間が生じるのを解消でき、従来装置において必要であった隙間を隠すための遮蔽構造を省略できる点で有利である。さらに、例えば一対のランナー6・6で折戸のパネル対Pを支持するとき、折り畳まれた戸パネルP1・P2の側端がガイドレール2の前後いずれかへ大きく突出するのを解消できるので、クローゼットの開口面を折戸で開閉するような場合に、クローゼット内の空間を有効利用できる利点もある(請求項1)。
ランナー本体10に高さ調整機構を組み込んで、戸パネルP1・P2の高さ調整をランナー本体10の側で行えるようにした支持装置によれば、取付部11の側に高さ調整機構を設ける必要がないので、その分だけ取付部11の構造を簡素化し、あるいは取付部11に調整機構以外の、新たな機能を発揮するための構造を付加することができ、取付部11の設計の自由度を拡充できる。調整レバー24と、雌ねじ体25と、調整レバー24を揺動操作する調整ねじ26などで高さ調整機構を構成し、これらの部材をランナー本体10の内部に組み込むので、高さ調整機構を付加することでランナー本体10が大形化するのを防止でき、その分だけガイドレール2をコンパクト化できる。調整ねじ26の操作頭部31が、ランナー本体10の外面下方に臨むよう配置されていると、ランナー本体10がガイドレール2の内部に位置するにもかかわらず、調整ねじ26の調整操作が楽な姿勢で簡単に行うことができる(請求項2)。
規制アーム49を片持ち梁状のアームで形成し、その先端上面に係合片55を突設したうえで、規制アーム49とボディ20にねじ込んだばね調整ねじ51との間に配置したばね50で、規制アーム49を押し上げ付勢する形式の支持装置によれば、ばね調整ねじ51を締緩操作してばね50の張力を調整することにより、係合片55が規制ベース48を乗り越えるときの乗り越え抵抗を大小に変更調整できる。したがって、施工時には、吊り込まれた戸パネルP1・P2の材質や構造の違いなど、パネル重量の違いなどに応じて規制アーム49の乗り越え抵抗を最適の状態に調整できるし、施工後も、規制アーム49の弾性力の変化や、規制ベース48および係合片55の摩滅度合いなどに応じて規制アーム49の乗り越え抵抗を好適化できる。つまり、ランナー規制具の規制力を常に好適化できるので、戸パネルP1・P2を全開放する場合と、部分開放する場合とのいずれでも、戸パネルP1・P2を軽快に開閉し、あるいは確実に閉じ状態に保持固定できる支持装置が得られる(請求項3)。
規制ベース48に、規制アーム49の係合片55を乗り上がり案内する受面53・54を形成し、戸パネルP1・P2を閉じた状態において、係合片55を受け止める側の受面53の傾斜角度が、他方の受面54の傾斜角度に比べて大きく設定されていると、ランナー本体10が、規制ベース48とレール端との間のスペース内へ出入りするときの係合片55の乗り越え抵抗を異ならせて、ランナー本体10が先のスペースへは入りやすいが、同スペースからは出にくいようにできる。したがって、戸パネルP1・P2を急開閉するような場合でも、ランナー本体10が規制ベース48から抜け出るのを確実に防止でき、パネル対Pを開閉するときランナー本体10が開閉方向へ揺れ動くのを規制して、パネル対Pの開閉を円滑に行える(請求項4)。
図面は本発明に係る支持装置を折戸に適用した実施例を示す。図2に示す折戸は、左右一対のパネル対Pで構成してあり、両パネル対Pは、開口枠1の上下に配置したガイドレール2・3で折り畳み開閉自在に案内支持されている。各パネル対Pは2個の戸パネルP1・P2の隣接縁どうしをヒンジ4で連結して構成する。
開口中央側に位置する戸パネルP2の屈折縁の近傍には、パネル対Pを開閉操作する把手5が固定されている。ヒンジ4は、全展開状態と半展開状態とにおいて、パネル対Pを展開状態に維持するクリック機能を備えている。各パネル対Pの両側の上面および下面には、それぞれガイドレール2・3で移行案内されるランナー6と振止具7とが装着してある。
図1および図3においてランナー6は、ガイドレール2で移行案内されるランナー本体10と、戸パネルP1・P2に装着される取付部11と、ランナー本体10と取付部11とを連結するランナー軸12とを含む。取付部11は、ランナー本体10に対してランナー軸12で相対回転自在に連結されるランナー台13と、戸パネルP1・P2に固定されるソケット14とからなる。
図2において振止具7は、ケース15内に軸16と、軸16を押し出し付勢するばね17とを収容し、軸16の下端に遊転自在なローラー18を組み付けて構成する。床面に埋め込んだガイドレール3でローラー18の回転周面を案内することにより、戸パネルP1・P2は前後傾動が規制されている。
ランナー本体10は、プラスチック成形品からなる横長ブロック状のボディ20と、ボディ20の前後面の左右に配置されて、ローラー軸21で遊転自在に軸支された4個のローラー22と、ボディ20の内部に組み込んだ高さ調整機構とを有する。
図4および図7において高さ調整機構は、一方のローラー軸(支軸)21で揺動自在に軸支される調整レバー24と、調整レバー24に組み付けられるねじ板(雌ねじ体)25と、ねじ板25にねじ込まれて調整レバー24を揺動操作する調整ねじ26と、調整ねじ26を回転自在な状態で抜け止め保持する止板27とを含む。これらの構成部品の全ては、ボディ20に形成した、上面が開口する断面鍵穴状の凹部23内に組み込まれていて、外部から見ることはできない。
図5および図7において調整レバー24は、前後一対のアーム壁を有するプレス金具からなり、その一側にねじ板25を傾動可能に支持する操作アーム28が、他側にランナー軸12を座金29を介して支持する駆動アーム30がそれぞれ設けられている。
調整ねじ26の調整操作をより楽な姿勢で簡便に行えるようにするために、調整ねじ26の全体を鉛直線に対して傾斜姿勢にしてあり、その操作頭部31がボディ20の下隅に露出している。調整ねじ26を締緩操作して調整レバー24を上下に揺動操作すると、ランナー軸12の支持高さが変化し、その分だけ戸パネルP1・P2の吊高さを個別に調整できる。
図6においてランナー台13は、平面視の外郭線が逆V字状に形成された嵌合部33と、嵌合部33の前面両側に張り出し形成されたフランジ34とを備えたプラスチック成形品からなり、嵌合部33をソケット14の連結凹部36に嵌め込み装填することにより、ソケット14と一体化される。
連結凹部36に装着したランナー台13が分離するのを阻止するために、フランジ34の下部の左右にロック爪37を設け、嵌合部33の上部に設けた水平のガイド溝でロックピース38を前後スライド自在に支持している。ロック爪37は、連結凹部36の前開口縁に沿って形成した抜止部39と係合して、嵌合部33が抜け出るのを防止する。一対のロック爪37を接近する向きに弾性変形させると、抜止部39との係合状態を解除できる。符号40は牽制アームである。
ロックピース38は、概ね台形状のベース42と、ベース42の前面に突設したコ字状の操作片43とを備えたプラスチック成形品からなり、ベース42の斜辺部に前後一対のロック突起44を突設してある。
図3において、ロックピース38は、圧縮コイル形のばね45で後ろ向きにロック付勢されてランナー軸12で受け止められており、このロック状態においてロック突起44の上面で、連結凹部36の内面後部に形成した一対の突起46の下面を受け止めることにより、ランナー台13が連結凹部36から分離するのを阻止している。ばね45に抗して操作片43を引っ張り操作すると、ロック突起44と突起46との係合状態が解除されて、ランナー台13を連結凹部36から分離することができる。
開口側端側の戸パネルP1の開放移動を規制するために、ランナー本体10とガイドレール2との間には、ランナー本体10の移動を規制するランナー規制具を有する。図4においてランナー規制具は、ガイドレール2の上壁内面に固定された規制ベース48と、ランナー本体10のボディ20の上面に設けられて上下方向に弾性変形できる規制アーム49と、規制アーム49を押し上げ付勢する圧縮コイル形のばね50と、ばね50の付勢力を調整するばね調整ねじ51とからなる。
規制ベース48は四角形状のプラスチック成形品であり、その中央に左右横長のビス穴52を形成してあり、ランナー本体10の移行方向の左右側面が、それぞれ規制アーム49の係合片55を受け止める一対の受面53・54に形成されている。後述するように、ランナー本体10は、規制アーム49の係合片55が規制ベース48を乗り越えることで、規制ベース48の下面側を通り抜けることができる。
係合片55が規制ベース48をレール端側へ乗り越える場合の乗り越え抵抗を、逆向きに乗り越える場合の乗り越え抵抗より大きくするために、レール側端側の受面53の傾斜角度は、他方の受面54の傾斜角度に比べて大きく設定した。つまり、ランナー本体10は、規制ベース48とレール端との間のスペース内へは入りやすいが、同スペースからは出にくいようにしてある。符号59は規制ベース48を締結固定するビスである。このビス59はガイドレール2を固定するためのビスを兼ねることができる。
図4および図7において規制アーム49は、ボディ20と一体に形成された片持ち梁状のアームを含み、その先端上面に三角形状の係合片55を突設し、先端下面にばね受用のボス56を突設してある。ばね調整ねじ51は六角穴付ボルトからなり、ボディ20に設けたねじ穴57にねじ込まれてボス56と正対しており、これら両者の間にばね50を配置してある。したがって、ばね調整ねじ51を締緩操作すると、ばね50の張力を大小に変更して、係合片55が規制ベース48を乗り越える時の乗り越え抵抗を調整できる。
図1に示すようにパネル対Pを完全に展張して開口面を閉じた状態では、係合片55と受面53とが横方向に隣接して、係合片55が恰も規制アーム49を突っ張り支持した状態で受け止めるので、ランナー本体10が開放方向へ移動するのを確実に規制できる。
この状態におけるランナー本体10は、規制ベース48とレール端との間のスペース内に位置していて、戸パネルP1の側端面が開口枠1の内側面に対して僅かな余裕隙間を介して実質的に接触している。この閉じ状態からパネル対Pを折り畳んで開口面を開放し、折り畳み状態のパネル対Pの全体をガイドレール2に沿って開口中央側へ移動操作すると、係合片55が規制アーム49を弾性変形させながら規制ベース48を乗り越えるので、パネル対Pを全開放できる。
以上のように構成した折戸用の支持装置においては、以下の要領でパネル対Pをランナー本体10に吊り込む。戸パネルP1・P2にはソケット14を予め組み付けておく。ガイドレール2に、各パネル対Pに対応して、2個を一組とするランナー本体10を組み込む。このとき、一組のランナー本体10は、規制アーム49の先端どうしが対向する向きに装填し、図8に示すように隣接するランナー台13の牽制アーム40どうしを互いに係合させて、隣接するランナー台10がランナー軸12まわりに回転するのを規制しておく。
次に、図8(a)に示すように、二つ折りにしたパネル対Pを抱え上げて、回転規制された一対のランナー台13を戸パネルP1・P2の対向面で挟み保持する。このとき、嵌合部33の下半部が連結凹部36に概ね臨むように、パネル対Pの高さを目分量で調整する。
その状態を維持したままで、パネル対Pを手前へ引いて図8(b)に示すように、ランナー台13をソケット14の連結凹部36へ落とし込み係合する。この前後方向の第1係合動作によって、ロック爪37が弾性変形しながら抜止部39に落ち込み係合して、パネル対Pとランナー台13との仮組み状態を保持できる。
上記の仮組み状態において、パネル対Pを押し上げ操作すると、突起46がロックピース38のロック突起44に下面側から接して、ロック突起44をばね45の付勢力に逆らいながら押し退けて上方移動する。同時に、ロックピース38がばね45で復帰移動操作されてロック姿勢に切り換わり、そのロック突起44の上面で突起45の下面を受け止めて、ランナー台13とソケット14とが分離するのを阻止する。これら一連の吊り込み作業は、一人の作業者で行えるので、従来の取付構造に比べて折戸を迅速かつ簡便に吊り込める。
規制ベース48はガイドレール2の上壁の任意位置に固定できる。したがって、規制ベース48をガイドレール2の中途部に固定しておけば、その位置で規制アーム49の係合片55を受け止めてパネル対Pを移動規制できる。必要があれば、2個の規制ベース48を隣接固定して、両規制ベース48で隣接するランナー本体10の係合片55を同時に受け止めて、左右のパネル対P・Pをガイドレール2の任意位置において移動規制することができる。
戸パネルP1・P2の吊高さを調整するときは、パネル対Pを折り畳んで調整ねじ26の操作頭部31の外面を開放し、ドライバーなどの操作工具で調整ねじ26を回転操作して、ランナー軸12を上下に調整移動する。同様に、規制アーム49の乗り越え抵抗を調整する場合には、ばね調整ねじ51の下面空間を開放したのち、ドライバーなどの操作工具でばね調整ねじ51を回転操作して、ばね50の圧縮長さを変更し、その張力を調整する。
このように、ばね50の張力を調整できるようにすると、施工情況に応じて規制アーム49の乗り越え抵抗を最適の状態に調整できるし、施工後であっても、規制アーム49の弾性力の変化や、規制ベース48および係合片55の摩滅などに対応して、その乗り越え抵抗を調整変更して好適化できる。
上記の実施例では、規制アーム49をボディ20と一体に形成したが、規制アーム49を独立した部品で形成して、ボディ20に組み込んでもよい。規制アーム49は上下に弾性変形する必要はなく、例えば規制アーム49が前後に弾性変形して規制ベース48を乗り越える形態を採ることができる。
取付部11は、実施例で説明した構造である必要はなく、既知の取付構造を適用できる。例えば、ランナー台13を戸パネルP1・P2の側端面に装着したソケット14に対して、側方から嵌め込み連結する取付構造であってもよい。さらに、ランナー軸12が固定された逆L字状の金具を、戸パネルP1・P2にビスで直接締結固定する形態の取付構造であってもよい。
高さ調整機構における雌ねじ体25は、調整レバー24側に形成してもよい。その場合には、調整ねじ26をボディ20で回転自在にしかも傾動可能に支持して、調整レバー24の揺動動作を調整ねじ26側で吸収できるようにする。規制ベース48の受面53・54のうち、レール端側の受面53は傾斜面であることを要しない。例えば、規制ベース48の下縁を丸めて受面53とすることができる。本発明の支持装置は、引戸にも適用できる。支軸はローラー軸21とは別に設けることができる。
戸パネルの支持装置の正面図である。 折戸を開放した状態の正面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 ランナー本体とランナー規制具の断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 ランナーの取付部を示す分解斜視図である。 ランナー本体の分解斜視図である。 パネル対の吊り込み要領を示す平面図である。
符号の説明
2 ガイドレール
10 ランナー本体
11 取付部
12 ランナー軸
20 ボディ
21 支軸
24 調整レバー
25 雌ねじ体
26 調整ねじ
48 規制ベース
49 規制アーム
50 ばね
51 ばね調整ねじ
53・54 受面
55 係合片
P1・P2 戸パネル

Claims (4)

  1. 戸パネルP1・P2に装着される取付部11と、ガイドレール2で移行案内されるランナー本体10と、取付部11とランナー本体10との間に設けられて、取付部11を介して戸パネルP1・P2を吊持するランナー軸12とを備えている戸パネルの支持装置であって、
    ランナー本体10とガイドレール2との間に、ランナー本体10の移動を規制するランナー規制具が設けられており、
    ランナー規制具が、ガイドレール2の上壁内面に固定される規制ベース48と、ランナー本体10のボディ20の上面に設けられる弾性変形可能な規制アーム49とを含み、
    規制アーム49の係合片55を規制ベース48で受け止めて、ランナー本体10をガイドレール2の端部において移動規制できるようにしたことを特徴とする戸パネルの支持装置。
  2. ランナー本体10の内部に、ランナー軸12を介して戸パネルP1・P2の高さを調整する高さ調整機構が組み込まれており、
    高さ調整機構が、ボディ20に支軸21を介して上下揺動自在に軸支される調整レバー24と、調整レバー24に設けられる雌ねじ体25と、一端がボディ20に回転自在に軸支されていて、調整レバー24を雌ねじ体25を介して揺動操作する調整ねじ26とを含み、
    調整ねじ26の操作頭部31が、ランナー本体10の外面の下方に臨んでいる請求項1記載の戸パネルの支持装置。
  3. 規制アーム49が片持ち梁状のアームで形成されて、アームの先端上面に係合片55が突設されており、
    規制アーム49と、ボディ20にねじ込んだばね調整ねじ51との間に、規制アーム49を押し上げ付勢するばね50が配置されており、
    ばね調整ねじ51でばね50の付勢力を調整して、規制アーム49の係合片55が規制ベース48を乗り越える時の乗り越え抵抗を変更できるようにした請求項1または2記載の戸パネルの支持装置。
  4. ランナー本体10の移行方向となる規制ベース48の両側面には、それぞれ規制アーム49の係合片55を乗り上がり案内する受面53・54が形成されており、
    戸パネルP1・P2を閉じた状態において係合片55を受け止める受面53の傾斜角度が、他方の受面54の傾斜角度に比べて大きく設定されている請求項3記載の戸パネルの支持装置。
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