JP2005171527A - 作業機械の表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】故障形容マークを非表示あるいは縮小表示させることなく、全ての故障に係る故障形容マークを故障形容マーク表示部に表示させることができる。
【解決手段】故障に表示用の優先順位をつけて予め記憶すると共に、優先順位の高い特定の故障を固定表示される故障として記憶する記憶部5cと、この記憶部5cに記憶された故障に基づいて、検出される複数の故障の表示される優先順位を確定し、特定の故障かどうかを判定する表示優先順位判定部5eとを有し、この表示優先順位判定部5eが、故障の数が多数であって、これらの故障の中に特定の故障が含まれるときには、その特定の故障に係る故障形容マークを固定表示として故障形容マーク表示部4aに表示させ、他の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、故障形容マーク表示部4aにスクロール表示させる処理を行なう処理手段を含む。
【選択図】図1
【解決手段】故障に表示用の優先順位をつけて予め記憶すると共に、優先順位の高い特定の故障を固定表示される故障として記憶する記憶部5cと、この記憶部5cに記憶された故障に基づいて、検出される複数の故障の表示される優先順位を確定し、特定の故障かどうかを判定する表示優先順位判定部5eとを有し、この表示優先順位判定部5eが、故障の数が多数であって、これらの故障の中に特定の故障が含まれるときには、その特定の故障に係る故障形容マークを固定表示として故障形容マーク表示部4aに表示させ、他の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、故障形容マーク表示部4aにスクロール表示させる処理を行なう処理手段を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、油圧ショベル等の作業機械に備えられ、当該作業機械に係る故障を表示可能な故障形容マーク表示部を備えた作業機械の表示装置に関する。
この種の従来技術として、作業機械に係る状態を示す状態表示マーク、あるいは作業機械に係る状態の変化を示す状態変化表示マーク、すなわち故障形容マークを同時に複数表示可能な表示部を備えたものが提案されている。この従来技術は、作業機械の状態に変化がない場合、燃料残量、作動油温、冷却水温の状態を状態表示マークで表示させ、作業機械の状態に何らかの変化が発生した場合には、通常表示している複数の状態表示マークの中で、最も優先順位の低い状態表示マークを非表示、または縮小表示し、作業機械の異常を示す状態変化表示マークを表示部に表示する構成になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−121776公報
上述した従来技術は、作業機械に何らかの変化、すなわち故障を生じたときに、最も優先順位の低い状態表示マークを非表示、または縮小表示させるようになっている。
このような考え方からして、この従来技術では、作業機械に係る故障が例えば5つを超える数のように多数同時に発生した場合には、優先順位の高い故障に係る状態変化表示マークは表示されるものの、優先順位が低い状態変化表示マークは非表示、または縮小表示となる虞がある。このために、非表示または縮小表示される状態変化表示マーク、すなわち故障の状態を表す故障形容マークに係る情報の把握は困難となってしまう。これに伴って当該作業機械の操作性、作業性、さらには耐久性が劣化する懸念がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、作業機械に、故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数を超える多数の故障を生じた際に、故障形容マークを非表示あるいは縮小表示させることなく、全ての故障に係る故障形容マークを故障形容マーク表示部に表示させることができる作業機械の表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、作業機械の故障内容を示す複数の故障形容マークを同時に表示可能な故障形容マーク表示部を備えた作業機械の表示装置において、上記故障形容マークに相応するそれぞれの故障に、表示用の優先順位をつけて予め記憶すると共に、上記優先順位の高い特定の故障を固定表示される故障として記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された故障に基づいて、検出される複数の故障の表示される優先順位を確定し、上記特定の故障かどうかを判定する表示優先順位判定部と、この表示優先順位判定部における判定の結果、故障の数が、上記故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数よりも多い数であって、これらの故障の中に上記特定の故障が含まれるときには、その特定の故障に係る故障形容マークを固定表示として上記故障形容マーク表示部に表示させ、他の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、上記故障形容マーク表示部にスクロール表示させる処理を行なう処理手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、予め記憶部に、故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数、すなわち故障形容マークに相応する故障の数よりも多い数の故障を表示用の優先順位をつけて、また、優先順位の高い特定の故障を重度の故障とし固定表示される故障として記憶させておくことができる。
このように記憶装置に、優先順位をつけて多数の故障が記憶されている状態において、例えば故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数よりも多い数の故障、例えば6つ以上の故障が検出されると表示優先順位判定部において、検出された故障のそれぞれについて表示用の優先順位が確定される。また、重度の特定の故障かどうか判定される。
処理手段は上述の判定の結果、故障の中に重度の特定の故障が含まれているときには、その故障に係る故障形容マークを固定表示として故障形容マーク表示部に表示させる処理を行ない、他の故障、すなわち軽度の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、故障形容マーク表示部にスクロール表示させる。
この場合例えば、故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数が5つであり、優先順位の高い重度の特定の故障が2つ有り、軽度の故障が4つ有ると判定されたときには、処理手段は、1回目の表示画面には重度の2つの故障と、軽度の3つの故障とを優先順位に応じて故障形容マーク表示部に表示する処理を行なう。その後、表示画面をスクロールさせ、2回目の表示画面には、上述した固定表示される重度2つの故障と、軽度の残りの1つの故障とを故障形容マーク表示部に表示する処理を行なう。
このように本発明にあっては、故障形容マーク表示部で表示可能な故障形容マークの数よりも多い多数の故障が検出された場合、優先順位の高い特定の故障が固定表示されると共に、優先順位の低い故障がスクロール表示される。したがって、故障形容マークを非表示あるいは縮小表示させることなく、全ての故障に係る故障形容マークを表示させることができる。
また、本発明は上記発明において、上記処理手段で処理されるスクロール表示の切換えを指示する手動指示手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記手動指示手段が押釦から成ることを特徴としている。
本発明は、作業機械において故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数を超える数の故障を生じた際に、故障形容マークを非表示あるいは縮小表示させることなく、全ての故障に係る故障形容マークを故障形容マーク表示部に表示させることができる。したがって、全ての故障の状態を故障形容マーク表示部に表示される故障形容マークで把握することができる。これにより、当該作業機械の故障に伴う操作性、作業性、及び耐久性の劣化防止に迅速に対応することができる。
以下,本発明に係る作業機械の表示装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る作業機械の表示装置の一実施形態を示すブロック図、図2は本実施形態に含まれる表示器に初期画面が表示された状態を示す図、図3は本実施形態に含まれる演算装置に備えられる記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
本実施形態は、作業機械例えば油圧ショベルに備えられるもので、運転室内に配置される表示器1と、エンジン制御コントローラ2とを有し、これらの表示器1とエンジン制御コントローラ2とは、車体通信ハーネスすなわちCAN(コントロール・エリア・ネットワーク)3によって接続されている。
表示器1は、故障形容マーク表示部4aを含む画面表示部4と、演算装置5と、各種処理を指示する釦操作部6とを備えている。
上述の画面表示部4は、図2に示すように、例えば5つの故障のそれぞれに応じた5つの故障形容マークを表示可能な上述の故障形容マーク表示部4aの他に、当該油圧ショベルの累積稼動時間を表示するアワーメータ表示部4b、現在時刻を表示する時計表示部4c、作業機械状態表示部4dを備えている。同図2に示す作業機械状態表示部4dには、例えば「1」で示す燃料残量、「2」で示す冷却水温、「3」で示す作動油温がそれぞれ表示される。
また、この画面表示部4は、作業モード表示部4eを備えている。同図2に示す作業モード表示部4eには、例えば「1」で示す走行モード設定、「2」で示す作業アップモード設定、「3」で示す回転数制御設定、「4」で示す掘削・アタッチメントモード設定、「5」で示すメンテナンスモード設定がそれぞれ表示される。
上述した演算装置5は、図1に示すように、エンジン関係センサを除く他要素センサからの信号を入力するセンサ入力部5aと、CAN3に接続されるCAN入出力部5bの他に、故障形容マークに相応するそれぞれの故障に、表示用の優先順位をつけて予め記憶すると共に、優先順位の高い特定の故障を固定表示される故障として記憶する記憶部5cとを含んでいる。
この記憶部5cには、例えば図3に示す8つの故障内容が記憶されている。表示用の優先順位1は、エンジン油圧低下の故障、優先順位2は、エンジン冷却水温オーバーヒートの故障であり、これらの優先順位1,2の故障は重度の特定の故障と記憶されている。優先順位3は燃料レベル低下の故障、優先順位4は作動油フィルタ目詰まりの故障、優先順位5は作動油量低下の故障、優先順位6はエアクリーナフィルタ目詰まりの故障、優先順位7はエジエータ水温異常低下の故障、優先順位8はエンジン油量異常低下の故障であり、これらの優先順位3−8の故障は軽度の故障と記憶されている。
また、演算装置5には、センサ入力部5aから出力された他要素センサの信号に基づいて、該当するセンサに係る故障かどうか判定する故障状態判定部5dと、この故障状態判定部5dで故障と判定されたときに、該当する故障の表示用の優先順位を確定し、また、重度の特定の故障かどうか判定する表示優先順位判定部5eを備えている。
例えば、この表示優先順位判定部5eは、判定の結果、故障の数が上述した画面表示部4の故障形容マーク表示部4aに表示可能な故障形容マークの数、すなわち5つよりも多い数であって、これらの故障の中に重度の特定の故障が含まれているときには、その特定の故障に係る故障形容マークを固定表示として故障形容マーク表示部4aに表示させ、他の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、故障形容マーク表示部4aにスクロール表示させる処理を行なう処理手段を含んでいる。この表示優先順位判定部5eから出力される指令信号に基づいて、画面表示部4の故障形容マーク表示部4aに故障形容マークが表示される。
上述したエンジン制御コントローラ2は、エンジン関係センサからの信号を入力するセンサ入力部2aと、このセンサ入力部2aから出力された信号に基づいて、該当するセンサに係る故障が検出されているかどうか判定するエンジン故障状態判定部2cと、このエンジン故障状態判定部2cで故障と判定されたときに、該当する故障信号をCAN3に出力するCAN出力部2bとを含んでいる。
エンジン制御コントローラ2から出力された故障信号は、CAN3を経て表示器1のCAN入出力部5bに入力され、さらに上述の表示優先順位判定部5eにおいて、表示用の優先順位が確定され、また、重度の特定の故障かどうか判定される。
今の場合は、記憶部5cの記憶内容である図3に示すように、エンジン制御コントローラ2で判定されるエンジン油圧低下の故障と、エンジン冷却水温オーバーヒートの故障とが重度の特定の故障となっている。このエンジン制御コントローラ2で判定されるエンジン油量異常低下の故障は軽度の故障である。また、上述の他要素センサで検出される故障は、図3に示す故障のうちの、燃料レベル低下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まり、ラジエータ水温異常低下の故障である。
次に上述の構成に伴う本実施形態の処理動作について図4等を参照して説明する。図4は本実施形態に含まれる演算装置における処理手順を示すフローチャートである。
[軽度・少数の故障が発生した場合]
図4の手順S1に示すように、エンジン関係センサを除く他要素センサからの信号が表示器1に備えられる演算装置5のセンサ入力部5aを介して故障状態判定部5dに入力され、ここで故障かどうか判定され、この故障状態判定部5dからの故障信号が表示優先順位判定部5eに入力される。また、エンジン関係センサからの信号がエンジン制御コントローラ2のセンサ入力部2aを介してエンジン故障状態判定部2cに入力され、ここで故障かどうか判定され、故障の場合には、その故障信号がエンジン制御コントローラ2のCAN出力部2b、CAN3、表示器1に備えられる演算装置5のCAN入出力部5bを介して表示優先順位判定部5eに入力される。以下における処理は、この表示優先順位判定部5eで行なわれる処理である。
図4の手順S1に示すように、エンジン関係センサを除く他要素センサからの信号が表示器1に備えられる演算装置5のセンサ入力部5aを介して故障状態判定部5dに入力され、ここで故障かどうか判定され、この故障状態判定部5dからの故障信号が表示優先順位判定部5eに入力される。また、エンジン関係センサからの信号がエンジン制御コントローラ2のセンサ入力部2aを介してエンジン故障状態判定部2cに入力され、ここで故障かどうか判定され、故障の場合には、その故障信号がエンジン制御コントローラ2のCAN出力部2b、CAN3、表示器1に備えられる演算装置5のCAN入出力部5bを介して表示優先順位判定部5eに入力される。以下における処理は、この表示優先順位判定部5eで行なわれる処理である。
次に、図4の手順S2に示すように、故障が有るかどうか判定される。故障がないと判定された場合には、はじめに戻る。今仮に、他要素センサから出力される信号に基づいて、軽度の2つの故障、例えば燃料レベル低下の故障と、作動油フィルタ目詰まりの故障が有ると判定されたものとする。
次に、手順S3に移り、判定された2つの故障の優先順位を記憶部5cに記憶される図3に示す記憶内容に基づいて、確定する処理がなされる。図3に示すように、燃料レベル低下の故障は、作動油フィルタ目詰まりの故障よりも優先順位が高いので、該当する故障形容マークの表示順は、燃料レベル低下の故障に係る故障形容マークが上位に表示される。
次に、手順S4に移り、故障の中に重度の故障が含まれているかどうか判定される。今は、軽度の2つの故障が生じていると判定されているので、この判定がノーとなり、手順S6に移る。
この手順S6では、全故障数が6以上かどうか、すなわち表示器1の故障形容マーク表示部4aで表示可能な故障形容マークの数「5」よりも多いかどうか判定される。今は故障数は「2」であり、ノーと判定され、手順S8に移る。
この手順S8では、軽度の故障を優先順位に従って順に表示する指令信号が出力される。この指令信号に応じて、画面表示部4の故障形容マーク表示部4aに、該当する故障に係る故障形容マークが図5に示すように表示される。
図5は表示器1に、2つの軽度の故障が表示された状態を示す図であり、同図5中、故障形容マーク表示部4aに表示されている「1」は上述の燃料レベル低下の故障に係る故障形容マークであり、「2」は次順位の作動油フィルタ目詰まりの故障に係る故障形容マークである。
[軽度・多数の故障が発生した場合]
次に、軽度の故障が多数、例えば6つ同時に発生した場合について説明する。
次に、軽度の故障が多数、例えば6つ同時に発生した場合について説明する。
図4に示す手順S2で、例えば、燃料レベル低下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まり、ラジエータ水温異常低下、エンジン油量異常低下の6つの故障が有ると判定されたものとする。
この場合は、手順S3で、表示用の優先順位を確定する処理がなされる。今は、図3に示す記憶部5cの記憶内容から、燃料レベル低下の故障が表示の優先順位が最も高く、以下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まり、ラジエータ水温異常低下、エンジン油量異常低下の故障という表示順に確定される。
次に、手順S4に移り、故障の中に重度の故障が含まれているかどうか判定される。今は、軽度の6つの故障が生じていると判定されているので、この判定がノーとなり、手順S6に移る。
この手順S6では、全故障数が6以上かどうか判定される。今は、6つの故障が存在しているので、この判定がイエスとなり、手順S7に移る。この手順S7では、軽度の6つの故障をスクロール表示させる処理がなされ、該当する指令信号が画面表示部4に出力される。
上述のスクロール表示は、1回目の画面表示が図6に示すように、優先順位に応じた軽度の5つの故障に係る故障形容マークの表示としてなされ、所定時間後、例えば数秒後に、2回目の画面表示が図7に示すようになされる。そのときの画面表示は、軽度の残りの1つの故障に係る故障形容マークの表示となる。
ここで図6は、表示器1に、軽度の6つの故障のうちの5つの故障が表示された状態を示す図であり、同図6中、故障形容マーク表示部4aに表示されている「1」は上述の燃料レベル低下の故障に係る故障形容マーク、以下「2」−「5」は、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まり、ラジエータ水温異常低下のそれぞれの故障に係る故障形容マークである。
また図7は、表示器1に軽度の6つの故障のうちの残りの1つの故障が表示された状態を示す図で、同図7中、故障形容マーク表示部4aに表示されている「1」は最低優先順位のエンジン油量異常低下に係る故障形容マークである。
そして例えば、上述のように図6に示す画面が故障形容マーク表示部4aに表示された後、数秒後して自動的に図7に示す画面が表示され、その後また数秒後に自動的に図6に示す画面が表示されるように処理される。すなわち、所定時間ごとに、図6に示す画面と、図7に示す画面とが交互に表示されるようになっている。
[重度・軽度の両方を含む多数の故障が発生した場合]
次に、重度と軽度の故障の両方が多数発生した場合、例えば2つの重度の故障と4つの軽度の故障で、合計6つの故障が発生した場合について説明する。
次に、重度と軽度の故障の両方が多数発生した場合、例えば2つの重度の故障と4つの軽度の故障で、合計6つの故障が発生した場合について説明する。
図4に示す手順S2で、例えば、エンジン油圧低下、エンジン冷却水温オーバーヒート、燃料レベル低下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まりの6つの故障が有ると判定されたものとする。
この場合は、手順S3で表示用の優先順位を確定する処理がなされる。今は、図3に示す記憶部5cの記憶内容から、エンジン油圧低下の故障が表示の優先順位が最も高く、以下、エンジン冷却水温オーバーヒート、燃料レベル低下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下、エアクリーナフィルタ目詰まりの故障という表示順に確定される。
次に、手順S4に移り、故障の中に重度の故障が含まれているかどうか判定される。今は、2つの重度の故障が含まれているので、この判定はイエスとなり、手順S5に移る。
この手順S5では、2つの重度の故障に係る故障形容マークを優先順位に従って表示する指令がなされる。すなわち、エンジン油圧低下、エンジン冷却水温オーバーヒートに係る故障形容マークの表示を、それぞれ固定表示として表示する指令信号が画面表示部4に出力される。
次に、手順S6に移り、全故障数が「6」以上かどうか判定される。今は6つの故障が存在しているので、この判定がイエスとなり、手順S7に移る。この手順S7では、軽度の4つの故障をスクロール表示させる処理がなされ、該当する指令信号が画面表示部4に出力される。
重度の2つの故障は固定表示であるので、故障形容マーク表示部4aに表示可能な残りの故障形容マークの数は「3」である。したがって、1回目の画面表示で優先順位に応じた2つの重度の故障に係る故障形容マークが固定表示として表示され、以下に続けて、優先順位に応じた3つの軽度の故障にかかる故障形容マークが図8に示すように表示される。その後の数秒後に自動的に、2回目の画面表示がなされる。この2回目の画面表示は、2つの重度の故障に係る故障形容マークが固定表示として表示され、以下に続けて、4つの軽度の故障のうちの残りの1つの故障にかかる故障形容マークが図9に示すように表示される。例えばその後の数秒後に自動的に、再び図8に示す画面が表示される。
ここで図8は、表示器1に重度の2つの故障と軽度の4つの故障のうちの、重度の2つの故障と軽度の3つの故障が表示された図であり、同図8中、故障形容マーク表示部4aに表示されている「1」は重度の故障、すなわち固定表示される故障であるエンジン油圧低下の故障に係る故障形容マーク、「2」は重度の故障で固定表示される故障であるエンジン冷却水温オーバーヒートの故障に係る故障形容マークである。「3」−「5」は、軽度の故障である燃料レベル低下、作動油フィルタ目詰まり、作動油量低下のそれぞれの故障に係る故障形容マークである。
また図9は、表示器1に重度の2つの故障と軽度の4つの故障のうちの、重度の2つの故障と軽度の残りの1つの故障が表示された状態を示す図であり、同図9中、「1」「2」は前述した固定表示される故障であるエンジン油圧低下、エンジン冷却水温オーバーヒートの各故障に係る故障形容マーク、「3」は4つの軽度の故障のうちの残りの1つの故障であるエアクリーナフィルタ目詰まりの故障に係る故障形容マークである。
このように構成した本実施形態によれば、表示器1に備えられる画面表示部4の故障形容マーク表示部4aに表示可能な故障形容マークを非表示あるいは縮小表示することなく、スクロール表示を介して6つの全ての故障に係る故障形容マークを故障形容マーク表示部4aに表示させることができる。したがって、6つの全ての故障の状態を故障形容マーク表示部4aに表示される故障形容マークによって把握でき、これにより、当該油圧ショベルの故障に伴う操作性、作業性、及び耐久性の劣化防止に迅速に対応することができる。
なお、上記実施形態は、処理手段で処理されるスクロール表示を所定時間ごとに、自動的に行なわせる構成にしてあるが、このスクロール表示の切換えを指示する手動指示手段を備えた構成にしてもよい。この手動指示手段を例えば、図10,11に示す釦操作部6に含まれる押釦6a,6bによって構成させることができる。
ここで図10は、本実施形態に含まれる表示器1に押釦操作に伴って、重度の2つの故障と軽度の3つの故障が表示された状態を示す図、図11は、表示器1に押釦操作に伴って、重度の2つの故障と軽度の残りの1つの故障が表示された状態を示す図である。
例えば図10に示す画面において、押釦6aを押すと図11に示す画面に切換えられる。逆に図11に示す画面において、押釦6bを押すと図10に示す画面に戻るように構成されている。
このように構成したものでは、運転室内のオペレータが望む時間、故障形容マーク表示部4aに表示される故障形容マークを見ることができる。したがって、発生している故障の見落としを生じることなく、より確実に故障に対応することができる。
1 表示器
2 エンジン制御コントローラ
2a センサ入力部
2b CAN出力部
2c エンジン故障状態判定部
3 CAN(車体通信ハーネス)
4 画面表示部
4a 故障形容マーク表示部
4b アワーメータ表示部
4c 時計表示部
4d 作業機械状態表示部
4e 作業モード表示部
5 演算装置
5a センサ入力部
5b CAN入出力部
5c 記憶部
5d 故障状態判定部
5e 表示優先順位判定部
6 釦操作部
6a 押釦(手動指示手段)
6b 押釦(手動指示手段)
2 エンジン制御コントローラ
2a センサ入力部
2b CAN出力部
2c エンジン故障状態判定部
3 CAN(車体通信ハーネス)
4 画面表示部
4a 故障形容マーク表示部
4b アワーメータ表示部
4c 時計表示部
4d 作業機械状態表示部
4e 作業モード表示部
5 演算装置
5a センサ入力部
5b CAN入出力部
5c 記憶部
5d 故障状態判定部
5e 表示優先順位判定部
6 釦操作部
6a 押釦(手動指示手段)
6b 押釦(手動指示手段)
Claims (3)
- 作業機械の故障内容を示す複数の故障形容マークを同時に表示可能な故障形容マーク表示部を備えた作業機械の表示装置において、
上記故障形容マークに相応するそれぞれの故障に、表示用の優先順位をつけて予め記憶すると共に、上記優先順位の高い特定の故障を固定表示される故障として記憶する記憶部と、
この記憶部に記憶された故障に基づいて、検出される複数の故障の表示される優先順位を確定し、上記特定の故障かどうかを判定する表示優先順位判定部と、
この表示優先順位判定部における判定の結果、故障の数が、上記故障形容マーク表示部に表示可能な故障形容マークの数よりも多い数であって、これらの故障の中に上記特定の故障が含まれるときには、その特定の故障に係る故障形容マークを固定表示として上記故障形容マーク表示部に表示させ、他の故障に係る故障形容マークを優先順位に応じて、上記故障形容マーク表示部にスクロール表示させる処理を行なう処理手段を備えたことを特徴とする作業機械の表示装置。 - 上記請求項1記載の発明において、
上記処理手段で処理されるスクロール表示の切換えを指示する手動指示手段を備えたことを特徴とする作業機械の表示装置。 - 上記請求項2記載の発明において、
上記手動指示手段が押釦から成ることを特徴とする作業機械の表示装置。
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