JP2005170176A - 車両の車体補強構造 - Google Patents

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光洋 吉本
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学 田村
Takeshi Sugihara
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Abstract

【課題】 フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ、フロアの剛性を高めて車両の操安性を高めることの出来る車両の車体補強構造を提供する。
【解決手段】 本発明は、車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部38を補強する車両の車体補強構造であって、トンネル部の左フロア30aと右フロア30bのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ左フロアと右フロアを連結する前側剛性部材42、及び、この前側剛性部材の後方に設けられトンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ左フロアと右フロアを連結する後側剛性部材44とからなる補強部材40と、この補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所を互いに連結する粘弾性部材46と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の車体補強構造に係り、特に、車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造に関する。
自動車の車体は、走行時に路面からの力を受けて変形する。例えば、車体のフロアは、旋回時には主にねじり変形し、制動時や加速時には主に前後方向に曲げ変形する。
これらの車体の変形は車両の操安性に影響を与えるので、従来から、車体の各部を補強する補強部材を、エンジンルーム等のフロント周り、車室の周り及び後輪付近のリア周り等の車体の基本構造に設けて、自動車の車体の剛性を高めることが行われている。
このような補強部材として前輪又は後輪のサスタワー同士を連結して剛性を高めるサスタワーバーがある。このサスタワーバーは、金属等の弾性体で一体に構成された補強部材であり、補強部材の変形によるエネルギーが反発力として車体に作用するので、操縦安定性や乗心地性が損なわれるという問題が存在していた。また、補強部材の変形量を小さく抑えるために補強部材の剛性を高めると、重量増加や取付部周辺の応力集中を招くという問題もある。
特許文献1には、このような補強部材が有する問題を解決するために、粘性減衰力を発生させるハイドロリックダンパーや粘弾性部材を備えた補強部材が提案されている。
特開2002−211437号公報
ここで、車室を構成するフロアパネルの一部を車体上方に膨らませて、その下方に開放された空間にドライブシャフトや排気管等を通すようにしたフロアトンネルが設けられた車両では、このフロアトンネルの開口部が車体のフロアに占める面積が比較的大きく、上述したフロアのねじり変形や曲げ変形に伴いフロアトンネルの開口部が開く所謂「口開き」が生じる。この口開きは、車体の剛性を確保して車両の操安性を高める上で好ましくないため、口開きを抑制するために、このフロアトンネルの下面に渡って補強部材を設ける必要がある。特に、オープンカーではこのような口開きが生じやすいので、この補強部材が必要となる。また、フロアトンネルの下面に渡って補強部材を設けることにより、フロアのねじり変形や曲げ変形を抑制して車体の剛性を確保して車両の操安性を高めることもできる。
一方、車体剛性を確保しつつ車体の軽量化を図るためには、車体の各部の剛性及び強度を必要以上に高めすぎないように、補強部材の使用箇所や使用点数を限定したり、車体構成部材の断面寸法や板厚を最適に設計する必要がある。特にオープンカーやライトウェイトスポーツカー等においては、車体剛性を確保すると共に軽量化を図ることが要請されている。
しかしながら、補強部材によりフロアトンネルの剛性を局部的に大きく高めると、フロア周辺の車体補強構造、例えば、車体のピラー等の他の部材に応力が集中してクラックが発生して破損に至ってしまったり、車体の構造部品をつなぎ止めるスポット溶接が抜けてしまったりする。このため、応力が集中するようなフロア周辺の車体の各所に補強部材を配置したり、上述したピラー等の剛性や強度を高めるために断面寸法を大きくしたり板厚を上げたりせざるを得ず、軽量化を図ることが出来なくなるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ、フロアの剛性を高めて車両の操安性を高めることの出来る車両の車体補強構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ左フロアと右フロアを連結する前側剛性部材、及び、この前側剛性部材の後方に設けられトンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ左フロアと右フロアを連結する後側剛性部材とからなる補強部材と、この補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所を互いに連結する粘弾性部材と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、前側剛性部材及び後側剛性部材の両端部がトンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面に取り付けられているので、フロアに生じるトンネル部を口開きさせようとする力をこれらの前側剛性部材及び後側剛性部材が受け止めることが出来る。その結果、フロアのねじり変形や曲げ変形に伴うトンネル部の口開きが大きく抑制される。さらに、粘弾性部材が、前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所を互いに連結しているので、フロアのねじり変形や曲げ変形に伴う前側剛性部材及び後側剛性部材の相対変位により粘弾性部材が変形する。その結果、粘弾性部材により、フロアのねじり変形や曲げ変形の変形速度に応じてそれらの変形エネルギが吸収されると共にそれらの変形が所定量許容され、さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働いてフロアの剛性が高まる。従って、本発明によれば、フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ、フロアの剛性を高めて車両の操安性を高めることが出来る。
また、本発明において好ましくは、前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所は、前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所である。
このように構成された本発明においては、前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所は、前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所であるので、それぞれの所定箇所がフロアのねじり変形や曲げ変形に伴い増大された変位速度及び変位量で大きく変位し、それに伴いそれぞれの所定箇所を互いに連結する粘弾性部材が大きく変形する。その結果、フロアの変形エネルギを効果的に吸収すると共にその変形を所定量許容することが出来る。
また、本発明において好ましくは、補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材は、それぞれ、トンネル部の左右方向に延びる第1部分と、その第1部分からトンネル部の長手方向に延びる第2部分とからなるT字形状の板状部材で構成され、第1部分の両端部がそれぞれ左フロア及び右フロアに取り付けられ、第2部分がそれぞれ互いに粘弾性部材により連結されている。
このように構成された本発明においては、両端部がそれぞれ左フロア及び右フロアに取り付けられた第1部分からトンネル部の長手方向に延びる第2部分がそれぞれ互いに粘弾性部材により連結されているので、第2部分がフロアのねじり変形や曲げ変形に伴い増大された変位速度及び変位量で大きく変位し、それに伴い、それぞれ第2部分を互いに連結する粘弾性部材が大きく変形する。その結果、フロアの変形エネルギを効果的に吸収すると共にその変形を所定量許容することが出来る。
また、本発明において好ましくは、補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材の第2部分はそれぞれトンネル部の左右方向に湾曲したR形状部を有し、このR形状部が粘弾性部材により連結されている。
このように構成された本発明においては、補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材の第2部分のR形状部が粘弾性部材により連結されているので、車両の旋回時にフロアの前側と後側が互いに逆方向に左右にねじれるような車体のねじり変形が生じる場合に、粘弾性部材がせん断変形する。その結果、このようなねじり変形のエネルギを効果的に吸収すると共にそのような変形を所定量許容することが出来る。
また、本発明は、車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、トンネル部の左フロアの下面にその一端部が取り付けられた左側剛性部材及び右フロアの下面にその一端部が取り付けられた右側剛性部材とからなる補強部材と、この補強部材の左側剛性部材と右側剛性部材のそれぞれの他端部を互いに連結する粘弾性部材と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、トンネル部の左フロア及び右フロアにそれぞれ一端部が取り付けられた左側剛性部材と右側剛性部材のそれぞれの他端部を粘弾性部材が互いに連結しているので、トンネル部の口開きやフロアのねじり変形による前側剛性部材及び後側剛性部材の相対変位により、粘弾性部材が変形する。その結果、粘弾性部材により、トンネル部の口開きやフロアのねじり変形の変形速度に応じてそれらの変形エネルギが吸収されると共にそれらの変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力によりトンネル部が所定量以上の口開きが生じないようにされる。従って、本発明によれば、フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ、フロアの剛性を高めて車両の操安性を高めることが出来る。
また、本発明は、車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられこれらの両端部により左フロアと右フロアを連結し且つこれらの両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所を有しその箇所が少なくとも左フロア又は右フロアの下面に延びるように形成された補強部材と、この補強部材の箇所を少なくとも左フロア又は右フロアに連結する粘弾性部材と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、補強部材は、トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられているので、フロアに生じるトンネル部を口開きさせようとする力をこの補強部材が受け止めることが出来る。その結果、フロアのねじり変形や曲げ変形に伴うトンネル部の口開きが大きく抑制される。さらに、粘弾性部材が、両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所で補強部材が少なくとも左フロア又は右フロアに連結されているので、フロアのねじり変形や曲げ変形に伴う補強部材とフロアとの相対変位により粘弾性部材が変形する。その結果、粘弾性部材により、フロアのねじり変形や曲げ変形の変形速度に応じてそれらの変形エネルギが吸収されると共にそれらの変形が所定量許容され、さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働いてフロアの剛性が高まる。従って、本発明によれば、フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ、フロアの剛性を高めて車両の操安性を高めることが出来る。
本発明によれば、フロアの剛性を高めると共に、フロア周辺の車体補強構造への応力集中の緩和及び車体の軽量化を図りつつ車両の操安性を高めることが出来る。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による車両の車体補強構造を有する車体のアンダーボディ1を車体下方から見た平面図であり、図2は本発明の第1実施形態による車体の補強構造を示す下方から見た斜視図であり、図3は、図2のIII-III線に沿って見た断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による車両の車体補強構造を有する車体のアンダーボディ1は、車体の基本的な補強フレームとして、それぞれ車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレーム2、一対のサイドシル4、一対のフロアサイドフレーム6及び一対のリアサイドフレーム8と、それぞれ車幅方向に延びるNo.1クロスメンバ10、No.2クロスメンバ12、No.3クロスメンバ14、No.4クロスメンバ16及びNo.5クロスメンバ18とを備えている。フロントサイドフレーム2の車幅方向両側の外方にはフロントサスペンション20が取付けられた一対のサスタワー部22が設けられ、No.5クロスメンバ18の車幅方向両側の外方にはリアサスペンション24が取付けられたリアサスタワー部26が設けられている。また、一対のフロントサイドフレーム2の間には、エンジン28が取付けられている。
アンダーボディ1は、さらに、これらの複数のフレーム部材に接続されて車室の床部分(フロア部分)を構成するフロントフロアパネル30と、このフロントフロアパネル30の車体後方の一段高い位置に配設されるセンタフロアパネル32と、このセンタフロアパネル32よりも車体後方に配設され荷室の床部分を構成するリヤフロアパネル34とを備えている。
フロントフロアパネル30の車体前側の端縁部には、車室とエンジンルームを仕切るダッシュパネル36の下端縁部がスポット溶接等により接合され、また、フロントフロアパネル30の車幅方向の両端側には、それぞれ、自動車のサイドボディ(図示せず)が取り付けられるようになっており、これらのダッシュパネル36及びサイドボディは、車室を構成するピラーや天井部(図示せず)などに接続されている。
フロントフロアパネル30は、鋼板を一体でプレス成形したもので、一対のサイドシル4、ダッシュパネル36及びNo.3クロスメンバ14で取り囲まれ、それらのフレーム4、14及びダッシュパネル36と、No.2クロスメンバ12及び一対のフロアサイドフレーム6にスポット溶接などで接合されている。
フロントフロアパネル30には、その車幅方向のほぼ中央位置において車体前後方向に延びるように、フロアパネルの一部を車室側、即ち、車体上方側に突出するようにプレス成形したトンネル部38が形成され、このトンネル部38は、センタフロアパネル32の車体前方端まで延びている。
このトンネル部38には、その左右のフロア30a、30bの下面を連結する補強部材40が設けられている。図2及び図3に示すように、この補強部材40は、前側剛性部材42と、この前側剛性部材の車体後方に離間して設けられる後側剛性部材44とを有し、これらの剛性部材42、44の間には、粘弾性部材46が設けられている。
ここで、車体のフロアは、走行時にねじり変形や曲げ変形し、これらのねじり変形や曲げ変形は、主に、15乃至25Hzの振動を伴うことが知られている。本実施形態では、補強部材40及び粘弾性部材46により、フロアのねじり変形や曲げ変形及びこれらの変形に伴うトンネル部の口開きが抑制されるようにしている。以下、これらの剛性部材42、44及び粘弾性部材46を具体的に説明する。
これらの剛性部材42、44は、いずれも、鋼板製の板状のものであり、それぞれトンネル部38の左右方向に延びる直線状の第1の部分42a、44aと、この第1の部分のほぼ中間からトンネル部38の長手方向に互いの剛性部材に向って延びる直線状の第2の部分42b、44bとを備えたT字形状に形成されている。また、各剛性部材42、44は、それらの両端部即ち第1の部分の両端部42c、44cがトンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面に各2本づつのボルト45で固定され、離間した各剛性部材のほぼ中間に位置した第2の部分の先端部42d、44dが、互いに車体上下方向に重なり合うように配置されている。
粘弾性部材46は、シリコン系又はジエン系の粘弾性材料(ビスコエラスティックマテリアル)からなる矩形状の板状のものであり、その変形速度及び変形量に応じて所定の粘性減衰力及び反力を生じるものである。粘弾性材料固有の特性値としては、タンデルタ値(tanδK)が0.7乃至1.0のものである。また、粘弾性部材46を剛性部材42、44に設けた状態での剛性値の実数成分(K')及び虚数成分(K'')は、それぞれ、常温において約15Hz乃至25Hzの範囲で100乃至700N/mm及び80乃至500N/mmを示す。
この粘弾性部材46は、図2及び図3に示すように、各剛性部材42、44の互いの車体上下方向に重なり合った第2の部分の先端部42d、44dの間に設けられ、この粘弾性部材は、各剛性部材のそれぞれの第2の部分の先端部42d、44dに接着されて、各剛性部材42、44を互いに連結している。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
先ず、補強部材40の各剛性部材の両端部42c、44cが左右のフロア30a、30bにそれぞれ固定されているので、図2に矢印Aで示すような方向にトンネル部38を開こうとする左右のフロア30a、30bに生じる力を、各剛性部材の第1の部分42a、44aが受け止めて、フロア30のねじり変形や曲げ変形などに伴う所謂トンネル部の口開きが大きく抑制される。
次に、図4(粘弾性部材46は図示せず)に示すように、走行状態に応じて、左右のフロア30a、30bが、矢印Bで示すように前後逆方向に変形しようとするねじり変形を生じる。このフロアのねじり変形に対しては、その左右のフロア30a、30bに両端部42c、44cが固定された第1の部分42a、44aが、符号Cで示すようなフロア30の若干の変形を伴いながら矢印Dで示すように回転し、このような回転により、それらの両端部42c、44cから前後方向に離れた位置に設けられた各剛性部材の第2の部分の先端部42d、44dが、矢印Eで示すように距離Lの長さに応じて増大された変位速度と変位量により互いに逆方向に大きく変位する。従って、本実施形態によれば、これらの先端部42d、44dの間に設けられた粘弾性部材46が大きな変位速度で変形し、その結果、粘弾性部材46により、フロアの変形エネルギが吸収(減衰)されると共にフロアのねじり変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働くので、フロアの剛性を高めることが出来る。
また、図5に示すように、走行状態に応じて、フロア30が車体前後方向に車体上方又は下方にたわむような曲げ変形を生じ、このフロアの曲げ変形に対して、その左右のフロア30a、30bに両端部42c、44cが固定された第1の部分42a、44aが、矢印Fで示すように車体前後方向に傾こうとする。そのような傾きに対して、第2の部分の先端部42d、44dが矢印Gで示すようにその距離Lの長さに応じて増大された変位速度と変形量により大きく変位し、それに伴いそれらの先端部42d、44dの間に設けられた粘弾性部材46が変形する。従って、本実施形態によれば、粘弾性部材46により、フロアの変形エネルギが吸収(減衰)されると共にフロアの曲げ変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働くので、フロアの剛性を高めることが出来る。
また、粘弾性部材46により、サスペンション20、24やエンジン28から車体のフレーム部材2、4、6、8、10、12、14、16、18を介してフロントフロアパネル30に伝達された振動を減衰させることが出来、フロントフロアパネル30から車室内への音響放射を低減して、室内騒音を低減することが出来る。
以上述べたように、第1実施形態の車両の車体補強構造では、補強部材40により、フロア30のねじり変形や曲げ変形に伴うトンネル部38の口開きが大きく抑制される。さらに、補強部材40及び粘弾性部材46により、フロアのねじり変形や曲げ変形のエネルギが吸収されると共にそれらの変形が所定量許容されつつフロアの剛性が高められる。その結果、本実施形態によれば、フロア周辺の車体補強構造、例えば、車体のピラー等の他の部材への応力集中による破損や車体の構造部品をつなぎ止めるスポット溶接が抜けてしまうことを防止すると共に車体の軽量化を図りつつ車両の操安性を高めることが出来る。また、室内騒音を低減することが出来る。
次に、図6により、第1実施形態の変形例を説明する。図6は、第1実施形態の変形例による自動車の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。
図6に示すように、この変形例では、前側剛性部材42及び後側剛性部材42のそれぞれの第2の部分44b、44bの先端部42d、44dが、それぞれトンネル部38の左右方向に湾曲したR形状となっており、これらのR形状部(先端部42d、44d)の間に粘弾性部材46が設けられ、この粘弾性部材46は、それぞれのR形状部に接着されている。
この変形例によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を示し、さらに、各剛性部材42、44の第2の部分の先端部42d、44dをトンネル部38の左右方向に湾曲したR形状部とし、このR形状部に粘弾性部材46を設けているので、例えば、図6の矢印Hで示すように、車両の旋回時にフロアの前側と後側が互いに逆方向に車幅方向にねじれるような車体のねじり変形が生じる場合に、各剛性部材42、44のR形状部が図の矢印Iで示す方向に互いに逆方向に回転するように変位して、粘弾性部材46がせん断変形するので、このようなねじり変形のエネルギが吸収されると共にこのような変形が所定量許容されつつフロアの剛性が高められる。
次に、図7により、本発明の第2実施形態による車両の車体補強構造を説明する。図7は、本発明の第2実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。
図7に示すように、トンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面を連結する補強部材50は、前側剛性部材52と、この前側剛性部材の車体後方に離間して設けられる後側剛性部材54とを有し、これらの剛性部材の間に粘弾性部材56が設けられている。
これらの剛性部材52、54は、鋼板製の板状のものであり、それぞれ、トンネル部38の左右方向に延びる直線状の第1の部分52a、54aと、その第1の部分の両端部からぞれぞれ斜め方向に延びる一対の第2の部分52b、54bとにより三角形状に延びるように形成され、各剛性部材52、54は、それらの両端部52c、54cがトンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面に各2本づつのボルト45で固定され、離間した各剛性部材のほぼ中間に位置したそれぞれの第2の部分の先端部52d、54dが、互いに車体上下方向に重なり合うように配置されている。
粘弾性部材は、第2の部分の先端部52d、54dの形状に合わせた外形の板状の粘弾性材料からなり、その特性値は、上述した第1実施形態と同様である。上述した第1実施形態と同様に、各剛性部材の第2の部分の先端部52d、54dの間に設けられ、それぞれの先端部に接着されて、各剛性部材52、54を互いに連結している。
次に、第2実施形態の作用を説明する。第2実施形態の車両の車体補強構造においては、上述した第1実施形態と同様に、各剛性部材の第1の部分52a、54aにより、トンネル部38の口開きが大きく抑制され、また、各剛性部材52、54が、左右のフロア30a、30bに固定された両端部52c、54cから車体前後方向にそれぞれ距離Lだけ離れた位置に配置された粘弾性部材56を介して連結されているので、粘弾性部材56により、フロア30のねじり変形や曲げ変形のエネルギが吸収されると共にそのような変がを所定量許容されつつフロアの剛性が高められる。また、第1実施形態で上述したように、粘弾性部材46により、フロントフロアパネル30から車室内への音響放射を低減して、室内騒音を低減することが出来る。
従って、フロア周辺の車体補強構造、例えば、車体のピラー等の他の部材への応力集中による破損や車体の構造部品をつなぎ止めるスポット溶接が抜けてしまうことを防止すると共に車体の軽量化を図りつつ車両の操安性を高め、また、車室内の騒音を低減することが出来る。
次に、図8及び図9により、第2実施形態の変形例を説明する。
図8に示す変形例では、補強部材60の各剛性部材62、64が、一体の3角形状に形成され、それらの各剛性部材62、64の両端部62c、64cがトンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面に各2本づつのボルト45で固定され、それらの先端部62d、62dが互いに車体上下方向に重なり合うように配置され、これらの先端部の間に粘弾性部材66が設けられている。
また、図9に示す変形例では、補強部材70の各剛性部材72、74が、それぞれ斜め方向に延びる一対の部分72b、74bで構成され、その両端部72c、74cがトンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面に各2本づつのボルト45で固定され、それらの先端部72d、74dが互いに車体上下方向に重なり合うように配置され、これらの先端部の間に粘弾性部材76が設けられている。
図8及び図9に示す変形例においても、上述した第2実施形態と同様の作用効果を有し、図8に示す変形例においては、一体の3角形状の剛性部材62、64が、上述した第2実施形態の剛性部材52、54の第1の部分52a、54a及び一対の第2の部分52b、54bと同様に作用し、図9に示す変形例においては、その剛性部材72、74の一対の部分72b、74bが、上述した第2実施形態の剛性部材52、54の第1の部分52a、54a及び一対の第2の部分52b、54bと同様に作用する。
次に、図10により、本発明の第3実施形態による車両の車体補強構造を説明する。図10は、本発明の第3実施形態による車両の補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。
図10に示すように、トンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面を連結する補強部材80は、左側剛性部材82と右側剛性部材84とを有する。これらの剛性部材82、84は、鋼板製の板状のものであり、それぞれ互いの剛性部材に向ってトンネル部左右方向に延び、左側剛性部材82は、その一端部82aが左側のフロア30aの下面に2本のボルト45で固定され、右側剛性部材84は、その一端部84aが左側のフロア30bの下面に2本のボルト45で固定されている。さらに、これらの剛性部材82、84のそれぞれの他端部82b、84bは、トンネル部左右方向のほぼ中間で、互いに車体上下方向に重なり合うように配置されており、これらの他端部82b、84bに、粘弾性材料からなる粘弾性部材86が接着されて、各剛性部材82、84が互いに連結されている。粘弾性材料の特性値は、上述した第1実施形態と同様である。
次に、第3実施形態の作用を説明する。
先ず、補強部材80の各剛性部材82、84は、それぞれ、左右のフロア30a、30bに固定された一端部82a、84aから互いの剛性部材に向って延び、それぞれの他端部82a、84aに設けられた粘弾性部材86を介して左右のフロア30a、30bが連結されているので、粘弾性部材86により、トンネル部38の口開きの変形速度に応じてその変形エネルギが吸収されると共に所定量の口開きが許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力によりトンネル部38が所定量以上の口開きが生じないようにすることが出来る。
次に、各剛性部材82、84は、フロア30のねじり変形のエネルギを吸収すると共にその変形を所定量許容しつつフロアの剛性を高めることが出来る。
例えば、走行状態に応じて、左右のフロア30a、30bが互いに前後方向に変形するようなフロアのねじり変形や、各剛性部材82、84を、それらの一端部82a、84aを中心に回転させるようなフロアの変形が生じる。このようなフロアの変形に対して、左側剛性部材82と右側剛性部材84とが互いに前後にずれるように変位し、或いは、先端部82b、84bが一端部82a、84aからの距離に応じて増大された変位速度と変位量で互いに逆方向に大きく変位し、そのような変位に伴い粘弾性部材86が変形する。従って、本実施形態によれば、粘弾性部材86により、フロアの変形エネルギが吸収されると共にフロアのねじり変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働くので、フロアの剛性を高めることが出来る。また、第1実施形態で上述したように、粘弾性部材46により、フロントフロアパネル30から車室内への音響放射を低減して、室内騒音を低減することが出来る。
従って、フロア周辺の車体補強構造、例えば、車体のピラー等の他の部材への応力集中による破損や車体の構造部品をつなぎ止めるスポット溶接が抜けてしまうことを防止すると共に車体の軽量化を図りつつ車両の操安性を高め、また、車室内の騒音を低減することが出来る。
次に、図11及び図12により、第3実施形態の変形例を説明する。
図11に示す補強部材90は、それぞれコの字状に延びるように形成した左側剛性部材92及び右側剛性部材94を有し、これらの剛性部材92、94は、ぞれぞれ、直線状の端部(一端部)92a、94aと、前後方向に2箇所の端部(他端部)92b、94bとを備えている。一端部92a、94aは、それぞれ左右の各フロアに4本のボルト45で固定され、2箇所の他端部92b、94bは、それぞれトンネル部左右方向のほぼ中間で、それぞれ車体上下方向に重なり合うように配置され、粘弾性部材96が、これらの互いに重なり合う他端部92b、94bの間に設けられ、それらの他端部に接着されて、各剛性部材92、94を互いに連結している。
図12に示す補強部材100は、上述した第3実施形態の補強部材80の左側剛性部材82及び右側剛性部材84をW字状に延びるように形成した左側剛性部材102及び右側剛性部材104を有し、これらの剛性部材102、104は、それぞれ、前後方向に2箇所の端部(一端部)102a、104aと、前後方向に3箇所の端部(他端部)102b、104bとを備えている。一端部は、それぞれ左右の各フロア30a、30bに2本づつのボルト45で固定され、3箇所の他端部102b、104bは、それぞれトンネル部左右方向のほぼ中間で車体上下方向に重なり合うように配置され、計3つの粘弾性部材106が、これらの互いに重なり合う他端部の間に設けられ、それらの他端部に接着されて、各剛性部材102、104を互いに連結している。
図11及び図12に示すこれらの変形例においても、上述した第3実施形態と同様の作用効果を有し、さらに、これらの変形例においては、図11に示す変形例では、左右のフロア30a、30bにそれぞれ固定されている直線状の一端部92a、94aがトンネル部前後方向に延びているので車体前後方向のフロアの曲げ変形が大きく抑制され、図12に示す変形例においても、2箇所の一端部102a、104aがトンネル部前後方向に離間して設けられているので、車体前後方向のフロアの曲げ変形が大きく抑制される。また、図11及び図12に示す変形例では、粘弾性部材96、106がそれぞれ2つ又は3つ設けられているので、第3実施形態と同様の作用効果をより確実に発揮させることが出来る。
次に、図13により、本発明の第4実施形態による車両の車体補強構造を説明する。図13は、本発明の第4実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。
図13に示すように、トンネル部38の左右のフロア30a、30bの下面を連結する補強部材110は、鋼板製の板状のものである三角形状の剛性部材112を備え、この剛性部材112は、その両端部112aが左右のフロア30a、30bの下面に各2本づつのボルト45で固定され、粘弾性部材116が、両端部112aから車体前後方向に距離L離れた箇所で剛性部材112の他端部112bと左側のフロア30aとの間に設けられ、この粘弾性部材116は、その他端部112bとフロア30aとに接着されている。その他の構成は第1実施形態で上述した通りである。
本実施形態の車両の車体補強構造においては、補強部材110の剛性部材112の両端部112aが左右のフロア30a、30bに固定されているので、トンネル部38の口開きが大きく抑制される。
また、剛性部材112とフロア30aとが、左右のフロア30a、30bに固定された両端部112aから車体前後方向に距離L離れた箇所の他端部112bで粘弾性部材116を介して連結されているので、粘弾性部材116により、フロア30のねじり変形や曲げ変形のエネルギが吸収されると共にそれらの変形が所定量許容されつつフロアの剛性が高められる。
例えば、走行状況に応じて、左右のフロア30a、30bが互いに前後方向に変形するようなフロアのねじり変形が生じる。このようなフロアの変形に対して、剛性部材112は、フロアに固定された両端部112aが互いに前後方向に変位して剛性部材112が回転し、それに伴い他端部112bが距離Lの長さに応じて増大された変位速度と変位量でトンネル部左右方向に大きく変位する。そのような変位により粘弾性部材116は大きく変形するので、この粘弾性部材116により、フロアの変形エネルギが吸収されると共にフロアのねじり変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働くので、フロアの剛性を高めることが出来る。
また、走行状況に応じ、フロアが車体前後方向に車体上方又は下方にたわむような曲げ変形が生じる。このようなフロアの曲げ変形により、剛性部材112の他端部112bと、その他端部112bが粘弾性部材116を介して連結されているフロア部分とが相対変位して粘弾性部材116が変形する。従って、粘弾性部材116により、フロアの変形エネルギが吸収されると共にフロアの曲げ変形が所定量許容される。さらに、粘弾性部材116の変形による反力が各剛性部材を介してフロアの変形を抑制するように働くので、フロアの剛性を高めることが出来る。また、第1実施形態で上述したように、粘弾性部材116により、フロントフロアパネル30から車室内への音響放射を低減して、室内騒音を低減することが出来る。
従って、フロア周辺の車体補強構造、例えば、車体のピラー等の他の部材への応力集中による破損や車体の構造部品をつなぎ止めるスポット溶接が抜けてしまうことを防止すると共に車体の軽量化を図りつつ車両の操安性を高め、また、車室内の騒音を低減することが出来る。
本発明の第1実施形態による車両の車体補強構造を有する車体のアンダーボディを示す車体下方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。 図2のIII-III線に沿って見た断面図である。 第1実施形態におけるフロアのねじり変形に対する補強部材の変位の様子を示す車体下方から見た斜視図である。 第1実施形態におけるフロアの曲げ変形に対する補強部材の変位の様子を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態の変形例を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態の他の変形例を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態の変形例を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態の他の変形例を示す車体下方から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態による車両の車体補強構造を示す車体下方から見た斜視図である。
符号の説明
1 車体のアンダーボディ
30 フロントフロアパネル
30a 左フロア
30b 右フロア
38 トンネル部
40、50、60、70、80、90、100、110 補強部材
42、52、62、72 前側剛性部材
44、54、64、74 後側剛性部材
46、56、66、76、86、96、106、116 粘弾性部材
82、92、102 左側剛性部材
84、94、104 右側剛性部材
112 剛性部材

Claims (6)

  1. 車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、
    上記トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ上記左フロアと右フロアを連結する前側剛性部材、及び、この前側剛性部材の後方に設けられ上記トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられ上記左フロアと右フロアを連結する後側剛性部材とからなる補強部材と、
    この補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所を互いに連結する粘弾性部材と、
    を有することを特徴とする車両の車体補強構造。
  2. 上記前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの所定箇所は、上記前側剛性部材及び後側剛性部材のそれぞれの両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所である請求項1記載の車両の車体補強構造。
  3. 上記補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材は、それぞれ、トンネル部の左右方向に延びる第1部分と、その第1の部分からトンネル部の長手方向に延びる第2部分とからなるT字形状の板状部材で構成され、
    上記第1部分の両端部がそれぞれ上記左フロア及び右フロアに取り付けられ、
    上記第2部分がそれぞれ互いに上記粘弾性部材により連結されている請求項1記載の車両の車体補強構造。
  4. 上記補強部材の前側剛性部材及び後側剛性部材の第2部分はそれぞれトンネル部の左右方向に湾曲したR形状部を有し、このR形状部が上記粘弾性部材により連結されている請求項3記載の車両の車体補強構造。
  5. 車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、
    上記トンネル部の左フロアの下面にその一端部が取り付けられた左側剛性部材及び右フロアの下面にその一端部が取り付けられた右側剛性部材とからなる補強部材と、
    この補強部材の左側剛性部材と右側剛性部材のそれぞれの他端部を互いに連結する粘弾性部材と、
    を有することを特徴とする車両の車体補強構造。
  6. 車体のフロアに車室側に突出して形成されたトンネル部を補強する車両の車体補強構造であって、
    上記トンネル部の左フロアと右フロアのそれぞれの下面にその両端部が取り付けられこれらの両端部により上記左フロアと右フロアを連結し且つこれらの両端部から前後方向に所定距離だけ離れている箇所を有しその箇所が少なくとも左フロア又は右フロアの下面に延びるように形成された補強部材と、
    この補強部材の上記箇所を少なくとも左フロア又は右フロアに連結する粘弾性部材と、
    を有することを特徴とする車両の車体補強構造。
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