JP2005168756A - 回胴式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回胴式遊技機において、内部抽選の当たりを報知する。
【解決手段】 回胴式遊技機1は、内部抽選により当選役が決められたときには、始動レバー8の操作に起因して回転を開始させたリール4の回転をすべて一定とする以前に、内部抽選で決められた当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に認識させ得る態様でリール4を回転させる。この予告表示動作の内容は各種あり、入賞組合せが直接的に示されないこともあるが、少なくとも推定させることはできる。従って、その回胴式遊技機1の動作を熟知した遊技者でなくとも内部抽選で当たっていることを容易に認識できる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、回胴式遊技機の技術分野に属する。
始動レバーが操作されると内部抽選を行って当選役、再遊技(リプレイ)又はハズレを決め(内部抽選手段)、また始動レバーが操作されると複数の回胴を回転させ停止スイッチが操作されると操作された停止スイッチに対応する回胴を停止させて(回胴制御手段)、全ての回胴が停止した際に回胴に設けられている図柄にて内部抽選で決定した当選役に対応した図柄の組合せが成立しているか否かを判定し(入賞判定手段)、当選役に対応した図柄の組合せが成立していると判定されると図柄の組合せに応じた遊技媒体(例えば遊技メダル)を払い出す(払出手段)回胴式遊技機が知られている。
遊技者にとっては、内部抽選でいかなる当選役が決められたか(或いはハズレなのか)が大いに気にかかる。
そのため、回胴の回転開始タイミングを当選役に応じて変化させることで、内部抽選で当たっていることを報知する技術がある(特開2001−120725号公報)。
特開2001−120725号公報
特許文献1の技術の場合、その回胴式遊技機の動作を熟知した遊技者であれば内部抽選で当たっていることを認識できるとしても、そうでない遊技者には、いつもと少し違うという程度の認識はできても、内部抽選の当たりを報知していることまを認識するのは困難であった。つまり、実質的な役割を果たしていなかった。
一方、液晶表示器やドットマトリクス等の回胴とは別の表示手段を用いて、当選役を報知する技術もあるが、表示手段及び表示制御手段となる構成を付加しなければならないのでコスト高となり、部品点数も増えるからリサイクルも行い難くなるという問題が派生した。
請求項1記載の回胴式遊技機は、
始動レバーが操作されると内部抽選を行って当選役を決める内部抽選手段と、
始動レバーが操作されると複数の回胴を回転させ停止スイッチが操作されると該操作された停止スイッチに対応する前記回胴を停止させる回胴制御手段と、
全ての前記回胴が停止した際に該回胴に設けられている図柄にて前記内部抽選手段が決定した当選役に対応した図柄の組合せが成立しているか否かを判定する入賞判定手段と、
該入賞判定手段によって前記当選役に対応した図柄の組合せが成立していると判定されると該図柄の組合せに応じた遊技媒体を払い出す払出手段と
を備える回胴式遊技機において、
前記回胴制御手段は、前記内部抽選手段により前記当選役が決められたときには、前記始動レバーの操作に起因して回転を開始させた前記回胴の回転をすべて一定とする以前に、該決められた当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に認識させ得る態様で前記回胴を回転させる役報知制御を行う
ことを特徴とする。
内部抽選手段は、始動レバーが操作されると、例えば始動レバーの操作信号が入力された時の抽選乱数に基づいて内部抽選を行い、当選役を決める。いうまでもないが毎回当選役を決めるわけではなく、ハズレに決めることもある。また、当選役、ハズレ又はリプレイのいずれかに決める構成でもよい。
回胴制御手段は、始動レバーが操作されると複数の回胴を普通は一斉に回転させる。そして、停止スイッチが操作されると、その操作された停止スイッチに対応する回胴を停止させる。
全ての回胴が停止すると、入賞判定手段が、各回胴に設けられている図柄にて内部抽選で決められた当選役に対応した図柄の組合せが成立しているか否か(入賞は否か)を判定する。
この入賞判定手段による判定において当選役に対応した図柄の組合せが成立していると判定されると、払出手段が図柄の組合せに応じた遊技媒体(例えば遊技メダル、遊技球)を払い出す。なお、この払出は、例えばクレジットの積み増しとする等により加算記憶しておき、遊技者によるスイッチ操作で払出を要求されたときに記憶分を払い出す構成であってもよい。
この回胴式遊技機の特徴点は、内部抽選手段により当選役が決められたときには、回胴制御手段が、始動レバーの操作に起因して回転を開始させた回胴の回転をすべて一定とする以前に、内部抽選で決められた当選役に対応した図柄の組合せ(以下、「入賞組合せ」ともいう)を遊技者に認識させ得る態様で回胴を回転させる役報知制御を行うことにある。
入賞組合せを遊技者に認識させ得る態様で回胴を回転させる例としては、請求項2に記載のように、入賞組合せを表示した状態かつ入賞組合せを遊技者が視認可能な速度で回胴を回転させること、請求項3に記載のように、入賞組合せを表示した状態で回胴を一旦停止させること等があるが、これらに限るわけではない。
いずれにしても、入賞組合せを遊技者に認識させ得る態様で回胴を回転させるので、遊技者は入賞組合せ(当選役)を認識できる。また、役報知制御による回胴の制御態様によっては入賞組合せが直接的に示されないこともあるが、少なくとも推定させることはできる。
従って、その回胴式遊技機の動作を熟知した遊技者でなくとも内部抽選で当たっていることを容易に認識できる。
しかも、液晶表示器やドットマトリクス等の回胴とは別の表示手段を用いる必要がないから、構成の複雑化、部品点数の増加、コスト高等にならない。
なお、始動レバーの操作に起因して回転を開始させた回胴の回転をすべて一定とする以前に役報知制御を行うのは、回胴の回転がすべて一定になると停止スイッチの操作を有効にする(回胴を停止可能とする)のが普通であり、法規上もそのように規定されているためである。
つまり、請求項2に記載のように遊技者に視認可能な速度で回胴を回転させているときや、請求項3に記載のように図柄の組合せを表示した状態で前記回胴を一旦停止しているときに停止スイッチの操作を有効にすると、入賞が容易になるのを防止する意味がある。また、報知動作によっては速度の斑やばらつきなどにより、停止スイッチを操作するタイミングが変化するように構成した場合には入賞が困難になるのを防止する意味もある。従って、回胴の回転がすべて一定になるまでは(少なくとも役報知制御中は)、停止スイッチの操作を無効にして遊技者が回胴を停止させることができない状態とするのが望ましい。すなわち、請求項6記載のように、前記停止スイッチの操作は、全ての前記回胴の回転が同方向且つ一定速度になって以後に有効になる構成とするのが望ましい。
請求項2記載の回胴式遊技機は、請求項1記載の回胴式遊技機において、
前記回胴制御手段は、前記役報知制御時に、前記決められた当選役に対応した図柄の組合せを表示した状態かつ該図柄の組合せを遊技者が視認可能な速度で前記回胴を回転させるから、遊技者は入賞組合せを容易に、しかも良好に認識できる。
請求項3記載の回胴式遊技機は、請求項1記載の回胴式遊技機において、
前記回胴制御手段は、前記役報知制御時に、前記決められた当選役に対応した図柄の組合せを表示した状態で前記回胴を一旦停止させるから、遊技者は入賞組合せを容易に、しかも良好に認識できる。
請求項4記載の回胴式遊技機は、請求項1、2又は3記載の回胴式遊技機において、
前記回胴制御手段による前記役報知制御の実行時に、前記内部抽選手段により決められた当選役に対応した図柄の組合せを表象する図柄を目立たせる発光手段を備えたので、遊技者に入賞組合せを認識させる効果が高まる。
発光手段は、専用に設けてもよいし、回胴の内部照明で兼用してもよい。
請求項5記載の回胴式遊技機は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回胴式遊技機において、
前記回胴制御手段は、前記役報知制御中は、前記回胴の回転方向を通常とは逆方向にするので、入賞組合せの報知が行われていることが明瞭になる。
請求項6記載の回胴式遊技機は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回胴式遊技機において、前記停止スイッチの操作は、全ての前記回胴の回転が同方向且つ一定速度になって以後に有効になることを特徴とするので、上述したように法規上の規定にも適合するし、遊技者に視認可能な速度で回胴を回転させているときや、請求項3に記載のように図柄の組合せを表示した状態で前記回胴を一旦停止しているときに停止スイッチの操作を有効にすると入賞が容易になるのを防止や、報知動作によっては速度の斑やばらつきなどにより、停止スイッチを操作するタイミングが変化するように構成した場合には入賞が困難になるのを防止するのにも有効である。
次に、実施例等により最良の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
図1に示すように、本実施例の回胴式遊技機1の前面には表示窓2を備えた表示パネル3が設置されている。
表示窓2の背後には3本のリール4(それぞれを区別する場合は、左から順にリール4L、4M、4R)を有する回胴機構部15(図2、図3参照)が配されており、各リール4に設けられている図柄の中の3図柄ずつを表示窓2から視認できる。
また、表示窓2の周囲にはベットランプ5や複数のデジタル表示器6等が配されている。
表示窓2の下方には、ベットスイッチ7、始動レバー8、停止スイッチ9(それぞれを区別する場合は、左から順に停止スイッチ9L、9M、9R)、メダル投入口10等を備える操作部11が設けられている。
そして、最下部には受皿12やスピーカボックス13等を備える下部構造部14が設けられている。
図2に示すように、回胴機構部15は3つのリールユニット20(それぞれを区別する場合には左から順に20L、20M、20R)にて構成されている。
各リールユニット20は、図3に示すとおり、リール4と駆動機構部23とで構成されている。
リール4L、4M、4Rの胴24には、それぞれ図5に示すとおりの21個の図柄(重複しているので図柄の種類は6種類)が印刷されている。
胴24は内側のスポーク25にて支持され、各スポーク25は中心部でハブ26に連結されている。
ハブ26の中心には連結穴27が設けられており、これをモータ28の出力軸29に嵌着することで、リール4とモータ28とが連結されている。
モータ28は、支持部材を兼ねるプリント基板30に固定されている。またプリント基板30には投光ランプ31が取り付けられている。
図示は省略するが、プリント基板30にはモータ28及び投光ランプ31に電力を供給するための回路や制御信号の回路等が設けられている。また、電力や制御信号のための電線32が引き出されている。
回胴式遊技機1の制御系は図5に示す通りに構成されている。
主制御基板40はワンチップマイコン、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主制御基板40には、ベットスイッチ7の操作信号、メダル投入口10のメダル検出信号、始動レバー8の操作信号、停止スイッチ9L〜Rの操作信号、各リール4の位置検出センサ41の信号等が入力される。
主制御基板40は、マイコンがプログラムに従って動作することにより、これらの入力信号等に基づいてメダルカウンタ、モータ28、投光ランプ31、各種ランプ類、スピーカ、メダル払出装置を制御する。主制御基板40は内部抽選手段、回胴制御手段、入賞判定手段として機能し、またメダル払出装置と共に払出手段を構成する。
なお、回胴式遊技機1にはプリペイドカードを扱うカードユニット45が付属することがある。その場合、カードユニット45と主制御基板40とが貸出用中継基板を介して接続される。また、カードユニット45は貸出スイッチ、カード返却スイッチ及び精算表示装置とも接続される。遊技者がカードユニット45にプリペイドカードを挿入してから貸出スイッチをオン操作をすると、その信号がカードユニット45から主制御基板40に送られ、主制御基板40はメダル払出装置を稼働させて要求枚数の遊技メダルを排出させる。プリペイドカードの残高等は精算表示装置に表示される。
次に回胴式遊技機1の動作を、主制御基板40が実行する処理に従って説明する。
図6に示す回動始動処理は遊技を開始するための処理である。この処理においては、主制御基板40は再遊技フラグが1であるか否かを判断し(S1)、否定判断ならメダル投入を有効にし(S2)、規定のメダルが投入されたか否かを判断する(S3)。
本実施例の場合、メダルは最低1枚投入すれば遊技可能になる。また1回の遊技につき3枚まで投入でき、投入枚数に応じて入賞ラインが増加する。なお、予めメダルを投入しておいてクレジット遊技とすることができ、その場合は投入枚数に対応する回数だけベットスイッチ7をオン操作する。
メダルの投入(ベットスイッチ7のオン)が検出されたなら(S3:YES)、始動レバー8が操作されるのを待ち(S4)、始動レバー8が操作されれば(S4:YES)、各種乱数を抽出して記憶する(S5)。
再遊技フラグが1のときは(S1:YES)、メダル投入を無効にし(S6)、始動レバー8が操作されるのを待つ(S7)。始動レバー8が操作されれば(S7:YES)、再遊技フラグを0にしてから(S8)、各種乱数を抽出して記憶する(S5)。
回動始動処理の後に、主制御基板40は、S5で抽出して記憶しておいた乱数の中の内部抽選用乱数に基づいて当選役を決めるための内部抽選処理(図7〜8)を行う。
この処理では、始めにBB(ビッグボーナス)又はRB(レギュラーボーナス)フラグが1にセットされているか否かを判断する(S11)。
どちらのフラグもセットされておらず(S11:NO)、内部抽選用乱数がBBの当たり値なら(S12:YES)仮BBフラグを1にセットする(S13)。内部抽選用乱数がBBの当たり値ではなく(S12:NO)RBの当たり値なら(S14:YES)仮RBフラグを1にセットする(S15)。
内部抽選用乱数がRBの当たり値でもなければ(S14:NO)、スイカ役の当たり値か(S16)、ベル役の当たり値か(S18)、チェリー役の当たり値か(S20)、リプレイ役の当たり値か(S22)を順に判断し、いずれかの役の当たり値なら、その役フラグを1にセットする(S17、S19、S21、S23)。
内部抽選用乱数がどの役の当たり値でもないときは、すなわちハズレであるから、フラグセット等は行わない。
BB又はRBフラグが1にセットされているときは(S11:YES)、これがBBフラグなら(S24:YES)、RBフラグもセットされているか否かを判断する(S25)。
RBフラグもセットされていて(S25:YES)、内部抽選用乱数が特殊役の当たり値なら(S26:YES)、特殊役フラグを1にセットする(S27)。特殊役の役の当たり値でなければ(S26:NO)リターンする。
RBフラグはセットされておらず(S25:NO)、内部抽選用乱数がJAC役の当たり値なら(S28:YES)、JAC役フラグを1にセットする(S29)。
JAC役の役の当たり値でなければ(S28:NO)、上述と同様にスイカ役か(S16)、ベル役か(S18)、チェリー役か(S20)を判断し、いずれかの役に当たりなら、その役フラグを1にセットする(S17、S19、S21)。
セットされているフラグがBBではない(つまりRBフラグ)のときは(S24:NO)、内部抽選用乱数が特殊役の当たり値なら(S26:YES)、特殊役フラグを1にセットする(S27)。特殊役の役の当たり値でなければ(S26:NO)リターンする。
内部抽選処理の後に、主制御基板40は、予告パターン選択処理(図9〜12)を行う。
BBフラグもRBフラグもセットされていないときは(S31:NO)、S5で抽出して記憶しておいた乱数の中の予告乱数が所定値(予告実行値)であれば(S32:YES)、仮BBフラグ又は仮RBフラグがセットされているか否かを判断する(S33)。
仮BBフラグ又は仮RBフラグがセットされていて(S33:YES)、S5で抽出して記憶しておいた乱数の中の振分乱数がテーブル7を指定する値であれば(S34:YES)、パターン7選択処理(S35)を実行する。
仮BBフラグ又は仮RBフラグがセットされていいなければ(S33:NO)、振分乱数がテーブル6〜1のいずれを指定しているかを判断し(S36〜S40)、それに応じてパターン6選択処理(S41)〜パターン1選択処理(S46)のいずれかを実行する。
また、BBフラグがセットされていて(S47:YES)、RBフラグはセットされていないときは(S48:NO)、パターン8選択処理(S49)を実行する。
そして、パターン7選択処理(S35)、パターン6選択処理(S41)〜パターン1選択処理(S46)のいずれか又はパターン8選択処理(S49)の実行後は、停止スイッチ無効時間設定処理(S50)を実行してリターンする。
停止スイッチ無効時間はパターン1〜8の動作内容(詳しくは後述)に応じて予め設定されており、S50ではパターン1〜8に対応する停止スイッチ無効時間を選択する。
また、S32で否定判断、S47で否定判断又はS48で肯定判断のときはただちにリターンする(パターン1〜8の選択処理も停止スイッチ無効時間設定処理も行わない。)。
次に各パターン1〜8選択処理の詳細を説明するが、パターン1〜6の選択処理はほぼ同様であるから、パターン1選択処理のみを説明してパターン2〜6選択処理については説明を省略する。
図10に示すように、パターン1選択処理においては、仮BBフラグが1なら(S61:YES)パターン1−aを選択する(S62)。仮BBフラグが1でなく(S61:NO)、仮RBフラグが1なら(S63:YES)パターン1−bを選択する(S64)。以下、同様に、スイカフラグが1なら(S65:YES)パターン1−cを(S66)、ベルフラグが1なら(S67:YES)パターン1−dを(S68)、チェリーフラグが1なら(S69:YES)パターン1−eを(S70)、リプレイフラグが1なら(S71:YES)パターン1−fを(S72)、それぞれ選択する。
パターン2〜6選択処理においても、パターン1選択処理と同様にして各パターン2〜6中のa〜fが選択される。
図11に示すように、パターン7選択処理においては、仮BBフラグが1なら(S81:YES)パターン7−aを選択し(S82)、仮BBフラグが1でなければ(S81:NO)パターン7−bを選択する(S83)。
図12に示すように、パターン8選択処理においては、特殊役フラグが1なら(S91:YES)パターン8−aを選択する(S92)。特殊役フラグが1でなく(S91:NO)、JACフラグが1なら(S93:YES)パターン8−bを選択する(S94)。
JACフラグも1でないときは(S93:NO)、スイカフラグが1なら(S95:YES)パターン8−cを(S96)、ベルフラグが1なら(S97:YES)パターン8−dを(S98)、チェリーフラグが1なら(S99:YES)パターン8−eを(S100)、それぞれ選択する。
各パターン1〜8の当選役に対応した動作内容の対応は図13に示すとおりである。また、各パターンによる具体的な予告表示の例を図14〜21に示す。
パターン1の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4の内の1本(例えば左リール4L)の回転速度を低速(遊技者が図柄を容易に見極めできる速度)と高速(図柄の見極めは困難)とに変化させて、その低速時に遊技者に視認させる図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン1による具体的な予告表示の一例(パターン1−a)を図14にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す1図柄(例えばBBになる図柄の組合せ「777」を代表する「7」の図柄)が表示窓2にさしかかったタイミングで1本のリール4(この例では左リール4L)の回転速度を低速にする(b)。他の2本のリール4M、4Rは高速回転を維持する。リール4Lの低速回転は「7」の図柄が表示窓2から去るまで継続し(c〜f)、その後は高速回転になる(g)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
「7」の図柄が表示窓2に登場するのに伴って低速回転になり「7」の図柄が表示窓2から去ると高速回転になるので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「7」で代表される図柄の組合せ「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン1−b〜f)は、低速回転になる図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
なお、低速回転時には「7」の図柄だけでなく、その前後(上下)の図柄も視認されるので、例えば「7」なのか「スイカ」なのかよく分からない(遊技者が迷う)可能性がある。遊技者を迷わせるのも一つの演出効果であるが、低速回転時に視認可能な複数の図柄中で当選役を示す図柄をより明瞭に示したいときは、例えば目的の図柄が表示窓2の中央部に来たときに投光ランプ31を点灯する等によって、前後の図柄と差別化すればよい。
パターン2の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4の内の2本(例えば左リール4L、中リール4M)の回転速度を低速(遊技者が図柄を容易に見極めできる速度)と高速(図柄の見極めは困難)とに変化させて、その低速時に遊技者に視認させる図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン2による具体的な予告表示の一例(パターン2−a)を図15にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す図柄(例えば図柄の組合せ「777」を代表する2つの「7」の図柄)が、2つのリール4(この例では左リール4L、中リール4M)で揃って表示窓2にさしかかったタイミングで(或いは揃って表示窓2にさしかかるように回転速度を制御して)、2本のリール4(左リール4L、中リール4M)の回転速度を低速にする(b)。他の1本のリール4Rは高速回転を維持する。リール4L、4Mの低速回転はそれぞれの「7」の図柄が表示窓2から去るまで継続し(c〜f)、その後は高速回転になる(g)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
2本のリール4の「7」の図柄が揃って表示窓2に登場するのに伴って(つまり「77」の状態で)低速回転になり、それら「77」の図柄が表示窓2から去ると高速回転になるので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「77」で代表される図柄の組合せ「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン2−b〜f)は、低速回転になる図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
この場合も、低速回転時には「77」の図柄だけでなく、その前後(上下)の図柄も視認されるので、例えば「77」なのか「スイカ・スイカ」なのかよく分からない(遊技者が迷う)可能性があるから、パターン1と同様に投光ランプ31の点灯等によって、前後の図柄と差別化すればよい。また、図15では2つの図柄「77」を横並びに揃わせているが、斜めに揃わせることもできる。

パターン3の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4の回転速度を低速(遊技者が図柄を容易に見極めできる速度)と高速(図柄の見極めは困難)とに変化させて、その低速時に遊技者に視認させる図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン3による具体的な予告表示の一例(パターン3−a)を図16にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す図柄(例えば図柄の組合せ「777」)が、3つのリール4で揃って表示窓2にさしかかったタイミングで(或いは揃って表示窓2にさしかかるように回転速度を制御して)、3本のリール4の回転速度を低速にする(b)。リール4L、4M、4Rの低速回転はそれぞれの「7」の図柄が表示窓2から去るまで継続し(c〜f)、その後は高速回転になる(g)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
3本のリール4の「7」の図柄が揃って表示窓2に登場するのに伴って(つまり「777」の状態で)低速回転になり、それら「777」の図柄が表示窓2から去ると高速回転になるので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン3−b〜f)は、低速回転になる図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
この場合も、低速回転時には図柄の組合せ(例えば「777」)が明瞭に示されるので、その前後(上下)の図柄との関係で遊技者が迷う可能性はほとんどなくなるが、パターン1と同様に投光ランプ31の点灯等によって、目的の図柄をより明瞭に示してもよい。また、図16では3つの図柄「777」を横並びに揃わせているが、斜めに揃わせることもできる。
パターン4の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4の内の1本(例えば左リール4L)を一時停止させて、その時に遊技者に視認させる図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン4による具体的な予告表示の一例(パターン4−a)を図17にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す1図柄(例えばBBになる図柄の組合せ「777」を代表する「7」の図柄)の全体が表示窓2から見えるタイミングで1本のリール4(この例では左リール4L)を一時停止させる(b、c又はd)。他の2本のリール4M、4Rは高速回転を維持する。リール4Lは適宜時間後に回転を再開して、高速回転になる(d)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
「7」の図柄を表示窓2内に位置させて一時停止するので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「7」で代表される図柄の組合せ「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン4−b〜f)は、一時停止で表示される図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
なお、一時停止の時には「7」の図柄だけでなく、その前後(上下)の図柄も視認されるので、例えば「7」なのか「スイカ」なのかよく分からない(遊技者が迷う)可能性がある。遊技者を迷わせるのも一つの演出効果であるが、一時停止時に視認可能な複数の図柄中で当選役を示す図柄をより明瞭に示したいときは、例えば目的の図柄だけを投光ランプ31で照明する等によって、前後の図柄と差別化すればよい。
パターン5の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4の内の2本(例えば左リール4L、中リール4M)を一時停止させて、その時に遊技者に視認させる2つの図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン5による具体的な予告表示の一例(パターン5−a)を図18にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す2図柄(例えばBBになる図柄の組合せ「777」を代表する「7」の図柄)が、2つのリール4(この例では左リール4L、中リール4M)で揃って表示窓2から見えるタイミングで(或いは表示窓2内に揃うように回転速度を制御して)、2本のリール4(左リール4L、中リール4M)を一時停止させる(b、c又はd)。他の1本のリール4Rは高速回転を維持する。リール4L、4Mは適宜時間後に回転を再開して、高速回転になる(d)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
「77」の図柄を表示窓2内に位置させて一時停止するので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「77」で代表される図柄の組合せ「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン5−b〜f)は、一時停止で表示される図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
なお、一時停止の時には「77」の図柄だけでなく、その前後(上下)の図柄も視認されるので、例えば「77」なのか「スイカ・スイカ」なのかよく分からない(遊技者が迷う)可能性がある。遊技者を迷わせるのも一つの演出効果であるが、一時停止時に視認可能な複数の図柄中で当選役を示す図柄をより明瞭に示したいときは、例えば目的の図柄だけを投光ランプ31で照明する等によって、前後の図柄と差別化すればよい。また、図18では2つの図柄「77」を横並びに揃わせているが、斜めに揃わせることもできる。
パターン6の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4を一時停止させて、その時に遊技者に視認させる3つの図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン6による具体的な予告表示の一例(パターン6−a)を図19にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す3図柄(例えばBBになる図柄の組合せ「777」の図柄)が、3つのリール4L、4M、4Rで揃って表示窓2から見えるタイミングで(或いは表示窓2内に揃うように回転速度を制御して)、3本のリール4を一時停止させる(b、c又はd)。リール4は適宜時間後に回転を再開して、高速回転になる(d)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
「777」の図柄を表示窓2内に位置させて一時停止するので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン6−b〜f)は、一時停止で表示される図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
この場合、一時停止時には図柄の組合せ(例えば「777」)が明瞭に示されるので、その前後(上下)の図柄との関係で遊技者が迷う可能性はほとんどなくなるが、パターン5と同様に投光ランプ31の点灯等によって、目的の図柄をより明瞭に示してもよい。また、図19では3つの図柄「777」を横並びに揃わせているが、斜めに揃わせることもできる。
パターン7の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4を1本ずつ順に一時停止させて、3本とも一時停止になった時に遊技者に視認させる3つの図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
パターン7による具体的な予告表示の一例(パターン7−a)を図20にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始し(a)、当選役に対応した図柄の組合せを示す図柄(例えばBBになる図柄の組合せ「777」の「7」図柄)の全体が表示窓2内に見えるタイミングで1本のリール4(ここではリール4L)を一時停止させる(b)。次に、「7」の図柄が表示窓2内に一時停止しているリール4Lの「7」と揃う位置で2本目のリール4(ここではリール4M)を一時停止させる(c)。その後、「7」の図柄が表示窓2内に一時停止している2本のリール4L、4Mの「77」と揃う位置で3本目のリール4(ここではリール4R)を一時停止させて「777」を表示した状態で全リール4を一時停止にする(d)。リール4は適宜時間後に回転を再開して、高速回転になる(e)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で可能な回数だけ繰り返す(勿論、1回だけでもよい。)。
「777」の図柄を表示窓2内に位置させて一時停止するので、遊技者は、内部抽選処理での当選役が「777」であること、すなわちBBであることを推測できる。
他の当選役の場合(パターン7−b〜f)は、一時停止で表示される図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
この場合、一時停止時には図柄の組合せ(例えば「777」)が明瞭に示されるので、その前後(上下)の図柄との関係で遊技者が迷う可能性はほとんどなくなるが、パターン5等と同様に投光ランプ31の点灯等によって、目的の図柄をより明瞭に示してもよい。また、図20は3つの図柄「777」を上段横並びに揃わせているが、中段や下段の横並びとしたり斜めに揃わせることもできる。
パターン8の動作内容は、始動レバー8の操作に応じて回転を開始してから停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間を経過するまでの予告演出期間において、3本のリール4を一時停止させた時に遊技者に視認させる3つの図柄により内部抽選処理での当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知、すなわち予告する。
なお、パターン7のように順々に一時停止させるのではなく、回転開始から3本のリール4が揃って一時停止するまでの時間をできるだけ小さくして、また停止スイッチ無効時間設定処理で設定される時間も可能な限り短時間として、BBゲーム又はRBゲームの消化時間が必要以上に長くならないように図っている。
パターン8による具体的な予告表示の一例を図21にて説明する。
始動レバー8の操作に応じてリール4L〜4Rの回転を開始する(a)。このとき、3本のリール4をできるだけ短時間で一時停止させるために(各リール4で表示すべき図柄が最短で表示窓2内に来るように)、それぞれの回転方向が選択される。つまり、上から下へのスクロールとは限らない。
そして、当選役に対応した図柄の組合せを示す図柄が横や斜めに揃うように3本のリール4を一時停止させる。各リール4の停止順序は問わないが、(b)特殊役になる図柄の組合せ「7・R・R」が中段ラインに並ぶ、(c)「スイカ」が右上がり斜めラインに並ぶ、(d)「ベル」が中段ラインに並ぶ等で、それぞれ当選役を一時停止で表示する。
リール4は適宜時間後に回転を再開して、高速回転になる(e)。これを、停止スイッチ無効時間設定処理で設定された時間内で複数回繰り返してもよいが、BBゲーム又はRBゲームの消化時間を必要以上に長くしないという観点から1回だけにするのが望ましい。一時停止している時間も、遊技者が当選役を認識できる限りで短くできる。
他の当選役の場合(JAC、チェリー)は、一時停止で表示される図柄がそれぞれの役に応じて異なるだけである。
当選役となる図柄の組合せを一時停止で表示するので、遊技者は、内部抽選処理での当選役がをはっきりと推測できる。
この場合、一時停止時には図柄の組合せが明瞭に示されるので、その前後(上下)の図柄との関係で遊技者が迷う可能性はほとんどなくなるが、パターン5等と同様に投光ランプ31の点灯等によって、目的の図柄をより明瞭に示してもよい。また、図21は3つの図柄を中段横並びや右上がり斜めに揃わせているが、上段や下段の横並びとしたり右下がり斜めに揃わせることもできる。
上述のパターン1〜8による当選役を遊技者に示唆(予告)するための予告動作は、図22に示すように行われる。すなわち、始動レバー8が操作されると、主制御基板40は、回動始動処理(図6)による乱数抽出と内部抽選処理(図7〜8)による当選役(又はハズレ)の決定を行う。そして、予告パターン選択処理(図9〜12)によって図13に示すいずれかの予告パターンが選択されたときは、リール4L、4M、4R(実際にはモータ28)を選択した予告パターンに従って制御して、図14〜21にて説明した予告表示を行う。この予告表示動作は予告演出期間中に行われる。但し、予告演出期間の終わり部分には回動加速期間が設定されており、この加速期間において全リール4の回転速度を一定速度(予め設定されている)とする。このため、予告表示動作の実質部分(低速回転や一時停止)は回動加速期間までに終了している。また、予告表示動作を行わないとき(予告パターンが選択されなかったとき)は、予告演出期間は実質上存在せず回動加速期間のみになる。
予告演出期間の終了時(遊技期間の開始時)には全リール4の回転速度が一定速度になり、停止スイッチ9の操作が有効になる。その後は、遊技者が停止スイッチ9を操作してリール4を停止させることができる。これに関わる主制御基板40の回胴停止処理は図23に示すとおりに行われる。
この処理では主制御基板40は、全リール4が回転中で(S101:YES)、上述の予告演出期間が終了していれば(S102:YES)、左回胴停止フラグ、中回胴停止フラグ、右回胴停止フラグのいずれもが1にセットされていない(S103、S104、S105とも否定判断)条件で全部の停止スイッチ9の操作を有効にする(S106)。このS106の処理が、図22に示した予告演出期間の終了、遊技期間の開始に対応する。
その後、左停止スイッチ9Lの操作信号が入力されると(S107:YES)、左リール4Lをスベリ停止(操作信号の入力から例えば4図柄分リール4が回るまでにリール4を停止)させ(S108)、左回胴停止フラグを1にセットし(S109)、左停止スイッチ9Lの操作を無効にする(S110)。
また、中停止スイッチ9Mの操作信号が入力されると(S111:YES)、中リール4Mをスベリ停止させ(S112)、中回胴停止フラグを1にセットし(S113)、中停止スイッチ9Mの操作を無効にする(S114)。
同様に、右停止スイッチ9Rの操作信号が入力されると(S115:YES)、右リール4Rをスベリ停止させ(S116)、右回胴停止フラグを1にセットし(S117)、右停止スイッチ9Rの操作を無効にする(S118)。
なお、スベリ停止とするのは、当選役とは異なる役になる図柄の組合せが成立したり、内部抽選ではハズレであるのに役になる図柄の組合せが成立したりするのを避け、また可能な限りは当選役になる図柄の組合せを成立させるためである。
このように停止スイッチ9L、9M、9Rが操作されて(操作順は問わない)左、中、右の各リール4L、4M、4Rが停止すると1回の遊技が終了となる。リール4が停止した際に、有効な入賞ライン上に当選役に対応した図柄の組合せが成立していれば、メダルの払出が行われ、当選役によってはボーナスゲームが与えられる。この払出等に関わる主制御基板40の役判定処理は図24〜25に示すとおりに行われる。
主制御基板40は、まず全リール4が停止したか否かの停止フラグに基づいて判断する(S121)。
全リール4が停止して(S121:YES)、BBとなる入賞組合せ(本例では「777」)が成立していれば(S122:YES)、仮BBフラグが1か否か、すなわち内部抽選でBBに当たっていたか否か(図7、S12〜S13参照)を判断する(S123)。ここで仮BBフラグが1なら(S123:YES)、「777」に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行い(S124)、BBフラグを1にセットする(S125)。BBフラグが1にセットされると、BBゲーム(周知なので説明は省略)が開始される。
一方、仮BBフラグが1ではないのに(S123:NO)、「777」が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
BBとなる入賞組合せではなくて(S122:NO)、RBとなる入賞組合せ(本例では「BAR・BAR・BAR」)が成立していれば(S126:YES)、仮RBフラグが1か否か、すなわち内部抽選でRBに当たっていたか否か(図7、S14〜S15参照)を判断する(S127)。ここで仮RBフラグが1なら(S127:YES)、「BAR・BAR・BAR」に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行い(S128)、RBフラグを1にセットする(S129)。RBフラグが1にセットされると、RBゲーム(周知なので説明は省略)が開始される。また、仮RBフラグが1ではないのに(S127:NO)、「BAR・BAR・BAR」が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
BBでもRBでもなく(S126:NO)、スイカ役となる入賞組合せが成立していて(S130:YES)、スイカフラグが1なら(S131:YES)、スイカ役に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行う(S132)。スイカフラグが1ではないのに(S131:NO)、スイカ役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
同様に、ベル役となる入賞組合せが成立していて(S133:YES)、ベルフラグが1なら(S134:YES)、ベル役に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行う(S135)。ベルフラグが1ではないのに(S134:NO)、ベル役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
チェリー役となる入賞組合せが成立していて(S136:YES)、チェリーフラグが1なら(S137:YES)、チェリー役に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行う(S138)。チェリーフラグが1ではないのに(S137:NO)、チェリー役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
リプレイ役となる入賞組合せが成立していて(S139:YES)、リプレイーフラグが1なら(S140:YES)、再遊技フラグを1にセットする(S141)。リプレイフラグが1ではないのに(S140:NO)、リプレイ役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
特殊役となる入賞組合せが成立していて(S142:YES)、特殊役フラグが1なら(S143:YES)、特殊役に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行う(S144)。特殊役フラグが1ではないのに(S143:NO)、特殊役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
JAC役となる入賞組合せが成立していて(S145:YES)、JACフラグが1なら(S146:YES)、JAC役に対応するメダルの払出(又はクレジット枚数の加算)を行い(S147)、RBフラグを1にセットする(S148)。RBフラグが1にセットされるとRBゲームの開始となるが、周知のようにJAC役に起因するRBゲームはBBゲームの一部である。
JAC役フラグが1ではないのに(S146:NO)、JAC役が成立した場合はエラー処理(S149)が行われる。
以上のように、回胴式遊技機1は、内部抽選により当選役が決められたときには、始動レバー8の操作に起因して回転を開始させたリール4の回転をすべて一定とする以前に、内部抽選で決められた当選役に対応した図柄の組合せ(入賞組合せ)を遊技者に認識させ得る態様でリール4を回転させる。この予告表示動作の内容は図13〜21で説明した通り各種あり、入賞組合せが直接的に示されないこともあるが、少なくとも推定させることはできる。
従って、その回胴式遊技機1の動作を熟知した遊技者でなくとも内部抽選で当たっていることを容易に認識できる。
また、低速回転或いは一時停止したリール4の図柄を投光ランプ31の照明等で際だたせて、入賞組合せをより明瞭に示すこともできる。
予告パターン8のように、一部の又は全部のリール4の回転方向を通常とは逆方向にすると、遊技ではなくて入賞組合せの報知が行われていることを明瞭にできる。
このような報知動作を行うに当たって、液晶表示器やドットマトリクス等のリール4とは別の表示手段を用いる必要がないから、構成の複雑化、部品点数の増加、コスト高等にならない。
また、リール4の回転がすべて一定になるまでは停止スイッチ9の操作を無効にして遊技者がリール4を停止させることができない状態としているから、入賞が容易になことはない。
[変形例1]
パターン1やパターン4のように1本のリール4で当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知する場合、図26に示すようにこのリール4(ここではリール4L)のみに低速回転や一時停止等の予告回転動作を行わせて、他のリール4M、4Rは予告演出期間中に一定回転にさせ、それと共に停止スイッチ9M、9Rを有効にすることもできる。
また、2本のリール4で当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に報知する場合には、残った1本のリールは予告演出期間中に一定回転にさせ、それに対応している停止スイッチ9を有効にすることもできる。
[変形例2]
回胴式遊技機1にプリペイドカードを扱うカードユニット45が付属する場合、メダル払出装置とは別にメダル貸出装置を設けてもよい。
この場合、図27に示すように貸出されたメダル用の受皿12aを設けて、景品としてメダル払出装置から払い出されるメダルとメダル貸出装置から払い出されるメダルとを分離してもよい。
また、貸出専用にメダル貸出装置を設ける場合、図28に示すように、専用の貸出制御基板47によってメダル貸出装置を制御する構成(カードユニット45と貸出制御基板47とが貸出用中継基板を介して接続される。)にできる。この場合、貸出スイッチのオン操作に由来するカードユニット45からの貸出要求信号は貸出制御基板47に送られ、貸出制御基板47はメダル貸出装置を稼働させて要求枚数の遊技メダルを排出させる。当然ながら、カードユニット45と主制御基板40とは接続されない(接続不要にである)。
実施例の回胴式遊技機の正面図。 回胴機構部の斜視図。 リールユニットの分解斜視図。 図柄配列を示すためのリールの展開図。 実施例の回胴式遊技機の電気ブロック図。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する回胴始動処理のフローチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する内部抽選処理のフローチャート(1)。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する内部抽選処理のフローチャート(2)。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する予告パターン選択処理のフローチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行するパターン1選択処理のフローチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行するパターン7選択処理のフローチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行するパターン8選択処理のフローチャート。 予告パターン選択処理によって選択されるパターンの対応役と動作内容の説明図。 予告パターン1の説明図。 予告パターン2の説明図。 予告パターン3の説明図。 予告パターン4の説明図。 予告パターン5の説明図。 予告パターン6の説明図。 予告パターン7の説明図。 予告パターン8の説明図。 予告表示動作を行う場合のタイミングチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する回胴停止処理のフローチャート。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する役判定処理のフローチャート(1)。 実施例の回胴式遊技機で主制御基板が実行する役判定処理のフローチャート(2)。 予告表示動作を行う場合の変形例のタイミングチャート。 変形例の回胴式遊技機の正面図。 変形例の回胴式遊技機の電気ブロック図。
符号の説明
1・・・回胴式遊技機、
2・・・表示窓、
4(4L、4M、4R)・・・リール(回胴)、
7・・・ベットスイッチ、
8・・・始動レバー、
9(9L、9M、9R)・・・停止スイッチ、
10・・・メダル投入口、
15・・・回胴機構部、
20・・・リールユニット、
28・・・モータ、
31・・・投光ランプ、
40・・・主制御基板(内部抽選手段、回胴制御手段、入賞判定手段、払出手段)。

Claims (6)

  1. 始動レバーが操作されると内部抽選を行って当選役を決める内部抽選手段と、
    始動レバーが操作されると複数の回胴を回転させ停止スイッチが操作されると該操作された停止スイッチに対応する前記回胴を停止させる回胴制御手段と、
    全ての前記回胴が停止した際に該回胴に設けられている図柄にて前記内部抽選手段が決定した当選役に対応した図柄の組合せが成立しているか否かを判定する入賞判定手段と、
    該入賞判定手段によって前記当選役に対応した図柄の組合せが成立していると判定されると該図柄の組合せに応じた遊技媒体を払い出す払出手段と
    を備える回胴式遊技機において、
    前記回胴制御手段は、前記内部抽選手段により前記当選役が決められたときには、前記始動レバーの操作に起因して回転を開始させた前記回胴の回転をすべて一定とする以前に、該決められた当選役に対応した図柄の組合せを遊技者に認識させ得る態様で前記回胴を回転させる役報知制御を行う
    ことを特徴とする回胴式遊技機。
  2. 請求項1記載の回胴式遊技機において、
    前記回胴制御手段は、前記役報知制御時に、前記決められた当選役に対応した図柄の組合せを表示した状態かつ該図柄の組合せを遊技者が視認可能な速度で前記回胴を回転させる
    ことを特徴とする回胴式遊技機。
  3. 請求項1記載の回胴式遊技機において、
    前記回胴制御手段は、前記役報知制御時に、前記決められた当選役に対応した図柄の組合せを表示した状態で前記回胴を一旦停止させる
    ことを特徴とする回胴式遊技機。
  4. 請求項1、2又は3記載の回胴式遊技機において、
    前記回胴制御手段による前記役報知制御の実行時に、前記内部抽選手段により決められた当選役に対応した図柄の組合せを表象する図柄を目立たせる発光手段を備えたことを特徴とする回胴式遊技機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回胴式遊技機において、
    前記回胴制御手段は、前記役報知制御中は、前記回胴の回転方向を通常とは逆方向にする
    ことを特徴とする回胴式遊技機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回胴式遊技機において、
    前記停止スイッチの操作は、全ての前記回胴の回転が同方向且つ一定速度になって以後に有効になる
    ことを特徴とする回胴式遊技機。
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