JP2005160776A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者が食事休憩をとる場合に演出形式を効果的に保留することのできるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】 本発明のパチンコ遊技機は、遊技者からの演出形式の保留指示を受け付けると(S100)、変動終了を保留の開始時刻として時間をカウントする(S102)。例えば40分の保留時間の満了前に(S106のN)、遊技者による遊技操作があった場合(S104のY)、演出形式の保留処理を終了して、保留されていた演出形式における遊技を再開する。遊技操作がなく(S104のN)、保留時間が満了すると(S106のY)、演出形式をデフォルト設定に戻して(S108)、演出形式の保留処理のフローを終了する。遊技者の保留指示に応じて演出形式を保留することで、遊技者が食事休憩から戻った後も、席を離れる前の演出形式を保存することができる。
【選択図】 図15

Description

本発明は、弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機の遊興性を高めるための演出表示の制御技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、特に第1種と呼ばれる遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させて表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、抽選の結果に応じて図柄変動を停止させたときの特別図柄が特定の態様となった場合に、通常より多くの賞球数が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技に移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーをもたせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる等の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
特開2003−230714号公報
近年、演出効果を高めるために、図柄変動による演出形式を遊技者が自分の好みに応じて設定できる遊技機が登場している。この遊技機においては、複数の演出形式が予め用意され、遊技者は必要な操作を行うことで、自分の好きな演出形式を選択して、遊技を楽しむことができる。
このような従来の遊技機の一つに、遊技者により演出形式が一度設定されると、設定が変更されない限り、演出形式が固定されるものがある。この種の遊技機においては、前の遊技者が演出形式をデフォルト設定に戻さない限りは、設定された演出形式が保存され続けることとなり、次の遊技者は、遊技開始時、保存されている演出形式で遊技を行うことになる。特に複数の演出形式が多様で、演出形式に対する遊技者の好みがはっきりと分かれるような遊技機においては、以前の演出形式が残っていることは、新規の遊技者にとって違和感を感じさせるため好ましくない。一方、変動終了から所定時間内に始動入賞口への入賞がない場合、遊技者が席を離れたものと判断して、演出形式をデフォルト設定に戻す遊技機も存在する。この種の遊技機においては、遊技者がある程度長い休憩をとると、演出形式がデフォルト設定に戻されるため、遊技者は、席に戻った後、最初から演出形式を設定し直す必要がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が選択した演出形式を効果的に保留することを可能とする弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、異なる複数の演出形式のいずれかを選択する指示を遊技者から受け付ける第1入力部と、第1入力部より入力された選択指示に基づいて演出形式を設定する設定部と、選択された演出形式を保留するための指示を遊技者から受け付ける第2入力部と、第2入力部より入力された保留指示に基づいて、設定された演出形式を所定時間保留する演出形式保留部とを備える弾球遊技機を提供する。
この態様の弾球遊技機によると、遊技者からの演出形式の保留指示に応じて、設定された演出形式を所定時間保留することができる。これにより、所定時間の間は遊技者が席を離れていても演出形式を保持できるため、遊技者は、席に戻るたびに演出形式を設定し直す必要がなく、また保留時間を所定時間に定めることで、演出形式が時間的に無制限に保存される事態を回避できる。この態様の弾球遊技機は、従来の遊技機のように、変動終了から所定時間内に始動入賞口への入賞がないことを条件として演出形式を保留するのではなく、あくまでも遊技者の保留指示を契機として演出形式を保留するものであり、遊技者の意思を反映できる点にメリットがある。なお、所定時間をカウントする始点は、遊技者からの保留指示があった時であってもよく、また保留指示の後の変動終了時であってもよい。
演出形式保留部は、保留指示に基づいて、デフォルト値として設定されている保留時間よりも長い所定時間の間、演出形式を保留することが好ましい。弾球遊技機の機能として変動終了から例えば3分の間は演出形式を自律的に保留することが定められている場合に、遊技者からの保留指示に基づいて、3分よりも長い時間、例えば数十分の保留を可能とすることで、遊技者が食事休憩にいっている間も、演出形式を保留することが可能となる。遊技者の意思に基づかない遊技機の自律的な保留機能は、数分程度に設定されており、これよりも長い時間の演出形式の保留を可能とすることで、遊技者が比較的長い休憩をとった場合であっても、演出形式を再度設定し直す煩わしさから解放することができる。
第2入力部は、演出形式の保留時間を遊技者より受け付け、演出形式保留部は、第2入力部より入力された保留時間だけ、演出形式を保留することが好ましい。遊技者が保留時間を指定可能とすることで、休憩する時間に応じて遊技者が保留時間を設定することが可能となる。なお、遊技者は、保留時間の複数の選択肢を提示されて、それを選択してもよく、また希望する保留時間を直接入力できてもよい。
第2入力部より入力された保留指示に基づいて演出形式保留部が演出形式を保留している間、表示装置に、保留中であることを示す内容を表示させる表示処理部をさらに備えてもよい。これにより、第三者は、表示装置の表示内容をみて、その弾球遊技機が別の遊技者により使用中であることを認識することが可能となる。保留中であることを示す内容は、直接的または間接的な内容であってよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、演出形式を遊技者の保留指示に応じて保留することで、演出形式を再設定する必要のない弾球遊技機を提供することができる。
本発明の実施例における弾球遊技機は、異なる複数の演出形式のいずれかが選択されている場合に、遊技者から演出形式を保留するための保留指示を受け付けると、その演出形式を所定時間保留する機能を有する。例えば、遊技者が食事休憩をとる場合に保留指示を行うことで、食事休憩から戻ったときに演出形式を再設定する必要がなく、また保留時間を無期限にしないことで、別の遊技者が、保留時間満了後、デフォルト設定されている演出形式から遊技を開始することが可能となる。以下、パチンコ遊技機の一般的な説明を行った後で、実施例の詳細を説明する。
(一般説明)
図1は、パチンコ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機としていわゆる第1種パチンコ遊技機を例に説明する。パチンコ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤面で構成される。
パチンコ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、ガラス扉13、セット盤14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有する枠体であり、パチンコ遊技機10を設置すべき位置にて固定される。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、外枠11へ開閉自在に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
ガラス扉13およびセット盤14は、前枠12へ開閉自在に取り付けられる。セット盤14は、賞球の貯留タンクや賞球の流路、賞球を払い出す賞球装置等を含む。賞球装置から払い出された賞球は、所定の流路を経由して上球皿15または下球皿16に供給される。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。遊技者が発射ハンドル17を回動させると遊技球が発射され、また発射ハンドル17近辺の単発発射スイッチを押下すると遊技球の発射が一時停止される。
パチンコ遊技機10の遊技盤面には、遊技部品として多数の遊技釘20、風車21、外レール22および内レール23、一般入賞口24、アウト口25、図柄表示装置26、センター飾り部品27、第1種始動入賞口(以下、「始動口」という)28、大入賞口29、普通図柄作動口30、普通図柄表示装置32が設けられる。多数の遊技釘20および風車21は発射された遊技球の落下方向を変化させる。外レール22は発射された遊技球を遊技領域31へ案内し、内レール23は遊技領域31を区画する。一般入賞口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口25に流入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本明細書において「落入」は「通過」を含むものとする。
図柄表示装置26は、その画面に第1種特別図柄と呼ばれる図柄(以下、「特別図柄」という)と、特別図柄に連動する装飾図柄を変動させながら表示する。ここで、特別図柄は、始動口28への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に応じて大当たりを発生させるか否かを示すための図柄であり、装飾図柄は、抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。図柄表示装置26は、例えば液晶ディスプレイで構成されるとともに、装飾図柄としてスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄を表示する場合、特別図柄は演出的な役割をもつ必要がないため、図柄表示装置26の隅の目立たない領域に表示される。特別図柄は、変動中に○と×の図柄が繰り返されるような表示態様をとってもよいが、以下では、Cと0から9の数字が繰り返される表示態様をとる場合を示す。具体的に特別図柄は、その変動中、C、0、1・・・8、9と順に表示され、再びCから9までを繰り返す表示態様をとる。特別図柄の停止図柄は、大当たりであるか否かを示し、例えば停止図柄が「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数である場合は確率変動付き大当たりを、また「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数である場合には通常の大当たりを、それ以外の「C」は外れを示すものであってよい。ここで、確率変動付き大当たりとは、確率変動の対象となる大当たりを意味する。なお、パチンコ遊技機10における演出効果の拡張性を向上する観点から、特別図柄として利用する数字は0から9までの10個の数字に限らず、例えば0から11までの12個の数字を用いてもよい。12種類の数字は、3つまたは4つに均等に分割することができるため、演出の様々なバリエーションの拡張性を提供する。
図柄表示装置26の周囲には、センター飾り部品27が設けられており、遊技球の流路、図柄表示装置26の保護、装飾等の機能を有する。始動口28は、例えばセンター飾り部品27の下方等の位置に一つまたは複数設けられる。大入賞口29は、特別図柄が特定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、例えばアウト口25の上方等の位置に設けられる。大入賞口29の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。普通図柄表示装置32には普通図柄として数字等の図柄が変動表示される。普通図柄の変動表示は、普通図柄作動口30に遊技球が落入したときに開始される。普通図柄表示装置32は、例えば7セグメント表示器で構成される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ遊技領域31へ発射され、遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域31の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘20に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下し、一般入賞口24や始動口28等の各入賞口へ落入するとその入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15に払い出される。遊技球が始動口28に落入すると、図柄表示装置26において特別図柄および装飾図柄が変動表示される。特別図柄および装飾図柄の変動表示は一定時間経過後に停止され、停止時の特別図柄が「0」〜「9」の数字である場合、いわゆる「大当たり」として大入賞口29の開閉動作を開始する。このときスロットマシーンのゲームを模した装飾図柄は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
大入賞口29は、約30秒間開放された後、または10球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口29が開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入した場合、大入賞口29は再度開放される。このように、大入賞口29が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上特定領域へ落入することを条件に大入賞口29の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
図2は、パチンコ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はパチンコ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、パチンコ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口28へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、図柄表示装置26における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域31へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、パチンコ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、パチンコ遊技機10における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。メイン制御部70は、図2のメイン基板41がもつ機能に相当し、パチンコ遊技機10の全体的な動作および遊技の基本動作を主に制御する。サブ制御部80は、図2のサブ基板49がもつ機能に相当し、装飾図柄の変動表示やパチンコ遊技機10周囲の電飾等の演出的動作を主に制御する。メイン制御部70からサブ制御部80に対しては、各種制御に関する指示信号が送られるが、サブ制御部80からメイン制御部70へフィードバック的な情報または信号は送られず、つねにメイン制御部70からサブ制御部80への一方向通信となる。メイン制御部70およびサブ制御部80は、ハードウェア的にはデータやプログラムを格納するROM、演算処理に用いるCPU等の素子を含む。なお、本図では各種機能をメイン制御部70とサブ制御部80に分けて構成しているが、その分け方は図示の例に限定されない。また、メイン制御部70およびサブ制御部80は一体として構成されてもよい。
一般入賞検出部50は一般入賞口24の内部に設けられたセンサであり、一般入賞口24への遊技球の落入を検出し、その落入があったことを示す一般入賞情報を一般入賞処理部55へ送る。一般入賞処理部55は、一般入賞検出部50から一般入賞情報を受け取ると、払出制御基板45の払出制御部79へ賞球数等の払出指示を送る。
始動入賞検出部51は始動口28の内部に設けられたセンサであり、始動口28への遊技球の落入を検出し、その落入があったことを示す始動入賞情報を始動入賞処理部56へ送る。始動入賞処理部56は、始動入賞検出部51から始動入賞情報を受け取ると、払出制御部79へ賞球数等の払出指示を送るとともに、始動入賞に対する抽選を実行する特別図柄抽選実行部60へ抽選指示を送る。
特別図柄抽選実行部60は、始動入賞情報の取得を契機として、具体的には抽選指示を始動入賞検出部51から受け取った後、抽選を実行する。この特別図柄抽選実行部60は、始動入賞に対して乱数を発生し決定する乱数決定部72と、乱数を取得して抽選当否を判定する当否決定部61と、抽選当否に応じた特別図柄の停止図柄を決定する特別図柄決定部62と、特別図柄の表示パターンを決定する特別図柄パターン決定部73を含む。特別図柄は、例えば数字、記号、マーク等で構成されてよく、本実施例では「C」と、「0」から「9」の数字で構成される。乱数決定部72は、始動入賞処理部56から抽選指示を受け取るたびに所定のカウント範囲、例えば0から65535までの範囲のカウント値を乱数として発生させ、特別図柄保留記憶部63へその乱数を格納する。特別図柄保留記憶部63は、保留数の上限として所定個数、例えば最大4つ分の乱数を格納できるだけの記憶領域を有し、保留個数分が格納されると空き領域が生じるまでそれ以上の乱数は記憶しない。なお、乱数決定時に図柄変動が行われていない場合には、乱数決定部72は、特別図柄保留記憶部63へ乱数を格納せずに、当否決定部61にその乱数を送る。
当否決定部61は、特別図柄保留記憶部63に格納された乱数の値に応じて、または乱数決定部72から直接送られる乱数の値に応じて、その抽選結果が「大当たり」、「外れ」のいずれに該当するかを判定する。これらの結果は、それぞれ当否決定部61がもつ当否テーブルに数値範囲の形で定義される。当否テーブルでは、例えば0から207までを大当たり値の範囲とし、208から65535までを外れ値の範囲とする。なお、0から207までの大当たり値の範囲のうち、その一部を確率変動付き大当たりの範囲として設定してもよい。特別図柄決定部62は、当否決定部61による抽選結果に応じて、特別図柄の停止図柄の図柄番号を決定する。特別図柄の表示態様が、図柄変動中にCと、0から9までの図柄を繰り返し表示するものである場合、抽選結果が通常の大当たりであれば「0」、「2」、「4」、「6」、「8」を、確率変動付き大当たりであれば「1」、「3」、「5」、「7」、「9」を、外れであれば「C」を停止図柄として決定する。したがってこの場合、当否テーブルでは、0から207までの大当たり値の範囲がさらに10個の範囲に分割されて、それぞれの特別図柄の数字に対応付けられており、特別図柄決定部62は、乱数値に応じて、特別図柄の停止図柄を決定する。特別図柄パターン決定部73は、特別図柄の表示パターンを決定し、例えば特別図柄の変動時間などを決定する。
当否決定部61による当否決定、特別図柄決定部62による特別図柄の停止図柄の決定、および特別図柄パターン決定部73による特別図柄の表示パターンの決定は、前回の抽選結果に基づく図柄変動が終了し、当回の抽選結果に基づく演出表示を開始するときに行われる。なお、これらの処理の実行タイミングは、乱数決定部72において乱数が決定された時点で行われてもよい。特別図柄保留記憶部63による乱数の保留数、当否決定部61による当否結果、特別図柄決定部62による停止図柄の図柄番号、および特別図柄パターン決定部73による特別図柄の表示パターン番号はサブ制御部80へ送られる。
表示処理部74は、図柄表示装置26の左下隅に、決定された特別図柄の表示パターンおよび停止図柄にしたがって、特別図柄を表示させる。具体的には、特別図柄の表示パターンとして、特別図柄の変動時間が60秒であることが定められ、また停止図柄が「3」であって、変動時間の最後2秒間で停止図柄を表示することが定められている場合には、表示処理部74が、変動開始から58秒が経過するまで、Cと0から9までの数字をサイクリックに表示させ、58秒が経過してから60秒が経過するまでの間に「3」を停止図柄として表示させる。なお、特別図柄は、図柄表示装置26中の他の箇所に表示されてもよく、また図柄表示装置26以外に設けられる表示部に表示されてもよい。さらに表示処理部74は、図柄表示装置26の画面内に特別図柄の保留数、すなわち未だ特別図柄の変動表示がなされていない乱数の値を最大4個まで表示する。なお、保留数も、図柄表示装置26以外の表示部にて表示されてもよい。
サブ制御部80は、装飾図柄決定部82、装飾図柄パターン決定部84、装飾図柄パターン格納部86、および表示処理部92を含む。装飾図柄決定部82は、当否決定部61における当否結果に基づいて、図柄表示装置26において表示する複数列の装飾図柄の停止図柄を決定する。なお、装飾図柄決定部82は、特別図柄決定部62において決定された特別図柄の停止図柄番号をもとに、装飾図柄の複数列、一般には3列の停止図柄を決定してもよい。装飾図柄決定部82は、当否結果または特別図柄の図柄番号と、装飾図柄の図柄番号とを対応付けたテーブルを有し、このテーブルをもとに装飾図柄の停止図柄を決定する。以下には、テーブルにおいて、特別図柄の大当たり停止図柄に対応付けられた、装飾図柄の大当たり停止図柄の対応を示す。
Figure 2005160776
装飾図柄の大当たり停止図柄は、左図柄、中央図柄、右図柄の3つの図柄が揃った表示態様となる。抽選結果が大当たりの場合、特別図柄決定部62により特別図柄の大当たり停止図柄が決定されると、上表の対応関係をもとに、装飾図柄決定部82が、装飾図柄の大当たり停止図柄を決定する。「111」「333」「555」「777」「999」の奇数図柄は、遊技者に確率変動付き大当たりであることを提示し、「000」「222」「444」「666」「888」の偶数図柄は、通常の大当たりであることを提示する。
一方、抽選結果が外れの場合、装飾図柄決定部82は、左図柄、中央図柄、右図柄のうち少なくとも一つが他の図柄と一致しないよう各図柄番号を決定する。なお、特別図柄と装飾図柄の対応付けは1対1である必要はなく、特別図柄の図柄番号に対して、複数の装飾図柄の画像が対応付けられていてもよい。この場合、装飾図柄決定部82は、対応付けられた複数の装飾図柄のうちから、任意の1つを選択し決定してもよい。
上記のように、特別図柄と装飾図柄とを対応付けたテーブルを予め用意しておいてもよいが、図柄表示装置26の画面上で装飾図柄として3列の停止図柄を表示させる場合に、装飾図柄決定部82は、左図柄、中央図柄、右図柄の各図柄番号を所定の図柄番号範囲でアットランダムに選択してもよい。ただし装飾図柄決定部82は、特別図柄の停止図柄番号が「大当たり」を示す場合は左図柄、中央図柄、右図柄がそれぞれ同じ図柄となるよう各図柄番号を決定し、さらに特別図柄の停止図柄番号が「確率変動付き大当たり」を示す場合は、遊技者に確率変動付き大当たりであることを提示するために、全てが揃った奇数図柄番号を決定する。一方、当否結果が「外れ」を示す場合、または特別図柄の停止図柄番号が「外れ」を示す場合は、装飾図柄決定部82は左図柄、中央図柄、右図柄のうち少なくとも一つが他の図柄と一致しないよう各図柄番号を決定する。
装飾図柄パターン決定部84は、抽選の結果に基づいて、少なくとも装飾図柄の図柄変動の表示順序を示す表示パターンを決定する。具体的には、装飾図柄パターン決定部84は、特別図柄パターン決定部73において決定された特別図柄の表示パターン番号に基づいて、装飾図柄の画像、装飾図柄の表示パターン、変動表示の演出パターンを決定する。装飾図柄パターン格納部86は、装飾図柄の画像、背景の画像、キャラクタの画像等、様々な画像を記憶するとともに、これら画像を図柄表示装置26の画面内にどのような表示形態で変動させるかを定めた複数の表示パターンと、リーチ動作をどのように進行または演出するかを定めた複数の演出パターンとを記憶する。装飾図柄の画像は、特別図柄抽選実行部60の特別図柄決定部62で決定される特別図柄の図柄番号と対応づけられており、変動パターンと演出パターンは、特別図柄パターン決定部73で決定される特別図柄の表示パターンに対応づけられている。装飾図柄パターン決定部84は、停止図柄に至るまでの装飾図柄の図柄変動の表示順序を示す表示パターンと、その表示順序における演出パターンを決定する。なお、この演出パターンも表示順序を直接または間接的に示すものであり、その意味で、表示順序を示す表示パターンと呼ぶこともできる。なお、装飾図柄の変動時間は、特別図柄の変動時間と等しく設定される。表示処理部92は、装飾図柄パターン決定部84で決定された装飾図柄の表示パターンおよび演出パターンで装飾図柄の図柄変動を図柄表示装置26に表示させ、変動終了後に装飾図柄決定部82にて決定された装飾図柄の停止図柄を表示させる。
メイン制御部70において、表示処理部74は、特別図柄の変動表示を開始すると、変動開始指示をサブ制御部80の表示処理部92に送り、図柄変動の表示時間のカウントを行う。サブ制御部80の表示処理部92は、変動開始指示を受け取ると、装飾図柄の変動表示を開始する。表示処理部74は、特別図柄の変動時間が終了するタイミングで、特別図柄の停止図柄を図柄表示装置26に表示し、変動表示の停止指示をサブ制御部80へ送る。表示処理部92は、変動表示の停止指示を受け取ると、装飾図柄の停止図柄を図柄表示装置26に表示する。これにより、1回の抽選結果による表示処理が終了する。
当否決定部61は、特別図柄保留記憶部63から読み出した乱数の値が大当たり値であった場合、停止図柄の表示後、特別遊技の開始指示を特別遊技実行部64へ送る。特別遊技実行部64は、特別遊技処理部65、継続判定部66、および確変判定部67を含む。特別遊技処理部65は、大入賞処理部58に対して大入賞口の開放指示を送る。大入賞処理部58は、特別遊技処理部65から受け取る開放指示に基づいて大入賞口29を開放させる。開放された大入賞口29に落入する遊技球は、大入賞口29の内部に設けられたセンサである大入賞検出部53により検出され、大入賞口29へ遊技球が落入すると大入賞処理部58は払出制御部79へ賞球数等の払出指示を送るとともに、1回の大入賞口29の開放における遊技球の落入球数を計数する。大入賞処理部58は、約30秒間の開放期間が経過するか、または大入賞口29へ落入する遊技球が10球に達したときに大入賞口29を一旦閉鎖する。
領域通過検出部54は、大入賞口29の内部に設けられた特定領域(Vゾーン)への遊技球の通過を検出するセンサであり、遊技球の通過があったことを示す特定領域通過情報を領域通過処理部59へ送る。領域通過処理部59は、領域通過検出部54から特定領域通過情報を受け取り、これを特別遊技実行部64の継続判定部66へ送る。継続判定部66は、1回の大入賞口29の開放において特定領域へ1球以上の通過が検出された場合に、次の開放を特別遊技処理部65に指示する。特別遊技処理部65は、継続判定部66による特定領域の通過判定があったことを継続条件として大入賞口29を最大で15回繰り返して開放状態におく。確変判定部67は、乱数値または特別図柄の停止図柄の態様に応じて、大当たり終了後の遊技を通常遊技とするか、当たり確率の高い確率変動遊技とするかについて判定し、判定結果を確変実行部68へ送る。確変判定部67は、停止図柄が特定の図柄の場合に、次の遊技を確率変動遊技へ移行すべきと判定する。
確変実行部68は、確率変動遊技へ移行すべき旨の判定を確変判定部67から受け取った場合、当否決定部61がもつ当否テーブルを確率変動遊技用に変更する。例えば、通常遊技時の大当たり値の範囲が0から207までであったのに対し、確率変動遊技時の大当たり値の範囲を0から1093までとする。これにより、確率変動遊技時の大当たり確率が、通常遊技時よりも大きくなる。
作動検出部52は普通図柄作動口30の内部に設けられたセンサであり、普通図柄作動口30への遊技球の落入を検出し、その落入があったことを示す普通図柄作動情報を作動処理部57へ送る。作動処理部57は、作動検出部52から普通図柄作動情報を受け取ると、普通図柄の抽選指示を普通図柄抽選実行部69へ送る。普通図柄抽選実行部69は、抽選指示を受け取ると、その抽選結果として乱数を取得してこれを普通図柄保留記憶部71へ格納する。普通図柄抽選実行部69は、普通図柄抽選の乱数として例えば0から9までの範囲のカウント値を取得する。普通図柄保留記憶部71は、普通図柄の抽選結果である乱数を所定個数、例えば最大で4個格納するだけの記憶領域を有する。普通図柄抽選実行部69は、普通図柄保留記憶部71から乱数を読み出してその抽選当否を判定する。普通図柄抽選実行部69がもつ当否テーブルには、例えば7が当たり値として定義され、7以外の値が外れ値として定義される。普通図柄抽選実行部69は、読み出した乱数が当たり値であるか外れ値であるかに基づいて普通図柄抽選の当否を判定する。その当否の判定結果は、表示処理部74および作動処理部57へ送られる。表示処理部74は、受け取った乱数の値を停止図柄とする普通図柄の図柄変動を普通図柄表示装置32へ表示させる。作動処理部57は、当たりの判定結果を普通図柄抽選実行部69から受け取った場合、所定の入賞口、例えば始動口28の両側に設けられた可動片(いわゆる電動チューリップ)を一定時間動作させて、通常状態よりも始動口28へ遊技球が落入しやすい状態とする。
図4は、通常遊技から特別遊技へ移行する過程を示すフローチャートである。まず始動入賞検出部51が始動口28への遊技球の落入を検出すると(S10のY)、乱数決定部72が、図柄変動中であるか否かを判定する(S12)。図柄が変動中でなければ(S12のN)、乱数決定部72が乱数を決定し(S14)、当否決定部61が、乱数に基づいて抽選当否を判定する(S28)。一方、図柄が変動中であれば(S12のY)、乱数決定部72が乱数を決定して(S16)、特別図柄保留記憶部63に乱数を保留可能であるか否かを判定する(S18)。図柄変動中、例えば4個の乱数が特別図柄保留記憶部63に保留されていれば、それ以上の乱数を保留することができないため(S18のN)、特別図柄保留記憶部63はその乱数を取得しない。なお、乱数を保留できないことの判定を乱数の決定前に行う場合は、乱数決定部72は、入賞を無視して乱数自体を生成しなくてもよい。一方、保留されている乱数の数が3個以内であれば、乱数決定部72は、乱数を保留する記憶領域が空いていることを判定する(S18のY)。この場合、乱数決定部72は、特別図柄保留記憶部63の空き領域に乱数を記憶させる(S20)。
またS10において、始動口28への入賞がなければ(S10のN)、当否決定部61が、特別図柄保留記憶部63に乱数が保留されているか否かを判定する(S22)。保留されていない場合(S22のN)、本フローを終了し、保留されている場合は(S22のY)、その時点で行われている図柄変動が終了するのを待つ。なお乱数が保留されている場合とは、入賞が以前に発生し且つその入賞の抽選結果についての図柄変動が未だ行われていない状態を示す。このとき、図柄表示装置26では、保留球以前の入賞の抽選結果についての特別図柄および装飾図柄の変動表示がなされている。なお、S12における図柄変動と、S22の判定時点で表示されている図柄変動を、本フローでは説明の便宜上、「前回の図柄変動」と呼び、これに続く図柄変動のことを「当回の図柄変動」と呼ぶことにする。
前回の図柄変動が終了すると、当否決定部61は、特別図柄保留記憶部63に保留されている抽選結果のうち最初に抽選結果として格納された乱数を読み出してその記憶内容を消去し(S24)、2番目以降の領域に抽選結果の乱数が格納されていればそれらをそれぞれ一つ前の記憶領域へシフトする(S26)。当否決定部61は、読み出した乱数に基づいて抽選当否を判定し(S28)、続いて、図柄変動の表示内容が決定される。表示処理部74および表示処理部92は当回の特別図柄および装飾図柄を図柄表示装置26に変動表示させる(S30)。S28における当否決定部61による当否判定の結果、乱数が大当たり値であった場合(S32のY)、特別遊技へ移行し(S34)、抽選結果の乱数が外れ値であれば(S32のN)、S34をスキップする。
当回の図柄変動が終了すると、当否決定部61は、特別図柄保留記憶部63に乱数が保留されているか否かを判定する(S38)。保留されている場合(S38のY)、次の変動のためにS24からS34までのステップを繰り返し、保留されていない場合(S38のN)、本フローを終了する。
図5は、図4のS28における抽選当否を判定する処理を詳細に示すフローチャートである。以下では図5および図6を用いて、抽選当否の判定と、続く図柄変動の表示内容の決定までを示す。図5では、メイン制御部70における処理S28aを示し、また図6では、サブ制御部80における処理S28bを示す。
S24において当否決定部61により読み出された乱数、またはS14において決定された乱数が大当たり値(0〜207)に該当する場合(S50のY)、さらに、この乱数が確率変動付き大当たり値であるか否かを判定する(S51)。確率変動付き大当たり値である場合(S51のY)、特別図柄決定部62は、確変当たり用の特別図柄の停止図柄を決定し、また特別図柄パターン決定部73は、確変当たり用の特別図柄の表示パターンを決定する(S52)。確率変動付き大当たり値でない場合(S51のN)、特別図柄決定部62は、通常当たり用の特別図柄の停止図柄を決定し、また特別図柄パターン決定部73は、通常当たり用の特別図柄の表示パターンを決定する(S53)。また、S50において、乱数が外れ値(208〜65535)である場合(S50のN)、特別図柄決定部62は、外れ用の特別図柄の停止図柄を決定し、また特別図柄パターン決定部73は、外れ用の特別図柄の表示パターンを決定する(S54)。当否結果、特別図柄の停止図柄および表示パターンは、サブ制御部80に送られる。
図6は、装飾図柄の決定処理を示すフローチャートである。装飾図柄決定部82は、当否結果または特別図柄の停止図柄をもとに、装飾図柄の停止図柄を決定する(S60)。続いて、装飾図柄パターン決定部84は、特別図柄の表示パターンをもとに、装飾図柄をリーチ演出するか否かを判定する(S61)。この判定は、特別図柄の表示パターンの時間長に基づいてなされてもよい。例えば、特別図柄の変動時間が第1の所定時間よりも長ければリーチ演出することを決定し(S61のY)、一方で第1の所定時間よりも短ければ、リーチ演出をしないことを決定する(S61のN)。なお、当否結果または特別図柄の停止図柄により、抽選結果が大当たりであることを示される場合には、S61において、特別図柄の変動時間にかかわらず、常にリーチ演出することを決定する(S61のY)。装飾図柄パターン決定部84は、リーチ演出する場合に、さらにスーパーリーチ演出を行うか否かを判定する(S62)。この判定も特別図柄の変動時間に基づいてなされてよい。例えば特別図柄の変動時間が、第2の所定時間よりも長ければ、スーパーリーチ演出を行うことを決定し(S62のY)、第2の所定時間よりも短ければ、スーパーリーチ演出を行わず、ノーマルリーチ演出を行うことを決定する(S62のN)。スーパーリーチ演出を行う場合(S62のY)、装飾図柄パターン決定部84は、スーパーリーチ用の装飾図柄のパターンを決定する(S63)。ノーマルリーチ演出を行う場合(S62のN)、装飾図柄パターン決定部84は、ノーマルリーチ用の装飾図柄のパターンを決定する(S64)。リーチ演出を行わない場合(S61のN)、装飾図柄パターン決定部84は、リーチなしの装飾図柄のパターンを決定する(S65)。ここでいう装飾図柄のパターンは、装飾図柄の変動開始から終了までの表示順序を定めた一連の表示パターンである。なお、S60における装飾図柄の決定は、S63におけるパターンの決定と同時に行われてもよく、またパターンの決定後に行われてもよい。
図7は、図4のS34における特別遊技の動作を詳細に示すフローチャートである。特別遊技の開始とともに大入賞処理部58は大入賞口29を開放し(S70)、大入賞検出部53が大入賞口29への遊技球の落入を検出した場合(S71のY)、大入賞処理部58はその球数をカウントし(S72)、大入賞口29へ落入した遊技球が特定領域を通過したことを領域通過検出部54が検出した場合(S73のY)、領域通過処理部59は通過フラグをオンする(S74)。大入賞口29への遊技球の落入が検出されないときは(S71のN)、S72からS74をスキップする。大入賞口29へ落入した遊技球が特定領域を通過しなかった場合(S73のN)、S74がスキップされ、領域通過処理部59は通過フラグをそのままにする。S71からS74までの処理は、大入賞口29への落入球数のカウント値が10球以上に達するか、大入賞口29の開放時間が30秒間に達するまで繰り返され(S75のN)、これらいずれかの条件に達した場合(S75のY)、大入賞処理部58は大入賞口29を一旦閉鎖する(S76)。ここで通過フラグがオンになっていれば(S77のY)、特定領域への通過があったものとして通過フラグと落入球数のカウント値をリセットし(S78)、特別遊技のラウンド数をインクリメントして(S79)、そのラウンド数が15回に達するまで(S80のN)、S70からS79までの処理を繰り返す。ラウンド数が15回に達した場合(S80のY)、または通過フラグがオンになっていない場合に(S77のN)、特別遊技が終了される。以上がパチンコ遊技機の一般的な説明である。
(実施例)
本実施例におけるパチンコ遊技機10は、選択画面上で3つの遊技モードからいずれかを遊技者に選択させた上で、さらに3つの遊技ステージからいずれかを遊技者に選択させる。パチンコ遊技機10は、これらの遊技モードおよび遊技ステージを遊技者に選択させた後、その選択した遊技モードおよび遊技ステージを、遊技者からの保留指示をもとに、所定時間保留する機能をもつ。例えば、遊技者がトイレに行くとき、あるいは食事に行くときなど、遊技者が、遊技モード等の設定をパチンコ遊技機10に保存させることで、席に戻ったときに、席を離れる前と同じ遊技モードおよび遊技ステージで遊技を楽しむことができる。
一例として、3つの遊技モードは、遊技形態が異なるノーマルモード、完全先告知モード、ミッションモードからなり、3つの遊技ステージは、図柄変動の形態が異なるステージA、B、Cからなる。完全先告知モードは、抽選結果が当たりであった場合にその旨を必ず告知するモードである。ミッションモードは、抽選の結果が当たりとなるために必要な動作を遊技者に対して命令(以下、適宜「ミッション」という)の形で表示するモードである。ノーマルモードは、遊技モードにおいてデフォルト設定されるモードであり、完全先告知モードとミッションモードがオフになった通常の遊技を提供する。ステージA、B、Cは、図柄の種類、図柄の変動方向および図柄の組合せ数等が異なる。遊技モードと遊技ステージの組合せは9通りであり、9通りの異なる演出形式が実現される。本実施例におけるパチンコ遊技機10は上述の一般的なパチンコ遊技機がもつ構成および機能の他、以下の構成および機能をさらに有する。
図8は、本実施例のパチンコ遊技機10の前面側における構造を示す。図1に示す構造に追加する構成として、パチンコ遊技機10は、遊技者からの手動操作による入力を受け付ける第1入力部100を備える。遊技者は、遊技モードと遊技ステージを第1入力部100への手動操作を介して設定して、異なる複数の演出形式のいずれかを選択する。本実施例では、遊技モードと遊技ステージの選択を「演出形式」の選択と呼ぶ。第1入力部100は、例えば機械的なボタンとして形成されてもよく、また赤外線センサやタッチセンサとして形成されてもよい。遊技者は、第1入力部100に対して押下等の所定の手動操作を行うことで、第1入力部100への指示入力を行うことができる。第1入力部100は、遊技者が空いている左手で操作できるようパチンコ遊技機10の左側に設けられることが好ましい。さらに、第1入力部100はその径が比較的大きめに形成されているので、遊技者にとって操作が容易である。そのような操作を介し、遊技者は自分の好みに応じて演出形式を選択し、設定できる。
パチンコ遊技機10は、告知ランプ102およびスピーカ104をさらに備える。遊技者が遊技モードを完全先告知モードに設定した場合、パチンコ遊技機10は、図柄表示装置26への表示、告知ランプ102の点灯、スピーカ104からの音声出力のいずれかを用いて、抽選結果が大当たりである旨を遊技者に告知する。例えば、図柄表示装置26において、現在変動表示中の図柄が大当たりとなる旨を示唆する告知画像106を表示してもよいし、その表示に合わせて特別な効果音をスピーカ104から出力してもよい。さらに告知ランプ102を点滅させてもよい。告知ランプ102、スピーカ104、告知画像106の3通りの告知手段のうち、いずれか一つをランダムで用いて告知してもよいし、これらのうちいくつかの手段を合わせて告知してもよい。
パチンコ遊技機10は、さらに、遊技者からの手動操作による入力を受け付ける第2入力部108を備える。遊技者は、選択した演出形式を保留するための指示を第2入力部108に入力する。第2入力部108は、第1入力部100と同様に、機械的なボタンとして形成されてもよく、また赤外線センサやタッチセンサとして形成されてもよい。遊技者は、第2入力部108に対して押下等の所定の手動操作を行うことで、第2入力部108への指示入力を行うことができる。遊技者は、第2入力部108への入力を行うことで、第1入力部100を介して自ら選択した演出形式を、パチンコ遊技機10に所定時間の間、保留させることができる。
図9は、本実施例のパチンコ遊技機10における遊技を制御する構成を中心とした機能ブロック図である。図3と同一の符号を付した構成は、図3で説明した構成と同一または同様の機能を有する。図3に追加する構成として、パチンコ遊技機10は、第1入力検出部110、第2入力検出部111、演出形式設定部93、告知処理部94、ミッション処理部95および演出形式保留部96を備える。演出形式設定部93、告知処理部94、ミッション処理部95および演出形式保留部96は、サブ制御部80に含まれる。
第1入力検出部110は、第1入力部100を介して入力される遊技モードおよび遊技ステージの設定に関する遊技者の指示を検出する。図柄変動が停止している間に遊技者による第1入力部100の押下が第1入力検出部110により検出されると、表示処理部92は遊技モードおよび遊技ステージに関して遊技者に選択する指示をさせるための選択画面を図柄表示装置26に表示させる。その選択画面において遊技者は第1入力部100の押下を介して所望の遊技モードと所望の遊技ステージをそれぞれ選択する。演出形式設定部93は、第1入力検出部110から受け取る遊技者の選択指示に基づいて、演出形式、すなわち遊技モードおよび遊技ステージを設定する。装飾図柄パターン格納部86は、遊技ステージごとに異なる表示パターンのテーブルをもち、装飾図柄決定部82および装飾図柄パターン決定部84は、設定された遊技ステージに応じて異なるテーブルを参照して表示パターンを決定する。
演出形式設定部93により遊技モードが完全先告知モードに設定されている場合、告知処理部94は、告知ランプ102の点灯、スピーカ104からの音声出力、告知画像106の表示のいずれを用いて告知するかについて決定する。当否決定部61により当否判定された抽選結果が大当たりであった場合、告知処理部94は大当たりを告知する。告知処理部94は、表示処理部74および表示処理部92により変動表示される図柄が停止するタイミングより一定時間前、例えば5秒前に大当たりを告知することとしてもよい。
演出形式設定部93により遊技モードがミッションモードに設定されている場合、ミッション処理部95は、当否決定部61により当否判定された抽選結果に応じてミッションを出現させるか否かを決定する。特別図柄保留記憶部63に記憶される抽選結果に大当たりが含まれる場合、例えば2/3の確率でミッションを出現させ、抽選結果に大当たりが含まれない場合は、例えば1/50の確率でミッションを出現させる。ミッションとして出現させる文字列は、例えば「3回転以内にリーチをかけろ!」「15回転以内に3を3回出せ!」等をその内容とし、これらの内容が達成されれば大当たりが出現するような期待感を遊技者に与える。抽選結果に大当たりが含まれる場合、装飾図柄決定部82および装飾図柄パターン決定部84は、表示したミッションの内容が達成されるような装飾図柄および表示パターンを発生させる。抽選結果に大当たりが含まれない場合、装飾図柄決定部82および装飾図柄パターン決定部84は、表示したミッションの内容が達成されないような装飾図柄および表示パターンを発生させる。
図10は、ミッションモードにおいて画面に出現するミッションを示す。ミッション処理部95は、図柄表示装置26に所定の確率にてミッション画像112を表示させる。図に示されるミッション画像112には「3回転以内にリーチをかけろ!」と書かれており、抽選結果に大当たりが含まれる場合は、実際に3回転以内にリーチが出現し、大当たりとなる場合がある。このように、ミッション画像112の出現自体が大当たりの可能性を示唆するものであるため、遊技者の期待感を高めることができる。また、ミッション画像112が出現した後に実際にそのミッション通りの動作がなされた場合、遊技者の期待感をさらに高めることができ、娯楽性を高めることができる。
図11は、3つの遊技ステージにおける画面例を示す。図11(a)は、ステージAにおける画面例を示す。ステージAでは、3つの図柄が横方向の一つのライン上に停止する。表示処理部92は、ライオンを模した第1キャラクタ114を図柄表示装置26に表示させる。図柄の回転方向116は縦方向である。但し、図柄の回転方向は、図柄によって上から下へ回転する図柄と下から上へ回転する図柄が混在し、図柄の停止順序は回転ごとに異なるなど変則的であってもよい。完全先告知モードに設定されている場合、ステージAで出現する予告は、いわゆるステップアップ予告である。すなわち、複数の予告が段階的に出現し、予告の段階が進むほど大当たりの確率が高まり、遊技者の期待度も高まる。
図11(b)は、ステージBにおける画面例を示す。ステージBでもまた、3つの図柄が横方向の一つのライン上に停止する。表示処理部92は、ダチョウを模した第2キャラクタ118を図柄表示装置26に表示させる。図柄の回転方向120は縦方向である。完全先告知モードに設定されている場合、ステージBで出現する予告は、いわゆるキャラクタ系予告である。すなわち、予告として出現するキャラクタの種類に応じて大当たりの確率が異なるものであり、異なるキャラクタで予告することにより遊技者の期待感を高めることができる。
図11(c)は、ステージCにおける画面例を示す。ステージCでは、7つの図柄が5つのライン上に停止する。すなわち、横方向に第1ライン126および第2ライン128が形成され、斜め方向に第3ライン130および第4ライン132が形成され、縦方向に第5ライン134が形成される。表示処理部92は、ゴリラを模した第3キャラクタ122を図柄表示装置26に表示させる。図柄の回転方向124は横方向である。完全先告知モードに設定されている場合、ステージCで出現する予告は通常の予告である。
以上のように、ステージA、B、Cは、それぞれ図柄のライン数、ライン方向、表示されるキャラクタ、図柄の回転方向、図柄の停止順序、予告方法等、図柄変動の態様がそれぞれ異なる。ここで、ステージBは、遊技ステージにおいてデフォルト設定されるステージである。遊技者は好みに合わせて所望の遊技ステージを選択できるので、1台で数台分の遊技を楽しむことができる。なお既述のごとく、遊技モードのデフォルト設定はノーマルモードであり、したがって、演出形式の全体は、ノーマルモードおよびステージBにデフォルト設定されている。遊技者は、演出形式を選択しない場合、ノーマルモードおよびステージBの演出形式で遊技を行う。
図12は、遊技モードおよび遊技ステージの選択画面を示す。図12(a)は、遊技モードの選択画面である。表示処理部92は、図柄表示装置26において、入力指示140として「好きなモードでPUSH!を押して下さい。」と表示し、遊技者に選択方法を説明する。なお、ここでは第1入力部100に「PUSH!」と表記されている場合を想定している。表示処理部92は、さらに遊技モードの選択肢を示す第1選択画像142、第2選択画像144および第3選択画像146を図柄表示装置26に表示する。第1選択画像142はノーマルモードを示し、第2選択画像144は完全先告知モードを示し、第3選択画像146はミッションモードを示す。表示処理部92は、額縁状の枠を形成する候補マーク148を第1選択画像142、第2選択画像144および第3選択画像146のいずれかに1.5秒ずつ順次重なるよう循環的に移動させながら表示させる。遊技者が第1入力部100を押下すると、演出形式設定部93は、その押下したときに候補マーク148が重なっていた選択画像が示す遊技モードを選択する。
図12(b)は、遊技ステージの選択画面である。表示処理部92は、図柄表示装置26において、入力指示150として「好きなステージでPUSH!を押して下さい。」と表示し、遊技者に選択方法を説明する。表示処理部92は、さらに遊技ステージの選択肢を示す第1選択画像152、第2選択画像154および第3選択画像156を図柄表示装置26に表示する。第1選択画像152はステージAを示し、第2選択画像154はステージBを示し、第3選択画像156はステージCを示す。表示処理部92は、額縁状の枠を形成する候補マーク158を第1選択画像152、第2選択画像154および第3選択画像156のいずれかに1.5秒ずつ順次重なるよう循環的に移動させながら表示させる。遊技者が第1入力部100を押下すると、演出形式設定部93は、その押下したときに候補マーク158が重なっていた選択画像が示す遊技ステージを選択する。演出形式設定部93は、選択した遊技モードと遊技ステージの組合せにより遊技内容を確定させる。
以上は、本実施例のパチンコ遊技機10における複数の演出形式、すなわち複数の遊技モードおよび遊技ステージの組合せについて説明した。以下では、本実施例のパチンコ遊技機10において、選択した演出形式を保留する機能について説明する。この機能を用いると、例えば遊技者が食事に行って席を離れる場合に、選択した演出形式を所定時間保留することができ、食事後、新たに演出形式を設定しなおす必要がなく、席を立つ前と同じ演出形式で遊技を楽しむことができる。
図8に戻って、遊技者は、第2入力部108から、選択した演出形式を保留するための指示を入力する。第2入力検出部111はこの保留指示を受け付け、演出形式保留部96が、この演出形式を所定時間保留する。パチンコ遊技機10が、演出形式保留部96による演出形式を保留する機能とは別に、変動終了から所定時間内に始動入賞口への入賞がないことを条件として演出形式を自律的に保留する機能をもつ場合、演出形式保留部96は、この自律的な保留処理においてデフォルト値として設定されている保留時間よりも長い時間の間、演出形式を保留する機能をもつ。具体的には、パチンコ遊技機10が、変動終了から3分間だけ演出形式を自律的に保留する機能をもつ場合には、演出形式保留部96が、3分よりも長い所定の時間だけ演出形式を保留する機能をもつ。演出形式保留部96による保留時間を適切に設定することで、食事休憩などにより遊技者が席を離れる場合にも、遊技者からの保留指示をもとに、食事休憩の間、演出形式を保留することが可能となる。例えば演出形式保留部96は、この保留時間を数十分程度、例えば40分に設定してもよい。保留時間をカウントする開始時刻は、遊技者からの保留指示があった時であってもよく、また保留指示の後の変動終了時であってもよい。
図13は、遊技者が第2入力部108を操作したときに図柄表示装置26に表示される保留時間設定画面の一例である。第2入力検出部111により第2入力部108への保留指示が検出されると、表示処理部92は、図13に示す設定画面を図柄表示装置26に表示させる。例えば、この例では、トイレ休憩として10分間の保留時間と、食事休憩として40分間の保留時間とが用意されている。遊技者は、第2入力部108を操作して、この2つの演出形式保留時間を選択することができる。
図14は、図13の表示画面において、遊技者が食事休憩を選択した後に図柄表示装置26に表示される画面例である。遊技者は食事休憩を選択すると、演出形式保留部96が、演出形式を40分間だけ保留させる。演出形式保留部96は、遊技者により保留時間が選択されると、例えば図柄変動の終了時を保留時間のカウント開始時刻として、時間をカウントしていく。このとき表示処理部92は、図14に示すように、図柄表示装置26に、直接的ないしは間接的に演出形式の保留中であることを示す内容を表示させる。この例では、「食事休憩中です」と画面に表示させることで、演出形式を保留していることを間接的に表現しているとともに、このパチンコ遊技機10が使用中であることを第三者に報知している。
一般に遊技者が食事に行く場合、ホールの店員にその旨を伝えると、店員が「食事中」と書かれた札を台に置いたりする。本実施例のパチンコ遊技機10では、遊技者自らが、「演出形式を保留中」である旨、具体的にはその表現の一態様として「食事休憩中」である旨を画面に表示させることができるため、ホールの店員の作業負担を減らすことができる。また、時間的に無制限に演出形式を保留するのではなく、ある決まった時間だけ保留するため、遊技者が遊技を行わずに非常に長い時間、席に戻らない場合には、演出形式をデフォルト設定に戻すことができる。また、時間をカウントしてから40分が経過した後、図柄表示装置26における「食事休憩中です」という表示を消すことで、第三者に、この台が空いており、遊技可能であることを認識させて、パチンコ遊技機10の使用率を損なわないようにできる。
また、図14に示すように、演出形式を保留する残り時間を図柄表示装置26に表示してもよい。表示処理部92が、演出形式保留部96によりカウントされた残り時間を表示させる。ホールにおけるルールにもよるが、第三者は、残り時間が0になると、そのパチンコ遊技機10が空いたことを認識して、その台を使用することができる。また遊技者は、戻ったときの残り時間を見て、残り時間が少なくなっていれば、そのまま放置すると台が他人に使用可能な状態となることが分かる。このとき、遊技者は、すぐに遊技を再開することが予想される。このように、残り時間を表示することで、パチンコ遊技機10の使用率を損なわないようにできる。
なお、遊技者が、トイレ休憩を選択した場合も同様であり、演出形式保留部96は、演出形式を10分間だけ保持させる。保留時間が終了すると、演出形式はパチンコ遊技機10における演出形式のデフォルト設定、すなわちノーマルモードおよびステージBに戻ることになる。
図15は、本実施例における演出形式の保留処理のフローチャートを示す。遊技者からの演出形式の保留指示を受け付けると(S100)、変動終了を保留の開始時刻として時間をカウントする(S102)。保留時間の満了前に(S106のN)、遊技者による遊技操作があった場合(S104のY)、演出形式の保留処理を終了して、保留されていた演出形式における遊技を再開する。遊技操作がなければ(S104のN)、保留時間が満了するまで(S106のN)遊技者による遊技操作の有無を監視する。保留時間が満了すると(S106のY)、演出形式をデフォルト設定に戻して(S108)、演出形式の保留処理のフローを終了する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、実施例では図13に示すように保留時間を選択形式で遊技者に提示したが、例えば、遊技者に保留時間の値を第2入力部108を介して入力させるようにしてもよい。なお、この場合であっても、入力できる保留時間の上限を定めておくことが好ましい。これにより、無制限に演出形式を保留できないようにすることができる。
また、台を長時間離れる回数が多いと、パチンコ遊技機10の使用率が悪くなり、ホールの経営上の観点からも好ましくない。そのため、演出形式保留部96は、食事休憩(40分)の選択を1回のみ可能とするような制御を行ってもよい。つまり、この制御は、保留時間に複数の選択肢が存在する場合に、長い保留時間を選択できる回数に制限を与えることに相当する。この制御は、同一の遊技者に対して行うことが好ましいため、パチンコ遊技機10は、遊技者の同一性を識別できる機能をもってもよい。例えば、カメラを用いた画像処理機能により遊技者の顔を判別して遊技者の同一性を判定してもよく、また、より単純には、上球皿15に球が継続して残っている場合に、遊技者の同一を判断してもよい。この制御において、食事休憩が1回選択された後、次の第2入力部108への操作を受け付けると、演出形式保留部96は、表示処理部92にその旨を通知し、表示処理部92は、図13に示す「食事休憩」の選択肢を省略して、「トイレ休憩」のみの選択肢を表示させるようにする。これにより、遊技者は、トイレ休憩の選択肢しか与えられないため、遊技者により食事休憩が複数回選択されて、台の空き状態が長くなる事態を回避することができる。なお、演出形式保留部96は、所定時間、例えば5時間ごとにこの制限を解除してもよく、その場合には、1度食事休憩を選択してから所定時間の経過を条件として、同一人であっても食事休憩を複数回選択することができる。
弾球遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 弾球遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 パチンコ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。 通常遊技から特別遊技へ移行する過程を示すフローチャートである。 図4のS28における抽選当否を判定する処理を詳細に示すフローチャートである。 装飾図柄の決定処理を示すフローチャートである。 特別遊技の動作を詳細に示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の前面側における構造を示す図である。 パチンコ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした機能ブロック図である。 ミッションモードにおいて画面に出現するミッションを示す図である。 3つの遊技ステージにおける画面例を示す図である。 遊技モードおよび遊技ステージの選択画面を示す図である。 保留時間設定画面の一例を示す図である。 図柄表示装置に表示される画面例を示す図である。 演出形式の保留処理のフローチャートである。
符号の説明
10・・・パチンコ遊技機、61・・・当否決定部、74・・・表示処理部、80・・・サブ制御部、92・・・表示処理部、93・・・演出形式設定部、96・・・演出形式保留部、100・・・第1入力部、108・・・第2入力部、110・・・第1入力検出部、111・・・第2入力検出部。

Claims (4)

  1. 異なる複数の演出形式のいずれかを選択する指示を遊技者から受け付ける第1入力部と、
    前記第1入力部より入力された選択指示に基づいて演出形式を設定する設定部と、
    選択された演出形式を保留するための指示を遊技者から受け付ける第2入力部と、
    前記第2入力部より入力された保留指示に基づいて、設定された演出形式を所定時間保留する演出形式保留部と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記演出形式保留部は、前記保留指示に基づいて、デフォルト値として設定されている保留時間よりも長い所定時間の間、演出形式を保留することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記第2入力部は、演出形式の保留時間を遊技者より受け付け、
    前記演出形式保留部は、前記第2入力部より入力された保留時間だけ、演出形式を保留することを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記第2入力部より入力された保留指示に基づいて前記演出形式保留部が演出形式を保留している間、表示装置に、保留中であることを示す内容を表示させる表示処理部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
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