JP2005160265A - 電力変換装置及びこれを用いる回転電機装置 - Google Patents

電力変換装置及びこれを用いる回転電機装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
デッドタイム期間を確実に確保し、正確なデッドタイムを生成できる電力変換装置を提供することにある。
【解決手段】
3相ドライバ1000は、上アーム及び下アームのそれぞれに設けられたスイッチング素子3001,3002を駆動する駆動信号にデッドタイムを生成する。3相ドライバ1000は、アナログ方式でデッドタイムを生成するアナログCR時定数回路1160と、デジタル方式でデッドタイムを生成するデジタルカウンタ回路1150を有する。選択回路1170は、アナログCR時定数回路1160が生成するデッドタイムと、デジタルカウンタ回路1150が生成するデッドタイムの内、期間が長い方のデッドタイムを選択し、AND回路1180,1190において、PWM入力パルスにデッドタイムを付加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源に直列接続された第1および第2電力スイッチング素子からなる少なくとも1アームを有する電力変換装置及びこれを用いる回転電機装置に係り、特に、電車,自動車等の輸送機関に搭載されるに好適な電力変換装置及びこれを用いる回転電機装置に関する。
従来、電車,自動車等の輸送機関では、誘導電動機を動かすためのPWMインバータ装置が多く採用されている。そのインバータ装置の半導体スイッチング素子として、IGBTやパワーMOSFETが使用されている。通常は、上下アームに設けられたIGBTには個別にオンするものであり、仮に、同時にオン状態になるとアーム短絡により大きな電流が流れ、IGBTの発熱による素子破壊など大きな障害が発生する。そこで、上下アームのIGBTのオン状態が重ならないように、PWMパルスにデッドタイムを挿入することが一般的になっている。
PWMパルスにデッドタイムを挿入する方法としては、例えば、特開2002−335679号公報に記載されているように、ヒステリシスインバータを用いてゲート信号を遅延させてデッドタイムを作成したり、抵抗とコンデンサからなる遅延を用いてデッドタイムを生成するアナログ回路が知られている。
また、デジタル回路でデッドタイムを作成する方法としては、例えば、実開平6−74093号公報に記載されているように、カウンタ回路を用いた方法が知られている。近年では、例えば、特開平11−122938号公報に記載されているように、マイクロプロセッサやDSP等によりデジタル的にPWMパルスを発生させ、カウンタ回路によりデッドタイムを挿入する方式も知られている。
特開2002−335679号公報
実開平6−74093号公報
特開平11−122938号公報
最近、本願発明者らは、機電一体型の回転電機の開発を進めている。機電一体型の回転電機とは、回転電気のブラケットに、インバータ回路やインバータ回路の制御回路を一体的に取り付けた構成を有している。このような機電一体型の回転電機に、特開2002−335679号公報に記載されているようなアナログ回路を用いてデッドタイムを挿入する方式を採用しようとすると、温度条件及び電源電圧などに影響を受けやすくデッドタイム期間にばらつきが生じ、デッドタイム補償処理を行いにくくなる問題がある。
それに対して、実開平6−74093号公報に記載のようなデジタル回路でデッドタイム期間を生成する方式では、正確なデッドタイムを生成することができるが、次のような問題があることが判明した。機電一体型の回転電機の場合、インバータ回路と、このインバータ回路を制御する制御回路の中に用いられ、デッドタイムを生成するためのカウンタ回路とが混在して設置されこととなり、インバータ回路に用いられるIGBTなどのスイッチング素子のスイッチング時のノイズによりカウンタ回路が誤動作し、デッドタイムを挿入できない場合が発生するという問題があることが判明した。
さらに、特開平11−122938号公報に記載されているように、マイコン等でデッドタイムを生成するものでは、マイコン等の異常によりデッドタイムが短くなる場合があるという問題がある。
本発明の目的は、デッドタイム期間を確実に確保し、正確なデッドタイムを生成できる電力変換装置及びこれを用いる回転電機装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、上アーム及び下アームのそれぞれに設けられたスイッチング素子と、これらのスイッチング素子を駆動する駆動信号にデッドタイムを生成するデッドタイム生成手段とを有する電力変換装置において、前記デッドタイム生成手段は、アナログ方式でデッドタイムを生成するアナログデッドタイム生成手段と、デジタル方式でデッドタイムを生成するデジタルデッドタイム生成手段及び前記上アーム及び下アームのそれぞれスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成するとともに、それぞれの駆動信号にデッドタイムを付与した上で出力するマイクロプロセッサの内少なくとも一方とから構成したものである。
かかる構成により、デッドタイム期間を確実に確保し、正確なデッドタイムを生成し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間を、他のデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間よりも短くしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記デッドタイム生成手段は、前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デジタルデッドタイム生成手段と、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムと、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの内、長い方のデッドタイムを選択する選択手段とから構成したものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定したものである。
(5)上記(2)において、好ましくは、前記デッドタイム生成手段は、前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デジタルデッドタイム生成手段と、前記デッドタイムを付与した駆動信号を出力するマイクロプロセッサとか構成され、前記マイクロプロセッサが生成するデッドタイムの期間は、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間よりも長く、また、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定したものである。
(6)上記(2)において、好ましくは、前記デッドタイム生成手段は、前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デッドタイムを付与した駆動信号を出力するマイクロプロセッサとか構成され、前記マイクロプロセッサが生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定したものである。
(7)上記(1)において、好ましくは、前記デッドタイム生成手段は、前記スイッチング素子の近傍に配置したものである。
(8)また、上記目的を達成するために、本発明は、上アーム及び下アームのそれぞれに設けられたスイッチング素子と、これらのスイッチング素子を駆動する駆動信号にデッドタイムを生成するデッドタイム生成手段とを有する電力変換装置と、この電力変換装置によって変換された電力により駆動される回転電機とからなる回転電機装置において、前記デッドタイム生成手段は、アナログ方式でデッドタイムを生成するアナログデッドタイム生成手段と、デジタル方式でデッドタイムを生成するデジタルデッドタイム生成手段及び前記上アーム及び下アームのそれぞれスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成するとともに、それぞれの駆動信号にデッドタイムを付与した上で出力するマイクロプロセッサの内少なくとも一方とから構成されるとともに、前記スイッチング素子及び前記デッドタイム生成手段からなる電力変換装置は、前記回転電機のブラケットに取り付けるようにしたものである。
かかる構成により、デッドタイム期間を確実に確保し、正確なデッドタイムを生成し得るものとなる。
本発明によれば、デッドタイム期間を確実に確保し、正確なデッドタイムを生成できる。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1の実施形態による電力変換装置の構成および動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による電力変換装置を用いた3相モータ駆動システムの構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置を用いた3相モータ駆動システムの構成を示すシステム構成図である。
本実施形態の3相モータ駆動システムは、マイクロプロセッサ2000と、3相ドライバ1000と、3相インバータ3000と、3相モータ4000と、電源5000とから構成される。以下、3相モータ駆動(U相、V相、W相)の動作について、U相を例にして説明する。なお、V相,W相についても、U相と同様である。
マイクロプロセッサ2000は、3相インバータ3000の内部のU相上アームスイッチング素子3001とU相下アームスイッチング素子3002のオン・オフ制御を行うPWMパルスを作成し、3相ドライバ1000に出力する。U相上アームスイッチング素子3001及びU相下アームスイッチング素子3002としては、IGBTやMOSFETが用いられる。
3相ドライバ1000に入力されたPWMパルスは、デッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路1100で、U相上アームスイッチング素子3001の制御パルスとU相下アームスイッチング素子3002の制御パルスに分離される。この時、U相上下アームのスイッチング素子3001、3002が同時オンが重ならないように、分離された制御パルスにデッドタイムが付加される。デッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路1100の詳細構成および動作については、図2を用いて後述する。
デッドタイムを付加された下アーム制御パルスは、下アーム駆動回路1300を介して、U相下アームスイッチング素子3002のゲート端子に出力される。また、デッドタイムを付加された上アーム制御パルスは、レベルシフト回路1200で、高電圧領域で駆動する上アームスイッチング素子3001のために電圧レベルシフトを行い、上アーム駆動回路1400を介して、U相上アームスイッチング素子3001のゲート端子に出力される。
3相インバータ3000の上下アームのスイッチング素子3001,3002は、3相ドライバ1000から送られた制御パルスに従い、オン・オフ動作を行い3相モータ4000を駆動させる。
次に、図2および図3を用いて、本実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路1100の構成および動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。図3は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
マイクロプロセッサ2000から入力されるPWMパルス(図3(A))は、図3(B),(C)に示すように、上下アーム制御向けのパルスに分割される。上アーム制御パルスは、入力されるPWMパルスそのままで、下アーム制御パルスは、PWMパルスをインバータ1110で極性を反転させたものである。
上アーム用ワンショットパルス発生器1130は、図3(D)に示すように、上アーム制御パルスが入力すると、その立上りエッジに対応した短いパルスを生成する。下アーム用ワンショットパルス発生器1120は、図3(E)に示すように、下アーム制御パルスが入力すると、その立上りエッジに対応した短いパルスを生成する。OR回路1140は、図3(F)に示すように、上アーム用ワンショットパルス発生器1130が出力するパルスと、下アーム用ワンショットパルス発生器1120が出力するパルスとを合成して出力する。OR回路1140の出力は、デジタルカウンタ回路1150とアナログCR時定数回路1160に入力し、それぞれを起動するパルスとして用いられる。
デジタルカウンタ回路1150は、OR回路1140から出力される起動パルスを受け、外部クロックの立上りエッジを基準にインクリメントを行い、図3(G)に示すように、カウント上限値に到達するまでのデッドタイム期間T1の間、出力を「1」にする。これによりデッドタイム期間は、外部クロック周波数のみで決まるので、温度条件や製造ばらつきによるデッドタイム期間ばらつきが無く、正確なデッドタイムを得ることができる。
また、アナログCR時定数回路1160は、OR回路1140のから出力される起動パルスを受け、図3(H)に示すように、コンデンサCと抵抗Rの時定数分のデッドタイム期間T2の間、出力を「1」にする。アナログCR時定数回路1160は、温度条件,製造ばらつき,電源電圧によりデッドタイム期間にばらつきが発生するが、デッドタイム期間が消失してしまう誤動作は起きないので、確実にデッドタイムを得ることができる。
選択回路1170は、デジタルカウンタ回路1150とアナログCR時定数回路1160が二重に生成したデッドタイム期間が入力すると、デッドタイム期間の長い方の出力信号を選択したものを、図3(I)に示すように、デッドタイム期間として出力する。デジタルカウンタ回路1150のデッドタイム期間T1は、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間T2よりも長く(T1>T2)、設定する。これにより、通常はデジタルカウンタ回路1150の正確なデッドタイム期間が選択される。図3(A)に示すPWM信号として、例えば、2KHzの信号を用いると、周期T0は、50μsとなる。このような場合、デジタルカウンタ回路1150のデッドタイム期間T1は、例えば、5μsに設定する。また、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間T2は、2.5μsに設定する。
AND回路1180は、インバータ1171により反転された選択回路1170の出力と、上アーム制御パルスとのANDをとり、図3(J)に示すように、上アーム制御パルスにデッドタイムを付加する。また、AND回路1190は、インバータ1171により反転された選択回路1170の出力と、下アーム制御パルスとのANDをとり、図3(K)に示すように、下アーム制御パルスにデッドタイムを付加する。
図3(G)に示すように、スイッチング時のノイズ等により、デジタルカウンタが異常動作をした場合でも、アナログCR時定数回路1160が出力するデッドタイム期間により確実にデッドタイムを得ることができる。
以上のようにして、第1デッドタイムの生成に、外部クロックでデジタル回路を駆動することにより、温度条件や製造ばらつきによるデッドタイム期間のばらつきを無くすことができ、正確なデッドタイムを得ることができる。また、第2デッドタイムの生成に、アナログ回路を用いることにより、スイッチング時のノイズによる誤動作が発生しないので、確実なデッドタイムを得ることができる。そして、第1デッドタイムのパルス期間を第2デッドタイムのパルス期間より長くし、第1と第2のデッドタイム期間パルスを選択することにより、通常動作時は正確な第1デッドタイムが、デジタル異常時は第2デッドタイムが選択されるので、正確で確実なデッドタイムを得ることができる。これにより、PWMパルスに正確で確実にデッドタイムを付加することができる。
次に、図4および図5を用いて、本実施形態による電力変換装置に用いるデジタルカウンタ1150の構成および動作について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデジタルカウンタの構成を示すブロック図である。図5は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデジタルカウンタ回路の動作を示すタイミングチャートである。
初期状態は、起動パルスが1になることにより、セレクタ1152は初期値0を選択し、外部クロックの立ちあがりエッジで更新するFF1153に、カウント初期値0がセットされる。カウント状態では、起動パルスは0に戻り、セレクタ1152はFF1153の出力値に加算器1151でインクリメント(+1)した値を選択し、FF1153にセットする。これにより、FF1153の出力値が、外部クロックの立ちあがりエッジを受ける度にカウントアップされる。
デッドタイム期間パルスは、比較器1154でFF1153の値と上限値20を比較し、上限値未満であれば1が出力され、上限値以上になると0が出力される。これにより、外部クロックに同期した正確なデッドタイム期間を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、PWMパルスに正確で確実にデッドタイムを付加することができる。
次に、図6を用いて、本実施形態による電力変換装置を用いた3相モータの構成について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態による電力変換装置を用いた3相モータの構成を示す断面図である。
モータ4000は、2個のブラケット4100F,4100Rによって固定された固定子4200と、固定子4200の内側に回転可能に保持された回転子4300とを備えている。回転子4300のシャフト4310は、2つのブラケットに取り付けられた軸受4320,4330によって回転可能に支持されている。固定子4200は、固定子鉄芯4210と、固定子コイル4220とから構成される。回転子4300は、回転子鉄芯4340と、回転子コイル4350とから構成される。ブラケット4100Rには、図1に示したインバータ回路3000と、ドライバ回路1000からなる電力変換装置が取り付けられている。インバータ回路3000とドライバ回路1000とは、同一の基板状に形成される場合もあり、また、2枚の別々の基板に形成される場合もある。2枚の別々の基板に形成される場合には、2枚の基板は上下方向に積み重ねたような状態で配置される。いずれにしても、インバータ回路3000とドライバ回路1000とが近接配置されるため、インバータ回路3000のスイッチング素子のスイッチング動作により、ノイズが発生し、ドライバ回路1000のデジタルカウンタ回路が誤動作する恐れが生じる。
次に、図7および図8を用いて、本発明の第2の実施形態による電力変換装置の構成および動作について説明する。なお、本実施形態による電力変換装置を用いた3相モータ駆動システムの構成構成は、図1に示したものと同様である。
図7は、本発明の第2の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。図8は、本発明の第2の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。なお、図2および図3と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図8(A),(B)に示すように、図1のマイクロプロセッサ2000からの出力が、上アーム制御パルスと下アーム制御パルス2本個別になり、さらにデッドタイムが付加されている。
上アーム用ワンショットパルス発生器1131は、下アーム制御パルス(図8(F))の立下りエッジを検出し、図8(C)に示すように、パルスを出力する。また、下アーム用ワンショットパルス発生器1121は、上アーム制御パルスの立下りエッジを検出して、図8(D)に示すように、パルスを出力する。OR回路1140は、 図8(E)に示すように、上アーム用ワンショットパルス発生器1131の出力パルスと下アーム用ワンショットパルス発生器1121の出力パルスを合成したパルスを出力する。デジタルカウンタ回路1150とアナログCR時定数回路1160は、それぞれ、図8(F),(G)に示すように、OR回路1140の出力パルスで起動する。なお、以降の処理は、図2,3で説明したものと同様である。
マイクロプロセッサ2000で付加するデッドタイム期間T3は、デジタルカウンタ回路1150が生成するデッドタイム期間T1よりも長く設定する。これにより、通常動作時は、マイクロプロセッサ2000で設定したデッドタイム期間が選択される。マイクロプロセッサ2000で付加するデッドタイム期間T3は、例えば、5μsに設定する。また、デジタルカウンタ回路1150のデッドタイム期間T1は、例えば、4μsに設定する。さらに、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間T2は、2.5μsに設定する。
また、マイクロプロセッサ2000の異常により、デッドタイム期間が無くなる及び短すぎる場合は、デジタルカウンタ回路1150のデッドタイム期間が選択される。さらに、デジタルカウンタ回路1150も異常発生した場合は、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間が選択される。以上のように、マイクロプロセッサ2000、デジタルカウンタ回路1150、アナログCR時定数回路1160でデッドタイムを三重に付加する方法により、確実にデッドタイム期間を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、PWMパルスに正確で確実にデッドタイムを付加することができる。また、第3デッドタイムの生成に、マイクロプロセッサを用いることにより、デッドタイム期間をユーザが自由に設定できることができる。さらに、第3デッドタイムのパルス期間を第1及び第2デッドタイムのパルス期間より長く、第1デッドタイムのパルス期間を第2デッドタイムのパルス期間を長くし、第1と第2と第3のデッドタイム期間パルスを選択することにより、通常動作時はユーザで設定した第3デッドタイムが、マイクロプロセッサ異常時は第1デッドタイムが、マイクロプロセッサとデジタル異常時は第2デッドタイムが選択されるので、正確で確実なデッドタイムを得ることができ、さらに通常動作時のデッドタイム期間をユーザが自由に設定することができる。
次に、図9および図10を用いて、本発明の第3の実施形態による電力変換装置の構成および動作について説明する。なお、本実施形態による電力変換装置を用いた3相モータ駆動システムの構成構成は、図1に示したものと同様である。
図9は、本発明の第3の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。図10は、本発明の第3の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。なお、図2および図3と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図5に示した実施形態に対して、デッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路1100から、デジタルカウンタ回路1150と選択回路1170を除去したものある。
マイクロプロセッサ2000で設定するデッドタイム期間T3は、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間T2よりも長くすることにより、通常動作時はマイクロプロセッサ2000で設定したデッドタイム期間が選択される。マイクロプロセッサ2000の異常時でデッドタイム期間が無くなる及び短すぎる場合は、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間が選択される。マイクロプロセッサ2000で付加するデッドタイム期間T3は、例えば、5μsに設定する。また、アナログCR時定数回路1160のデッドタイム期間T2は、2.5μsに設定する。
以上のように、マイクロプロセッサ2000、アナログCR時定数回路1160でデッドタイムを二重に付加する方法により、簡素化した回路で、確実なデッドタイム期間を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、PWMパルスに正確で確実にデッドタイムを付加することができる。また、第3デッドタイムの生成に、マイクロプロセッサを用いることにより、デッドタイム期間をユーザが自由に設定できることができる。さらに、 第3デッドタイムのパルス期間を第2デッドタイムのパルス期間より長くし、第2と第3のデッドタイム期間パルスを選択することにより、簡易な回路で正確で確実なデッドタイムを得ることができる。
以上の各実施形態のように、基本的には、アナログ回路に加えて、デジタル回路及び/若しくはマイクロプロセッサによるデッドタイム生成を行う二重系若しくは三重系のデッドタイム生成を行うようにする。デジタル回路及び/若しくはマイクロプロセッサによるデッドタイム生成は、正確なデッドタイムを生成することができる反面、スイッチング素子のスイッチング時のノイズやマイクロプロセッサの異常等により、デッドタイムを挿入できない場合が発生するという点に対して、温度条件及び電源電圧などに影響を受けやすくデッドタイム期間にばらつきが生じるという問題はあるものの確実にデッドタイムを生成できるアナログ回路を組み合わせて、簡易な回路で正確で確実なデッドタイムを得ることができるものとなる。
本発明の第1の実施形態による電力変換装置を用いた3相モータ駆動システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデジタルカウンタの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による電力変換装置に用いるデジタルカウンタ回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態による電力変換装置を用いた3相モータの構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態による電力変換装置に用いるデッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1000…3相ドライバ
1100…デッドタイム付加機能付きPWMパルス制御回路
1110,1171…インバータ素子
1120,1121…下アーム用ワンショットパルス発生器
1130,1131…上アーム用ワンショットパルス発生器
1140…OR回路
1150…デジタルカウンタ回路
1160…アナログCR時定数回路
1170…選択回路
1180,1190…AND回路
1151…加算器
1152…セレクタ回路
1153…フリップフロップ
1154…比較器
1200…レベルシフト回路
1300…下アーム駆動回路
1400…上アーム駆動回路
2000…マイクロプロセッサ
3000…3相インバータ
3001…U相上アームスイッチング素子
3002…U相下アームスイッチング素子
3003…V相上アームスイッチング素子
3004…V相下アームスイッチング素子
3005…W相上アームスイッチング素子
3006…W相下アームスイッチング素子
4000…3相モータ
5000…主電源

Claims (8)

  1. 上アーム及び下アームのそれぞれに設けられたスイッチング素子と、これらのスイッチング素子を駆動する駆動信号にデッドタイムを生成するデッドタイム生成手段とを有する電力変換装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、
    アナログ方式でデッドタイムを生成するアナログデッドタイム生成手段と、
    デジタル方式でデッドタイムを生成するデジタルデッドタイム生成手段及び前記上アーム及び下アームのそれぞれスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成するとともに、それぞれの駆動信号にデッドタイムを付与した上で出力するマイクロプロセッサの内少なくとも一方とから構成されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間を、他のデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間よりも短くしたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、
    前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デジタルデッドタイム生成手段と、
    前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムと、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの内、長い方のデッドタイムを選択する選択手段とから構成されることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3記載の電力変換装置において、
    前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定されていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、
    前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デジタルデッドタイム生成手段と、前記デッドタイムを付与した駆動信号を出力するマイクロプロセッサとか構成され、
    前記マイクロプロセッサが生成するデッドタイムの期間は、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間よりも長く、また、前記デジタルデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定されていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、
    前記アナログデッドタイム生成手段と、前記デッドタイムを付与した駆動信号を出力するマイクロプロセッサとか構成され、
    前記マイクロプロセッサが生成するデッドタイムの期間は、前記アナログデッドタイム生成手段が生成するデッドタイムの期間に比べて長くなるように設定されていることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、前記スイッチング素子の近傍に配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  8. 上アーム及び下アームのそれぞれに設けられたスイッチング素子と、これらのスイッチング素子を駆動する駆動信号にデッドタイムを生成するデッドタイム生成手段とを有する電力変換装置と、この電力変換装置によって変換された電力により駆動される回転電機とからなる回転電機装置において、
    前記デッドタイム生成手段は、
    アナログ方式でデッドタイムを生成するアナログデッドタイム生成手段と、
    デジタル方式でデッドタイムを生成するデジタルデッドタイム生成手段及び前記上アーム及び下アームのそれぞれスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成するとともに、それぞれの駆動信号にデッドタイムを付与した上で出力するマイクロプロセッサの内少なくとも一方とから構成されるとともに、
    前記スイッチング素子及び前記デッドタイム生成手段からなる電力変換装置は、前記回転電機のブラケットに取り付けられたことを特徴とする回転電機装置。
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