JP6393699B2 - モータ駆動制御装置及びそのモータ駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びそのモータ駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータを駆動するモータ駆動制御装置及びそのモータ駆動制御方法に関する。
従来、ブラシレスモータを駆動するモータ駆動制御装置が知られている。例えば特許文献1にはブラシレスモータを駆動するモータ駆動制御装置が記載されている。特許文献1に記載のモータ駆動制御装置では、モータを停止状態から起動するときは第1の駆動方式である矩形波駆動により回転駆動し、安定回転になったら第2の駆動方式である正弦波駆動に切り替えて回転駆動する。
特開2012−257429号公報
ところで、矩形波駆動は、転流の際のそれぞれの相のコイルにおける重複通電期間が殆どないため、コイル電流が急激に変化するために振動・駆動音が大きく、反面で出力トルクが大きく脱調し難い特性を有している。一方、正弦波駆動は、矩形波駆動に比較すると脱調の懸念はあるが、矩形波駆動に比べて転流の際のそれぞれの相のコイルにおける重複通電期間が長いため、コイル電流が相対的に緩やかに変化することで振動や駆動音が小さい特性を有している。このため、ロータの回転し始めで、回転速度やトルクの変動が大きく脱調を起こしやすい起動時には、矩形波駆動方式にて駆動し、定常回転に近づいたら正弦波駆動方式に切り替えて定常回転時の駆動音を小さくする方法が採用されている。
しかし、扇風機、空気清浄機、換気扇等のファン製品では、夜間などの静かな環境中でも使用される機会が多くなっているため、起動時だけの矩形波駆動の騒音でも不快感を生じさせることがあり、静音化の要求レベルは一層高くなっている。
このような背景の下、これらの不快感を分析した結果、起動時騒音の音圧レベルと起動時騒音の継続時間とに応じて不快感が増すとの知見を得た。したがって、不快感を緩和するためには矩形波駆動時の騒音の音圧レベルを下げるアプローチと、矩形波駆動の継続時間を短くするアプローチと、が有効であると考えられる。
音圧レベルを下げるために、モータの構成部材の剛性を高めて振動を抑制することや、モータの振動を吸収するゴム製の部材を設けることも考えられるが、この場合は、質量アップ、コストアップまたは製造の手間が増えるなどの問題がある。このように従来のモータ駆動制御装置には、質量アップやコストアップを抑制しつつ、起動騒音の不快感を緩和する観点から改善の余地があった。なお、このような課題はファン製品に限らず他の用途のモータについても生じうる。
本発明の目的は、このような課題に鑑みてなされたもので、駆動波形を変化させるブラシレスモータにおいて、起動時の矩形波駆動の時間をできる限り短くして起動騒音の不快感を緩和することができるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のモータ駆動制御装置は、モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して出力する制御回路部と、駆動制御信号に応じて駆動信号をモータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、を備える。制御回路部は、起動時には第1駆動制御信号を出力し、位置検出信号に基づいて回転状態にあることを検出したときには第2駆動制御信号を出力とともに、回転位置検出手段は、それぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成し、制御回路部は、回転速度に関わらず、複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは第2駆動制御信号を出力する。
この態様によると、駆動波形を変化させるブラシレスモータにおいて、矩形波駆動によって起動し、回転状態にあることを検出したときにはステータコイルの重複通電期間を長くする駆動をするように切り替えることで、矩形波駆動の時間を短くして起動騒音の不快感を緩和することができる。
本発明の別の態様は、モータ駆動制御方法である。この方法は、モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して駆動制御信号を出力する制御回路部と、駆動制御信号に応じて駆動信号をモータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、を備えるモータ駆動制御装置が実行するモータ駆動制御方法であって、起動時には制御回路部から第1駆動制御信号を出力することと、回転位置検出手段にてそれぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成することと、回転速度に関わらず、複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは制御回路部から第2駆動制御信号を出力することと、を含む。
この態様によると、駆動波形を変化させるブラシレスモータにおいて、矩形波駆動によって起動し、位置検出信号の極性の変化を検出したときにはステータコイルの重複通電期間を長くする駆動をするように切り替えることで、矩形波駆動の時間を短くして起動騒音の不快感を緩和することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、駆動波形を変化させるブラシレスモータにおいて、起動時の矩形波駆動の時間を短くして起動騒音の不快感を緩和することができるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法を提供することができる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置のブロック図である。 制御回路部のブロック図である。 矩形波駆動を説明するタイミングチャートである。 正弦波駆動を説明するタイミングチャートである。 制御回路部の動作を説明するタイミングチャートである。 低速検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。 逆転検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。 モータ駆動制御装置の駆動制御方法を説明するフローチャートである。 従来技術における駆動波形の切替のタイミングチャートである。
まず、本発明に至った経緯を説明する。図9は、従来技術における駆動波形の切替のタイミングチャートである。制御信号SSはモータの駆動のスタートストップ信号であり、Lレベルではモータは停止し、Hレベルではモータがスタートする。HFGは、ホールセンサの出力に基づいて生成したFG信号であり、安定回転の状態を判定するために使用される。例えば、HFGの周波数が所定の周波数より高い状態を安定回転の状態と判定して、制御信号90aをLレベルからHレベルに変化させる。制御信号90aがLレベルであるときは矩形波駆動が選択され、制御信号90aがHレベルであるときは正弦波駆動が選択される。従来技術では、起動するときは矩形波駆動し、安定回転になったら正弦波駆動に切り替える。駆動信号90bはステータのコイルの駆動信号の波形で、スタートから制御信号90aの切替点までは矩形波駆動で、切替点以降は正弦波駆動になっている。
矩形波駆動では、転流時にコイルに流れる電流が急激に変化することによりコイルに電磁振動が生じ、この電磁振動は駆動音を生じさせる。以下、このように転流時に目立つ駆動音を切替音と表記する。3相モータの場合は、ロータが電気角で360度(2π)回転する際に、コイルの転流は6回行われる。したがって、矩形波駆動のまま駆動を続けると、転流の度に切替音を生じるからロータが電気角で360度(2π)回転する際に6回の切替音が生じる。図9の従来技術では、起動から安定回転になるまでに15回(=スタートから切替点までのレベル変化の回数)の転流による切替音が生じていた。
既述したように、起動騒音の不快感を改善するために、矩形波駆動の継続時間を短くすることが有効である。つまり、同じ音圧レベルであっても、その継続時間が短いほど意識されにくくなり、短時間で音圧レベルが下がれば不快感を緩和することができる。図9の従来技術における起動時の矩形波駆動の継続時間はおよそ0.2秒から0.5秒程度であり、この場合不快と感じる割合は高い。検討の結果、起動時の矩形波駆動の継続時間を0.1秒以下、好ましくは0.05秒以下にすることで不快と感じる割合を大幅に減らすことができるとの知見を得た。本発明はこの知見に対応して起動時の矩形波駆動の継続時間を短縮するためになされた。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は実施形態に係るモータ駆動制御装置100のブロック図である。図1に示すように、モータ駆動制御装置100は、回転位置検出手段16、制御回路部20およびモータ駆動部40を備える。モータ駆動制御装置100は、外部装置(不図示)から制御回路部に入力される制御信号SSに基づき、モータ10の駆動開始と駆動停止を制御する。
(モータ)
本実施形態に係るモータ10は、3相のブラシレスモータであり、ロータ12と、ステータコイル14と、回転位置検出手段16と、を含む。ロータ12は、N極の磁極とS極の磁極とが周方向に交互に設けられた環状のマグネット12aを有する。マグネット12aは、例えば10極の磁極を有する。ステータコイル14はU相のコイル14u、V相のコイル14vおよびW相のコイル14wを含む。コイル14u、14v、14wは3相スター結線を構成している。ステータコイル14はマグネット12aの磁極の磁束と鎖交するように配置されている。ステータコイル14は3相の駆動信号42u、42v、42wが入力されることによってマグネット12aの磁極との相互作用によりマグネット12aに回転駆動力を生じさせる。
(回転位置検出手段)
回転位置検出手段16は、モータ10のロータ12の回転位置に対応して、位置検出信号Pdを生成する。位置検出信号Pdはそれぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を含んでもよい。位置検出信号Pdは、例えばマグネット12aの磁極の磁束密度に応じて生成されてもよい。実施の形態のモータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16はそれぞれ位相差を有するホールセンサ16u、16v、16wを含む。ホールセンサ16u、16v、16wは、それぞれ周方向に電気角で120度(2π/3)間隔で配置される。回転位置検出手段16のホールセンサ16u、16v、16wは、マグネット12aの磁極の磁束密度に応じて、それぞれ120度(2π/3)の位相差を有する3つの位置検出信号であるホール信号Hu、Hv、Hwを含むホール信号Hsを出力する。つまり、位置検出信号Pdは、3相のホール信号Hu、Hv、Hwを含む。回転位置検出手段16は、例えば正弦波状、台形波状または矩形波状のホール信号Hsを出力してもよい。モータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16は正弦波状のホール信号Hsを出力する。
(制御回路部)
図2は制御回路部20のブロック図である。図2に示すように、制御回路部20は、位置検出信号Pdに応じて矩形波駆動をするための第1駆動制御信号32と矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号34とを選択して駆動制御信号30を出力する。矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動には、正弦波駆動、台形波駆動および三角波駆動が含まれる。
(矩形波駆動)
次に、矩形波駆動について説明する。図3は実施の形態のモータ駆動制御装置100における矩形波駆動のタイミングチャートである。矩形波駆動とは、コイル14u、14v、14wに3相の矩形波状の駆動信号が出力される駆動方式である。矩形波状の駆動信号が出力されるため、コイルの通電方向の切り替えである転流の際に、複数の相のコイルに重複して通電される期間が殆ど生じない。このため、コイル14u、14v、14wに流れる電流が急激に変化することになる。矩形波駆動では、既述のように転流の度に切替音を生じる。図3において、“N”は切替音を生じるタイミングの一例を示している。
(第1駆動制御信号)
モータ駆動制御装置100では、矩形波駆動をするために、位置検出信号Pdに応じて第1駆動制御信号32が生成される。図3に示すように、まず、正弦波状のホール信号Hu、Hv、Hwを増幅して飽和させた信号18u、18v、18wを含む飽和信号18を生成する。この飽和信号18はさらに所定の演算処理によって駆動制御信号32u、32v、32wを含む第1駆動制御信号32に変換される。特に、後述する第1波形生成回路24は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第1駆動制御信号32を出力する。
(モータ駆動部)
モータ駆動部40は、駆動制御信号30に応じて駆動信号42をモータ10のステータコイル14に出力する。モータ駆動部40は、プリドライブ回路40aと、インバータ回路40bと、を含む。第1駆動制御信号32が選択されると、プリドライブ回路40aには第1駆動制御信号32である駆動制御信号30が入力される。プリドライブ回路40aは駆動制御信号30に基づいて、20kHzから100kHz程度のPWM信号4に変換する。PWM信号4は、PWM信号4uh、4ul、4vh、4vl、4wh、4wlを含む。PWM信号4は3相のインバータ回路40bを構成するそれぞれのMOSFET(不図示)のゲートに入力される。インバータ回路40bは、PWM信号4に基づいてMOSFETがスイッチング動作をする。モータ駆動部40には電源Vccから電力が供給されている。電源Vccは制御回路部20にも電力を供給してもよい。この結果、インバータ回路40bからは駆動信号42u、42v、42wを含む駆動信号42がそれぞれのコイル14u、14v、14wに出力される。駆動信号42がステータコイル14に入力されることによって、マグネット12aの磁極との相互作用によりマグネット12aに回転駆動力を生じさせる。
(正弦波駆動)
次に、正弦波駆動について説明する。図4は実施の形態のモータ駆動制御装置100における正弦波駆動のタイミングチャートである。正弦波駆動とは、コイル14u、14v、14wに3相の正弦波状の駆動信号が出力される駆動方式である。正弦波駆動では、正弦波状の駆動信号が出力されるため、コイルの通電方向の切り替えである転流の際に、複数の相のコイルに重複して通電される期間が長い。正弦波駆動の重複通電期間は、例えば電気角で60度(π/3)である。このため、コイル14u、コイル14vおよびコイル14wに流れる電流が緩やかに変化するので、矩形波駆動と比較して、正弦波駆動は転流時のコイル電流変化が緩やかであり、ステータコイル14の切替音の音圧レベルを抑制して目立たなくすることができる。本発明は、矩形波駆動と、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動とを切替える制御に関するものであるが、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動は、正弦波駆動に限定されるものではなく、実質的に正弦波状である駆動も含む。例えば、台形波駆動や三角波駆動も含む。
(第2駆動制御信号)
モータ駆動制御装置100では、正弦波駆動をするために、位置検出信号Pdに応じて第2駆動制御信号34が生成される。図4に示すように、正弦波状のホール信号Hu、Hv、Hwから非飽和の状態で増幅された信号19u、19v、19wを含む非飽和信号19を生成する。この非飽和信号19はさらに所定の演算処理によって駆動制御信号34u、34v、34wを含む第2駆動制御信号34に変換される。特に、後述する第2波形生成回路26は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第2駆動制御信号34を出力する。
第2駆動制御信号34が選択されると、プリドライブ回路40aには第2駆動制御信号34である駆動制御信号30が入力され、第2駆動制御信号34に対応するPWM信号が3相のインバータ回路40bに出力される。これにより、3相のインバータ回路40bからは、第2駆動制御信号34に対応する3相の駆動信号42が出力される。駆動信号42がステータコイル14に入力されることによって、マグネット12aの磁極との相互作用によりマグネット12aに回転駆動力を生じさせる。これらの構成は矩形波駆動と同様である。
(制御回路部)
次に、制御回路部20の駆動制御信号を選択して駆動制御信号30を出力する動作を説明する。図2に示すように、制御回路部20は、ホール変化検出回路22と、第1波形生成回路24と、第2波形生成回路26と、セレクタ28と、低速検出回路46と、逆転検出回路44と、を含む。ホール変化検出回路22は、ホール信号Hu、Hv、Hwの極性の変化を検出してモード信号22dを出力する。第1波形生成回路24は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第1駆動制御信号32を生成する。第2波形生成回路26は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第2駆動制御信号34を生成する。セレクタ28は、ホール変化検出回路22のモード信号22dに応じて第1駆動制御信号32と第2駆動制御信号34のいずれかを選択した駆動制御信号30をモータ駆動部40に出力する。なお、低速検出回路46および逆転検出回路44については後述する。
図5は制御回路部20の動作を説明するタイミングチャートである。制御信号SSは、図1に示したように、外部装置から制御回路部20に入力されるモータの駆動のスタートストップ信号であり、Lレベルでモータは停止し、Hレベルでモータが回転する。エッジ信号22cはエッジ検出部22aの出力信号、モード信号22dはホール変化検出回路22の出力信号、駆動制御信号30はセレクタ28の出力信号でU相に対応する信号である。制御回路部20は、起動時には第1駆動制御信号32を出力し、位置検出信号Pdに基づいて回転状態にあることを検出したときには第2駆動制御信号34を出力する。つまり、制御回路部20は停止から起動の際には第1駆動制御信号32を選択して出力することで、脱調の懸念がない矩形波駆動を行う。そして、回転速度に関わらず、回転状態にあることを検出したときには、以後第2駆動制御信号34を選択して出力し、低騒音の正弦波駆動に切り替える。安定回転以前のタイミングであっても回転状態にあることを検出したときに正弦波駆動に切り替えるため、矩形波駆動による切替音の回数を減らして不快感を緩和できる。
(ホール変化検出回路)
次に、ホール変化検出回路22について説明する。制御回路部20のホール変化検出回路22は、ホール信号Hsの極性の変化に応じて回転状態を判定して、その判定結果に応じたモード信号22dをセレクタ28に出力する。ホール変化検出回路22は、エッジ検出部22aと駆動判定部22bとを含む。エッジ検出部22aは、ホール信号Hu、Hv、Hwのいずれかの極性の変化に基づいてエッジ信号22cを出力する。特に、エッジ検出部22aは、ホール信号Hu、Hv、Hwを矩形波に変換した後、排他的論理和演算してエッジ信号22cを生成し駆動判定部22bに出力する。駆動判定部22bはエッジ信号22cに基づいて回転状態を判定してモード信号22dを出力する。駆動判定部22bは、一例として、エッジ信号22cの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジをカウントして所定のカウント値に達したら回転状態と判定するようにしてもよい。回転状態と判定するカウント値は静音化のニーズに応じて設定してもよい。
次に、カウント値の設定について説明する。矩形波駆動の時間を短くする観点から、図5の設定例3に示すように、回転状態と判定するカウント値を3に設定してもよい。この場合、矩形波駆動時の転流による切替音が3〜4回に減り、矩形波駆動の継続時間を0.1秒以下に縮めることも可能であるとの検討結果も得ている。図5において“N”は切替音を生じるタイミングの一例を示している。また、図5の設定例2に示すように、回転状態と判定するカウント値は2にしてもよい。この場合、矩形波駆動時の転流による切替音の回数を減らすことができる。さらに、図5の設定例1に示すように、回転状態と判定するカウント値は1にしてもよい。この場合、矩形波駆動時の転流による切替音の回数がさらに減り、矩形波駆動の継続時間を0.05秒以下に縮めることも可能であるとの検討結果も得ている。矩形波駆動の継続時間を短縮することによって、起動騒音を不快と感じる割合を減らすことが可能になる。実施の形態のモータ駆動制御装置100では、回転状態と判定するカウント値は1に設定している。このように構成することにより、エッジ検出部22aは、起動からホール信号Hu、Hv、Hwの少なくとも1つの極性が変化したときに、回転状態にあると判定することができる。なお、参考として、図5の設定例4に矩形波駆動のみの場合の駆動制御信号30を示している。
(駆動判定部)
駆動判定部22bは、エッジ検出部22aと低速検出回路46と逆転検出回路44の出力とに応じて駆動モードを判定して、その判定結果に応じたモード信号22dをセレクタ28に出力する。起動時には駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)になっている。駆動判定部22bは、エッジ検出部22aが回転状態にあると判定したらモード信号22dを第2モード(Hレベル)に切り替えて維持する。また、駆動判定部22bは、低速検出回路46が低速状態を検出したらリセットされてモード信号22dを第1モード(Lレベル)に切り替える。この場合、低速状態が続く間は第1モードを維持する。また、駆動判定部22bは、逆転検出回路44が逆転状態を検出したらリセットされてモード信号22dを第1モード(Lレベル)に切り替える。この場合、逆転状態が続く間は第1モードを維持する。
(セレクタ)
既述したように、第1波形生成回路24は、正弦波状のホール信号Hsから生成した飽和信号18を所定の演算処理することで第1駆動制御信号32に変換してセレクタ28に出力する。第2波形生成回路26は、正弦波状のホール信号Hsから生成した非飽和信号19を所定の演算処理することで第2駆動制御信号34に変換してセレクタ28に出力する。セレクタ28は、モード信号22dに応じて第1駆動制御信号32と第2駆動制御信号34のいずれか一方を選択して駆動制御信号30としてモータ駆動部40に出力する。特に、セレクタ28は、モード信号22dが第1モード(Lレベル)であるときに第1駆動制御信号32を出力し、モード信号22dが第2モード(Hレベル)であるときに第2駆動制御信号34を出力する。つまり、セレクタ28は、起動時、低速状態時および逆転状態時には第1駆動制御信号32を出力し、起動後の回転状態にあると判定したときに第2駆動制御信号34を出力する。
(低速検出回路)
次に、低速検出回路46について説明する。図6は、低速検出回路46の動作の一例を説明するタイミングチャートである。起動後に例えば外力により回転が阻害されてモータが停止することがある。この場合、外力がなくなり再起動する際には矩形波駆動で起動することが望ましい。そこで、実施の形態のモータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて所定の低速状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するように構成されている。特に、制御回路部20は低速検出回路46を含み、低速検出回路46はホール信号Hu、Hv、Hwの周期が所定時間を超えた場合に低速状態と判定する。
図6では、一例として、ホール信号Hu、Hv、Hwを増幅して飽和させて合成した合成信号HFGを用いて判定する方法を説明する。モータ駆動制御装置100では、一例として、モータの回転速度が1rpm以下である場合に低速状態と判定する。具体的には、低速検出回路46は合成信号HFGの半周期(エッジ間隔)が所定の時間T46(例えば10秒)に達したタイミングで低速状態と判定して低速信号46aをHレベルに切り替えて駆動判定部22bに出力する。駆動判定部22bは、低速信号46aによってリセットされて、モード信号22dは第1モード(Lレベル)に切り替わる。この結果、セレクタ28は第1駆動制御信号32を出力するので、再起動時も矩形波駆動で起動することができる。その後、低速検出回路46は合成信号HFGの半周期が所定の時間T46より短くなったら低速信号46aをLレベルに切り替えて駆動判定部22bに出力する。この場合、駆動判定部22bは、モード信号22dを第1モード(Lレベル)に維持して、エッジ検出部22aが回転状態にあると判定したときに第2モード(Hレベル)に切り替える。
(逆転検出回路)
次に、逆転検出回路44について説明する。図7は、逆転検出回路44の動作の一例を説明するタイミングチャートである。例えばファン製品において、外部の気流によってファンに接続されたモータがわずかに逆回転していることがある。逆回転中でもモータが回転している場合には、ホール変化検出回路22が回転状態と判定することがあるため、逆回転中の起動の際に矩形波駆動されない懸念がある。そこで、実施の形態のモータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて逆転状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するように構成されている。
特に、制御回路部20は逆転検出回路44を含み、逆転検出回路44はホール信号Hu、Hv、Hwのそれぞれの極性反転のタイミングに応じて逆転状態を判定する。一例として、ホール信号を増幅して飽和させた信号18v、信号18wを用いて判定する方法を説明する。図7に示すように、逆転検出回路44は、信号18vの立ち上がりエッジのタイミングで信号18wがLレベルであるときは正転と判定し、出力信号44aをLレベルに維持する(図7の左半分)。逆転検出回路44は、信号18vの立ち上がりエッジのタイミングで信号18wがHレベルであるときは逆転と判定して出力信号44aをHレベルに変化させて維持する(図7の右半分)。出力信号44aがHレベルに変化することで、駆動判定部22bはリセットされて、モード信号22dは第1モード(Lレベル)に切り替わる。この結果、セレクタ28は第1駆動制御信号32を出力するため、逆回転中の起動時も矩形波駆動で起動することができる。その後、逆転検出回路44は正転と判定して出力信号44aをLレベルに切り替えて駆動判定部22bに出力する。この場合、駆動判定部22bは、モード信号22dを第1モード(Lレベル)に維持し、エッジ検出部22aが回転状態にあると判定したときに第2モード(Hレベル)に切り替える。
次に、実施の形態のモータ駆動制御装置100の動作について説明する。図8は、モータ駆動制御装置100の動作を説明するフローチャートである。ステップ80はロータ12が停止して待機している状態である。ステップ80では、ホール信号Hsが変化しないのでモード信号22dは第1モード(Lレベル)で、低速信号46aはHレベルである。この結果、セレクタ28は第1駆動制御信号32を選択して出力するため、矩形波駆動になる。ステップ81でスタート命令が入力されると、ロータ12は矩形波駆動で回転を始める(ステップ82)。ロータ12が回転するとホール信号Hsの極性が変化する(ステップ83)。ホール信号Hsの極性が変化すると低速信号46aはLレベルに変化し、ホール信号Hsの極性変化が所定のカウント値に達するとモード信号22dは第2モード(Hレベル)に変化し、正弦波駆動に切り替わる(ステップ84)。この結果、ロータ12は正弦波駆動で回転を続ける(ステップ85)。
次に、ステップ86でストップ命令が入力されると、ロータ12は正弦波駆動で減速する(ステップ87)。ロータ12が所定の速度以下に減速されると、低速信号46aはHレベルに変化し、駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)に変化する。この結果、セレクタ28は第1駆動制御信号32を選択して出力するため、矩形波駆動に切り替わる(ステップ88)。そして、矩形波駆動を維持した状態でロータ12が停止し(ステップ89)、ステップ80の待機状態に戻る。
次に、ホール信号Hsの極性の変化と低速信号46aとの関係を説明する。
(条件1)ホール信号Hsの極性が変化しておらず、低速信号46aが非低速状態(Lレベル)である組み合わせは起こりえない条件であるが、モード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
(条件2)ホール信号Hsの極性が変化しておらず、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であるケースでは、駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
(条件3)ホール信号Hsの極性が変化しており、低速信号46aが非低速状態(Lレベル)であるケースでは、駆動判定部22bのモード信号22dは第2モード(Hレベル)になり、正弦波駆動になる。
(条件4)ホール信号Hsの極性が変化しており、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であるケースでは、駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
以上を整理すると、モータ駆動制御装置100では、条件3でのみ正弦波駆動になり、起こりえない条件を含めて条件1、2、4では矩形波駆動になる。この結果、外的要因によりロータが僅かに動いたことでホール信号Hsの極性が変化したとしても、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であれば矩形波駆動を維持して、正弦波駆動でなく脱調の懸念が小さい矩形波駆動で起動することができる。
次に、このように構成されたモータ駆動制御装置100が実行するモータ駆動制御方法について説明する。このモータ駆動制御方法は、起動時には制御回路部20から第1駆動制御信号32を出力することと、位置検出信号Pdの極性の変化を検出したときは制御回路部20から第2駆動制御信号34を出力することと、を含む。
次に、実施の形態のモータ駆動制御装置100の特徴について説明する。
モータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、起動時には第1駆動制御信号32を出力し、位置検出信号Pdに基づいて回転状態にあることを検出したときには第2駆動制御信号34を出力する。このため、回転状態を検出するために特別な部材を別に設ける場合と比較して、特別な部材の配置スペースが不要で小型化に有利であり、特別な部材によるコストアップを回避することができる。また、モータとファンの間に振動を吸収するためのゴム製の部材を設ける場合と比較して、ゴム製の部材を組み付ける製造の手間が省け、ゴム製の部材によるコストアップを回避することができる。
モータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16は、それぞれ位相差を有する3つの位置検出信号であるホール信号Hu、Hv、Hwを生成し、制御回路部20は、3つのホール信号Hu、Hv、Hwのいずれかの極性の変化を検出したときは第2駆動制御信号34を出力する。このため単独の位置検出信号を用いる場合に比べて回転状態をより早く検出することが可能になり、起動時の矩形波駆動の時間を一層短縮することができる。
モータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて所定の低速状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するため、外力などの影響によって停止した後に再起動する場合にも矩形波駆動で起動することで、再起動時における脱調の懸念を緩和することができる。また、位置検出信号Pdに基づいて低速状態を検出するため、低速状態を検出するために特別な部材を別に設ける場合と比較して、小型化に有利でありコストアップを回避することができる。
モータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて逆転状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するため、外部の気流などによって逆転している状態から起動する場合にも矩形波駆動で起動することで、逆転中の起動における脱調の懸念を緩和することができる。また、位置検出信号Pdに基づいて逆転状態を検出するため、逆転状態を検出するために特別な部材を別に設ける場合と比較して、小型化に有利でありコストアップを回避することができる。
モータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16はホールセンサ16u、16v、16wを含み、位置検出信号Pdはホールセンサ16u、16v、16wが出力するホール信号Hsであるから、非接触でロータの回転位置を検出でき、ロータリーエンコーダを設ける場合と比較して小型化と軽量化に有利である。
モータ駆動制御装置100では、ホール変化検出回路22の出力に応じて第1駆動制御信号32と第2駆動制御信号34のいずれかを選択して出力するセレクタ28を含むため、第1駆動制御信号32による矩形波駆動と第2駆動制御信号34による正弦波駆動とを円滑に簡単に切り替えてモータ駆動部40に出力することができる。また、ホール変化検出回路22の出力に応じて切り替えるため、回転状態を検出するために別のセンサを設けなくとも構成可能で、小型化やコストダウンに有利である。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。実施の形態を説明する各図は、構成の一例を示すものでこれに限定されるものではない。また、フローチャートに示したステップやタイミングチャートに示した波形は、一例を示すものでこれに限定されるものではない。例えば、各ステップ間に他の処理が挿入され、処理が並列化され、処理の順序が変更され、処理の一部が削除されてもよい。
(変形例1)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール変化検出回路22が3つのホール信号Hu、Hv、Hwから合成したエッジ信号22cに基づいて回転状態を判定する例について説明したがこれに限定されない。ホール変化検出回路は、いずれかのホール信号に基づいて回転状態を判定するように構成されてもよい。
(変形例2)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール変化検出回路22がエッジ信号22cのエッジをカウントして、そのカウントに応じて回転状態と判定する例について説明したがこれに限定されない。ホール変化検出回路は、ホール信号またはその3相合成信号について、特定の時間(例えば、周期または半周期の時間)を検出し、特定の時間が所定の時間(例えば27ms)未満であれば回転状態と判定するように構成されてもよい。この場合、特定の時間が所定の時間以上である場合は矩形波駆動とするように構成されてもよい。
(変形例3)
実施の形態の説明では、モータは3相のブラシレスモータである例について説明したがこれに限定されない。モータは例えば単相、2相あるいは4相以上のブラシレスモータであってもよい。
(変形例4)
実施の形態の説明では、モータ駆動制御装置100の各構成要素が、主にハードウェアによる処理をする例について説明したがこれに限定されない。モータ駆動制御装置の少なくとも一部にはソフトウェアによる処理をする構成要素が含まれてもよい。ソフトウェアによる処理は、例えばMCU(Micro Control Unit)を使用することで実現することができる。
(変形例5)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段がホールセンサを含む例について説明したがこれに限定されない。回転位置検出手段は他のメカニズムによりロータの位置を検出する手段であってもよく、例えば、ステータコイルに誘起される逆起電力に応じてロータの位置を検出する手段であってもよい。また、回転位置検出手段はロータリーエンコーダを含んでもよい。
(変形例6)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、第1駆動制御信号32および第2駆動制御信号34がアナログ信号の状態でプリドライブ回路40aに入力され、プリドライブ回路40aにおいてPWM信号に変換される例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1駆動制御信号32および第2駆動制御信号34は第1波形生成回路24および第2波形生成回路26においてそれぞれPWM信号に変換されて、PWM信号の状態でプリドライブ回路40aに入力されてもよい。この場合、図3〜5における駆動制御信号32u、32v、32w、34u、34v、34、30は、それぞれのPWM信号に対応するアナログ波形を示している。
(変形例7)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール信号Hu、Hv、Hwから増幅されたアナログ信号である信号19u、19v、19wを用いて第2駆動制御信号34が生成される例について説明したが、これに限定されない。例えば、ホール信号Hu、Hv、HwからADコンバータによって変換されたデジタル信号に基づいて第2駆動制御信号34が生成されてもよい。同様に、ホール信号Hu、Hv、HwからADコンバータで変換されたデジタル信号に基づいて第1駆動制御信号32が生成されてもよい。また、例えば、ホール信号Hu、Hv、Hwから飽和増幅した飽和信号18に基づいてデジタル処理によって第2駆動制御信号34が生成されもよい。この場合、図3、4における、信号18u、18v、18w、19u、19v、19wは、それぞれのデジタル信号に対応するアナログ波形を示している。このように構成することによって、アナログ回路の割合が小さくなるため、集積回路化に有利である。
(変形例8)
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ストップ命令が入力されると、ロータ12が正弦波駆動で減速する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ストップ命令が入力された場合に、ステータコイル14の通電を停止して減速してもよく、ステータコイル14に誘起される逆起電力を短絡して減速してもよい(ショートブレーキ)。
(変形例9)
モータ駆動制御装置100の各構成要素は必要に応じて少なくとも一部を集積回路化してもよい。
100 モータ駆動制御装置、 10 モータ、 12 ロータ、 14 ステータコイル、 16 回転位置検出手段、 19 非飽和信号、 20 制御回路部、 22 ホール変化検出回路、 22a エッジ検出部、 22b 駆動判定部、 22c エッジ信号、 22d モード信号、 24 第1波形生成回路、 26 第2波形生成回路、 28 セレクタ、 30 駆動制御信号、 32 第1駆動制御信号、 34 第2駆動制御信号、 40 モータ駆動部、 40a プリドライブ回路、 40b インバータ回路、 42 駆動信号、 44 逆転検出回路、 46 低速検出回路、 Pd 位置検出信号。

Claims (8)

  1. モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
    前記位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、前記矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して駆動制御信号を出力する制御回路部と、
    前記駆動制御信号に応じて駆動信号を前記モータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、
    を備え、
    前記制御回路部は、
    起動時には前記第1駆動制御信号を出力し、
    前記位置検出信号に基づいて回転状態にあることを検出したときには前記第2駆動制御信号を出力するとともに、
    前記回転位置検出手段は、それぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成し、
    前記制御回路部は、回転速度に関わらず、前記複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは前記第2駆動制御信号を出力する
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記モータは3相のブラシレスモータであり、
    前記回転位置検出手段は各相のそれぞれに設けられる3個のホールセンサを含み、前記複数の位置検出信号は前記3個のホールセンサのそれぞれが生成する位相差を有する位置検出信号であり、
    前記制御回路部は、前記複数の位置検出信号の極性の変化を1回乃至3回のいずれかの回数分検出したときに前記第2駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記制御回路部は、前記複数の位置検出信号の極性の変化を1回検出したときに前記第2駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記回転位置検出手段はホールセンサを含み、前記位置検出信号は前記ホールセンサが出力するホール信号であることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記制御回路部は、
    前記ホール信号の極性の変化を検出するホール変化検出回路と、
    前記ホール信号に応じて前記第1駆動制御信号を生成する第1波形生成回路と、
    前記ホール信号に応じて前記第2駆動制御信号を生成する第2波形生成回路と、
    前記ホール変化検出回路の出力に応じて前記第1駆動制御信号と前記第2駆動制御信号のいずれかを選択して出力するセレクタと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記制御回路部は、前記位置検出信号に基づいて所定の低速状態を検出したときは前記第1駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記制御回路部は、起動の際に、前記位置検出信号に基づいて外力による逆転状態を検出したときは、正転と判定されるとともに、その後、前記回転状態にあることが検出されるまで、前記第1駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  8. モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
    前記位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、前記矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して駆動制御信号を出力する制御回路部と、
    前記駆動制御信号に応じて駆動信号を前記モータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、
    を備えるモータ駆動制御装置が実行するモータ駆動制御方法であって、
    起動時には前記制御回路部から前記第1駆動制御信号を出力することと、
    前記回転位置検出手段にてそれぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成することと、
    回転速度に関わらず、前記複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは前記制御回路部から前記第2駆動制御信号を出力することと、
    を含むことを特徴とするモータ駆動制御方法。
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