JP6393699B2 - モータ駆動制御装置及びそのモータ駆動制御方法 - Google Patents
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Description
このような背景の下、これらの不快感を分析した結果、起動時騒音の音圧レベルと起動時騒音の継続時間とに応じて不快感が増すとの知見を得た。したがって、不快感を緩和するためには矩形波駆動時の騒音の音圧レベルを下げるアプローチと、矩形波駆動の継続時間を短くするアプローチと、が有効であると考えられる。
本実施形態に係るモータ10は、3相のブラシレスモータであり、ロータ12と、ステータコイル14と、回転位置検出手段16と、を含む。ロータ12は、N極の磁極とS極の磁極とが周方向に交互に設けられた環状のマグネット12aを有する。マグネット12aは、例えば10極の磁極を有する。ステータコイル14はU相のコイル14u、V相のコイル14vおよびW相のコイル14wを含む。コイル14u、14v、14wは3相スター結線を構成している。ステータコイル14はマグネット12aの磁極の磁束と鎖交するように配置されている。ステータコイル14は3相の駆動信号42u、42v、42wが入力されることによってマグネット12aの磁極との相互作用によりマグネット12aに回転駆動力を生じさせる。
回転位置検出手段16は、モータ10のロータ12の回転位置に対応して、位置検出信号Pdを生成する。位置検出信号Pdはそれぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を含んでもよい。位置検出信号Pdは、例えばマグネット12aの磁極の磁束密度に応じて生成されてもよい。実施の形態のモータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16はそれぞれ位相差を有するホールセンサ16u、16v、16wを含む。ホールセンサ16u、16v、16wは、それぞれ周方向に電気角で120度(2π/3)間隔で配置される。回転位置検出手段16のホールセンサ16u、16v、16wは、マグネット12aの磁極の磁束密度に応じて、それぞれ120度(2π/3)の位相差を有する3つの位置検出信号であるホール信号Hu、Hv、Hwを含むホール信号Hsを出力する。つまり、位置検出信号Pdは、3相のホール信号Hu、Hv、Hwを含む。回転位置検出手段16は、例えば正弦波状、台形波状または矩形波状のホール信号Hsを出力してもよい。モータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段16は正弦波状のホール信号Hsを出力する。
図2は制御回路部20のブロック図である。図2に示すように、制御回路部20は、位置検出信号Pdに応じて矩形波駆動をするための第1駆動制御信号32と矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号34とを選択して駆動制御信号30を出力する。矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動には、正弦波駆動、台形波駆動および三角波駆動が含まれる。
次に、矩形波駆動について説明する。図3は実施の形態のモータ駆動制御装置100における矩形波駆動のタイミングチャートである。矩形波駆動とは、コイル14u、14v、14wに3相の矩形波状の駆動信号が出力される駆動方式である。矩形波状の駆動信号が出力されるため、コイルの通電方向の切り替えである転流の際に、複数の相のコイルに重複して通電される期間が殆ど生じない。このため、コイル14u、14v、14wに流れる電流が急激に変化することになる。矩形波駆動では、既述のように転流の度に切替音を生じる。図3において、“N”は切替音を生じるタイミングの一例を示している。
モータ駆動制御装置100では、矩形波駆動をするために、位置検出信号Pdに応じて第1駆動制御信号32が生成される。図3に示すように、まず、正弦波状のホール信号Hu、Hv、Hwを増幅して飽和させた信号18u、18v、18wを含む飽和信号18を生成する。この飽和信号18はさらに所定の演算処理によって駆動制御信号32u、32v、32wを含む第1駆動制御信号32に変換される。特に、後述する第1波形生成回路24は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第1駆動制御信号32を出力する。
モータ駆動部40は、駆動制御信号30に応じて駆動信号42をモータ10のステータコイル14に出力する。モータ駆動部40は、プリドライブ回路40aと、インバータ回路40bと、を含む。第1駆動制御信号32が選択されると、プリドライブ回路40aには第1駆動制御信号32である駆動制御信号30が入力される。プリドライブ回路40aは駆動制御信号30に基づいて、20kHzから100kHz程度のPWM信号4に変換する。PWM信号4は、PWM信号4uh、4ul、4vh、4vl、4wh、4wlを含む。PWM信号4は3相のインバータ回路40bを構成するそれぞれのMOSFET(不図示)のゲートに入力される。インバータ回路40bは、PWM信号4に基づいてMOSFETがスイッチング動作をする。モータ駆動部40には電源Vccから電力が供給されている。電源Vccは制御回路部20にも電力を供給してもよい。この結果、インバータ回路40bからは駆動信号42u、42v、42wを含む駆動信号42がそれぞれのコイル14u、14v、14wに出力される。駆動信号42がステータコイル14に入力されることによって、マグネット12aの磁極との相互作用によりマグネット12aに回転駆動力を生じさせる。
次に、正弦波駆動について説明する。図4は実施の形態のモータ駆動制御装置100における正弦波駆動のタイミングチャートである。正弦波駆動とは、コイル14u、14v、14wに3相の正弦波状の駆動信号が出力される駆動方式である。正弦波駆動では、正弦波状の駆動信号が出力されるため、コイルの通電方向の切り替えである転流の際に、複数の相のコイルに重複して通電される期間が長い。正弦波駆動の重複通電期間は、例えば電気角で60度(π/3)である。このため、コイル14u、コイル14vおよびコイル14wに流れる電流が緩やかに変化するので、矩形波駆動と比較して、正弦波駆動は転流時のコイル電流変化が緩やかであり、ステータコイル14の切替音の音圧レベルを抑制して目立たなくすることができる。本発明は、矩形波駆動と、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動とを切替える制御に関するものであるが、矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動は、正弦波駆動に限定されるものではなく、実質的に正弦波状である駆動も含む。例えば、台形波駆動や三角波駆動も含む。
モータ駆動制御装置100では、正弦波駆動をするために、位置検出信号Pdに応じて第2駆動制御信号34が生成される。図4に示すように、正弦波状のホール信号Hu、Hv、Hwから非飽和の状態で増幅された信号19u、19v、19wを含む非飽和信号19を生成する。この非飽和信号19はさらに所定の演算処理によって駆動制御信号34u、34v、34wを含む第2駆動制御信号34に変換される。特に、後述する第2波形生成回路26は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第2駆動制御信号34を出力する。
次に、制御回路部20の駆動制御信号を選択して駆動制御信号30を出力する動作を説明する。図2に示すように、制御回路部20は、ホール変化検出回路22と、第1波形生成回路24と、第2波形生成回路26と、セレクタ28と、低速検出回路46と、逆転検出回路44と、を含む。ホール変化検出回路22は、ホール信号Hu、Hv、Hwの極性の変化を検出してモード信号22dを出力する。第1波形生成回路24は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第1駆動制御信号32を生成する。第2波形生成回路26は、ホール信号Hu、Hv、Hwに応じて第2駆動制御信号34を生成する。セレクタ28は、ホール変化検出回路22のモード信号22dに応じて第1駆動制御信号32と第2駆動制御信号34のいずれかを選択した駆動制御信号30をモータ駆動部40に出力する。なお、低速検出回路46および逆転検出回路44については後述する。
次に、ホール変化検出回路22について説明する。制御回路部20のホール変化検出回路22は、ホール信号Hsの極性の変化に応じて回転状態を判定して、その判定結果に応じたモード信号22dをセレクタ28に出力する。ホール変化検出回路22は、エッジ検出部22aと駆動判定部22bとを含む。エッジ検出部22aは、ホール信号Hu、Hv、Hwのいずれかの極性の変化に基づいてエッジ信号22cを出力する。特に、エッジ検出部22aは、ホール信号Hu、Hv、Hwを矩形波に変換した後、排他的論理和演算してエッジ信号22cを生成し駆動判定部22bに出力する。駆動判定部22bはエッジ信号22cに基づいて回転状態を判定してモード信号22dを出力する。駆動判定部22bは、一例として、エッジ信号22cの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジをカウントして所定のカウント値に達したら回転状態と判定するようにしてもよい。回転状態と判定するカウント値は静音化のニーズに応じて設定してもよい。
駆動判定部22bは、エッジ検出部22aと低速検出回路46と逆転検出回路44の出力とに応じて駆動モードを判定して、その判定結果に応じたモード信号22dをセレクタ28に出力する。起動時には駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)になっている。駆動判定部22bは、エッジ検出部22aが回転状態にあると判定したらモード信号22dを第2モード(Hレベル)に切り替えて維持する。また、駆動判定部22bは、低速検出回路46が低速状態を検出したらリセットされてモード信号22dを第1モード(Lレベル)に切り替える。この場合、低速状態が続く間は第1モードを維持する。また、駆動判定部22bは、逆転検出回路44が逆転状態を検出したらリセットされてモード信号22dを第1モード(Lレベル)に切り替える。この場合、逆転状態が続く間は第1モードを維持する。
既述したように、第1波形生成回路24は、正弦波状のホール信号Hsから生成した飽和信号18を所定の演算処理することで第1駆動制御信号32に変換してセレクタ28に出力する。第2波形生成回路26は、正弦波状のホール信号Hsから生成した非飽和信号19を所定の演算処理することで第2駆動制御信号34に変換してセレクタ28に出力する。セレクタ28は、モード信号22dに応じて第1駆動制御信号32と第2駆動制御信号34のいずれか一方を選択して駆動制御信号30としてモータ駆動部40に出力する。特に、セレクタ28は、モード信号22dが第1モード(Lレベル)であるときに第1駆動制御信号32を出力し、モード信号22dが第2モード(Hレベル)であるときに第2駆動制御信号34を出力する。つまり、セレクタ28は、起動時、低速状態時および逆転状態時には第1駆動制御信号32を出力し、起動後の回転状態にあると判定したときに第2駆動制御信号34を出力する。
次に、低速検出回路46について説明する。図6は、低速検出回路46の動作の一例を説明するタイミングチャートである。起動後に例えば外力により回転が阻害されてモータが停止することがある。この場合、外力がなくなり再起動する際には矩形波駆動で起動することが望ましい。そこで、実施の形態のモータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて所定の低速状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するように構成されている。特に、制御回路部20は低速検出回路46を含み、低速検出回路46はホール信号Hu、Hv、Hwの周期が所定時間を超えた場合に低速状態と判定する。
次に、逆転検出回路44について説明する。図7は、逆転検出回路44の動作の一例を説明するタイミングチャートである。例えばファン製品において、外部の気流によってファンに接続されたモータがわずかに逆回転していることがある。逆回転中でもモータが回転している場合には、ホール変化検出回路22が回転状態と判定することがあるため、逆回転中の起動の際に矩形波駆動されない懸念がある。そこで、実施の形態のモータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、位置検出信号Pdに基づいて逆転状態を検出したときは第1駆動制御信号32を出力するように構成されている。
(条件1)ホール信号Hsの極性が変化しておらず、低速信号46aが非低速状態(Lレベル)である組み合わせは起こりえない条件であるが、モード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
(条件2)ホール信号Hsの極性が変化しておらず、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であるケースでは、駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
(条件3)ホール信号Hsの極性が変化しており、低速信号46aが非低速状態(Lレベル)であるケースでは、駆動判定部22bのモード信号22dは第2モード(Hレベル)になり、正弦波駆動になる。
(条件4)ホール信号Hsの極性が変化しており、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であるケースでは、駆動判定部22bはリセットされてモード信号22dは第1モード(Lレベル)で、矩形波駆動になる。
以上を整理すると、モータ駆動制御装置100では、条件3でのみ正弦波駆動になり、起こりえない条件を含めて条件1、2、4では矩形波駆動になる。この結果、外的要因によりロータが僅かに動いたことでホール信号Hsの極性が変化したとしても、低速信号46aが低速状態(Hレベル)であれば矩形波駆動を維持して、正弦波駆動でなく脱調の懸念が小さい矩形波駆動で起動することができる。
モータ駆動制御装置100では、制御回路部20は、起動時には第1駆動制御信号32を出力し、位置検出信号Pdに基づいて回転状態にあることを検出したときには第2駆動制御信号34を出力する。このため、回転状態を検出するために特別な部材を別に設ける場合と比較して、特別な部材の配置スペースが不要で小型化に有利であり、特別な部材によるコストアップを回避することができる。また、モータとファンの間に振動を吸収するためのゴム製の部材を設ける場合と比較して、ゴム製の部材を組み付ける製造の手間が省け、ゴム製の部材によるコストアップを回避することができる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール変化検出回路22が3つのホール信号Hu、Hv、Hwから合成したエッジ信号22cに基づいて回転状態を判定する例について説明したがこれに限定されない。ホール変化検出回路は、いずれかのホール信号に基づいて回転状態を判定するように構成されてもよい。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール変化検出回路22がエッジ信号22cのエッジをカウントして、そのカウントに応じて回転状態と判定する例について説明したがこれに限定されない。ホール変化検出回路は、ホール信号またはその3相合成信号について、特定の時間(例えば、周期または半周期の時間)を検出し、特定の時間が所定の時間(例えば27ms)未満であれば回転状態と判定するように構成されてもよい。この場合、特定の時間が所定の時間以上である場合は矩形波駆動とするように構成されてもよい。
実施の形態の説明では、モータは3相のブラシレスモータである例について説明したがこれに限定されない。モータは例えば単相、2相あるいは4相以上のブラシレスモータであってもよい。
実施の形態の説明では、モータ駆動制御装置100の各構成要素が、主にハードウェアによる処理をする例について説明したがこれに限定されない。モータ駆動制御装置の少なくとも一部にはソフトウェアによる処理をする構成要素が含まれてもよい。ソフトウェアによる処理は、例えばMCU(Micro Control Unit)を使用することで実現することができる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、回転位置検出手段がホールセンサを含む例について説明したがこれに限定されない。回転位置検出手段は他のメカニズムによりロータの位置を検出する手段であってもよく、例えば、ステータコイルに誘起される逆起電力に応じてロータの位置を検出する手段であってもよい。また、回転位置検出手段はロータリーエンコーダを含んでもよい。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、第1駆動制御信号32および第2駆動制御信号34がアナログ信号の状態でプリドライブ回路40aに入力され、プリドライブ回路40aにおいてPWM信号に変換される例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1駆動制御信号32および第2駆動制御信号34は第1波形生成回路24および第2波形生成回路26においてそれぞれPWM信号に変換されて、PWM信号の状態でプリドライブ回路40aに入力されてもよい。この場合、図3〜5における駆動制御信号32u、32v、32w、34u、34v、34、30は、それぞれのPWM信号に対応するアナログ波形を示している。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ホール信号Hu、Hv、Hwから増幅されたアナログ信号である信号19u、19v、19wを用いて第2駆動制御信号34が生成される例について説明したが、これに限定されない。例えば、ホール信号Hu、Hv、HwからADコンバータによって変換されたデジタル信号に基づいて第2駆動制御信号34が生成されてもよい。同様に、ホール信号Hu、Hv、HwからADコンバータで変換されたデジタル信号に基づいて第1駆動制御信号32が生成されてもよい。また、例えば、ホール信号Hu、Hv、Hwから飽和増幅した飽和信号18に基づいてデジタル処理によって第2駆動制御信号34が生成されもよい。この場合、図3、4における、信号18u、18v、18w、19u、19v、19wは、それぞれのデジタル信号に対応するアナログ波形を示している。このように構成することによって、アナログ回路の割合が小さくなるため、集積回路化に有利である。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、ストップ命令が入力されると、ロータ12が正弦波駆動で減速する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ストップ命令が入力された場合に、ステータコイル14の通電を停止して減速してもよく、ステータコイル14に誘起される逆起電力を短絡して減速してもよい(ショートブレーキ)。
モータ駆動制御装置100の各構成要素は必要に応じて少なくとも一部を集積回路化してもよい。
Claims (8)
- モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
前記位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、前記矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して駆動制御信号を出力する制御回路部と、
前記駆動制御信号に応じて駆動信号を前記モータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、
を備え、
前記制御回路部は、
起動時には前記第1駆動制御信号を出力し、
前記位置検出信号に基づいて回転状態にあることを検出したときには前記第2駆動制御信号を出力するとともに、
前記回転位置検出手段は、それぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成し、
前記制御回路部は、回転速度に関わらず、前記複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは前記第2駆動制御信号を出力する
ことを特徴とするモータ駆動制御装置。 - 前記モータは3相のブラシレスモータであり、
前記回転位置検出手段は各相のそれぞれに設けられる3個のホールセンサを含み、前記複数の位置検出信号は前記3個のホールセンサのそれぞれが生成する位相差を有する位置検出信号であり、
前記制御回路部は、前記複数の位置検出信号の極性の変化を1回乃至3回のいずれかの回数分検出したときに前記第2駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。 - 前記制御回路部は、前記複数の位置検出信号の極性の変化を1回検出したときに前記第2駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
- 前記回転位置検出手段はホールセンサを含み、前記位置検出信号は前記ホールセンサが出力するホール信号であることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
- 前記制御回路部は、
前記ホール信号の極性の変化を検出するホール変化検出回路と、
前記ホール信号に応じて前記第1駆動制御信号を生成する第1波形生成回路と、
前記ホール信号に応じて前記第2駆動制御信号を生成する第2波形生成回路と、
前記ホール変化検出回路の出力に応じて前記第1駆動制御信号と前記第2駆動制御信号のいずれかを選択して出力するセレクタと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動制御装置。 - 前記制御回路部は、前記位置検出信号に基づいて所定の低速状態を検出したときは前記第1駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
- 前記制御回路部は、起動の際に、前記位置検出信号に基づいて外力による逆転状態を検出したときは、正転と判定されるとともに、その後、前記回転状態にあることが検出されるまで、前記第1駆動制御信号を出力することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
- モータのロータの回転位置に対応する位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
前記位置検出信号に応じて、矩形波駆動をするための第1駆動制御信号と、前記矩形波駆動よりも重複通電期間を長くした駆動をするための第2駆動制御信号と、を選択して駆動制御信号を出力する制御回路部と、
前記駆動制御信号に応じて駆動信号を前記モータのステータコイルに出力するモータ駆動部と、
を備えるモータ駆動制御装置が実行するモータ駆動制御方法であって、
起動時には前記制御回路部から前記第1駆動制御信号を出力することと、
前記回転位置検出手段にてそれぞれ位相差を有する複数の位置検出信号を生成することと、
回転速度に関わらず、前記複数の位置検出信号のいずれかの極性の変化を検出したときは前記制御回路部から前記第2駆動制御信号を出力することと、
を含むことを特徴とするモータ駆動制御方法。
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