JP2005160021A - 信号処理方法および信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像データなどの並べ替えを、安価で、かつ高速に実現する。
【解決手段】 n個のデータを記憶する記憶ユニット7をm個のメモリ(m≠n)で構成し、複数の読み出しスキャンの中からいずれの読み出しスキャンが選択された場合でも、n個のデータを並列に読み出すことができるように、n個のデータを各メモリに書き分けていくよう制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号処理方法およびその装置に関し、特に高速化が要求されるブロック単位の符号化方法およびその装置に関するものである。
画像圧縮の分野には、MPEG、JPEGなどに代表される画像符号化技術がある。これらの符号化技術は、画像を複数のブロックに分割し、ブロック単位で順次符号化を行う画像圧縮技術である。JPEGに代表される静止画像符号化技術においては、この小さな領域(ブロック)内における空間冗長性を利用して情報量の削減(圧縮)を実現しようとするフレーム内予測符号化(以下、イントラ符号化)が用いられており、MPEGに代表される動画像符号化においては、静止画に比べ、より膨大な情報量を圧縮する要求に応えるため、前記イントラ符号化に加えて、時間方向予測を利用して情報量の削減を図るフレーム間予測符号化(以下、インター符号化)を用いた符号化が用いられている。
以下、これらの符号化技術において共通して行われる処理について、図22を参照して簡単に説明する。まず、ブロック分割された画像データに対して直交変換手段において離散コサイン変換(以下、DCT)が行われる。次に、より符号化効率(圧縮効率)を高めるために、人間の目には視覚的に識別することが困難である高周波成分をカットするため、量子化手段においてDCT係数に対して量子化が施され量子化DCT係数が得られる。この量子化DCT係数は、ラスタスキャンと呼ばれる書き込み順で記憶ユニットに一時的に記憶される。以上のようにして記憶ユニットに一時的に記憶された量子化DCT係数は、次にジグザグスキャンと呼ばれる読み出し順に読み出され、符号化手段において例えばハフマン符号化が順次行われる。このように、ブロック単位の符号化においては量子化DCT係数が生成される順序と、量子化DCT係数に対して符号化を行う順序とが異なるため、データの並べ替え(スキャンの変更)を実施するための上記記憶ユニットが欠かせない。
以上のような符号化における高速化を実現するため、メモリへの書き込み、および読み出し制御の高速化技術が知られている(例えば、特許文献1の図9〜図11参照)。
以下、特許文献1に開示された技術について、具体的に説明する。
図23の信号処理装置1001は、特許文献1に開示された典型的な信号処理装置の一例であり、上述のようなデータの並べ替えを高速に行うことが可能な装置である。図24(a)は記憶ユニットの書き込みスキャン(ラスタスキャン)を、図24(b)は同記憶ユニットの読み出しスキャン(ジグザグスキャン)をそれぞれ表している。
図23の信号処理装置1001は、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続するn個(ここでは、n=2)のデータ(ここでは、量子化DCT係数で、以下、係数と称す)を入力する入力端子2,3と、これら入力端子2,3から入力される係数を複数のメモリへ振り分けるための入力選択器4,5と、第1のメモリ701および第2のメモリ702で構成されて係数を一時的に記憶する記憶ユニット7と、この記憶ユニット7から読み出されたn個(ここでは、n=2)の係数から各々1つを選択する出力選択器9,10と、これら出力選択器9,10により選択されたn個の係数を出力する出力端子11,12と、記憶ユニット7の書き込みおよび読み出しを制御するためのメモリ制御回路8とで構成される。
以上のような信号処理装置1001を用いてデータの並べ替えが高速に行われる様子を、以下に示す。
〈書き込み制御の説明〉
まず、入力端子2,3から入力された2個の係数は入力選択器4,5へ入力される。第1の入力選択器4は、メモリ制御回路8より入力される選択信号S1に基づいて、入力端子2および入力端子3から並列に入力された係数のうち、第1のメモリ701に書き込むべき係数を選択し、第1のメモリ701への書き込みデータWD1として出力する。一方、第2の入力選択器5は、メモリ制御回路8より入力される選択信号S2に基づいて、入力端子2および入力端子3から並列に入力された係数のうち、第2のメモリ702に書き込むべき係数を選択し、第2のメモリ702への書き込みデータWD2として出力する。
ここで、選択信号S1およびS2は、第1のメモリ701および第2のメモリ702から読み出しスキャン順に連続する係数を2係数ずつ並列に読み出すことができるように、書き込みスキャン順に連続する係数を、予め第1のメモリ701および第2のメモリ702へ1係数ずつ書き分けるように生成される。
また、第1のメモリ701は、メモリ制御回路8より供給されるアドレスA1と、ライトイネーブル信号WE1とに従って、第1の入力選択器4から供給される書き込みデータWD1をアドレスA1に順次書き込んでいく。一方、第2のメモリ702は、メモリ制御回路8より供給されるアドレスA2と、ライトイネーブル信号WE2とに従って、第2の入力選択器5から供給される書き込みデータWD2をアドレスA2に順次書き込んでいく。
以上のような制御によって、第1のメモリ701および第2のメモリ702へ係数が書き分けられた場合のメモリマップの一例を図25(a)および図25(b)に示す。また、このようなメモリマップを有する第1のメモリ701および第2のメモリ702の書き込み時におけるアドレッシングの具体例を、図26(a)に示す。
〈読み出し制御の説明〉
次に、読み出しスキャン順に連続する量子化DCT係数を2係数ずつ並列に読み出す制御について説明する。
まず、上述の書き込み制御によって、第1のメモリ701および第2のメモリ702に書き分けられた係数を、それぞれのメモリから1係数ずつ並列に読み出すように、メモリ制御回路8は第1のメモリ701および第2のメモリ702に対して、図26(b)に示すようなアドレスA1およびA2を順次供給し、同時にリードイネーブル信号RE1およびRE2を供給する。これにより、第1のメモリ701からは0、16、9、10、…、47、63といった順に量子化DCT係数がRD1に順次読み出される。一方、第2のメモリ702からは、1、8、2、3、…、55、62といった順に量子化DCT係数がRD2に順次読み出される。
以上のように、RD1およびRD2から1係数ずつ読み出された2個の係数は出力選択器9,10に入力され、読み出しスキャン(第2のスキャン)順に早い方の係数が出力端子11へ、遅い方の係数が出力端子12へ出力されるように、メモリ制御回路8は第1の出力選択器9に対して選択信号S4を供給し、第2の出力選択器10に対して選択信号S5を供給する。
すなわち、出力端子11には、0、8、9、3、…、62といった順に、出力端子12には、1、16、2、10、…、63といった順に量子化DCT係数が出力される。このような制御を行うことにより、係数の並べ替えを高速に行うことができる。
特開平11−252338号公報
上記のように、記憶ユニットをn個のメモリで構成し、読み出しスキャン順に連続するn個のデータを異なるメモリから同時に読み出せるように、予めデータの書き込みの際にn個のメモリに書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続するデータを異なるメモリに書き分けるようにしておけば、データの並列読み出しが可能となり、高速な符号化を実現することが可能となる。
しかしながら、JPEGにおける符号化のように読み出しスキャン(第2のスキャン)がジグザグスキャンしか存在しないような場合は、上記技術を用いることで高速なスキャンの変更を実現できるが、例えば、動画像における低ビットレート符号化を実現するための画像圧縮技術であるMPEG−4の場合などのように、読み出しスキャンが複数(水平方向優先スキャン、垂直方向優先スキャン、ジグザグスキャン)存在する場合は、上記技術で対応することは困難である。
上記低ビットレート符号化を実現するMPEG−4は、近年携帯電話をはじめ、様々な機器において応用されているが、今後さらにブロードバンド化が進むにつれ、より高解像度な画像に対応した符号化およびより高いフレームレートに対応した符号化への要求が高まっていくことが容易に予想される。
このようなMPEG−4においては、低ビットレートを実現するために様々な新しい技術が取り入れられているが、その中の1つにフレーム内予測符号化(イントラ符号化)における符号化効率の向上を図った予測符号化がある。
MPEG−4では、イントラ符号化における符号化効率の向上を図るため、符号化対象ブロックに隣接する複数のブロックの中から最適な予測ブロックを1つ選択し、その予測ブロックとの差分を順次符号化していく。その様子を、図27を用いて説明する。
図27においてブロックXは符号化対象ブロックであり、ブロックA、B、CはそれぞれブロックXに隣接するブロックである。ブロックX、A、B、Cともに複数のDCT係数で構成されている。
ブロックXの予測ブロックPは、(式1)のように選択される。すなわち、
(式1)
if(|σA−σB|<|σB−σC|)
P=C
else
P=A
である。ここで、
σA:ブロックAのDC係数
σB:ブロックBのDC係数
σC:ブロックCのDC係数
|z|:zの絶対値
である。つまり、隣接するブロックA、B、CのDC係数の勾配を計算し、勾配の大きい方のブロックが符号化対象ブロックXの予測ブロックPとして選択される。
例えば、上記(式1)により、予測ブロックPとしてブロックCが選択された場合は、ブロックXはブロックCとの差分が符号化されることになり、ブロックAが選択された場合はブロックAとの差分が符号化されることになる(係数予測符号化)。
また、MPEG−4では、このような係数予測符号化としてDC予測符号化と、DC/AC予測符号化との2種類の予測手法をサポートしている。
DC予測符号化とは、以上のようにして選択された予測ブロックの係数のうちDC係数のみを予測対象とした符号化であり、符号化における係数の読み出しスキャンについてはジグザグスキャン(第2のスキャン)固定である。
それに対してDC/AC予測符号化とは、上述のDC予測符号化よりもより符号化効率の向上を図ることを目的とした予測符号化であり、予測ブロックの係数のうちDC係数のみならず、AC係数についても予測対象とした符号化である。例えば、予測ブロックPとしてブロックCが選択された場合は、ブロックCの上端の係数すべてが予測対象の係数となり、ブロックAが選択された場合は、ブロックAの左端の係数すべてが予測対象の係数となる。また、符号化における読み出しスキャンについても、予測ブロックPとしてブロックCが選択された場合は水平方向優先スキャン(第3のスキャン)となり、予測ブロックPとしてブロックAが選択された場合は垂直方向優先スキャン(第4のスキャン)となる。すなわち、選択される予測ブロックPによっては、符号化における読み出しスキャンも変化する。
また、DC予測符号化の場合と比較して、DC/AC予測符号化の方が符号化効率の向上が図れると判断された場合はDC/AC予測符号化が用いられ、符号化効率の向上が図れないと判断された場合はDC予測符号化の方が用いられるといったように、DC予測符号化とDC/AC予測符号化とが適応的に切替え制御されるため、MPEG−4符号化においては、符号化における読み出しスキャンは、JPEGなどのように1種類だけではなく、水平方向優先スキャン、垂直方向優先スキャン、ジグザグスキャンといった3種類の読み出しスキャンに対応する必要がある。しかも、DC予測のみを用いた符号化を行う場合は、読み出しスキャンがジグザグスキャン固定であるため、特許文献1の技術を用いれば係数の並列読み出しが実現可能であるが、DC/AC予測を用いた符号化を行う場合は、ブロックにおけるDCT係数の書き込みが完了(AC予測効果の判定が完了)するまで、この3種類の読み出しスキャンの中から1つの読み出しスキャンが確定されないため、書き込みスキャン順に連続するn個のDCT係数を、n個のメモリに振り分ける際には、いずれの読み出しスキャンが選択された場合にも、選択された読み出しスキャン順に連続するn個の係数を並列に読み出せるようにしておく必要がある。
このような読み出しスキャンが複数必要となる符号化において特許文献1に開示されている技術を応用した具体例を図28(a)〜図28(d)に示す。図28(a)は図24(a)に対応する第1のスキャン(ラスタスキャン)を、図28(b)は図24(b)に対応する第2のスキャン(ジグザグスキャン)を、図28(c)は第3のスキャン(水平方向優先スキャン)を、図28(d)は第4のスキャン(垂直方向優先スキャン)をそれぞれ表している。
図28(b)〜図28(d)からも明らかなように、記憶ユニットをn個(ここでは、n=2)のメモリで構成し、3種類の読み出しスキャンすべての場合において、読み出しスキャン順に連続するn個の係数を異なるn個のメモリから同時に読み出すことは困難である。図示の例では、図28(c)に示した第3のスキャンにおいて、係数2、3および係数6、7は第2のメモリ702から読み出す必要があり、これらの係数はそれぞれ異なるアドレスに記憶されているため、一度に2係数並列で読み出すことはできない。また、同スキャンにおいて、係数16、17および係数10、11は第1のメモリ701から読み出す必要があり、これらの係数はそれぞれ異なるアドレスに記憶されているため、一度に2係数並列で読み出すことはできないのである。
ここに示した例は、2個の係数を並列に読み出す際に、記憶ユニットを2個のメモリで構成した場合のメモリ分割の一例にすぎないが、2個の係数を2個のメモリにどのように振り分けても上記課題を解決することは困難である。
上記のような課題を解決するため、本発明の目的は、符号化における係数の読み出しスキャンが複数存在し、かつそれらの読み出しスキャンが記憶ユニットへの係数書き込み時に予め決定されていないような場合においても、読み出しスキャン順に連続するn個の係数を常に異なるメモリから連続して読み出すことができ、安価で、かつ高速なデータの並べ替えができる信号処理方法およびその装置を提供することにある。
本発明に係る第1の信号処理方法は、複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、前記ブロックデータを記憶するように、第1のスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数)のデータをm個のメモリ(mは3以上の整数、m≠n)へ順次書き分けるステップと、データの並べ替えを実現するように、前記m個のメモリから複数のデータを読み出し、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴としている。
このようにすれば、書き込みスキャン順に連続するn個のデータから複数のスキャン順のうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータに高速に並べ替え(スキャンの変更)を行うことができる。
本発明に係る第2の信号処理方法は、前記第1の信号処理方法において、前記選択されたn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、前記第1の処理が完了した後に、前記m個のメモリから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴としている。
このようにすれば、高速にデータの並べ替えを実現することにより、第1の処理および第2の処理の開始を早めることができ、また、処理そのものの高速化も期待できる。
本発明に係る第3の信号処理方法は、前記第1の信号処理方法において、前記m個のメモリの各々は、少なくとも1つの書き込みポートを有し、かつ互いに独立した読み出しが可能な読み出しポートを2つ以上有するメモリであり、前記データの並べ替えのためのデータ読み出しを前記m個のメモリの各々のある読み出しポートから行って、前記第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、前記第1の処理と並行して、前記m個のメモリの各々の他の1つの読み出しポートから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴としている。
こうすれば、高速に複数のデータの並べ替えを実現でき、第1の処理および第2の処理を並列実行できるため、前記第2の信号処理方法よりもさらに高速化が期待できる。
本発明に係る第4の信号処理方法は、複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、少なくとも1つの書き込みポートと、互いに独立した読み出しが可能なn個(nは2以上の整数)の読み出しポートとを備えたメモリに前記ブロックデータを記憶するように、第1のスキャン順に連続するn個のデータを前記書き込みポートから前記メモリに順次書き込むステップと、データの並べ替えを実現するように、前記メモリのn個の読み出しポートから複数のデータを読み出し、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴としている。
こうすれば、記憶手段を複数のメモリで構成することなく、1つのメモリで構成するようにしても、高速なデータの並べ替えを実現できる。
本発明に係る第5の信号処理方法は、前記第4の信号処理方法において、前記選択されたn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、前記第1の処理が完了した後に、前記メモリのn個の読み出しポートから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴としている。
このようにすれば、高速にデータの並べ替えを実現することにより、第1の処理および第2の処理の開始を早めることができ、また、処理そのものの高速化も期待できる。
本発明に係る第6の信号処理方法は、複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、前記ブロックデータを記憶するように、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された書き込みスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数)のデータをm個のメモリ(mは3以上の整数、m≠n)へ順次書き分けるステップと、データの並べ替えを実現するように、前記m個のメモリから複数のデータを読み出し、第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴としている。
こうすれば、複数のスキャン順のうち選択された書き込みスキャン順から読み出しスキャン順へのデータの並べ替えを高速に実行することができる。
本発明に係る第7の信号処理方法は、前記第6の信号処理方法において、前記選択されたn個のデータに対して復号処理を行うステップをさらに備えたことを特徴としている。
こうすれば、データの高速な並べ替え結果を用いた復号処理を実現できる。
本発明に係る第8の信号処理方法は、設定された動作モードに応じて、第1の動作モードにおいては前記第1〜第3の信号処理方法のいずれかを用いてデータの並べ替えを行い、第2の動作モードにおいては前記第6又は第7の信号処理方法を用いてデータの並べ替えを行うことを特徴としている。
こうすれば、書き込みスキャン順から複数のスキャン順のうち選択された読み出しスキャン順へのデータの並べ替えと、複数のスキャン順のうち選択された書き込みスキャン順から読み出しスキャン順へのデータの並べ替えとを、設定された動作モードに応じて適宜切り替えながら実施するようにしたため、安価で、かつ高速なデータの並べ替えが実現できる。
本発明に係る第9の信号処理方法は、前記第1、第4、第6の信号処理方法のいずれかにおいて、前記第1のスキャンは行方向あるいは列方向のラスタスキャンであり、前記第2のスキャンはジグザグスキャンであり、前記第3のスキャンは水平方向優先スキャンであり、前記第4のスキャンは垂直方向優先スキャンであることを特徴としている。
こうすれば、行方向あるいは列方向のラスタスキャン順からジグザグスキャン順または水平方向優先スキャン順または垂直方向優先スキャン順への高速なデータの並べ替えができる。
本発明に係る第10の信号処理方法は、前記第2、第3、第5の信号処理方法のいずれかにおいて、前記第1の処理は符号化処理であり、前記第2の処理は動画像符号化におけるフレーム間予測符号化時に必要となる参照画像(復元画像)を生成するための処理であることを特徴としている。
このようにすれば、高速に並べ替えが行われたデータに対する符号化を早期に開始することができ、さらに符号化そのものの高速化も期待できる。また、高速に並べ替えが行われたデータに対する復号化についても早期に開始することができ、さらに復号化そのものを高速化することも期待できる。
本発明に係る第1の信号処理装置は、複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理装置であって、前記ブロックデータを記憶するためのm個(mは3以上の整数)のメモリで構成された記憶手段と、書き込みスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数、n≠m)のデータの中から前記m個のメモリへの書き込みデータを選択する複数の入力選択器と、前記m個のメモリから読み出された複数のデータの中から、読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択する複数の出力選択器と、前記記憶手段へのブロックデータの書き込みおよび読み出し制御を行うとともに、前記複数の入力選択器および前記複数の出力選択器に対して選択信号を供給するためのメモリ制御手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成することで、書き込みスキャン順から複数のスキャン順のうち選択された読み出しスキャン順へのデータの並べ替えを高速に実行する装置を提供できる。
本発明に係る第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置において、前記記憶手段を構成するm個のメモリの各々は、少なくとも1つの書き込みポートを有し、かつ互いに独立した読み出しが可能な読み出しポートを2つ以上有するメモリであることを特徴としている。
このように構成すれば、書き込みスキャン順から複数の読み出しスキャン順へのデータの並べ替えを並列に実行できるため、前記第1の信号処理装置よりもさらに高速に実行する装置を提供できる。
本発明に係る第3の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置において、前記m個のメモリに対して供給されるクロックの制御を個別に行うためのクロック制御手段をさらに備えたことを特徴としている。
このように構成すれば、m個のメモリへのクロック供給を個別に行うことができ、高速、かつ低消費電力化を実現した信号処理装置を提供できる。
本発明に係る第4の信号処理装置は、前記第3の信号処理装置において、前記クロック制御手段は、第1のスキャン順に連続するn個のデータを前記m個のメモリへ書き分ける際に、書き込みが発生するメモリに対してはクロックを供給し、書き込みが発生しないメモリに対してはクロックを停止するよう制御するとともに、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択するために、読み出しサイクルが発生するメモリに対してはクロックを供給し、読み出しサイクルが発生しないメモリに対してはクロックを停止するよう制御することを特徴としている。
こうすれば、データの並べ替えに必要となるメモリアクセスが発生するメモリに対してはクロックの供給を行い、メモリアクセスが発生しないメモリに対してはクロックの供給を停止するといった制御を適応的に実行するため、より低消費電力化が期待できる。
本発明に係る第5の信号処理装置は、複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理装置であって、前記ブロックデータを記憶するように、少なくとも1つの書き込みポートと、互いに独立した読み出しが可能なn個の読み出しポートとを備えたメモリで構成された記憶手段と、前記メモリのn個の読み出しポートから読み出された複数のデータの中から、読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択する複数の出力選択器と、前記記憶手段にブロックデータを書き込みスキャン順に書き込み、かつ前記記憶手段に記憶されたブロックデータを読み出しスキャン順に読み出す制御を行うとともに、前記複数の出力選択器に対して選択信号を供給するためのメモリ制御手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成すれば、記憶手段を複数のメモリで構成することなく、1つのメモリで構成するようにしたため、半導体装置などにおいて本技術を実現する場合、メモリの占有する面積を少なくすることができ、より低コスト化が期待できる。
本発明に係る第1の撮像システムは、前記第1〜第5の信号処理装置のいずれかを含んで画像処理を行う画像処理回路と、前記画像処理回路へ画像信号を出力するセンサと、前記センサへ光を結像する光学系とを備えたことを特徴としている。
このように構成すれば、データ並べ替えの高速実行に伴って画像処理の高速化が期待できる。
本発明に係る第2の撮像システムは、前記第1の撮像システムにおいて、前記センサから得た画像信号をデジタル信号に変換して前記画像処理回路へ供給する変換器をさらに備えたことを特徴としている。
こうすれば、デジタル信号処理の利点を発揮することができる。
本発明によれば、総じてデータの並べ替えを高速に実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
《第1の実施形態》
図1は、本発明の第1の実施形態に係る信号処理装置1の構成を示すブロック図、図2は、図1に示す信号処理装置1を用いた本発明の信号処理方法を示すフローチャートである。
本実施形態は、読み出しスキャン順に連続するn個のデータ(係数)を並列に読み出せるようにするために、記憶ユニット7をm個(mは3以上の整数で、かつm≠n)のメモリで構成したことを特徴とする。以下、n=2、m=3の場合を例に説明していく。
図1の信号処理装置1は、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続するn個(ここでは、n=2)のデータを入力する入力端子2,3と、これら入力端子2,3から入力される量子化DCT係数をm個(ここでは、m=3)のメモリへ振り分けるための入力選択器4,5,6と、第1のメモリ701と第2のメモリ702と第3のメモリ703とで構成されてデータを一時的に記憶する記憶ユニット7と、この記憶ユニット7から読み出されたm個のデータから各々1つのデータを選択する出力選択器9,10と、これら出力選択器9,10により選択されたn個のデータを出力する出力端子11,12と、読み出しスキャンを選択するために必要となる符号化対象ブロックに隣接したブロック(A、B、C)のDC係数(σA、σB、σC)を入力する予測係数入力端子13と、DC予測符号化とDC/AC予測符号化とのモード切替えを設定する設定端子14と、この設定端子14により設定された符号化モードに従って記憶ユニット7の書き込み、読み出しを制御し、各選択器4,5,6,9,10に対して選択信号S1、S2、S3、S4、S5をそれぞれ供給するためのメモリ制御回路8とで構成される。
以下、図2〜図8を参照して本実施形態の信号処理方法について説明する。
図2に示すように、まず、複数の読み出しスキャン(第1のスキャン、第2のスキャン、第3のスキャン、第4のスキャン)のうち、いずれのスキャンが選択されても、選択された読み出しスキャン順に連続する2個の係数が並列に読み出せるように、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続する2個の係数が第1のメモリ701あるいは第2のメモリ702あるいは第3のメモリ703に書き分けられる(ステップ100)。次に符号化に必要となるブロックの係数すべての書き込みが完了したかを判断する(ステップ101)。符号化に必要となるブロックの係数とは、例えばMPEG−4などの場合は、複数のブロックで構成された1マクロブロック分の係数のことであり、すべての係数書き込みが完了するまでステップ100、ステップ101を繰り返し行う。
以上のようにして、すべての係数を第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703へ書き分けた一例を図3(a)に示す。図3(a)において左下向き斜線のハッチング部は第1のメモリ701の領域を、右下向き斜線のハッチング部は第2のメモリ702の領域を、無ハッチング部は第3のメモリ703の領域をそれぞれ示し、書き込みスキャン(第1のスキャン)順(0、8、16、24、…、55、63)に連続する2個の係数が図3(a)に示すようにそれぞれのメモリ領域へ書き分けられる。このように書き分ける場合、メモリ制御回路8は、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703に対して図4(a)〜図4(c)に示すようなそれぞれのアドレスA1、A2、A3を供給する。また、メモリ制御回路8は、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703の書き込みデータWD1、WD2、WD3を制御するため、入力選択器4,5,6に対して制御信号S1、S2、S3を供給し、入力選択器4,5,6はそれぞれ選択信号S1、S2、S3に基づいて図4(a)〜図4(c)に示すような書き込みデータWD1、WD2、WD3を順次選択し、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703は、メモリ制御回路8より供給されるライトイネーブル信号WE1、WE2、WE3に従って、各メモリの各アドレスに係数を書き込んでいく。
以上の書き込み制御における各メモリのアドレス(A1、A2、A3)、書き込みデータ(WD1、WD2、WD3)およびライトイネーブル信号(WE1、WE2、WE3)の様子を図5に示す。図5において、WE1、WE2、WE3が1の場合に書き込みが行われ、0の場合は書き込みは行われない。
以上のようにして、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続する2個の係数すべてが、それぞれ第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703へ書き込み終わったら、次に読み出しスキャンの判定が行われる(図2のステップ102)。読み出しスキャンの判定は、設定端子14から設定される符号化モード(DC予測符号化、DC/AC予測符号化)と、予測係数入力端子13から入力される隣接ブロック(A、B、C)のDC係数(σA、σB、σC)とを用いて以下のように行われる。
符号化モードがDC予測符号化に設定されている場合は、読み出しスキャンはジグザグスキャン(第2のスキャン)と判定し、符号化モードがDC/AC予測符号化に設定されている場合は、まず隣接ブロックのDC係数(σA、σB、σC)の勾配を算出する。算出された勾配の結果から予測ブロックPを判断し、予測ブロックPがブロックCと判断された場合は、DC予測符号化の場合と比較して符号化効率の向上が図れる時は、読み出しスキャンは水平方向優先スキャン(第3のスキャン)と判定し、符号化効率の向上が図れない時は、ジグザグスキャン(第2のスキャン)と判定する。また、算出された勾配の結果から予測ブロックPを判断し、予測ブロックPがブロックAと判断された場合は、DC予測符号化の場合と比較して符号化効率の向上が図れる時は、読み出しスキャンは垂直方向優先スキャン(第4のスキャン)と判定し、符号化効率の向上が図れない時は、ジグザグスキャン(第2のスキャン)と判定する。
以上のようにして、読み出しスキャンの判定が行われた結果、読み出しスキャンがジグザグスキャン(第2のスキャン)となった場合は、図3(b)に示すように、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703からジグザグスキャン順に連続する2個の係数を並列に読み出していく(ステップ103)。ステップ103における各メモリの読み出し制御の様子を図6に示す。ジグザグスキャンの場合、係数の読み出し順は、0、1、8、16、9、2、…、47、55、62、63というような具合であるが、メモリ制御回路8は各メモリに対して、読み出しアドレスA1、A2、A3およびリードイネーブル信号RE1、RE2、RE3を供給し、これらの係数を3つのメモリ701〜703から適宜読み出し、ジグザグスキャン順に連続する2係数を出力選択器9,10において選択することにより、出力端子11,12に2係数ずつ並列に出力される。
すなわち、出力端子11,12に最初に出力すべき2係数である(0,1)の係数のうち、係数0は第1のメモリ701から読み出され(RD1)、同時に係数1は第2のメモリ702から読み出される(RD2)。このようにして読み出された2係数のうちジグザグスキャン順に早い方の係数(0)を出力端子11に出力し、遅い方の係数(1)を出力端子12に出力するように、メモリ制御回路8は出力選択器9,10に対して選択信号S4、S5を供給する。
出力端子11,12へ次に出力すべき2係数である(8,16)の係数のうち、係数8は第3のメモリ703から読み出され(RD3)、同時に係数16は第2のメモリ702から読み出される(RD2)。このようにして読み出された2係数のうちジグザグスキャン順に早い方の係数(8)を出力端子11に出力し、遅い方の係数(16)を出力端子12に出力するように、メモリ制御回路8は出力選択器9,10に対して選択信号S4、S5を供給する。以後、同様にして2個ずつ並列に係数を順次読み出して第1の処理(符号化)が行われる(ステップ106)。
また、読み出しスキャンの判定が行われた結果、読み出しスキャンが水平方向優先スキャン(第3のスキャン)となった場合は、図3(c)に示すように、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703から水平方向優先スキャン順に連続する2個の係数を並列に読み出していく(ステップ104)。ステップ104における各メモリの読み出し制御の様子を図7に示す。2係数ずつ並列に読み出し、順次第1の処理を行っていく様子は、上述のジグザグスキャンの場合と同様であるため、具体的な説明は省略する。
また、読み出しスキャンの判定が行われた結果、読み出しスキャンが垂直方向優先スキャン(第4のスキャン)となった場合は、図3(d)に示すように、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703から垂直方向優先スキャン順に連続する2個の係数を並列に読み出していく(ステップ105)。ステップ105における各メモリの読み出し制御の様子を図8に示す。2係数ずつ並列に読み出し、順次第1の処理を行っていく様子は、上述のジグザグスキャンの場合と同様であるため、具体的な説明は省略する。
以上のようにして、すべての係数を読み出し、符号化が完了するまでステップ102からステップ106までの処理を繰り返し行う(ステップ107)。すべての係数を読み出し、第1の処理が完了すれば、次に書き込みスキャンと同一のスキャン(第1のスキャン)順に各メモリからの読み出しを行い(ステップ108)、順次第2の処理(復号化)を行い参照画像が生成される(ステップ109)。参照画像の生成が完了するまでステップ108〜ステップ109の動作を繰り返し行う(ステップ110)。第2の処理(復号化)が必要となる理由は、動画像符号化の場合は、フレーム間予測符号化を行うために、前フレームの画像データ(参照データ)を必要とし、現在の符号化対象ブロックの復号化(逆量子化、逆DCTなど)を行っておく必要があるからである。
以上のことからも明らかなように、n個(nは2以上の整数)のデータの並列書き込み、並列読み出しを実現するために、記憶ユニット7をm個(mは3以上の整数かつm≠n)のメモリで構成すれば、複数の読み出しスキャンの中からいずれのスキャンが選択された場合においても、読み出しスキャン順に連続するn個のデータ(係数)を並列に順次読み出せるように書き込みスキャン順に連続するn個のデータをそれぞれ異なるメモリに書き分けることが可能となり、結果的に書き込み、読み出しにおけるスキャンの変更が高速に行われるため、高速な符号化を実現することが可能となる。また、この目的を達成するために、記憶ユニット7についてメモリの構成を工夫したのであり、容量の増加は一切ない。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態に係る信号処理装置201について、図9および図10を参照して説明する。
本実施の形態は、記憶ユニット7を構成するm個(ここでは、m=3)のメモリを、少なくとも1つの書き込みポート(ポートA)と、互いに独立した読み出しが可能な少なくとも2つの読み出しポート(ポートA、ポートB)とを有するメモリで構成し、m個のメモリは複数の読み出しポートから互いに異なる読み出しスキャン順に並列読み出しできるようにし、第1の処理(符号化)と第2の処理(復号化)とを同時に実行できるようにしたという点で、第1の実施形態とは異なる。
以下、第1の実施形態と異なる部分について具体的に説明していく。
図9において、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703はそれぞれ書き込み、読み出しが独立に可能なポートAと、読み出し専用のポートBとを備える。ポートAとポートBとは、互いに独立した読み出しが可能なポートである。記憶ユニット7を上記のように複数のポートから互いに独立して並列に読み出し可能なm個のメモリで構成した場合の符号化方法について、図10に示したフローチャートを参照しながら第1の実施形態と異なる部分を以下に説明する。
まず、第1の実施形態の場合と同様に複数の読み出しスキャン(第1のスキャン、第2のスキャン、第3のスキャン、第4のスキャン)のうち、いずれのスキャンが選択されても、選択された読み出しスキャン順に連続する2個の係数が並列に読み出せるように、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続する2個の係数が第1のメモリ701あるいは第2のメモリ702あるいは第3のメモリ703に書き分けられる。第1の実施形態と異なる点は、複数存在する(ここでは2個)ポートのうち書き込み/読み出し兼用ポートであるポートAを用いて書き込むという点である(ステップ200)。
また、第1の実施形態の場合は、ステップ101においてすべての係数を各メモリへ書き終えたら、まず第1の処理(ステップ102〜ステップ107)を行い、その後に第2の処理(ステップ108〜ステップ110)を行っていたが、本実施形態においては、互いに独立した読み出し動作が可能なポートAおよびポートBを用いて、それぞれ異なる読み出しスキャンで読み出しを同時に行うことによって、第1の処理(符号化)と第2の処理(復号化)とを並列実行させようとしたものである。
すなわち、第1の処理に必要な係数の読み出し(ステップ203、ステップ204、ステップ205)についてはポートAを用いて行い、第2の処理に必要な係数の読み出し(ステップ208)についてはポートBを用いて行うことによって、それぞれの処理が独立して並列に実行できるため、第1の実施形態の場合と比較して、より高速な動画像符号化を実現することが可能となる。ちなみに、ポートAとポートBとは並列読み出しされるため、ポートBより読み出されるデータ(RDB1、RDB2、RDB3)は、出力選択器209,210に入力され、メモリ制御回路8より供給される選択信号S6、S7に基づいて読み出しスキャン順に連続するn個の係数が選択され、第2の処理を実行するための出力端子211,212に出力される。
《第3の実施形態》
図11は、本発明の第3の実施形態に係る信号処理装置301の構成を示すブロック図である。第1および第2の実施形態と大きく異なる点は、記憶ユニット7を構成するm個(ここではm=3)のメモリのクロックを制御するクロック制御回路30を新たに備えた点である。
第1および第2の実施形態において、m個のメモリへの書き込みおよび読み出し制御を考えた時、図5〜図8に示すようにすべてのクロックサイクルにおいて全メモリが動作する必要はない。書き込み制御においては、図5に示すように、n個(ここではn=2)の係数をm個(m>n)のメモリに並列に書き込む際には、書き込む必要がないメモリが存在する。このような場合、クロック制御回路30は書き込む必要がないメモリのクロックを停止するよう制御する。例えば、係数0(WD1=0)と係数8(WD3=8)とを書き込むサイクルでは、係数0が第1のメモリ701に書き込まれ、係数8が第3のメモリ703に書き込まれるようメモリ制御回路8により制御されるため、第2のメモリ702については書き込みサイクルが発生しない。よって、クロック制御回路30は、第2のメモリ702に対してクロック停止信号CKE2を供給し、クロックを停止させる。
第1のメモリ701および第3のメモリ703についても同様に書き込みが発生しないサイクルについては、クロック制御回路30からクロック停止信号CKE1およびCKE3が供給され、第1のメモリ701および第3のメモリ703はCKE1およびCKE3に基づいてクロックを停止する。
以上のように本実施形態においては、書き込みおよび読み出しが発生するサイクルのみ各メモリにクロックが供給されるように制御されるため、より低消費電力化を図った信号処理装置の実現が可能となる。
なお、図1の構成にクロック制御回路30を付加したものを図11に示したが、図9の構成に同様のクロック制御回路30を付加することとしてもよい。
《第4の実施形態》
図12は、本発明の第4の実施形態に係る信号処理装置401の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と大きく異なる点は、記憶ユニット7を複数(m個)のメモリで構成するのではなく、1つのメモリ(第1のメモリ701)で構成している点である。また、第1の実施形態におけるm個のメモリは1つの読み出しポートを有するメモリであるのに対し、本実施形態における第1のメモリ701は、少なくとも1つの書き込みポートを有し、かつ互いに独立した読み出しが可能な読み出しポートを少なくとも2つ有しているという点で異なる。
以下、図13に示したフローチャートを参照しながら、n=2の場合を例に具体的に説明していく。
〈書き込み制御方法の説明〉
図12において第1のメモリ701は、入力端子2および3から入力される第1のスキャン順に連続するn個(ここでは、n=2)のデータ(WDAU、WDAL)をペアにしてWDAとし、ポートAを通じて第1のメモリ701の1つのアドレスに順次書き込んでいく。ポートAにおける第1のメモリ701への書き込み制御は、メモリ制御回路8より供給される書き込みアドレスAAと、ライトイネーブル信号WEAとを用いて行われる(ステップ400)。ブロックのデータすべてを書き込むまでステップ400を繰り返し行う(ステップ101)。このようにして、すべてのデータを第1のメモリ701へ書き込んだ一例を図14(a)および図14(b)に示す。図14(a)は、第1のメモリ701のメモリマップを2次元イメージで示したものであり、1つのアドレスにn個(ここでは、n=2)のデータが一時的に記憶されている様子が伺える。また、図14(b)は第1のメモリ701の書き込みアドレスAAと書き込みデータWDA(WDAU、WDAL)とを示したものである。この場合のAA、WDAU、WDALの遷移を図15に示す。図15に示すように、書き込み制御は、例えば、書き込みスキャン(第1のスキャン)順に連続する2個のデータ0、8がアドレス0に、次のデータ16、24がアドレス8にといった具合に、順次記憶されていく。
〈読み出し制御方法の説明〉
第1の実施形態の説明で記載している判定方法を用いて読み出しスキャンの判定を行う(ステップ102)。読み出しスキャンが確定すれば、読み出しスキャン(第2のスキャンあるいは第3のスキャンあるいは第4のスキャン)順に連続するn個のデータがポートAおよびポートBを用いて読み出される。具体的には、読み出しスキャン順に連続する2個のデータのうち、早い方のデータをポートAから読み出し、遅い方のデータをポートBから並列に読み出す。その様子を図16〜図18に示す。図16は読み出しスキャンがジグザグスキャンの場合のポートAの読み出しアドレスAAと読み出しデータRDAおよびポートBの読み出しアドレスABと読み出しデータRDBを示しており、図17は読み出しスキャンが水平方向優先スキャンの場合のポートAの読み出しアドレスAAと読み出しデータRDAおよびポートBの読み出しアドレスABと読み出しデータRDBを示しており、図18は読み出しスキャンが垂直方向優先スキャンの場合のポートAの読み出しアドレスAAおよび読み出しデータRDAを示している。
読み出しスキャンがジグザグスキャンの場合(図16)を例にとって具体的に説明すると、ジグザグスキャン順に連続するデータをn個(ここでは、n=2)ずつ並列に読み出すためには、(0,1)、(8,16)、(9,2)、(3,10)、…、(62,63)といったような順序で読み出す必要がある。このように読み出すために、ポートAからは2個のデータのうち早い方のデータ(0、8、9、3、…、62)を読み出すために必要な読み出しアドレスAAが0、0、1、3、…、30といったようにメモリ制御回路8より供給され、それぞれのアドレスAAに記憶されているデータが、(0,8)、(0,8)、(1,9)、(3,11)、…、(54,62)のような順序で2個ずつ読み出される。このように読み出された2個ずつのデータのうち、読み出しスキャン順に早い方のデータ(0、8、9、3、…、62)を選択し出力端子11に出力するため、メモリ制御回路8は第1の出力選択器9に対して選択信号S4を供給し、第1の出力選択器9はS4に基づいて、読み出しスキャン順に早い方のデータを順次選択し出力端子11に出力する。また、ポートAからの読み出しと並行して、ポートBからは2個のデータのうち遅い方のデータ(1、16、2、10、…、63)を読み出すために必要な読み出しアドレスABが、1、8、2、2、…、31といったようにメモリ制御回路8より供給され、それぞれのアドレスABに記憶されているデータが、(1,9)、(16,24)、(2,10)、(2,10)、…、(55,63)のような順序で2個ずつ読み出される。このように読み出された2個ずつのデータのうち、読み出しスキャン順に遅い方のデータ(1、16、2、10、…、63)を選択し出力端子12に出力するため、メモリ制御回路8は第2の出力選択器10に対して選択信号S5を供給し、第2の出力選択器10はS5に基づいて、読み出しスキャン順に遅い方のデータを順次選択し出力端子12に出力する。以上の動作がステップ403における並列読み出し動作(第2のスキャン)である。その他の動作制御については第1の実施形態の場合と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
以上のようにして、書き込み、読み出し制御を行うことにより、記憶ユニット7を1つのメモリで構成してもn個のデータを並列に読み出すことができ、高速なスキャンの変更が可能となる。また、第1、第2および第3の実施形態のように記憶ユニット7を複数(m個)のメモリで構成する必要がなく、半導体装置などで本発明を実施するような場合には、当該メモリの占有する面積の面においてはさらに安価な装置を実現することができる。
《第5の実施形態》
図19は、本発明の第5の実施形態に係る信号処理方法を示すフローチャートである。信号処理装置としては、第1の実施形態と同様のもの(図1)を使用して行う。
本実施形態は、信号処理装置1を用いて動画像の復号化における高速なスキャンの変更を実施しようとしたものであり、以下、図19を参照して具体的に説明する。
符号化の場合は、第1のメモリ701、第2のメモリ702および第3のメモリ703への書き込みは第1のスキャン固定で、読み出しスキャンは第1のスキャン、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうちいずれか1つであったのに対して、復号化(本実施形態)の場合は、書き込みスキャンは、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうちいずれか1つであり、読み出しスキャンは第1のスキャン固定となる。
〈書き込み制御方法の説明〉
まず、書き込みスキャンを選択するために必要となる復号化対象ブロックに隣接したブロック(A、B、C)のDC係数(σA、σB、σC)が予測係数入力端子13より入力され、DC予測符号化とDC/AC予測符号化とのモード切替えの設定が設定端子14より入力され、書き込みスキャン(第2のスキャンあるいは第3のスキャンあるいは第4のスキャン)の判定が行われる(ステップ500)。判定方法については、第1の実施形態の説明において記載した方法と同様である。
次に、ステップ500にて判定された書き込みスキャンに従ってm個(ここでは、m=3)のメモリ701,702,703に書き込みスキャン順に連続するn個(ここでは、n=2)のデータが書き込まれ(ステップ503〜ステップ505)、すべてのデータが書き込まれるまで繰り返し書き込みを行う(ステップ506)。書き込み制御において各メモリへ供給される書き込みアドレスおよび書き込みデータについては、図6〜図8と同様である。
〈読み出し制御方法の説明〉
ステップ506において、すべてのデータの書き込みが完了したと判断されたら、第1のスキャン順に連続するn個の係数をm個のメモリ701,702,703から順次読み出し、出力選択器9,10において第1のスキャン順に連続するn個の係数を選択することにより、第1のスキャン順に連続するn個のデータが出力端子11,12に順次出力される(ステップ507)。読み出し制御において各メモリへ供給されるアドレスと読み出しデータは、図5と同様である。
このように順次読み出された第1のスキャン順に連続するn個のデータに対して順次復号化処理が施され(ステップ508)、すべてのデータの読み出しおよび復号化が完了するまで(ステップ509)、繰り返し行われる。
以上のような信号処理方法を用いることにより、動画像の復号化処理におけるデータの並べ替え(スキャンの変更)についても符号化処理の場合と同様に高速化を図ることが可能となる。
《第6の実施形態》
図20は、本発明の第6の実施形態に係る信号処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は、第1の実施形態に示すような信号処理装置1を符号化の場合と復号化の場合とで共用することにより、安価で、かつ高速なデータの並べ替えを実現しようとしたものである。
まず、設定された動作モードの判定を行う(ステップ600)。動作モードが符号化の場合は、ステップ601において図2に示すステップ100〜ステップ110と同様の処理が行われ、高速なデータの並べ替えが行われる。また、動作モードが復号化の場合は、ステップ602において図19に示すステップ500〜ステップ509と同様の処理が行われ、高速なデータの並べ替えが行われる。
以上のようにして、符号化における高速なデータの並べ替えと復号化における高速なデータの並べ替えとを、1つの信号処理装置を排他的に用いることにより、安価で、かつ高速に実現できる。
《第7の実施形態》
図21は、本発明の第7の実施形態における撮像システム501、例えばデジタルスチルカメラ(DSC)の構成を示すブロック図である。図21中の信号処理装置506は、上記本発明の第1〜第6の実施形態に係る信号処理装置のうちのいずれかである。
図21によれば、光学系502を通って入射した画像光はセンサ503上に結像される。センサ503はタイミング制御回路509によって駆動されることにより、結像された画像光を蓄積し、電気信号へと光電変換する。センサ503から読み出された電気信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC)504によってデジタル信号へと変換された後に、当該信号処理装置506を含む画像処理回路505に入力される。この画像処理回路505においては、Y/C処理、エッジ処理、画像の拡大縮小、および本発明を用いた画像圧縮伸張処理などの画像処理が行われる。画像処理された信号は、記録転送回路507においてメディアヘの記録あるいは転送が行われる。記録あるいは転送された信号は、再生回路508により再生される。この撮像システム501の全体は、システム制御回路510によって制御されている。
なお、本発明に係る信号処理装置506における画像処理は必ずしも光学系502を介してセンサ503に結像された画像光に基づく信号のみに適用されるものではなく、例えば外部装置から電気信号として入力される画像信号を処理する際にも適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係る信号処理方法および信号処理装置は、複数の書き込みスキャンおよび複数の読み出しスキャンが存在するような場合においても、高速なデータの並べ替え(スキャンの変更)を容易に実現できるため、安価で、かつ高速な符号化および復号化が要求される画像符号化復号化システムへの応用が可能である。
特に、近年、低ビットレート符号化技術として注目されているMPEG−4を搭載したカメラ付き携帯電話、PDAなどの携帯機器などに有用であり、さらに、低ビットレートでの高画質・長時間動画記録の需要が高まっているDSCや、これらの携帯機器との連携を図ったAV機器などにも有用である。
本発明の第1の実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における信号処理方法を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態における複数のメモリのメモリマップを2次元イメージで示し、かつ4つのスキャン順を示した図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態における複数のメモリのメモリマップを1次元イメージで示した図である。 本発明の第1の実施形態における複数のメモリの書き込み制御をラスタスキャンの場合について示した図である。 本発明の第1の実施形態における複数のメモリの読み出し制御をジグザグスキャンの場合について示した図である。 本発明の第1の実施形態における複数のメモリの読み出し制御を水平方向優先スキャンの場合について示した図である。 本発明の第1の実施形態における複数のメモリの読み出し制御を垂直方向優先スキャンの場合について示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態における信号処理方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態における信号処理方法を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本発明の第4の実施形態におけるメモリのメモリマップを2次元イメージおよび1次元イメージでそれぞれ示した図である。 本発明の第4の実施形態におけるメモリの書き込み制御をラスタスキャンの場合について示した図である。 本発明の第4の実施形態におけるメモリの読み出し制御をジグザグスキャンの場合について示した図である。 本発明の第4の実施形態におけるメモリの読み出し制御を水平方向優先スキャンの場合について示した図である。 本発明の第4の実施形態におけるメモリの読み出し制御を垂直方向優先スキャンの場合について示した図である。 本発明の第5の実施形態における信号処理方法を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態における信号処理方法を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態における撮像システムの構成を示す図である。 従来の一般的な画像符号化装置の構成を示す図である。 従来の信号処理装置の構成を示す図である。 (a)および(b)は、従来の信号処理装置における複数のメモリのメモリマップを2次元イメージで示し、かつ2つのスキャン順を示した図である。 (a)および(b)は、従来の信号処理装置における複数のメモリのメモリマップを1次元イメージで示した図である。 (a)および(b)は、従来の信号処理装置における複数のメモリの書き込みおよび読み出し制御をそれぞれ示した図である。 従来の係数予測方法を説明する図である。 (a)〜(d)は、従来の信号処理方法では本発明の課題を解決できないことを具体的に示す図である。
符号の説明
1,201,301,401,1001 信号処理装置
2,3 入力端子
4,5,6 入力選択器
9,10,209,210 出力選択器
7 記憶ユニット
8 メモリ制御回路
11,12,211,212 出力端子
13 予測係数入力端子
14 設定端子
30 クロック制御回路
501 撮像システム
502 光学系
503 センサ
504 アナログ・デジタル変換器(ADC)
505 画像処理回路
506 信号処理装置
507 記録転送回路
508 再生回路
509 タイミング制御回路
510 システム制御回路
701 第1のメモリ
702 第2のメモリ
703 第3のメモリ

Claims (17)

  1. 複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、
    前記ブロックデータを記憶するように、第1のスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数)のデータをm個のメモリ(mは3以上の整数、m≠n)へ順次書き分けるステップと、
    データの並べ替えを実現するように、前記m個のメモリから複数のデータを読み出し、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴とする信号処理方法。
  2. 請求項1記載の信号処理方法において、
    前記選択されたn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、
    前記第1の処理が完了した後に、前記m個のメモリから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴とする信号処理方法。
  3. 請求項1記載の信号処理方法において、
    前記m個のメモリの各々は、少なくとも1つの書き込みポートを有し、かつ互いに独立した読み出しが可能な読み出しポートを2つ以上有するメモリであり、
    前記データの並べ替えのためのデータ読み出しを前記m個のメモリの各々のある読み出しポートから行って、前記第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、
    前記第1の処理と並行して、前記m個のメモリの各々の他の1つの読み出しポートから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴とする信号処理方法。
  4. 複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、
    少なくとも1つの書き込みポートと、互いに独立した読み出しが可能なn個(nは2以上の整数)の読み出しポートとを備えたメモリに前記ブロックデータを記憶するように、第1のスキャン順に連続するn個のデータを前記書き込みポートから前記メモリに順次書き込むステップと、
    データの並べ替えを実現するように、前記メモリのn個の読み出しポートから複数のデータを読み出し、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴とする信号処理方法。
  5. 請求項4記載の信号処理方法において、
    前記選択されたn個のデータに対して第1の処理を行うステップと、
    前記第1の処理が完了した後に、前記メモリのn個の読み出しポートから読み出された複数のデータから第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択し、該選択したn個のデータに対して第2の処理を行うステップとをさらに備えたことを特徴とする信号処理方法。
  6. 複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理方法であって、
    前記ブロックデータを記憶するように、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された書き込みスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数)のデータをm個のメモリ(mは3以上の整数、m≠n)へ順次書き分けるステップと、
    データの並べ替えを実現するように、前記m個のメモリから複数のデータを読み出し、第1のスキャン順に連続するn個のデータを順次選択するステップとを備えたことを特徴とする信号処理方法。
  7. 請求項6記載の信号処理方法において、
    前記選択されたn個のデータに対して復号処理を行うステップをさらに備えたことを特徴とする信号処理方法。
  8. 設定された動作モードに応じて、第1の動作モードにおいては請求項1〜3のいずれか1項に記載の信号処理方法を用いてデータの並べ替えを行い、第2の動作モードにおいては請求項6又は7記載の信号処理方法を用いてデータの並べ替えを行うことを特徴とする信号処理方法。
  9. 請求項1、4、6のうちいずれか1項に記載の信号処理方法において、
    前記第1のスキャンは行方向あるいは列方向のラスタスキャンであり、前記第2のスキャンはジグザグスキャンであり、前記第3のスキャンは水平方向優先スキャンであり、前記第4のスキャンは垂直方向優先スキャンであることを特徴とする信号処理方法。
  10. 請求項2、3、5のうちいずれか1項に記載の信号処理方法において、
    前記第1の処理は符号化処理であり、前記第2の処理は動画像符号化におけるフレーム間予測符号化時に必要となる参照画像を生成するための処理であることを特徴とする信号処理方法。
  11. 複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理装置であって、
    前記ブロックデータを記憶するためのm個(mは3以上の整数)のメモリで構成された記憶手段と、
    書き込みスキャン順に連続するn個(nは2以上の整数、n≠m)のデータの中から前記m個のメモリへの書き込みデータを選択する複数の入力選択器と、
    前記m個のメモリから読み出された複数のデータの中から、読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択する複数の出力選択器と、
    前記記憶手段へのブロックデータの書き込みおよび読み出し制御を行うとともに、前記複数の入力選択器および前記複数の出力選択器に対して選択信号を供給するためのメモリ制御手段とを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  12. 請求項11記載の信号処理装置において、
    前記記憶手段を構成するm個のメモリの各々は、少なくとも1つの書き込みポートを有し、かつ互いに独立した読み出しが可能な読み出しポートを2つ以上有するメモリであることを特徴とする信号処理装置。
  13. 請求項11記載の信号処理装置において、
    前記m個のメモリに対して供給されるクロックの制御を個別に行うためのクロック制御手段をさらに備えたことを特徴とする信号処理装置。
  14. 請求項13記載の信号処理装置において、
    前記クロック制御手段は、第1のスキャン順に連続するn個のデータを前記m個のメモリへ書き分ける際に、書き込みが発生するメモリに対してはクロックを供給し、書き込みが発生しないメモリに対してはクロックを停止するよう制御するとともに、第2のスキャン、第3のスキャンあるいは第4のスキャンのうち選択された読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択するために、読み出しサイクルが発生するメモリに対してはクロックを供給し、読み出しサイクルが発生しないメモリに対してはクロックを停止するよう制御することを特徴とする信号処理装置。
  15. 複数のデータで構成された2次元のブロックデータを処理する信号処理装置であって、
    前記ブロックデータを記憶するように、少なくとも1つの書き込みポートと、互いに独立した読み出しが可能なn個の読み出しポートとを備えたメモリで構成された記憶手段と、
    前記メモリのn個の読み出しポートから読み出された複数のデータの中から、読み出しスキャン順に連続するn個のデータを選択する複数の出力選択器と、
    前記記憶手段にブロックデータを書き込みスキャン順に書き込み、かつ前記記憶手段に記憶されたブロックデータを読み出しスキャン順に読み出す制御を行うとともに、前記複数の出力選択器に対して選択信号を供給するためのメモリ制御手段とを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  16. 請求項11〜15のいずれか1項に記載の信号処理装置を含んで画像処理を行う画像処理回路と、
    前記画像処理回路へ画像信号を出力するセンサと、
    前記センサへ光を結像する光学系とを備えたことを特徴とする撮像システム。
  17. 請求項16記載の撮像システムにおいて、
    前記センサから得た画像信号をデジタル信号に変換して前記画像処理回路へ供給する変換器をさらに備えたことを特徴とする撮像システム。
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