JP3129279B2 - 符号化装置および符号化方法、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化装置および符号化方法、並びに記録媒体

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JP3129279B2 JP8832298A JP8832298A JP3129279B2 JP 3129279 B2 JP3129279 B2 JP 3129279B2 JP 8832298 A JP8832298 A JP 8832298A JP 8832298 A JP8832298 A JP 8832298A JP 3129279 B2 JP3129279 B2 JP 3129279B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化装置に関
し、特に、画像を複数の領域に分割し、各領域に対して
並列に符号化を行う符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、動画像データを圧縮符号化す
る方法としては、MPEG(Moving Picture Experts Gr
oup)等の高能率符号化がある。この符号化方法は、画像
の空間解像度に応じて符号化処理に必要な処理能力が異
なる。従って、例えば、ハイビジョンのような高精細動
画像の画像信号を符号化する場合においては、NTSC
方式の画像信号を符号化する場合と比較して、極めて高
い処理能力が要求される。
【0003】そこで、画像を複数のエリア(領域)に分
割し、各領域毎に並列して符号化処理を行うようにする
ことが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速処
理が要求される画像処理において、画像を複数のエリア
に分割して並列処理を行った場合、動き補償範囲が、分
割された各エリア内に制限されるという課題があった。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、所定のエリアから隣のエリアの画像デー
タを参照できるようにすることで、動き補償範囲を所望
の範囲に拡大することができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の符号化
装置は、画像を複数の領域に分割し、各領域毎に画像デ
ータの符号化を行う符号化装置であって、各領域毎に、
領域の画像データの動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出手段と、各領域毎に、領域の画像データに基づい
て生成された復号画像データを記憶する第1の記憶手段
と、各領域毎に、領域に隣接する他の領域の画像データ
に基づいて生成された復号画像データを記憶する第2の
記憶手段と、動きベクトル検出手段によって検出された
動きベクトルに基づいて、第1の記憶手段に記憶されて
いる領域の復号画像データ、および第2の記憶手段に記
憶されている他の領域の復号画像データのうち、画像デ
ータとの間の差分絶対値和が最小となる所定の領域の復
号画像データを選択的に出力する選択手段と、各領域毎
に、第1の記憶手段、および第2の記憶手段に記憶され
ている復号画像データに対して、または、選択手段より
出力される復号画像データに対して、ハーフペル処理を
施すハーフペル手段とを備え、選択手段から出力される
復号画像データを用いて、動き補償を行い、第2の記憶
手段に記憶される復号画像データに対応する領域は、第
1の記憶手段に記憶される復号画像データに対応する領
域に対して、上下、及び左右のうちの少なくともいずれ
かに位置することを特徴とする。また、第2の記憶手段
は、第1の記憶手段に記憶される復号画像データに対応
する領域の上側に隣接する領域の復号画像データを記憶
するメモリと、第1の記憶手段に記憶される復号画像デ
ータに対応する領域の下側に隣接する領域の復号画像デ
ータを記憶するメモリとにより構成されるようにするこ
とができる。また、第2の記憶手段は、第1の記憶手段
に記憶される復号画像データに対応する領域の左側に隣
接する領域の復号画像データを記憶するメモリと、第1
の記憶手段に記憶される復号画像データに対応する領域
の右側に隣接する領域の復号画像データを記憶するメモ
リとにより構成されるようにすることができる。また、
第1の記憶手段および第2の記憶手段は、順方向のフレ
ーム間予測符号化を行うためのメモリと、逆方向のフレ
ーム間予測符号化を行うためのメモリより構成されるよ
うにすることができる。請求項5に記載の符号化方法
は、画像を複数の領域に分割し、各領域毎に画像データ
の符号化を行う符号化方法であって、各領域毎に、領域
画像データの動きベクトルを検出する動きベクトル検
出ステップと、各領域毎に、領域の画像データに基づい
て生成された復号画像データを記憶する第1の記憶ステ
ップと、各領域毎に、領域に隣接する他の領域の画像デ
ータに基づいて生成された復号画像データを記憶する第
2の記憶ステップと、動きベクトル検出ステップにおい
て検出された動きベクトルに基づいて、第1の記憶ステ
ップにおいて記憶された領域の復号画像データ、および
第2の記憶ステップにおいて記憶された他の領域の復号
画像データのうち、画像データとの間の差分絶対値和が
最小となる所定の領域の復号画像データを選択的に出力
する選択ステップと、各領域毎に、第1の記憶ステッ
プ、および第2の記憶ステップにおいて記憶された復号
画像データに対して、または、選択ステップにおいて出
力された復号画像データに対して、ハーフペル処理を施
すハーフペルステップとを備え、選択ステップにおいて
出力される復号画像データを用いて、動き補償を行い、
第2の記憶ステップにおいて記憶された復号画像データ
に対応する領域は、第1の記憶ステップにおいて記憶さ
れた復号画像データに対応する領域に対して、上下、及
び左右のうちの少なくともいずれかに位置することを特
徴とする。請求項6に記載の記録媒体は、請求項5に記
載の符号化方法を実行可能なプログラムが記録されてい
ることを特徴とする。本発明に係る符号化装置および符
号化方法、並びに記録媒体においては、各領域毎に、領
域の画像データの動きベクトルを検出し、各領域毎に、
領域の画像データに基づいて生成された復号画像データ
を記憶し、各領域毎に、領域に隣接する他の領域の画像
データに基づいて生成された復号画像データを記憶し、
検出された動きベクトルに基づいて、記憶された各領域
復号画像データのうち、画像データとの間の差分絶対
値和が最小となる所定の領域の復号画像データを選択的
に出力し、出力された復号画像データを用いて、動き補
償を行う。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の符号化装置の一
実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図1に
示した実施の形態は、説明を簡単にするため、3つの符
号化部1乃至3で構成されている。以下では、符号化部
1についてのみ説明するが、符号化部2,3も、符号化
部1の場合と同様の構成をなしている。従って、その説
明は適宜省略する。符号化器1はエリアAについて符号
化処理を施すようになされている。また、符号化器2は
エリアエリアBについて符号化処理を施し、符号化器3
はエリアCについて符号化処理を施すようになされてい
る。ここでは、画像を垂直方向に3分割し、その3つの
領域のうちの最上エリアをエリアA、真ん中のエリアを
エリアB、最下エリアをエリアCとする。
【0008】符号化部1を構成するME(Motion Estima
tion)11は、ビデオ入力信号101を入力し、動きベ
クトルを算出し、対応する動きベクトル信号を出力する
ようになされている。DCT(discrete cosine transfo
rm)13は、減算器19より供給された信号に対して離
散コサイン変換処理を施した後、出力する。量子化器1
4は、DCT13及び符号化制御部1Aに接続され、D
CT13より供給された離散コサイン変換された信号
を、符号化制御部1Aが出力する符号量制御信号に応じ
たステップ数で量子化し、出力するようになされてい
る。
【0009】逆量子化器15は、量子化器14及び符号
化制御部1Aに接続され、量子化器14より出力された
信号を、符号化制御部1Aが出力する符号量制御信号に
応じたステップ数で逆量子化し、出力するようになされ
ている。IDCT(inversediscrete cosine transform)
16は、逆量子化器15に接続され、逆量子化器15に
おいて逆量子化された信号を逆離散コサイン変換した
後、画像信号として出力する。加算器17は、IDCT
16及び選択器18に接続され、選択器18から出力さ
れた予測画像信号と、IDCT16から出力された逆離
散コサイン変換された画像信号とを加算することによ
り、復号画像信号105を生成し、出力するようになさ
れている。
【0010】予測メモリ部12は、符号化制御部1A、
加算器17、及びME11に接続されており、符号化制
御部1Aの制御下で生成され、加算器17より供給され
た復号画像信号105を記憶する。そして、ME11よ
り供給された動きベクトル信号に対応したアドレスに記
憶されている予測画像信号を出力するようになされてい
る。
【0011】画像選択器18は、予測メモリ部12と符
号化制御部1Aに接続され、予測メモリ部12より出力
される2つの予測画像信号、及びそれらの平均を演算し
て得られた予測画像信号のうち、ビデオ入力信号101
との間のMAE(差分絶対値和)が最小となる予測画像
信号を選択し、出力するようになされている。
【0012】減算器19は、画像選択器18とDCT1
3の間に配置され、ビデオ入力信号と画像選択器18よ
り供給される予測画像信号の差を演算し、DCT13に
供給するようになされている。
【0013】次に、予測メモリ部12,22,32の詳
細な構成例について説明する。これらの予測メモリ部1
2,22,32は,例えば、メモリ、セレクタ、及び比
較処理を行うためのセレクト信号生成部の組み合わせで
実現することができる。
【0014】図2は、図1に示した予測メモリ部12,
22,32の詳細な構成例を示すブロック図である。予
測メモリ部12,22,32は同一構成のため、ここで
は予測メモリ部22を例に取り説明する。更に、図2の
F(Forward)予測メモリ51,52,53、及びセレク
タ57と、B(Backward)予測メモリ54,55,56、
及びセレクタ58についても、それぞれ同様の構成をな
しているので、ここではFブロックのみについて説明
し、Bブロックについての説明は適宜省略する。
【0015】図2に示したように、予測メモリ部22
は、上エリアF予測メモリ51、F予測メモリ52、下
エリアF予測メモリ53、ハーフペル処理部60,6
1,62、セレクタ57、上エリアB予測メモリ54、
B予測メモリ55、下エリアB予測メモリ56、ハーフ
ぺル処理部63,64,65、セレクタ58、及び、セ
レクト信号生成部59から構成される。
【0016】上エリアF予測メモリ51には、上隣のエ
リアAから供給された復号画像信号501が書き込まれ
る。そして、セレクト信号生成部59より出力される、
図1のME21より供給される動きベクトル信号202
に対応した、リードアドレス信号517に対応する予測
画像信号507をハーフペル処理部60を介して出力す
るようになされている。
【0017】同様に、F予測メモリ52には、復号画像
信号502が入力され、書き込まれる。そして、動きベ
クトル信号507に対応したリードアドレス信号517
に対応する予測画像信号508をハーフペル処理部61
を介して出力する。また、下エリアF予測メモリ53に
は、下隣のエリアCから復号画像信号503が供給さ
れ、書き込まれる。そして、動きベクトル信号507に
対応したリードアドレス信号517に対応する予測画像
信号509をハーフペル処理部62を介して出力するよ
うになされている。
【0018】セレクタ57は、F予測メモリ51,5
2,53より出力され、それぞれ対応するハーフペル処
理部60,61,62を介して供給された予測画像信号
507,508,509の中から、エリアセレクト信号
513に応じていずれか1つを選択し、それを予測画像
信号515として出力するようになされている。
【0019】次に、図1に示した実施の形態の動作につ
いて、図1、図2、及び図3を参照して説明する。
【0020】ビデオ入力信号101が減算器19に与え
られると、減算器19は、ビデオ入力信号101と選択
器19より供給される予測画像信号の差を演算し、演算
結果としての画像信号をDCT13に供給する。DCT
13は、減算器19から供給された画像信号に対して、
離散コサイン変換処理を施し、量子化器14に供給す
る。量子化器14は、DCT13より供給された離散コ
サイン変換された信号を、符号化制御部1Aより供給さ
れる符号量制御信号に応じたステップ数で量子化し、出
力する。
【0021】逆量子化器15は、量子化器14より供給
された信号を、符号化制御部1Aより供給される符号量
制御信号に応じたステップ数で逆量子化し、出力する。
IDCT16は、逆量子化器15で逆量子化処理が施さ
れた信号に対して、逆離散コサイン変換処理を施した
後、加算器17に供給する。加算器17は、選択器18
から供給された予測画像信号と、IDCT16より供給
された逆離散コサイン変換処理が施された画像信号とを
加算することにより、復号画像信号105を生成し、出
力する。
【0022】加算器17において生成され、出力された
復号画像信号105は、予測メモリ部12に供給される
とともに、隣下のBエリアの予測メモリ部22にも同一
のタイミングで供給される。但し、符号化部1に対応す
るAエリアは、この例の場合、最上エリアであるため、
隣上エリアへの供給は行われない。
【0023】同様に、符号化部2の加算器27より出力
された復号画像信号205は、予測メモリ部22に供給
されるとともに、隣上のAエリアの予測メモリ部12、
及び隣下のCエリアの予測メモリ部32にも、同一のタ
イミングで供給される。
【0024】また、符号化部3の加算器37より出力さ
れた復号画像信号305は、予測メモリ部32に供給さ
れるとともに、隣上のBエリアの予測メモリ部22にも
同一のタイミングで供給される。但し、符号化部3に対
応するCエリアは、この例の場合、最下エリアであるた
め、隣下エリアへの供給は行われない。
【0025】尚、分割の仕方と動き補償範囲の関係によ
り、AエリアからCエリアへのアクセス、及びその逆も
有り得る。
【0026】予測メモリ部12には、符号化制御部1A
の制御下で生成された復号画像信号105が書き込ま
れ、予測メモリ部12は、ME11によってビデオ入力
信号101に基づいて算出された動きベクトル信号10
2に対応したアドレスの予測画像信号を出力する。画像
選択部18は、予測メモリ部12より供給される信号の
うち、ビデオ入力信号101との間のMAE(差分絶対
値和)が最小となる予測画像信号を選択し、出力する。
【0027】次に、図2に示した予測メモリ部22の動
作について、図3のタイミングチャートを参照して説明
する。
【0028】ここでは、上隣のエリアAから入力される
復号画像信号501、Bエリアの復号画像信号502、
下隣のエリアCから入力される復号画像信号503は、
それぞれ同一のタイミングで入力されるものと仮定して
いる。そして、同一のタイミングで、F予測メモリ5
1,52,53に書き込まれるものと仮定する。
【0029】図2に示したように、動きベクトル信号2
02に対応したリードアドレス信号517に対応して、
3つのF予測メモリ51,52,53は、同一のタイミ
ングで読み出され、対応するハーフぺル処理部60,6
1,62をそれぞれ経由して、セレクタ57に供給され
る。
【0030】セレクタ57は、エリアセレクト信号51
3に応じて、ハーフペル処理部60,61,62を介し
て供給される予測画像信号507,508,509の中
から1つを選択し、予測画像信号515として出力す
る。
【0031】また、上隣のエリアAから入力される復号
画像信号504、Bエリアの復号画像信号505、下隣
のエリアCから入力される復号画像信号505は、それ
ぞれ同一のタイミングで入力されるものと仮定してい
る。そして、同一のタイミングで、B予測メモリ54,
55,56に書き込まれるものと仮定する。
【0032】同様に、動きベクトル信号202に対応し
たリードアドレス信号517に対応して、3つのB予測
メモリ54,55,56は、同一のタイミングで読み出
され、対応するハーフぺル処理部63,64,65をそ
れぞれ経由して、セレクタ58に供給される。
【0033】セレクタ58は、エリアセレクト信号51
4に応じて、ハーフペル処理部63,64,65を介し
て供給される予測画像信号510,511,512の中
から1つを選択し、予測画像信号516として出力す
る。
【0034】具体的には、例えば、図3に示したよう
に、この例の場合、アドレス0乃至127番目では動き
ベクトル信号の値が0であるため、Bエリアに対応する
B予測メモリ55が選択され、セレクタ58から予測画
像信号B0乃至B127が出力される。一方、アドレス
128乃至255番目では、動きベクトル信号の値が垂
直方向に−127であるため、Aエリアの予測メモリ1
2の画像データが参照データとして用いられる。このた
め、上エリアB予測メモリ54、つまりAエリアが選択
され、セレクタ58から予測画像信号A128乃至A2
55が出力される。
【0035】即ち、Aエリア,Bエリア,Cエリアの各
領域の画像データは、アドレス0乃至255に対応し、
Bエリアのアドレス0乃至127に対応する領域の上側
には、Aエリアのアドレス127乃至255に対応する
領域が隣接している。
【0036】以上のような構成の符号化装置において
は、次のような効果を得ることができる。
【0037】第1の効果は、動き補償範囲を拡大するこ
とができることである。即ち、分割された一つのエリア
を超える動き補償範囲が必要な場合、そのエリアに対し
て、動き補償範囲として新たに追加したエリアを記録す
るためのメモリを、予測(参照)メモリとして各エリア
に加えればよい。つまり、分割された一つのエリアが参
照するために必要な他のエリアの画像データを記憶する
メモリを追加する。これにより、分割処理による動き補
償範囲の制限をなくすことができ、動き補償範囲を拡大
することができる。その理由は、エリアをメモリ毎に分
け、動きベクトルによってエリアを選択しているからで
ある。
【0038】第2の効果は、分割された各エリア毎に、
1画面全体のフレーム画像データをメモリ等に記憶させ
る必要がない。つまり、メモリを削減することができる
ことである。その理由は、本発明の符号化装置は、予測
に必要なエリアの画像データしか記憶しない構成となっ
ているからである。
【0039】第3の効果として、画像処理の高速化が可
能である。その理由は、動作スピードを上げずに並列処
理ができるからである。
【0040】第4の効果として、画像処理の大画面化が
可能である。その理由は、動作スピードを上げずに並列
処理ができるからである。
【0041】第5の効果は、本発明の符号化装置は、分
割高能率符号化装置、更には、分割高能率復号化装置に
も適用可能なことである。その理由は、本発明の符号化
装置は、画像を単純にスライス状に分割して並列処理を
行っているので、動き補償回路は、符号化装置、及び復
号化装置の双方において同様に使うことができるからで
ある。
【0042】図4は、図1に示した符号化装置の実施の
形態の予測メモリ部の他の実施の形態の構成例を示すブ
ロック図である。図4に示した予測メモリ部において
は、図2に示した予測メモリ部22におけるハーフぺル
処理部60が、セレクタ57の後に配置され、セレクタ
57より出力された予測画像信号に対してハーフペル処
理を施すようになっている。同様に、図2に示した予測
メモリ部22におけるハーフペル処理部61が、セレク
タ58の後に配置され、セレクタ58より出力された予
測画像信号に対してハーフペル処理を施すようになって
いる。そして、図2におけるハーフペル処理部62,6
3,64,65を削除した構成となっている。この構成
により、図2の予測メモリ部22と比較して、ハーフぺ
ル処理部の数を3分の1に削減することができる。これ
により、装置のコストを削減することができる。
【0043】なお、上記実施の形態においては、画像を
垂直方向に3分割して並列処理を行う場合について説明
したが、水平方向に3分割するようにすることも可能で
ある。また、画像を水平および垂直方向に分割するよう
にすることも可能である。また、上記実施の形態におい
ては、画像を3つのエリアに分割するようにしたが、こ
れに限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る符号化装置お
よび符号化方法、並びに記録媒体によれば、各領域毎
に、領域の画像データの動きベクトルを検出し、各領域
毎に、領域の画像データに基づいて生成された復号画像
データを記憶し、各領域毎に、領域に隣接する他の領域
の画像データに基づいて生成された復号画像データを記
憶し、検出された動きベクトルに基づいて、記憶された
各領域の復号画像データのうち、画像データとの間の差
分絶対値和が最小となる所定の領域の復号画像データを
選択的に出力し、出力された復号画像データを用いて、
動き補償を行うようにしたので、画像を複数の領域に分
割し、各領域毎に並列に符号化処理を行う場合におい
て、動き補償範囲の制限を無くすことができ、動き補償
範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施の形態の構成例を
示すブロック図である。
【図2】図1の予測メモリ部22の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【図3】予測メモリ部22の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図4】図1の予測メモリ部22の他の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31 ME 12,22,32 予測メモリ部 13,23,33 DCT 14,24,34 量子化器 15,25,35 逆量子化器 16,26,36 IDCT 17,27,37 加算器 18,28,38 選択器 19,29,39 減算器 1A,2A,3A 符号化制御部 51 上エリアF予測メモリ 52 F予測メモリ 53 下エリアF予測メモリ 54 上エリアB予測メモリ 55 B予測メモリ 56 下エリアB予測メモリ 60乃至65 ハーフペル処理部 57,58 セレクタ 59 セレクト信号生成部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を複数の領域に分割し、各領域毎に
    画像データの符号化を行う符号化装置であって、各領域毎に、前記領域の 画像データの動きベクトルを検
    出する動きベクトル検出手段と、 各領域毎に、前記領域の前記画像データに基づいて生成
    された復号画像データを記憶する第1の記憶手段と、各領域毎に、前記領域に隣接する他の領域の前記画像デ
    ータに基づいて生成された復号画像データ を記憶する第
    2の記憶手段と、 前記動きベクトル検出手段によって検出された前記動き
    ベクトルに基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されて
    いる前記領域の復号画像データ、および前記第2の記憶
    手段に記憶されている他の領域の復号画像データのう
    ち、前記画像データとの間の差分絶対値和が最小となる
    所定の領域の復号画像データを選択的に出力する選択手
    段と、各領域毎に、前記第1の記憶手段、および前記第2の記
    憶手段に記憶されている前記復号画像データに対して、
    または、前記選択手段より出力される前記復号画像デー
    タに対して、ハーフペル処理を施すハーフペル手段と
    備え、 前記選択手段から出力される復号画像データを用いて、
    動き補償を行い、前記第2の記憶手段に記憶される前記復号画像データに
    対応する領域は、前記第1の記憶手段に記憶される前記
    復号画像データに対応する領域に対して、上下、及び左
    右のうちの少なくともいずれかに位置する ことを特徴と
    する符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶
    手段に記憶される前記復号画像データに対応する前記領
    域の上側に隣接する領域の復号画像データを記憶するメ
    モリと、前記第1の記憶手段に記憶される復号画像デー
    に対応する前記領域の下側に隣接する領域の復号画像
    データを記憶するメモリとにより構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶
    手段に記憶される復号画像データに対応する前記領域の
    左側に隣接する領域の復号画像データを記憶するメモリ
    と、前記第1の記憶手段に記憶される復号画像データ
    対応する前記領域の右側に隣接する領域の復号画像デー
    を記憶するメモリとにより構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段および前記第2の記
    憶手段は、順方向のフレーム間予測符号化を行うための
    メモリと、逆方向のフレーム間予測符号化を行うための
    メモリより構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の符号化装置。
  5. 【請求項5】 画像を複数の領域に分割し、各領域毎に
    画像データの符号化を行う符号化方法であって、各領域毎に、前記領域の 画像データの動きベクトルを検
    出する動きベクトル検出ステップと、 各領域毎に、前記領域の前記画像データに基づいて生成
    された復号画像データを記憶する第1の記憶ステップ
    と、各領域毎に、前記領域に隣接する他の領域の前記画像デ
    ータに基づいて生成された復号画像データ を記憶する第
    2の記憶ステップと、 前記動きベクトル検出ステップにおいて検出された前記
    動きベクトルに基づいて、前記第1の記憶ステップにお
    いて記憶された前記領域の復号画像データ、および前記
    第2の記憶ステップにおいて記憶された他の領域の復号
    画像データのうち、前記画像データとの間の差分絶対値
    和が最小となる所定の領域の復号画像データを選択的に
    出力する選択ステップと、各領域毎に、前記第1の記憶ステップ、および前記第2
    の記憶ステップにおいて記憶された前記復号画像データ
    に対して、または、前記選択ステップにおいて出力され
    た前記復号画像データに対して、ハーフペル処理を施す
    ハーフペルステップと を備え、 前記選択ステップにおいて出力される復号画像データ
    用いて、動き補償を行い、前記第2の記憶ステップにおいて記憶された前記復号画
    像データに対応する領域は、前記第1の記憶ステップに
    おいて記憶された前記復号画像データに対応する領域に
    対して、上下、及び左右のうちの少なくともいずれかに
    位置する ことを特徴とする符号化方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の符号化方法を実行可能
    なプログラムが記録された記録媒体。
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