JPWO2008120434A1 - 復号化回路、復号化方法、符号化回路及び符号化方法 - Google Patents
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Abstract
単一回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性のある復号化回路を提供する。パターン格納部10は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納し、制御部19は、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込み、パターン読出制御部11は、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出し、可変長復号化部21は、供給される符号化データから係数データを復元し、逆スキャン処理部39は、パターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、復元した係数データを並び替える。
Description
本発明は、画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路及び復号化方法に関し、特に、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路及び復号化方法に関するものである。
また、本発明は、画像の圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路及び符号化方法に関し、特に、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路及び符号化方法に関するものである。
近年、ネットワークの高速化や、パーソナルコンピュータ及びデジタルテレビジョン受信機などの一般家庭への急速な普及により、各種マルチメディアサービスが広く実用化されている。とりわけ、デジタル放送システムやインターネットを利用したコンテンツ配信システムなどでは、映像や音声などのコンテンツデータをMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの規格に基づいて圧縮符号化し、圧縮符号化したコンテンツデータである符号化データの断片をパケットとし、パケットの集合をストリーム信号として伝送したり、あるいはハードディスク、DVD又はメモリカードなどに記録するような形態が一般的となっている。また、このようなストリーム信号を受け取る、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器は、ストリーム信号に含まれる符号化データを抽出し、抽出した符号化データに対して復号化処理を施すことで、コンテンツデータを復元する。
このような、画像を圧縮符号化する方式として、静止画像を圧縮符号化する方式では、デジタルカメラなどに広く利用されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式がある。また、動画像を圧縮符号化する方式では、CD−ROMなどへ動画像を記録するMPEG−1方式がある。これによって、例えば離散コサイン変換に基づく画像圧縮符号化手法などの基本技術が確立された。このような基本技術に基づき、例えばデジタル放送で利用されているMPEG−2方式、インターネットを利用したコンテンツなどに利用されるMPEG−4方式、そしてさらに高圧縮符号化を目的としたMPEG−4AVC方式などが画像信号を扱う分野で標準方式として利用されている。
このような画像圧縮符号化の基本アルゴリズムは、動き補償予測方式に、直交変換方式の1つである上述の離散コサイン変換方式を組み合わせたハイブリッド圧縮符号化方式である。ハイブリッド圧縮符号化方式では、画像に対して1画面内データそのものを離散コサイン変換したデータと、動き補償画面間予測したデータに対して離散コサイン変換したデータとの両方を組み合わせて画像圧縮符号化が行われる。
このような画像圧縮符号化において、離散コサイン変換は、マクロブロックと呼ばれるブロック単位で行われる。このマクロブロックを構成する各画素データは、離散コサイン変換により、直流成分から高周波成分までの周波数ごとの振幅強度を示す複数の係数値へと変換される。このような各係数値は、まず、各圧縮符号化方式に基づいた手法で量子化されることで、量子化係数値へと変換される。さらに、各量子化係数値は、可変長符号化による圧縮率を向上させるため、各データの順序を示すスキャンパターンに応じて並び替えられる。その後、並び替えられた各量子化係数値は、順次、スキャンパターンの順序に従って可変長符号化処理が施される。
なお、このような可変長符号化として、先行するゼロの量子化係数値の個数であるランと、非ゼロの量子化係数値であるレベルとを組として一意的な符号を割り当ててデータの圧縮を図るランレベル符号化が用いられる。このようなアルゴリズムを基本として画像の圧縮符号化が行われ、上述のように圧縮された係数データを含む符号化データが生成される。
また、圧縮符号化により生成された符号化データに対し、その圧縮符号化に対応した復号化処理を行うことで画像が復元できる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、符号化データに含まれるランとレベルとのデータから、スキャンパターンの順序に従った量子化係数値が復元される。さらに、圧縮符号化におけるスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータに従って量子化係数値が並び替えられる。これにより、マクロブロック上の所定位置に配置されたそれぞれの量子化係数値が復元される。さらに、これら量子化係数値に対して逆量子化が行われ、逆量子化により復元された各係数値に対して逆離散コサイン変換が施されることで、マクロブロック単位の画素データが復元される。
図12は、復号化処理を行う従来の復号化回路の構成を示すブロック図である。図12に示す従来の復号化回路は、シンボル復号部91、アドレス出力部92及びデータ貯蔵部93を備える。
シンボル復号部91は、受信されるランレベル符号化されたシンボルデータを復号化して、ランのゼロと、それに追従するレベルにより表わされるデータとを出力する。アドレス出力部92は、複数のスキャンパターンのそれぞれのスキャン順序に基づいてスキャンアドレスを貯蔵し、選択されたスキャンパターンに応じたスキャンアドレスをクロックパルスに同期させて出力する。データ貯蔵部93は、アドレス出力部92から出力されるスキャンアドレスが指定する貯蔵位置にシンボル復号部91から出力されるデータを貯蔵する。
従来の復号化回路は、このような構成により、ランレベル符号化されたシンボルデータをランレベル符号化に使用されたスキャンパターンに基づきランレベル復号化して、後段の機器での使用に適した形態で貯蔵する。このように、従来の復号化回路は、画像データの有するパターンによりランレベル符号化に多様なスキャンパターンが求められる場合であっても、ランレベル符号化されたシンボルデータを後段の機器での使用に適した形態に変換及び貯蔵することができる。
しかしながら、従来の復号化回路のように、あらかじめ複数のスキャンパターンに対応させたスキャンアドレスを貯蔵しておく場合、例えば、新たな符号化方式が提案されたときなど、迅速に対応することが難しく、復号化処理を行うためのLSI(大規模集積回路)などの再設計が必要になるなどの課題があった。また、従来の復号化回路のように、それぞれのスキャンパターンに対応させたスキャンアドレスを貯蔵する場合、スキャンパターンの種類が増加するのに伴って、それらのスキャンアドレスを貯蔵しておくメモリなどの容量も増加するため、回路規模が大きくなるという課題もあった。
特開平11−46363号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路、復号化方法、符号化回路及び符号化方法を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る復号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元部で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元部によって、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データが並び替えられる。
本発明によれば、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における復号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像データを圧縮符号化することにより生成された符号化データを含む符号化ストリームを取得し、符号化データから元の画像データを復元する復号化回路の一例について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における復号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像データを圧縮符号化することにより生成された符号化データを含む符号化ストリームを取得し、符号化データから元の画像データを復元する復号化回路の一例について説明する。
図1に示すように、復号化回路には、符号化データを含む符号化ストリームが供給される。復号化回路に供給される符号化データは、画像の圧縮符号化処理により生成される。画像の圧縮符号化処理では、画像データが所定画素数のブロック単位で離散コサイン変換され、離散コサイン変換により生成されたブロックごとの各係数値が量子化される。そして、量子化により生成された各量子化係数値が所定のスキャンパターンに従って並び替えられ、並び替えられた量子化係数値に対してランレベル符号化が施される。
本実施の形態における復号化回路は、このような画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データに対して、ランレベル符号化されたデータからスキャンパターンの順序に従った量子化係数値に対応する係数データを復元する。そして、復号化回路は、復元した係数データをスキャンパターンに従って並び替えることにより、ブロック上の所定位置に配置されたそれぞれの係数データを復元する。復号化回路は、このように復元したブロック内の各係数データに対して、逆量子化及び逆離散コサイン変換を施すことで、ブロック内の各画素に対応した画像データを復元する。復号化回路は、復元した画像データを復号化データとして出力する。
特に、本実施の形態における復号化回路は、画像の符号化方式として国際標準化機関で規格化された、静止画像を対象にしたJPEG方式、動画像を対象にしたMPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、H.263方式、及びMPEG−4AVC方式とも呼ばれるH.264方式などに対応可能な構成としている。また、本実施の形態における復号化回路は、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応可能な構成としている。さらに、これらの符号化方式に加えて、本実施の形態における復号化回路は、将来提案される符号化方式に対しても対応可能な構成としている。
なお、本実施の形態では、直交変換の1つである離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いる符号化方式により符号化された符号化データを復号化する例について説明するが、画像データから周波数ごとの成分を求めるような手法を用いた他の変換を利用する符号化方式に対しても対応可能であり、このような離散コサイン変換以外の変換を利用した符号化データを復号化する復号化回路であってもよい。
図1に示す復号化回路は、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18、制御部19、可変長復号化部21、符号化情報抽出部22、DC/AC予測処理部23、逆量子化部24、逆離散コサイン変換部(以下、逆DCT変換部と呼ぶ)25、読出アドレス発生部26及び逆スキャン処理部39を備える。
図1において、復号化回路に入力された符号化ストリームは、まず可変長復号化部21に供給される。可変長復号化部21は、供給された符号化ストリームに含まれる符号化データから量子化係数値及び以下で説明する抽出情報などを復元する。すなわち、供給された符号化データのうち、例えば量子化係数値は一般的にランレベル符号化されたデータで構成されている。そのため、まず、可変長復号化部21は、ゼロの量子化係数値の個数であるランデータと、非ゼロの量子化係数値であるレベルデータとを復元する。次に、可変長復号化部21は、復元したランデータとレベルデータとから、符号化処理におけるスキャンパターンの順序に従った1次元の量子化係数列を復元する。
可変長復号化部21は、このように復元した量子化係数値を係数データとして、順次、符号化情報抽出部22に供給する。同様に、可変長復号化部21は、量子化係数値以外の抽出情報についても復元し、符号化情報抽出部22に供給する。なお、本実施の形態において可変長復号化部21は、符号化データから係数データを復元する係数復元部として機能する。
次に、符号化情報抽出部22は、可変長復号化部21において復元したデータから、復号化処理を行うための符号化データに関する情報を抽出情報として抽出する。符号化情報抽出部22は、このような抽出情報として、符号化データの種別に関した情報としての符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報などを抽出する。
このような抽出情報において、符号化種別情報は、符号化データを生成するのに用いられた画像符号化方式を示す情報である。ピクチャ種別情報は、現在供給されている符号化データが、例えばMPEG−2方式において、Iピクチャと呼ばれる画面内符号化処理により生成されたデータ、Pピクチャと呼ばれる画面間前方予測符号化処理により生成されたデータ、及びBピクチャと呼ばれる画面間双方向予測符号化処理により生成されたデータのうちのどのデータであるかを示す情報である。なお、PピクチャやBピクチャにはピクチャ内にイントラのマクロブロックが含まれる場合があり、このような情報はマクロブロック種別情報として別途抽出される。本実施の形態の復号化回路では、このようなピクチャ種別情報及びマクロブロック種別情報を用いて、現在処理中のブロックが画面内符号化であるイントラか、あるいは画面間符号化であるインターや非イントラかを示す情報であるイントラ/インター情報として利用している。
走査種別情報は、符号化データが、順次走査であるフレーム単位の動画像で生成されたデータ、あるいは飛び越し走査であるフィールド単位の動画像で生成されたデータであるかを示す情報である。また、ブロック分割サイズ情報は、離散コサイン変換を行うときのブロックサイズを示す情報である。このようなブロックは、各符号化方式により、縦横所定の個数のブロック要素で構成される2次元マトリックス状のマクロブロックとして規定されている。
例えば、MPEG−1、MPEG−2及びMPEG−4方式では、輝度の画像データに対し縦横8×8画素で構成される4つのブロック、及び色差の画像データに対し縦横8×8画素で構成される2つのブロックが規定され、これらのブロックを併せてマクロブロックが構成され、縦横8×8画素で構成される各ブロックに対して離散コサイン変換が行われる。また、H.264方式では、拡張方式として縦横8×8画素で構成されるブロックに対して離散コサイン変換が行われるとともに、通常は縦横8×8画素をさらに分割した縦横4×4画素で構成されるブロックに対して離散コサイン変換を近似した整数変換が行われる。また、このような離散コサイン変換や離散コサイン変換を近似した整数変換により生成された各係数は、周波数ごとに区分される同様のブロック上の所定位置に配置される。
符号化情報抽出部22は、符号化ストリームから抽出した抽出情報を制御部19及びパターン読出制御部11に通知する。本実施の形態では、符号化情報抽出部22は、抽出情報においてピクチャレベルの比較的低頻度で出現する情報である、符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報を制御部19に通知し、また、高頻度で出現する情報である、イントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報をパターン読出制御部11に通知する。また、符号化情報抽出部22は、可変長復号化部21が復元した係数データを、順次、逆スキャン処理部39に供給する。
逆スキャン処理部39は、スキャンパターンの順序に従った1次元の係数データ列に対して、そのスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータに従って並び替えを行うことにより、2次元のブロック上の所定位置に配置された係数データを復元する。本実施の形態では、このような逆スキャン処理を実行するため、逆スキャン処理部39は、マクロブロックにおける4つの輝度のブロックに対応する4つの係数メモリと、2つの色差のブロックに対応する2つの係数メモリとを有している。
すなわち、図1に示すように、逆スキャン処理部39は、縦横16×16画素のマトリックスで構成される輝度のブロックを4分割したブロックY0に対応する係数メモリ30、ブロックY1に対応する係数メモリ31、ブロックY2に対応する係数メモリ32及びブロックY3に対応する係数メモリ33と、縦横8×8画素のマトリックスで構成される色差のブロックであるブロックCbに対応する係数メモリ34及びブロックCrに対応する係数メモリ35とを有している。
また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、それらメモリに書込データが供給されるとともに係数書込アドレスが与えられることで、供給された書込データをその係数書込アドレスに格納する。また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、係数読出アドレスが与えられると、その係数読出アドレスに格納されているデータを読出データとして出力する。すなわち、各係数メモリのアドレスとブロック要素位置とを対応付けておくことにより、所定のブロック要素位置に係数データを格納したり、所定のブロック要素位置の係数データを読み出したりすることができる。
なお、本実施の形態では、逆スキャン処理部39において、MPEG−2方式又はMPEG−4方式のように現在広く利用されている符号化方式のマクロブロックに対応させて、6つの係数メモリ30、31、32、33、34及び35を設けた一例を挙げているが、例えば、縦横8×8画素のブロック要素の係数メモリを1つだけ設け、その係数メモリを時分割で利用するような構成であってもよい。
逆スキャン処理部39は、符号化情報抽出部22から順次供給されるスキャンパターンの順序に従った係数データを、スキャンパターンに従って並び替える。そのため、逆スキャン処理部39には、以下で説明するパターン読出制御部11から、ブロックごとのスキャンパターンに対応した係数書込アドレスが供給される。それぞれの係数書込アドレスは、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に書込アドレスとして供給される。また、符号化情報抽出部22から順次供給される係数データは、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に書込データとして供給される。
このような逆スキャン処理部39の構成により、1次元の係数データ列として供給される各係数データは、各ブロックに対応付けられた係数メモリにおいて、スキャンパターンに従った書込アドレスに格納されることとなる。逆スキャン処理部39は、このような処理により、各係数データを並び替え、2次元のブロックに対応した係数メモリ上の所定アドレスに配置された係数データを復元する。
次に、DC/AC予測処理部23は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読み出す。DC/AC予測処理部23は、特に、MPEG−4方式又はH.263方式などに対応させるために設けられている。例えば、MPEG−2方式では、イントラでの処理における各ブロックの直流成分(以下、DC成分と呼ぶ)だけを差分符号化するが、MPEG−4方式及びH.263方式では、DC成分と交流成分(以下、AC成分と呼ぶ)の両方に対して適応的に予測符号化することによって、イントラの各ブロックの符号化効率の改善を図っている。
このため、本実施の形態の復号化回路では、MPEG−4方式及びH.263方式のようにDC/AC予測を利用した方式の符号化データが供給されたとき、DC/AC予測処理部23は、まず、処理の対象となるブロックの上ブロック及び左のブロックのDC成分を参照して予測方向を判定するとともに、予測値を求める。さらに、DC/AC予測処理部23は、予測方向及び予測値を利用して、供給された係数データのDC成分及び所定のAC成分の再生を行い、このようなDC/AC予測処理を行った係数データを逆量子化部24に供給する。
なお、DC/AC予測処理部23は、DC/AC予測を利用していない符号化方式の符号化データが供給されたときには、このようなDC/AC予測処理を実行せずに、逆スキャン処理部39から読み出した係数データを逆量子化部24に供給する。また、DC/AC予測処理部23は、このようにして判定した予測方向や予測の有無を予測情報としてパターン読出制御部11に通知する。
また、読出アドレス発生部26は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読み出すための読出アドレスを生成する。読出アドレス発生部26は、DC/AC予測処理部23の指示に応じた係数読出アドレスを生成する。すなわち、DC/AC予測処理部23は、係数データを取り出すため、読出アドレス発生部26に対して係数読出アドレスを生成するよう指示する。これにより、読出アドレス発生部26から出力される係数読出アドレスに格納された係数データが、係数メモリからDC/AC予測処理部23に供給される。
逆量子化部24は、DC/AC予測処理部23から供給された各係数データに対して逆量子化を行う。これによって、各ブロックのブロック要素に対応付けられた係数値が復元される。逆量子化部24は、このように復元した係数値を、順次、逆DCT変換部25に供給する。
逆DCT変換部25は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読出し、逆量子化部24による逆量子化で生成された各係数値に対してブロック単位で逆離散コサイン変換を施す。これにより、ブロック内の各画素に対応した画像データが復元される。このようにして、逆DCT変換部25により復元された画像データが復号化データとして出力される。
また、本実施の形態の復号化回路は、上述したように、各種の符号化方式におけるスキャンパターンに適応させるため、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18及び制御部19を備えている。パターン格納部10は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納する。パターン読出制御部11は、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すための読み出し制御を行う。制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するための書き込み制御、及びパターン読出制御部11の制御を行う。
さらに、テーブルアドレス発生部18は、制御部19の制御に応じてパターン格納部10の各データ格納番地を示すアドレスを発生する。パターンメモリ17は、パターン格納部10のそれぞれのテーブルに格納する一まとめのスキャンパターンデータを符号化方式及び種別ごとに区分して記憶する。
これにより、制御部19は、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターンメモリ17から読み出し、読み出したそれぞれのスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。また、パターン読出制御部11の制御により読み出されたスキャンパターンデータが逆スキャン処理部39に供給される。逆スキャン処理部39は、供給されたスキャンパターンデータに従って、可変長復号化部21で復元した係数データを並び替える。本実施の形態の復号化回路は、このようにして、各種の符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて復号化処理を実行している。
本実施の形態の復号化回路においてこのような処理を実行するため、パターン格納部10は、図1に示すように、複数のスキャンパターンデータをそれぞれに格納する複数のテーブルを備えている。図1では、パターン格納部10は、m個のテーブルT1〜Tmを備えた一例を示している。パターン格納部10は、例えば、RAMなど読み出しや書き換えが可能なメモリで構成される。このような構成のパターン格納部10に対して、テーブルアドレス発生部18から格納アドレスを供給しながら、書き込み信号などを含む書込制御信号とともに格納データ(スキャンパターンデータ)が供給されると、指定した格納アドレスに格納データが格納される。また、パターン格納部10に対して、テーブルアドレス発生部18から読出アドレスを供給しながら、読み出し信号などを含む読出制御信号が与えられると、指定される読出アドレスに格納されている格納データが出力される。
また、制御部19は、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報に応じて、パターンメモリ17からその抽出情報に対応した一まとめのスキャンパターンデータを読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。このように、制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込部として機能する。
図1では、パターンメモリ17が、符号化方式及び種別に対応付けた一まとめのスキャンパターンデータを、それぞれスキャンパターンP1、P2、・・・、Pnというように区分して記憶している。制御部19は、複数のスキャンパターンP1、P2、・・・、Pnから、例えばスキャンパターンPnを選択するというように、一まとめのスキャンパターンデータを取り出す。さらに、制御部19は、所定の格納アドレスを発生するようテーブルアドレス発生部18を制御しながら、順次、スキャンパターンデータをパターンメモリ17から取り出し、書込制御信号をパターン格納部10に出力する。
このようにして、制御部19は、パターン格納部10の各テーブルに、パターンメモリ17から取り出したスキャンパターンデータを格納する。さらに、制御部19は、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報に基づき、処理を行う符号化データとパターン格納部10に格納した各スキャンパターンデータとを対応付ける。そして、制御部19は、符号化データとスキャンパターンデータとの対応付けに基づき、スキャンパターンの選択方法などを示すパターン選択情報を生成する。さらに、制御部19は、このパターン選択情報をパターン読出制御部11に通知する。また、上述したように、制御部19に通知される抽出情報は、比較的低頻度で出現する情報である符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報である。このため、パターン選択情報も低頻度の情報である。
パターン読出制御部11は、制御部19から通知されるパターン選択情報、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報、及びDC/AC予測処理部23から通知される予測情報に応じて、供給される符号化データに対応したスキャンパターンを示すスキャンパターンデータを選択し、選択したスキャンパターンデータが逆スキャン処理部39に供給されるように読み出し制御を行う。このような処理を実行するため、パターン読出制御部11は、図1に示すように、読出制御部12及びセレクタ13を備える。
セレクタ13は、パターン格納部10の各テーブルから出力されるスキャンパターンデータを選択し、テーブルと係数メモリとを対応付けて、選択されたスキャンパターンデータを逆スキャン処理部39のそれぞれの係数メモリに供給する。読出制御部12は、パターン格納部10から読み出すスキャンパターンデータの読み出し制御とともにセレクタ13の選択制御を行う。読出制御部12には、制御部19からパターン選択情報が通知され、符号化情報抽出部22からは抽出情報が通知され、DC/AC予測処理部23からは予測情報が通知される。
読出制御部12は、制御部19によってあらかじめ設定されたパターン選択情報に基づき、抽出情報及び予測情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたスキャンパターンデータを選択するように、セレクタ13を制御する。例えば、符号化方式がMPEG4方式である場合、まず、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン(zigzag scan pattern)、垂直優先スキャンパターン(alternate−vertical scan pattern)、水平優先スキャンパターン(alternate−horizontal scan pattern)を格納する。そして、制御部19は、読出制御部12へパターン選択情報を出力することにより、イントラ/インター情報及び予測情報に応じて適切なスキャンパターンデータを選択するように読出制御部12の動作を設定する。
パターン選択情報には、イントラ/インター情報及び予測情報とスキャンパターンとを対応付ける情報が含まれる。すなわち、パターン選択情報により、符号化データがイントラである場合に選択するスキャンパターン及び符号化データがインターである場合に選択するスキャンパターンが特定可能となる。
これにより、読出制御部12は、イントラ/インター情報においてインターが通知されたときにはパターン格納部10に格納されたジグザグスキャンパターンのテーブルを固定的に選択するよう、セレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、イントラ/インター情報においてイントラが通知されたときには、DC/AC予測処理部23からの予測情報に適応的に応答して、予測方向に応じたスキャンパターンのテーブルを選択するよう、セレクタ13を制御する。セレクタ13によってそれぞれ選択されたスキャンパターンデータは、それぞれ係数書込アドレスとして係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
本実施の形態の復号化回路は、以上説明したような構成であり、このような構成により、単一の回路で各種の画像符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて復号化処理を行うことができる復号化回路を実現している。
次に、各画像符号化方式において規定されるスキャンパターンについて説明する。図2は、画像符号化方式ごとに規定されているスキャンパターンの一例を示す図である。また、図3〜図6は、画像符号化方式ごとに規定されているスキャンパターンの一例を示した図である。図3は、ジグザグスキャンパターンを示す図であり、図4は、垂直優先スキャンパターンを示す図であり、図5は、水平優先スキャンパターンを示す図である。図3〜図5では、縦横8×8画素で構成したブロックに対する各スキャンパターンを示しており、矢印によりスキャンパターンの順序を示している。
また、図6は、縦横8×8画素のマトリックスのブロックよりも小さい縦横4×4画素のブロックに対し、縦横4×4画素のブロックを4個組み合わせて、縦横8×8画素のマトリックスとしたブロックに対応するスキャンパターンデータの一例を示している。図6に示すスキャンパターンを利用することにより、縦横4×4画素のブロックを用いた画像符号化方式などに対しても縦横8×8画素を用いた画像符号化方式との回路の共用化を図ることができる。
図2では、静止画像を圧縮符号化する方式として広く利用されているJPEG方式、動画像を圧縮符号化する方式として広く利用されているMPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、及び電気通信に関する国際標準機関であるITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication Standardization Sector)勧告により規定されているH.264方式におけるスキャンパターンを示している。
図2に示すように、JPEG方式では、静止画像を対象としているため、走査種別又はマクロブロック種別に関係なく、図3で示すようなジグザグスキャンパターンが用いられている。また、MPEG−1方式は、動画像を対象とした圧縮符号化方式であるが、走査種別又はマクロブロック種別に関係なく、ジグザグスキャンパターンのみが用いられている。MPEG−2方式では、ジグザグスキャンパターンに加えて、フィールド単位に飛び越し走査、すなわちインターレースした動画像に対する圧縮効率が高い図4に示すような垂直優先スキャンパターンも規定されている。MPEG−2方式では、ピクチャごとに、このような2種類のスキャンパターンから画像の特徴に応じたスキャンパターンが選択され、選択されたスキャンパターンを用いた圧縮符号化が行われる。
また、MPEG−4方式では、上述したようにDC/AC予測処理が行われ、DC/AC予測処理に付随してスキャンパターンが変更される。すなわち、MPEG−4方式では、符号化処理でのマクロブロック種別がイントラの場合において、対象となるブロックのAC成分の予測が無効である場合には予測無しとして図3に示すジグザグスキャンパターンが適用され、対象となるブロックのAC成分が左ブロックから予測される場合には図4に示す垂直優先スキャンパターンが適用され、対象となるブロックのAC成分が上ブロックから予測される場合には図5に示す水平優先スキャンパターンが適用される。また、MPEG−4方式では、符号化処理でのマクロブロック種別がインターの場合においては、ジグザグスキャンパターンのみが適用される。また、JPEG方式、MPEG−1方式、MPEG−2方式及びMPEG−4方式では、図2の直交変換単位で示すように、離散コサイン変換を行うブロックサイズとして縦横8×8画素とするブロックサイズが規定されている。
また、H.264方式では、拡張方式として縦横8×8画素の適用が可能であるとともに、通常は、縦横4×4画素で構成される各ブロックに対して離散コサイン変換が行われる。そして、縦横4×4画素で構成されるブロック上に配置された量子化係数値に対して、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのいずれかのスキャンパターンが適用される。H.264方式では、符号化処理での走査種別がフレームの場合にはジグザグスキャンパターンが適用され、走査種別がフィールドの場合には垂直優先スキャンパターンが適用される。
なお、図2では、国際標準化機関で規格化された符号化方式のスキャンパターンについてのみ挙げているが、例えば、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式では、さらに、図2に示す直交変換単位とは異なったブロック形状を利用したり、図3〜図5に示すスキャンパターンとは異なったスキャンパターンを利用したりするような手法がある。
このような各符号化方式において、例えば、符号化処理でジグザグスキャンパターンを用いる場合、次のようにして係数データを並び替える。すなわち、図3〜図5に示すような縦横8×8画素のブロックの横方向をxとし、縦方向をyとし、ブロックの各要素位置をxy(ただし、x及びyは0から7までの範囲の整数)で示すと、縦横8×8画素に対する離散コサイン変換により、2次元空間周波数に対応して、左上のブロック要素00にはDC成分に対応した係数値が配置される。また、ブロック要素のxが増大するに従って、より高い水平周波数のAC成分に対応した係数値が配置され、ブロック要素のyが増大するに従って、より高い垂直周波数のAC成分に対応した係数値が配置される。
このように、各ブロック要素に配置された係数値は量子化され、それぞれ量子化係数値を示す係数データに変換される。ブロック要素xyに配置される係数データをkxyとすると、このような各係数データは、所定のスキャンパターン、すなわちこの場合、図3に示すジグザグスキャンパターンに従って、k00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・というような順序の1次元の係数データ列に並び替えられる。このように並び替えられた各係数データはランレベル符号化され、符号化データが生成される。
一方、本実施の形態における復号化回路は、このような画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データに対して、まず、ランレベル符号化されたデータからスキャンパターンの順序に従った係数データを復元する。例えば、ジグザグスキャンパターンを用いた符号化データが復号化回路に供給された場合、可変長復号化部21で復元された係数データは、上述のジグザグスキャンパターンに従った、k00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・というような順序の1次元の係数データ列である。復号化回路は、このような順序の各係数データをそれぞれ所定のブロック要素位置に配置させるため、パターン格納部10に格納したスキャンパターンデータを利用している。
すなわち、可変長復号化部21で復元され符号化情報抽出部22から供給されるジグザグスキャンパターンに従った順序の係数データk00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・に対し、パターン格納部10に格納されたジグザグスキャンパターンに対応するテーブルからは、係数データのブロック要素位置に対応したデータ列00、10、01、02、11、20、・・・とするようなスキャンパターンデータが出力される。このようなスキャンパターンデータが、供給される係数データに同期しながら、係数書込アドレスとして逆スキャン処理部39の係数メモリに供給される。
これにより、例えば、ジグザグスキャンパターンに従った順序の係数データが逆スキャン処理部39の書き込みの対象係数メモリに供給される場合、係数データk00が供給されるときには係数書込アドレス00が供給されており、係数メモリのブロック要素00に対応した位置に係数データk00が格納される。同様にして、順次、係数メモリのブロック要素10に係数データk10、ブロック要素01に係数データk01、ブロック要素02に係数データk02、ブロック要素11に係数データk11、ブロック要素20に係数データk20というように、各係数データが係数メモリに格納される。本実施の形態における復号化回路は、このようなスキャンパターンデータを利用した1次元の係数データ列の並び替えにより、ブロック上の所定位置に2次元的に配置されたそれぞれの係数データを復元する。
なお、本実施の形態では、圧縮符号化の規格に沿うとともに説明をわかり易くするため、2次元的に配置された係数メモリ30、31、32、33、34及び35に係数データを並べ替えているが、例えば、アドレスが連続するような1次元的な記憶領域に係数データを格納してもよい。すなわち、ブロック要素位置と係数メモリにおける係数データを格納するアドレスとの対応が取られた状態でスキャンパターンによる並び替えが行われ、逆DCT変換部25における逆離散コサイン変換の処理において、ブロック要素位置と係数メモリにおけるデータが格納されたアドレスとの対応が取られた状態で処理ができればよい。
例えば、ブロック要素00から07までをアドレス0番地から7番地までとし、ブロック要素10から17までをアドレス8番地から15番地までとするようにブロック要素位置と係数メモリドレスとの対応付けを行い、ブロック要素10のデータが必要なときはアドレス8番地のデータを取り出すような構成などでよい。
また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、例えば、一体化したメモリで構成され、記憶領域をそれぞれのブロックに対応させて分割して利用するような構成であってもよい。また、上述したように、例えば、縦横8×8画素のブロック要素の係数メモリを1つだけ設け、その係数メモリを時分割で利用するような構成であってもよい。
図7は、パターン格納部10の各テーブルに設定されたスキャンパターンの種類、及び各テーブルから出力されるスキャンパターンの一例を示す図である。図7において、例えば、テーブルT1には、ジグザグスキャンパターンが設定されている。テーブルT1からは、図3の矢印で示す順序に従って、データ列00、10、01、02、11、20、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。また、テーブルT2には、水平優先スキャンパターンが設定されている。テーブルT2からは、図5の矢印で示す順序に従って、データ列00、10、20、30、01、11、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。また、テーブルT3には、垂直優先スキャンパターンが設定されている。テーブルT3からは、図4の矢印で示す順序に従って、データ列00、01、02、03、10、11、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。
以下、このように構成された復号化回路の詳細な動作について説明する。
図8は、本発明の実施の形態1における復号化回路の動作例を示す図である。図8では、可変長復号化部21で復元され符号化情報抽出部22から出力された係数データを、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータに従って、逆スキャン処理部39の係数メモリのブロック要素に対応付けたアドレスに格納する動作例を示している。また、図8では、MPEG−4方式により符号化された符号化データに対して復号化処理を行う例を挙げ、逆スキャン処理部39の係数メモリ30に係数データを格納するときの動作を代表して示している。以下、このようなMPEG−4方式に基づいて符号化された符号化データに対しての復号化処理の動作例について説明する。
まず、復号化回路に符号化ストリームが供給されると、可変長復号化部21は、符号化ストリームに含まれる符号化データを復元する。符号化情報抽出部22は、システムデータなどから、復号化処理を行うための符号化データに関する情報を抽出情報として抽出する。すなわち、この動作例の場合、符号化情報抽出部22は、まず、供給される符号化データがMPEG−4方式に基づき生成された符号化データであることを検出し、符号化種別がMPEG−4方式であるとする符号化種別情報を制御部19に通知する。
制御部19は、符号化情報抽出部22からの符号化種別情報に応じて、パターンメモリ17にあらかじめ記憶されている各種のスキャンパターンデータから、MPEG−4方式に対応した一まとめのスキャンパターンデータを取り出す。さらに、制御部19は、順次、MPEG−4方式に対応したスキャンパターンデータを取り出しながら、テーブルアドレス発生部18が所定のアドレスを出力するように制御するとともに書込制御信号をパターン格納部10に出力する。これにより、制御部19は、パターン格納部10の各テーブルに、取り出したスキャンパターンデータを格納する。
図8では、このようにしてパターン格納部10に格納したスキャンパターンデータの一例を示している。図2に示したように、MPEG−4方式の場合、マクロブロック種別がイントラのとき、スキャンパターンとして、ジグザグスキャンパターン、垂直優先スキャンパターン及び水平優先スキャンパターンがDC/AC予測に応じて適応的に切り替えられる。このため、図8に例示するように、制御部19は、DC/AC予測に応じたスキャンパターンを各ブロックに対応させるため、テーブルT1にジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納し、テーブルT2に水平優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納し、テーブルT3に垂直優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納している。
また、制御部19は、このとき、パターン選択情報により、これらスキャンパターンの設定と対応付けて読出制御部12が動作するよう、読出制御部12の動作を設定する。すなわち、例えば、読出制御部12にマクロブロック種別情報としてインターが通知される場合、ジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納されたテーブルT1を選択するよう、制御部19は、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。
同様に、読出制御部12にマクロブロック種別情報としてイントラが通知される場合、DC/AC予測に応じてジグザグスキャンパターン、水平優先スキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンが格納されたテーブルT1〜T3のスキャンパターンデータを適応的に選択するよう、制御部19は、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。すなわち、制御部19は、予測情報において、予測なしと通知された場合にはテーブルT1を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。また、制御部19は、予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。さらに、制御部19は、予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。
一方、読出制御部12は、制御部19からのパターン選択情報により設定された動作に従い、DC/AC予測処理部23からの予測情報、及び符号化情報抽出部22からの抽出情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたMPEG−4に対応するスキャンパターンデータを適切に選択するように、セレクタ13を制御する。
すなわち、読出制御部12は、まず符号化情報抽出部22からの抽出情報に含まれるイントラ/インター情報に基づき、供給される符号化データがイントラであるかインターであるかを判定する。読出制御部12は、供給される符号化データがインターの場合には、テーブルT1を選択するようセレクタ13を制御する。これにより、例えばブロックY0がインターの場合には、ブロックY0に対応した係数メモリ30に、テーブルT1に格納されたジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給される。
一方、読出制御部12は、供給される符号化データがイントラの場合には、DC/AC予測処理部23から通知される予測情報に基づいてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、予測情報において、予測なしと通知された場合にはテーブルT1を選択するようセレクタ13を制御し、予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択するようセレクタ13を制御し、予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するようセレクタ13を制御する。
これにより、例えば、ブロックY0に対応した係数メモリ30に対して、DC/AC予測において予測なしの場合には、テーブルT1に格納されたジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給され、予測方向が上から予測の場合には、テーブルT2に格納された水平優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給され、予測方向が左から予測の場合には、テーブルT3に格納された垂直優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給される。このようにして、それぞれの係数メモリには、符号化処理におけるDC/AC予測に適応して係数データが格納されることとなる。
より具体的な動作例として、セレクタ13により選択されたスキャンパターンデータは、係数書込アドレスとして、図8に示すように、係数メモリ30の書込アドレス端子Wadに供給される。また、係数メモリ30のデータ入力端子Dinには、可変長復号化部21で復元された係数データが供給される。
すなわち、例えば、図8に示すように、読出制御部12は、符号化情報抽出部22からジグザグスキャンパターンに従った順序で係数データk00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・が順次データ入力端子Dinへと供給されるのに同期させて、セレクタ13で選択したジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータ列00、10、01、02、11、20、・・・を書込アドレス端子Wadに供給する。これにより、図8に例示するようなブロックY0上の所定位置に2次元的に配置されたそれぞれの係数データを復元することができる。
また、係数メモリ30の読出アドレス端子Radに係数読出アドレスが入力されると、その係数読出アドレスに格納されているデータがデータ出力端子Doから読出データとして出力される。このようにして、所定のブロック要素位置に係数データを格納するとともに、所定のブロック要素位置の係数データを読み出し、復元された係数データに対する離散コサイン変換などの実行が可能となる。
なお、以上、MPEG−4方式の場合の動作例について説明したが、例えば、JPEG方式又はMPEG−1方式の符号化データが供給される場合には、パターン格納部10にジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータを格納しておき、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給するようセレクタ13を設定すればよい。
また、MPEG−2方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、制御部19は、ピクチャごとにスキャンパターンを対応付けて読出制御部12の動作を設定する。読出制御部12は、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのいずれのスキャンパターンであるかを表すパターン選択情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、ピクチャごとに判定したパターン選択情報に応じて、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのうちのいずれかのスキャンパターンデータを選択する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、H.264方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、パターン格納部10に、縦横4×4画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、縦横4×4画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターン、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、制御部19は、ブロック分割サイズごと及び走査種別ごとにスキャンパターンを対応付けて読出制御部12の動作を設定する。読出制御部12は、パターン選択情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、ブロック分割サイズ情報及び走査種別情報を判定し、判定したブロック分割サイズ情報及び走査種別情報に応じて、パターン格納部10に格納されている複数のスキャンパターンデータの中からいずれかのスキャンパターンデータを選択する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、パターン格納部10は、縦横4×4画素のブロックに対応させるため、図6で示したような縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。さらに、パターン格納部10は、縦横8×8画素のブロックに対応させるため、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。
また、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、その符号化方式により規定されるスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納しておき、パターン読出制御部11は、その符号化方式による規定に基づいて、適切なスキャンパターンに従って係数データを係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給する構成とすればよい。
図9(A)及び図9(B)は、本発明の実施の形態1における復号化回路を特定の企業や国で独自に開発された符号化方式に対応させた際に選択されるスキャンパターンデータについて説明するための図である。図9(A)及び図9(B)に示す例では、ピクチャ種別及び走査種別などによって異なったスキャンパターンが用いられるとともに、DC/AC予測のような予測に応じてもスキャンパターンが変更されるような符号化方式に復号化回路を対応させている。すなわち、低頻度で出現する種別情報(抽出情報)が切り替わるのに応じて、制御部19は、パターン格納部10の各スキャンパターンデータを書き換えるように制御する。
図9(A)は、ピクチャ種別がIピクチャである符号化データ又は走査種別がフレームである符号化データを復号化する場合に選択されるスキャンパターンについて説明するための図であり、図9(B)は、ピクチャ種別がP、Bピクチャである符号化データ又は走査種別がフィールドである符号化データを復号化する場合に選択されるスキャンパターンについて説明するための図である。なお、図9(A)に示す復号化回路で使用される符号化データの種別を第1の種別とし、図9(B)に示す復号化回路で使用される符号化データの種別を第2の種別とする。このように、制御部19が、ピクチャ種別情報又は走査種別情報に応じて、パターン格納部10の各スキャンパターンデータを書き換えるとともに、セレクタ13により、書き換えられた各スキャンパターンデータが適応的に選択される。
すなわち、図9(A)に示すように、供給される符号化データが第1の種別である場合には、イントラに対するスキャンパターンP11、P12及びP13と、さらにインターに対するスキャンパターンP14が各ブロックに選択的に用いられる。また、図9(B)に示すように、供給される符号化データが第2の種別である場合には、スキャンパターンP21〜P28のいずれかのスキャンパターンが各ブロックに選択的に用いられる。図9(A)及び図9(B)は、このような符号化方式に本実施の形態の復号化回路を対応させたときの一例を示している。
このように、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式に対応するため、本実施の形態の復号化回路において、制御部19は、符号化情報抽出部22からの抽出情報に含まれるピクチャ種別情報又は走査種別情報に応じたスキャンパターンデータをパターンメモリ17から読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に記憶する。例えば、符号化データが図9(A)に示すような第1の種別である場合、制御部19は、テーブルT1にスキャンパターンP11、テーブルT2にスキャンパターンP12、テーブルT3にスキャンパターンP13及びテーブルT4にスキャンパターンP14を格納する。また、例えば、符号化データが図9(B)に示すような第2の種別である場合、制御部19は、テーブルT1、T2、T3、・・・、T8にスキャンパターンP21、P22、P23、・・・、P28をそれぞれ格納する。
また、読出制御部12は、制御部19から通知される抽出情報に基づいたパターン選択情報、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報及びDC/AC予測処理部23から通知される予測情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、通知されたパターン選択情報がイントラであり、かつ通知された予測情報が予測なしである場合にはテーブルT1を選択するようセレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、予測情報において予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択し、予測情報において予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するようセレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、パターン選択情報がインターである場合にはテーブルT4を選択するようセレクタ13を制御する。
このように、本実施の形態の復号化回路は、制御部19の制御によりパターン格納部10に適宜スキャンパターンを設定できるとともに、読出制御部12の制御によりパターン格納部10に格納されたスキャンパターンを、適宜、適応的に選択して係数メモリ30〜35に供給できる。そのため、本実施の形態の復号化回路は、このような特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1における復号化回路は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部10と、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む制御部19と、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出制御部11と、供給される符号化データから係数データを復元する可変長復号化部21と、パターン読出制御部11によりパターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、可変長復号化部21で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部39とを備える。そして、制御部19は、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む。
このため、例えば、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部10の容量を増大させることなく、パターン格納部10にその新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができる。その結果、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応できる汎用性を有した復号化回路を提供することができる。
なお、以上の説明では、図1に示すような機能ブロックで構成される復号化回路により符号化データを復号化する実施の形態の一例を挙げて説明したが、例えば、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込ステップと、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される符号化データから係数データを復元する係数復元ステップと、パターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、復元した係数データを並び替える逆スキャン処理ステップとを含む復号化方法であってもよい。具体的には、このような復号化方法の各処理ステップを実行するプログラムをメモリなどに記憶させ、例えば、マイクロプロセッサのようなCPUが、メモリに記憶されたプログラムを順次読み取り、読み取ったプログラムに従って処理を実行するような構成であってもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における符号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、供給された画像データに対して圧縮符号化することにより、符号化データを生成する符号化回路の一例を挙げて説明する。なお、図10において、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と同一の機能を有しており、詳細な説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態2における符号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、供給された画像データに対して圧縮符号化することにより、符号化データを生成する符号化回路の一例を挙げて説明する。なお、図10において、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と同一の機能を有しており、詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態の符号化回路は、画像の符号化方式として規格化された、JPEG方式、MPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、H.263方式及びH.264方式などに対応するとともに、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応可能な符号化回路を実現している。さらに、本実施の形態の符号化回路は、これらの符号化方式に加えて、将来提案される符号化方式に対しても対応可能な構成としている。
また、本実施の形態では、直交変換の1つである離散コサイン変換を用いる符号化方式により画像データを符号化する例について説明するが、画像データから周波数ごとの成分を求めるような手法を用いた他の変換を利用する符号化方式に対しても対応可能であり、このような離散コサイン変換以外の変換を利用した符号化回路であってもよい。
図10に示すように、本実施の形態における符号化回路には、画像データが供給される。本実施の形態における符号化回路は、供給された画像データに対して、ブロック単位で離散コサイン変換し、離散コサイン変換により生成されたブロックごとの各係数値を量子化する。そして、符号化回路は、量子化により生成した各量子化係数値を係数データとして所定のスキャンパターンに従って並び替える。符号化回路は、並び替えた係数データに対してランレベル符号化し、ランレベル符号化したデータを符号化データとして出力する。
図10に示す符号化回路は、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18、制御部19、可変長符号化部41、DC/AC予測符号化処理部43、量子化部44、DCT変換部45、書込アドレス発生部46及びスキャン処理部49を備える。
図10において、符号化回路に入力された画像データは、まず、DCT変換部45に供給される。DCT変換部45は、供給された画像データに対して、例えば縦横8×8画素のブロック単位で離散コサイン変換を施すことで、ブロック上の所定ブロック要素に対応した周波数ごとに区分され、区分された各周波数成分に対応するそれぞれの係数値を生成する。
量子化部44は、DCT変換部45から供給された各係数値に対して量子化を行う。これによって、各ブロックのブロック要素に対応付けられた係数データが生成される。量子化部44は、このように生成した係数データを、順次、DC/AC予測符号化処理部43に供給する。
DC/AC予測符号化処理部43は、量子化部44から供給された係数データに対し、DC成分とAC成分との両方に対して適応的に予測符号化する。すなわち、DC/AC予測符号化処理部43は、MPEG−4方式やH.263方式などに基づき符号化処理を行う場合、このようなDC成分とAC成分との両方に対する予測符号化処理を行い、予測符号化処理を行った係数データを出力する。また、DC/AC予測符号化処理部43は、DC/AC予測を利用していない符号化方式に対しては、予測符号化処理を行わずに係数データを出力する。
さらに、DC/AC予測符号化処理部43は、スキャン処理部49に含まれる係数メモリに、出力した係数データを格納するため、書込アドレス発生部46を制御する。また、DC/AC予測符号化処理部43は、予測に関する情報を可変長符号化部41に通知する。また、DCT変換部45、量子化部44及びDC/AC予測符号化処理部43により、画像データから係数データを生成する係数生成部が構成される。
次に、書込アドレス発生部46は、DC/AC予測符号化処理部43の制御に応じて、スキャン処理部49に含まれる係数メモリの所定アドレスにデータを書き込むためのアドレスを発生する。
DC/AC予測符号化処理部43から出力された係数データは、スキャン処理部49に供給される。スキャン処理部49は、DCT変換部45により生成されたブロック単位の各係数データをスキャンパターンに従って並び替えることにより、1次元の係数データ列を生成する。本実施の形態では、このような処理を実行するため、スキャン処理部49は、マクロブロックにおける4つの輝度のブロックY0〜Y3に対応する4つの係数メモリ30、31、32及び33と、2つの色差のブロックCb,Crに対応する2つの係数メモリ34及び35とを有している。
すなわち、まず、DC/AC予測符号化処理部43からの係数データは、各係数メモリ30〜35に供給される。これとともに、書込アドレス発生部46からは、各係数データを各係数メモリ30〜35の所定アドレスに順次書き込むためのアドレスが、各係数メモリ30〜35に供給される。これにより、所定の係数メモリには、ブロック上の各ブロック要素、すなわち各周波数成分に対応した係数データが格納される。
一方、スキャン処理部49は、各係数メモリから、順次スキャンパターンの順序に従って係数データを取り込み、1次元の係数データ列に並び替える。そのため、スキャン処理部49には、パターン読出制御部11から、ブロックごとのスキャンパターンに対応した係数読出アドレスが供給される。それぞれの係数読出アドレスは、各係数メモリ30、31、32、33、34及び35に読出アドレスとして供給される。このようなスキャン処理部49の構成により、係数メモリに格納されたブロック単位の各係数データは、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列として出力されることとなる。スキャン処理部49は、このような処理により、各係数データを並び替え、2次元のブロックに対応した係数メモリ上の所定アドレスに配置された係数データから、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列を生成する。
スキャン処理部49から出力された係数データ列は、可変長符号化部41に供給される。可変長符号化部41は、スキャンパターンに従った順序の係数データに対して可変長符号化処理としてのランレベル符号化処理を行い、符号化データとして出力する。
また、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列をスキャン処理部49の係数メモリから読み出すため、本実施の形態2においては、実施の形態1と同様のパターンメモリ17、制御部19、テーブルアドレス発生部18及びパターン格納部10によるスキャンパターンデータの供給処理が実行される。
すなわち、制御部19及びパターン読出制御部11には、符号化処理における符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報及びブロック分割サイズ情報などの符号化データの種別を示す種別情報が通知される。これに対し、まず、制御部19は、通知される種別情報に応じて、パターンメモリ17からその種別情報に対応した一まとめのスキャンパターンデータを読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。このように、制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込部として機能する。
また、パターン格納部10に格納されるスキャンパターンデータは、図3〜図6に示したパターンと同様のパターンである。このようにして、制御部19は、所定の格納アドレスを発生するようテーブルアドレス発生部18を制御しながら、順次、スキャンパターンデータをパターンメモリ17から取り出し、書込制御信号をパターン格納部10に出力し、パターン格納部10の各テーブルに、取り出したスキャンパターンデータを格納する。さらに、制御部19は、所定の手順に従ってパターン格納部10からスキャンパターンデータが出力されるようパターン読出制御部11を制御する。
パターン読出制御部11は、通知される種別情報に応じて、生成する符号化データに対応したスキャンパターンを示すスキャンパターンデータを選択し、選択したスキャンパターンデータがスキャン処理部49に供給されるように読み出し制御を行う。このような処理を実行するため、パターン読出制御部11は、実施の形態1と同様に、セレクタ13及び読出制御部12を備えている。
読出制御部12は、制御部19からの制御信号によりスキャンパターンデータの読み出し処理を実行するように指示されると、種別情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたスキャンパターンデータを選択するように、セレクタ13を制御する。セレクタ13によって選択されたスキャンパターンデータは、それぞれ係数読出アドレスとして係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、制御部19には、可変長符号化部41から、読出指示信号が通知される。すなわち、可変長符号化部41は、ランレベル符号化処理を開始するとき、制御部19に対して読出指示信号を出力し、係数メモリから係数データを読み出すように指示する。読出指示信号に応じて、制御部19は、所定の種別に対応したスキャンパターンデータを選択するようパターン読出制御部11を制御する。これにより、各係数メモリにはスキャンパターンに対応した係数読出アドレスが順次供給され、その結果、係数メモリに格納された係数データがスキャンパターンの順序に従って、係数メモリから読出データとして出力される。
本実施の形態の符号化回路は、以上説明したような構成であり、このような構成により、単一の回路で各種の画像符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて符号化処理を行うことができる。
すなわち、例えば、JPEG方式又はMPEG−1方式の符号化データを生成する場合には、パターン格納部10にジグザグスキャンパターンのスキャンパターンデータを格納しておき、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給するようセレクタ13を設定すればよい。
また、MPEG−2方式の符号化データを生成する場合、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、読出制御部12は、種別情報に応じて、ピクチャごとにジグザグスキャンパターンであるか垂直優先スキャンパターンであるかを判定し、セレクタ13によるいずれかのスキャンパターンデータの選択を制御する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、H.264方式の符号化データを生成する場合、制御部19は、パターン格納部10に、縦横4×4画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、縦横4×4画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターン、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、読出制御部12は、ブロック分割サイズ情報を判定し、判定したブロック分割サイズ情報に応じて、セレクタ13によるいずれかのスキャンパターンデータの選択を制御する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、パターン格納部10は、縦横4×4画素のブロックに対応させるため、図6で示したような縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。さらに、パターン格納部10は、縦横8×8画素のブロックに対応させるため、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。
また、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、その符号化方式により規定されるスキャンパターンをパターン格納部10に格納しておき、パターン読出制御部11は、その符号化方式による規定に基づいて、適切なスキャンパターンを係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給する構成とすればよい。
このように、本実施の形態の符号化回路は、制御部19の制御によりパターン格納部10に適宜スキャンパターンを設定できるとともに、読出制御部12の制御によりパターン格納部10に格納されたスキャンパターンを適宜選択して係数メモリに供給できる。そのため、本実施の形態の符号化回路は、このような特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2における符号化回路は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部10と、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む制御部19と、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出制御部11と、画像データから係数データを生成するDCT変換部45、量子化部44及びDC/AC予測符号化処理部43と、パターン読出制御部11によりパターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、生成した係数データを並び替えるスキャン処理部49とを備える。そして、制御部19は、生成する符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む。
このため、例えば、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部10の容量を増大させることなく、パターン格納部10にその新たなスキャンパターンを格納できる。その結果、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応できる汎用性を有した符号化回路を提供することができる。
なお、以上の説明では、図10に示すような機能ブロックで構成される符号化回路により符号化データを生成する実施の形態の一例を挙げて説明したが、例えば、生成する符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込ステップと、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、画像データから係数データを生成する係数生成ステップと、パターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、生成した係数データを並び替えるスキャン処理ステップとを含む符号化方法であってもよい。具体的には、このような符号化方法の各処理ステップを実行するプログラムをメモリなどに記憶させ、例えば、マイクロプロセッサのようなCPUが、メモリに記憶されたプログラムを順次読み取り、読み取ったプログラムに従って処理を実行するような構成であってもよい。
また、以上の説明では実施の形態1の場合、符号化情報抽出部22は、抽出情報においてピクチャレベルの比較的低頻度で出現する情報である符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報を制御部19に通知し、また、高頻度で出現する情報であるイントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報をパターン読出制御部11に通知しているが、本発明は特にこれに限定されない。符号化情報抽出部22は、抽出情報に含まれる符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報、イントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報を制御部19に通知してもよい。そして、制御部19は、これらの情報に基づきパターン読出制御部11を制御してもよい。
また、本発明を上記実施の形態1,2に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態1,2に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
すなわち、復号化回路及び符号化回路を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)に含まれるとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIである。
また、上記の回路を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、LSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてありえる。
また、本発明は、上記に示す復号化方法及び符号化方法であるとしてもよい。また、これらの復号化方法及び符号化方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)及び半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号を、電気通信回線、無線通信回線、有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク又はデータ放送などを経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラム又は上記デジタル信号を上記記録媒体に記録して移送することにより、又は上記プログラム又は上記デジタル信号を上記ネットワークなどを経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における画像再生装置の構成を示すブロック図である。なお、画像再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、光ディスクレコーダ、光ディスクプレーヤ、テレビ、携帯情報端末装置及び携帯電話機を含む。
図11は、本発明の実施の形態3における画像再生装置の構成を示すブロック図である。なお、画像再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、光ディスクレコーダ、光ディスクプレーヤ、テレビ、携帯情報端末装置及び携帯電話機を含む。
図11に示す画像再生装置100は、符号化ストリーム取得部101、復号化回路102及び出力部103を備える。符号化ストリーム取得部101は、符号化ストリームを取得する。なお、符号化ストリーム取得部101は、ネットワークを介して符号化ストリームを取得したり、DVD、Blu−rayディスク等の光ディスクを読み取ることにより符号化ストリームを取得したり、アンテナを介して放送波から符号化ストリームを取得したりする。
復号化回路102は、実施の形態1で述べた復号化回路である。復号化回路102は、符号化ストリーム取得部101によって取得された符号化ストリームから画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを抽出し、抽出した符号化データを復号化する。出力部103は、復号化回路102によって復号化された画像データをモニタ110に出力する。モニタ110は、出力部103によって出力された画像データを表示する。
画像再生装置100は、実施の形態1で述べた復号化回路を搭載しているので、本実施の形態における画像再生装置100は、単一回路で各種の符号化方式に対応した復号化を行うことができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る復号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元部で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元部によって、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データが並び替えられる。
したがって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、供給される前記符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、供給される符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、さらに、供給される前記符号化データの符号化方式で規定された種別に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、さらに、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、前記種別に基づく処理単位で前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に基づく処理単位でスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に基づく処理単位で、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン格納部は、複数のスキャンパターンデータを格納し、前記パターン読出部は、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択し、選択した前記スキャンパターンデータを前記逆スキャン処理部に供給することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、複数のスキャンパターンデータが格納され、パターン読出によって、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択され、選択されたスキャンパターンデータが逆スキャン処理部に供給される。
したがって、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される符号化データに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロック単位で選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックの構造に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン格納部は、縦横8×8の係数で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納するとともに、前記縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックを形成し、形成したブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、縦横8×8の係数で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。また、パターン格納部には、縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックが形成され、形成されたブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。
したがって、画像データが縦横8×8の係数で構成されるブロックで係数データに変換されている場合、当該ブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。また、画像データが縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロック単位で複数の係数データに変換されている場合、当該ブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックが形成され、形成されたブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記予測処理の内容は、DC/AC予測における予測の有無及び予測の方向であることが好ましい。
この構成によれば、供給される符号化データのブロックに施されるDC/AC予測における予測の有無及び予測の方向に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することができる。
本発明の他の局面に係る復号化方法は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化方法であって、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元ステップと、前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元ステップにおいて復元した係数データを並び替える逆スキャン処理ステップとを含む。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込ステップにおいて、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出ステップにおいて、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元ステップにおいて、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理ステップにおいて、パターン読出ステップにおいてパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元ステップで復元した係数データが並び替えられる。
したがって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化方法を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の他の局面に係る符号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、生成する前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成部で生成した係数データを並び替えるスキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数生成部によって、供給される画像データから係数データが生成される。その後、スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データが並び替えられる。
したがって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した符号化を行うことができ、汎用性を有した符号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン書込部は、前記符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン書込部は、さらに、生成する前記符号化データの符号化方式で規定された種別に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、さらに、生成する符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、生成する符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン格納部は、複数のスキャンパターンデータを格納し、前記パターン読出部は、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択し、選択した前記スキャンパターンデータを前記スキャン処理部に供給することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、複数のスキャンパターンデータが格納され、パターン読出部によって、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択され、選択されたスキャンパターンデータがスキャン処理部に供給される。
したがって、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する符号化データに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロック単位で選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックの構造に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン格納部は、縦横8×8画素で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納するとともに、前記縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックを形成し、形成したブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、縦横8×8画素で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。また、パターン格納部には、縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックが形成され、形成されたブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。
したがって、画像データが縦横8×8画素で構成されるブロック単位で複数の係数データに変換される場合、当該ブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。また、画像データが縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロック単位で複数の係数データに変換される場合、当該ブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックが形成され、形成されたブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記予測処理の内容は、DC/AC予測における予測の有無及び予測の方向であることが好ましい。
この構成によれば、生成する符号化データのブロックに施されるDC/AC予測における予測の有無及び予測の方向に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することができる。
本発明の他の局面に係る符号化方法は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化方法であって、生成する前記係数データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成ステップと、前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成ステップにおいて生成した係数データを並び替えるスキャン処理ステップとを含む。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部ステップにおいて、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出ステップにおいて、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数生成ステップにおいて、供給される画像データから係数データが生成される。その後、スキャン処理ステップにおいて、パターン読出ステップにおいてパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数生成ステップで生成した係数データが並び替えられる。
したがって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した符号化を行うことができ、汎用性を有した符号化方法を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の他の局面に係る画像再生装置は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを取得する符号化データ取得部と、前記符号化データ取得部によって取得された符号化データを復号化する上記の復号化回路と、前記復号化回路によって復号化された画像データを出力する出力部とを備える。
この構成によれば、符号化データ取得部によって、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データが取得される。そして、上記の復号化回路によって、符号化データ取得部により取得された符号化データが復号化され、出力部によって、復号化回路により復号化された画像データが出力される。
したがって、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置及び携帯電話機などの画像再生装置に上記の復号化回路を適用することができる。
本発明に係る復号化回路及び復号化方法は、例えば、画像の符号化方式に基づき符号化されたデータである符号化データに対して復号化処理を施す機能を備えたLSIなどの集積回路、このような集積回路を備えた、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器、及びその他の装置に利用することが可能である。
また、本発明に係る符号化回路及び符号化方法は、例えば、画像の符号化方式に基づき符号化データを生成する機能を備えたLSIなどの集積回路、このような集積回路を備えた、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器、及びその他の装置に利用することが可能である。
本発明は、画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路及び復号化方法に関し、特に、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路及び復号化方法に関するものである。
また、本発明は、画像の圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路及び符号化方法に関し、特に、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路及び符号化方法に関するものである。
近年、ネットワークの高速化や、パーソナルコンピュータ及びデジタルテレビジョン受信機などの一般家庭への急速な普及により、各種マルチメディアサービスが広く実用化されている。とりわけ、デジタル放送システムやインターネットを利用したコンテンツ配信システムなどでは、映像や音声などのコンテンツデータをMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの規格に基づいて圧縮符号化し、圧縮符号化したコンテンツデータである符号化データの断片をパケットとし、パケットの集合をストリーム信号として伝送したり、あるいはハードディスク、DVD又はメモリカードなどに記録するような形態が一般的となっている。また、このようなストリーム信号を受け取る、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器は、ストリーム信号に含まれる符号化データを抽出し、抽出した符号化データに対して復号化処理を施すことで、コンテンツデータを復元する。
このような、画像を圧縮符号化する方式として、静止画像を圧縮符号化する方式では、デジタルカメラなどに広く利用されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式がある。また、動画像を圧縮符号化する方式では、CD−ROMなどへ動画像を記録するMPEG−1方式がある。これによって、例えば離散コサイン変換に基づく画像圧縮符号化手法などの基本技術が確立された。このような基本技術に基づき、例えばデジタル放送で利用されているMPEG−2方式、インターネットを利用したコンテンツなどに利用されるMPEG−4方式、そしてさらに高圧縮符号化を目的としたMPEG−4AVC方式などが画像信号を扱う分野で標準方式として利用されている。
このような画像圧縮符号化の基本アルゴリズムは、動き補償予測方式に、直交変換方式の1つである上述の離散コサイン変換方式を組み合わせたハイブリッド圧縮符号化方式である。ハイブリッド圧縮符号化方式では、画像に対して1画面内データそのものを離散コサイン変換したデータと、動き補償画面間予測したデータに対して離散コサイン変換したデータとの両方を組み合わせて画像圧縮符号化が行われる。
このような画像圧縮符号化において、離散コサイン変換は、マクロブロックと呼ばれるブロック単位で行われる。このマクロブロックを構成する各画素データは、離散コサイン変換により、直流成分から高周波成分までの周波数ごとの振幅強度を示す複数の係数値へと変換される。このような各係数値は、まず、各圧縮符号化方式に基づいた手法で量子化されることで、量子化係数値へと変換される。さらに、各量子化係数値は、可変長符号化による圧縮率を向上させるため、各データの順序を示すスキャンパターンに応じて並び替えられる。その後、並び替えられた各量子化係数値は、順次、スキャンパターンの順序に従って可変長符号化処理が施される。
なお、このような可変長符号化として、先行するゼロの量子化係数値の個数であるランと、非ゼロの量子化係数値であるレベルとを組として一意的な符号を割り当ててデータの圧縮を図るランレベル符号化が用いられる。このようなアルゴリズムを基本として画像の圧縮符号化が行われ、上述のように圧縮された係数データを含む符号化データが生成される。
また、圧縮符号化により生成された符号化データに対し、その圧縮符号化に対応した復号化処理を行うことで画像が復元できる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、符号化データに含まれるランとレベルとのデータから、スキャンパターンの順序に従った量子化係数値が復元される。さらに、圧縮符号化におけるスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータに従って量子化係数値が並び替えられる。これにより、マクロブロック上の所定位置に配置されたそれぞれの量子化係数値が復元される。さらに、これら量子化係数値に対して逆量子化が行われ、逆量子化により復元された各係数値に対して逆離散コサイン変換が施されることで、マクロブロック単位の画素データが復元される。
図12は、復号化処理を行う従来の復号化回路の構成を示すブロック図である。図12に示す従来の復号化回路は、シンボル復号部91、アドレス出力部92及びデータ貯蔵部93を備える。
シンボル復号部91は、受信されるランレベル符号化されたシンボルデータを復号化して、ランのゼロと、それに追従するレベルにより表わされるデータとを出力する。アドレス出力部92は、複数のスキャンパターンのそれぞれのスキャン順序に基づいてスキャンアドレスを貯蔵し、選択されたスキャンパターンに応じたスキャンアドレスをクロックパルスに同期させて出力する。データ貯蔵部93は、アドレス出力部92から出力されるスキャンアドレスが指定する貯蔵位置にシンボル復号部91から出力されるデータを貯蔵する。
従来の復号化回路は、このような構成により、ランレベル符号化されたシンボルデータをランレベル符号化に使用されたスキャンパターンに基づきランレベル復号化して、後段の機器での使用に適した形態で貯蔵する。このように、従来の復号化回路は、画像データの有するパターンによりランレベル符号化に多様なスキャンパターンが求められる場合であっても、ランレベル符号化されたシンボルデータを後段の機器での使用に適した形態に変換及び貯蔵することができる。
特開平11−46363号公報
しかしながら、従来の復号化回路のように、あらかじめ複数のスキャンパターンに対応させたスキャンアドレスを貯蔵しておく場合、例えば、新たな符号化方式が提案されたときなど、迅速に対応することが難しく、復号化処理を行うためのLSI(大規模集積回路)などの再設計が必要になるなどの課題があった。また、従来の復号化回路のように、それぞれのスキャンパターンに対応させたスキャンアドレスを貯蔵する場合、スキャンパターンの種類が増加するのに伴って、それらのスキャンアドレスを貯蔵しておくメモリなどの容量も増加するため、回路規模が大きくなるという課題もあった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路、復号化方法、符号化回路及び符号化方法を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る復号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元部で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元部によって、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データが並び替えられる。
本発明によれば、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における復号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像データを圧縮符号化することにより生成された符号化データを含む符号化ストリームを取得し、符号化データから元の画像データを復元する復号化回路の一例について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における復号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像データを圧縮符号化することにより生成された符号化データを含む符号化ストリームを取得し、符号化データから元の画像データを復元する復号化回路の一例について説明する。
図1に示すように、復号化回路には、符号化データを含む符号化ストリームが供給される。復号化回路に供給される符号化データは、画像の圧縮符号化処理により生成される。画像の圧縮符号化処理では、画像データが所定画素数のブロック単位で離散コサイン変換され、離散コサイン変換により生成されたブロックごとの各係数値が量子化される。そして、量子化により生成された各量子化係数値が所定のスキャンパターンに従って並び替えられ、並び替えられた量子化係数値に対してランレベル符号化が施される。
本実施の形態における復号化回路は、このような画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データに対して、ランレベル符号化されたデータからスキャンパターンの順序に従った量子化係数値に対応する係数データを復元する。そして、復号化回路は、復元した係数データをスキャンパターンに従って並び替えることにより、ブロック上の所定位置に配置されたそれぞれの係数データを復元する。復号化回路は、このように復元したブロック内の各係数データに対して、逆量子化及び逆離散コサイン変換を施すことで、ブロック内の各画素に対応した画像データを復元する。復号化回路は、復元した画像データを復号化データとして出力する。
特に、本実施の形態における復号化回路は、画像の符号化方式として国際標準化機関で規格化された、静止画像を対象にしたJPEG方式、動画像を対象にしたMPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、H.263方式、及びMPEG−4AVC方式とも呼ばれるH.264方式などに対応可能な構成としている。また、本実施の形態における復号化回路は、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応可能な構成としている。さらに、これらの符号化方式に加えて、本実施の形態における復号化回路は、将来提案される符号化方式に対しても対応可能な構成としている。
なお、本実施の形態では、直交変換の1つである離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いる符号化方式により符号化された符号化データを復号化する例について説明するが、画像データから周波数ごとの成分を求めるような手法を用いた他の変換を利用する符号化方式に対しても対応可能であり、このような離散コサイン変換以外の変換を利用した符号化データを復号化する復号化回路であってもよい。
図1に示す復号化回路は、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18、制御部19、可変長復号化部21、符号化情報抽出部22、DC/AC予測処理部23、逆量子化部24、逆離散コサイン変換部(以下、逆DCT変換部と呼ぶ)25、読出アドレス発生部26及び逆スキャン処理部39を備える。
図1において、復号化回路に入力された符号化ストリームは、まず可変長復号化部21に供給される。可変長復号化部21は、供給された符号化ストリームに含まれる符号化データから量子化係数値及び以下で説明する抽出情報などを復元する。すなわち、供給された符号化データのうち、例えば量子化係数値は一般的にランレベル符号化されたデータで構成されている。そのため、まず、可変長復号化部21は、ゼロの量子化係数値の個数であるランデータと、非ゼロの量子化係数値であるレベルデータとを復元する。次に、可変長復号化部21は、復元したランデータとレベルデータとから、符号化処理におけるスキャンパターンの順序に従った1次元の量子化係数列を復元する。
可変長復号化部21は、このように復元した量子化係数値を係数データとして、順次、符号化情報抽出部22に供給する。同様に、可変長復号化部21は、量子化係数値以外の抽出情報についても復元し、符号化情報抽出部22に供給する。なお、本実施の形態において可変長復号化部21は、符号化データから係数データを復元する係数復元部として機能する。
次に、符号化情報抽出部22は、可変長復号化部21において復元したデータから、復号化処理を行うための符号化データに関する情報を抽出情報として抽出する。符号化情報抽出部22は、このような抽出情報として、符号化データの種別に関した情報としての符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報などを抽出する。
このような抽出情報において、符号化種別情報は、符号化データを生成するのに用いられた画像符号化方式を示す情報である。ピクチャ種別情報は、現在供給されている符号化データが、例えばMPEG−2方式において、Iピクチャと呼ばれる画面内符号化処理により生成されたデータ、Pピクチャと呼ばれる画面間前方予測符号化処理により生成されたデータ、及びBピクチャと呼ばれる画面間双方向予測符号化処理により生成されたデータのうちのどのデータであるかを示す情報である。なお、PピクチャやBピクチャにはピクチャ内にイントラのマクロブロックが含まれる場合があり、このような情報はマクロブロック種別情報として別途抽出される。本実施の形態の復号化回路では、このようなピクチャ種別情報及びマクロブロック種別情報を用いて、現在処理中のブロックが画面内符号化であるイントラか、あるいは画面間符号化であるインターや非イントラかを示す情報であるイントラ/インター情報として利用している。
走査種別情報は、符号化データが、順次走査であるフレーム単位の動画像で生成されたデータ、あるいは飛び越し走査であるフィールド単位の動画像で生成されたデータであるかを示す情報である。また、ブロック分割サイズ情報は、離散コサイン変換を行うときのブロックサイズを示す情報である。このようなブロックは、各符号化方式により、縦横所定の個数のブロック要素で構成される2次元マトリックス状のマクロブロックとして規定されている。
例えば、MPEG−1、MPEG−2及びMPEG−4方式では、輝度の画像データに対し縦横8×8画素で構成される4つのブロック、及び色差の画像データに対し縦横8×8画素で構成される2つのブロックが規定され、これらのブロックを併せてマクロブロックが構成され、縦横8×8画素で構成される各ブロックに対して離散コサイン変換が行われる。また、H.264方式では、拡張方式として縦横8×8画素で構成されるブロックに対して離散コサイン変換が行われるとともに、通常は縦横8×8画素をさらに分割した縦横4×4画素で構成されるブロックに対して離散コサイン変換を近似した整数変換が行われる。また、このような離散コサイン変換や離散コサイン変換を近似した整数変換により生成された各係数は、周波数ごとに区分される同様のブロック上の所定位置に配置される。
符号化情報抽出部22は、符号化ストリームから抽出した抽出情報を制御部19及びパターン読出制御部11に通知する。本実施の形態では、符号化情報抽出部22は、抽出情報においてピクチャレベルの比較的低頻度で出現する情報である、符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報を制御部19に通知し、また、高頻度で出現する情報である、イントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報をパターン読出制御部11に通知する。また、符号化情報抽出部22は、可変長復号化部21が復元した係数データを、順次、逆スキャン処理部39に供給する。
逆スキャン処理部39は、スキャンパターンの順序に従った1次元の係数データ列に対して、そのスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータに従って並び替えを行うことにより、2次元のブロック上の所定位置に配置された係数データを復元する。本実施の形態では、このような逆スキャン処理を実行するため、逆スキャン処理部39は、マクロブロックにおける4つの輝度のブロックに対応する4つの係数メモリと、2つの色差のブロックに対応する2つの係数メモリとを有している。
すなわち、図1に示すように、逆スキャン処理部39は、縦横16×16画素のマトリックスで構成される輝度のブロックを4分割したブロックY0に対応する係数メモリ30、ブロックY1に対応する係数メモリ31、ブロックY2に対応する係数メモリ32及びブロックY3に対応する係数メモリ33と、縦横8×8画素のマトリックスで構成される色差のブロックであるブロックCbに対応する係数メモリ34及びブロックCrに対応する係数メモリ35とを有している。
また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、それらメモリに書込データが供給されるとともに係数書込アドレスが与えられることで、供給された書込データをその係数書込アドレスに格納する。また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、係数読出アドレスが与えられると、その係数読出アドレスに格納されているデータを読出データとして出力する。すなわち、各係数メモリのアドレスとブロック要素位置とを対応付けておくことにより、所定のブロック要素位置に係数データを格納したり、所定のブロック要素位置の係数データを読み出したりすることができる。
なお、本実施の形態では、逆スキャン処理部39において、MPEG−2方式又はMPEG−4方式のように現在広く利用されている符号化方式のマクロブロックに対応させて、6つの係数メモリ30、31、32、33、34及び35を設けた一例を挙げているが、例えば、縦横8×8画素のブロック要素の係数メモリを1つだけ設け、その係数メモリを時分割で利用するような構成であってもよい。
逆スキャン処理部39は、符号化情報抽出部22から順次供給されるスキャンパターンの順序に従った係数データを、スキャンパターンに従って並び替える。そのため、逆スキャン処理部39には、以下で説明するパターン読出制御部11から、ブロックごとのスキャンパターンに対応した係数書込アドレスが供給される。それぞれの係数書込アドレスは、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に書込アドレスとして供給される。また、符号化情報抽出部22から順次供給される係数データは、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に書込データとして供給される。
このような逆スキャン処理部39の構成により、1次元の係数データ列として供給される各係数データは、各ブロックに対応付けられた係数メモリにおいて、スキャンパターンに従った書込アドレスに格納されることとなる。逆スキャン処理部39は、このような処理により、各係数データを並び替え、2次元のブロックに対応した係数メモリ上の所定アドレスに配置された係数データを復元する。
次に、DC/AC予測処理部23は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読み出す。DC/AC予測処理部23は、特に、MPEG−4方式又はH.263方式などに対応させるために設けられている。例えば、MPEG−2方式では、イントラでの処理における各ブロックの直流成分(以下、DC成分と呼ぶ)だけを差分符号化するが、MPEG−4方式及びH.263方式では、DC成分と交流成分(以下、AC成分と呼ぶ)の両方に対して適応的に予測符号化することによって、イントラの各ブロックの符号化効率の改善を図っている。
このため、本実施の形態の復号化回路では、MPEG−4方式及びH.263方式のようにDC/AC予測を利用した方式の符号化データが供給されたとき、DC/AC予測処理部23は、まず、処理の対象となるブロックの上ブロック及び左のブロックのDC成分を参照して予測方向を判定するとともに、予測値を求める。さらに、DC/AC予測処理部23は、予測方向及び予測値を利用して、供給された係数データのDC成分及び所定のAC成分の再生を行い、このようなDC/AC予測処理を行った係数データを逆量子化部24に供給する。
なお、DC/AC予測処理部23は、DC/AC予測を利用していない符号化方式の符号化データが供給されたときには、このようなDC/AC予測処理を実行せずに、逆スキャン処理部39から読み出した係数データを逆量子化部24に供給する。また、DC/AC予測処理部23は、このようにして判定した予測方向や予測の有無を予測情報としてパターン読出制御部11に通知する。
また、読出アドレス発生部26は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読み出すための読出アドレスを生成する。読出アドレス発生部26は、DC/AC予測処理部23の指示に応じた係数読出アドレスを生成する。すなわち、DC/AC予測処理部23は、係数データを取り出すため、読出アドレス発生部26に対して係数読出アドレスを生成するよう指示する。これにより、読出アドレス発生部26から出力される係数読出アドレスに格納された係数データが、係数メモリからDC/AC予測処理部23に供給される。
逆量子化部24は、DC/AC予測処理部23から供給された各係数データに対して逆量子化を行う。これによって、各ブロックのブロック要素に対応付けられた係数値が復元される。逆量子化部24は、このように復元した係数値を、順次、逆DCT変換部25に供給する。
逆DCT変換部25は、逆スキャン処理部39の係数メモリ30、31、32、33、34及び35に格納された係数データを読出し、逆量子化部24による逆量子化で生成された各係数値に対してブロック単位で逆離散コサイン変換を施す。これにより、ブロック内の各画素に対応した画像データが復元される。このようにして、逆DCT変換部25により復元された画像データが復号化データとして出力される。
また、本実施の形態の復号化回路は、上述したように、各種の符号化方式におけるスキャンパターンに適応させるため、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18及び制御部19を備えている。パターン格納部10は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納する。パターン読出制御部11は、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すための読み出し制御を行う。制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するための書き込み制御、及びパターン読出制御部11の制御を行う。
さらに、テーブルアドレス発生部18は、制御部19の制御に応じてパターン格納部10の各データ格納番地を示すアドレスを発生する。パターンメモリ17は、パターン格納部10のそれぞれのテーブルに格納する一まとめのスキャンパターンデータを符号化方式及び種別ごとに区分して記憶する。
これにより、制御部19は、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターンメモリ17から読み出し、読み出したそれぞれのスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。また、パターン読出制御部11の制御により読み出されたスキャンパターンデータが逆スキャン処理部39に供給される。逆スキャン処理部39は、供給されたスキャンパターンデータに従って、可変長復号化部21で復元した係数データを並び替える。本実施の形態の復号化回路は、このようにして、各種の符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて復号化処理を実行している。
本実施の形態の復号化回路においてこのような処理を実行するため、パターン格納部10は、図1に示すように、複数のスキャンパターンデータをそれぞれに格納する複数のテーブルを備えている。図1では、パターン格納部10は、m個のテーブルT1〜Tmを備えた一例を示している。パターン格納部10は、例えば、RAMなど読み出しや書き換えが可能なメモリで構成される。このような構成のパターン格納部10に対して、テーブルアドレス発生部18から格納アドレスを供給しながら、書き込み信号などを含む書込制御信号とともに格納データ(スキャンパターンデータ)が供給されると、指定した格納アドレスに格納データが格納される。また、パターン格納部10に対して、テーブルアドレス発生部18から読出アドレスを供給しながら、読み出し信号などを含む読出制御信号が与えられると、指定される読出アドレスに格納されている格納データが出力される。
また、制御部19は、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報に応じて、パターンメモリ17からその抽出情報に対応した一まとめのスキャンパターンデータを読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。このように、制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込部として機能する。
図1では、パターンメモリ17が、符号化方式及び種別に対応付けた一まとめのスキャンパターンデータを、それぞれスキャンパターンP1、P2、・・・、Pnというように区分して記憶している。制御部19は、複数のスキャンパターンP1、P2、・・・、Pnから、例えばスキャンパターンPnを選択するというように、一まとめのスキャンパターンデータを取り出す。さらに、制御部19は、所定の格納アドレスを発生するようテーブルアドレス発生部18を制御しながら、順次、スキャンパターンデータをパターンメモリ17から取り出し、書込制御信号をパターン格納部10に出力する。
このようにして、制御部19は、パターン格納部10の各テーブルに、パターンメモリ17から取り出したスキャンパターンデータを格納する。さらに、制御部19は、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報に基づき、処理を行う符号化データとパターン格納部10に格納した各スキャンパターンデータとを対応付ける。そして、制御部19は、符号化データとスキャンパターンデータとの対応付けに基づき、スキャンパターンの選択方法などを示すパターン選択情報を生成する。さらに、制御部19は、このパターン選択情報をパターン読出制御部11に通知する。また、上述したように、制御部19に通知される抽出情報は、比較的低頻度で出現する情報である符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報である。このため、パターン選択情報も低頻度の情報である。
パターン読出制御部11は、制御部19から通知されるパターン選択情報、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報、及びDC/AC予測処理部23から通知される予測情報に応じて、供給される符号化データに対応したスキャンパターンを示すスキャンパターンデータを選択し、選択したスキャンパターンデータが逆スキャン処理部39に供給されるように読み出し制御を行う。このような処理を実行するため、パターン読出制御部11は、図1に示すように、読出制御部12及びセレクタ13を備える。
セレクタ13は、パターン格納部10の各テーブルから出力されるスキャンパターンデータを選択し、テーブルと係数メモリとを対応付けて、選択されたスキャンパターンデータを逆スキャン処理部39のそれぞれの係数メモリに供給する。読出制御部12は、パターン格納部10から読み出すスキャンパターンデータの読み出し制御とともにセレクタ13の選択制御を行う。読出制御部12には、制御部19からパターン選択情報が通知され、符号化情報抽出部22からは抽出情報が通知され、DC/AC予測処理部23からは予測情報が通知される。
読出制御部12は、制御部19によってあらかじめ設定されたパターン選択情報に基づき、抽出情報及び予測情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたスキャンパターンデータを選択するように、セレクタ13を制御する。例えば、符号化方式がMPEG4方式である場合、まず、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン(zigzag scan pattern)、垂直優先スキャンパターン(alternate−vertical scan pattern)、水平優先スキャンパターン(alternate−horizontal scan pattern)を格納する。そして、制御部19は、読出制御部12へパターン選択情報を出力することにより、イントラ/インター情報及び予測情報に応じて適切なスキャンパターンデータを選択するように読出制御部12の動作を設定する。
パターン選択情報には、イントラ/インター情報及び予測情報とスキャンパターンとを対応付ける情報が含まれる。すなわち、パターン選択情報により、符号化データがイントラである場合に選択するスキャンパターン及び符号化データがインターである場合に選択するスキャンパターンが特定可能となる。
これにより、読出制御部12は、イントラ/インター情報においてインターが通知されたときにはパターン格納部10に格納されたジグザグスキャンパターンのテーブルを固定的に選択するよう、セレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、イントラ/インター情報においてイントラが通知されたときには、DC/AC予測処理部23からの予測情報に適応的に応答して、予測方向に応じたスキャンパターンのテーブルを選択するよう、セレクタ13を制御する。セレクタ13によってそれぞれ選択されたスキャンパターンデータは、それぞれ係数書込アドレスとして係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
本実施の形態の復号化回路は、以上説明したような構成であり、このような構成により、単一の回路で各種の画像符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて復号化処理を行うことができる復号化回路を実現している。
次に、各画像符号化方式において規定されるスキャンパターンについて説明する。図2は、画像符号化方式ごとに規定されているスキャンパターンの一例を示す図である。また、図3〜図6は、画像符号化方式ごとに規定されているスキャンパターンの一例を示した図である。図3は、ジグザグスキャンパターンを示す図であり、図4は、垂直優先スキャンパターンを示す図であり、図5は、水平優先スキャンパターンを示す図である。図3〜図5では、縦横8×8画素で構成したブロックに対する各スキャンパターンを示しており、矢印によりスキャンパターンの順序を示している。
また、図6は、縦横8×8画素のマトリックスのブロックよりも小さい縦横4×4画素のブロックに対し、縦横4×4画素のブロックを4個組み合わせて、縦横8×8画素のマトリックスとしたブロックに対応するスキャンパターンデータの一例を示している。図6に示すスキャンパターンを利用することにより、縦横4×4画素のブロックを用いた画像符号化方式などに対しても縦横8×8画素を用いた画像符号化方式との回路の共用化を図ることができる。
図2では、静止画像を圧縮符号化する方式として広く利用されているJPEG方式、動画像を圧縮符号化する方式として広く利用されているMPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、及び電気通信に関する国際標準機関であるITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication Standardization Sector)勧告により規定されているH.264方式におけるスキャンパターンを示している。
図2に示すように、JPEG方式では、静止画像を対象としているため、走査種別又はマクロブロック種別に関係なく、図3で示すようなジグザグスキャンパターンが用いられている。また、MPEG−1方式は、動画像を対象とした圧縮符号化方式であるが、走査種別又はマクロブロック種別に関係なく、ジグザグスキャンパターンのみが用いられている。MPEG−2方式では、ジグザグスキャンパターンに加えて、フィールド単位に飛び越し走査、すなわちインターレースした動画像に対する圧縮効率が高い図4に示すような垂直優先スキャンパターンも規定されている。MPEG−2方式では、ピクチャごとに、このような2種類のスキャンパターンから画像の特徴に応じたスキャンパターンが選択され、選択されたスキャンパターンを用いた圧縮符号化が行われる。
また、MPEG−4方式では、上述したようにDC/AC予測処理が行われ、DC/AC予測処理に付随してスキャンパターンが変更される。すなわち、MPEG−4方式では、符号化処理でのマクロブロック種別がイントラの場合において、対象となるブロックのAC成分の予測が無効である場合には予測無しとして図3に示すジグザグスキャンパターンが適用され、対象となるブロックのAC成分が左ブロックから予測される場合には図4に示す垂直優先スキャンパターンが適用され、対象となるブロックのAC成分が上ブロックから予測される場合には図5に示す水平優先スキャンパターンが適用される。また、MPEG−4方式では、符号化処理でのマクロブロック種別がインターの場合においては、ジグザグスキャンパターンのみが適用される。また、JPEG方式、MPEG−1方式、MPEG−2方式及びMPEG−4方式では、図2の直交変換単位で示すように、離散コサイン変換を行うブロックサイズとして縦横8×8画素とするブロックサイズが規定されている。
また、H.264方式では、拡張方式として縦横8×8画素の適用が可能であるとともに、通常は、縦横4×4画素で構成される各ブロックに対して離散コサイン変換が行われる。そして、縦横4×4画素で構成されるブロック上に配置された量子化係数値に対して、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのいずれかのスキャンパターンが適用される。H.264方式では、符号化処理での走査種別がフレームの場合にはジグザグスキャンパターンが適用され、走査種別がフィールドの場合には垂直優先スキャンパターンが適用される。
なお、図2では、国際標準化機関で規格化された符号化方式のスキャンパターンについてのみ挙げているが、例えば、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式では、さらに、図2に示す直交変換単位とは異なったブロック形状を利用したり、図3〜図5に示すスキャンパターンとは異なったスキャンパターンを利用したりするような手法がある。
このような各符号化方式において、例えば、符号化処理でジグザグスキャンパターンを用いる場合、次のようにして係数データを並び替える。すなわち、図3〜図5に示すような縦横8×8画素のブロックの横方向をxとし、縦方向をyとし、ブロックの各要素位置をxy(ただし、x及びyは0から7までの範囲の整数)で示すと、縦横8×8画素に対する離散コサイン変換により、2次元空間周波数に対応して、左上のブロック要素00にはDC成分に対応した係数値が配置される。また、ブロック要素のxが増大するに従って、より高い水平周波数のAC成分に対応した係数値が配置され、ブロック要素のyが増大するに従って、より高い垂直周波数のAC成分に対応した係数値が配置される。
このように、各ブロック要素に配置された係数値は量子化され、それぞれ量子化係数値を示す係数データに変換される。ブロック要素xyに配置される係数データをkxyとすると、このような各係数データは、所定のスキャンパターン、すなわちこの場合、図3に示すジグザグスキャンパターンに従って、k00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・というような順序の1次元の係数データ列に並び替えられる。このように並び替えられた各係数データはランレベル符号化され、符号化データが生成される。
一方、本実施の形態における復号化回路は、このような画像の圧縮符号化処理により生成された符号化データに対して、まず、ランレベル符号化されたデータからスキャンパターンの順序に従った係数データを復元する。例えば、ジグザグスキャンパターンを用いた符号化データが復号化回路に供給された場合、可変長復号化部21で復元された係数データは、上述のジグザグスキャンパターンに従った、k00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・というような順序の1次元の係数データ列である。復号化回路は、このような順序の各係数データをそれぞれ所定のブロック要素位置に配置させるため、パターン格納部10に格納したスキャンパターンデータを利用している。
すなわち、可変長復号化部21で復元され符号化情報抽出部22から供給されるジグザグスキャンパターンに従った順序の係数データk00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・に対し、パターン格納部10に格納されたジグザグスキャンパターンに対応するテーブルからは、係数データのブロック要素位置に対応したデータ列00、10、01、02、11、20、・・・とするようなスキャンパターンデータが出力される。このようなスキャンパターンデータが、供給される係数データに同期しながら、係数書込アドレスとして逆スキャン処理部39の係数メモリに供給される。
これにより、例えば、ジグザグスキャンパターンに従った順序の係数データが逆スキャン処理部39の書き込みの対象係数メモリに供給される場合、係数データk00が供給されるときには係数書込アドレス00が供給されており、係数メモリのブロック要素00に対応した位置に係数データk00が格納される。同様にして、順次、係数メモリのブロック要素10に係数データk10、ブロック要素01に係数データk01、ブロック要素02に係数データk02、ブロック要素11に係数データk11、ブロック要素20に係数データk20というように、各係数データが係数メモリに格納される。本実施の形態における復号化回路は、このようなスキャンパターンデータを利用した1次元の係数データ列の並び替えにより、ブロック上の所定位置に2次元的に配置されたそれぞれの係数データを復元する。
なお、本実施の形態では、圧縮符号化の規格に沿うとともに説明をわかり易くするため、2次元的に配置された係数メモリ30、31、32、33、34及び35に係数データを並べ替えているが、例えば、アドレスが連続するような1次元的な記憶領域に係数データを格納してもよい。すなわち、ブロック要素位置と係数メモリにおける係数データを格納するアドレスとの対応が取られた状態でスキャンパターンによる並び替えが行われ、逆DCT変換部25における逆離散コサイン変換の処理において、ブロック要素位置と係数メモリにおけるデータが格納されたアドレスとの対応が取られた状態で処理ができればよい。
例えば、ブロック要素00から07までをアドレス0番地から7番地までとし、ブロック要素10から17までをアドレス8番地から15番地までとするようにブロック要素位置と係数メモリドレスとの対応付けを行い、ブロック要素10のデータが必要なときはアドレス8番地のデータを取り出すような構成などでよい。
また、係数メモリ30、31、32、33、34及び35は、例えば、一体化したメモリで構成され、記憶領域をそれぞれのブロックに対応させて分割して利用するような構成であってもよい。また、上述したように、例えば、縦横8×8画素のブロック要素の係数メモリを1つだけ設け、その係数メモリを時分割で利用するような構成であってもよい。
図7は、パターン格納部10の各テーブルに設定されたスキャンパターンの種類、及び各テーブルから出力されるスキャンパターンの一例を示す図である。図7において、例えば、テーブルT1には、ジグザグスキャンパターンが設定されている。テーブルT1からは、図3の矢印で示す順序に従って、データ列00、10、01、02、11、20、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。また、テーブルT2には、水平優先スキャンパターンが設定されている。テーブルT2からは、図5の矢印で示す順序に従って、データ列00、10、20、30、01、11、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。また、テーブルT3には、垂直優先スキャンパターンが設定されている。テーブルT3からは、図4の矢印で示す順序に従って、データ列00、01、02、03、10、11、・・・、77で表されるスキャンパターンデータが出力される。
以下、このように構成された復号化回路の詳細な動作について説明する。
図8は、本発明の実施の形態1における復号化回路の動作例を示す図である。図8では、可変長復号化部21で復元され符号化情報抽出部22から出力された係数データを、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータに従って、逆スキャン処理部39の係数メモリのブロック要素に対応付けたアドレスに格納する動作例を示している。また、図8では、MPEG−4方式により符号化された符号化データに対して復号化処理を行う例を挙げ、逆スキャン処理部39の係数メモリ30に係数データを格納するときの動作を代表して示している。以下、このようなMPEG−4方式に基づいて符号化された符号化データに対しての復号化処理の動作例について説明する。
まず、復号化回路に符号化ストリームが供給されると、可変長復号化部21は、符号化ストリームに含まれる符号化データを復元する。符号化情報抽出部22は、システムデータなどから、復号化処理を行うための符号化データに関する情報を抽出情報として抽出する。すなわち、この動作例の場合、符号化情報抽出部22は、まず、供給される符号化データがMPEG−4方式に基づき生成された符号化データであることを検出し、符号化種別がMPEG−4方式であるとする符号化種別情報を制御部19に通知する。
制御部19は、符号化情報抽出部22からの符号化種別情報に応じて、パターンメモリ17にあらかじめ記憶されている各種のスキャンパターンデータから、MPEG−4方式に対応した一まとめのスキャンパターンデータを取り出す。さらに、制御部19は、順次、MPEG−4方式に対応したスキャンパターンデータを取り出しながら、テーブルアドレス発生部18が所定のアドレスを出力するように制御するとともに書込制御信号をパターン格納部10に出力する。これにより、制御部19は、パターン格納部10の各テーブルに、取り出したスキャンパターンデータを格納する。
図8では、このようにしてパターン格納部10に格納したスキャンパターンデータの一例を示している。図2に示したように、MPEG−4方式の場合、マクロブロック種別がイントラのとき、スキャンパターンとして、ジグザグスキャンパターン、垂直優先スキャンパターン及び水平優先スキャンパターンがDC/AC予測に応じて適応的に切り替えられる。このため、図8に例示するように、制御部19は、DC/AC予測に応じたスキャンパターンを各ブロックに対応させるため、テーブルT1にジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納し、テーブルT2に水平優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納し、テーブルT3に垂直優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納している。
また、制御部19は、このとき、パターン選択情報により、これらスキャンパターンの設定と対応付けて読出制御部12が動作するよう、読出制御部12の動作を設定する。すなわち、例えば、読出制御部12にマクロブロック種別情報としてインターが通知される場合、ジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納されたテーブルT1を選択するよう、制御部19は、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。
同様に、読出制御部12にマクロブロック種別情報としてイントラが通知される場合、DC/AC予測に応じてジグザグスキャンパターン、水平優先スキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンが格納されたテーブルT1〜T3のスキャンパターンデータを適応的に選択するよう、制御部19は、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。すなわち、制御部19は、予測情報において、予測なしと通知された場合にはテーブルT1を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。また、制御部19は、予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。さらに、制御部19は、予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するよう、パターン選択情報により読出制御部12の動作を設定する。
一方、読出制御部12は、制御部19からのパターン選択情報により設定された動作に従い、DC/AC予測処理部23からの予測情報、及び符号化情報抽出部22からの抽出情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたMPEG−4に対応するスキャンパターンデータを適切に選択するように、セレクタ13を制御する。
すなわち、読出制御部12は、まず符号化情報抽出部22からの抽出情報に含まれるイントラ/インター情報に基づき、供給される符号化データがイントラであるかインターであるかを判定する。読出制御部12は、供給される符号化データがインターの場合には、テーブルT1を選択するようセレクタ13を制御する。これにより、例えばブロックY0がインターの場合には、ブロックY0に対応した係数メモリ30に、テーブルT1に格納されたジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給される。
一方、読出制御部12は、供給される符号化データがイントラの場合には、DC/AC予測処理部23から通知される予測情報に基づいてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、予測情報において、予測なしと通知された場合にはテーブルT1を選択するようセレクタ13を制御し、予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択するようセレクタ13を制御し、予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するようセレクタ13を制御する。
これにより、例えば、ブロックY0に対応した係数メモリ30に対して、DC/AC予測において予測なしの場合には、テーブルT1に格納されたジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給され、予測方向が上から予測の場合には、テーブルT2に格納された水平優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給され、予測方向が左から予測の場合には、テーブルT3に格納された垂直優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータが供給される。このようにして、それぞれの係数メモリには、符号化処理におけるDC/AC予測に適応して係数データが格納されることとなる。
より具体的な動作例として、セレクタ13により選択されたスキャンパターンデータは、係数書込アドレスとして、図8に示すように、係数メモリ30の書込アドレス端子Wadに供給される。また、係数メモリ30のデータ入力端子Dinには、可変長復号化部21で復元された係数データが供給される。
すなわち、例えば、図8に示すように、読出制御部12は、符号化情報抽出部22からジグザグスキャンパターンに従った順序で係数データk00、k10、k01、k02、k11、k20、・・・が順次データ入力端子Dinへと供給されるのに同期させて、セレクタ13で選択したジグザグスキャンパターンに対応するスキャンパターンデータ列00、10、01、02、11、20、・・・を書込アドレス端子Wadに供給する。これにより、図8に例示するようなブロックY0上の所定位置に2次元的に配置されたそれぞれの係数データを復元することができる。
また、係数メモリ30の読出アドレス端子Radに係数読出アドレスが入力されると、その係数読出アドレスに格納されているデータがデータ出力端子Doから読出データとして出力される。このようにして、所定のブロック要素位置に係数データを格納するとともに、所定のブロック要素位置の係数データを読み出し、復元された係数データに対する離散コサイン変換などの実行が可能となる。
なお、以上、MPEG−4方式の場合の動作例について説明したが、例えば、JPEG方式又はMPEG−1方式の符号化データが供給される場合には、パターン格納部10にジグザグスキャンパターンに対応したスキャンパターンデータを格納しておき、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給するようセレクタ13を設定すればよい。
また、MPEG−2方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンに対応したスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、制御部19は、ピクチャごとにスキャンパターンを対応付けて読出制御部12の動作を設定する。読出制御部12は、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのいずれのスキャンパターンであるかを表すパターン選択情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、ピクチャごとに判定したパターン選択情報に応じて、ジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのうちのいずれかのスキャンパターンデータを選択する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、H.264方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、パターン格納部10に、縦横4×4画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、縦横4×4画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターン、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、制御部19は、ブロック分割サイズごと及び走査種別ごとにスキャンパターンを対応付けて読出制御部12の動作を設定する。読出制御部12は、パターン選択情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、ブロック分割サイズ情報及び走査種別情報を判定し、判定したブロック分割サイズ情報及び走査種別情報に応じて、パターン格納部10に格納されている複数のスキャンパターンデータの中からいずれかのスキャンパターンデータを選択する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、パターン格納部10は、縦横4×4画素のブロックに対応させるため、図6で示したような縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。さらに、パターン格納部10は、縦横8×8画素のブロックに対応させるため、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。
また、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、その符号化方式により規定されるスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納しておき、パターン読出制御部11は、その符号化方式による規定に基づいて、適切なスキャンパターンに従って係数データを係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給する構成とすればよい。
図9(A)及び図9(B)は、本発明の実施の形態1における復号化回路を特定の企業や国で独自に開発された符号化方式に対応させた際に選択されるスキャンパターンデータについて説明するための図である。図9(A)及び図9(B)に示す例では、ピクチャ種別及び走査種別などによって異なったスキャンパターンが用いられるとともに、DC/AC予測のような予測に応じてもスキャンパターンが変更されるような符号化方式に復号化回路を対応させている。すなわち、低頻度で出現する種別情報(抽出情報)が切り替わるのに応じて、制御部19は、パターン格納部10の各スキャンパターンデータを書き換えるように制御する。
図9(A)は、ピクチャ種別がIピクチャである符号化データ又は走査種別がフレームである符号化データを復号化する場合に選択されるスキャンパターンについて説明するための図であり、図9(B)は、ピクチャ種別がP、Bピクチャである符号化データ又は走査種別がフィールドである符号化データを復号化する場合に選択されるスキャンパターンについて説明するための図である。なお、図9(A)に示す復号化回路で使用される符号化データの種別を第1の種別とし、図9(B)に示す復号化回路で使用される符号化データの種別を第2の種別とする。このように、制御部19が、ピクチャ種別情報又は走査種別情報に応じて、パターン格納部10の各スキャンパターンデータを書き換えるとともに、セレクタ13により、書き換えられた各スキャンパターンデータが適応的に選択される。
すなわち、図9(A)に示すように、供給される符号化データが第1の種別である場合には、イントラに対するスキャンパターンP11、P12及びP13と、さらにインターに対するスキャンパターンP14が各ブロックに選択的に用いられる。また、図9(B)に示すように、供給される符号化データが第2の種別である場合には、スキャンパターンP21〜P28のいずれかのスキャンパターンが各ブロックに選択的に用いられる。図9(A)及び図9(B)は、このような符号化方式に本実施の形態の復号化回路を対応させたときの一例を示している。
このように、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式に対応するため、本実施の形態の復号化回路において、制御部19は、符号化情報抽出部22からの抽出情報に含まれるピクチャ種別情報又は走査種別情報に応じたスキャンパターンデータをパターンメモリ17から読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に記憶する。例えば、符号化データが図9(A)に示すような第1の種別である場合、制御部19は、テーブルT1にスキャンパターンP11、テーブルT2にスキャンパターンP12、テーブルT3にスキャンパターンP13及びテーブルT4にスキャンパターンP14を格納する。また、例えば、符号化データが図9(B)に示すような第2の種別である場合、制御部19は、テーブルT1、T2、T3、・・・、T8にスキャンパターンP21、P22、P23、・・・、P28をそれぞれ格納する。
また、読出制御部12は、制御部19から通知される抽出情報に基づいたパターン選択情報、符号化情報抽出部22から通知される抽出情報及びDC/AC予測処理部23から通知される予測情報に応じてセレクタ13を制御する。すなわち、読出制御部12は、通知されたパターン選択情報がイントラであり、かつ通知された予測情報が予測なしである場合にはテーブルT1を選択するようセレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、予測情報において予測方向が上から予測と通知された場合にはテーブルT2を選択し、予測情報において予測方向が左から予測と通知された場合にはテーブルT3を選択するようセレクタ13を制御する。また、読出制御部12は、パターン選択情報がインターである場合にはテーブルT4を選択するようセレクタ13を制御する。
このように、本実施の形態の復号化回路は、制御部19の制御によりパターン格納部10に適宜スキャンパターンを設定できるとともに、読出制御部12の制御によりパターン格納部10に格納されたスキャンパターンを、適宜、適応的に選択して係数メモリ30〜35に供給できる。そのため、本実施の形態の復号化回路は、このような特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1における復号化回路は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部10と、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む制御部19と、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出制御部11と、供給される符号化データから係数データを復元する可変長復号化部21と、パターン読出制御部11によりパターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、可変長復号化部21で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部39とを備える。そして、制御部19は、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む。
このため、例えば、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部10の容量を増大させることなく、パターン格納部10にその新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができる。その結果、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応できる汎用性を有した復号化回路を提供することができる。
なお、以上の説明では、図1に示すような機能ブロックで構成される復号化回路により符号化データを復号化する実施の形態の一例を挙げて説明したが、例えば、供給される符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込ステップと、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される符号化データから係数データを復元する係数復元ステップと、パターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、復元した係数データを並び替える逆スキャン処理ステップとを含む復号化方法であってもよい。具体的には、このような復号化方法の各処理ステップを実行するプログラムをメモリなどに記憶させ、例えば、マイクロプロセッサのようなCPUが、メモリに記憶されたプログラムを順次読み取り、読み取ったプログラムに従って処理を実行するような構成であってもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における符号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、供給された画像データに対して圧縮符号化することにより、符号化データを生成する符号化回路の一例を挙げて説明する。なお、図10において、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と同一の機能を有しており、詳細な説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態2における符号化回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、供給された画像データに対して圧縮符号化することにより、符号化データを生成する符号化回路の一例を挙げて説明する。なお、図10において、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と同一の機能を有しており、詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態の符号化回路は、画像の符号化方式として規格化された、JPEG方式、MPEG−1方式、MPEG−2方式、MPEG−4方式、H.263方式及びH.264方式などに対応するとともに、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応可能な符号化回路を実現している。さらに、本実施の形態の符号化回路は、これらの符号化方式に加えて、将来提案される符号化方式に対しても対応可能な構成としている。
また、本実施の形態では、直交変換の1つである離散コサイン変換を用いる符号化方式により画像データを符号化する例について説明するが、画像データから周波数ごとの成分を求めるような手法を用いた他の変換を利用する符号化方式に対しても対応可能であり、このような離散コサイン変換以外の変換を利用した符号化回路であってもよい。
図10に示すように、本実施の形態における符号化回路には、画像データが供給される。本実施の形態における符号化回路は、供給された画像データに対して、ブロック単位で離散コサイン変換し、離散コサイン変換により生成されたブロックごとの各係数値を量子化する。そして、符号化回路は、量子化により生成した各量子化係数値を係数データとして所定のスキャンパターンに従って並び替える。符号化回路は、並び替えた係数データに対してランレベル符号化し、ランレベル符号化したデータを符号化データとして出力する。
図10に示す符号化回路は、パターン格納部10、パターン読出制御部11、パターンメモリ17、テーブルアドレス発生部18、制御部19、可変長符号化部41、DC/AC予測符号化処理部43、量子化部44、DCT変換部45、書込アドレス発生部46及びスキャン処理部49を備える。
図10において、符号化回路に入力された画像データは、まず、DCT変換部45に供給される。DCT変換部45は、供給された画像データに対して、例えば縦横8×8画素のブロック単位で離散コサイン変換を施すことで、ブロック上の所定ブロック要素に対応した周波数ごとに区分され、区分された各周波数成分に対応するそれぞれの係数値を生成する。
量子化部44は、DCT変換部45から供給された各係数値に対して量子化を行う。これによって、各ブロックのブロック要素に対応付けられた係数データが生成される。量子化部44は、このように生成した係数データを、順次、DC/AC予測符号化処理部43に供給する。
DC/AC予測符号化処理部43は、量子化部44から供給された係数データに対し、DC成分とAC成分との両方に対して適応的に予測符号化する。すなわち、DC/AC予測符号化処理部43は、MPEG−4方式やH.263方式などに基づき符号化処理を行う場合、このようなDC成分とAC成分との両方に対する予測符号化処理を行い、予測符号化処理を行った係数データを出力する。また、DC/AC予測符号化処理部43は、DC/AC予測を利用していない符号化方式に対しては、予測符号化処理を行わずに係数データを出力する。
さらに、DC/AC予測符号化処理部43は、スキャン処理部49に含まれる係数メモリに、出力した係数データを格納するため、書込アドレス発生部46を制御する。また、DC/AC予測符号化処理部43は、予測に関する情報を可変長符号化部41に通知する。また、DCT変換部45、量子化部44及びDC/AC予測符号化処理部43により、画像データから係数データを生成する係数生成部が構成される。
次に、書込アドレス発生部46は、DC/AC予測符号化処理部43の制御に応じて、スキャン処理部49に含まれる係数メモリの所定アドレスにデータを書き込むためのアドレスを発生する。
DC/AC予測符号化処理部43から出力された係数データは、スキャン処理部49に供給される。スキャン処理部49は、DCT変換部45により生成されたブロック単位の各係数データをスキャンパターンに従って並び替えることにより、1次元の係数データ列を生成する。本実施の形態では、このような処理を実行するため、スキャン処理部49は、マクロブロックにおける4つの輝度のブロックY0〜Y3に対応する4つの係数メモリ30、31、32及び33と、2つの色差のブロックCb,Crに対応する2つの係数メモリ34及び35とを有している。
すなわち、まず、DC/AC予測符号化処理部43からの係数データは、各係数メモリ30〜35に供給される。これとともに、書込アドレス発生部46からは、各係数データを各係数メモリ30〜35の所定アドレスに順次書き込むためのアドレスが、各係数メモリ30〜35に供給される。これにより、所定の係数メモリには、ブロック上の各ブロック要素、すなわち各周波数成分に対応した係数データが格納される。
一方、スキャン処理部49は、各係数メモリから、順次スキャンパターンの順序に従って係数データを取り込み、1次元の係数データ列に並び替える。そのため、スキャン処理部49には、パターン読出制御部11から、ブロックごとのスキャンパターンに対応した係数読出アドレスが供給される。それぞれの係数読出アドレスは、各係数メモリ30、31、32、33、34及び35に読出アドレスとして供給される。このようなスキャン処理部49の構成により、係数メモリに格納されたブロック単位の各係数データは、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列として出力されることとなる。スキャン処理部49は、このような処理により、各係数データを並び替え、2次元のブロックに対応した係数メモリ上の所定アドレスに配置された係数データから、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列を生成する。
スキャン処理部49から出力された係数データ列は、可変長符号化部41に供給される。可変長符号化部41は、スキャンパターンに従った順序の係数データに対して可変長符号化処理としてのランレベル符号化処理を行い、符号化データとして出力する。
また、スキャンパターンに従った1次元の係数データ列をスキャン処理部49の係数メモリから読み出すため、本実施の形態2においては、実施の形態1と同様のパターンメモリ17、制御部19、テーブルアドレス発生部18及びパターン格納部10によるスキャンパターンデータの供給処理が実行される。
すなわち、制御部19及びパターン読出制御部11には、符号化処理における符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報及びブロック分割サイズ情報などの符号化データの種別を示す種別情報が通知される。これに対し、まず、制御部19は、通知される種別情報に応じて、パターンメモリ17からその種別情報に対応した一まとめのスキャンパターンデータを読み出し、読み出したスキャンパターンデータをパターン格納部10に格納するよう書き込み制御を行う。このように、制御部19は、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込部として機能する。
また、パターン格納部10に格納されるスキャンパターンデータは、図3〜図6に示したパターンと同様のパターンである。このようにして、制御部19は、所定の格納アドレスを発生するようテーブルアドレス発生部18を制御しながら、順次、スキャンパターンデータをパターンメモリ17から取り出し、書込制御信号をパターン格納部10に出力し、パターン格納部10の各テーブルに、取り出したスキャンパターンデータを格納する。さらに、制御部19は、所定の手順に従ってパターン格納部10からスキャンパターンデータが出力されるようパターン読出制御部11を制御する。
パターン読出制御部11は、通知される種別情報に応じて、生成する符号化データに対応したスキャンパターンを示すスキャンパターンデータを選択し、選択したスキャンパターンデータがスキャン処理部49に供給されるように読み出し制御を行う。このような処理を実行するため、パターン読出制御部11は、実施の形態1と同様に、セレクタ13及び読出制御部12を備えている。
読出制御部12は、制御部19からの制御信号によりスキャンパターンデータの読み出し処理を実行するように指示されると、種別情報に応じて、パターン格納部10の各テーブルに格納されたスキャンパターンデータを選択するように、セレクタ13を制御する。セレクタ13によって選択されたスキャンパターンデータは、それぞれ係数読出アドレスとして係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、制御部19には、可変長符号化部41から、読出指示信号が通知される。すなわち、可変長符号化部41は、ランレベル符号化処理を開始するとき、制御部19に対して読出指示信号を出力し、係数メモリから係数データを読み出すように指示する。読出指示信号に応じて、制御部19は、所定の種別に対応したスキャンパターンデータを選択するようパターン読出制御部11を制御する。これにより、各係数メモリにはスキャンパターンに対応した係数読出アドレスが順次供給され、その結果、係数メモリに格納された係数データがスキャンパターンの順序に従って、係数メモリから読出データとして出力される。
本実施の形態の符号化回路は、以上説明したような構成であり、このような構成により、単一の回路で各種の画像符号化方式におけるスキャンパターンに対応させて符号化処理を行うことができる。
すなわち、例えば、JPEG方式又はMPEG−1方式の符号化データを生成する場合には、パターン格納部10にジグザグスキャンパターンのスキャンパターンデータを格納しておき、係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給するようセレクタ13を設定すればよい。
また、MPEG−2方式の符号化データを生成する場合、制御部19は、パターン格納部10にジグザグスキャンパターン及び垂直優先スキャンパターンのスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、読出制御部12は、種別情報に応じて、ピクチャごとにジグザグスキャンパターンであるか垂直優先スキャンパターンであるかを判定し、セレクタ13によるいずれかのスキャンパターンデータの選択を制御する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、H.264方式の符号化データを生成する場合、制御部19は、パターン格納部10に、縦横4×4画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、縦横4×4画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターン、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータをそれぞれ格納する。さらに、読出制御部12は、ブロック分割サイズ情報を判定し、判定したブロック分割サイズ情報に応じて、セレクタ13によるいずれかのスキャンパターンデータの選択を制御する。選択されたスキャンパターンデータは、セレクタ13から係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給される。
また、パターン格納部10は、縦横4×4画素のブロックに対応させるため、図6で示したような縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横4×4画素のブロックを4つ組み合わせた縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。さらに、パターン格納部10は、縦横8×8画素のブロックに対応させるため、縦横8×8画素のブロックに対応したジグザグスキャンパターン、及び縦横8×8画素のブロックに対応した垂直優先スキャンパターンに対するスキャンパターンデータをそれぞれ格納してもよい。
また、特定の企業や国が独自に開発した符号化方式の符号化データが供給される場合、制御部19は、その符号化方式により規定されるスキャンパターンをパターン格納部10に格納しておき、パターン読出制御部11は、その符号化方式による規定に基づいて、適切なスキャンパターンを係数メモリ30、31、32、33、34及び35に供給する構成とすればよい。
このように、本実施の形態の符号化回路は、制御部19の制御によりパターン格納部10に適宜スキャンパターンを設定できるとともに、読出制御部12の制御によりパターン格納部10に格納されたスキャンパターンを適宜選択して係数メモリに供給できる。そのため、本実施の形態の符号化回路は、このような特定の企業や国が独自に開発した符号化方式にも対応させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2における符号化回路は、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部10と、スキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む制御部19と、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出制御部11と、画像データから係数データを生成するDCT変換部45、量子化部44及びDC/AC予測符号化処理部43と、パターン読出制御部11によりパターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、生成した係数データを並び替えるスキャン処理部49とを備える。そして、制御部19は、生成する符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込む。
このため、例えば、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部10の容量を増大させることなく、パターン格納部10にその新たなスキャンパターンを格納できる。その結果、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応できる汎用性を有した符号化回路を提供することができる。
なお、以上の説明では、図10に示すような機能ブロックで構成される符号化回路により符号化データを生成する実施の形態の一例を挙げて説明したが、例えば、生成する符号化データに応じたスキャンパターンを示すスキャンパターンデータをパターン格納部10に書き込むパターン書込ステップと、パターン格納部10に格納されたスキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、画像データから係数データを生成する係数生成ステップと、パターン格納部10から読み出したスキャンパターンデータに従って、生成した係数データを並び替えるスキャン処理ステップとを含む符号化方法であってもよい。具体的には、このような符号化方法の各処理ステップを実行するプログラムをメモリなどに記憶させ、例えば、マイクロプロセッサのようなCPUが、メモリに記憶されたプログラムを順次読み取り、読み取ったプログラムに従って処理を実行するような構成であってもよい。
また、以上の説明では実施の形態1の場合、符号化情報抽出部22は、抽出情報においてピクチャレベルの比較的低頻度で出現する情報である符号化種別情報、ピクチャ種別情報及び走査種別情報を制御部19に通知し、また、高頻度で出現する情報であるイントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報をパターン読出制御部11に通知しているが、本発明は特にこれに限定されない。符号化情報抽出部22は、抽出情報に含まれる符号化種別情報、ピクチャ種別情報、走査種別情報、イントラ/インター情報、マクロブロック種別情報及びブロック分割サイズ情報を制御部19に通知してもよい。そして、制御部19は、これらの情報に基づきパターン読出制御部11を制御してもよい。
また、本発明を上記実施の形態1,2に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態1,2に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
すなわち、復号化回路及び符号化回路を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)に含まれるとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIである。
また、上記の回路を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、LSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてありえる。
また、本発明は、上記に示す復号化方法及び符号化方法であるとしてもよい。また、これらの復号化方法及び符号化方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)及び半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号を、電気通信回線、無線通信回線、有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク又はデータ放送などを経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラム又は上記デジタル信号を上記記録媒体に記録して移送することにより、又は上記プログラム又は上記デジタル信号を上記ネットワークなどを経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における画像再生装置の構成を示すブロック図である。なお、画像再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、光ディスクレコーダ、光ディスクプレーヤ、テレビ、携帯情報端末装置及び携帯電話機を含む。
図11は、本発明の実施の形態3における画像再生装置の構成を示すブロック図である。なお、画像再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、光ディスクレコーダ、光ディスクプレーヤ、テレビ、携帯情報端末装置及び携帯電話機を含む。
図11に示す画像再生装置100は、符号化ストリーム取得部101、復号化回路102及び出力部103を備える。符号化ストリーム取得部101は、符号化ストリームを取得する。なお、符号化ストリーム取得部101は、ネットワークを介して符号化ストリームを取得したり、DVD、Blu−rayディスク等の光ディスクを読み取ることにより符号化ストリームを取得したり、アンテナを介して放送波から符号化ストリームを取得したりする。
復号化回路102は、実施の形態1で述べた復号化回路である。復号化回路102は、符号化ストリーム取得部101によって取得された符号化ストリームから画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを抽出し、抽出した符号化データを復号化する。出力部103は、復号化回路102によって復号化された画像データをモニタ110に出力する。モニタ110は、出力部103によって出力された画像データを表示する。
画像再生装置100は、実施の形態1で述べた復号化回路を搭載しているので、本実施の形態における画像再生装置100は、単一回路で各種の符号化方式に対応した復号化を行うことができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る復号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元部で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元部によって、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データが並び替えられる。
したがって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、供給される前記符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、供給される符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、さらに、供給される前記符号化データの符号化方式で規定された種別に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、さらに、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン書込部は、前記種別に基づく処理単位で前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に基づく処理単位でスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、供給される符号化データの符号化方式で規定された種別に基づく処理単位で、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン格納部は、複数のスキャンパターンデータを格納し、前記パターン読出部は、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択し、選択した前記スキャンパターンデータを前記逆スキャン処理部に供給することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、複数のスキャンパターンデータが格納され、パターン読出部によって、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択され、選択されたスキャンパターンデータが逆スキャン処理部に供給される。
したがって、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される符号化データに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロック単位で選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックの構造に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン格納部は、縦横8×8の係数で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納するとともに、前記縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックを形成し、形成したブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、縦横8×8の係数で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。また、パターン格納部には、縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックが形成され、形成されたブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。
したがって、画像データが縦横8×8の係数で構成されるブロックで係数データに変換されている場合、当該ブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。また、画像データが縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロック単位で複数の係数データに変換されている場合、当該ブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックが形成され、形成されたブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、供給される符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、供給される符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数復元部で復元した係数データを並び替えることができる。
また、上記の復号化回路において、前記予測処理の内容は、DC/AC予測における予測の有無及び予測の方向であることが好ましい。
この構成によれば、供給される符号化データのブロックに施されるDC/AC予測における予測の有無及び予測の方向に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することができる。
本発明の他の局面に係る復号化方法は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化方法であって、供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元ステップと、前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元ステップにおいて復元した係数データを並び替える逆スキャン処理ステップとを含む。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込ステップにおいて、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出ステップにおいて、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数復元ステップにおいて、供給される符号化データから係数データが復元される。その後、逆スキャン処理ステップにおいて、パターン読出ステップにおいてパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数復元ステップで復元した係数データが並び替えられる。
したがって、供給される符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した復号化を行うことができ、汎用性を有した復号化方法を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンに対応したスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の他の局面に係る符号化回路は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路であって、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、生成する前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成部と、前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成部で生成した係数データを並び替えるスキャン処理部とを備える。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部によって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出部によって、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数生成部によって、供給される画像データから係数データが生成される。その後、スキャン処理部によって、パターン読出部によりパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データが並び替えられる。
したがって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した符号化を行うことができ、汎用性を有した符号化回路を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン書込部は、前記符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、符号化データを生成する画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン書込部は、さらに、生成する前記符号化データの符号化方式で規定された種別に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、パターン書込部によって、さらに、生成する符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。したがって、生成する符号化データの符号化方式で規定された種別に応じたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン格納部は、複数のスキャンパターンデータを格納し、前記パターン読出部は、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択し、選択した前記スキャンパターンデータを前記スキャン処理部に供給することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、複数のスキャンパターンデータが格納され、パターン読出部によって、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択され、選択されたスキャンパターンデータがスキャン処理部に供給される。
したがって、複数のスキャンパターンデータの中から、生成する符号化データに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロック単位で選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックの構造に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン格納部は、縦横8×8画素で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納するとともに、前記縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックを形成し、形成したブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納することが好ましい。
この構成によれば、パターン格納部には、縦横8×8画素で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。また、パターン格納部には、縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックが形成され、形成されたブロックに対応させたスキャンパターンデータが格納される。
したがって、画像データが縦横8×8画素で構成されるブロック単位で複数の係数データに変換される場合、当該ブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。また、画像データが縦横8×8画素で構成されるブロックよりも小さいブロック単位で複数の係数データに変換される場合、当該ブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8画素のブロックが形成され、形成されたブロックに対応するスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データが画面内符号化されるか画面間符号化されるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記パターン読出部は、生成する前記符号化データの前記ブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することが好ましい。
この構成によれば、パターン読出部によって、生成する符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータが選択される。したがって、生成する符号化データのブロックに施される予測処理の内容に応じて選択されたスキャンパターンデータに従って、係数生成部で生成した係数データを並び替えることができる。
また、上記の符号化回路において、前記予測処理の内容は、DC/AC予測における予測の有無及び予測の方向であることが好ましい。
この構成によれば、生成する符号化データのブロックに施されるDC/AC予測における予測の有無及び予測の方向に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することができる。
本発明の他の局面に係る符号化方法は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化方法であって、生成する前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成ステップと、前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成ステップにおいて生成した係数データを並び替えるスキャン処理ステップとを含む。
この構成によれば、パターン格納部には、スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータが格納され、パターン書込部ステップにおいて、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれる。そして、パターン読出ステップにおいて、パターン格納部に格納されたスキャンパターンデータが読み出され、係数生成ステップにおいて、供給される画像データから係数データが生成される。その後、スキャン処理ステップにおいて、パターン読出ステップにおいてパターン格納部から読み出したスキャンパターンデータに従って、係数生成ステップで生成した係数データが並び替えられる。
したがって、生成する符号化データに応じたスキャンパターンデータがパターン格納部に書き込まれるので、単一の回路で各種の画像符号化方式に対応した符号化を行うことができ、汎用性を有した符号化方法を提供することができる。また、新たなスキャンパターンを用いた符号化方式が提案されたとしても、パターン格納部の容量を増大させることなく、パターン格納部に新たなスキャンパターンを格納することができ、将来提案されるような未知の規格にも迅速に対応することができ、LSIなどの再設計も不要となる。
本発明の他の局面に係る画像再生装置は、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを取得する符号化データ取得部と、前記符号化データ取得部によって取得された符号化データを復号化する上記の復号化回路と、前記復号化回路によって復号化された画像データを出力する出力部とを備える。
この構成によれば、符号化データ取得部によって、画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データが取得される。そして、上記の復号化回路によって、符号化データ取得部により取得された符号化データが復号化され、出力部によって、復号化回路により復号化された画像データが出力される。
したがって、例えば、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置及び携帯電話機などの画像再生装置に上記の復号化回路を適用することができる。
本発明に係る復号化回路及び復号化方法は、例えば、画像の符号化方式に基づき符号化されたデータである符号化データに対して復号化処理を施す機能を備えたLSIなどの集積回路、このような集積回路を備えた、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器、及びその他の装置に利用することが可能である。
また、本発明に係る符号化回路及び符号化方法は、例えば、画像の符号化方式に基づき符号化データを生成する機能を備えたLSIなどの集積回路、このような集積回路を備えた、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末装置又は携帯電話機などの情報機器、及びその他の装置に利用することが可能である。
Claims (16)
- 画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化回路であって、
前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、
供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、
前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、
供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元部と、
前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元部で復元した係数データを並び替える逆スキャン処理部とを備えることを特徴とする復号化回路。 - 前記パターン書込部は、供給される前記符号化データを生成した画像圧縮符号化処理の符号化方式に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことを特徴とする請求項1記載の復号化回路。
- 前記パターン書込部は、さらに、供給される前記符号化データの符号化方式で規定された種別に応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことを特徴とする請求項2記載の復号化回路。
- 前記パターン書込部は、前記種別に基づく処理単位で前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むことを特徴とする請求項3記載の復号化回路。
- 前記パターン格納部は、複数のスキャンパターンデータを格納し、
前記パターン読出部は、複数のスキャンパターンデータの中から、供給される前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択し、選択した前記スキャンパターンデータを前記逆スキャン処理部に供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の復号化回路。 - 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロック単位で、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項5記載の復号化回路。
- 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックの構造に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じたスキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項6記載の復号化回路。
- 前記パターン格納部は、
縦横8×8の係数で構成されるブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納するとともに、
前記縦横8×8の係数で構成されるブロックよりも小さいブロックを複数組み合わせることにより、縦横8×8の係数のブロックを形成し、形成したブロックに対応させたスキャンパターンデータを格納することを特徴とする請求項5記載の復号化回路。 - 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データが画面内符号化されているか画面間符号化されているかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項7又は8記載の復号化回路。
- 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データがフィールド構造であるかフレーム構造であるかに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項7又は8記載の復号化回路。
- 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックがさらに複数のサブブロックに分割されているか否かに応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項7又は8記載の復号化回路。
- 前記パターン読出部は、供給される前記符号化データの前記ブロックに施される予測処理の内容に応じて、複数のスキャンパターンデータの中から、前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを選択することを特徴とする請求項6記載の復号化回路。
- 前記予測処理の内容は、DC/AC予測における予測の有無及び予測の方向であることを特徴とする請求項12記載の復号化回路。
- 画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により生成された符号化データを復号化する復号化方法であって、
供給される前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、
前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、
供給される前記符号化データから前記係数データを復元する係数復元ステップと、
前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数復元ステップにおいて復元した係数データを並び替える逆スキャン処理ステップとを含むことを特徴とする復号化方法。 - 画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化回路であって、
前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部と、
生成する前記符号化データに応じた前記スキャンパターンデータを前記パターン格納部に書き込むパターン書込部と、
前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出部と、
供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成部と、
前記パターン読出部により前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成部で生成した係数データを並び替えるスキャン処理部とを備えることを特徴とする符号化回路。 - 画像データを所定画素数のブロック単位で複数の係数データに変換し、変換した複数の係数データをデータの順序を示すスキャンパターンに従い並び替える画像圧縮符号化処理により符号化データを生成する符号化方法であって、
生成する前記係数データに応じた前記スキャンパターンデータを、前記スキャンパターンに対応するスキャンパターンデータを格納するパターン格納部に書き込むパターン書込ステップと、
前記パターン格納部に格納された前記スキャンパターンデータを読み出すパターン読出ステップと、
供給される前記画像データから前記係数データを生成する係数生成ステップと、
前記パターン読出ステップにおいて前記パターン格納部から読み出した前記スキャンパターンデータに従って、前記係数生成ステップにおいて生成した係数データを並び替えるスキャン処理ステップとを含むことを特徴とする符号化方法。
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