JP2016005014A - 動画符号化装置及び動画符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランダムアクセス性を確保した動画像符号化処理においてメモリアクセスを効率化する。【解決手段】動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化装置であって、グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮する画像圧縮部152と、処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、隣接グリッド内の圧縮データを対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する冗長配置部153と、を有する動画像符号化装置である。【選択図】図3

Description

本件は、動画符号化装置及び動画符号化方法に関する。
動画像の符号化では動き補償予測(フレーム間予測)により情報量の圧縮が行われる。動き補償予測は、過去に符号化された参照用の画像データから符号化対象画面内の符号化対象領域と類似する領域を参照することで高い圧縮率を達成する技術である。動き補償予測では、外部メモリに記録された参照用の画像データの中の所定の位置から所定のサイズを有する矩形領域を読み出すランダムアクセスが必要である。例えばH.265/High Efficiency Video Coding(H.265/HEVC)における動き補償予測では、1画素単位の指定位置から、8×4画素、4×8画素〜64×64画素のサイズに小数画素精度の補完画像を生成するためのフィルタのタップ数を考慮した数画素大きなサイズを有する矩形領域を読み出す必要がある。
一般的に、動画像の符号化における外部メモリへのアクセスは、参照用の画像データに対するアクセスが支配的要因である。このため、消費電力を下げるためには参照用の画像データに対するアクセスの効率化が重要である。特に、4K(4,096×2,160画素)や8K(7,680×4,320画素)といった超高解像度画像の符号化において消費電力を下げるためには、動画像を符号化する動画像符号化装置単体の低電力化に加えて、外部メモリも合わせて低電力化することが重要である。
画像データへのアクセスを効率化する技術は多く提案されている。例えば画像データをブロック単位に可逆圧縮方式で圧縮する場合に、圧縮対象ブロックに隣接する隣接ブロックとの相関を利用して圧縮対象ブロックを圧縮することで圧縮率を高める技術がある(例えば特許文献1参照)。圧縮率が高まれば、圧縮した画像データを外部メモリに書き込んだり外部メモリから読み出したりする際の画像データの転送量を減らすことでき、アクセス効率が向上する。また、可逆圧縮方式でブロック単位に圧縮した画像データを、固定のグリッド(画像データを格納可能な格子状の領域)にそれぞれ配置することでランダムアクセスを確保する技術もある(例えば特許文献2参照)。
特開平9−252409号公報 特開2006−303689号公報
しかしながら、上述した特許文献1には動き補償予測で必要とされるランダムアクセスが考慮されていない。また、特許文献2では、圧縮したブロック単位の画像データ、すなわち細切れの画像データが各グリッドにそれぞれ格納される。したがって、たとえ圧縮によって画像データの転送量が減っても細切れの画像データに対してアクセスすることになるため、結果的に無駄な転送時間が発生し、メモリアクセス効率が実効的に向上しないという課題がある。
この課題の一因は、近年高速化する低電力の外部メモリでは、リードコマンド(読み出し命令)やライトコマンド(書き込み命令)で実行されるデータ転送のバースト長が長くなる傾向にあることに起因する。また、別の一因として、外部メモリにおけるバンクのバンクアクティブから次のバンクアクティブまでの時間の制約は、Interface(I/F:インタフェース)の高速化に伴って相対的に長くなっており、同一のバンクに対してリードコマンドもしくはライドコマンドを連続させなければ、待ち時間が発生することも挙げられる。一方で、外部メモリの動作効率を維持して圧縮の効果を得るためには、ブロックサイズを大きくする必要があり、結果として無駄なアクセスが発生する。
そこで、1つの側面では、本件は、ランダムアクセス性を確保した動画像符号化処理においてメモリアクセスを効率化する動画像符号化装置及び動画像符号化方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示の動画符号化装置は、動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化装置であって、前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮する圧縮手段と、処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する配置手段と、を有する動画像符号化装置である。
本明細書に開示の動画符号化方法は、動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化方法であって、前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮し、処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する、動画像符号化方法である。
本明細書に開示の動画像符号化装置及び動画像符号化方法によれば、ランダムアクセス性を確保した動画像符号化処理においてメモリアクセスを効率化することができる。
図1は、動画像符号化装置のブロック図の一例である。 図2は、動画像符号化部のブロック図の一例である。 図3は、画像処理部のブロック図の一例である。 図4は、冗長配置の一例を説明するための図である。 図5は、グリッドに対応する画素の一例を説明するための図である。 図6は、冗長配置の一例を説明するための図である。 図7は、管理テーブルの一例を説明するための図である。 図8は、外部メモリにおいてグリッド単位の圧縮データが格納されたデータ配置の一例を示す図である。 図9は、外部メモリにおいてグリッド単位の圧縮データが格納されたデータ配置の他の一例を示す図である。 図10は、復号画面の書込み動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、冗長配置処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、冗長配置処理の他の一例を示すフローチャートである。 図13は、参照領域の読出動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施形態に係る効果の一例について説明するための図である。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、動画像符号化装置100のブロック図の一例である。動画像符号化装置100は、図1に示すように、動画像符号化部110、画像処理部150及びメモリコントローラ190を含んでいる。動画像符号化装置100は、例えばLarge Scale Integration(LSI:大規模集積回路)によって実現される。動画像符号化装置100は、動画像符号化装置100の外部に設けられた外部メモリ200と連携しながら、入力された動画像を画面単位に順に符号化し、ストリームとして出力する。尚、外部メモリ200にはSynchronous Dynamic Random Access Memory(SDRAM)が利用される。
次に、図2を参照して、上述した動画像符号化部110の詳細を説明する。
図2は、動画像符号化部110のブロック図の一例である。
動画像符号化部110は、図2に示すように、動画像入力部111、第1のメモリアクセス部112、第2のメモリアクセス部113、減算部114、直交変換・量子化部(T/Q)115、逆直交変換・逆量子化部(IT/IQ)116、加算部117、イントラ予測部118、ループフィルタ部119、動き検出部120、エントロピー符号化部121、第3のメモリアクセス部122、ストリーム出力部123及びスイッチSWを含んでいる。尚、動画像符号化部110に含まれる各構成要素はハードウェア回路で実現されるが、2つのハードウェア回路を1つのハードウェア回路で実現してもよいし、1つのハードウェア回路を2つ以上のハードウェア回路に分散してもよい。後述する画像処理部150に含まれる各構成要素についても同様である。
動画像入力部111は、複数の画面(例えばピクチャやフレーム)を含む動画像の入力を受け付ける。動画像入力部111は、入力された動画像に含まれる画面1枚を符号化対象画面として第1のメモリアクセス部112に出力する。
第1のメモリアクセス部112は、動画像入力部111から符号化対象画面が入力されると、符号化対象画面を画像処理部150に出力する。また、第1のメモリアクセス部112は、ループフィルタ部119から後述する復号画面が入力されると、復号画面を画像処理部150に出力する。さらに、第1のメモリアクセス部112は、符号化対象画面や復号画面を外部メモリ200に書き込ませるための書込要求(ライトリクエスト)を画像処理部150に出力する。
第2のメモリアクセス部113は、符号化対象画面、参照画面や参照画面の一部である矩形の参照領域を外部メモリ200から読み出すための読出要求(リードリクエスト)を画像処理部150に出力する。当該処理は、動画像符号化装置100内に設けられた動画像符号化装置100全体の動作を制御する制御部(不図示)による制御に基づいて、行われる。第2のメモリアクセス部113は、読出要求に応じて取得した符号化対象画面を減算部114に出力する。また、第2のメモリアクセス部113は、読出要求に応じて取得した符号化対象画面、参照画面及び参照領域を動き検出部120に出力する。
減算部114は、符号化対象画面における符号化対象領域から、スイッチSWの切り替えにより出力された後述するフレーム間予測画像又はフレーム内予測画像を減算する。符号化対象領域とフレーム間予測画像又はフレーム内予測画像との差分により予測誤差が生成される。減算部114は生成した予測誤差を直交変換・量子化部115に出力する。減算部114は、予測誤差を出力すると、次の符号化対象領域から、該符号化対象領域に対応するフレーム間予測画像又はフレーム内予測画像を減算し、次の予測誤差を出力する。
直交変換・量子化部115は、入力された予測誤差に対しDiscrete Cosine Transform(DCT:離散コサイン変換)を順に実行する。これにより、予測誤差は実空間領域から周波数領域に変換される。以下、周波数領域に変換された予測誤差をDCT係数と呼ぶ。直交変換・量子化部115は、DCT係数を量子化パラメータ(QP)に応じて量子化する。量子化パラメータは、視覚特性や目標ビットレートに基づくパラメータである。直交変換・量子化部115は、量子化したDCT係数を逆直交変換・逆量子化部116及びエントロピー符号化部121に順に出力する。
逆直交変換・逆量子化部116は、入力されたDCT係数を順に逆量子化する。これにより、量子化前のDCT係数、すなわち周波数領域が再生される。逆直交変換・逆量子化部116は、各周波数領域に対しInverse Discrete Cosine Transform(IDCT:逆離散コサイン変換)を順に実行する。これにより、周波数領域は実空間領域に変換される。すなわち、予測誤差が再生される。逆直交変換・逆量子化部116は、再生した予測誤差を加算部117に出力する。
加算部117は、入力された予測誤差と、フレーム間予測画像又はフレーム内予測画像とを加算する。これにより、復号画像が順に再生される。加算部117は、復号画像をイントラ予測部118及びループフィルタ部119に順に出力する。
イントラ予測部118は、入力された復号画像に対して予測モードに従ったイントラ予測(フレーム内予測)を行って、符号化対象領域に対応するフレーム内予測画像を生成し、スイッチSWに出力する。
ループフィルタ部119は、入力された復号画像のノイズを順に低減する。ループフィルタ部119としては、例えばデブロッキングフィルタがある。ループフィルタ部119にSample Adaptive Offset(SAO:画素適応オフセット)を含めてもよい。ループフィルタ部119は、ノイズを低減した復号画面(ローカルデコード画面)を生成する。ループフィルタ部119は生成した復号画面を第1のメモリアクセス部112に出力する。復号画面は画像処理部150及びメモリコントローラ190を介して外部メモリ200に記録される。復号画面や復号画面の一部は後に第2のメモリアクセス部113から参照画面や参照領域として取得される。
動き検出部120は、入力された符号化対象画面と参照画面に基づいて、符号化対象領域毎に動きベクトルを検出する。動き検出部120は、動きベクトルを検出した後、検出した動きベクトルを利用して動き補償予測(フレーム間予測)を行う。具体的には、動き検出部120は、外部メモリ200に記憶された参照画面の中から動きベクトルに対応する位置(後述するグリッドの位置を示すグリッド位置)の領域を参照し、参照した領域を参照領域として第2のメモリアクセス部113を介して取得する。参照領域は符号化対象領域の動きベクトルに応じた領域であるため、符号化対象領域と類似する。動き検出部120は、参照領域をフレーム間予測画像としてスイッチSWに出力する。また、動き検出部120は、検出した動きベクトルをエントロピー符号化部121に出力する。
スイッチSWは、イントラ予測部118から出力されたフレーム内予測画像と動き検出部120から出力されたフレーム間予測画像の画質を判定し、フレーム内予測画像又はフレーム間予測画像のいずれか画質の良い方を減算部114及び加算部117に出力する。
エントロピー符号化部121は、直交変換・量子化部115から出力されたDCT係数と動き検出部120から出力された動きベクトルをエントロピー符号化する。エントロピー符号化には、例えばハフマン符号化や算術符号化などが利用される。エントロピー符号化部121は、符号化したDCT係数と動きベクトルを多重化し、多重化情報として第3のメモリアクセス部122に出力する。
第3のメモリアクセス部122は、多重化情報が入力されると、これをメモリコントローラ190に出力する。メモリコントローラ190では、入力された多重化情報を外部メモリ200に書き込む。また、第3のメモリアクセス部122は、上述した不図示の制御部による制御に基づいて、外部メモリ200から多重化情報を取得し、取得した多重化情報をストリーム出力部123に出力する。
ストリーム出力部123は、入力された多重化情報をビットストリームとしてストリーム出力する。
次に、図3から図9までを参照して、上述した画像処理部150の詳細を説明する。
まず、図3から図7までを参照して、復号画面を書き込む際の処理について説明する。
図3は、画像処理部150のブロック図の一例である。図4は、冗長配置の一例を説明するための図である。図5は、グリッドに対応する画素の一例を説明するための図である。図6は、冗長配置の一例を説明するための図である。図7は、管理テーブルの一例を説明するための図である。
画像処理部150は、書込要求出力部151、画像圧縮部152、冗長配置部153、第1のバッファメモリ154、管理テーブル記憶部155、管理テーブル入替部156、読出要求出力部157、リードアクセス最適化部158、画像伸張部159及び第2のバッファメモリ160を含んでいる。第1のバッファメモリ154、管理テーブル記憶部155及び第2のバッファメモリ160は、例えばStatic Random Access Memory(SRAM)で実現される。
書込要求出力部151は、第1のメモリアクセス部112から書込要求と復号画面が入力されると、入力された復号画面を外部メモリ200のアドレス(番地)と対応付けたグリッドに分割する。グリッドは、画像データを配置可能な格子状のデータ格納領域である。復号画面を分割することにより、各グリッドには復号画面の一部を構成する画像データがそれぞれ格納される。復号画面がグリッドに分割されることで画像データに対する各種の処理をグリッド毎に独立して行うことができる。尚、分割領域であるグリッドは例えばタイルとも呼ばれることもある。
具体的に説明すると、図4(a)に示すように、復号画面10は、外部メモリ200のアドレスと対応付いた2次元に連続する複数のグリッドに分割される。例えば、グリッド(x,y)は、外部メモリ200のアドレス(x,y)と対応付いている。復号画面10の一部を拡大して説明すると、グリッド1つひとつの大きさはn(x軸方向)×m(y軸方向)画素の画像データを格納可能な大きさを有する。したがって、例えばグリッド(x,y)にはn×m画素の大きさを有する画像データ「1」が格納されている。グリッド(x+3,y)にはn×m画素の大きさを有する画像データ「4」が格納されている。グリッド(x,y+2)にはn×m画素の大きさを有する画像データ「a」が格納されている。グリッド(x+3,y+2)にはn×m画素の大きさを有する画像データ「d」が格納されている。
ここで、図5に示すように、上述した各画像データは輝度Yや色差Cb,Crで表すことができる。また、グリッドに対応する画素の大きさも16×4画素、8×8画素、16×12画素などで表すことができる。例えば、図5(a)に示すように、グリッドの大きさを16×4画素と定め、画像データを輝度Yで表してもよい。同様に、図5(b)及び図5(c)に示すように、グリッドの大きさを8×8画素と定め、画像データを輝度Yで表したり、色差Cbで表したりしてもよい。さらに、図5(d)に示すように、グリッドの大きさを16×12画素と定め、画像データを輝度Yと色差Cb,Crの双方で表してもよい。さらに、色差形式についても、色差Cb,Crの水平方向及び垂直方向の画素数が輝度Yと等しい4:4:4、水平方向を半分に間引いた4:2:2、水平方向と垂直方向をともに半分に間引いた4:2:0のいずれであってもよい。尚、各画素はpビット(例えば8ビット、10ビット、12ビット等)である。
書込要求出力部151は、復号画面をグリッドに分割し終えると、復号画面を画像圧縮部152に出力し、グリッドの画像データを外部メモリ200に書き込ませるためのグリッド書込要求をメモリコントローラ190に出力する。
画像圧縮部152は、複数のグリッドに分割された復号画面が入力されると、各グリッドに格納された画像データをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮する。これにより、各グリッドには圧縮した画像データがそれぞれ格納される。一方、画像圧縮部152が画像データを圧縮しても目標の圧縮率に到達しない場合には、グリッドは非圧縮の画像データを保持する。尚、可逆圧縮方式は特に限定されず、例えば既知のPortable Network Graphics(PNG)やJoint Photographic Experts Group-Lossless(JPEG−LS)などが利用されてもよい。画像圧縮部152は、画像データを圧縮し終えると、復号画面を冗長配置部153に出力する。
冗長配置部153は、復号画面が入力されると、グリッド単位の圧縮後の画像データ(以下圧縮データと呼ぶ)をそれぞれ第1のバッファメモリ154に保持する。冗長配置部153は、処理対象となる対象グリッド内に、該グリッドに隣接する隣接グリッドに格納された圧縮データを配置できる場合、隣接グリッド内の圧縮データを対象グリッド内の圧縮データの右側に連続するように冗長に配置する。冗長配置部153は、配置できるか否かについて圧縮データのデータ量と対象グリッドのグリッドサイズ(格納容量)に基づいて判断する。
隣接グリッドは、対象グリッドの下側に位置する下隣接グリッド、対象グリッドの右下側に位置する右下隣接グリッドを含むが、隣接グリッドの範囲は下隣接グリッド及び右下隣接グリッドに限定されない。例えば、右下隣接グリッドの右側に位置する少なくとも1つのグリッドが隣接グリッドに含まれていてもよい。また、下隣接グリッドの下側及び右下側に位置する少なくとも1つのグリッドが隣接グリッドに含まれていてもよい。
ここで、図6を参照して、冗長配置の例を具体的に説明する。
図6(a)に示すように、グリッド(x,y)の対象グリッド(カレントグリッド)に格納された画像データ「1」、グリッド(x,y+1)の下隣接グリッドに格納された画像データ「A」及びグリッド(x+1,y+1)の右下隣接グリッドに格納された画像データ「B」がそれぞれ圧縮された結果、圧縮データ「1」が格納された対象グリッド内に、下隣接グリッドに格納された圧縮データ「A」及び右下隣接グリッドに格納された圧縮データ「B」を配置できる場合には、対象グリッド内に下隣接グリッド及び右下隣接グリッドのそれぞれに格納された圧縮データを冗長に配置する。
図6(b)に示すように、グリッド(x+3,y)の対象グリッド(カレントグリッド)に格納された画像データ「4」及びグリッド(x+3,y+1)の下隣接グリッドに格納された画像データ「D」がそれぞれ圧縮された結果、圧縮データ「4」が格納された対象グリッド内に、下隣接グリッドに格納された圧縮データ「D」を配置できる場合には、対象グリッド内に下隣接グリッドに格納された圧縮データを冗長に配置する。
図6(c)に示すように、グリッド(x+1,y+2)の対象グリッド(カレントグリッド)に格納された画像データ「b」が圧縮された結果、圧縮データ「b」が格納された対象グリッド内に、下隣接グリッドに格納された圧縮データを配置すると対象グリッドのグリッドサイズを超えてしまうが、圧縮データ「b」のデータ量が対象グリッドの格納容量の1/2未満である場合には、対象グリッド内に圧縮データ「b」を圧縮した状態のまま維持する。尚、圧縮データのデータ量を対象グリッドの格納容量の何分の1とするかについては、得られる効果に応じて適宜定めればよく、例えば1/3や3/4といったM/N(M、Nは自然数でMはN未満)が利用されてもよい。
図6(d)に示すように、グリッド(x+3,y+2)の対象グリッド(カレントグリッド)に格納された画像データ「d」が圧縮された結果、予め定めた目標の圧縮率を達成できなかった場合には、対象グリッド内に非圧縮の画像データ「d」を配置する。
この結果、図4(b)に示すように、各グリッドには、配置可能であるか否かの判定結果によって圧縮データが冗長に配置されたり、圧縮データだけが配置されたり、非圧縮の画像データが配置されたりする。冗長配置部153は、各グリッドに対する処理が完了する毎にメモリコントローラ190に各グリッドの画像データを出力する。メモリコントローラ190は、画像データが入力されると、書込要求出力部151から出力されたグリッド書込要求に従って、圧縮データや非圧縮の画像データを外部メモリ200におけるグリッドに対応する領域に格納する。
さらに、冗長配置部153は、各グリッドに配置された圧縮データの冗長状況を管理テーブルによって管理する。管理テーブルは、管理テーブル入替部156による外部メモリ200への書込要求により外部メモリ200で記憶され、読出要求に応じて適宜読み出される。尚、管理テーブルを外部メモリ200に記憶させずに、管理テーブル記憶部155で記憶させる方が処理効率の観点から望ましい。管理テーブルは、図7に示すように、処理対象としての復号画面のグリッド位置毎に冗長情報を有する。冗長情報はグリッドにおける圧縮データの冗長配置状況を表している。例えば冗長情報「00」は画像データが非圧縮であることを表している。冗長情報「01」は対象グリッドにはその対象グリッドの画像データが1/2に圧縮されて配置されていることを表している。冗長情報「10」は対象グリッドには下隣接グリッドの圧縮データが含まれていることを表している。冗長情報「11」は対象グリッドには下隣接グリッドと右下隣接グリッドのそれぞれの圧縮データが含まれていることを表している。このように、冗長配置状況を2ビットのデータで表すことができる。
尚、このような2ビットの冗長情報に代えて、1ビットの冗長情報が利用されてもよい。この場合、冗長情報「0」は画像データが非圧縮であることを表し、冗長情報「1」は対象グリッドには下隣接グリッドの圧縮データが含まれていることを表す。このような少ない情報量でも本件では消費電力の低減を図ることができる。さらに、上述した2ビットの冗長情報と異なる別の2ビットの冗長情報が利用されてもよい。この場合、上述した2ビットの冗長情報と同様に、冗長情報「00」は画像データが非圧縮であることを表し、冗長情報「10」は対象グリッドには下隣接グリッドの圧縮データが含まれていることを表し、冗長情報「11」は対象グリッドには下隣接グリッドと右下隣接グリッドのそれぞれの圧縮データが含まれていることを表す。しかしながら、冗長情報「01」はダーティーを表している。ダーティーは、画像データが圧縮されているが隣接部分の画素データが無効であるため参照先から除外することを意味している。例えば、画像データが書き込まれる際にランダムアクセスで書き込まれる場合には、周辺のグリッドの更新により隣接部分の画素データの整合性がとれなくなる場合がある。このような場合、冗長情報「01」が利用されて整合性が取れなくなった隣接部分の画素データが参照先から除外される。
次に、図3に加え、図8及び図9も参照して、参照領域を読み出す際の処理について説明する。
図8は、外部メモリ200においてグリッド単位の圧縮データが格納されたデータ配置(メモリマップ)の一例を示す図である。図9は、外部メモリ200においてグリッド単位の圧縮データが格納されたデータ配置(メモリマップ)の他の一例を示す図である。図8及び図9のいずれにおいても、グリッド位置の右側にアドレスが連続するように圧縮データが配置されている。
ここで、図8及び図9における各矩形領域Gはグリッドを表しており、矩形領域Gに格納される角が丸い領域は圧縮データを表している。例えば、図8(a)図8(b)及び図9(a)におけるグリッド#0のグリッドには、グリッド#0の圧縮データとグリッド#0のグリッドの下隣接グリッドの圧縮データが格納されている。例えば、図9(b)におけるグリッド#0のグリッドには、グリッド#0の圧縮データとグリッド#0のグリッドの下隣接グリッドの圧縮データとグリッド#0のグリッドの右下隣接グリッドの圧縮データが格納されている。
読出要求出力部157は、第2のメモリアクセス部113から出力された読出要求を受け付けると、グリッドの画像データを外部メモリ200から読み出すためのグリッド読出要求をリードアクセス最適化部158に出力する。読出要求には上述したグリッド位置が含まれているため、グリッド読出要求は当該グリッド位置を引き継ぐ。また、読出要求出力部157は、画像伸張部159から出力された上記読出要求に応じた参照領域を受け付けると、参照領域を第2のメモリアクセス部113に出力する。
リードアクセス最適化部158は、読出要求出力部157から出力されたグリッド読出要求を受け付ける。リードアクセス最適化部158は、グリッド読出要求を受け付けると、管理テーブル記憶部155に記憶された管理テーブルを参照する。リードアクセス最適化部158は、管理テーブルから読出対象のグリッド位置に対応する冗長情報に基づいて、外部メモリ200のアドレスが連続するグリッドライン(図4(b)のX軸方向の列)を読み出すためのリードアクセス要求をメモリコントローラ190に出力する。メモリコントローラ190は、リードアクセス要求に基づいて、外部メモリ200におけるグリッド位置に格納された読出対象の圧縮データをグリッドへの重複アクセスを回避しながら読み出し、リードアクセス最適化部158に出力する。リードアクセス最適化部158は、リードアクセス要求に応じた圧縮データを読み出すと、圧縮データを画像伸張部159に出力する。
1ビットの冗長情報を利用する場合について説明すると、リードアクセスは、外部メモリ200のアドレスが連続する最初のグリッドラインを読み込む。図8(a)に示すように、グリッド#0のグリッド、グリッド#1のグリッド及びグリッド#2のグリッドには、それぞれ下隣接グリッドの圧縮データが格納されているため、リードアクセスが最初のグリッドラインを読み込めば、グリッド#0からグリッド#2のグリッドにそれぞれ格納された圧縮データを読み出すことができる。このように、各グリッドに冗長に配置された圧縮データをまとめて読み出すことができた場合には、次のグリッドラインへのリードアクセスはキャンセルされる。このようにグリッドラインを1つ飛ばしながら、圧縮データが順に読み出される。対照的に、図8(b)に示すように、比較例におけるリードアクセスは、すべてのグリッドラインを読み込む。このため、実施形態におけるリードアクセスと比べて、比較例ではリードアクセスの長さに比例するリードコマンド数及びリードアクセスの本数を表すバンクアクティブ数が増加する。言い換えれば、本実施形態では比較例と比べてリードコマンド数及びバンクアクティブ数を減らすことができる。このように、メモリアクセスの効率が向上するため、消費電力を削減することができる。
また、図9(a)に示すように、例えばグリッド#1のグリッドとその下隣接グリッドのそれぞれに非圧縮の画像データが格納されている場合、リードアクセスは、最初のグリッドラインを読み込んだ後、次のグリッドラインでは、最初のグリッドラインに含まれていなかったグリッドを読み込む。すなわち、グリッド#1のグリッドの下隣接グリッドに格納された圧縮データが読み出される。さらに、図9(b)に示すように、2ビットの冗長情報を利用する場合も1ビットの冗長情報を利用する場合と同様に、リードアクセスは、例えば3列目のグリッドラインを読み込んだ後、4列目のグリッドラインでは、3列目のグリッドラインに含まれていなかったグリッドを読み込む。このように、図9(a)及び図9(b)のいずれにおいても、比較例と比べてメモリアクセスの効率が向上するため、消費電力を削減することができる。
画像伸張部159は、リードアクセス最適化部158から圧縮データの入力を受け付けると、圧縮後の画像データを第2のバッファメモリ160に保持する。画像伸張部159は、第2のバッファメモリ160に保持された圧縮データを順に伸張し、画像データとして読出要求出力部157に出力する。読出要求出力部157は画像データを参照領域として第2のメモリアクセス部113に出力する。
次に、図10から図13までを参照して、動画像符号化装置100の動作について説明する。
まず、図10から図12までを参照して、復号画面を書き込む際の処理について説明する。
図10は、復号画面の書込み動作の一例を示すフローチャートである。図11は、冗長配置処理の一例を示すフローチャートである。図12は、冗長配置処理の他の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、画像圧縮部152は、書込要求出力部151から復号画面が入力されると、グリッド処理を開始する(ステップS101)。画像圧縮部152は、まず、最初のグリッドに格納された画像データを圧縮し(ステップS102)、グリッド処理を終了する(ステップS103)。ここで、画像圧縮部152は、まだグリッド処理が完了していないグリッドが存在する場合、次のグリッドに格納された画像データを圧縮する。このように、画像圧縮部152は画像データをグリッド毎に圧縮する。画像圧縮部152が画像データの圧縮を終えると、冗長配置部153は圧縮データに対し冗長配置処理を実行する(ステップS104)。
冗長配置部153は、画像圧縮部152から圧縮データが入力されると、図11に示すように、グリッド処理を開始する(ステップS201).冗長配置部153は、まず、最初のグリッドを処理対象(カレント)の対象グリッドとして選び、画像データを圧縮できたか否かを判断する(ステップS202)。冗長配置部153は、対象グリッドの画像データを圧縮できていなかったと判断した場合(ステップS202:NO)、対象グリッドを非圧縮としてマークする(ステップS203)。
一方、冗長配置部153は、対象グリッドの画像データを圧縮できていたと判断した場合(ステップS202:YES)、下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下になるか否かを判断する(ステップS204)。冗長配置部153は、下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下にならないと判断した場合(ステップS204:NO)、さらに、対象グリッドの圧縮データのデータ量が対象グリッドの1/2以上か否かを判断する(ステップS205)。冗長配置部153は、対象グリッドの圧縮データのデータ量が対象グリッドの1/2以上でないと判断した場合(ステップS205:NO)、対象グリッドを1/2未満圧縮としてマークする(ステップS206)。尚、冗長配置部153は、対象グリッドの圧縮データのデータ量が対象グリッドの1/2以上であると判断した場合(ステップS205:YES)、対象グリッドを非圧縮としてマークする(ステップS203)。
冗長配置部153は、下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下になると判断した場合(ステップS204:YES)、さらに、右下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下になるか否かを判断する(ステップS207)。冗長配置部153は、右下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下にならないと判断した場合(ステップS207:NO)、対象グリッドをカレントと下隣接としてマークする(ステップS208)。一方、冗長配置部153は、右下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのグリッドサイズ以下になると判断した場合(ステップS207:YES)、対象グリッドをカレントと下隣接としてマークする(ステップS209)。
冗長配置部153は、上述したステップS203,S206,S208又はS209の処理が完了すると、対象グリッドのマークに基づいて、圧縮データを結合し、メモリコントローラ190に出力する(ステップS210)。これにより、結合した圧縮データは、メモリコントローラ190により外部メモリ200へ書き込まれる。冗長配置部153は、ステップS210の処理が完了すると、グリッド処理を終了する(ステップS211)。
ここで、冗長配置部153は、まだグリッド処理が完了していないグリッドが存在する場合、次のグリッドに格納された圧縮データに対しステップS202〜S210の処理を繰り返す。これにより、外部メモリ200には、結合された圧縮データや非圧縮の画像データが順に格納される。冗長配置部153は、グリッド処理が完了した場合、冗長配置処理を終了する。これにより、復号画面の書込動作が終了する。
図12に示すフローチャートは、図11に示すフローチャートと比べてステップS205及びS206がない点、及びステップS204の処理で、冗長配置部153が、下隣接グリッドの圧縮データを加えて対象グリッドのサイズ以下にならないと判断した場合に、対象グリッドを非圧縮としてマークする点で相違する。図12に示すフローチャートが実行されても、消費電力は削減できるが、グリッドのサイズとSDRAMのコマンド発行の制約によっては、図11に示すフローチャートが実行される方が消費電力はより一層削減できる場合がある。その場合、圧縮データが対象グリッドのグリッドサイズの1/2以上でない場合(1/2未満である場合)、対象グリッドの圧縮データをすべて読み出すようにリードアクセスすると、前半にある圧縮データは読み出せても、後半には圧縮データは存在しないため無駄なリードコマンド数を削減し、消費電力を削減する。
次に、図13を参照して、参照領域を読み出す際の処理について説明する。
図13は、参照領域の読出動作の一例を示すフローチャートである。
リードアクセス最適化部158が読出要求出力部157から出力されたグリッド読出要求を受け付けると、リードアクセス最適化部158は自身が有する統合キューと冗長情報を初期化する(ステップS301)。統合キューは、リードアクセス最適化部158が出力するリードアクセス要求を一時的に蓄え、所定の条件を満たした場合にリードアクセス要求を統合するためのデータ構造である。
リードアクセス最適化部158は、ステップS301の処理が完了すると、グリッドライン処理を開始する(ステップS302)。グリッドラインは、上述したように、X軸方向のグリッドの列である。これにより、グリッド位置に応じた1列分のグリッド(グリッドライン)が処理対象として選択される。リードアクセス最適化部158は、さらに、グリッド処理を開始する(ステップS303)。これにより、選択されたグリッドラインの中からグリッド位置に応じたいずれかのグリッドが処理対象のグリッドとして選択される。
リードアクセス最適化部158は、次いで、選択されたグリッドに割り当てられたグリッド位置に冗長情報が存在するか否かを判断する(ステップS304)。具体的には、リードアクセス最適化部158は、管理テーブル記憶部155を参照し、選択されたグリッドに割り当てられたグリッド位置に冗長情報「10」や冗長情報「11」(図7参照)が存在するか否かを判断する。リードアクセス最適化部158は、選択されたグリッドに割り当てられたグリッド位置に冗長情報が存在しないと判断した場合(ステップS304:NO)、そのグリッドの圧縮データを読み出すことを要求するリードアクセス要求をリクエスト対象として統合キューに格納し(ステップS305)、グリッド処理を終了する(ステップS308)。
一方、リードアクセス最適化部158は、選択されたグリッドに割り当てられたグリッド位置に冗長情報が存在すると判断した場合(ステップS304:YES)、さらに、統合キューにリードアクセス要求が存在するか否かを判断する(ステップS306)。リードアクセス最適化部158は、統合キューにリードアクセス要求が存在しないと判断した場合(ステップS306:NO)、グリッド処理を終了する(ステップS308)。一方、リードアクセス最適化部158は、統合キューにリードアクセス要求が存在すると判断した場合(ステップS306:YES)、直前までの統合キューの内容を束ねて、リードアクセス要求を出力し、冗長情報を更新する(ステップS307)。リードアクセス最適化部158は、ステップS307の処理を終了すると、グリッド処理を終了する(ステップS308)。
リードアクセス最適化部158は、選択したグリッドに対するグリッド処理を終了すると、まだグリッド処理を終えていないグリッドが存在するか否か判断し、グリッド処理を終えていないグリッドが存在する場合、ステップS304からステップS307の処理を繰り返す。これにより、選択されたグリッドラインの中からグリッド位置に応じた圧縮データを読み出すことができる。
さらに、リードアクセス最適化部158は、すべてのグリッド処理を終了すると、統合キューにリードアクセス要求が存在するか否かを判断する(ステップS309)。リードアクセス最適化部158は、統合キューにリードアクセス要求が存在すると判断した場合(ステップS309:YES)、統合キューの内容を束ねて、リードアクセス要求を出力し、冗長情報を更新する(ステップS310)。リードアクセス最適化部158は、統合キューにリードアクセス要求が存在しないと判断した場合(ステップS309:NO)、又はステップS310の処理を終了した場合、グリッドライン処理を終了する(ステップS311)。
リードアクセス最適化部158は、選択したグリッドラインに対するグリッドライン処理を終了すると、まだグリッドライン処理を終えていないグリッドラインが存在するか否か判断し、グリッドライン処理を終えていないグリッドラインが存在する場合、Y軸方向の次のグリッドラインを選択し、ステップS303からステップS310の処理を繰り返す。これにより、グリッド位置に応じた圧縮データをすべて読み出すことができる。
リードアクセス最適化部158は、外部メモリ200から圧縮データを読み出すと、圧縮データを画像伸張部159に出力する。画像伸張部159は、圧縮データを受け付けると、圧縮データを伸張し(ステップS312)、圧縮前の画像データを参照領域として読出要求出力部157に出力する。参照領域は、読出要求出力部157により第2のメモリアクセス部113に出力される。
以上説明したように、各グリッドの画像データを圧縮し、処理対象となる対象グリッドに、隣接グリッドの圧縮データを対象グリッドの圧縮データに連続するように冗長に配置して外部メモリ200に格納する。これにより、圧縮データを読み出す際に、ランダムアクセス性を確保しながら、外部メモリ200へのアクセスを減らすことができる。具体的には、バンクアクティブ数及びリートコマンド数を減らすことができる。この結果、メモリアクセスの効率が向上し、消費電力を削減することができる。
特に、小さなサイズのグリッド単位でランダムアクセスを実現する場合、画像データを圧縮することによって、メモリアクセスの効率を最大限に生かせるリードアクセスの「最短長」(バースト長と異なり、バンクインターリーブを使ってデータを連続して読み出せる最も短い長さ)より短くなるような場合に特に高い効果が得られる。例えば、最短長が256バイトであれば、256バイト(16×16画素×8ビット)のグリッドの画像データを圧縮すれば、データ量を減らせる可能性があるが、外部メモリ200としては圧縮により浮いた(余った)期間を活用できないため、メモリアクセスの効率がさほど良くならない。このため、グリッドサイズを大きくするなどの対策が要求されるが、ランダムアクセスでは、グリッドサイズが4×4画素、8×8画素、16×4画素といった小さなグリッドサイズとすることが望ましいため、ランダムアクセス性との適正化が図れない。
これに対し、本実施形態では、隣接グリッドの圧縮データを対象グリッドの圧縮データと併せ持っておくことで「無駄な期間が発生しない最短長」以上の圧縮データ組を構成できる可能性が高まる。さらに、隣接グリッドの圧縮データに対してもほとんど途切れることなく連続したアクセスも可能になる。
例えば、図14(a)の比較例に示すように、2つのグリッドの圧縮データそれぞれが1/2に圧縮でき、最短長が1グリッド相当である場合には、画像データを圧縮したことによる効果は得られるが、外部メモリ200を占有する時間については圧縮したことによる効果は得られない。対照的に、図14(b)の実施形態に示すように、1回のアクセスで、処理対象(カレント)の圧縮データだけでなく下隣接グリッドの圧縮データも取得できるため、比較例に対し外部メモリ200を占有する時間を減らすことができる。また、1回のアクセスで冗長に配置した圧縮データを読み出すことができるため、全体的にアクセス回数を減らすことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化装置であって、前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮する圧縮手段と、処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する配置手段と、を有する動画像符号化装置。
(付記2)前記圧縮データの配置状況を管理する管理情報を利用して、アクセスしたグリッドへの重複アクセスを回避しながら読出対象の圧縮データを読み出す読出手段と、読み出した前記圧縮データを伸張する伸張手段と、を有する付記1に記載の動画像符号化装置。
(付記3)前記配置手段は、前記対象グリッド内に前記隣接グリッド内の圧縮データを配置できない場合であって、前記対象グリッド内の圧縮データのデータ量が前記対象グリッドのグリッドサイズのM/N(M、Nは自然数でMはN未満)未満であるとき、前記対象グリッド内の圧縮データを圧縮した状態のまま維持する付記1又は2に記載の動画像符号化装置。
(付記4)前記隣接グリッドは、前記対象グリッドの下側に位置する下隣接グリッド又は前記下隣接グリッドと前記対象グリッドの右下側に位置する右下隣接グリッドのいずれかを含む付記1から3のいずれか1項に記載の動画像符号化装置。
(付記5)動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化方法であって、前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮し、処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する、動画像符号化方法。
(付記6)前記圧縮データの配置状況を管理する管理情報を利用して、アクセスしたグリッドへの重複アクセスを回避しながら読出対象の圧縮データを読み出し、読み出した前記圧縮データを伸張する、付記5に記載の動画像符号化方法。
(付記7)前記対象グリッド内に前記隣接グリッド内の圧縮データを配置できない場合であって、前記対象グリッド内の圧縮データのデータ量が前記対象グリッドのグリッドサイズのM/N(M、Nは自然数でMはN未満)未満であるとき、前記対象グリッド内の圧縮データを圧縮した状態のまま維持する付記5又は6に記載の動画像符号化方法。
(付記8)前記隣接グリッドは、前記対象グリッドの下側に位置する下隣接グリッド又は前記下隣接グリッドと前記対象グリッドの右下側に位置する右下隣接グリッドのいずれかを含む付記5から7のいずれか1項に記載の動画像符号化方法。
100 動画像符号化装置
110 動画像符号化部
150 画像処理部
151 書込要求出力部
152 画像圧縮部(圧縮手段)
153 冗長配置部(配置手段)
158 リードアクセス最適化部(読出手段)
159 画像伸張部(伸張手段)
190 メモリコントローラ
200 外部メモリ

Claims (5)

  1. 動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化装置であって、
    前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮する圧縮手段と、
    処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する配置手段と、
    を有する動画像符号化装置。
  2. 前記圧縮データの配置状況を管理する管理情報を利用して、アクセスしたグリッドへの重複アクセスを回避しながら読出対象の圧縮データを読み出す読出手段と、
    読み出した前記圧縮データを伸張する伸張手段と、
    を有する請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記配置手段は、前記対象グリッド内に前記隣接グリッド内の圧縮データを配置できない場合であって、前記対象グリッド内の圧縮データのデータ量が前記対象グリッドのグリッドサイズのM/N(M、Nは自然数でMはN未満)未満であるとき、前記対象グリッド内の圧縮データを圧縮した状態のまま維持する請求項1又は2に記載の動画像符号化装置。
  4. 前記隣接グリッドは、前記対象グリッドの下側に位置する下隣接グリッド又は前記下隣接グリッドと前記対象グリッドの右下側に位置する右下隣接グリッドのいずれかを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の動画像符号化装置。
  5. 動画像を符号化する際に参照される画面を格子状のデータ格納領域であるグリッドに分割し、前記グリッドと該グリッド内のデータを記憶する記憶装置のアドレスとをそれぞれ対応付ける動画像符号化方法であって、
    前記グリッドの各々に格納されたデータをグリッド毎に可逆圧縮方式で圧縮し、
    処理対象の対象グリッド内に該対象グリッドに隣接する隣接グリッド内の圧縮データを配置できる場合、前記隣接グリッド内の圧縮データを前記対象グリッド内の圧縮データに連続するように冗長に配置する、
    動画像符号化方法。
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