JP4822940B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フレーム間相関を利用して画像データを圧縮する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来から、画像データを圧縮して記録するための様々な画像符号化方式が提案されている。そして、新たにMPEG4 part−10:AVC〔Advanced Video Coding〕(ISO/IEC 14496−10、別名H.264)方式が提案されている。以下、H.264画像符号化方式を、単に「H.264方式」とも称す。
H.264方式では、動き補償予測、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、量子化、及びエントロピー符号化などを組み合わせて画像データを符号化する。動き補償予測は、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして用い行われる。
また、画像データを符号化する符号化回路の構成では、符号化手順を分割してパイプライン化することで、1つの符号化対象の画像データを数フレームの時間で符号化する例は多い。例えば、非特許文献1には、7段のパイプラインを用いて画像データを圧縮符号化するH.264方式に準拠した符号化回路が記載されている。
「H.264とMPEG−4に両対応 携帯機器向けコーデック・コアを開発」,日経エレクトロニクス,日経BP社,2004年9月27日号,no.883,p.123−133
上述のように異なるフレームの画像データを参照し動き補償予測を行うインター予測を用いて画像データを符号化する場合、符号化対象の画像データに加えて、参照ピクチャの画像データも扱うため、符号化処理にて扱うデータ量が多くなる。H.264方式では、参照ピクチャを複数枚利用できるため、さらにデータ量が多くなる傾向にある。
符号化回路において、参照ピクチャが記憶されているフレームメモリから符号化処理を行うコーデック部に読み込むべき参照ピクチャの数が多いと、コーデック部とフレームメモリの間のデータ・アクセス数が膨大になる。そのため、データ転送に用いるクロックを高速化(高周波数化)させたり、データ・バス幅を増大させたりするなどの対応が必要となるが、消費電力の増大や高速クロックに対応した設計上の困難などが生じてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、インター予測を用いて画像データを符号化する際に、参照ピクチャを読み込むためのメモリアクセス量を削減することを目的とする。
本発明に係る画像処理方法は、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、複数の参照ピクチャからなり、任意のフレーム間隔で、符号化されたピクチャを復号化したピクチャにより内部の参照ピクチャが更新される参照リストを有し、上記参照リストが更新された後、次の符号化対象ピクチャから、次に上記参照リストの更新に使用される符号化対象ピクチャまでの一連の複数の符号化対象ピクチャについて動き補償予測を行う際、上記参照リスト内の複数の参照ピクチャにおいて上記動き補償予測のために参照される複数の探索範囲の画像データをそれぞれメモリから読み出して一括して符号化手段に供給することによって、当該符号化手段が、上記一連の複数の符号化対象ピクチャにおける各符号化対象ピクチャと上記参照リスト内の複数の参照ピクチャとの間で動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、符号化するピクチャには、動き補償予測を行わないIピクチャ、前方向予測を行うPピクチャ、及び双方向予測を行うBピクチャがあり、フレームメモリ内に記憶されている参照ピクチャは、上記Iピクチャ又はPピクチャ又は一部のBピクチャを符号化した後、当該符号化されたピクチャを復号化したピクチャにより更新され、上記フレームメモリの内容が更新された後、次の符号化対象ピクチャから、次に上記フレームメモリの内容更新に使用される符号化対象ピクチャまでの一連の複数の符号化対象ピクチャについて動き補償予測を行う際、上記フレームメモリ内に記憶されている複数の参照ピクチャにおいて上記動き補償予測のために参照される複数の探索範囲の画像データをそれぞれ上記フレームメモリから読み出して一括して符号化手段に供給することによって、当該符号化手段が、上記一連の複数の符号化対象ピクチャにおける各符号化対象ピクチャと上記フレームメモリ内に記憶されている複数の参照ピクチャとの間で動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、上記画像処理方法を用いる画像処理装置であって、参照ピクチャの画像データを記憶するメモリ手段と、上記動き補償予測を含む符号化処理を行う符号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、複数の上記参照ピクチャを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出しステップと、上記読み出しステップにて読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理装置であって、複数の上記参照ピクチャが記憶される記憶手段と、上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出し手段と、上記読み出し手段により読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、複数の上記参照ピクチャを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出しステップと、上記読み出しステップにて読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、参照ピクチャを用いて符号化を行う際、複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給し、各符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行う。これにより、符号化処理にて参照ピクチャを読み込むためのメモリアクセス量を削減することができ、また符号化処理に要する消費電力を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
以下に説明する本発明の第1の実施形態による画像処理装置を適用した符号化器は、入力される画像データをH.264方式に準拠した画像符号化方式で符号化するものである。
図1は、第1の実施形態における符号化器100の構成例を示すブロック図である。
符号化器100は、符号化処理を行うコーデック部(符号化部)101、及び画像データを記憶する画像メモリ111、112、113を備える。画像メモリは、入力である符号化対象の画像データを記憶するビデオメモリ111、参照ピクチャを記憶するフレームメモリ112、及び符号化結果であるストリームを記憶するためのストリームバッファ113の3種類がある。このうち、ビデオメモリ111とフレームメモリ112は、非圧縮画像データを記憶するため、特に大きな容量が必要となる。
なお、3種類の画像メモリ111、112、113は、それぞれ異なるメモリチップで構成しても良いし、1つのメモリチップ内に各領域を割り振って構成しても良い。また、3種類の画像メモリ111、112、113は、そのなかの2種類の画像メモリを1つのメモリチップ内に各領域を割り振って構成し、残り1種類の画像メモリを独立したメモリチップで構成しても良い。
コーデック部101は、主な符号化機能を内蔵しており、スケーリング部102、動き推定部103、エントロピー符号化部104、及び局所復号部105を有し構成される。スケーリング部102は、ビデオメモリ111より読み出した符号化対象画像データを離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)し、さらに量子化する。スケーリング部102は、量子化した符号化対象画像データを、エントロピー符号化部104及び局所復号部105に出力する。スケーリング部102での処理においては、動き補償予測を行う場合、動き推定部103での処理結果が参照される。
動き推定部103は、ビデオメモリ111より読み出した符号化対象画像データ及びフレームメモリ112より読み出した参照ピクチャに基づいて動き検出を行うことで動き補償予測を行う。エントロピー符号化部104は、スケーリング部102で量子化された符号化対象画像データをエントロピー符号化し、ストリームバッファ113に供給する。局所復号部105は、スケーリング部102で量子化された符号化対象画像データに、逆量子化や逆DCT変換等の復号処理を施す。局所復号部105は、符号化された画像データを局所的に復号して得られた画像データを参照ピクチャとしてフレームメモリ112に記憶させる。
図2は、コーデック部(符号化部)101の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、入力された符号化対象の画像データは、マクロブロックに分けられ、減算器201で予測値との差分を求め、DCT変換部202で整数DCT変換される。さらに、量子化部203で量子化された後、差分画像データとしてエントロピー符号化215に供給されるとともに、逆量子化部204に供給される。
逆量子化部204に供給された画像データは、逆量子化部204で逆量子化された後、逆DCT変換部205で逆整数DCT変換され、加算器206で予測値が加えられ画像が復元される。加算器206の出力は、イントラ予測のためのフレームメモリ207に送られるとともに、デブロッキングフィルター処理を施すデブロッキングフィルター処理部209を介してインター予測のためのフレームメモリ210に送られる。
イントラ予測のためのフレームメモリ207内の画像は、イントラ予測部208でのイントラ予測で使用される。イントラ予測では、同一ピクチャ内で、既に符号化されたブロックの隣接画素の値が予測値として用いられる。
インター予測のためのフレームメモリ210内の画像は、後述するように複数のピクチャで構成され、そのピクチャが2つの参照リストList0とList1に分けられている。フレームメモリ210内の画像は、インター予測部211でのインター予測で使用され、予測後はメモリコントローラー213によって、内部の画像が更新される。インター予測では、フレームの異なる画像データに対して、動き推定部212が動き検出を行って最適な動きベクトルを求めて予測画像を決定する。
イントラ予測とインター予測の結果、選択部214で最適な予測が選択され、イントラ予測モード又は予測ベクトルが、エントロピー符号化部215に供給され、差分画像データとともに符号化されて出力ビットストリームが形成される。
以下、一般的なH.264方式での符号化順序及び符号化方法について説明する。
まず、H.264方式での画像データの符号化順序を、図3を用いて説明する。
ここでは、イントラ予測のみを行うIピクチャ、前方向予測のみを行うPピクチャ、及び双方向予測を行うBピクチャの割合が、Iピクチャが15フレーム間隔、Pピクチャが3フレーム間隔、その間のBピクチャが2フレームである場合で説明する。
図3においては、画像データに係る表示順序、符号化順序、及び出力ビットストリーム上での配置を示しており、四角の中にはピクチャの種類と表示順を示す番号を記入してある。例えば、I15は表示順が15番目のIピクチャであり、P18は表示順が18番目のPピクチャであり、B16は表示順が16番目のBピクチャである。符号化を行う順序は表示順序と異なり、予測を行う順に符号化を行う。すなわち、図3に示した例では、I15,P18,B16,B17,P21,B19,B20,…といった順に符号化され、出力ストリーム上はこの順序で配置される。
この場合の参照リストの一例を図4に示す。インター予測に使用する参照リストは、符号化対象ピクチャの種類によって異なっている。符号化対象ピクチャがPピクチャである場合には、参照リストList0のみを使用して、主に前方向予測を行う。符号化対象ピクチャがBピクチャである場合には、参照リストList0及びList1を用いて、双方向予測(又は前方あるいは後方のみの予測)を行う。
すなわち、参照リストList0には主に前方向予測のための参照ピクチャが格納され、参照リストList1には主に後方向予測のための参照ピクチャが格納される。図4には、表示順が21番目のPピクチャであるピクチャP21でインター予測を行う場合を示している。各参照リストには最大5枚の参照ピクチャを割り当てられるようにしている。
図4における401はピクチャP21でインター予測を行う時に参照リスト(List0)に格納されている参照ピクチャの例である。参照リスト内には既に符号化が終わって復号化されたピクチャが格納されている。この例では、ピクチャP06,P09,P12,I15,P18が参照リストに収められている。
インター予測では、マクロブロック毎に、参照リスト中の参照ピクチャ内から最適な予測値をもつ動きベクトルを求め、予測したブロックとの差分値を求めて符号化する。参照リスト内のピクチャは、参照ピクチャ番号が順に与えられて区別される(図示した番号とは別に与えられる)。ピクチャP21の符号化が終わると、参照リストからは最も古い参照ピクチャ(この例ではピクチャP06)が参照リストから除去され、新たにピクチャP21が復号化されて参照リストに追加される。符号化は、図3に示したように、この後ピクチャB19,B20と行われ、さらにピクチャP24へと続く。
図5は、参照リストの変化の様子を符号化対象ピクチャ毎に示した図である。図5においては、符号化されるピクチャ順に上から下へと、符号化処理中のピクチャと参照リストList0及びList1の内容を示してある。図5に示すようにPピクチャ(又はIピクチャ)が符号化されると、参照リストが更新され、その符号化されたピクチャが復号されて加えられるとともに、参照リスト中の最も古いピクチャが除去されている。なお、図5に示す例では、参照リストList1は1つのピクチャしか有していないが、これは後方参照を多くすると復号までのバッファ量が増えてしまうため、あまり離れた後方ピクチャの参照を避けたためである。
図5に示す例では、Iピクチャ又はPピクチャを符号化した後、参照リストの更新を行っているが、H.264方式の規格では、Iピクチャ又はPピクチャに限らず、Bピクチャも参照リストに加えることができる。また、Iピクチャ又はPピクチャであっても、参照リストに加えないこともできる。すなわち、参照リストの更新は、任意のピクチャで行われることになる。逆に、参照リストの更新が行われなければ、参照リストは変化しない。実用的には、Iピクチャ又はPピクチャが一定の周期で設定され、そのIピクチャ又はPピクチャにより、参照リストの更新も周期的に行われるように設定される場合が多い。
ここで、マクロブロック毎のインター予測について、図6を用いて詳細に説明する。
図6において、601は符号化対象ピクチャ、602〜605は参照リスト内の参照ピクチャである。H.264方式でのインター予測では、マクロブロック毎に参照リスト内の参照ピクチャを選択できる。すなわち、図6に示すように、符号化対象ピクチャ601におけるマクロブロック606では参照ピクチャ602を参照し、マクロブロック607では参照ピクチャ604を参照し、マクロブロック608では参照ピクチャ603をそれぞれ参照している。
なお、H.264方式のインター予測は、16×16画素のマクロブロックを単位に行うが、このマクロブロックを更に小さいサブマクロブロックに分割して予測を行うことも可能となっている。この場合、1つのマクロブロックにインター予測により求まる最適な動きベクトルが複数決定されることになる。以下では簡単のため、サブマクロブロックに分割せずに、16×16画素のマクロブロックに対してインター予測により1つの最適な動きベクトルが決定される場合で説明する。
インター予測におけるマクロブロックと参照ピクチャ上の探索範囲について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、符号化対象ピクチャB19についてのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲の一例を示す図である。符号化対象ピクチャB19を符号化する際、参照リストはList0とList1で構成されており、参照リストList0には参照ピクチャP09,P12,I15,P18が格納され、参照List1には参照ピクチャP21が格納されている。
図7に示すように、符号化対象ピクチャB19上の1つのマクロブロックMBAに対して、各参照ピクチャ上に探索範囲が設定される。参照ピクチャP09については探索範囲S09Aが設定され、参照ピクチャP12については探索範囲S12Aが設定され、参照ピクチャI15については探索範囲S15Aが設定されている。また、参照ピクチャP18については探索範囲S18Aが設定され、参照ピクチャP21については探索範囲S21Aが設定されている。
H.264方式では、マクロブロックのサイズは16×16画素である。探索範囲については、マクロブロックより大きめの範囲が割り当てられ、通常マクロブロックの数倍の大きさで、例えば32×32画素ほどの範囲である。また、探索範囲の位置は、各参照ピクチャで同一である必要はなく、既に行われた探索結果などから異なる位置であっても良い。マクロブロックMBAは、各探索範囲(S09A,S12A,S15A,S18A,S21A)に対して動き予測が行われ、最適な動きベクトルが決定される。
同様に、符号化対象ピクチャB20についてのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲を図8に示し、符号化対象ピクチャP24についてのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲を図9に示す。
図8に示すように、符号化対象ピクチャB20を符号化する際、参照リストはList0とList1で構成されている。符号化対象ピクチャB20上のマクロブロックMBBに対して、各参照ピクチャに探索範囲S09B,S12B,S15B,S18B,S21Bが設定されている。また、図9に示すように、符号化対象ピクチャP24を符号化する際、参照リストはList0のみで構成されている。符号化対象ピクチャP24上のマクロブロックMBCに対して、各参照ピクチャに探索範囲S09C,S12C,S15C,S18C,S21Cが設定されている。
ここで、参照リスト内の各参照ピクチャに設定される探索範囲は、符号化対象ピクチャが異なればその位置が異なっても構わない。例えば、図7〜図9に示した参照ピクチャP09で、マクロブロックMBA,MBB,MBCに対して探索範囲S09A,S09B,S09Cが設定されるが、それぞれ異なる範囲となっても良い。通常は、近接した範囲が設定されることが多い。
本実施形態における符号化器でインター予測を行う場合のデータの動きについて、図10を参照して説明する。
符号化対象画像データにおける符号化するマクロブロックMBのデータが、ビデオメモリ1001からインター予測部1002に読み込まれる。また、参照ピクチャ内の探索範囲Sの画像データがフレームメモリ1003からインター予測部1002に読み込まれる。
インター予測部1002は、読み込まれたマクロブロックMBのデータと探索範囲Sのデータを差分誤差などで比較し、探索範囲Sにおける最適な動きベクトルを求める。1つの参照ピクチャの探索範囲Sについて処理が終了したら、次の参照ピクチャの探索範囲Sにおける最適な動きベクトルを求める。すべての参照ピクチャの探索範囲について処理が終了すると、そのマクロブロックについて、すべての参照ピクチャの中で最適な動きベクトルが決まる。
1つのマクロブロックの予測処理が終了すると、ビデオメモリ1001からは次のマクロブロックのデータがインター予測部1002に読み込まれ、フレームメモリ1003からは次の探索範囲の画像データがインター予測部1002に読み込まれる。符号化対象画像データ内のすべてのマクロブロックで動きベクトルが求まったら、次の画像データの処理に移る。この際、参照リスト内の参照ピクチャを更新する場合もある。
以上をまとめて、インター予測に関する処理の流れを、図11を参照して説明する。
図11は、インター予測に関する処理の流れを示すフローチャートである。
インター予測が開始されると、コーデック部は、符号化対象ピクチャにおいてインター予測を行うマクロブロックを決定し(1101)、そのマクロブロックのデータをビデオメモリ1001から読み込む(1102)。次に、コーデック部は、参照リスト内の参照ピクチャを決定し(1103)、決定した参照ピクチャの探索範囲の画像データをフレームメモリから読み込む(1104)。
コーデック部は、読み込んだマクロブロックのデータと探索範囲のデータを用いて動き予測を行い(1105)、この探索範囲内での最適な動きベクトルを決定する(1106)。続いて、次の参照ピクチャを決定し、同様にして動きベクトルを求める。コーデック部は、参照リスト内のすべての参照ピクチャを参照し、このマクロブロックの参照ピクチャ間での最適な動きベクトルを決定する(1107)。
そして、コーデック部は、1つのマクロブロックの予測が終了したら次のマクロブロックの動き予測に移る。その後、符号化対象ピクチャ内のすべてのマクロブロックで処理が終了したら、その符号化対象ピクチャについてインター予測は終了となる。
インター予測を行う際、フレームメモリから読み出すデータの量は、符号化対象ピクチャのすべてのマクロブロックのインター予測を行うための探索範囲のデータでよく、必ずしも参照ピクチャのすべてのデータを読むとは限らない。ただし、通常、探索範囲は、符号化対象のマクロブロックに近接した位置となるので、参照ピクチャのほとんどすべてのデータを探索することとなる。すなわち、フレームメモリからは、1つの符号化対象ピクチャに対して、参照リスト内のすべての参照ピクチャのデータが読み出される。また、インター予測の際、フレームメモリから読み出すデータの量は、フレームメモリ内のすべての参照ピクチャのデータ量が最大値(上限)となる。
ここで、フレームメモリからコーデック部に読み込まれるピクチャについて、図5に示したピクチャB19,B20,P24の3枚のピクチャを符号化する場合を一例として説明する。この場合、符号化対象ピクチャB19は、直前に符号化されたピクチャP21によって参照リストが更新された次の符号化対象ピクチャであり、符号化対象ピクチャP24は次に参照リストに追加される予定のピクチャである。したがって、各ピクチャB19,B20,P24を符号化する際には、図5に示したように参照リスト内の参照ピクチャの変化はない。各ピクチャB19,B20,P24は、参照リストList0とList1の区別を考慮しなければ、参照リスト中の参照ピクチャP09,P12,I15,P18,P21を参照してインター予測が行われる。
この様子を図12に模式的に示す。図12においては、時間軸方向(ピクチャB19からピクチャP24に向かう方向)に時間が経過し処理が進むことを示している。すなわち、符号化対象であるビデオメモリ上の画像は、ピクチャB19,B20,P24と順次移行していく。各ピクチャの符号化処理は、1フレーム単位内に終了する必要がある。ここで、1フレーム単位は、パイプライン処理を行わない場合には1フレーム時間と等価である考えて良い。
まず、符号化対象ピクチャB19が符号化される。コーデック部は、ビデオメモリからマクロブロックMBAのデータを読み出す。また、コーデック部は、それに対応する各参照ピクチャP09,P12,I15,P18,P21の探索範囲S09A,S12A,S15A,S18A,S21Aの画像データを順次フレームメモリから読み出す。コーデック部は、この探索範囲についてインター予測を行い、1つの動きベクトルmvAを求める。この処理を符号化対象ピクチャB19のすべてのマクロブロックについて行う。
その後、コーデック部は、次の符号化対象ピクチャB20の処理に移る。符号化対象ピクチャB20についても同様に、コーデック部は、マクロブロックMBBのデータ及び探索範囲S09B,S12B,S15B,S18B,S21Bの画像データを読み出す。そして、コーデック部は、この探索範囲でのインター予測により動きベクトルmvBを求める。
コーデック部は、符号化対象ピクチャB20のすべてのマクロブロックのインター予測が終了したら、次に符号化対象ピクチャP24の処理に移る。符号化対象ピクチャP24についても同様に、コーデック部は、マクロブロックMBCのデータ及び探索範囲S09C,S12C,S15C,S18C,S21Cの画像データを読み出し、インター予測により動きベクトルmvCを求める。符号化対象ピクチャP24のすべてのマクロブロックのインター予測が終了すると、符号化対象ピクチャP24が符号化される。コーデック部は、符号化されたピクチャP24を復号して参照リストに追加し、参照リストを更新する。
図12に示すように、1つの符号化対象ピクチャを処理する際、フレームメモリからは5枚の参照ピクチャの画像データが順次読み込まれる。したがって、図12に示した3枚の符号化対象ピクチャB19,B20,P24を符号化する際には、フレームメモリから各5枚、総計15ピクチャ分の画像データが読み込まれることになる。
上述した処理フローを簡単にまとめると、図13に示した流れとなる。すなわち、符号化対象ピクチャP21の符号化終了後、参照リストの更新が行われて、その後符号化対象ピクチャB19、B20,P24と順次符号化され、符号化対象ピクチャP24の符号化後に参照リストの更新が行われる。各符号化対象ピクチャの符号化処理は、それぞれ図11に示した流れで、マクロブロック読み込み、探索範囲読み込み、動き予測、ベクトル決定等の処理を順次行い、順次ストリームを出力している。
ここで、上述のように符号化手順をパイプライン化し画像データを符号化するものがあるが、複数のパイプラインで複数のピクチャを処理しているとしても、1つの単位時間(フレーム時間)の中ではピクチャに対する一連の処理がすべて行われていることになる。すなわち、1つの符号化対象ピクチャでインター予測を行う場合には、参照リスト内の参照ピクチャをすべてアクセスしている。また、フレーム時間をまたがるパイプライン処理を行うとしても、参照リストに追加する予定のピクチャの符号化処理は、次のピクチャのインター予測を行う前に終了していなければ、インター予測で最適な動きベクトルを決定できない。したがって、パイプライン化されていても、図12に示したように1フレームという処理単位で、各参照ピクチャを読み出すことに変わりはない。すなわち、3枚の符号化対象ピクチャを符号化する場合には、3フレーム時間内に各符号化対象ピクチャについてフレームメモリから各5枚、総計15ピクチャ分の画像データが読み込まれていることとなる。以上説明した様に、H.264の一般的な符号化順序及び符号化方式では、フレームメモリに対するアクセス量が多い。
そこで、第1の実施形態における符号化器では、複数の符号化対象ピクチャのインター予測を並列的に行うことで、フレームメモリから参照ピクチャを読み込むためのアクセス量を削減するようにしている。例えば、3枚の符号化対象ピクチャB19、B20、P24を符号化する場合に、参照ピクチャの画像データを総計15枚分読み込むのではなく、5ピクチャ分読み込むだけで3枚の符号化対象ピクチャB19、B20、P24についてのインター予測を行う。
第1の実施形態における符号化器での符号化手順について説明する。
以下、説明の都合上、図14に示すように、Iピクチャが15フレーム間隔、Pピクチャが3フレーム間隔、その間のBピクチャが2フレームで構成され、Iピクチャ及びPピクチャを符号化後、参照リストに加える場合を一例に説明する。
図14は、第1の実施形態における符号化処理の順序を説明するための図である。図14においては、画像データに係る表示順序、符号化順序、及び出力ビットストリーム上での配置を示している。
本実施形態では、コーデック部は、図14に示すように3枚の符号化対象ピクチャの符号化処理を並列的に行う。例えば、3枚の符号化対象ピクチャB19,B20,P24は、直前の3枚の符号化対象ピクチャB16,B17,P21を符号化した後、並列的に符号化処理を行う。そして、符号化処理後、通常の符号化順序である符号化対象ピクチャB19,B20,P24の順に直してストリーム化する。
図15は、図14に示すように符号化対象ピクチャを符号化する際の参照リストの様子を示した図である。符号化対象ピクチャB19,B20,P24を符号化する直前に、コーデック部により符号化対象ピクチャB16,B17,P21が符号化され、そのうち符号化されたピクチャP21が復号化されて参照リストに追加される。
すなわち、符号化対象ピクチャB16,B17,P21を符号化する際には、参照リストList0に参照ピクチャP06,P09,P12,I15,P18があり、参照リストList1に参照ピクチャP18がある。参照リスト内の参照ピクチャは、符号化対象ピクチャB16,B17,P21のインター予測にそれぞれ使用された後、参照リストList0からは最も古い参照ピクチャP06が削除され、参照リストList1からは最も古い参照ピクチャP18が削除される。また、符号化対象ピクチャB16,B17,P21の符号化後、符号化されたピクチャP21が復号され参照ピクチャとしてそれぞれの参照リストに追加される。
符号化対象ピクチャB19,B20,P24の符号化処理において、符号化対象ピクチャB19及びB20はBピクチャであるから、そのインター予測では参照リストList0及びList1を使用する。すなわち、参照リストList0の参照ピクチャP09,P12,I15,P18の4枚と、参照リストList1の参照ピクチャP21の1枚との、計5枚の参照ピクチャを参照する。なお、参照リストList0の参照ピクチャP21は、参照リストList1と重複するので参照する必要は少ない。また、符号化対象ピクチャP24はPピクチャであるから、そのインター予測では参照リストList0のみを使用し、参照ピクチャP09,P12,I15,P18,P21の5枚の参照ピクチャを参照する。
つまり、符号化対象ピクチャB19,B20,P24に係るインター予測で参照するピクチャは、参照ピクチャP09,P12,I15,P18,P21の5枚であり、これがフレームメモリ内に記憶されていることになる。参照ピクチャP21が参照リストList0となるかList1となるかの違いはあるが、ピクチャP21の画像データ自体に変化はなく、符号化対象ピクチャB19,B20,P24を符号化する際、フレームメモリ内の参照ピクチャの数及び種類は一定である。フレームメモリ内の参照ピクチャが、次に更新されるのは、符号化対象ピクチャP24を符号化後、符号化されたピクチャP24を復号した後である。
次に、図16及び図17を参照して、本実施形態においてインター予測を並列に行う際の各参照ピクチャの探索範囲について説明する。符号化対象ピクチャB19のマクロブロックMBA、符号化対象ピクチャB20のマクロブロックMBB、及び符号化対象ピクチャP24のマクロブロックMBCに係るインター予測を並列的に行う場合を一例として説明する。
本実施形態では、各マクロブロックMBA,MBB,MCCの探索範囲として、共通する探索範囲が参照ピクチャに割り当てられる。例えば、参照ピクチャP09については探索範囲S09が設定され、参照ピクチャP12については探索範囲S12が設定され、参照ピクチャI15については探索範囲S15が設定される。また、参照ピクチャP18については探索範囲S18が設定され、参照ピクチャP21については探索範囲S21が設定される。
ここで、参照ピクチャに設定される探索範囲は、図17に示すように従来の符号化対象ピクチャ単独で設定する各マクロブロックMBA,MBB,MCCのすべての探索範囲を含む範囲に設定される。図17は、参照ピクチャP09に設定された探索範囲S09の一例を示す図である。
符号化対象ピクチャB19、B20、P24を単独で符号化する際には、図7から図9を参照して説明したように、以下のように参照ピクチャP09について探索範囲が設定されていた。すなわち、参照ピクチャP09については、符号化対象ピクチャB19の符号化時にはマクロブロックMBAに対して探索範囲S09Aが設定され、符号化対象ピクチャB20の符号化時にはマクロブロックMBBに対して探索範囲S09Bが設定されていた。また、符号化対象ピクチャP24の符号化時にはマクロブロックMBCに対して探索範囲S09Cが設定されていた。
本実施形態における探索範囲は、これら探索範囲を包含するものであり、図17に示すように探索範囲S09は、各マクロブロックMBA、MBB、MBCに対する探索範囲S09A、S09B、及びS09Cを含むように設定する。図17においては、説明をわかりやすくするため、探索範囲S09A、S09B、S09Cが完全に別の位置に設定された場合を示したが、実際上は、3つの探索範囲S09A、S09B、S09Cは近くに設定され、重複する場合も多い。そのため、本実施形態で参照ピクチャに設定される探索範囲は、従来の探索範囲の大きさ(32×32程度)と比べて、それほど大きくはならない。なお、図17に示す探索範囲S09の設定は一例であり、探索範囲S09A、S09B、及びS09Cを包含さえすれば、探索範囲S09の設定は任意である。
また、図16に示す他の参照ピクチャP12,I15,P18,P21の探索範囲についても同様に設定される。すなわち、参照ピクチャP12の探索範囲S12は、探索範囲S12A、S12B、S12Cを含む範囲に設定し、参照ピクチャI15の探索範囲S15は、探索範囲S15A、S15B、S15Cを含む範囲に設定する。また、参照ピクチャP18の探索範囲S18は、探索範囲S18A、S18B、S18Cを包含するように設定し、参照ピクチャP21の探索範囲S21は、探索範囲S21A、S21B、S21Cを包含するように設定する。
次に、図18及び図19を参照して、第1の実施形態におけるインター予測の並列処理動作について説明する。
図18は、第1の実施形態におけるインター予測の並列処理の様子を模式的に示す図である。図18においては、3枚の符号化対象ピクチャB19、B20、P24を符号化する場合を一例として示しており、特にインター予測で使用するデータの読み込み状態を示している。図18では、時間軸方向に時間が経過するものとする。
直前に符号化が終了した符号化対象ピクチャP21が復号され、参照リストが更新された直後の状態から図示している。まず、コーデック部は、符号化対象ピクチャB19のマクロブロックMBAのデータ、符号化対象ピクチャB20のマクロブロックMBBのデータ、及び符号化対象ピクチャP24のマクロブロックMBCのデータをビデオメモリから読み出す。また、コーデック部は、参照ピクチャP09より探索範囲S09の画像データ、参照ピクチャP12より探索範囲S12の画像データ、及び参照ピクチャI15より探索範囲S15の画像データをフレームメモリから読み出す。また、コーデック部は、参照ピクチャP18より探索範囲S18の画像データ、及び参照ピクチャP21より探索範囲S21の画像データをフレームメモリから読み出す。
次に、コーデック部は、マクロブロックMBAに係るインター予測を行う。具体的には、コーデック部は、読み込んだ探索範囲S09のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S09Aについてインター予測を行う。また、コーデック部は、探索範囲S12のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S12A、及び探索範囲S15のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S15Aについてそれぞれインター予測を行う。同様に、探索範囲S18のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S18A、及び探索範囲S21のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S21Aについて、それぞれインター予測を行う。コーデック部は、各参照ピクチャから読み込んだすべての探索範囲でのインター予測が終了すると、マクロブロックMBAについて最適な動きベクトルmvAを決定する。
同様に、コーデック部は、マクロブロックMBBについて、読み込んだ探索範囲のうちのマクロブロックMBBに対して使用される探索範囲についてインター予測を行う。すなわち、コーデック部は、探索範囲S09のうちの探索範囲S09B、探索範囲S12のうちの探索範囲S12B、及び探索範囲S15のうちの探索範囲S15Bについてそれぞれインター予測を行う。また、コーデック部は、探索範囲S18のうちの探索範囲S18B、及び探索範囲S21のうちの探索範囲S21Bについてそれぞれインター予測を行う。そして、コーデック部は、各参照ピクチャの探索範囲でのインター予測に基づき、マクロブロックMBBについて最適な動きベクトルmvBを決定する。
さらに、コーデック部は、マクロブロックMBCについて、読み込んだ探索範囲のうちのマクロブロックMBCに対して使用される探索範囲についてインター予測を行う。コーデック部は、探索範囲S09内の探索範囲S09C、探索範囲S12内の探索範囲S12C、探索範囲S15内の探索範囲S15C、探索範囲S18内の探索範囲S18C、探索範囲S21内の探索範囲S21Cについてそれぞれインター予測を行う。コーデック部は、各参照ピクチャの探索範囲でのインター予測に基づき、マクロブロックMBCについて最適な動きベクトルmvCを決定する。
各マクロブロックMBA、MBB、MBCについて、最適な動きベクトルmvA、mvB、mvCが決定すると、コーデック部は、ビデオメモリから符号化対象ピクチャB19、B20、P24の次のマクロブロックのデータを読み込む。また、コーデック部は、フレームメモリから次の探索範囲の画像データを読み込んで、次のインター予測を行う。次の探索範囲として読み込む範囲は、既に読み込んでいる探索範囲と重複する部分がある場合には、新たに必要となる範囲だけを読み込むようにしても良い。このようにすることで、符号化処理にてフレームメモリから読み出すデータ量を低減することができる。
以上の処理を繰り返して、符号化対象ピクチャB19、B20、P24のすべてのマクロブロックについてインター予測を行い、最適な動きベクトルが求まると、符号化対象ピクチャについてのインター予測が終了し、各ピクチャについての符号化が終了する。コーデック部は、符号化が終了したら、ストリームバッファに符号化したデータを出力する。このとき、コーデック部は、通常の符号化順序であるピクチャB19、B20、P24の順に符号化したデータを出力する。さらに、コーデック部は、符号化されたピクチャP24を復号して参照リストに加えるとともに、参照リストからピクチャP21を削除し、参照リストを更新する。
以上の動作フローを図19に示す。
符号化対象ピクチャB16,B17,P21の符号化後、符号化されたピクチャP21が復号され、参照リストの更新が行われる(1901)。
その後、コーデック部は、各符号化対象ピクチャB19、B20、P24のマクロブロックのデータをビデオメモリから読み込む(1902)とともに、それに対応したインター予測の探索範囲の画像データをフレームメモリから読み込む(1903)。コーデック部は、読み込んだマクロブロックのデータと探索範囲のデータを用いて、このマクロブロックに対してインター予測を行う(1904)。次に、コーデック部は、各参照ピクチャから読み込んだすべての探索範囲でのインター予測が終了すると、その結果を基にマクロブロックについての最適な動きベクトルを決定する(1905)。その後、コーデック部は、各符号化対象ピクチャの次のマクロブロックの処理に移る。
そして、コーデック部は、3枚の符号化対象ピクチャ内のすべてのマクロブロックに対して動き予測に係る処理が終了したら、3枚の符号化対象ピクチャを符号化する。次に、コーデック部は、通常の符号化順序、すなわちピクチャB19、B20、P24の順でストリームを出力する(1906,1907,1908)。続いて、コーデック部は、符号化されたピクチャP24を復号して参照リストに追加し参照リストを更新する(1909)。
なお、上述した説明では、マクロブロックMBA、MBB、MBCの順序でデータを読み出し、探索範囲S09、S12、S15、S18、S21の順序で画像データを読み出している。しかしながら、符号化対象ピクチャB19、B20、P24のインター予測は独立して行うことができるので、これらのデータ等の読み出し順序自体は前後しても処理可能である。
例えば、マクロブロックMBAのデータを読み込み、探索範囲S09の画像データを読み込んで探索範囲S09A内を探索し、次に探索範囲S12の画像データを読み込んでS12Aを探索する。続いて、探索範囲S15の画像データを読み込んで探索範囲S15Aを探索し、次に探索範囲S18の画像データを読み込んで探索範囲S18Aを探索し、次に探索範囲S21の画像データを読んで探索範囲S21Aを探索し、動きベクトルmvAを決定する。
続いて、マクロブロックMBBのデータを読み込む。そして、探索範囲S09内の探索範囲S09B、探索範囲S12内の探索範囲S12B、探索範囲S15内の探索範囲S15B、探索範囲S18内の探索範囲S18B、及び探索範囲S21内の探索範囲S21Bをそれぞれ探索して、動きベクトルmvBを決定する。
最後に、マクロブロックMBCのデータを読み込む。そして、探索範囲S09内の探索範囲S09C、探索範囲S12内の探索範囲S12C、探索範囲S15内の探索範囲S15C、探索範囲S18内の探索範囲S18C、探索範囲S21内の探索範囲S21Cを探索し動きベクトルmvCを決定することも可能である。
また、マクロブロックMBCのデータを先に読み込み、マクロブロックMBB、MBAの順でデータを読み込むようにしても良い。
上述した並列処理で必要なことは、複数の符号化対象ピクチャのマクロブロックのインター予測を並列に処理できることであり、インター予測の際、フレームメモリからの探索範囲の読み出しは、参照ピクチャ毎に共通する探索範囲を読み込めば良いことである。
なお、上述した説明では、インター予測を並列して行うことを中心に説明したが、インター予測以外の符号化処理、例えばエントロピー符号化などは、元々ピクチャ間で独立して処理できるものであるから、本実施形態においても並列的に処理することができる。
また、上述した説明では、Iピクチャ又はPピクチャが3フレーム間隔と、一定の周期を有する場合を一例として説明した。ここで、H.264方式の規格自体では、Bピクチャを参照リストの更新に使用することも、Iピクチャ又はPピクチャを参照リストに加えないことも任意である。すなわち、本実施形態は、参照リストの更新から次の参照リストの更新までの間にある符号化対象ピクチャのインター予測を並列して行うのであって、参照リストの更新間隔は任意であってよい。通常、本実施形態と同様に、Iピクチャ又はPピクチャが一定の周期で設定され、このIピクチャ又はPピクチャにより参照リストも周期的に更新されるように設定される場合が実用的である。
以上、説明したように第1の実施形態では、参照リストの更新から次の参照リストの更新までの間にある複数の符号化対象ピクチャ(例えば、上述した例における符号化対象ピクチャB19,B20,P24)のインター予測を並列して行う。各符号化対象ピクチャの処理は、並列してインター予測を行う符号化対象ピクチャの数に応じて、例えば3枚の符号化対象ピクチャのインター予測を並列して行う場合には3フレーム単位内に終了すれば良い。
また、第1の実施形態では、フレームメモリから参照ピクチャの探索範囲の画像データを読み込む際に、符号化対象ピクチャの各マクロブロックに共通な探索範囲を順次読み込む。さらに、インター予測を行う際に、フレームメモリから読み出すデータの量は、フレームメモリ内のすべての参照ピクチャのデータ量が最大値(上限)であった。したがって、第1の実施形態によれば、例えば3枚の符号化対象ピクチャ(B19、B20、P24)のインター予測を並列して行う場合には、3フレーム時間内に、フレームメモリから最大5枚分の参照ピクチャのデータを読み込めば良い。つまり、1フレーム時間で見ると、最大5/3枚分のデータをフレームメモリから読み込めば良い。これは、従来、1フレーム時間中に各符号化対象ピクチャで参照ピクチャを5枚づつ読んでいた場合と比較して、フレームメモリから読み出すデータ量が大幅に削減されていることになる。参照リストの更新から次の参照リストの更新までの間の符号化対象ピクチャ数をm、参照リスト内の参照ピクチャ数をpとした場合、第1の実施形態では、m毎のピクチャの処理間(mフレーム時間)に、最大p枚の参照ピクチャのデータを読み込めば良い。すなわち、1フレーム時間中に、フレームメモリへのアクセス量が最大でp/mになる。
したがって、第1の実施形態によれば、インター予測を用いて画像データを符号化する符号化器にて、符号化処理を行うコーデック部(符号化部)と、符号化対象の画像データ及び参照ピクチャを記憶する画像メモリとの間のアクセス量を大幅に削減できる。これにより、データ転送に用いるクロックを高速化させたりする必要がなく、また消費電力などを低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
H.264方式以前からインター予測を行う符号化方式として、MPEG1、MPEG2、MPEG4(SP、ASP)等が規格化されている。ここで、MPEG2を一例として簡単に説明する。
MPEG2規格では、H.264方式と同様にイントラ予測のみを行うIピクチャ、前方向予測のみを行うPピクチャ、及び双方向予測を行うBピクチャで構成されている。しかし、図20に示すように、MPEG2規格においてインター予測に用いる参照ピクチャは、Pピクチャを符号化する場合には、直前に符号化した1枚のIピクチャ又はPピクチャのみに限定されている。また、Bピクチャを符号化する場合には、前後それぞれ1枚のIピクチャ又はPピクチャに限定されている。MPEG2規格では、参照する参照ピクチャが限定されていることから参照リストという形式を取っていないが、符号化した画像データを復号してフレームメモリに記憶し、それを読み出してインター予測する点はH.264方式と同様である。
MPEG2規格でも符号化順序は、H.264方式と同様であり、図3に示したように、符号化順序は表示順序と異なり予測を行う順に符号化を行い、出力ストリーム上では符号化順序で符号化データが並ぶ。ここで、一般的なMPEG2規格に準拠した符号化処理でのインター予測について図21を参照して説明する。
図21は、符号化対象ピクチャB19、B20、P24を符号化する際のインター予測の様子を示す図である。図21においては、直前の符号化対象ピクチャP21の符号化後、それを復号して参照ピクチャP21でフレームメモリの内容を更新した後の状態を図示している。このとき、フレームメモリ内には、参照ピクチャP21と、さらにその前に符号化・復号化した参照ピクチャP18が記憶されている。
符号化対象ピクチャB19のインター予測では参照ピクチャP18及びP21を参照し、符号化対象ピクチャB20のインター予測では参照ピクチャP18及びP21を参照し、符号化対象ピクチャP24のインター予測では参照ピクチャP21を参照する。例えば、コーデック部は、符号化対象ピクチャB19のマクロブロックMBAについて、マクロブロックMBAのデータ及び参照ピクチャP18,P21の探索範囲S18A、S21Aのデータを、ビデオメモリ及びフレームメモリから読み込みインター予測を行う。同様に、コーデック部は、符号化対象ピクチャB20のマクロブロックMBBについて、マクロブロックMBBのデータ及び参照ピクチャP18,P21の探索範囲S18B、S21Bのデータを、ビデオメモリ及びフレームメモリから読み込みインター予測を行う。また、コーデック部は、符号化対象ピクチャP24のマクロブロックMBCについて、マクロブロックMBCのデータ及び参照ピクチャP21の探索範囲S21Cのデータを、ビデオメモリ及びフレームメモリから読み込みインター予測を行う。そして、符号化対象ピクチャP24の符号化処理後、符号化されたピクチャP24を復号してフレームメモリに記憶しフレームメモリの内容を更新する。
図21に示した符号化手順の処理フローを図22に示す。
符号化対象ピクチャP21の符号化終了後、フレームメモリの内容が更新されて(2201)、その後符号化対象ピクチャB19、B20,P24と順次符号化され、符号化対象ピクチャP24の符号化後にフレームメモリの内容が更新される(2205)。各符号化対象ピクチャB19、B20,P24の符号化処理(2202、2203、2204)は、H.264方式と同様に、マクロブロック読み込み、探索範囲読み込み、動き予測、ベクトル決定等の処理を順次行い、順次ストリームを出力している。
ここで、上述した説明から明らかなように、従来の一般的なMPEG2規格に準拠した符号化処理についても、第1の実施形態において説明した従来のH.264方式での符号化処理と同様の問題がある。本発明の第2の実施形態による画像処理装置を適用した符号化器は、第1の実施形態と同様に複数の符号化対象ピクチャのインター予測を並列的に行うことで、フレームメモリから参照ピクチャを読み込むためのアクセス量を削減するようにしている。ただし、第2の実施形態における符号化器は、入力される画像データをMPEG2規格に準拠した画像符号化方式で符号化する。
なお、第2の実施形態における符号化器の構成は、上述した第1の実施形態と同様の構成であるので、その説明は省略する。しかし、MPEG2の場合には、参照リストを構成しないので参照リストは備えていない。したがって、参照リストの更新でなく、フレームメモリの内容の更新となる。
第2の実施形態における符号化器での符号化処理について、図23及び図24を参照して説明する。上述したようにMPEG2規格では、符号化処理にてインター予測に使う参照ピクチャは、Iピクチャ又はPピクチャに限られている。また、Iピクチャ又はPピクチャは、符号化後、必ずフレームメモリを更新して、参照ピクチャとして利用される。以下では、ピクチャP21の符号化終了後にそれが復号化されてフレームメモリの内容が更新された後、次にフレームメモリの内容が更新されるピクチャP24の符号化までの間にピクチャB19、B20、P24を符号化する場合を一例として説明する。
図23は、第2の実施形態における符号化処理でのインター予測の並列処理の様子を模式的に示す図である。ここで図示しているように、符号化対象ピクチャB19,B20,P24を符号化する際には、直前に符号化され復号化されたピクチャP21と、そのさらに前のPピクチャであるピクチャP18がフレームメモリに記憶されており、インター予測で参照される。
まず、コーデック部は、符号化対象ピクチャB19のマクロブロックMBAのデータ、符号化対象ピクチャB20のマクロブロックMBBのデータ、及び符号化対象ピクチャP24のマクロブロックMBCのデータをビデオメモリから読み出す。また、コーデック部は、参照ピクチャP18より探索範囲S18の画像データ、及び参照ピクチャP21より探索範囲S21の画像データをフレームメモリから読み出す。
なお、各参照ピクチャに設定される探索範囲S18、S21は、第1の実施形態と同様に各マクロブロックMBA、MBB、MBCに対する探索範囲を包含するように設定されている。具体的には、探索範囲S18は、マクロブロックMBAに対する探索範囲S18A及びマクロブロックMBBに対する探索範囲S18Bを含む範囲に設定される。また、探索範囲S21は、マクロブロックMBAに対する探索範囲S21A、マクロブロックMBBに対する探索範囲S21B、及びマクロブロックMBCに対する探索範囲S21Cを含むように設定される。
次に、コーデック部は、マクロブロックMBAについて、読み込んだ探索範囲S18のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S18Aについてインター予測を行う。また同様に、コーデック部は、探索範囲S21のうちのマクロブロックMBAに対して使用される探索範囲S21Aについてインター予測を行う。コーデック部は、参照ピクチャP18、P21から読み込んだ探索範囲でのインター予測が終了すると、マクロブロックMBAについて最適な動きベクトルmvAを決定する。
同様に、コーデック部は、マクロブロックMBBについて、読み込んだ探索範囲のうちのマクロブロックMBBに対して使用される探索範囲についてインター予測を行う。すなわち、コーデック部は、探索範囲S18のうちの探索範囲S18B、及び探索範囲S21のうちの探索範囲S21Bについてそれぞれインター予測を行い、最適な動きベクトルmvBを決定する。
さらに、コーデック部は、マクロブロックMBCについて、読み込んだ探索範囲S21のうちのマクロブロックMBCに対して使用される探索範囲S21Cについてインター予測を行い、動きベクトルmvCを決定する。
各マクロブロックMBA、MBB、MBCについて、最適な動きベクトルmvA、mvB、mvCが決定すると、コーデック部は、ビデオメモリから符号化対象ピクチャB19、B20、P24の次のマクロブロックのデータを読み込む。また、コーデック部は、フレームメモリから次の探索範囲の画像データを読み込んで、次のインター予測を行う。次の探索範囲として読み込む範囲は、既に読み込んでいる探索範囲と重複する部分がある場合には、新たに必要となる範囲だけを読み込むようにしても良い。このようにすることで、符号化処理にてフレームメモリから読み出すデータ量をさらに低減することができる。
以上の処理を繰り返して、符号化対象ピクチャB19,B20,P24のすべてのマクロブロックについてインター予測を行い、最適な動きベクトルが求まると、符号化対象ピクチャについてのインター予測が終了し、各ピクチャについての符号化が終了する。コーデック部は、符号化が終了したら、通常の符号化順序であるB19,B20,P24の順に符号化したデータをストリームバッファに出力する。さらに、コーデック部は、符号化されたピクチャP24を復号してフレームメモリに記憶するとともに、フレームメモリからピクチャP18を削除し、フレームメモリの内容を更新する。
以上の動作フローを図24に示す。
符号化対象ピクチャB16,B17,P21の符号化後、符号化されたピクチャP21を復号しフレームメモリの内容を更新する(2401)。
その後、コーデック部は、各符号化対象ピクチャB19、B20、P24のマクロブロックのデータをビデオメモリから読み込む(2402)とともに、それに対応したインター予測の探索範囲の画像データをフレームメモリから読み込む(2403)。コーデック部は、このマクロブロックに対してインター予測を行い(2404)、それぞれに最適な動きベクトルを決定する(2405)。その後、コーデック部は、各符号化対象ピクチャの次のマクロブロックの処理に移り、処理2402〜2405を同様に行う。
そして、コーデック部は、3枚の符号化対象ピクチャ内のすべてのマクロブロックに対して動き予測に係る処理が終了したら、3枚の符号化対象ピクチャを符号化する。次に、コーデック部は、通常の符号化順序、すなわちピクチャB19、B20、P24の順でストリームを出力する(2406,2407,2408)。続いて、コーデック部は、符号化されたピクチャP24を復号してフレームメモリに記憶しフレームメモリの内容を更新する(2409)。
なお、上述した説明では、マクロブロックMBA、MBB、MBCの順序でデータを読み出し、探索範囲S18、S21の順序で画像データを読み出している。しかしながら、符号化対象ピクチャB19、B20、P24のインター予測は独立して行うことができるので、これらのデータ等の読み出し順序自体は前後しても処理可能である。
第2の実施形態では、MPEG2規格に準拠した符号化処理にて、フレームメモリの内容更新から次のフレームメモリの内容更新までの間にある複数の符号化対象ピクチャ(例えば、符号化対象ピクチャB19,B20,P24)のインター予測を並列して行う。これにより、各符号化対象ピクチャの処理は、並列してインター予測を行う符号化対象ピクチャの数に応じて、例えば3枚の符号化対象ピクチャB19,B20,P24のインター予測を行う場合には3フレーム単位内に終了すれば良い。
また、第2の実施形態では、フレームメモリから参照ピクチャの探索範囲の画像データを読み込む際に、符号化対象ピクチャの各マクロブロックに共通な探索範囲を順次読み込む。さらに、インター予測を行う際に、フレームメモリから読み出すデータの量は、フレームメモリ内のすべての参照ピクチャのデータ量が最大値(上限)であった。したがって、第2の実施形態によれば、例えば3枚の符号化対象ピクチャB19、B20、P24のインター予測を並列して行う場合には、3フレーム時間内に、フレームメモリから最大2枚分の参照ピクチャのデータを読み込めばよい。つまり、1フレーム時間で見ると、最大2/3枚分のデータをフレームメモリから読み込めば良い。これは、従来、1フレーム時間中に、符号化対象ピクチャがBピクチャであれば2枚づつ、Pピクチャであれば1枚づつ読んでいた場合と比較して、フレームメモリから読み出すデータ量が大幅に削減されていることになる。フレームメモリの内容更新から次のフレームメモリの内容更新までの間の符号化対象ピクチャ数をm、フレームメモリ内の参照ピクチャ数を2とした場合、m毎のピクチャの処理間に、最大2枚の参照ピクチャのデータをフレームメモリから読み込めば良い。すなわち、1フレーム時間中に、フレームメモリへのアクセス量が最大で2/mになり、符号化処理を行うコーデック部(符号化部)と、符号化対象の画像データ及び参照ピクチャを記憶する画像メモリとの間のアクセス量を大幅に削減できる。これにより、データ転送に用いるクロックを高速化させたりする必要がなく、また消費電力などを低減することができる。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータ(CPU又はMPU)に対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータに格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体は本発明を構成する。また、そのプログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、供給されたプログラムがコンピュータにて稼働しているオペレーティングシステム又は他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムがコンピュータに係る機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボード等に備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、第1及び第2の実施形態に示した画像処理装置は、図25に示すようなコンピュータ機能500を有し、そのCPU501により第1及び第2の実施形態での動作が実施される。
コンピュータ機能500は、図25に示すように、CPU501と、ROM502と、RAM503とを備える。また、キーボード(KB)509のキーボードコントローラ(KBC)505と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)510のCRTコントローラ(CRTC)506とを備える。さらに、ハードディスク(HD)511及びフレキシブルディスク(FD)512のディスクコントローラ(DKC)507と、ネットワークインタフェースカード(NIC)508とを備える。それら機能部501、502、503、505、506、507、508は、システムバス504を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
CPU501は、ROM502又はHD511に記憶されたソフトウェア、又はFD512より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス504に接続された各構成部を総括的に制御する。すなわち、CPU501は、上述したような動作を行うための処理プログラムを、ROM502、HD511、又はFD512から読み出して実行することで、第1及び第2の実施形態での動作を実現するための制御を行う。RAM503は、CPU501の主メモリ又はワークエリア等として機能する。
KBC505は、KB509や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。CRTC506は、CRT510の表示を制御する。DKC507は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び第1及び第2の実施形態における上記処理プログラム等を記憶するHD511及びFD512とのアクセスを制御する。NIC508はネットワーク513上の他の装置と双方向にデータをやりとりする。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態における符号化器の構成例を示す図である。 図1に示したコーデック部の機能的構成を示す図である。 H.264方式での画像データの符号化順序を説明するための図である。 参照リストの一例を示す図である。 符号化対象ピクチャ毎の参照リストの変化の様子を示す図である。 H.264方式でのマクロブロックのインター予測を説明するための図である。 符号化対象ピクチャのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲の一例を示す図である。 符号化対象ピクチャのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲の他の例を示す図である。 符号化対象ピクチャのマクロブロックと参照ピクチャの探索範囲の他の例を示す図である。 本実施形態における符号化器でインター予測を行う場合のデータの動きを説明するための図である。 H.264方式でのインター予測に関する処理の流れを示すフローチャートである。 H.264方式でのインター予測の様子を示す図である。 H.264方式での符号化処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における符号化処理の順序を説明するための図である。 第1の実施形態において符号化対象ピクチャを符号化する際の参照リストの様子を示す図である。 本実施形態においてインター予測を行う際の参照ピクチャの探索範囲を説明するための図である。 本実施形態における参照ピクチャの探索範囲の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるインター予測の並列処理の様子を模式的に示す図である。 図18に示す処理動作の流れを示すフローチャートである。 MPEG2規格における画像符号化を説明するための図である。 MPEG2規格に準拠した符号化処理でのインター予測の様子を示す図である。 図21に示すMPEG2規格に準拠した符号化処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における符号化処理でのインター予測の並列処理の様子を模式的に示す図である。 図23に示す処理動作の流れを示すフローチャートである。 本実施例における画像処理装置を実現可能なコンピュータ機能を示すブロック図である。
符号の説明
100 符号化器
101 コーデック部(符号化部)
102 スケーリング部
103 動き推定部
104 エントロピー符号化部
105 局所復号部
111 ビデオメモリ
112 フレームメモリ
113 ストリームバッファ

Claims (15)

  1. 異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、
    複数の参照ピクチャからなり、任意のフレーム間隔で、符号化されたピクチャを復号化したピクチャにより内部の参照ピクチャが更新される参照リストを有し、
    上記参照リストが更新された後、次の符号化対象ピクチャから、次に上記参照リストの更新に使用される符号化対象ピクチャまでの一連の複数の符号化対象ピクチャについて動き補償予測を行う際、上記参照リスト内の複数の参照ピクチャにおいて上記動き補償予測のために参照される複数の探索範囲の画像データをそれぞれメモリから読み出して一括して符号化手段に供給することによって、当該符号化手段が、上記一連の複数の符号化対象ピクチャにおける各符号化対象ピクチャと上記参照リスト内の複数の参照ピクチャとの間で動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化することを特徴とする画像処理方法。
  2. 符号化されるピクチャには、動き補償予測を行わないIピクチャ、前方向予測を行うPピクチャ、及び双方向予測を行うBピクチャがあることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 上記参照リスト内で動き補償予測のために参照される参照ピクチャがp枚、上記一連の複数の符号化対象ピクチャがm枚である場合に(p及びmは任意の自然数)、m枚の符号化対象ピクチャの動き補償予測を行うために、上記参照リストから読み込むデータ量は最大p枚分のピクチャであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理方法。
  4. 上記Iピクチャ及びPピクチャは、定められた間隔で周期的に設定されており、
    上記参照リスト内の参照ピクチャは、上記Iピクチャ又はPピクチャを符号化した後、当該符号化されたピクチャを復号化したピクチャにより周期的に更新され、
    上記参照リストが更新された後、次に符号化対象となるBピクチャから、次に上記参照リストの更新に使用されるIピクチャ又はPピクチャまでの一連の複数の符号化対象ピクチャについて動き補償予測を並列に行うことを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  5. 上記参照リスト内で動き補償予測のために参照される参照ピクチャがp枚、上記Iピクチャ及びPピクチャが設定される間隔がm枚である場合に(p及びmは任意の自然数)、m枚の符号化対象ピクチャの動き補償予測を行うために、上記参照リストから読み込むデータ量は最大p枚分のピクチャであることを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  6. 異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、
    符号化するピクチャには、動き補償予測を行わないIピクチャ、前方向予測を行うPピクチャ、及び双方向予測を行うBピクチャがあり、
    フレームメモリ内に記憶されている参照ピクチャは、上記Iピクチャ又はPピクチャ又は一部のBピクチャを符号化した後、当該符号化されたピクチャを復号化したピクチャにより更新され、
    上記フレームメモリの内容が更新された後、次の符号化対象ピクチャから、次に上記フレームメモリの内容更新に使用される符号化対象ピクチャまでの一連の複数の符号化対象ピクチャについて動き補償予測を行う際、上記フレームメモリ内に記憶されている複数の参照ピクチャにおいて上記動き補償予測のために参照される複数の探索範囲の画像データをそれぞれ上記フレームメモリから読み出して一括して符号化手段に供給することによって、当該符号化手段が、上記一連の複数の符号化対象ピクチャにおける各符号化対象ピクチャと上記フレームメモリ内に記憶されている複数の参照ピクチャとの間で動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化することを特徴とする画像処理方法。
  7. 上記フレームメモリ内で動き補償予測のために参照される参照ピクチャが2枚、上記一連の複数の符号化対象ピクチャがm枚である場合に(mは任意の自然数)、m枚の符号化対象ピクチャの動き補償予測を行うために、上記フレームメモリから読み込むデータ量は最大2枚分のピクチャであることを特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 各符号化対象ピクチャについて動きベクトルを探索する処理を行うマクロブロックをそれぞれ1つ選択するとともに、選択したマクロブロックに共通する探索範囲を各参照ピクチャから読み出して、上記各マクロブロックについてそれぞれ動きベクトルを探索する処理を行い、
    すべてのマクロブロックで動きベクトルを探索する処理が終わった後、次のマクロブロックを各符号化対象ピクチャから選択し、当該次のマクロブロックに共通する探索範囲に応じて各参照ピクチャから画像データを読み出して、上記次の各マクロブロックについてそれぞれ動きベクトルを探索する処理を行うことを順次繰り返して、複数の符号化対象ピクチャについて並列に動きベクトルを探索する処理を行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理方法。
  9. 請求項1、4、6の何れか1項に記載の画像処理方法を用いる画像処理装置であって、
    参照ピクチャの画像データを記憶するメモリ手段と、
    上記動き補償予測を含む符号化処理を行う符号化手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理方法であって、
    複数の上記参照ピクチャを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
    上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出しステップと、
    上記読み出しステップにて読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 上記共通の探索範囲は、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれる各マクロブロックに対するそれぞれの探索範囲が包含される範囲であることを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 上記符号化ステップでは、上記読み出しステップにて読み出された上記共通の探索範囲の画像データのうち、各符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックの探索範囲に対応する画像データで動きベクトルを探索する処理を行うことを特徴とする請求項10又は11記載の画像処理方法。
  13. 異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理装置であって、
    複数の上記参照ピクチャが記憶される記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出し手段と、
    上記読み出し手段により読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  14. 異なるフレームの画像データを参照ピクチャとして動き補償予測符号化を行う画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    複数の上記参照ピクチャを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
    上記記憶手段に記憶される参照ピクチャの更新後、次の符号化対象ピクチャから上記記憶手段に参照ピクチャとして次に記憶される符号化対象ピクチャまでの複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックに対応する共通の探索範囲の画像データを、上記記憶手段に記憶されている複数の参照ピクチャからそれぞれ読み出して一括して符号化手段に供給する読み出しステップと、
    上記読み出しステップにて読み出された上記共通の探索範囲の画像データを用い、上記複数の符号化対象ピクチャにそれぞれ含まれるマクロブロックについて動きベクトルを探索する処理を並列に行い符号化する符号化ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項14記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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